(テーマ音楽)陶芸家十三代今泉今右衛門さん。
江戸時代から続く鍋島焼の伝統を受け継ぎつつ現代的な作品を作り続けました。
青く発色する絵の具を器全体に吹きつけた作品。
こうした技法を確立し伝統工芸の世界に新たな風を吹き込みました。
佐賀県西部の有田伊万里。
江戸時代鍋島焼はこの地域で作られるようになりました。
将軍家などへの贈答品として用いられた極上の磁器。
中でも色絵が施されたものは色鍋島と呼ばれています。
しかし明治維新で鍋島藩がなくなると色絵を担当していた今泉家は危機にさらされます。
(檀)分業だった訳ですよね。
苦境の中今右衛門さんの父親十二代今右衛門さんは試行錯誤を重ね色鍋島の技術をよみがえらせていきました。
父親を見て育った今右衛門さんも陶芸の道を歩み始めます。
昭和24年東京美術学校工芸科を卒業。
しかし作る作品は色鍋島とは全く違うものでした。
今右衛門さんは30代後半になると色鍋島の中に現代的な美しさがある事に気付きます。
今右衛門さん39歳の作品…余白を生かした大胆な構図。
現代的な印象を与えます。
今右衛門さんはこの作品で進むべき道をつかんだのです。
色鍋島の現代化。
今右衛門さんは江戸時代の作品を基に青く発色する絵の具を吹きつける吹墨の技法をよみがえらせます。
(古屋)霧吹きで?
(今泉)霧吹きで。
吹墨の作品「色絵吹墨芥子文額皿」。
微妙な色むらが柔らかな印象を与えます。
今右衛門さんは更に墨の色になる絵の具を吹きつける薄墨の技法も開発します。
土の香りがするものを作りたい。
その思いが薄墨色の磁器を生み出したのです。
現代的な作品を生み出すために文様やデザインについても工夫を重ねます。
今右衛門さんが生み出した斬新な文様の数々。
色鍋島の新たな世界を切り開いた今右衛門さんは平成元年人間国宝に認定されました。
晩年今右衛門さんは佐賀県の有田窯業大学校の校長を務めるなど後進の育成にも力を注ぎました。
十三代今泉今右衛門さん。
伝統の色鍋島に新しい美しさを表現しようと挑み続けた生涯でした。
2014/02/22(土) 05:40〜05:50
NHK総合1・神戸
NHK映像ファイル あの人に会いたい「十三代 今泉今右衛門(陶芸家)」[字]
陶芸家、十三代今泉今右衛門さん。江戸時代から続く「鍋島焼」の伝統を受け継ぎつつ、現代的な色絵付けの磁器をつくり続けた。今右衛門さんの作品づくりの思いが語られる。
詳細情報
番組内容
陶芸家、十三代今泉今右衛門さん。江戸時代から続く「鍋島焼」の伝統を受け継ぎつつ、現代的な色絵付けの磁器をつくり続けた。絵の具を器全体に吹き付け、美しく柔らかな色合いを出す技法などを確立し、伝統工芸の世界に新しい風を吹き込んだ。さらに、文様のデザインにも独自の工夫を加え、「色鍋島」の新たな世界を切り開き、平成元年に人間国宝となった。十三代今泉今右衛門さんの作品づくりへの思いが語られる。
出演者
【出演】十三代 今泉今右衛門
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー
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