(テーマ音楽)日本の伝統美をガラスで表現した飾筥。
ヴェネチアングラスの技法を取り入れた花瓶。
藤田さんはガラス工芸で独自の世界を確立し文化勲章を受章しました。
藤田さんは大正10年東京・新宿で生まれました。
家業は質屋さん。
掛け軸や工芸品が身近にあり美術への関心を深めていきます。
昭和15年東京美術学校に入学。
在学中正倉院の宝物ペルシャのガラスを見て強く心を動かされました。
卒業後藤田さんはワイングラスなどを作るガラス会社に就職します。
これは当時藤田さんが初めて作った作品です。
昭和24年会社を退職し独立しました。
藤田さんが作品を作る上で注目したのは流動体となるガラスの性質です。
刻々と変化するガラス。
その瞬間の美しさを生かして造形する技法を流動ガラスと名付けました。
流動ガラスの作品「虹彩」。
滝の中に虹が輝く一瞬を表現しました。
こうした作品を通して藤田さんはガラス作家としての自信を得ました。
独自の作品を生み出すための挑戦は続きます。
昔から憧れていた江戸時代の尾形光琳や俵屋宗達。
その世界を表現できないか考えたのです。
試行錯誤の末金ぱくや銀ぱくをガラスの表面に付着させる技法などを開発しました。
そして昭和48年以降藤田さんの代名詞ともいえる飾筥を次々と発表していきます。
飾筥「紅白梅」。
漆を思わせる黒地に金ぱく。
伝統的な日本の美を表現しています。
飾筥は海外でも大きな反響を呼び藤田のドリームボックスと呼ばれるようになりました。
更に藤田さんは海外の技術にも目を向けます。
56歳の時イタリアのヴェネツィアに渡りました。
世界的に知られるヴェネチアングラス。
カンナという素材の作り方など基本から学びました。
カンナで作られた花瓶。
藤田さんはヴェネツィアの伝統的な技法で作品を作りました。
しかしヴェネチアングラスにはない新鮮な色と形だと評判になりました。
年を重ねても藤田さんの創作意欲は衰えません。
生涯を通して流動ガラスへのこだわりを持ち続けました。
スウェーデンで制作した流動ガラス。
クリスタルガラスを使い空に舞う鳥の姿を表現しました。
ガラス造形家藤田喬平さん。
ガラスが描き出す美しさを追い求めた83年の生涯でした。
2014/03/22(土) 05:40〜05:50
NHK総合1・神戸
NHK映像ファイル あの人に会いたい「藤田喬平(ガラス造形家)」[字]
ガラス工芸で独自の世界を確立した藤田喬平さん。日本の伝統美を表現した「飾筥(かざりばこ)」など、ガラスが描き出す美しさを追求し続けた藤田さんの思いが語られる。
詳細情報
番組内容
ガラス工芸で独自の世界を確立した藤田喬平さん。創作の原点となったのは、熱して流動体となるガラスの瞬間的な美しさをとどめた「流動ガラス」の作品。その後、日本の伝統美を表現した「飾筥(かざりばこ)」のシリーズは、海外でも高く評価され、「ドリームボックス」と呼ばれた。さらに、ベネチアングラスの技法を取り入れた作品など、ガラスが描き出す美しさを追求し続けた。藤田さんのガラス作品に込めた思いが語られる。
出演者
【出演】藤田喬平
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー
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