(泰介)今後5年間全国大会は中止。
甲子園はないんやて。
(トラ)
何て言って慰めればいいのかね。
「5年後があるわよ」
(め以子)甲子園って年やないし。
「来年戦争が終わるかもしんないし」
あまりにも…能天気やんねえ。
(戸が開く音)あ…た…泰介。
あっえ〜…何や食べたいもんある?何でもええよ普通で。
・「突然偶然それとも必然?」・「始まりは気付かぬうちに」・「予報通りいかない模様」・「そんな時こそ微笑みを」・「ポツリポツリと町の色変わってゆけば」・「傘はなくとも雨空に唄うよ」・「どんな君でもアイシテイル」・「顔を上げてごらん光が照らす」・「涙の河も海へと帰る」・「誰の心も雨のち晴レルヤ」・「雨のち晴レルヤ」
(悠太郎)お兄ちゃんゆんべどうやった?
(活男)う〜ん…遅くまで起きとったけど。
どんな様子やった?別に普通。
おはようございます。
(一同)おはよう。
(希子)あ…。
別にそのままでええですよ。
予選は最後まであるかもしれへんし。
(希子)ああそう。
お母さん。
うん?今日からお弁当普通でええから。
朝の練習もないし。
え…あっそうなん?
(泰介)あっもう作ってもうた?ほならそのままでええけど。
あ〜何かごめんな。
謝るん変やで。
(ふ久)放課後はあるん?練習。
(泰介)まだ分からん。
(源太)おはようさん。
(マツオ)おっ源太!おはよう〜!どやった?ねえちゃんは。
ああ…ああ。
あら?何やお前寝てないんか?…当たり前やないですか。
(トミ)御飯は?食べてきた?ああ…。
ああこれやっときますわ。
おおすまんな源太。
(トミ)どうしたん?ああいや…別に。
ちょっと一休みさせてもろてええかな?え…。
何かあったの?
(馬介)出版できなくなったんやて。
え…?
(桜子)検閲に…引っ掛かっちゃったんだって。
検閲って…。
そんな引っ掛かるような話だったの?
(室井)ただの恋愛小説だったんだけどね。
砂糖がねよくないんだって。
…えっ?塩をなめて生きてきたような男がさ砂糖なめてる女に憧れるってところがさ「ぜいたくをあおってる。
非国民だ」って。
「塩と水」ならいいって。
海水出来ちゃいますね…。
海水作ってどうすんのよ!そんな話じゃないのよ!「塩と砂糖」じゃなきゃ意味がないのよ!ごめん。
海作っちゃうのもいいかもね。
もう…。
もう!いい小説だったのよ。
室井さんにしか思いつかないようなおかしな設定で。
けど…生きるってこういう事だな。
愛するってこういう事だな。
塩も砂糖もあってこそ人生だなって。
うん。
そうだよね。
懸けてきた夢が潰れた時って怒ったり泣いたりするもんだよね。
やっぱり泰介は無理してんのかね
(物音)
(マツオ)おい!
(源太)あっああ〜!
(マツオ)どないしてん源太!?源ちゃんど…どうかしたん?ああ〜!源ちゃん…。
ああ…。
すまん。
何があったん?あかん…。
(源太)わし…あかん。
(一同)ああ!
(マツオ)源太!源太!源ちゃん!源ちゃん!
(マツオ)医者や!医者呼んでこい!源ちゃんしっかりして源ちゃん!源ちゃん!
(諸岡)やっぱりお前んち行くのやめとこうかな。
(泰介)…えっ?何でですか?
(諸岡)何やまた泣いてまうかもしれんしな。
(泰介)熱いですね諸岡さんは。
悔しないんか?お前。
そりゃ…悔しいです。
けど…どのみち二十歳やそこらで兵隊に行くまでの事や思たら何か…。
せやからこそ今しかないと思わんのか!お母さんもちょっとええですか?
(活男)源太おじさん?
(静)どないしたんや?
(マツオ)いや〜急に倒れてしもてな。
お医者に診せたら「ろくに食うてへんからちゃうか?」言われて。
1週間ほどちゃんと食べさせたらってお医者さんも言うてはったからそれぐらいやったらうちでって。
(マツオ)よいしょよいしょ!回想
(藤井)竹筋コンクリート知ってる?鉄筋の代わりに竹使うやつ。
僕は怖ぁて使えませんね。
言うたかて竹でしょ?
(藤井)今のもっとすごいんやで。
橋とか造れんねんで。
(竹元)俺の設計を守る事がお前の仕事じゃないのか!
(ため息)しまいにするか。
(ドアが開く音)おっ悠さん。
珍しな。
ええですか?
(馬介)どうぞ。
これ代用品なんですよね。
ああいや…僕も代用品を使わんかって持ち掛けられてまして。
それを使うたら駅の設計は変えんでやれるんです。
それでちょっと…。
僕はどうでもええもんが好きなんや。
別にこんなもん飲まんでも死にもせえへんし。
どうでもええ人にはホンマにどうでもええんやろうけど。
けど…コーヒーっておもろいやん?おもろい?黒いし苦いしこんなもんうもう感じるてどういう事やて。
無駄や言うたら無駄やけど僕は無駄なもんが好きやから代用品でもて。
(室井)無駄こそ文化なんだよ。
せや室井さんの小説とかな。
そうだよ。
その無駄なもんに人生懸けてるんやからおもろいよな。
階段を下るとそこには広大な地下空間。
息をのむような壮大なアーチ型の天井。
そしてきらめく特大のシャンデリア。
(活男)これどないしたん?源ちゃん倒れたからみんな心配して食べさせてやってくれて。
けど一体全体どういう事なん?向こうでろくに食べられへんかったいう事?こっち戻ってきてからは?その辺はよう分からないんですけどとにかくまあ食べればええちゅう話みたいです。
かっちゃん手伝うて。
よっしゃ!二十歳やそこらで兵隊に行くまでの事や思たら…。
(戸が開く音)どう?まだ寝てはる。
源ちゃん。
御飯にしよか。
源ちゃん。
源ちゃ…あっ!源太さん?ああ…。
あ…。
生字幕放送でお伝えします2014/02/06(木) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ごちそうさん(106)「乳の教え」[解][字][デ]
甲子園に行けなくても冷静な泰介(菅田将暉)に戸惑うめ以子(杏)と悠太郎(東出昌大)。栄養失調になった源太(和田正人)はめ以子の前で倒れ西門家で養生することに。
詳細情報
番組内容
め以子(杏)や悠太郎(東出昌大)は、甲子園に行けないのになぜか冷静な様子の泰介(菅田将暉)に戸惑う。室井(山中崇)の小説が検閲にかかって出版差し止めになり、桜子(前田亜季)は怒る。源太(和田正人)は、め以子の前で倒れ、西門家で看病されることになる。食べることができない源太は、栄養失調に陥っていた。一方、資材調達に悩む悠太郎は、室井や馬介(中村靖日)と話すうち、大切にすべきものとは何かを考える。
出演者
【出演】杏,東出昌大,宮崎美子,高畑充希,和田正人,菅田将暉,松浦雅,西畑大吾,前田亜季,山中崇,中村靖日,中山義紘,【語り】吉行和子
原作・脚本
【作】森下佳子
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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