先どり きょうの健康・選「肩が痛い!こうして改善 3つのタイプを知ろう」 2014.02.22

(テーマ音楽)皆さんの健康に役立つ確かな情報をお伝えしましょう。
「きょうの健康」です。
今週お伝えするのは…では4日間のテーマご覧頂きましょう。
まず今日は…こうしたシリーズですが肩の痛みいろいろタイプがあるようですね。
今日も専門家に分かりやすく伺ってまいります。
ご紹介しましょう。
お迎えしておりますのは…肩肘手の外科がご専門です。
どうぞよろしくお願い致します。
肩の痛みに対処する大切なポイントは何でしょうか?まず肩の痛みを改善するためには肩の構造を理解する事がとても大切です。
構造を理解する事によってどのように対処したらよいかどのような運動をしてはいけないかという事を理解できると思います。
肩の構造を教えて頂きましょう。
模型をご用意頂きました。
まずこちらの模型をご覧下さい。
これは右肩の模型です。
前側に胸骨ろっ骨があります。
右肩を後ろから見ますとここに肩甲骨があります。
肩甲骨はろっ骨の上を浮いている状態にあります。
つまり腕を上げていくと上腕骨と肩甲骨だけではなくて肩甲骨がこのように動きます。
大体肩甲骨が1動く間に上腕骨と肩甲骨が2動いて最終的に180度手が上がりますと大体60度ぐらい傾いて肩甲骨と上腕骨120度傾いてこのように手が上がるという構造になっています。
一緒に動くから大きく手が上がるんですね。
その上腕骨がついているまさに関節の辺りはこれはどういうふうになっているんですか?肩関節は上腕骨の骨頭に比べて受け皿の肩甲骨の部分がすごく小さくなっています。
つまり例えていうならば日本酒のおちょこの上にソフトボールが載っかっているような事をイメージして頂けると結構かと思います。
不安定なイメージですね。
そうですね。
肩関節は最も外れやすい関節の一つです。
これはじん帯の大きな関節股関節と例えば比較して頂きますとどういう特徴が見えてくるでしょうか?こちらが股関節です。
股関節は骨盤に開いた大きなくぼみの中に大たい骨の骨頭がすっぽりと収まっている。
骨性骨にすごく安定した関節になっています。
それに対して肩関節は肩甲骨の中がこのように小さいものですからこの上にソフトボールのような大きな上腕骨の骨頭がついていますので非常に不安定な関節。
骨的には非常に不安定だといえます。
もう一度模型に戻って頂いてその肩の辺りホントにいろんな骨がほかにもあって複雑なんですね。
今お話ししました胸骨前面ですが胸骨と鎖骨を結んでいる関節ここは胸鎖関節になっています。
また鎖骨と肩甲骨を結んでいる関節肩鎖関節といっています。
また先ほどお話ししました上腕骨と肩甲骨との関節肩関節。
更には背中側から見ると肩甲骨とろっ骨を滑ったり行ったりする関節。
こういったたくさんの関節によって腕をいろんな方向に動かす事が可能となっています。
しかしそれだけのものが連係してスムーズに動くためには周辺の筋肉や何かも働かなければいけない訳ですよね?非常にこの辺は複雑なのでもう少し細かい模型を出します。
これが右肩の模型となります。
よろしいですか?こちらの模型をご覧下さい。
これが鎖骨です。
これが肩甲骨ですね。
これが上腕骨になります。
骨と骨とを結んでいるこの緑色薄い緑色なんですがこういったものがじん帯といわれています。
骨と骨とを結んでいる。
関節を安定化しているんですね。
世間でいう筋はほかにも筋肉と骨をつないでいる腱。
これも筋といわれていますが腱も非常に大切な役目を果たしています。
特に肩の場合には腱がいくつか重なって板のようになっていますので腱の板腱板と書きます。
腱板といっています。
肩の構造で特に大切な事は肩の中で一番大きな筋肉この三角筋という筋肉。
これは一部カットしていますが三角筋がこのように上腕骨についています。
これで腕が上がる訳ですが上腕骨をホントに上へ上げるためには三角筋だけですと三角筋こうついていますので肩がすくむようなこういう力になってしまいます。
三角筋が収縮するだけではですね。
先ほどお話しした腱板4つの筋肉あるいは腱から成るんですがその4つの腱板が共同して上腕骨の骨頭を肩甲骨に引き付けてくれる。
こう引き付けてそれで三角筋で肩が上がる構造になっています。
従って上腕骨の骨頭についている腱板は肩甲骨の肩峰といわれているこの部分とじん帯の部分の屋根の中を上腕骨についた腱板がいつもこすれる。
圧迫を受けてこすれる状態になっています。
こうして腕が上がっているという構造になっています。
いつもこすれているとだんだん傷んでくるというイメージはついてくるんですがそういう複雑な動きのために肩の痛みが起きてくるんですね。
痛みにもいろいろタイプがあるようでございました。
それをご説明頂きましょう。
肩の痛みを引き起こす病気はいろいろありますが今回は五十肩肩関節周囲炎といいますがそれと石灰沈着性の肩関節周囲炎。
そして肩腱板断裂。
この3つについて解説させて頂きます。
これらは全て肩関節痛を生じますが痛みの原因がそれぞれ違っていますので対処法が異なります。
それぞれ詳しく伺います。
まず五十肩一番耳に致しますが教えて下さい。
五十肩肩関節周囲炎といいますが肩の周囲に炎症が起きるという病態でございます。
周囲というのは具体的にはどこになるんですか?肩の周囲これは上腕骨肩甲骨鎖骨ですがこの3つの骨の軟骨の部分ちょうどここのところに軟骨がついていますがこれを覆っているような形なのが関節包という袋です。
それから先ほどもお話ししました腱板がこの屋根の部分を抜けていきますのでいつもここに摩擦が起きます。
摩擦を少しでも減らすために滑液包滑る液の包と書きますが滑液包という袋があります。
これらの袋が主に炎症の中心となるといわれています。
そういったところに炎症が起きるために痛みが出ると。
炎症が起きて癒着してしまうと肩の動きも悪くなってしまいます。
これを五十肩と呼んでいる。
これは正式な病名なんですか?これは五十肩というと一般的な言葉にはなっていますが整形外科学会の用語集でもちゃんと記載されている正式な言葉です。
50歳前後の人によく起きる事からもこういうふうにいわれています。
では次のタイプを教えて頂きます。
こちらです。
どういう病気でしょう?これは石灰が主に腱板ですねここに出ていますが実際に白く見えます。
エックス線で撮ってみてもカルシウムが入っていますので白く写るんですがそれが筋肉と骨とをつないでいるこの腱腱板に付着する事によって炎症が起きる病態です。
これがたまる事によって痛みが起きる訳ですね?人間の体の中ではこういった異物がたまるとそれを排除しようとする動きが炎症反応として起きるために激痛ですね。
相当痛い。
もう患者さんが七転八倒するぐらい本当に痛かったとおっしゃるぐらい痛い病態です。
では3つ目として挙げて頂くタイプです。
こちらです。
肩腱板断裂です。
これはどういう状態でしょうか?腱板が先ほども言いました屋根の上にいつも腕を上げ下げする度に圧迫を受けています。
そうする事によって断裂してしまう病態です。
断裂と聞きますとスパッと切れているようなイメージですか?スパッと切れる場合ももちろんけがではありうるんですが多くは靴下が擦り切れてきて最後に穴が開いてしまうように傷がついてきてそれがだんだん深くなって最後に孔が開くのが肩腱板断裂という病態です。
擦り減ってきてだんだん薄くなって孔が開いてくるイメージですね。
3つのタイプを教えて頂きましたがそれぞれどんな人に起こりやすいのかというポイントを久田さんから整理してお伝えしましょう。
まずは五十肩ですがやはり50代に多いんですが実際の発症年齢は30代から70代までと幅広くまた男女で大きな差もありません。
次に…そして…これは60代から多くなり…ここに痛みの原因そしてどういう人に起こりやすいか傾向を今整理してお伝えした訳ですがこの3つの病気症状としては痛いというんですが違いがあるんでしょうか?実はこれら3つの病気の症状は非常によく似ているという特徴があります。
具体的には…特に夜間痛が強いのが特徴です。
従ってこれらの症状は非常によく似ていますので自分で痛みの原因を自己判断する事なく必ず医師に相談して下さいという事がいえると思います。
しかしこれだけ共通の症状がございますとホントに診断難しいかと思いますがどのように区別診断をしていかれる訳ですか?病院に行くとまずは洋服を上半身脱いで視診といって背中側から医師が見ます。
そうする事によって例えば腱板断裂の場合には筋肉が切れてしまってますために痩せてきてしまっています。
だから右と左と肩を比べてみると悪い方の肩だけ筋肉が痩せている事が自分ではなかなか気が付かないんですが後ろから見るとはっきりします。
また触る診察触診といっていますが触ると腱板断裂の場合にはへこみがあります。
更にへこみを押されると痛みを伴う圧痛があるといっていますがそういった事が分かります。
見る事触る事でそっちに合わせていく訳ですね。
あとはいろんな動きが制限されてきますので五十肩の場合にはこういった外旋あるいは内旋という…。
昔でいうと髪の毛を結ったり帯を締めるという動作が制限されてきます。
これに比べて腱板断裂は人に持ってもらったり反対側の手で持ち上げるとあまり痛くなく上がるのが一般的です。
いわゆる検査としてはどういうものがありますか?エックス線それからMRIあるいは超音波などの画像診断が診断としては非常に有効です。
こちらご説明頂きましょう。
まず石灰沈着性肩関節炎の場合にはカルシウムがエックス線に写りますので通常ではないようなこういった白い影が見えます。
これがあってここに痛みがあればまず石灰沈着性肩関節炎という診断ができます。
エックス線で写っていますね。
逆に五十肩の場合には画像検査では異常がない骨には異常ありませんと言われる事が多いです。
肩腱板断裂はこれはMRI画像といっていますが先ほどの腱板の模型でここについていた腱板が剥がれて少し退縮しています。
だからここを消して頂くと分かりますが白く見えているこれが関節の液関節液がたまっていて腱板が切れたところですね。
つまりここから切れてここまで退縮しているのがよく分かります。
これがMRI画像ですね。
こうした画像診断も参考にしてしっかり区別をつけていくという事なんですね。
そうしますとしっかり区別をつけていく事は非常に大事だという事になりますね。
そうですね。
間違った診断を自分でしてしまいますとそのあとの治療法の選択に大きく関わってきますので治療法が変わってきますから診断を正しくする事はとても大事だと思います。
では今日のまとめをお願いしましょう。
肩の痛みはなぜ起きるかそれを知るにはまず肩の構造を理解する事が大切です。
痛みの3つのタイプを知り痛みの原因を自己判断せず必ず医師に相談して下さい。
対処法を誤ると痛みとつきあう期間が延びたり場合によっては悪化する事があります。
痛みを肩の構造を理解して痛みの3つを知ると。
タイプを知るという事がとても大切です。
ありがとうございました。
2014/02/22(土) 04:15〜04:30
NHK総合1・神戸
先どり きょうの健康・選「肩が痛い!こうして改善 3つのタイプを知ろう」[解][字]

肩の痛みを引き起こす病気は主に3つ。五十肩、石灰沈着性肩関節周囲炎、肩腱板断裂だ。これらの病気の症状は非常に良く似ているのが特徴。見極め方や対処の違いを解説。

詳細情報
番組内容
肩の痛みを引き起こす病気は主に3つ。五十肩、石灰沈着性肩関節周囲炎、肩腱板断裂だ。これら3つの病気の症状は、非常に良く似ているのが特徴。具体的には「突然、激しく痛み出す」「腕の外側が痛い」「腕を動かしたときに痛む」「特に夜が痛くて眠れない」などの症状が共通している。しかし、痛みの原因はそれぞれ違うため、対処法も異なる。これら3つの肩の病気の見極め方や治療・対処法の違いを解説する。
出演者
【講師】東邦大学教授…池上博泰,【キャスター】濱中博久,久田直子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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