きょうの健康 パーキンソン病 進行を防ぐ「リハビリも早期から」 2014.02.05

(テーマ音楽)皆さんの毎日の健康に役立つ確かな情報をお伝えしましょう。
「きょうの健康」です。
今週お伝えしているのは…そして今日は3日目になりました。
テーマは…ちょっとこちらをご覧下さい。
パーキンソン病では薬と運動などのリハビリは治療の両輪です。
薬と同じようにリハビリも早く始める事が大切です。
今日もこのテーマで専門家に分かりやすく伺ってまいります。
お迎えしましたドクターはこの方です。
ご紹介致します。
パーキンソン病の診断治療がご専門です。
今日もよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
さてパーキンソン病の治療を考えるにあたって薬と同時に運動などのリハビリは非常に大事なんだという事。
しかも早期から。
どういう事なんでしょうか?パーキンソン病は動作が小さくゆっくりになってしまう病気ですのでどうしても無意識のうちに運動が少なくなってしまうんです。
その上動きにくいので動かないという事になりますと本来以上に症状が悪く見えてしまいます。
ですので適切な量のお薬を使う。
余計なお薬を使わないためにも早期からしっかり運動して頂く事がとても重要になります。
このパーキンソン病では脳のドパミン神経が減ってしまうという事でしたが運動はドパミン神経にいい効果があるのでしょうか?動物実験では運動でドパミン神経が増えるというデータもあります。
でもなかなか人ではそれを証明するのは難しいんです。
ただ患者さんを拝見しておりますとやはり運動する事は間違いなくいいと思います。
というのも私どもの所では2週間の検査とリハビリテーションの入院があるんです。
そうすると薬を動かさないにもかかわらず退院される時には明らかに動きがよくなり表情もよくなられている人が多いんです。
運動を加えただけの効果が明らかな訳ですね。
運動によって脳のさまざまな部位が活性化される事はいろんな病気でいわれていますのでドパミン神経に対してもいい影響があるだろうと思っています。
ではパーキンソン病にはどんな運動が推奨されるんでしょうか?こちらにありますように体力を保つウオーキングなどの有酸素運動。
こういう柱で具体的にはどんな運動なのかあちらで教えて頂きます。
今日は理学療法士の板東杏太さんに教えて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。
今日教えて頂くのはどんな運動ですか?病気の進行によって適切な運動は変わるんですが今回は介助なしで歩ける人を対象にした運動をしていきたいと思います。
では運動する前の注意点を教えて下さい。
主治医に相談して心肺機能に異常がないかあるいは背骨や股関節膝などの関節に障害がないか確認してもらって下さい。
あと薬が効いている時に行うのが運動がしやすいという面でいいかと思います。
では実習ですね。
私が教えて頂きます。
よろしくお願いします。
ではまず体力を保つ有酸素運動としてウオーキングをしてみましょう。
では早速濱中さん歩いてみて下さい。
健康のために1万歩以上歩いてますからね。
これぐらいサッサと歩いてますよ。
普通のウオーキングだとこういうふうな感じでいいと思うんですけどもパーキンソン病のウオーキングの時はこういう感じで大きく手を振って大きな歩幅でやってみて下さい。
ちょっとやってみてもらっていいですか?どうしてもパーキンソン病の人は小刻みな歩きになったり腕の振りが小さくなってしまうので大げさではあるんですがこういうふうに大きくやって頂くといいと思います。
運動なんだという明確な意識ですね。
脈拍が少し上がるぐらい運動強度を上げてみてもいいと思います。
ウオーキングは…できる人はジョギングぐらい運動強度を上げてやってもらってもいいと思います。
可能な人はね。
逆にウオーキングが難しい人はどうしたらいいですか?なかなか歩くのが難しい人はいすに座って足踏みをするような運動をしたりあとは室内用の自転車などを使って有酸素運動をするのもいいと思います。
では続いてバランスと筋力を保つ運動です。
マットの方へ移動をお願いします。
バランスと筋力を保つという事ですがどのような運動でしょうか?まずは四つんばいになりましょう。
こうですか?はい。
今からバランスと筋力のトレーニングをするんですが右手と左足を上に上げてみます。
上がりました。
ここで注意する点としては親指を天井側に向けて下さい。
こう?そうですね。
脚もできるだけ高く上げて下さい。
これぐらい?おっとだんだんきつくなりましたが…。
しかし手はこうでもよさそうですがこうしなきゃいけないのはなぜでしょうか?親指を天井側に向ける事によって適切な背筋が働くようになります。
ちょっと注意してやってみて下さい。
これで5秒数えます。
12345。
戻します。
同じように反対側もやってみて下さい。
これが難しい場合はどうしていきますか?なかなか脚と手を上げてしまうとバランスが崩れてしまう人は…。
転んじゃう事もありますよね。
脚だけを上げてみてもいいと思います。
これでも十分バランストレーニングになります。
この時もしっかりと脚を上に上げるよう心掛けて下さい。
さあ続いてはストレッチですがいすを使って行います。
やはり柔軟性を保つストレッチですね。
今いすを用意しましょう。
では早速教えて下さい。
じゃあ座って下さい。
今からやる動きは背骨をしっかり伸ばしていく動きです。
このように手を上にグ〜ッと上げるような動きです。
脚は広げるんですか?脚は広げて下さい。
手を上げる…こうですか?そうですね。
ちょっと伸びにくいですかね?伸びにくい人もかなりいるので今回棒を用意しました。
これを使ってやってみたいと思います。
肩幅ぐらいに棒を持って頂いてこれを真上にグ〜ッと上げていきます。
ああ〜まっすぐ上がりますね。
ひじはまっすぐで腕は耳に近づくようなイメージです。
棒でそうなりますよね。
頭を天井にグ〜ッと引っ張られるようなイメージで背筋を伸ばして下さい。
頭が伸びるような…。
このままおへそを前に出すような気持ちで…。
そうすると背骨が伸びます。
これで5秒数えますね。
12345。
こういう動きになります。
どうしてもパーキンソン病の人は前かがみの姿勢になってしまうのでそれを防ぐためにもいい運動になります。
例えば腕を上げた状態でこういうふうに体をねじるのもいい運動になると思います。
このままね。
なるほど。
さあそれでは筋力を保つ運動もう一つ教えて下さい。
次はいすを使ってやります。
こういうふうに立ち上がって座るという動きなんですがこれは歩くのに必要な筋肉を均等に鍛える事ができるのでこれをやりたいと思います。
コツとしてはできるだけゆっくり立ち上がってできるだけゆっくり座るという事になります。
ゆっくり立ち上がって…。
大体3秒かけて立ち上がって3秒かけて座るというふうにやってみましょうか。
ではいきます。
123。
じゃあ座ります。
123。
こういう感じですね。
ゆっくりという事ですね。
なかなかうまく立ち上がれない場合はどうしますか?なかなか一人で難しい場合はご家族の方に手伝ってもらう事になると思います。
こういうふうに手を持って頂いて…。
どうしてもパーキンソン病の人は立ち上がる時に体重が後ろに残ってしまってこういうふうに後ろにこけてしまう事が多くありますので介助する場合のコツとしては一緒におじぎをしてもらうような形で前に体重を移動させると立ち上がってもらいやすくなります。
不安なく立てますね。
座る時も一緒です。
座る時もおじぎをするような形で介助してあげて下さい。
これなら安心ですね。
こうすると安定して立ち上がってトレーニングをする事ができます。
ゆっくりでしたよね。
ゆっくりという事ですね。
どうもありがとうございました。
どれも結構しっかりとした強めの運動でしたよね。
今パーキンソン病のリハビリではできるだけ強度の強い運動をして下さいといわれています。
あと継続ですね。
毎日続ける事が大事です。
なので運動は毎日できるだけやって下さい。
回数としては…。
今紹介した運動はどれも毎日5回から10回ぐらいやって頂きたいと思います。
あとウオーキングなどの有酸素運動は20分以上やらないと効果が得られない事が分かっていますのでできるだけ20分以上やって頂きたいです。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
今実際に習いましたが確かに想像以上に負荷のかかる運動でしたがなるべくきつめがいいんですね。
少し頑張って頂く事が重要です。
しかしこういった指導はどういう所で受けられますか?受診しておられる医療機関のリハビリテーション科ですとかあるいは今介護保険を使ってのリハビリテーションもたいへん盛んに行われていますのでそういう所を使って…。
大事な事はこういう所で教わった事を少しでもおうちで毎日続けて頂くという事になります。
確かにこういった運動を覚えても毎日続けなきゃ意味がありませんもんね。
続けるという事ですね。
ここまで運動について見てきましたがパーキンソン病のリハビリテーションは運動のほかにもあるんですか?パーキンソン病ではお口の周りの動きも少し悪くなる事があるんです。
ですのでここにありますように話し言葉の障害として…さまざまな言葉に関する障害が出る事があります。
手足と同じようにこちらもリハビリが有効です。
これはどんなリハビリがあるんでしょうか?さまざまなものがあるのですが最近効果が高いとして注目されている方法にLSVTLOUDというものがあります。
これは大きい声を出す事に特化している4週間のプログラムで認定を受けた言語聴覚士によって指導されます。
なるべく大きい声で話す。
あるいはよく使っているフレーズを使って大きい声を出すというような訓練をすると。
簡単な事を…「ありがとう」とか。
そうですね。
一方でそのほかにご自分でできる事ももちろんあります。
実はおしゃべりな人の方が言葉はいいんですね。
つまり使う事がとても大事なんです。
ですのでおうちでもなるべくお話する機会を増やす事がとても大事です。
機能をできるだけ使う事が大事な訳ですね。
この言葉のリハビリについてはなるべく大きな声でという事なんですね。
意識的にそうしなければという事なんですね。
それでは今日のポイントをまとめましょう。
まとめです。
パーキンソン病では薬と運動は治療の両輪です。
必要以上の薬を使わないためにもきちんとリハビリをして頂く事がとても大事です。
リハビリによって動きや姿勢あるいは表情もとてもよくなる事がよく見られますので是非今日の放送を参考にして頂いて毎日大きく体を動かす毎日よく体を動かすお口も動かす事を心掛けて頂きたいと思います。
今日のお話ありがとうございました。
このシリーズ明日も是非ご覧下さい。
明日もどうぞよろしくお願いします。
2014/02/05(水) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 パーキンソン病 進行を防ぐ「リハビリも早期から」[解][字]

パーキンソン病にはリハビリも欠かせない。「筋力をつける」「バランスを保つ」「ストレッチ」などの簡単な運動を理学療法士が実演。他に大きな声で話す、歌うのも有効。

詳細情報
番組内容
パーキンソン病には、運動などのリハビリが、薬と並んで欠かせない。そこで「筋力をつける」「バランスを保つ」「ストレッチ」などの簡単な室内での運動を理学療法士が実演。出来る範囲で、強めの運動を何度も繰り返すと、神経が刺激されて効果的。ウオーキングでは手足を大きく動かすことが大切。声が小さくなる症状には、声を大きく出すリハビリが有効。リハビリの指導は、受診している医療機関やリハビリ専門施設で受けられる。
出演者
【講師】国立精神・神経医療研究センター パーキンソン病・運動障害疾患センター センター長…村田美穂,国立精神・神経医療研究センター理学療法士…板東杏太,【キャスター】濱中博久,久田直子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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