(安浦エリ)わあかわいい!これ私に?
(安浦ユカ)うん。
キレイ…!ありがとう。
(安浦刑事)どうしたんだ?大きな声出して。
この間私がカゼひいたときお姉ちゃん会社を休んで看病してくれたじゃない?あああのとき?だってユカすごい熱だったじゃない。
じゃあそのときのお礼か。
(ユカ)うん。
やだ水臭い。
だって嬉しかったんだもん。
ありがとう。
ユカってホントに優しいのよね。
お姉ちゃんこそ。
(エリ)ヤダー。
いいよなあ姉妹仲がいいってのは。
それなんだよ。
親しき仲にも何とやらっていうじゃないか。
感謝の気持ちを絶対忘れるなよ。
それが人間本来の姿。
感謝の気持ちだよ。
ハイどうも。
(田崎婦警)私もやっぱりお弁当にすればよかったかな。
(広沢千鶴子)詩集はいかがですか。
お安くしときますよ!社長さん1冊どうですか?社長だってさ。
読むと元気出ますよ。
お昼休みのデザート代わりにいかがですか。
社長。
1冊買ってやったらどうですか?詩集なんて俺に似合わないよ。
なに言ってるんですかいい男が。
どこがいい男なんだい。
詩なんてなんだっていいんです。
そのお弁当何ですか?これは唐揚げ弁当さ。
だったら「唐揚げだ今日もお弁当おいしいな」これだってもう立派な詩ですよ。
難しく考えることないですよ。
それは詩じゃなくて川柳だよ。
そんな固いこと言わないで。
どうですか?勉強しときますよ。
まけてくれるの?1人でも多くの人に読んでもらいたいからサービスしちゃう。
(北野留美)広沢さん。
いらっしゃい。
(留美)ちょっとすみません。
どう?そう…。
困っちゃったわね。
あの…お店放っておいていいんですか?あら。
詩集買っていただけました?いえ…。
ステキですよ。
広沢さんの詩集。
読むと本当に元気が出て私大好きなんです!ほらね!いい男と美人のお姉さんどう?1冊。
(里見刑事)えっそれで買ったんですか?2冊も!?だってすっごく気分よかったんだもん。
ね安浦さん。
いい男だなんて言われちゃなあ。
(川辺課長)向こうも商売だから何とでも言うよ。
(安浦)やきもちやいてるよ。
(野田刑事)「つるのおんがえし」?そう。
これ著者のサイン入り。
ジャン!「田崎晴子様へ広沢千鶴子」
(今井刑事)カッコイイ。
(田崎)いいでしょう?
(高木刑事)その人の作品ですか?
(田崎)そう。
自費出版なの。
元気が出るってどういうのだ?「朝の太陽を胸一杯吸い込む元気が出るよやってごらん」
(川辺)それだけ?じゃ次。
「雨の日も風の日もしあわせはあなたの笑顔が決める」ハハハ…。
それ金出して買ったの?笑うことないじゃないですか。
私気に入ってますよ。
ね安浦さん。
笑顔が人を幸せにさせる…。
いいじゃないですか。
そういうもんかね…。
じゃどう?どうかね?幸せな気持ちになれる?ん?ん?ん?どうしたの?気分でも悪いの?
(携帯電話の音)もしもし?「後ろ向いてごらん」
(中村哲也)もしもし僕だよ。
やあ。
(パトカーのサイレン)
(パトカーのサイレン)
(高木)ご苦労さまです。
(安浦)おう。
(里見)ペーパーナイフですね…。
財布の方には手をつけられた様子はありませんしこれは物盗りの犯行じゃないですね。
身元は割れたのか?名刺と免許証がありました。
ガイシャは中村哲也。
株式会社テーオー食品の営業部長です。
自宅は墨田区両国ですね。
会社の所在地は?渋谷区笹塚です。
えっじゃあここ全然方向違うじゃない。
これガイシャの携帯電話と思われるんですが通信記録調べます。
・
(野田)安浦さん。
通報者なんですが…。
どうもありがとうございます。
もう1度話してもらえませんか?
(主婦)はい…。
うめき声が聞こえたは8時半ごろでした。
どんな人だったかわかりますか?いやそれが…あそこの左の角をスッと消えちゃったんで…。
安浦さんどうかしたんですか?いや今行った女性例の詩集の女性じゃないかと思うんだが…。
ああ広沢千鶴子さん?うん…。
・
(安浦)こんにちは。
あらこんにちは。
ほう…折り鶴か。
ええ。
あそうそうおひとつどうぞ。
私に?私の本を買ってくれた人に感謝の気持ちを込めてサービスしてるんです。
昨日渡すの忘れちゃって。
お好きな色のをどうぞ。
それともご自分でおひとつ折ります?いやいや…。
えーとこれがキレイだね。
はいどうぞ。
それはそうとあなた昨夜幡ヶ谷にいませんでした?私?ええ。
よく似た人を見かけたんだけど。
あらま。
私に似た美人がこの世にもう1人いるなんてビックリ!じゃ別人だったんだ?そうでしょ。
だって私昨日はずっと家にいましたから。
家はどこですか?中野区の弥生町。
何丁目?3丁目。
実は私山手中央署の安浦という者なんですけど。
あら刑事さんだったんですか。
ええ。
ひとつあなたに訊きたいことがあるんだけど中村哲也さんという人を知りませんかね?中村哲也?うん。
テーオー食品という会社に勤めてる人なんですけどね。
いいえ。
そんな人知りませんけど…。
いらっしゃいませ!詩集はいかがですか。
お姉さん詩集買っていかない?とっても元気になるわよ。
・
(電話のベル)はい刑事課。
安さんか。
広沢千鶴子の方どうだ?中村哲也なんて知らない…。
そうか…。
(安浦)ええ。
まあそうなんですが…。
じゃあもう少し張り付いてみますか。
それと例のペーパーナイフですが指紋は出ましたか?まだ結果は出てないんだがね柄の部分が浮き彫りだろう?あれで完全に採取するのは難しいそうだ。
そうですか…。
じゃあ動きがあったら知らせます。
(広沢修一)どうぞ。
こちらが中村部長のデスクです。
(野田)失礼します。
あの…中村部長ですが最近何かトラブルに巻き込まれたというような話をお聞きになってません?…特に思い当たることはありませんが…。
そうですか…。
課長さん。
こちらのデスクはどなたの…?そこは…今日は体調が悪いので遅れて出社すると連絡があったんですが…。
お名前は?えー…北野留美ですが…。
遅くなりました…。
(田崎)あら!?
(高木)あの人が広沢千鶴子さんですか?
(高木)ガイシャの携帯電話の通話記録を調べたら妙なことがわかりました。
昨日だけで同じ人物に17回も電話してるんです。
17回!?相手は?それがガイシャの中村哲也と同じテーオー食品に勤める女性です。
名前は?北野留美という23歳の女性です。
電話ですか…?ええ。
ちょっと多すぎると思うの。
昨日だけで17回でしょ?前の日もその前の日も1日に20回も中村部長から電話をもらってるのよね?やあ。
昨日はどうも。
仕事の話じゃないわよね?いくら同じ部署の上司と部下とはいえあれだけ1日に何度も電話連絡というのもねえ…。
どういうことなのかしら?刑事さん。
それは私がお話します。
課長…。
実はそれを話せば彼女が疑われると思ってみんな黙っていたんですが…。
北野君は中村部長にストーカーのようにしつこく迫られていたんです。
ストーカーのように?ええ…。
みんなの前でまるで自分の彼女のように「留美」と呼び捨てにして…。
〔留美。
おっはー〕
(広沢)すぐ身体は触るし…。
帰りには門で待っててしつこく食事に誘ったり…。
朝も起きる時間になると…。
「おはよう」って電話があるんです…。
毎朝?どうしてはっきりノーと言わなかったんですか?何度も言いました。
会社も辞めようかと思いましたけど…。
「会社を辞めてもどこまでも追いかけていくよ」って言われたそうなんです。
あなたが留美さんの相談にのってあげていたんですか?はい。
でもなにせ中村部長は私の直属の上司なので…。
はっきりとは言えなくて…。
すまなかったな…。
いいえ…。
(田崎)念のためにお訊きしますが昨夜の8時半ごろどこで何をしてらっしゃいました?昨夜は…。
私の仕事を手伝ってもらってまして終わったのは…9時ごろだったか?ええ…。
(ウェイトレス)いらっしゃいませ。
あれ?課長だ…。
さっきはすみませんでした。
昨夜9時まで会社にいたなんて刑事さんに言ってくださって…。
(ウェイトレス)いらしゃいませ。
余計な疑いをかけられてもつまらんからな。
気にするな。
そのうち犯人も捕まる。
そうすればみんなも君を変な目で見たりしないさ。
高木さん!?広沢千鶴子を張ってたんじゃないんですか?北野留美と課長が2人きりで会ってた?どういうことだ?よしわかった。
野田。
続けて張り込んでくれ。
もしかして不倫じゃ…。
(川辺)不倫?課長と部下か…。
いやこれはあり得ますよ。
そう簡単に不倫って言い切れるものかしら?ね安浦さん。
(川辺)もしそうなると北野留美と課長とガイシャの中村部長の三角関係ってことになるぞ。
ということは課長も中村部長殺しの容疑者になりませんかね?北野留美を奪い合って課長が部長を殺害した…。
…どうして広沢千鶴子が覗いてたのしら?安浦さん。
うん…。
(携帯電話の音)いずれにしろ今度の事件は広沢千鶴子が1枚かんでる。
携帯安浦。
…ああ了解。
晴ちゃん。
(田崎)はい。
コレは何だ?どうかね?何かを探してるようです。
何かお探しですか?お宅この辺りじゃなかったですよね?安浦さん!野田君!?アンタ北野留美さんの尾行はどうしたのよ?すぐそこのマンションなんです。
え?この近くなの!?じゃあこの石段が帰り道ってことか…。
(皿の割れる音)
(広沢しのぶ)お母さん大丈夫?
(千鶴子)大丈夫。
また割っちゃったんだ?お茶碗とお箸出しといて。
(しのぶ)はーい。
(チャイムの音)パパだ。
お帰り。
こんばんは。
夜分ごめんなさい。
警察の者です。
(しのぶ)警察!?
(田崎)お母さんいらっしゃる?お邪魔します。
ちょっとお話を伺えたらと思いましてね。
あパパお帰り。
こんばんは。
刑事さん…?ご夫婦だったんですね?
(広沢)え?お母さん。
私上行こうか?いいんですよそのままで。
すみませんね食事中に。
奥さん。
詩集少し読ませていただきました。
とてもいいですね。
私ああいうの好きです。
ありがとうございます。
詩は以前からお書きになっていたんですか?いいえ全然。
(田崎)全然ですか?去年40歳の誕生日を迎えたときにやってみようかなって決めたんです。
40歳でですか?割る2で20歳でしょ?2度目の成人式の記念に何かやってみようかなって思って…。
2度目の成人式ねえ…。
いきなり詩集を出したいなんて言うんでビックリしましたが…。
「やりたいならやってみれば」って自費出版のお金も出してくれたんです。
ね?ああ…。
パパはママに甘いんだよね?あなたにだって優しいじゃない?そっか。
でそれがどうして詩集なんですか?普段話すだけじゃ自分の心の中をうまく伝えられないときってあるじゃないですか。
それを何か言葉にしたらうまく伝えられるんじゃないかと思いまして…。
なるほど…。
じゃ失礼します。
(2人)どうも。
いいお嬢さんですね。
ありがとうございます。
それで家内に何を?ええ…。
北野留美さんのことでちょっと…。
北野君の?どうして家内に?あなた。
何だ?留美さんあなたが連れて来てくれて本を買ってもらってからよく来てくれるの。
君のところにか?
(千鶴子)うん…。
だからってあなたのこととか会社のこととかそういうこと話してるわけじゃなくて「いいお天気ね」とかほんの世間話するだけなんだけど…。
そうだったのか…。
でもいい子よねあの子って!明るいし可愛いし素直だし。
そうそう。
私の若い頃そっくり!あの…奥さんは北野さんから部長のことで相談を受けたりはしなかったんですか?部長の?いいえ。
そういう話は全然…。
そうですか…。
ちょっと気になる噂があるんですけどね。
田崎君。
(田崎)はい。
このペーパーナイフに見覚えはありませんか?…いいえ。
見たことありませんけど…。
ご主人は?いいえ…私も…。
そうですか…。
(片桐由美)「ありがとう口に出せば楽なのに口に出せないもどかしさでもそれもしあわせ」…ふうん。
どう?なんとなくいいだろ?うん。
なんかほのぼのしてくるわね。
でもこの人ってすごく不幸を経験してるような気がする。
どうして?不幸を知ってるからささやかな幸せに気がつくんだと思うのよ。
そうか…。
ねえ。
この「ありがとう」って言いたい相手の人ってご主人かしら?だったらステキね。
うん…。
「しあわせはあなたの笑顔が決める」…。
あの詩の“あなた”っていうのはご主人か…。
ありがとう。
えっ?ちょっと言ってみたかっただけ。
でも田崎さんこれで何か発見されたら広沢千鶴子が犯人ってことですか?そうとは限らないんじゃない?
(高木)しかしわかんないですね。
旦那が不倫してる相手の女に言い寄ってる男をどうして女房が殺すんだ?不倫かどうかまだわかりませんよ。
(今井)状況をみたらそうとしか思えんだろう。
でもね…!ご主人が犯人だってこともあるのよ。
野田君。
ご主人が?部長を殺害したときに何かを落としてで奥さんがご主人をかばうためにそれを探しにきたってことも考えられるでしょ?
(横溝署長)今のところ容疑者は3人か…。
はい。
会社で中村からしつこく迫られていた北野留美。
その北野留美と不倫の噂のある課長の広沢修一。
そしてなぜか現場周辺をうろついたり広沢と北野留美の密会現場を覗いていた広沢の妻の千鶴子。
広沢課長のアリバイはどうなんだ?北野留美と9時まで残業をしたと言ってるんですが…。
しかし不倫してる同士の証言じゃ当てになりませんよ。
不倫といっても…。
違うのか?ほのぼのとしたいい家族なんですよ。
娘さんも素直でいい子ですし。
あの家には広沢千鶴子が書く詩のまさにその風景があるように思うんです。
しかし現に夫は北野留美と密会して妻はその現場を覗いたりしたんだよ。
ですから何か事情が…。
またいい加減なことを…。
しかし広沢千鶴子はなぜ夫の不倫相手と目される北野留美と親しくしているんだ?そうなんですよね…。
何か事情があるんでしょうな。
課長。
あなたまたそんないい加減なこと言って。
な…なに?とにかくいずれにしても広沢千鶴子が事件現場に2度も姿を現しているというのは気になるな安さん。
ええ…。
何かを探していたとなれば事件を起こしたときに落としたものとしか考えられんな。
(携帯電話の着信メロディ)「ドラえもん」のテーマおい安さん。
課長。
「ドラえもん」はあなたでしょ?えっ私か!?失礼します。
はい。
ああ田崎君。
発見した!?
(田崎)ええ。
現場の階段を下りた右斜め前に工事現場があるんですけどそこのゴミ捨て場から血痕を拭ったような跡のある花柄のハンカチが出てきたんです。
たぶん間違いないんじゃないですか?花柄の…うん。
よしわかった。
鑑識へ持っていってくれ。
ご苦労さん。
署長のおっしゃったとおりでした。
血痕の付着した花柄の女物のハンカチが発見されたそうです。
女物か…。
(川辺)はい。
犯人は広沢千鶴子。
血を拭ったものなら指紋が採れるかもしれません。
しかし課長…。
何だい安さん?広沢千鶴子が中村部長を殺害したとしてもその動機は?それは…。
とにかく広沢千鶴子を洗ってみよう。
はい。
彼女の娘さん連れ子なんだそうです。
じゃ広沢さんとは再婚かい?いえ初婚。
どういうことなんだ?だから未婚の母なんですよ。
実の父親はわかってないんです。
(田崎)広沢さんとは出産後2年経ってスナックのホステスをしていたときに知り合って結婚したそうです。
ほう…。
そのころずいぶん苦労したみたいで出産後1年経って自己破産宣告してます。
自己破産…。
カードの使いすぎで支払いができなくなったうえにサラ金に手を出してにっちもさっちもいかなくなったようだ。
当時の知人から事情を聞いたんですがずいぶん荒れてたようで酒飲んでは客とケンカしてたらしいです。
安さん。
「あなたの笑顔が私のしあわせ」だなんて調子のいいこと言ってる割にはいろいろあるじゃないか。
この女食わせ者かもしれんぞ。
課長。
この指紋も調べてもらえませんかね?ん?私の指紋もついてますがね。
あとは誰の指紋だ?おい安さん。
・
(安浦)晴ちゃん。
安浦さん。
広沢さん。
昨夜家に刑事さんが来たんだ。
どうも家内が疑われているらしい。
奥さんが!?あいつに限って絶対にそんなことはないと思うんだが。
ええありません。
そんなこと。
あいつ私が中村部長に冷遇されてること知ってたのかな…。
そんなことはないと思いますけど…。
もし知っていたとしたらやりかねないんだあいつは…。
私のためとなると何でもやってしまう女だからな…。
…課長。
お嬢さんがお生まれになったころ大変だったそうですな。
…男にふられたの。
私は結婚してくれるものと思ってたんだけどそいつ子供ができたって聞いたらとたんに逃げちゃって。
悔しいから1人で産んだんです。
しのぶを育てていかなくちゃいけないのにふられたショックで仕事をする気がなくなってあちこち借金をするしかなくて。
おまけに過食症になってこんなデブになっちゃって…。
でもちゃんとスナックで働いておられたじゃないですか。
昔の知り合いのお情けで働かせてもらってたんですけどやる気起きないし男なんて信用できないと思ってたからしょっちゅうお客さんとケンカばかりしてたし…。
でもそこでご主人と出会えたんでしょう?ええ。
優しい人だった。
自己破産してて子連れで生きる気力もない女をあの人はすごく優しくしてくれました。
しのぶと2人で心中しようとしてたころだったから本当に身に染みた。
世の中にこんなに優しい人がいるのかと思って…。
あの人のおかげで私は普通の人間になれたんです。
いいえ普通以上に…。
誰にも負けないほど私としのぶを幸せにしてくれました。
「雨の日も風の日もしあわせはあなたの笑顔が決める」…。
あの短い文章の中にご主人への感謝の気持ちがいっぱいこめられているわけだ。
…はい。
返せないほどの恩です。
山のような恩です…。
おはよう。
(一同)おはようございます。
安さん。
鑑識の結果が出たぞ。
ハンカチに付着していた血痕は間違いなく中村のものだった。
つまりこのハンカチは犯人が持っていたと考えていいだろう。
指紋は?血痕とともにきれいに検出できたそうだ。
この指紋と安さんが持ってきた折り鶴の指紋は見事に一致した。
この折り鶴を折った人物が犯人と考えていいだろう。
そうですか…。
一致しましたか…。
いったい誰の指紋なんだ?…わかってるんだよ。
広沢千鶴子の指紋なんだろ?〔それともご自分でおひとつ折ります?〕課長。
晴ちゃんから広沢千鶴子の詩集を預かってますね?ああ。
鑑識に出してある。
本に付着している広沢千鶴子の指紋も調べてもらえませんかね?何でそんなことをしなきゃならないんだ?折り鶴を折った広沢千鶴子の指紋はハンカチから出てるんだよ!?それで充分だろう?じゃ頼みますよ。
おい安さん!こんにちは。
おう晴ちゃんうまいもんだな。
でしょ?私奥さんよりうまいの。
そうそう。
この箱の中の鶴は全部奥さんが折ったんですか?ええ。
でも留美さんが来たときに手伝ってくれましたけど。
北野留美さんがですか?ええ。
そうですか…。
…それが何か?“つるのおんがえし”ですか…。
それが奥さんのご主人に対する“つるのおんがえし”…。
そういうつもりだったんですね?奥さん言ったじゃありませんか。
ご主人は誰にも負けないぐらい私とお嬢さんを幸せにしてくれたと。
そのご主人と北野留美さんのために奥さんは身を引こうとしたわけだ。
私より留美さんの方がずっといいから…。
留美さんは明るくて素直でとてもいい子だし。
何より若いし。
あの子なら主人を幸せにしてくれると思って…。
それで中村部長を殺害したのは北野留美さんだと知っていながら奥さんは彼女をかばおうとしたわけだ。
どうしてご主人を信じてあげないの?あなたがどん底のときに愛してくれてこうやって「幸せだ」って書かずにいられないほど愛してくれた人をどうして信じてあげないの?ご主人はあなたを裏切るようなことできる人じゃないわよ。
(携帯電話の音)携帯安浦。
安さんか。
例の詩集の指紋結果が出たぞ。
折り鶴とハンカチの指紋とは全く違うものだ。
なに!?詳しいことは署に戻って報告します。
あなた?刑事さん。
彼女が中村部長にどれほど困らされていたか営業部の全員が証言します。
1人のときは身の危険も感じていたんです。
いざというときペーパーナイフを振り回して逃げようと思った北野君の気持ち察してあげてください!…申し訳ありません。
私が…!留美さん…!あのペーパーナイフは私の誕生日に広沢課長と奥さんがプレゼントしてくれたものです。
でその夜どうしたの?家に帰ろうとしたら中村部長がいたんです。
それでとても怖くて…。
〔やめてください!〕〔留美ちゃんなに怖がってるの?〕〔来ないで!刺しますよ!!〕〔留美ちゃんに殺されるなら本望さ。
おいで。
〕〔君の家で乾杯しよう〕〔来ないで!〕〔留美ちゃん〕〔…部長?〕〔部長!〕
(ドアの開く音)その後怖くなって広沢課長の奥さんに電話したんです。
前から中村部長のことを相談してたので…。
そしたらすぐに家に来てくれて…。
〔あなたが悪いんじゃないんだから!〕〔誰にも言うんじゃないわよ〕〔警察の人が来ても知らないって言い通すのよ〕〔そのハンカチ私が取ってきてあげるから。
どの辺に捨てたの?〕〔覚えてません…!〕
(留美)奥さんが行ったときにはもう警察の人が来ていて近づけなかったらしいんです。
でも奥さん「必ず見つけるから絶対に殺したなんて誰にも言ったらダメ」って…。
…好きだったんです私。
広沢課長が。
好きっていっても人としてです。
人としてとても尊敬できるし優しいし本当にいい人なんです。
それでこういう人の奥さんに会ってみたいなって気になって。
会ってみたら課長と同じように本当にいい人で明るくて楽しくて私すぐ大ファンになっちゃったんです。
それで奥さんに甘えすぎてしまって…。
奥さんに迷惑かけてしまって申し訳ありませんでした…!お母さん。
あら!もてる男の女房になって苦労かけるな。
何がおかしいんだ?だって…!ごめんなさい。
えーと…何だっけ?知ってるくせに。
いいから言え。
「雨の日も風の日もしあわせはあなたの笑顔が決める」それだそれ。
しのぶ。
それがパパの気持ちなんだって。
キャー恥ずかしい!よーしパパが売ってやろう。
(千鶴子)えー?パパ上手だぞ。
営業もやってたんだから。
「つるのおんがえし」いかがですか。
詩集1冊500円です。
いいなあ家族って。
「雨の日も風の日もしあわせはあなたの笑顔が決める」いいねえ最高だよ。
「雨の日も風の日もしあわせはあなたの笑顔が決める」じゃあ天気の日は?情けないなあ。
エリ。
お前には情緒ってものがまるでないんだよ。
その詩集の表紙ちょっと見てみろ。
「つるのおんがえし」涙こぼれるだろう。
鶴が姿形を変えて恩返しをするのさ。
お父さん。
肩もんであげたの誰?その恩返ししてないの誰?わかったよ。
じゃあ今夜は寿司屋に連れてってやるから。
やったあ!その前にこの間から肩こって首が回らないんだ。
甘ーい。
ああそう。
いいよ。
じゃあ今夜は昨日のカレーチンして食べよう。
えっ!?私やる!お父さんやるから。
どこ?「自分のため人のため同じ人生同じ時間どうせなら笑っていこう」アハハハ!
(エリの笑い声)2014/03/07(金) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
はぐれ刑事純情派14[再][字]
「妻が見た三角関係の秘密!拾われた女!?」
詳細情報
◇出演者
藤田まこと、梅宮辰夫、眞野あずさ ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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