世界の名峰 グレートサミッツ エピソード100「南米・ペルーアンデス」 2014.02.21

(テーマ音楽)「世界の名峰グレートサミッツ」。
南米・ペルーのアンデス山脈です。
そこはかつてインカ帝国が栄えたところ。
いにしえのインカ道を歩いてたどりついた空中都市マチュピチュの遺跡。
高い技術で造られた石積みの町並み。
失われたインカの都マチュピチュを訪ねるエピソードです。
南米・ペルーアンデスの山中にある遺跡マチュピチュです。
16世紀インカ帝国を征服したスペインはインカの都市をことごとく破壊。
しかし深い山の中に造られたマチュピチュを見つける事はできませんでした。
やがて住んでいた人たちはどこかへと消え去り400年もの間そのままに残されたのです。
マチュピチュが遺跡となって発見されたのは100年前の事。
神殿や住居の石積みがほぼ完全な形で保たれていました。
インカ帝国の高い石造技術を今も見る事ができます。
案内してくれるのは…インカの末裔です。
(カルデナス)この壁は非常に高い技術で造られています。
ほら見て下さいこの部分。
複雑な形なのに岩を削ってぴったりと組み合わされています。
世界遺産にも登録されている美しい町並み。
ここには皇帝の別荘がありました。
ここがマチュピチュを造ったインカの皇帝パチャクティの部屋です。
ほかの家はとてもシンプルなのにこの家は特別丁寧に造られているんです。
まさにこれがインカの建築です。
下の谷と尾根の上に造られたマチュピチュまでの標高差はおよそ500m。
斜面にはアンデネスと呼ばれるいくつもの段々畑がありました。
アンデネスでは標高の違いによる温度差を利用してトマトやトウモロコシなどさまざまな作物が作られていました。
優れた農業技術に支えられ1,000人ほどが暮らしていたと推定されています。
農業を営むための正確な暦もありました。
インティワナと呼ばれる日時計。
石を削って造られました。
この影を見て下さい。
今ほとんどこの角の近くまで来ていますね。
6月21日の冬至の日の出は影がぴったりとこの角に重なるのです。
冬至はインカにとってとても重要な日でした。
なぜなら一年の始まる日だったからです。
また種まきや収穫など農業にとって大切な日も全てここに映る影を見て決めていたんです。
だから太陽はインカの人たちにとってとても重要なものだったのです。
太陽はインカの最高神。
それを祭っていたのがトレオンと呼ばれる太陽の神殿です。
部屋には2つの窓があり一つは冬至にもう一つは夏至にまっすぐ光が入るように設計されています。
マチュピチュには農業に関する儀式が行われていた場所もあります。
コンドルはインカにとってとても重要な生き物でした。
見て下さい。
あの自然の大きな2つの岩がコンドルの翼です。
翼を大きく広げています。
そしてこれが頭です。
コンドルは人間と太陽の神とを結ぶ聖なる生き物。
さまざまなささげ物をして豊作を祈ったと考えられています。
自然を敬い太陽をあがめてきたインカの人々。
最後に遺跡の中で最も太陽に近い場所に行ってみる事にしました。
正面にそびえるマチュピチュ山の頂上です。
そこは人々が祈りをささげた場所。
インカ時代に造られた石畳が頂へと続いています。
崖にせり出すように造られた石の階段。
崩れないと分かっていても思わず山側を歩いてしまいます。
階段を登り切り頂上に出ました。
マチュピチュ遺跡を見晴らす展望台へと向かいます。
インカの人たちは建造物を自然と調和するように造ったと考えられています。
空中都市マチュピチュ。
それは自然を何よりも大切なものとしたインカの思想そのものだったのです。
私にはインカの血が流れています。
私だけでなくアンデスに住む人たちはみんなインカの血を引いています。
私たちは今それをとても誇りに思っています。
インカは非常に高い文明とすばらしい文化を持っていました。
それが分かって頂けたなら私はとてもうれしいです。
かつてアンデスの山中に大帝国を築いたインカ。
それは今も人々の中に生き続けているのです。
2014/02/21(金) 10:40〜10:50
NHK総合1・神戸
世界の名峰 グレートサミッツ エピソード100「南米・ペルーアンデス」[字]

南米のペルーアンデスの世界遺産マチュピチュは、美しい自然の中に残されたインカ帝国の空中都市。インカの末えいに導かれ皇帝の別荘など訪ね、知られざる全貌にふれる。

詳細情報
番組内容
南米ペルーアンデスで栄華を極めたインカ帝国。都市を結ぶ街道だったインカ道をたどり、世界遺産マチュピチュを目指す。インカの末えいに導かれ、高い石造技術で作られた皇帝の別荘へ。標高差を利用した段々畑では、さまざまな種類の作物が育てられていたという。インカの最高神・太陽をあがめるための神殿でインカの文化水準の高さを知る。最も太陽に近い場所とされたマチュピチュ山の頂へと向かい、マチュピチュの全貌を知る。
出演者
【語り】礒野佑子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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