シリーズ世界遺産100「ムザブの谷〜アルジェリア〜」 2014.03.21

(テーマ音楽)
(江守徹)乾いた砂漠を人々は緑の土地に変えサハラ最大ともいわれるオアシス都市を築き上げました。
サハラ砂漠の北部乾燥しきった大地にこつ然と現れる集落アルジェリアのムザブの谷です。
四角い家が身を寄せ合うように建っています。
11世紀に造られた町は1,000年の間独自の伝統を守り続けてきました。
外部の者は住宅地に勝手に入ることはできません。
撮影には特別な許可を得ていますが女性はたとえベールで顔を覆っていても写すことはできません。
ここは屋上。
隣の家との境目はなく女性の近所づきあいの場になっています。
男がここに上がる時は女性がいないかどうか確かめなければなりません。
向こうの丘の上に見えるのは町の中心モスクです。
それはムザブの人々の心の原点でもあります。
「コーラン」を厳格に解釈するムザブの人々は「イスラム教の正教徒」ともいわれます。
元は西南アジアの民でしたが7世紀宗教上の争いで迫害されて長い流浪の末にここに来たのです。
砂漠の真ん中だというのに市場には新鮮な野菜や果物があふれています。
すべてムザブの谷で取れたものです。
ここを安住の地と定めた人々が長い間に造り上げた緑地です。
秋はナツメヤシの収穫の季節です。
実は生でも食べますが乾燥させて保存食にします。
ロバが引いているのは井戸のつるべです。
つるべはヤギの皮袋。
ゾウの鼻のようなものから水が出ます。
ムザブの谷には数千年前まで川が流れていました。
今はかれてしまいましたが地下にはまだ水脈があるのです。
人々は井戸を掘り続け谷の井戸は7,000本を超えます。
しかし井戸掘りは簡単ではなく水脈に達するには数年かかるといいます。
水が出た瞬間それまで何年もかかった苦労は吹き飛んでしまいます。
ホントにうれしくて何と表現したらよいか。
その日はまるでお祭りのようになります。
今までの努力が実ったと思うのです。
この日結婚式が行われていました。
ベールをかけてもらっているのが新郎です。
新婦はといえばここにはいませんでした。
新婦は別の場所で女性だけで儀式を行っているそうでそれはもちろん撮影することはできません。
新郎と新婦はこの後夜中の12時に2人きりで会うそうです。
迫害を受け長い流浪を経てきたムザブの人々は今も厳格な教えで結び付き助け合って暮らしています。
2014/03/21(金) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「ムザブの谷〜アルジェリア〜」[字]

砂漠の中の緑の地 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
砂漠の中の緑の地 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】江守徹
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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