実はこの建物に今東京で評判の診療所があるという
3階まで上がっていくと…
早速中に入ってみるが…
待合室もなさそうだし…。
普通の事務所にしか見えない
実は白衣は着ていないがこの人たちが
こちらは
外来患者も受け付けるというがいったいここ
すると…
みんな荷物を抱えてバタバタと外へ
建物から出てきたこの男
おはようございます。
この診療所の創業者だ
いったい何が評判なのか?ついていってみることに
武藤がやってきたのは東京豊島区に住む浦野さんのお宅
どうぞ。
はいすみません。
こんにちは。
患者さんがここにいるという
ちょうど起きたので今簡単にお昼を済ませたところなので起きてました。
まもなく100歳になるすみません。
武藤が診察を始めた。
実はこれ定期的に患者の自宅を訪れて診察や治療をする在宅医療というもの。
前回水虫に似た症状が出ていた足のつめは…
すごくきれいになってます。
そうですか。
ちょっと中止して…。
一回中止しても。
そして…
まさにおばあちゃんの頼れる主治医だ
武藤の在宅医療を利用している家族は…
気になる費用は
病院に通うための交通費はかからない
武藤は1日で20軒近くお宅を回る
こんにちは。
失礼いたします。
続いて訪れたのは…
奥さんに先立たれ今は独り暮らし。
武藤は高齢者を孤立化させないよう話し相手にもなるなど心を配る
ところで皆さん日本に近い将来訪れる2030年問題知っていますか?
高齢者の比率が現在の24%から30%になり…
老後に身寄りがなくなるという深刻な事態
高齢者が増えれば病院が足りなくなる。
武藤は在宅医療でそれに立ち向かおうとしている
祐ホームクリニックの特徴は患者のお宅でアシスタントが写真を撮影。
すぐさま送信
写真のデータは事務所の看護師のもとに集められる
現在450人の患者を抱える武藤の診療所。
日々さまざまな症例が集まってくるがそれに対応できる体制をどうしているのか?
皆さんの専門を聞いてみると…
私は皮膚科の専門です。
専門はもともと外科をやっていたんですけれども。
特に充実しているのが内科
ここには合わせて
在宅医療のクリニックは都内だけでも1,500軒あるが医師1人で小規模なものが多い。
祐ホームクリニックは24時間365日きめ細かな対応ができるよう医療関係者を組織化したのだ
その一例を見てみよう。
この日は寝たきりの患者さん。
医師が行っているのは胃に直接栄養を送る管の交換
手間のかかる作業だ
その片隅で看護師らが血圧などのデータを記録
一方男性アシスタントは交換した管を受け取り手際よく処理する
分担して作業にあたりおよそ5分で終了。
患者への負担も少ない。
ついでに移動車を見せてもらうと機材が満載
点滴や注射は当然
これが持ち運び用のエコーになります。
なんと超音波のエコーまであった
それ以外は基本的には対応できると思います。
祐ホームクリニックの朝
朝会です。
分厚い本を開き声を出して読み出した
うん…。
医療とどんな関係が?読んでいたのは経営学の巨人といわれるドラッカーの著書。
4年前この診療所をつくって以来みんなで欠かさず読む
スタッフは…
一人一人がマネジメントで現場を改善。
その成果があちこちにみられる
患者に向き合う時間を確保するため事務作業は徹底した効率化がはかられている。
診療を終えた医師が車に戻ってくると…
電話の相手はいないのに話し始めた
診療後のメモを読みあげていたのだ
クリニックに帰った時点で文字データになっている。
先ほどの言葉がご覧のとおり。
チェックを終えればカルテは完成だ
患者の自宅へ伺う際都心は狭い道路が多いため家の前まで車が入れないところもある
現場からの提案でこんな地図まで作った
こちらに駐車してこの赤いラインに沿って徒歩で歩いていくというかたちですね。
どこに車を置いて歩けばよいのかすべての自宅情報が共有されているので担当外の患者に急に呼び出されても迷わずすぐに駆けつけることができる
更にこんなメモ書きまで…
どんな細かな情報も記録に残す徹底ぶりだ
医療にマネジメントとITを持ち込み独自のクリニックをつくりあげた武藤。
いったいどんな男なのか
武藤はごく普通の一般家庭に生まれた
6歳のときにデパートで
心臓カテーテル手術などを手がける循環器内科医として活躍。
その腕前は
ところがそんなころある体験をする
アルバイトで町の診療所の往診に出かけた。
やってきたのは古いアパート。
部屋の中は…。
ゴミの山。
寝たきりで独り暮らし。
高齢者の現実がそこにあった
数年後武藤はコンサルタント会社のマッキンゼーに転職する。
そこでこれまでまったく縁のなかった企業経営のノウハウを学ぶ。
そして…
在宅医療の世界に乗り出した
今夜は超高齢社会日本
在宅医療の現場ですけども患者さんはもちろんのことともに暮らす家族の方々も本当に助かっている様子ですね。
そうですねまず患者さんを病院に連れていかれると非常に時間がかかったり1日がかりになってしまうということと…。
治療としては病院での治療と在宅の治療っていうと何か大きな変わりっていうのはどういうところなんでしょう?よく一人でお医者さんがやってるクリニックがやったりっていうのもこれまでありましたけど武藤さんが取り組んでらっしゃる在宅医療っていうのはどこらへんが違うんでしょう?あと高齢者の場合認知症の問題もありますから…。
だから結局武藤先生は孤立化っていうのを防ぎたいわけですよね。
武藤さん経歴がすごいんですよね。
東大医学部に入って付属病院で勤められてそれで両陛下の侍医になられたり…。
そのあとにマッキンゼーに…。
経営とかマネジメントを学ぼうとされた動機は何だったんでしょうか?畳の上じゃないけど…。
自宅で死にたいと答える人がほとんど
ところが…
実際はどこで亡くなっているかというと…
いったい何が進行しているのか
東京都内。
祐ホームクリニックのスタッフが車から飛び出してきた
(スタッフ)先ほど連絡が入ったんですか?
診療スケジュールを変更して急遽こちらに駆けつけた
末期ガンだった患者がこの日自宅で息を引き取った
実は武藤が在宅医療でいちばん大切にしているのが
自宅で最期を迎えてもらうこと
全員で一人一人の患者に思いを寄せる
病院から患者が溢れ死に場所がなくなるかもしれない将来自宅での看取りはその解決策のひとつとして注目されている
去年秋父親を亡くした梶田さん
どうぞお入りください。
どうもはじめまして梶田といいますどうもよろしく。
父善次郎さんは90歳で末期ガンが判明したとき病院ではなく自宅で最期を迎えたいと希望した
これはいつもひ孫が来て父のベッドのところにいつももぐりこんで。
週1回の在宅医療を利用することで亡くなるまでの間自宅でいろんなことができたという
そして亡くなる2週間前子供たちの仕事場を訪ねて満足そうに最後の写真に収まったという
やるべきことができて悔いがないと梶田さんおっしゃってますけど龍さんはどうですか?自宅での看取りについて。
別に病院で看取っても自宅で看取っても病人の方が孤立化してなければいいと思うんですよ。
孤独じゃなかったら。
だから僕はそれほど在宅とかにこだわるわけではないんですけど孤立化を防ぐって意味では在宅の方が合理的かなというふうに思います。
で昔非常に興味深い本を読んだんですけどその文化圏っていうかその国っていうかその地域の死生観っていうのは100年くらい変わらないらしいんですよね。
日本人の死生観ってたぶん僕明治時代くらいからひょっとしたら江戸時代から変わってないかもしれない…。
家で家族に看取られて死ぬっていうことが日本人の死生観のなかでは常識としてまだあると思うんですよ。
その常識と現実がずれてるんで今すごく混乱が起こってるっていうかですね…。
医師としては例えばその患者さんまぁ看取りが必要になると思われるターミナルケアが必要な人に対して例えばあなたは余命何か月とかってどういったコミュニケーションなんだろうなと…。
このあとは東北石巻で武藤が動く
東日本大震災から3年を迎える
自治体でいちばん大きな被害を受けいまだにつめあとが
かつて家々が並んでいた住宅街は津波の被害で隙間だらけになっていた
その町なかに武藤がいた
おはようございます。
おはようございます。
実は武藤。
震災後に石巻でも在宅医療を始め週の半分を石巻で過ごす
痺れたりしないですか?しない。
はいどうも。
ものの言い方するからね。
というのも石巻は震災で被害にあった市民病院がいまだ再建されていない。
ベッド数が200も減り患者が行き場を失っている
医療難民となった高齢者の受け皿になっているのが武藤。
現在170人もの患者を診察している
ごはんごはんは食べられてるかな?ごはん食べてた?ごはん。
診察に訪れる現場は高齢者が高齢者をみる老老介護ばかりとなっている
震災後町から出る若者も多く急速に高齢化が進んでいる
武藤は震災2か月後に石巻を視察しその惨状に衝撃を受けた。
いてもたってもいられず武藤はこの地で活動を始めたのだ
2011年9月にオープンさせたのがプレハブ造りの
3人の医師と10人のスタッフで高齢者医療に取り組む
ここでは東京に先駆けてある取り組みが行われていた。
それがこのシステム。
武藤が富士通と共同で作り上げた。
しかも武藤はこのシステムを患者がかかわる訪問介護や施設更には患者の家族も使えるかたちにして情報の共有を図った。
地域全体を巻き込むことで東京より一歩進んだ連携が可能になった
実際の現場では…
石巻で高齢者の訪問介護をしている
仮設住宅に住む利用者のもとへやってきた。
その前に必ず確認するのが祐ホームの情報共有の画面だ
武藤が診察したときの利用者の血圧や体温といったデータを確認することができる
更に…
事前に情報があることでより丁寧な介護ができるようになったという
おはようございます。
ヘルパーです。
一方こちらは…。
認知症の方が住まうグループホーム。
ここでも祐ホームのシステムを利用しているという
入居者の毎日の血圧の数値などをこれで記録
その目的はこちらに。
ここに住んでいるのは先ほどのグループホームに母親を預けている
木村さんが祐ホームのシステムにアクセスすると…
施設が記録した母親の情報を確認できるのだ
更に祐ホームクリニックが診察した際の母親の様子も見ることができる
嬉しいですよね。
その頃武藤は東京にいた
やってきたのは富士通本社だ
祐ホームの情報共有システムを共同開発してきた富士通。
今取り組んでいるのは高齢者の生活をさまざまな民間企業がサービスを提供して支える仕組みづくり
こちらは富士通側の責任者
武藤は高齢先進国モデルと名付け世界でいちばん早く進む高齢化に対応しようとしている
民間との連携。
いち早く被災地石巻で始まった
ここで風呂掃除をしているのは家事代行業者
頼んだのは独り暮らしの…
去年入院して以来リハビリ通いの生活が続いている。
更に風呂掃除のときに…
ツルッとそっちまで伸ばすつもりが脇腹を打ってしまって…。
それ以来痛みが出て掃除が不便になった
隅々まできれいにしてもらった
いったいこのサービスの仕組みはどうなっているのだろうか?
武藤が始めたのは…
大手スーパーイオンは電話やファクスで食料品でも何でも配達してくれる。
そして介護が必要な高齢者に楽しみを提供しようと介護旅行の手配も可能にした
更に地元の理髪店なども出張散髪してくれる
医療だけでなく民間企業も巻き込んで高齢者を支えようとする武藤。
その輪が大きく動き始めている
さっきの石巻ですが僕らはああやってちょっと被災地ってことで…。
よく見てみると例えば医療機関が休廃業しているとかそれから交通機関が路線バスが廃止になっていわゆる交通難民といわれる方が増えているとか。
それから高齢者がいずれにしろ孤立しているというような…。
石巻はそれがすべてあらわになってしまってますけどそのような集落と地域っていうのはいまや日本中至るところにありますよね?そうです。
私どもは石巻で活動していますけれども今おっしゃったような点は石巻以外でも今後武藤さんがこういった活動を広げていくっていう可能性は考えてらっしゃるんですか?はい。
高齢先進国モデルっていうものをつくっていくときに武藤さんはさまざまなビジネスチャンスが生まれるっていうふうにお書きになってますけど具体的にいうとどういったものが考えられるんでしょうか?僕見てて…当たり前ですけどすごく大事だなと思ったのは連携っていうかネットワークっていうかそれも医師とコメディカルだけではないいろんな形のNPOとかとのネットワークっていうのがやっぱり大事なんだろうなと…当たり前ですけど。
いやおっしゃるとおりで
収録前村上龍は武藤をこう評していた
収録を終え何を思ったか?
収録を終えて村上龍はこんなことを考えた
2014/03/06(木) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
カンブリア宮殿【ニッポンの超高齢社会を救え!異色の経歴の医師が挑む医療革命!】[字]
東大医学部卒業後、天皇陛下の侍医として活躍する一方、コンサルティング会社のマッキンゼーで経営を学んだ異色の経歴の医師が模索する、新しい医療の在り方とは?
詳細情報
番組内容
日本が今後直面する“2030年問題”をご存じだろうか?65歳以上の高齢者の割合が人口の30%を超え、病院のベッド数の不足などから、死に場所に困る人が50万人にものぼるというのだ。この問題の解決に一役買う、ある東京の病院の取り組みが注目されている。42歳の医師・武藤真祐率いる、在宅医療を専門に手掛ける「祐ホームクリニック」だ。
番組内容つづき
高齢者に関わる関係者のネットワーク化と、事務作業を極力減らすIT化によって、これまで医師ひとりで行うことの多かった在宅医療のスタイルを変えた。開設から4年ほどだが、現在、患者数450人を抱える人気クリニックとなっている。東大医学部卒業後、天皇陛下の侍医として活躍する一方、コンサルティング会社のマッキンゼーで経営を学んだ異色の経歴の医師が模索する、新しい医療の在り方とは?
出演者
【ゲスト】
祐ホームクリニック理事長・医師 武藤真祐
【メインインタビュアー】
村上龍
【サブインタビュアー】
小池栄子
関連情報
【ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/
【公式Facebook】
http://www.facebook.com/cambrian.palace
【公式Twitter】
https://twitter.com/cambrian_palace
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 討論・会談
バラエティ – トークバラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32118(0x7D76)
TransportStreamID:32118(0x7D76)
ServiceID:41008(0xA030)
EventID:17770(0x456A)