伝える極意「物語を作ろう〜組写真〜」「海のあるふるさと〜ビデオ〜」 2014.03.21

(小山茉美)みなさんはビデオを使って思いや考えを伝えようと思ったことはありますか?今回神奈川県藤沢市に住む小学生5人が自分たちの住む町をテーマにしたビデオ作りにちょう戦しました。
そのためにまず取り組んだのが組写真です。
映画作家の大林宣彦さんが組写真を通して映像の読み取り方と作り方の極意を教えてくれます。
大林さんは代表作の映画「転校生」をはじめつねに時代に先がけた映像表現にいどんでいます。
(大林宣彦)映像作りの基本が全部組写真の中から読み取れる学べるんじゃないかなと思います。
むずかしいけどだからおもしろい。
大林さんの極意で写真の中からすてきな物語が生まれてきます。
みなさんこんにちは。
こんにちは。
こんにちは。
こんにちは。
よろしくお願いします。
よろしくね。
ぼくは大林宣彦と言います。
今70さい。
70年生きてきたのよ。
おじいちゃんだな君たちの。
映画やビデオの作品を作ってくらしています。
すわろうか。
すわりましょう。
大林さんのレッスンの始まりです。
用意した4つのことばが書かれているカードを使い物語作りをします。
組ことばと言い大林さんがイメージをふくらませたり発想を広げるために行う方法です。
これは映像じゃないね。
ことばだね。
だけど例えば「わたしは海が好きだから見ている」。
これ文章になるよね。
ストーリーだね。
この4つのことばを使ってストーリーを作ってみようか。
いろいろな並べ方ができるね。
みんなは思い思いに順番を入れかえて自分の伝えたいことにぴったりの表現を見つけます。
あなたは海が好きだってことを強調したかったから海をいちばん最初に持ってきたんだね。
君は「わたし」を最初に持ってきたんだ。
このことはどういうことなんだろう?どっちがいい悪いではなくこれがオンリーワンということだよ。
並べ方しだいで伝わるイメージや思いがちがってくる。
それはことばでも映像でも同じことです。
どういう写真かな?いよいよ組写真にちょう戦します。
用意したのはどれもよく見かける風景など。
足あと犬と女せい犬波ペットボトルの5まい。
このペットボトルと海を組み合わせるとどういう物語が生まれますか?そこにこの足あとが入ると?これ足あとだな。
これ遊びにきた人の足だ。
なるほどね。
というふうにいろいろな物語ができるよね。
5まいの写真の中から4まいを選び順番を自由に組み合せて物語を考えます。
すぐに使いたい写真3まいを選んだ日菜子さん。
でもあと1まいがなかなか決まりません。
どちらの写真の方が自分の伝えたいことに合っているのかを考え足あとではなくペットボトルを選びました。
じょうほうだけなら理屈で選んでかけ算足し算をうまくやって組み合わせると上手な物語が作れるかもしれないけどそれは表現じゃないです。
なぜかわたしはこの写真が好きこれがなければ作品にならないというものを選ぶことが大事。
そのなぞをといていくとわたしってこういうことを願ってたんだ。
わたしはこういう人だってことがわかってくる。
それが作品の伝えたいテーマになってくる。
日菜子さん物語を完成させました。
最初にペットボトルの写真を使おうと思った菜摘さん。
でも次にどの写真を使えば物語がてん開するのか思いつきません。
そこで大林さんは写真など映像の読み取り方の極意を伝えることにしました。
よく見るとこのペットボトルおもしろいね。
ペットボトルってお店で売っている時にこんなにこわれたりしてるか?最初からゴミってことはないよね。
その前後の物語を考えていって写真を並べると写真の物語ができます。
菜摘さんはペットボトルの過去と未来を想像しました。
次に大林さんはもっと想像力を働かせるための極意を伝えます。
砂浜に足あとがひとつあるね。
じょうほうだけだったら「足あとです」で終わるんだけど物語にしようと思ったら「足あとです」という結果を出すんじゃなくて…。
ハテナって考えることが想像力。
そして物語を作るコツです。
そういうハテナをいっぱい作ることが組写真をおもしろくさらにみんなの心の願いをこめると砂浜がすてきな物語になりますね。
いず海さんは写真の中の1まいにハテナを見つけたようです。
ペットボトルはどうして流れてきたのか?このハテナが物語をふくらませました。
手紙が入っていた。
そのハテナのおかげでこの物語がうんとやさしい物語になったね。
ひとりひとりまったくちがった物語になりました。
大林流組写真の極意。
なぜその写真を選ぶのか。
それを考えると自分の伝えたいことがはっきりしてきます。
前後に何があったのか想像することが写真など映像を読み取るときの極意です。
「なぜ?どうして?」というハテナを見つけましょう。
すると想像力が働き物語がふくらみます。
ことばや写真を使って物語作りを学んだみんな。
いよいよ自分たちの住む町をテーマにビデオ作りを始めます。
どんな作品が出来上がったのか第17回をお楽しみに。

(小山茉美)「海のあるふるさと」をテーマにビデオ作品を作ることになった小学生5人組。
まずは取材から。
いろいろな人と出会い発見をしました。
取材をもとにシナリオを作ります。
そしてさつえい編集。
その極意を教えてくれるのは映画作家の大林宣彦さんです。
映画やコマーシャルなどさまざまな映像作品を手がけ「映像の魔術師」とよばれる大林さん。
その極意を音楽に例えてくれました。
音楽が「ターラララララー」とあるとしたら「ララララー」だけを使う。
そのことがその前にあるものとどうぶつかり合っていくかということのくふうかな。
大林さんの極意であなたの思いが伝わる作品ができますよ。
取材から帰ると伝えたいことを1まいのメモ用紙に1つずつ書き出します。
伝えたいものとは何か?それは思いや願いがこもったものと大林さんはみんなにアドバイスしました。
32の思いや願いがはり出されました。
1人1まいずつだ。
どうなりますかここに出てきて。
さあむずかしいぞ。
選ぶことで自分がいちばん伝えたい思いや願いとは何かを見直していきます。
海で働く人の手。
幼なじみの海。
気になる場所。
海が好きな人々。
海を喜ばせるにはどうしたらいいか。
それぞれの思いと願いです。
そしてふるさとの海をきれいにしたい。
みんなが伝えたいことが決まりました。
作り上げた物語は…。
海と話ができる不思議な少女が登場するちょっとファンタジックなストーリーです。
いよいよさつえい開始です。
かんとくシナリオ担当カメラマン主人公の少女そして音声と役割をハッキリさせるため担当を決めました。
シナリオにそってさつえいは漁師さんのインタビューと手をとることから始まりました。
海のめぐみを得てくらしている人の手。
それはきれいな海を願う人々の象ちょうだと考えました。
続いて海岸でのさつえいです。
321…。
海岸へやって来た少女が砂浜で不思議な穴を見つけるシーンです。
「この穴は何?」。
動きを追いかけてさつえいするパーン。
この時カメラマンはぶれないようにわきをしめて息を止める。
大林さんからのアドバイス。
しっかりできています。
「この穴は何?」。
不思議な穴のさつえいでは穴のアップから広い絵になるズームアウト。
広い絵から穴のアップによるズームイン。
2つのパターンをとりました。
ゴミにくるまれ身動きできない貝を助け出し最後の走り去るシーンをとってさつえい終りょうです。
オーケー。
予定にはなかったシーンですが砂浜にタイトルを書くシーンを新たに追加しました。
船はダメだ。
船はダメだ。
さつえいしたテープの時間はおよそ30分。
それを30秒にしなければなりません。
3時間かけて仕上げました。
いよいよ大林さんをよんでの試写会が始まります。
「この穴は何?」。
「わたしもわからない」。
「やあ友達ここの海はきれいだけど前いた海はもっときれいだったよ」。
「本当?このゴミじゃまでしょう」。
「ああありがとう。
ほかの海も見に行こうよ」。
「いいよ」。
ぼくは今日は先生ではなくかんとくでもなく観客として感想を言うぞ。
観客っていちばんきびしいんだから。
まず大林さんが指てきしたのが…。
「この穴は何?」。
「わたしもわからない」。
だれの声だろう?何の声だろう?すごくおもしろかった。
「わたしもわからない」。
何かが出てくるぞ何が出てくるかなってはてながふくらむからね期待して見るよね。
どう思いますかその辺はかんとくとしては?そうだな大事なところですよ。
さあそしたらそこにくふうをしなきゃいけないな。
海が人かくを持って人の登場人物としてまだいないんだよ。
それはやっぱり絵が足りないんじゃないか?初めて見る人にもわかるように編集をやり直します。
海の映像を入れることにしましたが…。
海を入れようというところまではいいと思うよ。
そうだなせりふあるもんな。
波がよせてくる広い絵を選びました。
「この穴は何?」。
「わたしもわからない」。
それが大事!現場に行って何を発見するか。
砂の上に書かれた文字だよなタイトルが。
「海のあるふるさと」もうそれだけで…。
そしてもうつ。
シナリオのいちばん最初の…。
う〜んそうだね。
あなたも出えん者だもんな。
みんなが「おしい」と言うぐらいいいシーンだった。
編集というのは引き算がかけ算になるということなのよ。
引いていったけれどもそれが何倍ものプラスになって作品に生きるということね。
「漁師のおじさんありがとう」という気持ちでカットしたからかけ算になるんだよ。
大林さんは編集の極意をもうつ伝えます。
「この穴は何?」。
この穴は何ですか?クエスチョンマークだ。
シナリオとしても大事だな。
この穴から始まる物語だもんな。
穴からズームアウトしたね。
穴から引いてきたのは?つながるかな?どっちがつながりやすい?今のみんなの作った作品だとひょっとするとぎゃくだったねこのズームインは。
大林流ビデオ作品作りの極意。
初めて見る人は何も知りません。
だからこそ作り手は見る人がわからないということがないようにくふうする努力がたいせつです。
現場で見つけた発見やおもしろいと感じたことは大事にしましょう。
編集は伝えたいことを伝えるために必要なものだけを残すという引き算です。
でも残されたものどうしが結び付き何倍にもプラスになるような引き算でなければなりません。
映像をことばにしながら編集をしてみましょう。
自然なつなぎ方ができます。
では完成した作品をごらんください。
「この穴は何?」。
「わたしもわからない」。
「やあ友達ここの海はきれいだけど前いた海はもっときれいだったよ」。
「本当?このゴミじゃまでしょう」。
「ああありがとう。
なあほかの海も見に行こうよ」。
「いいよ」。
5人の思い伝わりましたか?2014/03/21(金) 01:50〜02:20
NHKEテレ1大阪
伝える極意「物語を作ろう〜組写真〜」「海のあるふるさと〜ビデオ〜」[解][字]

小学校高学年向け国語・総合的な学習の時間のための番組。子どもたちが文章、話し方、映像などの表現手法に挑戦、自分の考えを伝える「極意」を、表現の達人に学ぶ。

詳細情報
番組内容
神奈川県藤沢市に住む小学生5人が、「自分たちの住む町」をテーマにビデオ作りに挑戦した。そのために、まず取り組んだのが「組写真」。用意したのは「足跡」「犬と女性」「犬」「波」「ペットボトル」が写っている5枚の写真。この中から4枚を選び、順番を自由に組み合わせて物語を考える。しかし、どの写真を使えば物語が展開するのかわからない。映画作家の大林宣彦さんが伝える「組写真の極意」で、ステキな物語が生まれる。
出演者
【出演】映画作家…大林宣彦,【語り】小山茉美

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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