目には見えない時の流れ。
人はそれを一つの方法で形にしてきた。
それはまさに小さな宇宙。
僅か数cmのケースの中に人類が積み重ねた知恵と技そしてロマンが詰まっている。
な〜んてちょっと大げさですが皆さんは腕時計好きですか?携帯があれば要らない?つれない事言わないでちょっと見てって下さい。
今宵ご紹介するのは腕時計に秘められた取って置きの物語です。
今世界が注目する若き日本人時計師。
たった一人の手作業で生み出される和の時計の秘密とは?シリーズ累計1億本!大ヒット商品の裏にある七転八倒の開発秘話。
そしてマリー・アントワネットが注文したこの世で最も美しい伝説の時計。
物には人の物語がある。
物語を知れば世界がもっと深くなる。
「好きだモノ。
。
。
」腕時計。
始まり始まり。
さあまずは皆様をきらびやかな高級時計の世界にご案内致しましょう。
ここは時計好きなら一度は訪れたいパリのヴァンドーム広場です。
この広場上から見ると時計の形をしているんです。
それだけではありません。
ここは高級腕時計が世界で最も集まる場所なんです。
広場に店を構えて20年の時計店。
店頭に並ぶのは世界に名だたる時計ブランドから集めた逸品ばかりです。
ルビーエメラルドサファイアアメジストダイヤモンド。
624個の宝石が四季の移ろいを表現しています。
時計の仕組みにも一工夫。
針ではなく中の円盤が回って時刻を示します。
少し早送りしてみると三角の印が動いているの分かりますか?ちなみにお値段1,000万円です!高級時計は宝石がつくものだけではありません。
こちらの超複雑時計。
テンプという時計の心臓部が3次元の回転を見せます。
この回転で重力による誤差を緩和できるというのですが…。
難しい事はともかくかっこいいですよね!価格はなんと7,000万円です!複雑な機構が入るとお高くなるんです。
ボタン11個針15本。
異様な風貌と迫力です。
月の満ち欠けを示す…音で時間を知らせる…1,000年間調整の必要がない…分厚いプラチナケースの中に36の複雑機構が詰め込まれています。
部品の数は…一般的な時計のおよそ10倍です。
宝飾時計や特殊な限定品を除けば…その価格は…マジか。
どうして時計はこんなにも高いのか。
実は高級時計のほとんどは機械式複雑時計と呼ばれるもの。
電池ではなくゼンマイが動力のからくり時計なんです。
その製作には職人たちの手作業が不可欠です。
例えばこのトゥールビヨン。
時計の精度を上げるためのパーツです。
92個の部品が組み合わさっていますが重さは僅か0.7g。
腕時計の中でも特にデリケートな部分です。
ネジの直径は最も小さいもので0.3mm。
シャーペンの芯より細いサイズです。
機械の力でこのネジを締めるとネジ穴が壊れてしまいます。
人の繊細な指先でしか組み上げる事ができません。
こちらは時計に装飾を施す作業室。
ギョーシェと呼ばれる伝統的な技法です。
時計の文字盤に溝を彫り美しい幾何学模様を生み出します。
機械によるプレス加工でも装飾はできますが高級時計は職人の手作業にこだわります。
一つ一つにその時計だけが持つ表情が生まれるからです。
時計を美しく見せる。
そのために気の遠くなるほどの手間ひまをかけています。
腕時計。
それはもはや時間を知るためだけの道具ではありません。
人の美意識と技術の結晶なのです。
(矢作)うわ〜すごいね。
(東儀)ため息が出るね。
安さんどうだった?見て。
高くてびっくりしましたけど。
でもあれ手作業でホントにびっくりするほどの細かい作業で職人さんがやってるって考えてこういうのを見ると改めてすごいものなんだなって思いますね。
宝石がいっぱいついてる時計よりかもそうじゃない方が高いからね。
それがびっくりしました。
(ジローラモ)あれやる時にイライラしないかな?一回ぐらいあるんじゃないですかバ〜ンって投げる事。
さあ今宵は各界を代表する腕時計好きに集まってもらいました。
あっ安さんは初心者ですので皆様お手柔らかに。
時計は…もちろん形とかアクセサリーとして魅力があるけど一番魅力だったのは手巻きのやつを巻いてあとその音チックチックチックチック。
ちょっと近くにいると聞こえる。
静かになったら結構聞こえるんですよ。
だからあの音にすごくはまってる。
機械式じゃないと絶対ない音だもんね。
機械の鼓動みたいな事をよく言うんですね。
テンプを振る時に石が当たるんです。
ルビーなんですけどそのルビーがコツンコツンって当たる音が中心でそれにもう少し別の歯車と歯車の音も加わって…。
東儀さん聞き分けられると思うんですけど。
複雑なねチクタクの間にまたチクタクチクタクって感じの。
耳を澄ますとチクタクの大きな音の奥にまた違う音がかわいいんですよ。
(安)かわいいんですか。
「よしよしよしよし」って感じです。
安さんついてこれる?これ。
ギリギリ。
なんとか今。
「この音がかわいい」って言い始めちゃったら…。
(安)びっくりした。
何ですか?何ですか?怖い怖い怖い。
すごいびっくりした。
何何?今何か悪い事したかなと…。
(3人)うわ〜!これさっきのだ!さっきのやつだ。
3億円。
うわ〜すご〜い!これ見れるんだ。
ケース大きい。
やっぱりこんだけ分厚くなりますよね。
ちょっとよろしいでしょうか僕も。
ああ〜。
いい感触ですね。
(安)ため息が。
きれいですねそしてデザインも。
重い。
あっでも価値ある重さだね。
ずっしりとね。
これは何がすごいってですね30を超える複雑機構が入ってるという話だったんですが例えばこの永久カレンダー自体がうるう年を自分で判別する訳なんですが実はうるう年は100年に1回お休みするんです。
だけれど400年に一度例外の例外でまたうるう年が戻ってくる。
それも全部組み込んでる。
ですから簡単に言うと100年に1回だけ動く歯車があってなおかつ400年に1回だけ動く歯車も入ってる。
すごい時計があるもんだね〜。
3億円か…。
さあここはまだまだ序の口。
続いてはある若き時計師の物語。
企業に属さず自分自身の名を刻んだ時計を作る孤高の職人たちがいる。
人呼んで独立時計師。
年に数本自分の感性を作品で表現する時計の個人作家たちだ。
その中でも世界に認められた者だけが入れる…日本人として初めてその正会員となったのが…彼の作った作品が時計界に新しい風を持ち込んでいる。
すご腕の職人しか作れないといわれるトゥールビヨン。
菊野は20代でその製作に成功した。
盤面の彫刻は日本庭園の枯山水をイメージ。
洗練されたデザインで日本人の美意識を映し出した。
2013年に発表した新作折鶴。
ボタンを押すと鶴が羽ばたき優しい鐘の音で時を知らせる。
文字盤には刀のツバなどに使われる木目金という伝統技法が取り入れられている。
菊野の時計は西洋時計とは一線を画す和のテイストが持ち味。
海外でも高く評価されている。
首都圏郊外にある菊野の工房を訪ねた。
デザイン部品作り組み立て。
菊野はたった一人で時計作りの全ての工程を行う。
金属の塊からさまざまな部品を削り出しその一つ一つを自らの手で仕上げる事にこだわっている。
菊野は作業のしかたにも独自の工夫を凝らす。
金属の部品の角を斜めに削る面取りと呼ばれる作業。
数種類のやすりや砥石で少しずつ細かく削っていく。
仕上げに取り出したのはなんと和菓子に使う…ダイヤモンドペーストをつけ根気強くミクロ単位の磨きをかける。
こうする事で部品は見違えるように輝きを放つ。
中の機械が見えるようになっているのでピカピカに磨いてあるこの部品を見て頂いて和んで頂くと。
そのために磨いてますね。
菊野がこの道に進んだのはある日本の時計との出会いがきっかけだった。
江戸時代の末からくり儀右衛門こと田中久重の手による和時計の最高傑作だ。
太陽や月の動きを示す天球儀や時や季節に関する6つの表示が1年間ゼンマイ仕掛けで自動で動く。
中でも最も菊野の心を捉えたのが和時計の盤面だ。
(鐘の音)江戸時代人々は日の出と日の入りの間を6等分して時を数えていた。
そのため一刻の長さは季節によって変わる。
例えば夏の一刻は昼は長く夜は短くなる。
万年時計は文字盤の駒の間隔を自動で調整する事でこれを実現させた。
日本人の時の感覚を封じ込めた万年時計。
それが一人の職人の手によって生み出された事に菊野は驚いた。
歯を一つ一つ久重がやすりで削って作り上げたっていうようなそういう歯車が中に入っててこういうやり方でやっちゃった人が過去にいるんだなっていうか。
当たり前の事なんですけど。
昔は優れた機械もコンピューターもない時代でしたから。
じゃあ自分も手でやれるとこからやってみようと。
菊野は和時計の小型化に挑んだ。
だが万年時計では駒を動かすために16枚もの歯車が使われておりどうしても必要な空間や部品の数が多くなる。
菊野はこれを腕時計のサイズに納めるため1枚の板を設計。
駒を全てこの板につなげ歯車一枚で一年かけてゆっくり上下させた。
これにより和時計を腕時計にする事に成功。
独立時計師として世界に認められる飛躍の一作となった。
(拍手)若いですねホントに菊野さん。
ありがとうございます。
すごい暗い所で作ってましたけど大丈夫ですか?大丈夫ですね。
作ってる時は集中しちゃってここしか見えてないんで。
閉めきってやっちゃってます。
どうですか?今菊野さんの作品並んでますけど。
色もちょっと和風っぽい色にしてるんですね。
わざとですか?外側が青銅で…ブロンズで出来てて今一年ぐらい使ってるんですけどいい感じに色が…。
これヨーロッパないですもんね色とか。
菊野さんのいいところは日本の美意識というのをちゃんと入れてるところ。
それもまた外国人に受け入れられて…。
和だもんね。
(菊野)このボタンを押すと…。
(鐘の音)小さい音なんですけどね。
なんというね品のある音。
(ジローラモ)ああ聞こえる。
しかも持ってるとちゃんと手に振動が来るの。
(鐘の音)あっ繊細な…。
かわいらしい。
例えばこれっていくらぐらいなんですか?聞いてみたいよね。
気になっちゃった。
これは試作品なのでまだ値段はついてなくて…。
試作品なんですか?はい。
トゥールビヨンの時計が1,000万円ぐらい。
あとこちらの木目だと150万円ぐらいっていう感じです。
値段どんな感じで決めるんですか?時間ですね。
どのくらいかかったかというような。
トゥールビヨンで一年で2本ですね。
今まで作りたいものだけをバッと作ってきたのでちゃんと売り物を作らないといけないんですけど。
これも試作品で今…。
試作品で終わってて量産できないじゃないですか。
で作るのに時間かかりますよね。
はい。
ですので結構大変ですね。
食べていけないっていう。
ねえ何か心配になっちゃう。
別のアルバイトか何か…。
よかったら私毎日パスタ作るから。
僕も居酒屋ぐらいだったら全然おごりますから。
ここで突然なんですが菊野さんにある時計師からメッセージが届いています実は。
ホントですか?知らないと思うんですけどこちらをご覧下さい。
菊野さんをアカデミーへと引き入れた大先輩です。
複雑時計の揺りかごとも呼ばれる時計師たちの里です。
ここにデュフォーさんの工房があります。
デュフォーさんは30歳の時大手時計メーカーを辞めて独立。
自分が納得いくまで時計作りに打ち込むためでした。
その妥協を許さない姿勢は独立時計師の中でも随一。
生み出す作品もネジ一本歯車一つまで徹底的に作り込まれています。
(鐘の音)いや〜かっこいいね〜。
ありがとうございます。
うわ〜!今後はどういった時計を?まあホントは商品化してほしいんですけどこういうやつを。
でもいろいろイメージが湧いてる訳でしょう?そうですね。
今考えてるのはこの和時計を製品化しようと思ってるんですがもう少し小型化薄型化した和時計を作りたいと思っていますね。
これをね。
非常に難しいんですけれどもこういう手作りで一人の人間が作っている。
そういうものにロマンを感じて頂けて大事にしてくれる方が買ってくれると一番うれしいなと思いますね。
菊野さんいいもの作って下さいね。
さあ次はあの大ヒット商品の開発秘話。
時計界の西の横綱がスイスなら東の横綱は日本。
革命を起こす新製品を次々生み出してきた。
現在世界のシェアの半分以上を占めている。
その中でシリーズ累計1億本という世界で最も売れた腕時計がある。
日本人技術者…作り出したのは世界中に熱狂的なファンを生んだ耐衝撃時計。
その誕生には人知れぬ苦労の物語があった。
きっかけはささいな思いつきだった。
開発部門にいた伊部は毎月新たな企画提案を義務づけられていた。
締め切りが迫り焦った伊部はたった一行で企画書を提出した。
「落としても壊れない丈夫な時計」。
提案はまさかの採択。
伊部は急いで実験に取りかかった。
頭に浮かんだのは時計の外側にゴムを貼る事だった。
10mの高さから一日10回の落下実験。
しかし時計は次々と砕け散った。
伊部は意地になりゴムを増やし続けた。
3か月後。
最終的にOKになったのが要は…ソフトボール大。
これ考えられないですよね。
これが「時計です」なんていう…。
当時日本の時計輸出はスイスを抜いて世界一になっていた。
売れていたのは薄型の時計。
伊部の会社でも薄型の技術が花形だった。
時代と真逆の時計作り。
伊部は誰にも相談できぬまま一人実験を続けた。
外側だけでなく時計の内部もさまざまな素材で強化を図った。
しかし衝撃は吸収しきれなかった。
研究を始めて1年半。
会社には商品化を迫られていた。
寝ても覚めても解決策は浮かばず追い詰められた。
明日には謝って会社を辞めよう。
公園のベンチでたそがれていたその時だった。
(ボールが弾む音)伊部が考え出したのが…時計の心臓部の周りに突起をつけ宙に浮かぶような構造を作った。
これによって衝撃を逃がす事ができた。
常識外れの頑丈な時計。
アメリカのメディアでも取り上げられ一大ブームが巻き起こった。
発売から30年。
伊部が生み出した時計は今や世界の60人に1人が持つ時計となった。
さあ日本が生み出した革新的な腕時計をずらりとそろえました。
時計界に革命を起こしたクオーツ腕時計。
水晶の規則正しい振動を利用して時計の精度を一気に100倍に高めました。
現在世界の時計のおよそ96%がクオーツ式です。
時刻を自動で修正するすぐれものが電波時計。
最初は受信アンテナがむき出しでしたが10年かけて金属ケースに収納。
世界的なヒット商品となりました。
そして衛星と通信して世界のどこにいても時刻が合わせられる時計も開発されています。
この時計は世界中どこにいても空港降りてボタンをポンと押すとその土地の時間になってくれる。
え〜!押すだけで?ホントはそういう事やるのにすごく電池が必要な訳です。
それをソーラーでやっている時代になった。
日本の技術ってすごい。
すごいとしか…。
何かあった時のためには絶対これだね。
僕1個持ってますもんこれ。
早速持ってますよ。
私も持ってる。
早いですね皆さん。
何百個も持ってる人たちだからそりゃ1個持ってるでしょ。
そもそも腕時計っていうのはいつごろ出来たんですか?いろんな説があるんですけども私もそう思ってるし多くの人が言ってるのが1812年。
天才時計師といわれたアブラアン=ルイ・ブレゲという人が作った金のブレスレットに時計がくっついているそれが腕時計の元祖だっていわれてるんですよね。
ブレゲという人がすごい人でありましてその当時のフランス国王イギリス国王ローマ法王みんなお客さん。
ナポレオンももちろんお客さんというそういう人なんですけれどもその中でこれは腕時計ではないんですけども一番有名な時計がマリー・アントワネットの時計という。
好きじゃない?マリー・アントワネット女の人大好きだから。
すごい気になります。
どんな時計…?ブレゲが天才とたたえられる理由の一つはその発明の才にあります。
銀の矢が回転し触れるだけで時刻を知る事ができる…おもりが揺れる事で自動でゼンマイを巻き上げる…あのトゥールビヨンもブレゲの発明です。
現代の機械式腕時計の仕組みのうち1/4がブレゲの開発した技術だといわれています。
ブレゲは二つと同じものを作りませんでした。
全ての作品にはナンバーがつけられ台帳にその詳細が残されています。
中でも最高傑作とされるのがNo.160です。
No.160マリー・アントワネットと呼ばれる時計の製作記録です。
実際にはもっと多くの複雑な機能があります。
ブレゲは生涯の最高傑作を作ろうとしたのです。
フランス王妃マリー・アントワネット。
結婚式で時計を引き出物として配るほどの時計好き。
彼女は…注文を受けブレゲは持てる技術の全てを尽くそうと時計の製作に着手します。
しかしその6年後フランス革命が勃発。
アントワネットは時計の完成を見る事なく断頭台の露と消えました。
ブレゲ自身もパリを追われ一時スイスに亡命します。
ですがアントワネットとの約束を果たすべく執念で時計作りを続けました。
数々の革新的な発明を詰め込み…2008年この伝説の時計がブレゲ社の手によって現代によみがえりました。
(テンプの音)クリスタルガラスの文字盤。
その向こうに複雑機構の美が重なります。
直径6.3cm。
この小さな世界の中で823の部品が相互に組み合わさり一つの時計となっています。
人が生み出した知恵と技。
その一つの頂点がここにあります。
ブレゲとアントワネット。
2人の物語とともにこの時計は世紀を超えて語り継がれます。
さすがマリー・アントワネット。
とんでもない注文しますね。
ホントですね。
どれだけ時間とお金がかかってもいい。
かっこいいですけど…すご〜い。
一番美しくて複雑なのを作ってくれって。
その複雑さを時計のサイズに落とし込まなきゃいけないのがすごく大変な事だったと思うんです。
だから複雑な腕時計を作れるようにその後なったのはこの試みがあったからだとそういう事ですね。
ブレゲが作った当時のものは残ってないんですか?実はイスラエルの美術館にあったんです。
だけれど1980年代に1回盗まれたんですよ。
20年間ぐらい行方知れずになっていたと。
幻の時計といわれてた時にそのマリー・アントワネットをもう一回作ろうというそういう話になったんですね。
その時に「やろう」と言ったのがニコラス・G・ハイエックさんというスウォッチを作った人なんですよ。
技術者集めるところからやって図面をもう一回再検討してそれでゼロから作り始めた。
それが完成したのが3年後。
ここでうんちくをもう一つ。
実は腕時計は男と女で別々に始まったって知ってます?女性の起源はやっぱりおしゃれ。
19世紀前半貴族の女性の間で懐中時計をアクセサリーにするのが流行します。
その中で時計をブレスレットにはめ込む人たちが出てきます。
こちらが一般公開されている中では最も古い腕時計。
マリー・アントワネットのように高貴な女性が身につけたんでしょうねえ。
一方男性の起源は戦争です。
19世紀後半兵士たちが懐中時計を素早く見るため革ベルトで腕に巻きつけたのが始まりです。
男と女で対照的ですよねえ。
さて次でいよいよ最後のお話です!時の鼓動を止めた時計たち。
その最後の救急病院となる小さな時計屋がある。
瀬戸内海に浮かぶ…古くは潮待ちの港として栄えた町だ。
創業は幕末1858年の新光時計店。
今も続く店の中では日本で一番古い時計屋といわれている。
4代目店主…この道60年。
時計修理の名人として知られている。
ここに年間300の時計が助けを求めて運び込まれる。
メーカーに修理を断られたが思い出が詰まっていて捨てきれない時計たちだ。
「黄色の時計は娘が最初の給料で主人と私にプレゼントした品でございます。
どうしても又二人で時計をしたく動かなくても大事にしておきました。
月日がかかってもかまいませんのでどうぞよろしくお願いいたします」。
一つ一つの時計に持ち主にとって掛けがえのない価値がある。
だからこそ修理は一期一会の真剣勝負だ。
時計は毎回中の仕組みが違う。
ネジ一つとっても大きさも長さもさまざまだ。
それを全て記憶しながらさばき故障の原因を探っていく。
故障した部品が特定できるとここならではのものが役に立つ。
創業から150年先祖代々受け継いできた古い部品だ。
ゼンマイ竜頭歯車。
壊れた部分に応じて豊富なストックからぴったり合うものを探し出す。
部品の交換が済むと油を丁寧に塗っていく。
できる限り新品に近い状態に戻すのだ。
時計が再び鼓動を刻む。
修理が成功した瞬間だ。
松浦さんのもとには毎日のようにお礼の手紙が届く。
一つ一つの時計に物語がある。
「亡き母の時計を直して頂き大変うれしく思っておりました。
止まっていた時計が動き出すと同時に思い出が甦り懐かしさに浸っています。
贅沢をしない母でした。
いつもいつも大事に使っていました。
今時計は私の腕にあります。
まるで母の手を見ている様です」。
「早速時計を耳にあてあたかも心臓の鼓動のようなチッチッチッチという心音に感動いたしました。
二十数年間就寝する時もはずさなかった時計。
とうとう動かなくなった時は本当に家族を失ったような淋しさを感じました。
改めまして時計は単なる「モノ」ではなく自分の「分身」なんだと気づきました。
本当にありがとうございます」。
時計に刻み込まれた思い出が今日も一つずつよみがえっていく。
すごいよね。
今年間300本あそこに送られてくるんだよ。
ね〜。
いやでもこれ見ると壊れたらあそこにやろうって思うじゃん。
あの人に面倒見てもらいたいとすごく思う。
5代目いるんですかね。
心配になっちゃった。
気になりますよね。
あの代で終わってほしくない。
息子さんが後を継ぐ決心をされたと。
お〜よかった。
ありがとう息子。
あともう無理なんですけど1個の時計を大事に持ってるっていうのはまたいいですね。
僕やっぱりね中学になった時に父親から大人の証しとしてオートマチックの機械式時計をくれたんです。
それず〜っと僕ね高校までず〜っとその時計一本でやってたんだけどバイクで転倒して車と正面衝突した時にそのまま自分が事故に遭った時間を指したまま止まっちゃって僕はそれを見て訓じてようと思って飾ってあるんですけどね。
それからやっぱり機械の面白さとか時計を作る人たちのロマンとか何か感じるようになってそれで後々こんなんなっちゃいました。
こんなんなっちゃった。
やっぱり時計が刻んでるのはただ時間じゃなくて人生そのものなんですよね。
そっかあ。
人生…。
いや〜ちょっとね今からみんなで時計買いに行きたいぐらいですね。
そのとおり。
今行ったらまずい事になりそうだね。
今時計屋ぶらっと行ったらまずいですよね。
(安)いいもの買っちゃいそうな。
かなり無理して。
買っちゃうんじゃない?下手すりゃ。
私ちょっともう行きたくてたまらないような感じになっちゃってる。
とりあえず安さん行かなきゃね。
僕らはもう結構持ってるから。
2014/02/05(水) 01:25〜02:15
NHK総合1・神戸
好きだモノ。。。「腕時計」[字][再]
身近なモノに秘められた物語をトコトン探求!今回は腕時計。数億円の機械式腕時計から、大ヒットしたあの耐衝撃時計の開発秘話まで、小さな盤面の奥の小宇宙へとご案内。
詳細情報
番組内容
身近なモノに秘められた物語をトコトン探求する番組「好きだモノ。。。」。今回のテーマは腕時計。ゼンマイ仕掛けの小宇宙の中には、人類の英知とモノ作りへの執念が凝縮されている。数億円の腕時計や、世界で認められた「和の腕時計」などお宝が続々登場。さらにマリー・アントワネットと天才時計師ブレゲの数奇な運命や、大ヒットしたあの耐衝撃時計の開発秘話も解き明かされていく。人と腕時計の「モノ語り」をご堪能あれ。
出演者
【出演】矢作兼,安めぐみ,東儀秀樹,パンツェッタ・ジローラモ,桐蔭横浜大学教授…並木浩一,独立時計師…菊野昌宏,【語り】天野ひろゆき
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
趣味/教育 – その他
バラエティ – トークバラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:34863(0x882F)