バース・デイ【息子が23歳で戦力外…その時父は】 2014.03.21

プロ野球選手になった息子は父の自慢だった
だが23歳の若さで
1軍定着を目指していた矢先…
2年間まともに投げることもできず
男は野球への情熱を失いかけていた
そんな折れかけた息子の心を変えたのは父だった
父の目の前で息子が挑んだ
そのうち日本球界に現役復帰できた選手はわずか12人にすぎませんほとんどの選手は20代で新たな仕事を見つけざるを得なくなったのです23歳の若さで戦力外になった彼はこの厳しい状況の中現役復帰を果たせたのでしょうか
プロ野球をクビになった選手が現役続行を懸けて戦う
そこに集まったのはかつてその名をはせた選手から
背番号100番台の育成選手まで
その中に23歳の若さで戦力外通告を受けた男がいた
元千葉ロッテマリーンズ投手
1軍投手陣の一人としてチームの期待を集めていた
だが
その翌年のキャンプ中に
2年間1軍はおろか2軍でも投げられないまま
クビを宣告された
実はトライアウトの直前まで
山本は野球を諦めるつもりだった
そんな彼の野球への思いを再びかきたてたのは
父だった
父の言葉が胸に響いた
山本は最後のチャンスに挑んだ
山本は…
父はサラリーマンごく普通の家庭だったが
息子には野球の素質が宿っていた
少年野球で注目され
1年生からベンチ入りを果たす
これは高校3年生のときの映像
甲子園出場はならなかったものの
父はそんな息子の活躍が何より嬉しかった
一春さんに野球経験は全くなかったが
息子の成長とともに野球にのめり込んだ
自ら野球の専門誌を買い込み勉強
忙しい仕事の合間を縫って
相手バッターの情報を息子に教えるまでになったという
プロ野球選手
それはいつしか息子だけでなく父の夢にもなっていた
それは家族にとって最高の瞬間だった
今も実家に大切に飾られている
当時のドラフト指名用紙
父の宝物だ
そんな父の期待に応え山本は…
防御率1点台という好成績をマークする
そして3年目のシーズン終盤
ついに1軍初登板
初めて1軍で迎えたバッターは…
伸びのある速球でファーストゴロ
鋭い変化球で三振
結局1イニング3人でしとめ
上々の1軍デビューを飾った
この年山本は中継ぎで…
翌年の1軍定着が大いに期待された
そんな1軍で活躍する息子の姿を
誰よりも楽しみにしていたのは父一春さん
当時の映像は今でもよく見返すという
1軍メンバーに選ばれた
だがそんな山本に
練習中…
原因は肩の内側の筋肉
1軍を離脱した山本は
マッサージ針治療などで痛みを和らげながら
夏までに
ところが夏以降…
練習でも投げられなくなった
ただひたすら走り込むだけの日々が続いた
そして昨年
ようやく肩の痛みが消えピッチングができるようになった
しかし自慢のストレートの
山本には2軍でも試合で投げる機会が
与えられなくなった
心は折れかけた
この肩では野球を続けることなどできない
山本は23歳ながら
野球を諦める
息子は父にそう告げた
しかし父は意外な反応を見せた
父の言葉は山本の心を揺さぶった
そして迎えた
そこには思わぬドラマが待っていた
そんな父の思いを受けトライアウトに挑戦すると決心した山本は
千葉ロッテの施設を借り練習を始めた
ともに練習するのは同じくロッテをクビになった
工藤に打席に立ってもらいピッチング
まずは山室
おおッナイスボール!
勢いのあるストレートで工藤を翻弄する
一方山本は
球威がなく簡単に打ち返されてしまう
しかし父のためにもトライアウトで悔いのないピッチングをする
山本の思いはそれだけだった
そして迎えた当日
会場に
山本がやって来た
息子の姿を見ようと家族も兵庫県から駆けつけた
(スタッフ)お母さんもいかがですか?
そして家族が見守る前で山本がマウンドに上がった
最初の対戦相手は元千葉ロッテの同僚
ストレートが低めに外れた
全盛期にはほど遠い
それは山本自身が一番分かっていた
だが悔いだけは残したくない
高めのストレートで平凡なゴロに打ち取った
2人目はフォアボール
3人目
外角低めにコントロールし見逃し三振
最後のバッターは…
ピッチャーゴロに打ち取った
山本の挑戦は終わった
打者4人をノーヒット
球速こそ最速125キロだったが
山本の顔は晴れやかだった
お疲れさまでしたお疲れでした今日どうでした?
そして家族のもとに向かった
結局山本にオファーは一件も来なかった
山本はその現実を受け止めた
うんそやねやっぱ面白いなっていう
山本のプロ野球人生は23歳で幕を閉じた
山本は新たな仕事を紹介してくれるという
ある人物のもとへ向かった
山本を待っていたのは…
かつて日本ハムで最優秀救援投手
福岡ダイエーで最多勝利投手になった名ピッチャーだ
武田はプロ野球選手の第2の人生をサポートするため
人材派遣の仕事を行っている
そして武田は以前から面識のあった山本に
声をかけたのだ
とりあえず
(武田)分かんなかったら絶対聞いた方がいいよ
(武田)頑張ろう
山本は2月から
第2の人生を歩んでゆく
わずか5年のプロ野球人生
だが山本は父のおかげで悔いなく終えることができた
23歳という若さで踏み出す第2の人生
心から応援したい
2014/03/21(金) 00:59〜01:29
MBS毎日放送
バース・デイ[字]【息子が23歳で戦力外…その時父は】

昨年、戦力外通告を受けた23歳のプロ野球選手が一度は引退を決意するも、父の言葉で一念発起。再起を懸けトライアウトに挑む男は、両親の前でどんな結末を迎えるのか?

詳細情報
お知らせ
この番組は2014年1月25日に関東地方で放送されたものです。
番組内容
番組の最後に、必ず物語の主人公達は、何らかの結果と向き合う。それは、勝利とはかぎらない、敗北、希望、挫折… しかし、その瞬間、彼らは新しい自分を発見するはずだ。
出演者
【語り】
東山紀之

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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