木曜ドラマ『慰謝料弁護士』第11話〜絶体絶命!因縁のスゴ腕女性弁護士現る 2014.03.20

(留守電)1件の新しいメッセージがあります。
(留守電:不動産屋の声)※○△不動産です。
先月分の家賃引き落としの確認がとれませんでした。
週末までに口座の方への入金よろしくお願い致します。
(義人)ハァ…。

(美里)香苗さん!連載開始1周年おめでとうございます。
(香苗)ありがとうございます。
しかも見て下さい。
先月号の読者アンケート3位ですよ。
へぇ〜。
(美里)これで3ヵ月連続3位。
すっかり月刊マンデーを支える人気漫画家さんですね。
野々村先生。
野々村先生だなんてやめて下さい。
(植木)野々村先生…週刊マンデーで連載を始めてみませんか?週刊マンデー…?ご存知の通りトキワ出版の主力漫画雑誌です!発刊部数は月刊マンデーの5倍。
月刊マンデーでの実績が評価されたんですよ。
これは漫画家さんにとってはステップアップです!今の漫画が終わってしまうのは惜しいですけど…最終回は主人公の過去に迫りつつ有終の美を飾りましょう!
(里奈)週刊マンデーで連載!?
(くるみ)スゴイ!一流漫画家の仲間入りね野々村先生。
(芳江)ギャラいくらなのギャラ?いきなりそれ聞きます?
(くるみ)いいな〜大金持ちじゃない。
その上毎月…前の旦那から慰謝料もらえるんでしょ?いやそれが…最近慰謝料の振り込みがなくて。
えっそうなの?
(里奈)いるんですよね〜。
慰謝料を分割にするとそのままフェードアウトしていく男…。
売れっ子になってお金持ちになったとしても絶対払わせなきゃダメよ。
そうそう。
蓄えはいくらあっても困らないんだから。
いいマンション経営の方法教えるわよ。
いやでも…正直迷ってるんです。
週刊で連載となると忙しくなってここで働けなくなるかなって…。
はぁ?迷う必要ないでしょう。
そうよ。
こんな事務所…とっとと辞めた方がいいのよ〜!給料の支払いだって滞りまくりだし。
そうなんですけど…。
とにかく今日は香苗ちゃんの門出を祝って祝杯よ〜!わぁ〜い!先生おいで!あっ。
ちょっと…芳江さん!勝手に話進めないで下さい!袴田先生の許可だって頂いてませんし…。
(袴田)私は大賛成ですよ。
え?もともと依頼人だった香苗さんがこうして自ら道を切り開いて新生活を始める。
これほど嬉しいことはありませんから。
さあさあさあ!香苗ちゃん飲んで!あっ…。
あ〜っ…クワ〜ッ!先生!グラス…これ空いてんだけど。
ああすいません。
早く早く…っていうか先生も飲みなよ。
あっ…私は飲めないので。
か〜。
つまんない男だね〜。
ねえ先生どうして結婚しないの?あっいや…。
ちょっと!飲めないんだったらせめて酒のつまみになる面白い話題提供しなさいよ。
あんた!まあまあ…香苗ちゃんそこは。
じゃあついでついで!あの…あまり必要性を感じないというか。
正直に言いなさい。
正直に!これついでついで!あっはい。
(ノック)
(里奈)は〜い。
あっ!わかった!先生…こっち?こっち?違いますよ。
(義人)お取り込み中のようでしたら出直しますけど。
(里奈)あっ…少々お待ち下さい。
はい!ついでついで。
早く!はいはい…乾杯〜!大丈夫ですか?こういう仕事をしてるとさ〜依頼人の失敗例をたくさん見てるからじゃない。
失敗例?何…私のこと言ってんの?あっいえ…私は何も言ってませんから。
確かに!私の結婚は失敗だったわよ!だけどね結婚しないとわからない事だってたんさんあるんだから〜!私だって旦那があんな浮気性だったなんて思わなかったんだも〜〜ん!あっいえ…。
(里奈)あのちょっと先生こっち来て下さい!あっはい…。
逃がさね〜ぞ袴田〜!
(里奈)いやあの…お客さんが…。
お客さん?よ…義人さん!?久しぶり…どうしてここに?あっいや…私…今ここで働いてて。
(義人)そうだ。
慰謝料の支払い遅くなってすまないな。
えっ?…そんなこと言いにわざわざここに?今日は袴田先生に相談があって…。
私に?袴田先生その説は大変ご迷惑をおかけしました。
あっいえ…。
で…ご相談というのは?実は…慰謝料を請求されてまして。
慰謝料!?懲りない男ねまた浮気したの?ここまでくると…病気ね病気!ホント離婚して正解ですよ。
ねえ香苗さん?あの…浮気をしたのは私ではありません。
聞こえてました?…すいません。
浮気したのは…妻の詩織です。
詩織さん…。
(詩織)はじめまして
(義人)香苗との離婚が成立してすぐに私たちは籍を入れました。
毎月の慰謝料の支払いもあり彼女の思ったような生活を送らせることができなかった。
(詩織)ねえこれどう?かわいくない?
(義人)いくらしたの?
(詩織)セール品だからそんなに高くないよ。
5万くらい
(義人)今はそんな余裕ないって言っただろあっ…ごめん
(義人)次第に夫婦の間に溝ができていったんです。
(義人)ただいま…
(受信音)
(義人)それから少しして弁護士の方から封書が届きました。

(義人)詩織が不貞行為…慰謝料300万!?
(義人)ええ。
妻の浮気相手には奥さんがいたんです。
その奥さんが詩織に慰謝料を請求してきたんです。
W不倫ってこと!?懲りないわね〜。
あなたの奥さん。
いますよね〜。
人のものばっかり欲しがっちゃうタイプ。
詩織さんも不貞行為があることを認めたんですか?はい。
ええ…したわよ
(義人)何考えてんだよ!あなたのせいじゃない!えっ?こんなの…思い描いてた結婚生活と全然違う!詩織!
(義人)それから妻は実家に帰ってしまって…今は別居中です。
なるほど。
(義人)今の私たちには貯金もなく慰謝料を支払う余裕もありません。
どうか…力をかして頂けないでしょうか?私でいいんですか?かつてあなたから多額の慰謝料を奪った人間ですよ。
むしろ…あの時のことがあったからこそお願いしています。
近々…先方の代理人と話し合いをする予定になっています。
そちらに同席して頂けないでしょうか?はぁ…。

(里奈)今日ですね。
何が?前の旦那さんの話し合いですよ。
向こうの弁護士も今日こっちに来るって。
そうなんだ。
香苗さんはいいんですか?何が?だって憎たらしい元旦那の奥さんを袴田先生が弁護するんですよ?それは…袴田先生が決めることだから。
(ノック)
(ドアの開閉音)失礼します。
隠れることないでしょう。
お待ちしておりました。
こちらへどうぞ。
えっ…弁護士って。
ご無沙汰しております。
弁護士の袴田です。
ちょっと待ってよ…どうしてこの人なの?
(詩織)えっ!?どうして前の奥さんまでいる訳?いや…彼女は今ここで働いているんだ。
(詩織)私の浮気ばっかり責めてたくせにあなたもこっそり前の奥さんと会ってたのね。
いやそうじゃないって…詩織。
先方の弁護士と話し合いをする前にいくつか詩織さんに確認したい事があるんですが?話したくありません。
えっ…。
だって私たちの結婚生活がうまくいかなかったのはその人のせいでしょ。
ねえ他に弁護士さんいないの?
(義人)袴田先生はとても優秀な弁護士さんなんだ。
今回の件もいいようにしてくれるはずだから…。
この事務所…前の奥さんもいるんでしょ。
あの時の恨みで不利に話を進められたら困るわ。
いえそのようなことはありません。
とにかく私はイヤ。
こんな弁護士にお金払うくらいだったらとっとと慰謝料払って離婚しましょう。
私は一刻も早く新しい生活を始めたいの。
(ノック)
(ドアの開く音)
(恵子)失礼します。
(里奈)あっはい。
(恵子)本条やよいさんの代理人の烏丸恵子と申します。
袴田さん?袴田さんですよね?ご無沙汰しています。
(恵子)袴田法律事務所って聞いたからもしかしたらと思ったんですけど…まだ弁護士なさってたんですね。
お知り合いですか?ええまぁ…。
私が独立する前の事務所で一緒に働いていたんです。
あの時はお世話になりました。
それって企業専門のですか?ええ。
今でも専門は企業法務なんですけれども依頼人の夫・本条隆司さんが経営されている本条興産の顧問弁護士をしている関係で奥様の代理人を務めることになりました。
袴田先生よろしくお願い致します。
そちらの依頼人の方は?やよいさんは今回の事が原因で体調を崩されまして本日は同席できません。
そうですか。
香苗さん…。
やっぱり気になってます?ううん別に。
私資料探しに行ってきます。
では早速なんですが…こちらを。
(恵子)これはあくまでも不貞行為の一部です。
これ以外にも相当な頻度で会われていましたよね。
(義人)こんなに…。
これらには全て証拠があるんですか?ええ。
ご覧になりますか?後ほど確認します。
以上のことを踏まえましてこちらとしては詩織さんに慰謝料500万円を請求したいと思います。
500万!?あの先日伺った額より増えてませんか?
(恵子)今回の不貞行為によりやよいさんと隆司さんは離婚することになりました。
それに加えやよいさんは精神的な病を患いました。
その分を慰謝料として加算してあります。
待ってください。
今回の不貞行為と病気に因果関係はあるんでしょうか?詩織さん。
隆司さんとの関係が始まったのはいつですか?そんなの覚えてません。
(恵子)隆司さんに確認したところ6か月前。
その関係をやよいさんが知ったのは4か月前。
こちらが医師の診断書です。
(恵子)やよいさんがうつ状態だと診断された時期と重なります。
今回の件がやよいさんに影響したのは間違いありません。
どうしてそんな事まで私の責任になるの?誘ってきたのは隆司さんの方です。
(恵子)これを見る限りそうは思えませんけど。
え?こちらが詩織さんのメール。
こちらが隆司さん。
詩織さんの方が積極的に誘っていたのは明らかです。
(詩織)それは違います。
メールなんていくらでも偽造できるんじゃないんですか。
偽造とおっしゃるなら詩織さんの携帯を見せていただけますか?同じやり取りが記録されていると思いますが。
(携帯のボタン音)あ…そうだ。
隆司さんからの連絡は必ず電話だったから。
(恵子)ではその電話の内容を証明してください。
証明なんて…。
録音した音声などは残っていないですか?録音なんて普通しないでしょう?先生…。
そちらの主張はわかりました。
こちらで検討してお返事をさせて頂きます。
ただ500万という額は今の詩織さんに支払える額ではありません。
そのあたりはご考慮頂く事になると思います。
それはただの時間稼ぎではないですよね?ええ。
あの…1つ質問なんですけど。
その慰謝料って私個人が払わなきゃいけないんですか?
(恵子)基本的にはそうなります。
ただ出所に関してはこちらの関与するところではありません。
わかりました。
(詩織)その先生ホントに信用していいの?何の反論もしてくんないし…あ〜あ時間の無駄だった。
(ドアの開閉音)色々と失礼を…。
申し訳ありません。
今回の件何とかなりそうですか?正直に申しまして不利な状況です。
ある程度の慰謝料の支払いは覚悟しておいた方がいいかもしれません。
わかりました失礼します。
(ドアの開閉音)先ほど先方の代理人と話し合いをしてきました。
(やよい)ご苦労様です。
それでいかがでした…。
(隆司)やよいは下がっていなさい。
話なら私が聞くから。
でも今回の依頼人は私では…。
(隆司)いいからお前は口を挟まなくていい。
わかりました。
で慰謝料に加算した分に関しては何て?特に問題はありません。
向こうが主張してきたのは1点経済的に支払いが困難であるという事だけです。
そうか…。
ただそれも苦し紛れです。
慰謝料を取る方法ならいくらでもありますから。
君に任せて正解だったよ。
専門外なのに見事だね。
弁護士にとって離婚事案ほど容易い事はありません。
準備が万全であれば必ず勝てます。
心強いなそういえば相手の弁護士君の知り合いなんだってね。
ええ。
ツイてますよ。
とてもやりやすい相手ですから。
それはよかった。
ただ慰謝料の支払いが確定するまではこのまま同居生活を続けて下さい。
ああ。
やよいも頼むぞ。
これはそれぞれの離婚後の生活のためなんだからな。
ええわかっています。
何ですか?
(里奈)大変です。
また先生のパンがおいしいんです。
ええ!?食べてみてください。
帝王ホテルの極上ホテルブレッドを超えてます。
あ…ホントだおいしい。
って事は…。
(里奈)ええ今回の悩みも極上です。
(ノック)失礼します。
ちょっちょっ…詩織。
(鏡が割れる音)
(詩織)こんなものが届いたんですけど。
仮差押決定書。
(里奈)何ですかそれ?裁判をする前でも不貞行為の事実を裁判所に申し立てる事で…。
これは詩織さんの将来の給料が仮差押えの対象になっているという事です。
えっ!?給料も対象になるんですか?給料の場合は25%まで差し押さえが可能です。
こんなに取られたら私やってけないんですけど。
実はそれだけではないんです。
(義人)詩織名義の銀行口座に関しても仮差押決定書が。
預金はないというお話でしたが…。
これは…私達の結婚式用の資金です。
まだ結婚式は出来ていないので。
私のお金を彼女の口座に移して毎月積み立ててきたものです。
これって絶対払わなきゃいけないの?ええ慰謝料の支払いが確定した際には…。
でもそれを何とかしてくれるんでしょ?今の状況では何とも…。
はぁ…やっぱり他の弁護士に頼みましょう。
え?この人のどこが優秀なの?向こうにやられっぱなしだし。
いや詩織よせって。
いや詩織さんのおっしゃる通りです。
私も今回の件は別の弁護士の方に依頼された方がいいと思います。
先生…。
どうしてあんな事言ったんですか?あんな事というのは?他の弁護士に頼んだ方がいいだなんて…。
先生は慰謝料のスペシャリストなんじゃないんですか?私が代理人である事で現状詩織さんの協力を得られない状況です。
でも…。
それに今回はこちらに勝てる見込みがないんです。
え?不貞行為の証拠も握られ詩織さん本人もそれを認めています。
その時点で慰謝料の支払いを免れる事は難しいんです。
でも浮気をされた被害者という意味では義人さんも一緒です。
義人さんの方から向こうの旦那さんに慰謝料を請求し返せばいいんじゃないですか?ただ義人さんと詩織さんは結婚してまだ半年…。
その分精神的損害は少ないと判断され取れる慰謝料は少なくなります。
結局はマイナスになってしまうんです。
じゃあ他に方法はないんですか?先方の夫婦の離婚原因が今回の不貞行為によるものでない事を証明すれば慰謝料を支払う必要はありません。
すでに向こうの夫婦が破綻していた証拠例えば別居していたなどという事が分かれば…。
だったらくるみさんに調査を頼むとか。
それならすでにお願いしています。
(携帯の着信音)
(くるみ)調査開始から3日ですが今日も本条隆司は会社終わりでまっすぐに帰宅しています。
奥さんの方は?買い物に一度出ただけです。
あ今帰ってきました。
6か月前の2人の夫婦関係についても聞き込みはしましたが別居していた様子はなく円満な夫婦生活を送っていたようです。
他に何か分かった事は?おそらく今晩はすき焼きです。
奥さんの買い物袋に春菊とネギが見えました。
もう結構です。
調査は中止して下さい。
(くるみ)えっ!?まだ何の証拠も得ていません。
もう少し粘らせて下さい。
いえこれ以上の調査は無駄ですから。
ちょっと待って下さい!
(マリリン)「一度ターゲットに食らいついたら死んでも放さない」そうそれがこの私梅本くる…。
(電話の切れた音)最後まで聞きなさいよ!飯はいらないと言ってるだろう。
でもせっかく買ったから。
家の中でまで夫婦でいる必要はない。
お前は部屋にいろ。
いつまで…この生活を続ければいいんですか?言う事を聞いていれば悪いようにはしない。
お前の希望通り離婚だってする。
向こうから慰謝料をもらえばその後の生活だって楽になる。
それが私達にとって最良の方法なんだ。
わかりました。
どうして調査を打ち切っちゃうんですか?くるみさんでも今回は証拠を掴むのは無理です。
どうしてそう言い切れるんですか。
相手が烏丸弁護士だからです。
彼女ほど情報集め…そして情報操作に関して長けた弁護士はいませんから。
相手が強敵だったとしても途中で依頼を投げ出すなんて先生らしくありません。
あの女弁護士さんと袴田先生はどういう関係なんですか?あの人に会ってから袴田先生はおかしいです。
あなたには関係のない事ですから。
(ドアの開閉音)
(携帯の着信音)
(義人)遅くなったけどこれ。
へっ?遅れてた先々月分の慰謝料。
無理しないで。
今はそれどころじゃないでしょう。
今回の件が落ち着いてからでいいから。
落ち着いた頃にはもっと家計が苦しくなってるかもしれない。
あの袴田先生でさえさじを投げてる訳だから。
今回の先生はおかしいの。
でもきっと大丈夫。
何とかしてくれる。
もういいよ。
袴田先生に相談する前に何件か法律事務所を回ったんだけど同じような答えだったから。
でも…。
自業自得だよ。
そもそも俺が君を裏切った事が全ての始まりだった…。
香苗…。
あの時はすまなかった。
でも俺…今回は離婚するつもりないんだ。
へ?情けない話なんだけどさ詩織に浮気されて初めて気付いたんだ。
あの時君がどれぐらい苦しんでいたのか。
(義人)それに夫婦仲がうまくいかなくなったのは俺にも責任がある。
今は苦しくてもそれを乗り越えて今度はちゃんと夫婦になってみせる。
詩織が何て言うか分かんないんだけどさ。
(沙羅)ああああ!
(コップを落とす音)
(沙羅)感じます。
あなた方2人にものすごい因縁を。
えっ?おそらく前世では夫婦関係…。
前世というか1年前まで夫婦だったんですけど。
ああああ!今度は何ですか!?感じます!あなた方2人にもうすぐ別れが訪れます。
もう訪れましたけど。
ああああ!もう何?感じます!あなたはもうすぐ大きなものを失う。
え…!?こんな時に不吉な事言うのやめて下さい!戻りました。
おかえり〜。
袴田先生は?電話がかかってきて慌てて飛び出して行ったわよ。
そうですか…。
週刊連載の漫画調子どう?それはまあ…。
何そのリアクション。
全然はかどってないって感じね。
前の旦那の案件が気になってるの?あなたが気にする事ないのよ。
あの旦那が自分でまいた種なんだから。
そういう事じゃなくて袴田先生です。
袴田先生?ええ。
今回は袴田先生がおかしいんです。
相手の弁護士さんと会ってから。
弁護士って?ジーク法律事務所の烏丸さんという方です。
えっもしかして烏丸恵子?ええご存じなんですか?烏丸恵子は袴田先生の元恋人よ。
えっ…。
10年前袴田先生は企業法務を専門に扱う法律事務所で働いていたの。
若手弁護士の中でも有望株でね同時に40件以上の顧客を抱えていたのよ。
(恵子)袴田さんアサビシ商事の損害賠償の件…その時袴田先生と同じチームで働いていたのが烏丸恵子だったの。
息もピッタリで訴訟では連戦連勝。
じゃあ撮りますよ。
はいポーズ!
(シャッター音)
(恵子)ピース!もう1枚…プライベートでの距離も近づいていってね…。
いや僕ばっかりいいよ。
誰かに頼んでさ2人で撮ろうよ私はいいの。
はいもう1枚。
いきま〜す!
(シャッター音)袴田先生は恵子さんと結婚するつもりだったみたい。
「結婚してくれ」でもね…。
これ…どういう事なの?この人うちの事務所と顧問契約を結ぼうとしているクライアントだよねこれだけじゃないよ君は何人の人と関係を持っていたんだ?黙っていないで答えてくれよ!
(ノック)失礼します所長お話というのは?
(所長)烏丸君から事情は聞かせてもらった君には失望したよ袴田君え…?弁護士という職にありながら同僚のストーカーになっていたなんてねストーカー!?違います!僕達は半年ほど前から…そんな事実はありません袴田さんが一方的にそう思っていただけです何言ってるんだよ全てこの人の妄想です付き合っていた証拠なんて何ひとつありません付き合っていた証拠なら…そう2人が交際していた事を示す写真もメールも残っていなかったの。
まるでその事を予期していたみたいにね…。
ストーカーの疑惑をかけられた袴田先生は事務所を懲戒解雇。
袴田先生が抱えていた案件は全て烏丸恵子が引き継ぐ事になった。
袴田先生を踏み台にして彼女は弁護士としてステップアップしたって訳。
袴田先生はそれから?悪い噂が広まってね同じ企業法務系の事務所では働けなくなったの。
それから少ししてから袴田先生はこの事務所を開いたの。
自分が感じた痛み…同じ傷を持った人達を救いたいと思ったのね。
それが離婚専門の弁護士になったきっかけだったんですね。
烏丸さん。
(恵子)いらしてくれたんですね袴田さん。
何飲みます?私は結構です。
お水を下さい。
(店員)かしこまりました。
ああお酒飲めなかったっけ?今回の事案についての話があると聞いてきたんですが。
夫婦同士のいさかいなんてどうでもいいの。
どうせ勝敗は決まってるんだし。
(店員)お待たせしました。
それよりうちの事務所に来ない?よくそんな事が言えますね。
袴田さんだって離婚案件のために弁護士になったわけじゃないでしょ?手間が掛かる割に実入りは少ない。
あっ事務所のことも調べさせてもらったわ。
依頼件数は月に2〜3件。
経費を引いたらだいぶ赤字なんじゃない?うちに来れば今の10倍は稼げる。
袴田さんの腕ならばね。
私はお金儲けのために弁護士をやっている訳ではありませんから。
じゃあ何のため?そういえば昔よく言ってたわね。
依頼人の立場に立ってその人が一番救われる道を考えてあげることが弁護士の仕事だって。
それって依頼人に悪意があっても同じことが言える?弁護士は依頼人を選べない。
私たちは守りたくない相手も守らなければいけない。
そもそも正義なんて人それぞれだし。
だとしたら私たちがこだわるべきは勝つか負けるかそれ以外正義なんてないと思わない?もしかして…あの時のことまだ根に持ってるの?私も必死だったのよ。
弁護士として結果を出そうと思って…。
ただ袴田さんには利用しようと思って近づいたわけじゃない。
私は本気で袴田さんのことを…。
その話はやめましょう。
とにかく一緒にやる気になったら事務所に来て。
あの…。
(店員)ちょっとすいません。
今のお連れ様ですよね?代金まだなんで。
どちらに行かれてたんですか?香苗さんこそこんな時間までなにを?袴田先生を待っていました。
私を?義人さんの依頼断らないでください。
その話なら勝ち目がないと言ったでしょう。
相手が烏丸恵子さんだからですか?お二人のこと芳江さんから聞きました。
またあの人は…。
そんなことで簡単に信念を曲げちゃうんですか?だってそうじゃないですか先生はどんな時も依頼人の立場に立って依頼人が最も救われる方法を見つけてきた。
でも今回は違う。
相手の弁護士が自分の元カノだからって逃げ腰になって自分のことばっかり守ろうとしてる。
そんなことはありません。
じゃあどうして断るんですか?勝ち目が無いから断るなんて袴田先生じゃありません!今月号も読ませてもらいました。
主人公が危機に陥る描写が甘いですね。
え?こんなんで週刊誌での連載大丈夫なんですか?専門外のド素人から意見をされるのは気分が悪いですか?あなたが私にしてる事も同じです。
こちらに首を突っ込むくらいなら週刊連載に向けての準備をしてください。
辞める人にとやかく言われたくありません。
わかりましたただ辞める前にこの件だけは私が責任持って何とかします!あなたにできる事なんて何もありません!私だってこの1年袴田先生の姿を間近で見てきました。
袴田先生がどうやって依頼人の人達を救ってきたか目の当たりにしてきました。
だから私袴田先生のやり方で依頼人を救ってみせますから!悪いけど私も香苗ちゃんの意見に賛成よ。
今の袴田先生は全然袴田先生らしくない!確かに依頼人の気持ちどころか目の前にいる香苗さんの気持ちすらわかってないですよね。
どういうことですか?香苗さん週刊連載の話断ったんですよ。
どうして…。
今まで通り月刊誌で慰謝料漫画を続けたいって。
漫画家として成功するには週刊連載の方が近道よ。
でもね今はこの袴田事務所で学んだことを多くの人に伝えたいんだって。
自分ができる事で傷ついた人を癒してあげたいのよ。
自分が袴田先生に救われたようにね。
そんな香苗ちゃんからしたら今の袴田先生は歯がゆくて仕方ないでしょうね。
あなたは一度だって香苗さんに謝罪していないそんな人間に減額の余地を与えるつもりはありませんから市川さんの心は間違いなく傷ついたんですよねはいだったら慰謝料はきっちりと請求すべきですこれから先25年今まで通りの生活を続けられるんですか?できません!だとしたらもう前に進むしかありません会費の全額返還と慰謝料いただけますね?容姿でしか人の価値を測れないような人間に人の出会いを司る資格はありませんから先生はどんな時も依頼人の立場に立って依頼人が最も救われる方法を見つけてきた勝ち目が無いから断るなんて袴田先生じゃありません!よく来てくれたわね袴田さん。
昨日はどうも。
ここに来てくれたってことは例の話受けてくれるんでしょ?いえその件に関しては正式にお断りします。
え?今日はあなたに言いたい事があって来ました。
アハハハ何言いたいことって?とりあえず1200円ください。
はあ?あなたが飲んだワインの代金です。
いい女気取りで店を去るのはいいですが自分で飲んだ分の代金はちゃんと払わないとダメですよ。
相変わらず小さい男ね…。
それとあなたの依頼人本条やよいさんの夫本条隆司さんから慰謝料を請求することになると思います。
冗談でしょ?あなた達に勝ち目はないわよ。
勝ち目が無いから依頼を断る。
そんな弁護士を私は弁護士とは認めません。
大変差し出がましいようですが…。
首を洗って待っててください。
お釣りです。
2014/03/20(木) 23:59〜00:54
読売テレビ1
木曜ドラマ『慰謝料弁護士』第11話〜絶体絶命!因縁のスゴ腕女性弁護士現る[字][デ]

【いよいよクライマックスへ!】離婚専門の道を選んだ理由…慰謝料弁護士・袴田幸男の衝撃過去が明らかに!そして…次週3月27日(木)放送の最終話をお見逃しなく!

詳細情報
出演者
◇袴田幸男:田中直樹(ココリコ)
◇野々村香苗:矢田亜希子
◇梅本くるみ:渡辺直美

◇水谷沙羅:山田菜々(NMB48)
◇田畑美里:高嶋香帆
◇篠塚里奈:岩