オイコノミア「クルマなしでは生きられない!?」(前編) 2014.02.04

中も外ももう誰にも止められない!あ〜っ!今だ〜!行くぞ〜!もっと吸いたい。
うお〜!確保!犯人確保〜!禁煙は一人で悩んで苦しまないでお医者さんに相談しよう。
お体お大事に。
綾子さんやっぱりクルマがあると便利ですか?
(綾子)クルマがあると今私子供がいるから子供を連れて外出するときはやっぱり電車とかで行くよりは気が楽。
旦那さんのお友達からすごく安く譲り受けることになったから持ったの。
そうなの?そうなの。
だからゼロからだったら多分。
買ってないかも。
持ってないと思うんだよね。
高いもんな。
でもな。
高い。
又吉さんの十年来の友人間島綾子さん。
子供が生まれてからクルマを持ちましたが予想以上に維持費がかかり持ち続けるかどうか悩んでいるそうです。
自分でクルマ持つのとレンタカーとかカーシェアリングとかどっちがいいのかなってよく考えるけど。
レンタカーとかでもいいんかなとか思うよな。
使うときだけ…。
でも…。
使うっていうのもいいかな。
子供みたいなこと言うけどカッコいいやん。
それはね多分男の人はそうなんですよ。
フフフフッ。
自分のクルマ持ってるっていうのかな。
男性の夢的なのありますよね。
きっとね。
でも女子…まあ…。
女子はもう移動できたらいいっていう感じ?う〜ん。
さすがにでも…もう免許欲しいわ。
(間島)そうだよね。
フフフッ。

(テーマ音楽)世界に誇る自動車大国日本。
自動車産業は戦後の経済成長を支えてきました。
1964年の東京オリンピックを契機に道路整備が進み一般家庭にクルマが普及し始めます。
1996年には世帯当たりの所有率が100%を超えクルマは日本人の暮らしになくてはならないものとなりました。
しかしここ数年「若者のクルマ離れ」が進んでいると言われています。
都市部では公共交通機関が発達しクルマが必需品ではなくなったのかもしれません。
今回の「オイコノミア」人と社会とクルマの幸せな関係を探っていきます。
お話を伺うのは交通や住宅問題を研究する都市経済学者の浅田義久さん。
まずクルマを持つことについて経済学で考えてみます。
僕の友人でですねクルマを持つのと持たないのとどちらがいいのかっていうのをすごい悩んでる友人がいまして。
例えば経済学ではクルマを持つか借りるかっていうのを「テニアチョイス」という言い方をします。
テニアチョイス。
どういうことかって言うとテニアっていうのは所有期間とか契約期間っていう意味なんですけども。
例えば家とか職業もそうなんですがず〜っと住むうちの場合は持ち家っていうことでテニアを取るっていう事になります。
自動車も一緒でテニアを取るというのは自分でクルマを保有すると。
自動車のテニアを取るのかレンタルでいくのかという選択なんですね。
なるほど。
そういうことですね。
テニアチョイスを簡単な例で。
はい。
今ここに又吉さん。
はい。
これ私ですね。
クルマが今全く同じクルマがはい。
あるとします。
パターン1としてこれは又吉さんが持ってるクルマ。
又吉さんが使う。
私が持ってるクルマを私が使う。
これがパターン1。
パターン2としてこのクルマ浅田のクルマを又吉さんに貸す。
又吉さんのクルマを私が借りる。
これパターン2とします。
どっちがいいですか?これパターン1の方がいいですね。
だけどでも同じクルマですよね。
なんか違和感あるというか。
できるだけ自分のクルマに乗りたいなとは思いますね。
これがテニアチョイスの重要なところでただ単に交通手段だけでいくのかそれとも何か持ちたいという気持ちが出てくるかというのが重要でこういうのを「派生需要」と「本源的需要」と言います。
派生需要と本源的需要というのは何ですか?例えば本。
又吉さんは本好きですよね。
本好きです。
本読むときに何のために本買います?本は内容を読むっていうのとコレクションにもなってる。
そこが非常に重要で本の中身だけじゃなくて外も欲しいんですよね。
そうですね。
とすると又吉さんにとっては本が本源的需要なんです。
保有することが好きだと。
本源的需要だってことなんですね。
ここが重要で先ほどこっちの方がいいとおっしゃったのは又吉さんはこのクルマを保有したいんですよね。
はい。
そこに満足度を感じてるわけです。
なるほど。
私は交通手段としてしか考えないのでこれだろうがこれだろうが全く…。
なるほど。
移動できればいいってことですね。
それが本源的需要と派生需要の違いになってきます。
なるほど。
クルマにどっちを感じるかなんですよね。
世代によってもクルマに対する思いというか感じ方が違う気もします。
所ジョージさんなんて完全に本源的需要ですよね。
クルマを世田谷ベースで磨いてるのなんて完全な本源的。
自分のクルマを持ちたいっていうはい。
方ですよね。
でも僕らの世代はそんなにクルマを持ってる人がいないんですよ。
いないですね。
派生需要の方で交通手段としてクルマがあれば便利だなと思ってる人の方が多いんじゃないかなとは思います。
「クルマを持たずに交通手段として使いたい」。
今カーシェアリングの利用者が急増しています。
聞いたことはあるけど利用したことがないという間島さん。
又吉さんと試してみることに…。
あっこれや。
(間島)これで登録するんだ。
これでカーシェアができんねや。
(渡邉)又吉さんこんにちは。
あっこんにちは。
よろしくお願いします。
これでカーシェアできるんですか?そうなんです。
これですぐ入会できます。
設置されている無人登録機やインターネットを使えば15分ほどで入会手続きができます。
全国に4,500か所のカーステーションを展開するこちらの会社。
2009年にサービスを開始し現在およそ30万人が会員登録しています。
30代までの方で会員の約6割になっています。
比較的若い人が。
そうですね。
そういう方に多く使っていただいております。
カーシェアとレンタカーってどういう違いがあるんですか?レンタカーは長時間の利用になるかと思うんですけどもカーシェアリングの場合ですね15分単位でご利用できますので。
おいくらぐらいなんですか?15分200円からになっています。
15分200円から。
安いですね!そうですね。
髪型変えたから大丈夫かな?
(間島)えっ!?免許証の時とね。
あっそうですね。
フフフッ。
カードが出てくる。
(2人)出てきた!できましたか?できました。
結構すぐできましたね。
これもうすぐに使えると。
このあとすぐにカーシェアリングご利用いただけます。
へぇ〜!予約は携帯電話から。
カーステーションを検索し希望の車種利用時間を選択します。
クルマどうします?
(間島)せっかくなのでふだん乗らない…。
そうやな。
憧れの外車で。
会員カードでクルマのドアロックを開け車内のボックスにあるキーでエンジンをかけます。
無人でクルマが管理されているので24時間手軽に利用できます。
思ったより簡単に借りれるのと即時に運転できるっていうのと思ってたよりずっと便利で使いやすかったです。
僕は免許持ってないんであれなんですけど免許取ったらすぐ使いたいなと思いましたね。
完璧な車庫入れでしたよ。
ありがとうございました。
ナイスアシストでした。
今日カーシェアできる所に行ってきたんですけどやっぱり若い世代のほうがカーシェアしてる人が多いと。
まああの所有しなくていいやと。
移動手段としてクルマを次から次と借りようというのではやってきたと思います。
僕を含めて僕たちの世代があまりクルマを持ってないっていうのはやっぱり一番はお金の問題があるんじゃないかなと思うんです。
クルマを持つ場合どれくらいお金がかかるのでしょうか?300万円の新車を購入するケースを考えてみましょう。
自動車の購入には消費税とは別に取得価額の5%の「自動車取得税」が発生します。
そしてガソリン代。
週に数回運転するとして月々1万円。
駐車場料金は地域によりますが全国平均でおよそ月1万5千円。
所有コストはその他にも…排出量で算出される自動車税。
え〜自動車重量税。
そして保険や車検などにも費用がかかります。
合計すると1年間でおよそ42万円の費用が発生します。
クルマを持つってお金がかかる!大体クルマ乗用車1台買うときは315万円ぐらいかかるんですね。
維持費が大体年当たり42万円ぐらいかかるんです。
かかりますね。
先生ということは若者のクルマ離れの原因はやっぱり。
収入ですね。
収入ですよね。
青い線が30代赤い線が30歳未満の平均年収を表したグラフです。
1995年がピークになっています。
これすごいですね昔。
平均年収ですよね。
そうです。
606万円の時があったんですか。
はい。
でも今年収500万円超えてる男がおったら結婚しろみたいな。
女性誌読んでたら。
これ30代ですからね。
20代はこんなもんですからね。
ああ。
でも高いですよね。
ああ。
でも今こんなもんでしょ。
ここからちょっと上がってるのはなぜですか?これは「家計調査年報」という統計自体が変わったんでここよりこちら側は単身世帯なんですね。
こちらからこちらは家族を持ってる人たちも入っちゃいますので。
だから逆にちょっと上がっちゃったという事だけです。
もしこれが単身だけの調査だとこれもまだこうですか?もっと下がってるはず。
へぇ〜!出してほしいですよね。
そういう統計も。
出してほしいですね。
ごまかそうとしてるんとちゃうかなと。
よくなってると思っちゃいますね。
思っちゃいますよね。
へぇ〜!これが今度はこれ貯蓄率なんですね。
はい。
貯蓄率を見るとこれ例えばこっち29歳まで。
20代ですね。
てんてんてん…。
あっ上がっていってる。
これどういうことかというと実は年収は減ってるんだけど将来不安だから貯蓄をどんどんしているわけです。
なるほど。
将来に不安なかったらこんなに貯蓄する必要ないんで貯蓄を抑えて消費するとかできるはずですよね。
これで家を持つとかクルマを持つとかできないですよね。
できないですよね。
僕たちは上の人の世代の方々がクルマに乗って女性にモテてっていう幻想みたいなのは知ってますがそれができないから逆にあえてクルマも持たずそれがカッコいいんだって思うしかしかたなかった人がすごい多いと思います。
それも若者のクルマ離れにつながってるんじゃないかなと僕は多少思うんです。
経済学で考えるクルマの費用。
実は利用者が払うものだけではないんです。
先ほど1年間のクルマの費用という話をしたんですが社会全体から考えるとそれだけでは済まないんですね。
クルマが利用者以外の人たちにかける費用を考えていかなきゃ。
これのことを「外部費用」と言います。
クルマの外部費用は主に3つあります。
大気汚染や騒音などの環境汚染。
交通事故を起こしたとき被害者に与える健康被害もクルマの外部費用と考えます。
クルマの外部費用っていうのは簡単に言うとクルマを使うことによって誰かにかかる迷惑料みたいなもの。
迷惑料みたいなものですね。
そういうのをお金に換算すると。
お金に換算してしまうんです。
例えば環境汚染を戻す費用はどのぐらいになるかとか交通事故も当然ですけどもどのくらいの事故の確率何km走ったらどのくらい事故ってそれによってどのくらいの健康被害が起きるかを計算する。
例えば又吉さんがケガをすると又吉さんの1週間の収入分がなくなっちゃうわけです。
これを全部カウントします。
それが交通事故の…。
外部費用と。
はぁ〜!運転者はそういうのを払ってないですよね。
そうですね。
これを払ってないってのが大きいんですね。
あっ乗ってる本人が。
乗ってる本人が。
外部費用は社会にどのような影響をもたらすのでしょうか?クルマが環境汚染してクルマの外部費用が発生したらどのようなことが起こるんですか?これは一番問題なのはクルマの生産量の問題になるんですね。
これをフリップを用いて説明したいと思いますけども。
これは今非常に簡単にクルマの市場を考えています。
赤いのは企業の費用。
企業の費用。
生産量が増えると企業の費用はもちろん増えていくってことですよね。
こちらの線は?これ需要。
最初の1台目ってすごい価値あるはずですよね。
はい。
で2台目3台目でだんだん価値減っていきますよね。
ですから需要曲線っていうのは実は便益で社会的にこれだけの便益がある。
需要曲線とそれから企業の費用が交わったところで生産しますよと。
ですから企業としては50万台作ってるんですね。
ところがここで外部費用があったらどうなるかというと外部費用っていうのは企業の費用に加えたものです。
例えば先ほどの環境汚染でやると汚染の分だけ上にす〜っと足されてくるという事になります。
企業の費用と外部費用を足し合わせたものが青い線です。
社会全体にかかる費用を示しています。
この青い線と需要曲線の交点つまり社会的に最適なクルマの生産量は40万台。
しかし外部費用は企業が負担するわけではありません。
50万台の生産は続きます。
本来は小さく生産を少なくしなきゃいけないのにこれを企業が払わないので50万台作ったままになってる。
10万台多いですね。
多いんです。
ここが問題なんです。
本来なら外部費用を含めた場合40万台しか作れないということですよね。
それを50万台作ってるのが問題だというところまでわかったんですけど企業もでも利益を上げるために必死でやりながら外部費用のことを考えられずに今50万台なんですよね。
そうです。
それを40万台にするためにはどうすればいいんですかね?そうですね。
ここで出てくるのがこういうことなんですがここがまあこの差額が外部費用ですよね。
はい。
先ほどの差額と同じ分を企業に負担させる。
これを「ピグーの課税」と言うんですね。
はいはい。
ピグー税とはイギリスの経済学者アーサー・セシル・ピグーが考えた外部費用対策の課税制度。
外部費用と同じ額を課税する事で企業の費用は上がり社会的に最適な量まで生産量を下げざるを得なくなります。
ピグー税をして50万台を40万台にしたとしたらクルマの値段とかが高くなってしまってまたクルマに乗れないことになるんじゃないですかね。
これは実は課税っていうのは非常にいいのは燃費がいいクルマを作って50万台にしようとするんです。
あっなるほど。
外部費用を落とす努力をすると。
一生懸命するんです。
高いと売れないから。
当然。
安くするためには外部費用をまず削ろうと。
外部費用を削るというのは例えばCO2を削減するとか要するに燃費をよくするということ。
それから排ガスをなくするとか騒音をなくするというインセンティブを与えるってのが大事なんです。
う〜んなるほど。
努力を促す課税なんですね。
努力を促してるんですね。
環境汚染を減らすために成立したアメリカの通称「マスキー法」。
排気ガスの量をこれまでの10分の1以下にする史上最も厳しい規制でした。
その基準値をいち早くクリアして注目を集めたのが日本の自動車メーカーでした。
その後も燃料電池車や電気自動車の開発が進み環境対策は日々進歩しています。
(車載システム)「右からのクルマに注意!」。
また衝突を未然に防ぐ自動ブレーキシステムなど交通事故防止の技術も開発されています。
環境対策もそうですけど最近交通事故防止の技術もすごい上がってるじゃないですか。
自動でブレーキがかかったりとかそういうのがあるからさっきの交通事故の費用もだいぶ下がってるんじゃないですか。
これなかなか難しい問題で交通事故を起こさないシステムだけどもしかしたら小さい事故をコチョコチョ起こす可能性が出てくる。
どういうことですか?例えばあの一輪車乗るときってすごい緊張して走ってますよね。
そうするとあまり事故が起こらないと思いますが二輪車になるとちょっと大丈夫だから結構起こしてってという事になっちゃうんで。
ああちょっと余裕ができちゃって緊張感がなくなる。
結局人間ってリスクを考えながら行動してるんでそれで果たしてさっき言った交通事故の外部費用が落ちるかどうかというのはちょっとわからないです。
それは難しいですね。
でも安全性はどんどん高めていってもらいたいなと思いますしね。
なかなか難しいと思います。
だから交通事故を減らすのはなかなか難しいですね。
クルマの外部費用その3つ目は一体?3番目の外部費用なんですけどもクルマの外部費用で一番大きいのが「外部費用はクルマの混雑だ」と。
「道路の混雑だ」と言われています。
確かに混むことありますもんね。
これが大体クルマの外部費用の半分以上を占めると言われてるんで。
そんなにですか!?実はこれが一番やっかいなんですよ。
へぇ〜!混んだ時の外部費用。
この辺がまた難しいところで。
ところがこれも経済学を使えばどうして混雑が悪いのか?それから混雑の発生原因それからそれの解消全て。
あっ。
そこまでわかっちゃうんですか。
わかります。
でもここまでクルマの外部費用を並べてしまうとクルマがすごい悪いもののように思えてきますよね。
いやそんなに悪いわけではなくて要するにこれを全部払っていただければ払ってそれでもまだ便益があるんだったら乗りなさいと。
これを全部払ってでも乗りたい理由があるなら乗ればいいし払えないんだったら…。
乗るな。
社会のためになってないと。
なってないと。
道路の混雑これの発生の原因と解消方法は次週お話しいたします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
「車離れが加速して時速60kmで走る未来の若者達」。
2014/02/04(火) 23:30〜23:55
NHKEテレ1大阪
オイコノミア「クルマなしでは生きられない!?」(前編)[字]

最近、若者の車離れが進んでいるといわれる。車両価格のほか税金や保険など費用がかかる、都市部は公共交通網が発達しているから不要という声も。車を持つ費用を徹底検証!

詳細情報
番組内容
“休日は彼女とドライブ”といった若者のライフスタイルは今いずこ。又吉のように免許も車も持たない若者が増加中だ。一方、15分間単位で手軽に車を借りられるカーシェアリングが急伸。なぜ若者は車を持たなくなったのか。背景に費用の高さが挙げられる。車両本体価格、税金、ガソリン代、保険、駐車場代、車検などコンスタントに費用が発生するのだ。実は車の持つ「費用」を経済学的に分析すると、深刻な問題が浮かび上がる。
出演者
【講師】日本大学教授…浅田義久,【出演】又吉直樹,【語り】朴ろ美

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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