(パトカーのサイレン)
(シャッター音)
(榊マリコ)背中に刺し傷が見られるわ。
鋭利な刃物によるものみたい。
死亡推定時刻は昨夜の11時から午前1時。
毛髪ね。
(シャッター音)
(土門薫)茶色っぽいな…。
被害者のものではなさそうね。
身元は?
(木島修平)この部屋の住人真嶋沙織23歳。
で職業が…。
(相馬涼)美人すぎる仲居?
(相馬)紀澤屋の仲居…。
紀澤屋ってあの老舗旅館の?
(木島)ええ被害者はそこで仲居として働いていたようです。
(宇佐見裕也)マリコさん。
これを見てください。
(シャッター音)
(宇佐見)土や砂ではありませんね。
灰かもしれません。
灰…。
亡くなった真嶋沙織さんは美人すぎる仲居として先月週刊誌にも取り上げられたばかりでしかも沙織さんが仲居として働いていたのは老舗旅館の紀澤屋という事もあり…。
(羽村瑞男)ちょっとちょっと!沙織さんの男性関係について何かご存じじゃ…。
私は何も知りませんよ。
雑誌に出た事で他の仲居さんからねたまれたりしてたんじゃありませんか?ほんま堪忍してください!怪しい人とか見ませんでした?なんにもありゃしません!どんな小さな事でもいいんですよ。
亡くなった真嶋さんはどういった方だったんでしょうか?
(高西喜久子)はぁ…正直仲居としてはまだまだでした。
せやのにマスコミにちやほやされてあんなみっともない写真まで…。
ですが彼女への取材はこちらの旅館も許可をされていたのではありませんか?
(竹本勇)先代の女将なら絶対に認めなかったと思いますけど今の社長が是非にと言うたもんですから。
(紀沢武明)何?警察来てるんだって?金髪…。
社長の紀沢武明です。
先代女将のご長男で…。
京都府警の土門です。
捜査にご協力をお願い出来ますか。
(紀沢)ええ。
…いいですよ。
ちなみにこの中で真嶋沙織さんのアパートを訪ねた事がある方はいらっしゃいますか?いいえ。
名簿で住所は知ってますけど。
紀沢社長はいかがですか?あるわけないじゃないですか。
(風丘早月)背中の傷は第4と第5肋骨の間…心臓にまで達してる。
防御創も暴行の痕跡もありませんね。
傷もこの1つだけだから油断して背中を向けた隙にひと突きって感じ。
だとすれば…顔見知りの犯行。
(日野和正)室内からは被害者以外の指紋が見つかったよ。
前歴者とはヒットしなかったけど。
防犯カメラの方はどう?
(涌田亜美)アパートには設置されていませんし周辺の路上にも入り口の方向を向いているカメラはなくて不審な人物は特定出来ませんでした。
傷口の形状から凶器はズバリこれ。
包丁…。
(相馬)刃幅2.1センチ。
先端の尖ったフレンチナイフ。
キッチンにあった2本の包丁とセットで売られているものです。
じゃあ犯人はあの部屋にあった包丁を使って持ち去ったのね。
凶器は手がかりにはならなさそうだね。
(宇佐見)毛髪はどうでした?被害者のものではありません。
血液型はO型。
市販の染毛剤で金色に染められていました。
室内から見つかった微物の方は?やはり灰でした。
灰自体は市販品でごく一般的なものでした。
ただ灰に付着していたものがこれなんですが…。
伽羅白檀安息香…。
どれも香木だね。
って事はお香?ハチミツの成分も見つかりましたから練香ですね。
練香?様々な種類の香木を粉末にしてハチミツと一緒に混ぜて丸薬のような形にしたお香の一種です。
(相馬)う〜んお香…確かどっかで…。
ありましたよ。
俺の記憶グッジョブ。
(亜美)客室や廊下でお香をたいてお客をおもてなし…。
被害者は仲居だったんだからお香の灰が服に付いて自宅に持ち込まれても不自然ではないね。
ですが念のために調べてみる事にします。
(木島)これでお香をたいているんですか?
(喜久子)へえそうです。
(喜久子)そやけど灰は古なってたんでゆうべ捨ててしもうて新しいの注文してるとこなんです。
(紀沢)喜久子さんどうかした?
(喜久子)あっ社長。
京都府警の方が…。
科捜研の榊です。
お香と灰を調べたいんですけど。
お香なら見本があったはずだけど。
これがうちでたいてるやつ。
(木島)清鳳。
(木島)これを分けてもらう事は出来ませんか?最高級品だからねぇ…10万円。
え!?アッハッハッハ!冗談だよ。
警察って冗談通じないんだね。
アハハハッ。
鑑定のために少量で結構ですのでお願いします。
美人さんだからねお代は結構。
好きなだけ持ってきな。
ありがとうございます。
(店内の音楽)
(木島)今回の事件の事でご協力ください。
(篠原睦美)はあ…それで何を?紀澤屋さんに納品されている清鳳というお香の事をお伺いしたいんですけど。
ああこちらの空薫用の練香ですね。
(木島)そらだき?
(睦美)おこした炭で灰を温めその上に練香を乗せるんです。
あっ本当だ!におってきた。
紀澤屋さんでも同じようなたき方をしているんですか?はい。
このお香は貴重な香木を特別に配合して作ったものなんです。
格式の高い紀澤屋さんのためにオリジナルで作らせて頂いております。
オリジナルという事は紀澤屋さん以外にはこの清鳳という練香はないという事ですね。
はい。
(宇佐見)灰に付着していた成分が一致しました。
現場にあった灰は紀澤屋で使っていた清鳳をたいた灰で間違いないって事ね。
「老舗旅館七代目と美人すぎる仲居不適切すぎる関係…」?
(江崎和帆)紀澤屋の社長の紀沢武明って人評判がすごく悪くて。
(宇佐見)「T社長にはセクハラ&DV癖」…。
ワイドショーでもやってましたよ。
紀沢武明の別れた奥さんがモザイクで出てきて。
老舗旅館のボンとして甘やかされて若い頃から親の金で放蕩三昧だったみたいだな。
でも事件との関連性は?ここです。
(和帆)亡くなった真嶋沙織さんを飲みに連れ出してしつこく口説いているのを目撃されていたそうです。
金髪ですねぇ。
現場に落ちてたのも…。
確かに紀沢社長も金色に染めていたわ。
でも木島刑事の話だと被害者の部屋に行った事があるかを尋ねた時…。
あるわけないじゃないですか。
(相馬)そりゃ言わないでしょ。
いや絶対怪しいっすよ!現場周辺で目撃情報はなかったんですか?いやそれがねあの辺りは防犯カメラが少なくてね。
あっ!大事な事ログったの忘れてました。
(宇佐見)12日午前0時25分。
犯行時刻の映像ね。
だけどこのカメラはアパートの方向いてないんだろ?
(亜美)違うんです。
ここ。
(和帆)タクシー?
(亜美)こっちがアパートの玄関でこのタクシーもそっちを向いて止まってたんです。
しかも30分間ずっと。
だったら運転手さんが見てるかもしれないわね。
車載カメラ。
ええうちの車には全車搭載してますから。
あっこちらです。
ああこれです。
(リポーター)「さぞお気を落とされている事と存じますが少しお話を伺えますでしょうか?」「雑誌にも取り上げられるほどのおきれいな娘さんでしたが沙織さんはどんな娘さんでしたか?」
(父親)「親思いのいい子でした…」
(母親)「なのにどうして…」
(リポーター)「娘さんと最後にお会いになったのはいつ頃ですか?」
(父親)「先月こいつの誕生日にふいに帰って来まして…」
(母親)「おめでとうって手袋を…」江崎さん。
あ…すいませんなんか勝手に…。
ううん構わないわ。
今度の犯人早く捕まるといいですね。
ええ。
これ以上誰かが傷ついたり悲しんだりする前に。
私もそう思ってる。
え?沙織さんのご遺族のためそして新たな被害者を出さないため一刻も早く犯人を見つけ出してみせる。
マリコさん…。
タクシーの車載カメラ映像が残る機種だったの。
時刻は0時52分。
拡大鮮明化。
この人って…!真嶋沙織さんの部屋を訪ねた事がないというのは嘘だったんですね。
(紀沢)ああ〜忘れてた。
そういやぁたまたま近く通った時…。
(木島)部屋に入ったんですか?
(紀沢)ちげぇよ。
チャイム鳴らしても返事がないから素直に引き返しただけだって。
真嶋さんとはどういう関係なんですか?なんだってそんな話しなきゃなんねえんだよ。
詳しい話を府警本部の方で聞かせて頂けませんか?冗談じゃねえぞ!逮捕状でもあんのかよ?俺がなんかしたって証拠でもあんのか?ねえんだ。
じゃあ警察なんか絶対行かねえからな!
(木島)あの時刻紀沢武明が真嶋沙織さんの部屋にいたのは間違いありません!刑事部長逮捕状請求の決裁をお願いします。
(藤倉甚一)物証は?紀沢武明が殺害したという確たる証拠は?いえ今のところありませんが自分としましては…。
いいか。
まだ紀沢武明が犯人だと決まったわけではない。
証拠が足りないならその証拠を見つけろ。
それがお前たちの仕事だ。
いいな?絶対紀沢武明はクロです!確かに任意の取り調べを断った時点でかなり怪しいけど。
随分と彼にご執心だね。
だってあいつ笑ってたんですよ!警察って冗談通じないんだね。
アハハハッ。
(木島)自分の旅館の仲居が殺されたっていうのに。
あんなふざけた男絶対に許せませんよ!身柄さえ押さえられれば絶対に落とせるのに。
あれ?江崎さん…。
今の…記者さんですよね?うん…。
おはようございます。
マリコくん。
これ今朝の『京都日報』。
「被害者のアパートに入って行く事件関係者の映像を警察は入手」どういう事です?府警本部が公表していない情報が漏れたって事じゃありませんか。
昨日の記者京都日報でしたよね?やばいとこ見ちゃった感じ。
2人とも何か知ってるの?ああ…その…。
実は昨日…。
江崎さんが?所長!新聞見ましたか?
(日野)ああ。
でも一体どうして?タクシー会社から漏れたのかもってうちの捜査員が今調べに行ってます。
でも記事のおかげで藤倉刑事部長も動かざるを得なくなって家宅捜索が認められました。
放せよ!オイッてめぇ何やってんだよそこの奴!
(睦美)何かあったんですか?ああ薫宝堂さん。
えらいこっちゃ大変ですわ〜。
この紀澤屋に家宅捜索やなんて先代の女将に顔向け出来しません。
(相馬)マリコさん!これ金髪たっぷり。
部屋にあった毛髪はあなたの毛髪と一致した。
この意味はわかるよな?ああ確かに彼女の部屋には行ったけど?それは犯行の夜って事か?ちげぇよ。
1週間前沙織と飲みに行って遅くなったからタクシーで送ってって…。
(真嶋沙織)社長…飲みすぎですってば。
彼女と関係を持ったっていうのか?誤解しないでくれよ。
合意の上だったんだから。
という事は事件の夜も。
ちげぇよ。
あの日の昼間沙織の奴俺との関係ある事ない事マスコミにバラすって言いやがって。
その事話しに行っただけなんだから。
それで被害者ともめて殺したのか!「殺すわけねえだろう」「チャイム何度も鳴らしても出ないから諦めて帰ったんだってば」「いい加減な事言うな」
(木島)「そんな言い訳通じると思ってんのか」どう思う?心証は限りなくクロですが奴がやったという証拠はまだ何一つありません。
それなら俺の中ではまだシロって事だ。
(ドアの閉まる音)
(和帆)本当おいしい〜。
マリコさんからランチのお誘いなんて嬉しいです。
今度の事件なんだけどなんだか危険だと思わない?危険って何がですか?紀沢武明さんが犯人だと疑う根拠は全て状況証拠で物的証拠は何一つ見つかっていない。
ええ確かに。
なのに捜査員の誰もが前のめりになって彼が犯人だと決めつけようとしている。
私は…あなたがその危険の真っただ中にいる気がするの。
どういう意味でしょう?車載カメラの映像の事を京都日報の羽村という記者に伝えたのは…江崎さんあなたなの?思い出してみたら前にも同じような事があったわ。
京都府庁職員の転落事件の捜査が手詰まりだった時…。
被害者の車に上司の妻が同乗していた事を京都日報がスクープしてそれが事件を大きく動かした。
そんな事もありましたね。
それだけじゃないわ。
解剖前の遺体が盗まれた件で風丘先生が飛ばされそうになったのを佐伯本部長が直々に止めてくれた直後あなたと羽村記者が会っていたのを土門さんが見ていたの。
そして今回も…。
どうして?どうして?被害者と遺族のために決まってます。
私たち警察は1分1秒でも早く犯人を逮捕する事でしか被害者や遺族を救う事は出来ないんですから。
江崎さん…。
マリコさん前に言ってくれましたよね?現場に立つ人間だけが事件を解決に導けるんじゃないって。
だとしてもあなたのした事は…。
私は間違った事をしたとは思っていません。
(物音)誰かいるんですか?大丈夫ですか?この被害者…。
他の仲居さんからねたまれたり…。
(木島)羽村瑞男京都日報の記者です。
警邏の警官が発見した時江崎主任が遺体近くに立っていたそうだ。
江崎さんは今は…?
(木島)府警本部で取り調べ中です。
(亜美)一体何があったんです?それを調べるためにも証拠の採取をお願い。
(カメラのシャッター音)腹部に傷…鋭利な刃物による刺創ね。
これが凶器ですね。
(相馬)これフレンチナイフ!真嶋沙織さんの殺害に使われたものと同じものでしょうか?刃幅2.1センチ…間違いありません。
詳しくは鑑定してから。
あら…。
(早月)このご遺体…。
犯人と同じく解剖の技術がある先生に聞きたいんだ!そうか…あの事件の時…。
安心して。
私情は挟まずにきっちり開かせて頂きます。
風丘先生これ…。
粉…?灰かもしれません。
ん?古い血痕だな…。
遺体の爪にあった灰には紀澤屋でたいている練香清鳳と同じ成分が付着していました。
つまり真嶋沙織さんの部屋にあったのと同じ…。
紀澤屋を取材している時にでも付いたんでしょうか?傷口の形状はどうだった?現場にあったフレンチナイフと一致なおかつ真嶋沙織さんの傷とも一致しました。
(日野)凶器からは指紋は出なかったけど刃の根元に古い血痕が残ってたよね?血痕から抽出したDNAが真嶋沙織さんのものと一致しました。
つまり2件の殺人は同じ凶器で行われた事になります。
それってイコール同じ犯人?まさか紀沢武明さんが…?それが…現在紀沢武明には捜査員が張りついていて昨日の夜は紀澤屋にいたという事が確認されています。
アリバイがあるわけですね。
だとすると最初の真嶋沙織さんを殺害したのも紀沢武明さんじゃなかった…。
江崎さんの様子は?鑑識が調べた結果着衣や手から血痕などは出なかったため容疑者の可能性は低いと判断されました。
そう…。
あの倉庫に来て初めて遺体を発見したらしくすごく動揺しているようで…。
お前の携帯の履歴に羽村からの着信があった。
呼び出されてあの場所に行ったのか?私が行った時にはもうすでに…。
広報課員が夜中に2人きりで記者と会う…その意味がわかっているのか?私は…。
私はただ…。
(木島)ほとんどまともな供述は…。
(相馬)マリコさん!これ…。
これ練香をたいたあと?だから爪に清鳳の灰が残ってたんだ。
どうして紀澤屋と同じ練香を羽村さんが…。
羽村さんは今回の事件が起きる前から紀澤屋の事を取材していたようです。
「老舗旅館の凋落」先代の女将が亡くなり紀沢武明さんが社長になってから経費削減の名目で料理の食材や装備品などを次々と安いものに切り替えさせていたとあります。
だから当然評判も落ちたんだ。
でも確かお香だけは…。
最高級品だからねぇ…。
貴重な香木を特別に配合して作ったものなんです。
最高級品の清鳳を使っていた…。
パパは?パパまだ帰ってこないの?駄目よ邪魔しちゃ。
すみません…。
羽村さんの…?ええ。
子供は今年で4歳になるそうです。
マリコさん!これ見てください。
真嶋沙織さん殺害の捜査報告書のコピーですね。
(相馬)って事はあの時江崎さんが渡してたのって…。
(亜美)やっぱり…。
これホチキスを外した跡じゃないですか?一度外して留め直したみたいですね。
いくつか抜けたものがあるかもしれない。
江崎和帆さんと話をさせてもらえませんか?なんの冗談だ?刑事でもないのに。
気づいた事があれば報告書にして上げろ。
彼女の心を開く事は報告書では出来ません。
自分が江崎和帆と似ていると思った事はないか?えっ…。
自己満足と紙一重の信念で周囲の迷惑も組織の規律もお構いなしに暴走する。
しかもそれがどれだけ危険な事かわかっていない。
彼女を暴走させた責任の一端は私にもあります。
だったらおとなしく…。
ですが私が彼女と似ているのならだからこそわかる事もあるはずです。
あなたが羽村さんに渡したものね?
(木島)無茶ですよ。
それを認めたら地方公務員法違反は免れなくなる。
短い間だけど私はあなたを見てきてそしてわかった。
江崎和帆という人は確固たる信念を持った人だって。
だけど今のあなたは肝心な事を忘れている。
私たちの目的は唯一の真実を明らかにする事。
これをもとに羽村さんはあの記事を書いた…。
でも仮に羽村さんが真嶋沙織さん殺害の犯人を紀沢武明だと信じていたのなら真犯人に殺害される理由はない。
真犯人…?真嶋沙織さんを殺害したのは紀沢武明さんではなかった。
そんな…。
前に私に言った言葉覚えてる?私たち警察は1分1秒でも早く犯人を逮捕する事でしか被害者や遺族を救う事は出来ないんですから。
亡くなった羽村さんには奥さんと息子さんがいたわ。
パパまだ帰ってこないの?遺族のために真相を解明するのに必要な情報をあなたは今自分のために隠そうとしている。
あなた自身があなたの言葉やその信念を裏切ろうとしているの。
電話で呼ばれた時羽村さんは言ってました…。
(羽村)「大変な事がわかった」俺たちは大きな過ちを犯したのかもしれない…。
過ち?今からそれを確かめる。
すぐに来てくれないか?大きな過ちとは真犯人が別にいるにもかかわらず紀沢武明さんを犯人だと決めつけた事…。
だとすれば紀澤屋の事をずっと取材していた羽村さんだからこそ真犯人に気づけるようなヒントがこの捜査報告書の中にあった事になる…。
この報告書のコピーには抜かれたページがあったわ。
あなたが渡したものから羽村さんが何を取り出したか教えてほしいの。
鑑定書がありません。
鑑定書?私が羽村さんに渡した時には間違いなくありました。
言っちゃった…。
(和帆)真嶋沙織さんの部屋で採取した証拠の鑑定結果がありません。
ひょっとして灰の鑑定結果?
(相馬)もらってきました。
正真正銘紀澤屋でたかれていたお香の灰です。
宇佐見さんお願いします。
はい。
出ました。
やっぱり…。
今度は一体何しに来たんだよ?こちらでたかれていた練香の灰を鑑定しました。
その結果真嶋沙織さんの部屋にあった灰とも羽村記者の爪に付着していた灰とも違う事が判明しました。
灰が違うって…なんでそんな事が?練香の成分が違ったせいです。
こちらで採取した灰に付着していた香木は高価な伽羅や白檀の分量が少なく安価な丁字が多く含まれていました。
つまり紀澤屋にふさわしい最高級の練香ではなかったという事です。
(笑い声)お香の仕入れは社長であるあなたが担当していたそう聞いていますが。
知ってるわけねえだろ!なんかの間違いだってば。
そうですか。
それではあなたにお伺いしましょう。
こちらに納品していたのは最高級の練香ではなかったんですね?私もなんの事かさっぱり…。
カラクリはすでにわかっています。
伝票上では最高級品の清鳳10万円分をこの紀澤屋に納品した事にし実際は1万円にも満たない安物を納め差額9万円が薫宝堂から紀沢武明さんのポケットに戻されていた。
ハハハ…。
旅館を引き継いでから評判が悪くなるのも構わず経費削減を続けていたあなたがお香だけは最高級のものにこだわったふりをしたのはそのためだったんですね?薫宝堂さんあんたそんな事を…。
(睦美)申し訳ありません!お得意様の社長さんからの頼みで断るに断れなくて…。
けどそれと沙織さんの事件となんの関係が…?問題はこの紀澤屋にあった清鳳というお香がこの見本だけで実際にたかれていたのはまるで違う安物だったという事です。
つまり真嶋沙織さんの殺害現場にあった灰はこの旅館で彼女に付着し持ち込まれたものではなかった。
だとすれば沙織さんを殺害した犯人があの部屋に持ち込んだと考えるべきです。
このお香は紀澤屋オリジナルであり他の店や旅館には卸していなかった。
でも…唯一たく事が出来るのはあなたのお店だけ…。
真嶋沙織さんと羽村瑞男さんを殺害したのはあなたですね?
(木島)紀沢武明とは男女の関係だった…?
(睦美)私は本気でした。
でもあの人は私の店を利用する事が目的だったみたいですけど…。
紀沢武明の方から練香のすり替えを持ちかけてきたって事か。
お客にはわかりっこないしどうせ燃えて消えるんだから…そう言ってあの人は私に…。
ところが紀沢武明は仲居の真嶋沙織さんに手を出した。
ええ。
でもそのせいで…。
(睦美)脅された?週刊誌の記者に俺と寝た事話すって。
まさかお金とか要求されたの?ああしかもあいつ清鳳の事気づいてるみたいでその事もバラすって言ってた。
そんな…。
(睦美の声)お香のすり替えなんかがバレたら店は大打撃です。
何より私はあの人との関係を守りたくて…。
(睦美)お願い沙織さん!お金なら私がなんとかするから。
あの人を傷つけるようなまねだけはどうか勘弁して!
(沙織)バッカじゃないの!あんた自分がだまされてる事も気づかないの?だまされてるなんて…私はただ…。
ただの金づるじゃない!でないと社長があんたみたいなおばさんと寝るわけないでしょ!
(沙織)いい加減にして。
もう帰ってください。
(睦美の声)彼女の言葉にもう頭が真っ白になって…。
(刺す音)うっ…。
羽村瑞男さんはどうして殺した?あの記者は最初紀澤屋でたいてる清鳳が欲しいそう言って店に来ました。
他の旅館なんかにはどこにも卸してないんですね?
(睦美の声)清鳳の事を根掘り葉掘り聞いて…。
もしかしたら偽装の事に気づいたのかも…そう思っていたら大事な話があると言ってあの場所に呼び出され…。
(羽村)練香の偽装してますよね?
(睦美)なんの事かわかりません…。
(羽村)実際にたいて確かめたんです。
違う…紀澤屋のと違う…。
(羽村の声)においが違いました。
もし仮に偽装が事実だとすると真嶋沙織さん殺害の犯人は紀沢武明さんじゃない可能性が出てくるんです。
被害者の部屋にあった灰が紀澤屋では絶対に手に入らないものだとすれば犯人は別な場所で清鳳の灰が付着してもおかしくない人物…。
答えてください!あなたが犯人なら私たちはとんでもない過ちを犯した事に…。
(刺す音)
(睦美)ああっ…。
羽村さん?どこ?
(睦美の嗚咽)申し訳ありませんでした!刑事の思い込みや失敗が結果的に何を引き起こすか言ってみろ。
冤罪…ですか?冤罪は人ひとりの一生を大きく変えてしまう。
だからこそ我々警察にミスは許されないんだ。
はい。
わかったら絶対に失敗を犯さない刑事になれ。
それはつまり刑事もまた道具になれという事でしょうか?わかりきった事を聞くな。
地方公務員法違反に関しての判断が出るまでは自宅謹慎か。
懲戒免職は免れないだろう。
はい当然の結果です。
広報にいたあんただ。
今外に出たらどうなるかわかってるだろうな?すでにマスコミは嗅ぎつけている。
当然餌食になるぞ。
わかっています。
江崎さん…。
それでも私には話す義務があります。
私が何をしたのか何を間違えてしまったのか…。
私は…マリコさんにはなれませんでした。
(記者)来たぞ!広報課の江崎さんですよね?捜査情報をリークしたというのは事実なんですか?まず最初に亡くなられた羽村さんのご家族に心からお詫び申し上げます。
本当に申し訳ありませんでした。
(マリコの声)残された家族への謝罪江崎さんはそれをするために逃げも隠れもしなかったのね。
ああ。
警察官としての最後の矜持だったんだろう。
私は忘れたくない。
何をだ?江崎さんが言ってくれた事。
私科捜研の味方ですから!2014/02/20(木) 20:00〜20:54
ABCテレビ1
科捜研の女 #13[字]
第13話「美人すぎる仲居殺人 残された灰の謎!?広報警官の闇!漏洩した捜査情報!!」
沢口靖子、内藤剛志、若村麻由美、風間トオル、金田明夫
【ゲスト】池内万作
詳細情報
◇番組内容
沢口靖子演じる京都府警科学捜査研究所研究員の榊マリコが、犯罪現場に残された微細証拠を手がかりに、事件の真相を究明する科学捜査ミステリー。
◇出演者
沢口靖子、内藤剛志、若村麻由美、風間トオル、金田明夫、斉藤暁、長田成哉、崎本大海、山本ひかる、佐藤康恵
【ゲスト】
池内万作、池津祥子、吉川まりあ、大河内浩
◇脚本
戸田山雅司
◇監督
石川一郎
◇音楽
川井憲次
◇主題歌
Salley『あたしをみつけて』(ビクターエンタテインメント)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】井土隆(テレビ朝日)
【プロデューサー】菊池恭(テレビ朝日)、塚田英明(東映)、中尾亜由子(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/kasouken/
☆携帯サイト
メニュー>テレビ>テレビ朝日>科捜研の女
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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