VOICE 2014.03.20

増税後に締められる財布のひも。
いかにしてほどくのか、売り手側の知恵が試されている。
修復工事が続いていた兵庫県朝来市の竹田城跡が、きょう山開きを迎えました。
あいにくの雨でしたが、新しく整備された通路が早速、役にたったようです。
ご覧ください、まわりは土がぐちゃぐちゃですが見学通路の上は歩くのが大変楽になっています「土のう」の上にシートを張ったこの新しい通路には転倒・転落事故を防ぐ役割に加え、石垣を守る役割も期待されています。
観光客の増加による土の流出を防ぎ、石垣にも近づけないようにしています。
ほかに変わったことは、入口を史跡の北側に限定して料金所を設置しました。
また早朝の雲海見物が人気ですが、観覧時間は午前9時から午後4時までに限定されました。
初日から多くの人が訪れ、「天空の城」の人気の高さをうかがわせました。
朝来市は、竹田城を観光の柱としながら将来に渡って、保全する方法を考えたいとしています。
おととし、大阪・梅田で路上生活者を次々に襲撃し殺人などの罪に問われた少年4人の裁判です。
大阪地裁は少年らの殺意を認めず傷害致死罪が相当として懲役5年から8年などの不定期刑を言い渡しました。
大阪市内に住む18歳の少年4人はおととし10月、阪急梅田駅周辺で路上生活者らを次々と襲撃し、段ボールを敷いて寝ていた富松国春さんの顔や頭を何度も踏みつけ殺害したとして殺人などの罪に問われています。
裁判で少年側は富松さんの事件について「殺意は無く傷害致死罪にあたる。
保護処分が相当」と主張していました。
判決で大阪地裁は「暴行は凶器を用いず短時間であった。
当時16歳と社会的経験が少なく暴行で死亡するとの認識が無くても不自然ではない」などとして殺人罪ではなく傷害致死罪が成立するとしました。
その上で「面白半分で暴行しており動機は悪質で、保護処分とするのが許される特段の事情は無い」としいずれの少年に対しても懲役5年から8年などの不定期刑を言い渡しました。
原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」が、大阪府泉佐野市の小中学校の図書室からおよそ2か月間撤去されました。
「差別的な表現が多い」という市長の指示を受けたものですが校長らの反発もありきょう、返却されました。
きょう午後開かれた泉佐野市内の小中学校の校長会。
校長たちが手にしているのは市教委から返却された漫画「はだしのゲン」です。
事の発端は今年1月、市教委が小中学校13校の図書室にあった「はだしのゲン」128冊を回収したことでした。
これは、千代松大耕市長が漫画の中に「乞食」や「ルンペン」など差別的な表現があることを問題視して教育長に指摘、教育長が各学校から回収したということです。
一方、泉佐野市の校長会は「図書館の運営は校長に任せるべき」などと反発。
市教委に対し、回収の撤回を求める要望書を提出していました。
きょうの校長会で市教委は、「閲覧を制限したことは申し訳なかった」とした上で、新年度に入ってから児童・生徒に対し不適切な言葉を真似しないよう指導することを求め校長たちに漫画を返却しました。
原爆症の認定をめぐり、長崎で被爆した男女4人が却下処分の取り消しを求めていた裁判で大阪地裁は全員を原爆症と認める判決を言い渡しました。
長崎で被爆した中村繁幸さん胃がんと前立腺がんを患い2008年と2010年に原爆症の認定を申請しましたが、国は、放射線が原因とは認められないとしていずれも申請を却下しました。
当時の認定基準では爆心地から被爆地点までの距離が3,5キロという条件でした。
当時6歳だった中村さんは原爆投下の翌日、父親とともに爆心地近くに入りましたが被爆者手帳には爆心地から自宅までの距離が4キロと記されていたため、これが認定を不利にしました。
中村さんは2010年「被爆の実態を反映していない」として原爆症の認定を求めて提訴。
国は去年12月、原爆症と積極的に認定する新しい基準を設けましたが中村さんたち4人は新基準でも原爆症と認められませんでした。
そして、きょう。
判決で大阪地裁は「中村さんは爆心地から1.5キロあたりに入っていてがんは放射線被爆に起因する」として全員を原爆症と認める判決を言い渡しました。
原爆症の認定をめぐっては全国で100人以上が裁判を起こしていて厚労省は「今後の対応を協議する」とコメントしています。
来年4月に行われる大阪府議会議員選挙の選挙区割りを議論する委員会で、自民党案が可決されました。
府議会で過半数を割り込んだ維新の会の影響力が低下し都構想議論がさらに不透明になりそうです。
来年4月の統一地方選で定数が21人削減される大阪府議会。
維新の会はこの選挙で、選挙区を市町村ごととする今の区割りを支持しています。
しかし自民は、定数削減によって一票の格差が拡大するとして、選挙区を広げ格差を抑える改正案を出していました。
きょうの委員会では自民案に公明、民主、共産に加え維新を除名された無所属議員も賛成し可決されました。
今月24日の本会議でも自民案が可決される可能性が出てきました。
維新の会は去年12月に4人を除名したため府議会で過半数を割り込みましたが今回、その除名した議員が自民案に賛成したことでさらに維新の影響力が低下し大阪都構想の先行きが不透明となりそうです。
大阪医療センターで多くの抗生物質が効かない細菌の院内感染が起きた問題です。
病院側はきょう会見を開き、感染によって入院患者2人が死亡した疑いが強いと発表しました。
大阪医療センターによりますと2010年7月以降、入院患者114人からペニシリンなど多くの抗生物質が効かない細菌、「メタロ・β・ラクタマーゼ産生腸内細菌科」が検出されました。
外科や救急救命科での感染が多く患者の尿などから広がった可能性が高いということです。
114人のうちすでに23人が死亡していますが、このうち2人の血液から細菌が検出されていて感染が死亡につながった疑いが強いということです。
センターは、感染の拡大を防ぐため一部の病棟で新規の入院患者の受け入れを停止しています。
警察庁に出向している大阪府警の警部が、強制わいせつ事件の実況見分調書などを7年後にねつ造していた問題で、ねつ造に関わったとされる3人が書類送検されました。
虚偽有印公文書作成の疑いで書類送検されたのは警察庁に出向している警部ら3人です。
大阪府警によりますと警部は岸和田署で勤務していた2005年、強制わいせつ事件の実況見分調書などの作成を怠っていました。
しかし、事件から7年後に書類の不備が発覚したため、警部らは事件当時に作成したかのように日付を偽って調書をねつ造した疑いがもたれています。
この冬、深海魚が続々と。
海の異変をマル調です。
いま日本海沿岸にダイオウイカや珍しい深海魚が相次いで現れている。
その謎にマル調が迫った!兵庫県新温泉町の小学校で2年生14人が集まって作っているのはダイオウイカだ。
すぐ近くの海で発見されたダイオウイカを見た子どもたち、その感動を忘れないよう形に残しておこうというのだ。
先月25日、兵庫県の諸寄漁港でダイオウイカがあがった。
体長4メートル13センチ体重は200キロもある。
一番長い触碗が残っていれば8メートルに達したと推測される。
まさに、キング・オブ・イカだ。
生きたまま浅瀬で発見されることは珍しく地元は大いに沸いた。
このダイオウイカを生け捕りしたのが漁師の岡本哲雄さん。
素潜りで貝を獲っていたら頭上にダイオウイカが現れたという。
ダイオウイカが見つかったのはここだけではない。
今週日曜日新潟県糸魚川市の海岸には体長4メートル46センチのダイオウイカが打ち上げられた。
近所の住民も興味津々だ。
今年1月には鳥取県岩美町で3メートル40センチのダイオウイカが水揚げされた。
操業中の漁船の網にかかったという。
世界最大の無脊椎動物ダイオウイカは日本では太平洋など南方の深海に棲むとされ稀に暖流に乗って日本海に入ってくると考えられている。
それがなぜか今年、日本海沿岸でわかっているだけでも9体も見つかっているのだ。
しかも、ダイオウイカだけではない。
珍しい深海魚が続々と日本海で発見されている。
幻の深海魚といわれるリュウグウノツカイは秋田、山口など多数の沿岸に打ち上げられた。
そして…新潟県佐渡では本来、水深2000メートルの亜熱帯の海に住むカグラザメが網にかかった。
体長およそ4メートル、重さは計測不能、まさに深海のジョーズだ。
京丹後市網野町で旅館を営む宿院基智さんも今月5日、海岸を散歩中に深海魚を発見した。
見つけたのは1メートル20センチのサケガシラという深海魚。
旅館に持ち帰り水槽に入れていたが2日後には死んだため記念に魚拓をとることにした。
とることにした。
世にも珍しい深海魚の魚拓。
はたしてその出来映えは?さらに、せっかく見つけた珍魚、そのまま捨ててはもったいないとなんと!食べることに…今月5日、京丹後市で見つかった深海魚サケガシラ。
発見した旅館のご主人はせっかくなので調理してありがたくいただくことにした。
意外にもきれいな白身だがなにぶん初めての深海魚料理。
家族揃ってサケガシラを食す。
塩焼きに、から揚げ煮付けを試してみた。
お味のほどは・・今年、京都の日本海側でもリュウグウノツカイなどが相次いで見つかっている。
海に変化が起きているのか。
マル調は京都の海を調査している府の海洋センターで聞いた。
水深が違う場所で計った海水温を平年と比べてみても大きな差は見られない。
京都以外の日本海もほぼ同じ状況だという。
では現場の漁師達はどう感じているのか。
マル調は日本海の漁港へ向かった。
漁港にはちょうど底引き網漁船が帰ってきています、漁港にはちょうど底引き網漁船が帰ってきています、果たして深海魚はいるのか?漁から帰ってきたばかりの漁師に聞いてみると・・海に逃がしてくるが、今年は珍しい深海魚がよく網にかかるのだという。
しかし、セリにいってみると見たこともない深海魚が売りに出されていた。
漁協の人に見せてもらうと・・・淡水魚のようなしっぽにぬめりのある体。
キツネダラ、正式名称「タナカゲンゲ」と呼ばれる深海魚でズワイガニと同じ水深およそ200〜600メートルに住んでいるという。
このキツネダラ山陰地方ではよく知られた存在で地元のスーパーでは鍋の具材として売られている。
ただ、今年は珍しい深海魚が平年より多く網にかかることに、漁協関係者は当惑気味だ。
海底の異変や地震の前触れとも噂され、ますます謎が深まる深海生物の日本海出現のわけ。
そこでマル調はダイオウイカ研究の世界的な権威に話を聞くことにした。
窪寺氏によると日本海には窪寺氏によると日本海には水深300メートルほど場所に「固有水」と呼ばれる水温0〜1度の冷たい海水の層があり、5度から10度が生息域のダイオウイカはその上の場所で暮らしている。
しかし、冬場になると大陸からの寒気で表面の海水が冷やされ、冷えた海水がダイオウイカのいる場所に入り込み生活する場所が狭くなるという。
結果、住む場所を求めて上に上がってきたものが、偏西風で沿岸へと流され、衰弱して網にかかったり打ち上げられているのだという。
きのうも再び北九州でリュウグウノツカイが見つかった。
深海からの珍客の訪問は本格的な春を迎えるまでまだ続きそうだ。
深海魚などが沿岸の浅瀬に姿を見せる理由は日本海は太平洋よりもずっと浅い場所に冷たい水の層があり冬場大陸からの寒気が北から南に海面を冷やしそこに北西方向からの風でどんどん沿岸に押し寄せる動きが強まるから。
いわば毎年起きる冬場の日本海特有の現象です。
しかし、なぜ今年こんなに多いのかはっきりした原因がわからないのが現状です以上マル調でした。
冒頭のニュースでもお伝えしましたがこちらはきょう山開きした竹田城です。
観光客の増加が原因で石垣の修復工事が行われていますがそこで活躍しているのが…読み方が難しいんですが「あのうしゅう」と読むんです。
竹田城とは400年以上前から関わりがあったというこの職人集団を取材しました。
急ピッチで石垣の修復工事が進む竹田城。
去年、天守台の下で石垣のひとつが飛び出しているのが見つかり、崩落の危険があるとして、石垣を積み直すことになったのです。
山の上のため重機が入らず、全て手作業です。
よくみると、ヘルメットに文字が。
「穴太衆」と書かれています。
一体、何者なんでしょうか?穴太衆の歴史ははっきりしませんが、特に活躍したのが戦国時代。
この竹田城の石垣も、400年以上前に穴太衆が築いたものです。
自然石を使うのが特徴で、ひとつひとつ形が異なるため、熟練した技術がなければ積み上げることは出来ません。
石垣の内部にはこぶし大の石が敷き詰められていて、石と石の隙間が土の圧力から石垣を守るクッションとなります。
竹田城の場合、その石が少ないことに加え、観光客が土が踏み荒らしたことで間に土が詰まり、クッションの機能が弱くなって、石垣が飛び出てしまったのです。
滋賀県大津市。
穴太衆の技術はここで発展を遂げました。
穴太衆はこの地で比叡山延暦寺の石垣工事を請け負い、その腕を磨いていったのです。
その技術はあの織田信長にも認められ、安土城の築城に携わったことで、一躍有名になりました。
その後、大阪城や江戸城など全国の城の築城に加わるようになりましたが、江戸後期になると、城の工事も減り、徐々に衰退。
今では、技術を継承する人が、ほとんどいないといいます。
今週月曜日、竹田城で、重要文化財のため大きな変更は慎重に決めなければいけません。
粟田さんは今後、後継者の育成に力を入れたいと話します。
私も、以前ちちんぷいぷいで竹田城から中継したことがあります。
景色がとてもきれいでまた訪れたい場所でもありますが、人が立ち入っていなかったからこそ石垣が当時のままの姿を残している、というのも魅力なので、【天気予報は字幕がありません】【この部分は字幕がありません】
(浜田)というわけでございまして「春の芸能人俳句査定スペシャル」。
2014/03/20(木) 18:15〜19:00
MBS毎日放送
VOICE[字]

マル調 ダイオウイカが続々!なぜ…?深海の珍生物が打ち上げられる事情

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