エンマ大王様〜。
天国行きかおせっ教部屋行きか早く決めてくださいよ〜。
(エンマ大王)この者が生きておる時に行ったよき行いとあしき行いは…。
あ〜!このようにいちいち記ろく帳を見ておったのではちっとも進まぬわい!う〜ん…。
おじゃる丸がうばっていったワシのシャクさえあれば…。
天国行き〜おせっ教部屋行きじゃ〜。
…とかんたんに決められるものを。
あの〜エンマ大王様…。
なんじゃ〜!
(エンマ大王)ヘイアンチョウカルチャーセンターとな?
(オニ)はいヘイアンチョウにある学校みたいなもので…。
(オニ)和歌にけまりりょうりに着つけといろんなことを教えてくれるそうです。
エンマ大王様もずいぶんいらいらがたまってるみたいですし気晴らしに行ってみたらどうかと思いましてとりあえず和歌教室とおりょうり教室を申しこんでおきました。
じゃがのう…。
あとはわたしたちにまかせてどうぞ。
物はためしにございます。
ま…待て。
待てと言うておるのじゃ。
和歌教室とおりょうり教室か…。
乗り気はせぬがせっかくオニどもが申しこんでくれたのじゃ。
このあたりなんじゃがのう…。
おっあの人に聞いてみよう。
ちょっとおたずねしますが和歌教室をごぞんじないですかな?
(父上)和歌教室?ああここならちょうどわたしも行くところです。
いっしょに行きますか?おおそれは助かります。
じゃがワシ和歌などよんだことがなくてのう。
はたしてうまくよめるかどうか…。
ホホホそれなら心配いりませんよ。
和歌というのは思ったことをそのまま五七五七七に乗せてよめばいいんです。
はあ…。
「月を見て思い出すのは赤ほっぺ元気にやっておればよいがの」。
…とこれは遠くに住んでいる息子のことを思って歌った歌での。
ほう。
遠くにですか。
それはもう月のように真ん丸で真っ赤なほっぺをしたオノコでの。
月を見るたびついつい思い出してしまうのじゃ。
なるほど。
それにしてもお子さんとはなれておくらしとはおさびしいでしょう。
息子さんはおいくつですか?5つになったかのう。
えっ!5つ?それじゃあたった5つでご両親のもとをはなれてくらしている。
それはしっかりしたお子ちゃまですな〜。
そうですかな。
ホホホホ。
それよりどうです?あなたも一首よまれてみては?え?ワシがですか?思ったことをすなおによめばいいんです。
じゃあちょっとやってみますかな。
ゴホン。
「朝起きていきなり落ちるかみなりは今日もこわいつまの声ぞよ」。
いや〜これがまたすごい声でしてな。
それが朝起きたとたん「あなた〜ゴミ出して〜!」…と来るわけですよ。
あれを聞くたび「は〜また一日が始まるのか」と本当に暗い気持ちになりましてなあ。
(父上)は…はあ。
だめですか?え?あ…い…いいんじゃないですか?朝のつら〜い感じがよく出てますよ。
そ…そうですか!それじゃこういうのはどうですか?「亡き者が早く決めろと大合しょうこっちは一人わかってくれよ」。
お〜乗ってきたぞ。
「ねてるつまこしをもみもみ思うのはもんでほしいはワシのほうぞよ」。
おまけにもう一首。
「ワシのゆめ行ってみたいなわがつまと亡き者たちのいない国かな」。
ご苦ろうされてますねえ。
わかってくれますか〜。
わかってくれるのはあなただけですよ。
それもこれも元はといえばワシのシャクをうばっていったあのおじゃる…。
まああなたに言ってもしかたのないことですがね…。
あっ!今何時ですかな?えっ?ひ…ひつじのこくあたりですかのう。
ひつじのこく?これはいかん。
しつ礼します。
ちょっと行かねばならぬ所がありましてな。
いいものを教えていただきありがとうございました。
では。
世の中にはたいへんな人もいるものよのう。
(先生)は〜いじゅんびはいいですか〜?おくれてすみません!ハアハア…。
おりょうり教室に申しこんでいたエンマです。
うがっ!うががが…。
(母上)あすみません。
それではみなさん今日はみんな大すきヘイアンまんじゅうを作りたいと思いま〜す。
(一同)よろしくおねがいしま〜す。
まずはたまごをわってまぜまぜしま〜す。
(一同)は〜い!そうそう手首を使って…。
あっ!まぜまぜしたらヘイアン粉を入れてもみもみしま〜す。
あっ!プハハ…。
生地ができたらうす〜くのばしま〜す。
あっ!あとは丸めてせいろでむせば出来上がり〜!おお!あらましっぱいですわね。
息子が帰ってきたら食べさせてあげようと思いましたのにざんねんですわ。
息子?もしかしてあなたの息子さんもどこか遠くでおくらしに?はいとても遠くで…。
そうですか。
それはおさびしいでしょう。
あそうだ!これをさし上げましょう。
ぜひ息子さんに食べてもらってください。
よろしいのですか?もちろんです。
息子さん早く帰ってくるといいですね。
ありがとうございます。
いや〜世の中にはさびしい思いをしながらくらしている人もいるもんじゃの〜。
ワシも負けずに目の前の仕事に取り組まねば。
エンマ大王様〜!亡き者たちが…もうわたしたちでは手に負えません。
よろしくおねがいします。
うむ!
(一同)早く決めてくださいよ〜。
わかっておるわ。
こんな時にワシのシャクさえあれば…。
いやいやワシはまだまだ幸せ者じゃ。
(父上)ほう。
それでその親切な方がこのヘイアンまんじゅうをくれたのかの。
かたくなる前におじゃる丸が帰ってきてくれるとよいのですが。
そうじゃのう。
じゃが帰ってこなくとも遠くで元気にしておるのじゃ。
それでよしとせねばの。
世の中にはもっともっとつらい毎日にたえておる人もおるのじゃから。
はい。
(ウシ)とう着だモ〜。
おじゃる丸が帰ってきたみたいですわ。
うむ…。
(オープニングテーマ)2014/02/04(火) 18:00〜18:10
NHKEテレ1大阪
アニメ おじゃる丸「エンマ お教室に通う」[字]
毎日いそがしいエンマ大王のストレス解消(かいしょう)になればと鬼たちがカルチャースクールをすすめてくれた。和歌の教室にエンマが向かうとちゅう出会ったのは…。
詳細情報
番組内容
毎日いそがしくはたらくエンマ大王。シャクが手元になくなってからというもの、亡き者(なきもの)たちの行き先を決めるのに時間がかかり、イライラがたまっている。しんぱいした鬼(おに)たちに、カルチャースクールにかよい気分転換(てんかん)することをすすめられた。しぶしぶながら和歌の教室にむかっていたエンマ大王は、同じ教室に行くとちゅう、という人とついつい話し込む。それはなんと、おじゃる丸の父上だった!
出演者
【声】西村ちなみ,渕崎ゆり子,佐藤なる美,一条和矢,うえだゆうじ,南央美,上田敏也,こおろぎさとみ,小村哲生,三石琴乃,生駒治美,沼田祐介,仲尾あづさ,さとうあい,西村知道,高橋広司,齋藤彩夏ほか
原作・脚本
【原作】犬丸りん
監督・演出
【監督】大地丙太郎
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
趣味/教育 – 幼児・小学生
その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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