桜舞う春この季節に欠かせない果物といえば…。
真っ赤でジューシー。
見た目もかわいらしい…そして町を彩るのが旬のいちごを使ったスイーツたち。
中でも日本ならではのものといえば…。
そう。
いちご大福。
このスイーツがある人たちの間で勝利を呼ぶといわれているのをご存じ?今シーズンも開幕したプロ野球。
広島東洋カープの選手にとっていちご大福は春のキャンプに欠かせないんです。
チームでは豊子のいちご大福と呼ばれるほどのスペシャルスイーツ。
うまい。
豊子さんそれはある現役選手のお母さんの事。
おいしい。
豊子さん手作りのいちご大福ってどんな味?今回は豊子かあさんが作るいちご大福の物語です。
光る石をたどれば行き着く不思議な家にあのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルの末えいが暮らしています。
彼らが振る舞うおいしいお菓子の物語をご賞味あれ。
(瀬戸)ハア〜ッ!あっつい!あ〜いい汗かいたな〜!どっか行ってきたの?え?ちょっとあったかくなってきたしね近所の友達とね草野球してきましたよ。
あらいいね。
爽やかじゃないの。
まあ練習試合負けちゃったんだけどね。
あそうなの?負けちゃったの?残念。
眠たい!ハア〜ア!ちょっと自由にし過ぎです。
ねえねえ。
コラコラコラコラッ!挨拶して下さい。
そうだそうだ。
すみません。
「グレーテルのかまど」へようこそ。
15代目ヘンゼルこと瀬戸康史です。
うれしい時悲しい時もう一ふんばりしたい時一口頬張ると何だか元気が湧いてくるのがスイーツ。
その一つ一つに思いがけない誕生のドラマやその味を愛してやまなかった人々の物語が秘められています。
そんな不思議なスイーツの物語を我が家のかまどで最高においしく焼き上げましょう。
こよいひもとくのは…。
豊子かあさんのいちご大福。
モチッとした食感といちごのみずみずしさが魅力のいちご大福。
あるプロ野球チームにとって開幕前の験担ぎのようなスイーツなんです。
それは赤ヘルで知られる…実は2012年の4月チームは引き分けを挟んで5連敗していました。
次の試合があった4月17日彼らが食べたのがいちご大福。
その日の試合広島カープは見事に勝利。
試合後石井琢朗コーチのブログには…。
ほかにもチームのメンバーやファンの間で豊子のいちご大福はよく知られているんです。
そんないちご大福を作る豊子さんとは一体誰なのか。
2月広島県呉市にお住まいの豊子さんを訪ねました。
こんにちは。
はいこんにちは!この方がうわさの…この日ちょうどいちご大福作りの真っ最中でした。
それにしても随分いちごがありますね。
え〜!200個も!?なぜ?実は豊子さんは広島カープ中東直己選手のお母さん。
2006年に入団した中東選手は50mを5秒台で走る俊足で代走に外野手時にキャッチャーも務めるマルチなプレーヤー。
豊子さんがいちご大福を作り始めたのは1997年ごろ。
学校の保護者会で作り方を習ったのがきっかけです。
当時高校で甲子園を目指していた息子に差し入れたところ評判に。
以来16年間息子の応援とお世話になっている人への感謝の気持ちを込めていちご大福を届けてきました。
豊子さんのいちご大福のポイントは白あんを使う事。
確かに。
赤が透けていて紅白だし縁起もよさそう。
何より赤ヘルにぴったりね。
電子レンジを使って簡単に作れる生地は甘さ控えめに。
そうすればいちごの味が引き立つんですって。
生地にいちごを載せ一つ一つ丁寧に包んでいきます。
16年続けてきたからこその手際のよさ。
この作業をひたすら200回繰り返していくのです。
味見して下さい。
ここで夫の敬司さんが毎年恒例の味見。
お味はいかがですか?豊子さんが作る200個のいちご大福。
息子の中東選手そしてチームメートの皆さんどんな顔で食べてくれるのでしょうか。
え〜200個も!200個だよすごいよね。
すごい数だよ200個って。
すごいね。
息子さんのためによ。
すごい頑張れちゃうのね。
ねえ。
確かにそうかもしれないね。
ちょっとさ僕もさ姉ちゃんのために頑張っちゃおうかな。
これ見てかまど。
どうしちゃったのかしらね。
何かね姉ちゃん明日大事な仕事があるらしくてここはさ豊子さんのいちご大福にあやかろうかなと思って。
いいですね。
はいじゃあ早速キメテ言って下さい。
春らしいいちごの味を生かしたいちご大福を作ります。
そしてオキテは…。
大事なのはいちご選びでございますよ。
いちご大福はねあんこが甘いでしょ?だから程よい酸味のいちごだとバランスがいいんでございます。
そうなんだ。
豊子さんもそうしてるんだって。
ちょっと食べてみて。
何かジューシーなんだけどちょっと酸味を感じる。
その酸味が大事なのよ。
実もしっかりしてるのでいちご大福にぴったりよ。
いちごのへたは緑の部分がちょっと残るくらいにとって下さい。
こういう感じ?そうそう。
それでオッケーよ。
こういう感じでいいのかな?丁寧にへたをとって下さいって事です。
あんこいきましょうか。
あんこいきますか!白あんには手亡豆っていうの。
白インゲン豆の一種なのね。
甘さも上品でいちごに合うのよ。
へえ〜。
これをゆでていきますか。
あん炊きはもうね得意中の得意でしょ?いやもうねバッチリ!任せて。
火は焦げない程度の強火ですよ。
うん。
ウワ〜ッ!めっちゃ飛んできてるよもう!大事なのは何でしょうか?熱いのガマン!分かってますよそんな事は!かまど!いちごの季節になると野球に打ち込む息子を思いいちご大福を作ってきた豊子さん。
まさかプロ野球選手になるなんて想像した事はありませんでした。
体が小さいのが駄目だと思ってたからもうなるとも思ってなくて。
小学校卒業する時に139cmしかなかったですからね。
幼い頃から野球が大好きだった息子の直己さん。
しかしその野球人生は順風満帆ではありませんでした。
甲子園を目指し野球の強い高校へ。
しかし県大会で敗退。
その後東亜大学に進学。
日本代表に選ばれるなど注目を集めますがプロから声はかかりませんでした。
それでも野球を続けたいとJR西日本の野球部へ。
ところが入社2年目に休部。
しかしどうしても野球を続けたい直己さんはホンダ鈴鹿へ移籍。
そして2006年プロから声がかかったのです。
無理とは思ってましたし「あんたそれよりね安定のある会社行った方がいいんじゃない?」とは言ってたんですけどね。
「先の事は考えられんから」と言うから「それじゃ自分の思うようにしんさい」言うて。
母の想像以上に息子直己さんの野球への思いは強かったのです。
小さい頃からやっぱりプロ野球っていう…。
プロ野球入りたいイコールカープに入りたいというずっと小さい頃から思ってて。
168cmのルーキーに与えられたニックネームは…アメリカでは「小さくてバネがある」という意味で使われる褒め言葉でもありました。
2007年7月には新人選手が集まる試合に出場。
見事MVPを獲得。
今後の活躍が期待されていました。
しかしこの試合で右手の骨を骨折してしまったのです。
試合に出られない息子をどうやって応援すればいいのか。
そのころ直己さんに言われた言葉を豊子さんは今も覚えています。
前一回だけ「頑張りんさいや!」言うたらね「頑張れ頑張れいうてね俺も一生懸命頑張りよるじゃけんねこれ以上頑張れってどうやって頑張るんか」言われた事があるんですね。
だからそれからはね「頑張れ」いう言葉はあんまり使わないようにしてます。
息子が苦しい時母はただ見守る事にしたのです。
そして練習に試合にいちご大福をずっと届け続けてきました。
この日豊子さんは半日かけて246個のいちご大福を作りました。
出かけましょう。
広島から宮崎のキャンプ地まで600km以上の道のりを8時間かけて走ります。
この春のキャンプ31歳の息子直己さんは二軍での調整が続いていました。
息子が一年でも長く野球を続ける事ができますように。
そう願いながら豊子さんは宮崎へと向かいます。
これさいちご大福を持ってさ宮崎のキャンプに行くって事がさ豊子さんの精いっぱいの応援なのかもしれないね。
ねえ。
600kmだよ。
だいぶ…遠いどころじゃないみたいなね。
あの大福はお母さんの愛の塊だね。
そうだね。
これさ何かポイントとかあるの?包む時の。
あ包み方はね自由でいいです。
自由で。
あんこが薄くなっちゃってても赤いいちごが透けて見えたりなんかしてかわいいでしょ?うん。
よろしい。
よし!出来た。
これかわいいんじゃない?かわいいね。
じゃあね大福の生地いきましょうか。
これが豊子さん流の割合よ。
覚えやすいねこれ!でしょう?だまとかもないし。
だまないですか?うんかなりもう…。
オッケー。
何分ですか?3分です。
よし。
スタート。
ホホホホホ。
じゃあここでオキテどうぞ。
しっかり混ぜないと生地がモチモチになりません。
あ…。
だんだん。
これだ!それですそれです。
そうなってくるとこっちのもんです。
もういいよ。
あこれもういいの?何か餅つきみたい。
あ〜そうですね。
滑らかになってきたからオッケーよ。
大福の生地完成です!ちょっと一息TeaBreak。
いちご大福っていつごろ生まれたか知ってる?上野駅に東北新幹線と上越新幹線が乗り入れた頃。
そして日本で初めてこのような大きな携帯電話が登場した頃…。
各地で少しずついちご大福が現れ始めたのです。
洋菓子に使われる事の多かったいちごを和菓子に使うというミスマッチが話題となり全国的にブームとなりました。
そして今いちご大福に続けとこんなものまで大福になっちゃってるのよ〜。
これはびっくり〜!丸ごとみかんが入ったみかん大福!こちらはカットしたパイナップルをそのまま包んだパイナップル大福!更にはキウイ大福までも!とどまる事を知らない大福の世界。
皆さんもあれとかこれとか季節のフルーツで未知の味に挑戦してみてはいかが?おお何か職人さんみたいでいいですね。
その…手元の感じ。
いや片栗粉をつけてねこうやって分けるんですよ。
え?何それ。
う〜ん。
まだあったかいんですよこれ!何それ?職人キャラ?ねえ何?じゃあ職人でオキテどうぞ。
はい次次。
サクサク。
包んで包んで。
これね温かいうちに熱いうちにやらないと駄目なの。
それひっくり返してみようか。
ひっくり返して上にかぶせるように包んでまたひっくり返しですね。
ひっくり返し…。
何かこういうこういうこういう…。
そういう事ですね。
中心に向かって包み口をつぼめつつ…。
片栗粉つけてないと手にベタベタになっちゃいますな。
ほら!うまいんじゃないですか?ほら〜!出来た〜!いいですいいですいいです。
いちごが透けててかわいくない?すごいね。
かなり出来てきたんじゃない?うん。
まあ豊子さんほどではないですけどちょっとね手慣れてきたかもしれない。
そう思いますよ。
お見事って感じですよ。
お!いや楽しいねこれね。
楽しい?うん。
ホントお見事お見事。
たくさん出来ました。
完成しました〜!
(インターホン)あ!姉ちゃん帰ってきた。
姉ちゃんお帰り!いちご大福出来てるよ〜!真っ赤ないちごがほんのり透けて…。
目にするだけで優しい気持ちになれるいちご大福。
白あんといちごが絶妙な春ならではの味わいです。
246個のいちご大福と共に豊子さん夫妻は8時間車を走らせて宮崎に到着。
広島カープの練習球場で息子の姿を探します。
この日中東直己選手は二軍のグラウンドにいました。
プロ7年目のシーズンは勝負の年でもあります。
食べてもらって下さい。
いつもありがとうございます。
いちご大福はマネージャーを通して差し入れ。
しかし豊子さん選手たちが食べるところはご覧にならないそうで…。
見ない。
やっぱりみんなが気ぃ遣うし。
これで渡して終わりです。
選手たちのお昼休みをのぞいてみると…。
食後にいちご大福を食べていらっしゃいました。
お味はいかがですか?うまい。
このあんがとてもいちごとマッチしててとってもおいしいです。
豊子さんの顔がいまだに分からないんで早く見たいなって思うんですけど。
おいしいです。
何かちょっとモチッとした感じが大好きです。
内田監督もいちご大福を楽しみにしていたそうで…。
中東!いちご大福!いちご大福!いちご大福。
すいません!すいませんおいしいです。
はいありがとうございます。
ナイスバッティング!ところで中東選手はもう食べました?僕あんま基本的に残りもんしか食べないです。
いっつも。
みんなに食べてもらうんで。
そうですねありがたいですね。
この時期なんで。
チームのみんなも喜んでもらえるんで。
小さい頃からついてきてもらって当たり前になってるってちょっと言い方おかしいんですけどいつも応援してもらってるんで励みになってます。
喜んでもらえるような活躍をする事が一番だと思うんで頑張ります。
この日豊子さんは観客席から息子には話しかけずそっと練習を見守っていました。
そして…ジャイアンツとの公式戦に中東選手の姿がありました。
9回表1点を追いかける最後の攻撃で代走として出場。
母豊子さんのいちご大福とそこに込められた温かさを胸に今年もボールを追いかけます。
今日の「グレーテルのかまど」いかがでしたか?豊子かあさんのいちご大福。
声をかけずともしっかりと思いの届くそしてみんなが笑顔になれる。
そんなスイーツだったんですね。
ではまたこのキッチンでお目にかかりましょう。
ではちょっと失礼して。
頂きます。
いや〜…。
う〜ん!うわ〜おいしそう。
このねあんこの甘みといちごのすっぱさベストマッチ。
このハーモニー最高です。
これね姉ちゃん明日の仕事勝てます。
勝てそうだね。
だからねついでに僕の野球の試合も勝てるように。
あ〜ね。
大福頼みもいいけれどでもね日頃丹念している人日頃切さたく磨している人にだけその頼みは通用するものです。
う〜ん?カープの皆さんを見習って腹筋!1。
あ〜疲れた。
2014/03/06(木) 12:25〜12:50
NHKEテレ1大阪
グレーテルのかまど「豊子かあさんのいちご大福」[字][デ][再]
やわらか〜いおもちとフレッシュないちご、あんこの食感がたまらないいちご大福。日本の春ならではのこのスイーツが、チームの勝利を呼ぶって本当?好評につきアンコール!
詳細情報
番組内容
真っ赤ないちごとあんこが絶妙にコラボする「いちご大福」は、日本ならではのスイーツ。プロ野球広島東洋カープの選手たちにとっても開幕シーズンに欠かせない名物である。選手たちが“勝利を呼びこむ!”といういちご大福を手作りするのが、中東直己選手の母・豊子さん。幼いころから野球少年だった中東選手を見守り続けた豊子さんは、毎年春のキャンプにいちご大福を届けてチームのみんなを応援したという。その母の思いに迫る。
出演者
【出演】中東直己,中東豊子,瀬戸康史,【語り】キムラ緑子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
バラエティ – 料理バラエティ
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