5分で“紙の月” 第4回「楽園の終わり」 2014.02.04

かぼちゃたまねぎも加えて最後にクレソン!スパイシーなスープカレー風の鍋。
ホクホクのかぼちゃもおいしいですよ!
(光太)うわ〜すげえ!
(梨花)好きに使って。
俺は梨花さんに何をしてあげられる?いてくれるだけでいいの。
何でもできる。
どこへでも行ける。
自分ではない自分を演じ続けるために私はお金を使い続けた。
いつかまとめて返すのだと必ず返すのだと。
その希望を捨てない事で私はかろうじて本当の現実に引っ掛かっていた
アムステルダムはほんとによかったなぁ。
今度は一緒に行こうよ。
あなたは大学は?えっ何言ってるの?大学なんてとっくにやめたよ。
映画は?やめたよ。
どうせ先なんてないんだろうし。
じゃあ今どうしてるの?大学も映画もやめて。
株始めたって…。
梨花さんほんとに俺に興味ないんだなぁ。
ねえ。
はい。
このパラソル位置変えてもらえる?大変失礼致しました。
今すぐやりますので。
彼はいつからこんなふうに何でも人にやらせるようになったのだろう?
あとしばらく待っててくれればいい。
やめて。
どうしてだよ?何が不満なんだよ!どうして…どうしていつもあなたの話には私がいないの?離婚考えてるのか?いらないのよ。
あなたの許しはもういらないの。
(早苗)定期預金をね解約しようと思うの。
500万円。
500万…ですか?
彼らの500万などとっくに使い果たしていた。
私はついにありもしない商品を作り上げ顧客にばらまき始めた
こちらが証書になります。
はい預かり証。
顧客の多くがそのありもしない定期預金を作ってくれたけれどそれでも500万円には足りなかった。
消費者金融で80万円借りたその時から私にとって金額を示す数字は意味のあるお金ではなくなった。
止まれば現実に捕まってしまうのだから
(たま江)こんな娘持つんじゃなかったわ!
(たま江)梨花さんとは大違い。
あの人はきれいで思いやりがあって私に優しくしてくれるの。
天使様よ。
梨花さんは天使様。
私に優しくしてくれる天使様よ。
ごめん…できなくて。
2012年の12月に世界が終わるって聞いた事ある?終わっちゃえばいいのにね。
(探偵)仁志まどか22歳。
平林光太が通っていた大学の学生ですね。
それでも現実が続くのなら光太を失う訳にはいかなかった。
誰かに愛されれば必要とされれば満たされる。
私はまだそう信じていたから
今日会いたいってたった一度の頼みも断るの?誰かが訪ねてきて私の事を聞いても…。
お願いします!関係ないって言って。
2014/02/04(火) 16:55〜17:00
NHK総合1・神戸
5分で“紙の月” 第4回「楽園の終わり」[字]

高級ホテルでの逢瀬になれた光太(満島真之介)から「梨花さんと普通の時間を過ごしたい」と言われ、梨花(原田知世)は光太と住むためのマンションを新たに借りる。

詳細情報
番組内容
梨花(原田知世)は、高級ホテルでの逢瀬(おうせ)になれた光太(満島真之介)から「梨花さんと普通の時間を過ごしたい」と言われ、マンションを新たに借りる。正文(光石研)とは決して持てなかった平凡な時間に充足感をおぼえる梨花だが、「お金のためにアクセク働くなんてバカらしい」とつぶやく光太に心がざわつく。一方、正文から帰国後の話を切り出された梨花は、もはや正文との未来が想像できないことを自覚する。
出演者
【出演】原田知世,満島真之介,光石研
原作・脚本
【原作】角田光代,【脚本】篠