情報まるごと 2014.03.20

千葉県銚子市の現在の様子です。
雨となっています。
見通しも悪いですね。
遠くがかすんで見えています。
そうですね。
建物も路面もぬれているようです。
発達する低気圧の影響で、これから全国的に風と雨が強まり、注意が必要です。
こんにちは。
情報まるごとです。
東京もきょうは雨となりました。
北日本の太平洋側では、今夜からあすにかけて、まとまった雪が降り、吹雪になるおそれがあります。
強風や落雷、雪による交通への影響などに十分注意が必要です。
気象庁によりますと、紀伊半島の南の海上にある低気圧が、急速に発達しながら東へ進む見込みで、これから全国的に風が強まり、東日本の太平洋側を中心に、激しい雨や落雷、突風のおそれもあります。
夕方からは、北日本で局地的に非常に強い風が吹き、あすにかけて、最大瞬間風速は30メートルから35メートルに達すると予想されています。
さらに今夜からあすにかけては、北日本の太平洋側を中心にまとまった雪が降り、吹雪になるおそれがあります。
あすの昼にかけて降る雪の量は、いずれも多い所で、東北北部の山沿いで60センチ、東北北部の平地と、北海道の太平洋側で40センチと予想されています。
気象庁は、強風や突風、落雷に十分注意するとともに、北日本の太平洋側では、吹雪による交通への影響などにも十分注意するよう呼びかけています。
天気については、このあとの気象情報のコーナーでもお伝えします。
では次は、こちらです。
おとといのこの時間にお伝えした、黒海のクリミア半島を巡る情勢です。
プーチン大統領の決断は、クリミアの編入でした。
さらにクリミアを自国領とする動きを加速させているロシア。
これに対し、欧米は非難を強め、激しい応酬となっています。
クリミア自治共和国をロシアに編入すると発表したプーチン大統領。
そして、クリミアの編入に関する条約に署名。
すぐに自国領とする動きを加速させます。
まず指示したのは、ロシア南部とクリミア半島を隔てるケルチ海峡に、道路と鉄道の橋を建設すること。
さらにクリミアの住民の年金をロシアの水準に合わせるため、およそ2倍に増やすことも指示しました。
現地ではロシア側の圧力が強まっています。
ロシア系住民で作る自警団のメンバー数百人が、クリミアのセバストポリにあるウクライナ海軍の基地に侵入。
取り外しているのは、ウクライナの紋章です。
こうした動きに、ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は。
こうした中開かれた、国連の安全保障理事会の緊急会合では、ロシア側が合法的な手続きで行われた編入だと主張したのに対し、欧米側は領土の略奪だと非難。
激しい応酬が繰り広げられました。
こうした中、アメリカのオバマ大統領は。
アメリカとして、ヨーロッパ各国や日本などと共に、外交を通した解決を目指す姿勢を強調しました。
次はこちらです。
小中学校で行われている道徳の授業についてです。
小中学校で行われている道徳教育。
今、国はこの道徳の位置づけを大きく見直そうとしています。
キーワードは、道徳を特別の教科に。
本格的な議論も始まりました。
道徳は、どう変わろうとしているでしょうか。
道徳が変わるかもしれないということで、どう変えようとしているんでしょうか?取材に当たっている社会部の岡本記者とお伝えしていきます。
岡本さん、まず今VTRで、特別の教科っていうことばが出てきたんですけども、この特別の教科というのはどういうものなのですか?
道徳は現在、国語や算数などのような、正式な教科ではありません。
総合的な学習の時間などと同じ位置づけで、週に1時間程度、行われています。
これを教科にしようというんですが、ただ国語や算数などとは、ちょっと違ったものにしようというのが、特別の教科です。
ちょっと違う?
では、どう変わるんでしょうか?去年12月に、文部科学省の有識者会議が示した案を見てみます。
まずは教科書の導入が提言されています。
現在は教科ではないので、教員が自分で教材を作るなどして行われているんですが、ほかの教科と同じように、国の検定を受けた教科書を使うことが適当だとされています。
子どものころ、道徳の教科書って言ってた本がありましたけれども、あれは正式には教科書ではなかった?
教科書ではなかった。
次に教員です。
国語や数学などの場合は、中学校に専門の免許を持った教員がいますが、道徳は子どもたちのことをよく分かっている担任が行うとしています。
もう一つは、評価です。
5段階評価は行わないものの、記述式での評価を検討するとしています。
例えば、通知表の中に記入欄を設けて、子どもたちの学習の様子とか、以前に比べて、こんなことができるようになったとか、子どものやる気を引き出すようなことを書き込むということが、検討されています。
ただ、道徳ですからね、これ、評価といっても、どうやってやるんだって、不思議な気もしますよね。
どうして今、道徳を変えようという議論が起きているんでしょうか。
この議論のきっかけは、3年前、大津市で中学生が自殺するなど、全国的にいじめの問題が相次いだことがあります。
子どもたちの規範意識や、善悪を判断する力、それに他者を思いやる心などを育む必要があるとして、道徳教育の充実が検討されるようになりました。
今、正式な教科ではないことで、学校や教員によっては取り組みに差があったり、道徳の時間が設けられていても、国語や算数など、ほかの教科に振り返られてしまうというケースもあるという指摘もあって、教科にするべきだという声が専門家の中から高まったんです。
学校では、この議論をどう受け止めているんでしょうか?
学校現場からは戸惑いの声も上がっています。
東京都内の小学校を取材しました。
東京・杉並区の小学校。
1年生のクラスで、道徳の授業が始まりました。
担任の石火矢真奈教諭です。
この日のテーマは、友達との関わり方。
お誕生日にも誘われちゃったし、でもその日は、ウグイスの家で、音楽のお稽古もあるしってなっちゃったら、みそサザエ、どんな場所を考えてたと思う?
仲のよい2人の友達から、同時に遊びに誘われたらどうするか、問いかけました。
何考えてたかな?
一人一人の考えを引き出そうとしましたが、中には発表が苦手な子どももいます。
そのため、石火矢教諭は全員に、感じたことを書かせることにしました。
悩んでいる子どもには、声を掛けて回ります。
しかし、子どもたちが授業の内容をどう受け止めて、何を考えたのか。
確認するのは簡単ではないといいます。
放課後、石火矢教諭が訪ねたのは。
ベテランの元教師が務める道徳指導員です。
道徳の指導力を高めようと、今年度から区内の学校を回っています。
子どもたちの考えを、どう引き出せばいいのか、アドバイスを求めました。
道徳が教科になった場合、子どもたちをどう評価していくのか。
石火矢教諭は戸惑いを感じています。
そうでしょうね、いや、私もおとなしい子どもだったんで、身に覚えがあるんですけれども、発言しなくても、考えてたり、感じてたりするんですよね。
おっしゃるように、そこを大事にすると、それこそ指導って難しいんじゃないかなって思うんですけどね。
そうですね。
しかも、自分で考えていることを正確にことばにしたり、表現って、すごく難しいですよね。
そうですよね。
この難しさは多くの教員が感じています。
文部科学省がおととし、全国の公立の小中学校を対象に行った調査で、道徳教育の課題を尋ねたところ、指導の効果を把握することが困難だという答えが、小学校で48%、中学校で43%を占めました。
国語や算数などはテストを行って、子どもの理解度や習熟度を図ることができますが、道徳はそれが難しいですし、何をもって指導の効果とするのかも難しいところだと思います。
道徳を教科にするには、考えなくてはいけないことが多くあるかと思うんですが、今後、議論はどのように進められていくんでしょうか?
おとといから、文部科学省の中央教育審議会で、本格的な議論が始まりました。
初会合では、中学校の校長などから、評価の難しさが指摘されるなど、評価の在り方について意見が相次ぎました。
審議会はこれから月に1、2回のペースで開かれ、ことし秋をメドに方針をまとめることにしています。
岡本さんは、…この議論ですね、どんなふうに議論をすべきだというふうに感じていますか?
文部科学省は早ければ再来年度から道徳を特別の教科とすることを目指しています。
しかし、教員や専門家の間では賛否が分かれています。
今回取材して、子どもたちは今の道徳の授業を楽しんで受けているというふうに感じました。
教科にすることで、この道徳の授業が子どもたちにとってよりよいものになるのかどうか、そこを大切に議論していってほしいと思います。
社会部の岡本記者とお伝えしました。
3月も半ばを過ぎて、卒業のシーズンです。
そうですね。
街でも、いかにもきょうは卒業式だったよって人、多く見かけますよね。
はかま姿の女性とかいますよね。
お花持ってたりね。
にっぽんまるごと、最初は東北から卒業式の話題です。
福島市内の小学校で1人だけの卒業式が行われました。
福島の杉本さん。
福島市の大波小学校で行われた卒業式で旅立つのは、6年生の児童1人だけ。
見送る在校生もいません。
原発事故の影響や少子化で子どもたちが減ってしまい、4月から休校となってしまいます。
ただ、式には1人だけの児童を支えてきた、地域の人たちが大勢駆けつけました。
福島市の東部にある大波小学校です。
少子化で児童数が減ったうえ、原発事故による放射線への不安から、避難する子どもが相次ぎ、児童は6年生の佐藤隆志君1人だけです。
卒業式は、学校の体育館で開かれました。
運動会などの学校行事に参加して、佐藤君を支えてきた地域の人たちも出席しました。
卒業証書、佐藤隆志。
式では、阿部正明校長が卒業証書を手渡しました。
この6年間で学んできたことは、確実にあなたの生きる力となっています。
自分を信じて、胸を張って堂々と歩んでください。
私は大波小学校の卒業生であることに、誇りと自信を持ち、しっかりと自分を見つめ、夢の実現に向かって一歩一歩努力していきたいと思います。
大波小学校には、今のところ新たに入学や転入する子どもがいません。
4月から休校となることが決まっています。
さあ、この澄んだ歌声。
皆さん、もうお分かりですよね。
こちらの方です。
由紀さおりさんです。
世界的に活躍されてますよね。
アメリカのジャズオーケストラとの共演で話題になりました。
日本の童謡や唱歌を歌い継ぐ活動にも力を入れていらっしゃいます。
全国各地を飛び回っていて、先月は福井県を訪れたそうなんです。
取材した羽生さんが、福井放送局にいます。
羽生さん、由紀さんは福井をたびたび訪れているそうですね?
由紀さんは、3年前から、年に数回、福井県内の幼稚園や保育園を訪れて、童謡で伝える会というコンサートを開いているんです。
子どもやその親たちと触れ合いながら、童謡のすばらしさを伝えています。
由紀さんにコンサートに込めた思いを伺いました。
先月、福井市の幼稚園で開かれた、童謡で伝える会。
小さな子どもとその親たち330人が参加しました。
由紀さんが伝えたかったのは、童謡で表現された日本語の美しさです。
童謡っていうことに、やはり意味があるんですかね?
日本語の歌ですね、歌謡曲も私、歌ってますけども、まあ子どものための歌が、こんなにたくさん作られて、作品が残っているのは、世界どこを探してもないんです。
こういう歌が今、ほとんどテレビから流れることはないじゃない?今ママたちが歌ってくれないかぎり、先人がこんなに、たおやかで美しい響きの、そしてボキャブラリーの豊かな心情を、季節、景色になぞらえて歌っている歌がたくさんあるのにね、活用してもらえないのは、すごく残念だなと思って。
特に由紀さんがこだわっているのは、日本語の持つ、語感や響きだといいます。
どうですか?こんなゆったりとしたテンポ感の歌って、今、テレビから聴こえてくる音楽の中には、ない気がしませんか?ゆったりと、ことばが明確に、そして日本語のアクセントに沿った旋律。
春の、ここで点が入るでしょう。
うららの、隅田川。
ね?滝廉太郎って人は、2番の歌詞は、ことばのニュアンス、響く、きれいな響きを取るというか。
だから二番のはメロディが違うんです。
見ずや曙、露浴びて。
露浴びてと。
ばびぶべぼは濁音じゃありませんのでね、びーというのが高くなると美しくない。
露浴びて、と。
このことばが、露浴びてということばを生かすために、メロディーを変えているんです。
1番と2番で違うんですね。
そう、ことばのニュアンスに沿ったメロディーが付けられている。
そのくらい先人たちは、日本語の響きというものを、とても大事にメロディーを付けたわけ。
めだかも学校があって、そこでお勉強している、ね?そうすると、邪魔して逃げちゃったり、隠れちゃったりして、驚かしちゃいけないから、そうっと、こうやってのぞく、2度目はもっとそうっとのぞく。
そうそうそう。
はい、よく出来ました!ことばを歌ってるわけだから、そのことばの情景みたいなものを、子どもたちに想像させないかぎり、基本的には心に入らない。
そっとのぞくということは、そーっとっていうんではなくて、そーっとのぞいて見てごらん。
それを2回繰り返すんだから、2回目はそっとってことは、2度目はもっとそーっとのぞくほうが、このことばの持っている意味合いになる。
母国語としての日本語、これをもう一回皆さんに意識してもらいたい。
日本語はたおやかで優しくて滑らかで、優しい響きなんですね。
ゆったりとした、メロディアスなものを、日常の暮らしの中に少しでも取り入れてもらいたい。
もちろん今の歌も好きだし、AKBも好きだけどね。
だけど、音楽はそれだけじゃないから、そこを若い世代の方たちに、気付いてもらえたらうれしいなと。
そして子育ての一つのアイテムとして、子どものための歌、童謡、唱歌、日本語の歌を取り入れてほしい。
そこが一番の私の思いですね。
私自身も童謡から、そのことばが持つ、例えば柔らかさとか強さとか、そういうニュアンスを学んだ気がしますね。
歌うことで覚えること、多そうですよね。
羽生さん、コンサートに参加した皆さんからは、どんな感想が聞かれたんですか?
参加した親御さんたちからは、童謡をこれから子どものために歌ってあげたいという声が多く聞かれました。
これまでは、童謡を歌うことはあまり少なかったですけれども、これからは、子どもと一緒に歌って伝えていきたいというお母さんもいらっしゃいました。
そして由紀さんがおっしゃったように、日本語を大切に歌うことも心がけてみたいという声もありました。
由紀さんは、子どもが大好きなお母さんやお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんの声で聞かせてあげることが、子どもの心を育むことにつながるんじゃないかと、おっしゃっていました。
由紀さんにお話を聞いて、どんな方だと感じましたか?
いろいろなお話を伺ったんですけれども、その中で由紀さんがおっしゃったことばで、歌うことが私の今生の役割だとしたら、この活動を通して、その役割を少しは果たせているんじゃないかと思う、充実のひとときだとおっしゃっていたんですが、そのことばがすごく印象に残っています。
活動にかける由紀さんの熱い思いを感じました。
そして、子どもたちも由紀さんの話や歌にもう聴き入っていて、生き生きとした表情で、歌うことを楽しんでいました。
この由紀さおりさんの、童謡で伝える会、子どもたちのためにも、これからも末永く続いていってほしいと思います。
福井からお伝えしました。
続いて、各地の空を散歩する、にじさんぽです。
気象予報士の加藤さんです。
こんにちは。
東京は朝から冷たい雨、降っていますね。
ねえ、本当、真冬の寒さになっています。
これから各地で風も強まってきそうです。
それでは空の散歩に出かけましょう。
こちらは北海道の日本海に面した、岩内町です。
この時間はまだ晴れ間も広がっているんですが、夜には雪となりそうです。
そしてこれから北海道では風が非常に強くなってきます。
特に東部は、あす、猛吹雪に警戒が必要です。
大荒れの天気となりそうですから、注意してください。
きれいに咲いていますね。
そうですね。
梅まつりが開かれている水戸市の偕楽園です。
およそ3000本の梅の木があり、一番の見頃を迎えているということです。
きょうはこの梅も雨にぬれています。
本降りの雨となってきています。
雨足がだんだんと強まってきているんですね。
このあとは風も強まってきそうです。
大気の状態も不安定ですから、落雷や突風などにもお気をつけください。
こちらはJR甲府駅前の様子です。
傘を差して歩いている姿も見られますね。
そうですね。
路面もぬれているようですね。
ここも雨が降っています。
そしてきょうは気温が低いんですね。
午後2時の気温、7度ぐらいしかありません。
冷たい雨となっています。
この冷たい雨がやむのは、夜遅くとなりそうです。
こちらは日本三景の一つ、広島県の宮島です。
あすから広島県と愛媛県の瀬戸内海の島々を舞台にした博覧会、瀬戸内しまのわ2014が始まります。
ここ宮島でオープニングセレモニーが行われまして、およそ7か月にわたって、300を超えるイベントが行われるそうです。
今は少し日ざしもあるようですけれども、まだにわか雨の可能性があります。
きれいですね。
福岡市の能古島です。
ここにはおよそ50万本の菜の花がありまして、ちょうど見頃となっています。
桜の木もあるそうですから、これからは黄色とピンクのコントラストを楽しめそうですね。
以上、にじさんぽでした。
にっぽんまるごと、次は四国です。
あすからセンバツ高校野球が始まります。
甲子園ではきょう、開会式のリハーサルが行われました。
四国のチームも強いというイメージがありますが、中でも高校野球の歴史に残る、あの高校の名監督が、いわゆるゆるキャラになったそうです。
岡田さん。
その高校というのは、徳島県立池田高校です。
キャラクターのモデルは、故・蔦文也元監督です。
池田高校は、センバツ甲子園27年ぶりの出場。
名監督の復活で、地元は盛り上がります。
このキャラクター、名前はつたはーんです。
池田高校を率いて、甲子園で春夏合わせて3回の優勝を果たした、故・蔦文也元監督をモデルにしました。
蔦元監督が地元の人から、つたはんという愛称で親しまれていたことから、この名前を付けたということです。
池田高校の地元、三好市の商工会議所青年部が、キャラクターを作る専門の会社に制作を依頼しました。
きのう、完成したばかりのつたはーんが届き、早速、市の中心部を練り歩きました。
このあとつたはーんは、蔦元監督の妻のキミ子さんを訪ねました。
つたはーんは、地元で池田高校を応援します。
また将来的には、県内外のイベントにも参加するということです。
グラウンドでは…ですけれども、そこから外れたときには、声をかけてくれて、野球が終わったあとなんかは、進路のことも心配してくれたりというようなところもあったので、もうこの池田・三好地域、ここを盛り上げてもらえる、そういうキャラクターになってもらいたいなというふうに思っています。
最後は、東海、北陸です。
能登半島からのニュースです。
浅岡さん。
能登半島の北部にある石川県の珠洲市の海岸で、たくさんのウミネコが死んでいるのが見つかったんです。
その数は250羽余り。
鳥インフルエンザも疑われましたが、検査の結果は陰性。
大量死の原因は分かっていません。
珠洲市の海岸に打ち上げられた、死んだウミネコ。
きのうの午後、地元の住民が見つけました。
珠洲市や警察が確認したところ、岩場などの海岸線およそ600メートルにわたって、250羽余りのウミネコが死んで流れ着いていたということです。
ウミネコは、全長50センチほどの東アジアに広く生息するカモメ科の鳥です。
石川県は、鳥インフルエンザの疑いがあるとして、現場から一部を回収し、簡易検査を行いましたが、すべて陰性だったということです。
これを受けて珠洲市では、けさから死骸の回収作業を進めています。
環境省によりますと、野生の鳥の大量死については、有害な物質を食べたことによる中毒死などが主な原因として考えられるということです。
石川県自然環境課では、鳥が大量に死んでいるのが県内で確認されるのは、ここ数年では例がない。
今回、ウミネコが大量に死んだ詳しい理由については、分からないと話しています。
やす短歌なお短歌のコーナーです。
今回は、きょう木曜日の放送です。
歌人の小島なおさんとお伝えしていきます。
お願いします。
よろしくお願いします。
皆さんからお寄せいただきました短歌もご紹介してまいります。
小島さん、今回のお題をお願いします。
今回は生でした。
生。
どうしてでしたでしょうか?
新生活、新入生、心が新しく生まれ変わるような季節なので、選んでみました。
では、私の詠んだ短歌からご紹介してまいります。
こちらです。
ということで、生活の生から詠んでみようかなと思って、街でふと気付いたら、宝石店が若い男女でにぎわっていて、なんでこんなに大勢いるんだろう?あっ、そうか、消費税が上がる前に、みんな高い買い物をしようということで、ロマンチックでもあり、一方、非常に現実的な計算も働いているであろう場を詠んでみました。
いかがでしょうか。
解説させていただきます。
増税、やはり短歌に詠み込むのって、少し難しいんですよね。
時事的な色合いが強くなってしまうんですけれども、ただし、それを恐れずに果敢に挑んでいる、挑戦の姿がすばらしいと思います。
ここまですると討ち死にって感じが。
そうですね。
挑戦する。
姿がすばらしい。
そうですね、ただし歌は社会風刺とか、おかしみの色が少し強すぎて、短歌というよりかは川柳かな、短歌ではない。
短歌ではない?
1年やってきましたよね。
このコーナー、やす短歌なお短歌じゃないんですか?
ちょっと短歌ではないかなっていうところでしたね。
以上です。
残念。
これ、なんかめくれるようになっていますけれども。
そうですね。
少し直してみようかなと思います。
きょうの解説ポイントなんですけれども、対象から距離を取るということです。
これはどういうことかと申しますと、場面の魅力を捉えるには、その対象物に近づきすぎるというのは禁物、禁止なんですね。
今回の小澤さんの作品だと、人生動くって言ってしまっているんですよね。
これは他人の人生だと思うんですけど。
婚約指輪なんじゃないかなと思ったんですよ。
これはあくまで予想なので、ほかの人の人生を動くっていうのは、ちょっと言い過ぎかな、接近し過ぎかなっていうところなんですね。
なので、対象を捉えるときには、作者は少し一歩引いたところ、少し後ずさりしたところから捉えることが大切になってきます。
今回の歌は、カップル、指輪、宝石店、増税って、たくさんアイテムがあるので、ただその情景を正確に写し取る、それだけでも魅力的な歌になってくると思います。
では添削後です。
この春の日曜で少し景色のほうに心動かして、遠のいたというところでしょうか。
添削も苦しかったですね。
ちょっと、はい、生という字がなくなってしまうぐらいに。
人生を入れられませんでした。
ちょっとまた短歌詠めるように頑張ります。
お願いします。
ありがとうございました。
では視聴者の皆さんから頂いた作品をご紹介してまいります。
まずこちらの歌です。
おいしそうです。
生という、お題から、生姜を食むというのが、非常に斬新な発想で、すばらしいですね、アイデアですよね。
そして信州味噌、葉生姜と、具体の名詞が生きているので、粋な雰囲気が漂っていますね。
結句の家族だんらんが少し甘いかな。
それまではすごくいい雰囲気できてたんですけれども、家族団らんでうまくまとまり過ぎちゃってる感じがするので、ここはもう、父の姿とか、様子を描写することに徹したほうがいいと思います。
では次の歌、こちらです。
絵画のような場面が浮かびますね。
久方の月にかかる枕詞ですけれども、現代短歌で枕詞を使うってなかなか難しいんですよね。
少し浮いてしまうといいますか、ただ、この方は非常に自然に使っているので、一首に美しく荘厳なイメージが生まれていますよね。
夏にはうるさいほど大きい声で熊蝉が鳴きますけども、そのうるさい熊蝉が生まれるときは実は音がないんだよ。
そういうところに発想のよさが際立ちますね。
正確に言えば、熊蝉の、ではなく、熊蝉はのほうが文章としてはいいと思います。
では、3つ目の歌、こちらです。
伊勢海老からすると、大変な場面ですね、これは。
そうですよね。
その人のおんじきの飲食の行為の残酷さというのを、鮮やかに捉えていますよね。
伊勢海老っていわれてしまうと、人間の目線からだと、高級食材っていうイメージを思い浮かべてしまうと思うんですけれども、ここに伊勢海老は伊勢海老の生といわれることによって、はっと気付かされるような少しちょっと恐ろしいような鮮やかさが、うまく表現されていると思います。
お寄せくださった皆さん、どうもありがとうございました。
では代わって、小島さんの短歌をお願いします。
それでは紹介させていただきます。
これは恋の歌です。
そうもん歌ですね。
この歌を詠むと、恋の始まりなのかなって思われることが多いんですけれども、実は恋の終わりのほうの気持ちを詠んだ歌ですね。
みずからも会いに行くことがなくなってしまった人、かつてのような熱い思いはもう自分にはないけれども、それでも懐かしく思い出す以上の微妙な思いはまだ自分に残っている。
雲を見たときに、自分の代わりにその雲が彼の下に会いに行くよっていう気持ちを詠んだ歌です。
いつ詠まれたんですか?
2、3年前でしょうか。
そうですか。
ああ、よかった。
これから詳しく聞きたいですが、時間もそろそろね。
そうですね。
先週だったら、どうしようかな思ったんですが。
ありがとうございました。
さっきちょっと出ちゃったんですけれども、小島さん、次回のお題をお願いします。
次回のお題は、開でお願いします。
これはどういったポイントに、何がポイントになるお題でしょうかね。
花が開く季節でもありますし、春を迎えて、心がぱっと明るく開くような気持ちになるので、このお題を選びました。
皆さんからの短歌、次は新年度の放送ということになりますが、お待ちしております。
またどしどしお寄せください。
小島さん、どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ここまでやす短歌なお短歌でした。
変わって気象情報です。
荒れた天気に、十分な注意が必要ですね。
加藤さん。
そうですね。
各地で風が強まりそうです。
こちらは、仙台市の今の様子です。
この時間、まだ風はそれほど強くはありませんが、すでに宮城県には、沿岸部を中心に暴風警報が発表されています。
夕方以降は急に強まって、非常に強い風の吹くおそれがあります。
また雨の降り方も強まってきました。
今夜には横殴りの雨となりそうです。
さあ、あすにかけては、各地で風が急激に強まりそうです。
雨や雪も降って、北日本を中心に大荒れの天気に警戒してください。
では風の予想です。
風が強まるのはこれからとなります。
今夜には広い範囲で風が強く吹いて、特に北日本の太平洋側、それに九州北部でも非常に強く吹く所があるでしょう。
あすにかけて見ていきますと、あすは北日本ではきょうよりもさらに強まる所がありそうです。
特に北海道の東部には赤い表示も出てきます。
あすにかけて予想されている最大瞬間風速は、北海道と東北地方、30メートルから35メートルです。
立っていられないくらいの、非常に強い風になる所があるでしょう。
では天気図です。
荒れた天気の原因は今、南岸を進んでいるこの低気圧や前線です。
この時間はまだ、それほど発達はしていないんですが、予想天気図を見てみますと、今夜からあすにかけて、関東の沿岸から三陸沖を急速に発達しながら北上する予想です。
低気圧に近い北日本中心に、非常に強い風が吹きそうです。
この東風がぶつかる太平洋側では、大雪になる所もあり、ふぶく所も多くなります。
見通しが利かなくなるような猛吹雪になるおそれもありますから、警戒してください。
さて、きょうは真冬の寒さが戻ってきている所もあります。
あすから日曜日にかけての予想最高気温、見ていきましょう。
あす、大阪では11度の予想です。
あすは全国的にも北風が強く吹きますから、この数字よりも、体感はもっと空気、冷たく感じられそうです。
ただ土曜日、日曜日と、気温は次第に上がる所が多くなります。
特に日曜日は関東から西の地域では20度近くまで上がる所もあって、暖かくなりそうです。
きょうも九州の長崎や熊本、鹿児島から桜の開花の便りが届きましたが、来週にかけては、桜の開花もどんどん進みそうです。
さあ、あすからセンバツ高校野球の放送が始まるため、今年度の情報まるごとはきょうまでです。
この番組のメンバーも、きょうで2人がお別れです。
まずは堀友理子キャスター、加藤さん間に合いましたね。
まずは堀友理子キャスターです。
番組開始から1年間やらせていただきました。
ありがとうございました。
新番組をやらせていただくというのが初めての経験で、すごくうれしかったです。
いろんな地域の情報や、にじさんぽで外の様子をお伝えするのが楽しかったですね。
あと、まるごとインパクトもすごく思い出深いです。
本当に1年間、ありがとうございました。
ポーズをね、決めてましたからね。
そうですね。
さあそして、気象予報士の加藤祐子さんです。
私はNHKで気象情報を担当するのも、きょうが最後になります。
朝のおはよう日本から、全部で7年間、本当にあっという間に過ぎた7年間だったんですが、どうもありがとうございました。
皆さんにどうやったら分かりやすく気象情報をお伝えできるか。
日々奮闘しながら頑張ってきました。
私の気象情報が、ほんの少しでもいいので、皆さんのお役に立てていたらうれしいです。
7年間、本当にありがとうございました。
加藤さん、この午後2時台の時間だけで見ても、3年間。
そうですね、3年間。
いろんな天気がありましたけれども、ありがとうございました。
2014/03/20(木) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]

▽通知表どうつける?道徳教育の議論始まる 【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】加藤祐子

詳細情報
出演者
【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】加藤祐子

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気

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