黒柳徹子:3年ぶりのご出演です。
前に、ご出演くださいました、女優でもいらっしゃって、マネジャーでもいらっしゃるお嬢様が、4人目のお子さんをお産みになったので、その男の子が初めての男の子だったんですって。
黒:大変なご家族、楽しみです。
高橋惠子:よろしくお願いいたします。
黒:本当に、今日のお客様は、ご家族に囲まれて暮らしていらっしゃるんですけど、この前おいでくださった時、お嬢様がお連れになったお子さんが、生まれたばっかりみたいな、いのりちゃんだったんでしょ。
高:抱っこしていただいて、徹子さんに。
黒:そう。
ズシッと…。
相当ズシッとしてるなと思ったら、可愛く成長して、もう3歳になってて。
高:もうすぐ幼稚園です。
黒:そう。
それで、また男の子が生まれたそうで。
その子が…。
でも1歳って、もう、あんな大きいのね。
高:そうですね。
結構ズッシリしてましたね。
黒:私がバイバイしたら、バイバイって一生懸命…。
1歳で、もうバイバイなんて。
それが初めてのお子さん、男の子さんだったそうで。
おうちの中、全部で、9人家族だそうなんで。
高橋惠子さん、今日のお客様です。
どうも、本当に、おキレイな女優さんでいらっしゃるんですけども。
なんてったって、今度、生まれた男の子の名前は変わってるのね。
高:はい。
十生です。
とおちゃんになっちゃいますけど。
黒:十生君。
あらら…。
高:十に生きる…。
黒:十、生まれると…。
十生君。
ふーん、すごい…。
高:結婚して10年目に生まれたという事もあるみたいですけれども。
いろんな意味があるようです。
黒:結婚して10年目に生まれたとは言いながら、その間に3人生まれて、4人目のお子さんなんだけど。
一番上が、だから、あなたの孫からすると上が10歳。
高:はい。
小学校4年生。
黒:次が9歳。
高:はい。
黒:それで、この前、抱っこした、いのりちゃんが3歳。
高:はい。
黒:あらら、これは…。
いのりちゃん、好きなの?こういうの。
高:ヘビが好きとか言ってヘビの、何かこういうおもちゃというかね。
黒:乗り物?乗り物でもない、入り物。
高:最初泣いてるのかと思ったら、笑ってるって言われて、確かに。
黒:あ、そう。
こういうの幼稚園って、公園みたいなところに、こういうのあるのかしら?高:そうですね。
黒:昔だったら考えられませんよね。
こういうの、みんな嫌いじゃない。
ヘビとかって。
なるほどね。
そういう風でございますって。
だから、大変で、ご主人の伴明さん、監督さんは、お元気でいらっしゃる。
高橋伴明さんでいらっしゃいますから、もう大変。
全部で9人、ご家族。
すごいですね、それで…。
あ、ご主人様、高橋伴明さん。
で、あれですよね。
伴明さんのお母様が、またお元気な方で。
高:ええ、私の母が。
黒:あ、あなたのお母様なの?高:主人の母は、もう他界したんですけれども。
黒:そうなの?あなたのお母様が。
高:そうなんです、一緒に暮らしています。
黒:88歳でいらっしゃるって?高:そうです。
黒:ご一緒に住んでいらっしゃる方を交ぜて9人家族という事なんで。
高:もう、介護が必要な…。
介護といってもですね、手をちょっと引いたりとかしなければ、ならないようには、なりましたけど。
黒:でも、みんなで、ごはんの時なんて、にぎやか?高:そうですね。
黒:にぎやかでしょうよね。
孫、4人もいたらね。
高:動物もいますんでね。
黒:すごい…、動物教えて。
すごいの。
高:犬が5匹ですね。
黒:え…、犬が5匹?高:はい。
黒:わ、わあ…。
高:これは、のあという…。
一番上ですね。
黒:犬?高:犬は真ん中ですね。
あとは人間です。
黒:もちろん、そうですね。
これ、いのりちゃんと、それから十生君ですよね。
でも、この犬がきっかけで、あなたのお嬢さんは、旦那様と結婚なすったんですってね。
高:そうなんです。
訓練士なんですね。
黒:あ、訓練士でいらっしゃる。
そうなの。
高:で、この、のあが縁結びの。
黒:今の犬がのあっていうのね…。
それから?高:それから、のあの子ども、ピトという黒い、右側ですね。
黒:あんなに白くても、こんな黒い子が生まれるの?高:そうなんです。
父親が黒いんですね。
黒:うわー、すごい、可愛い。
お人形みたいですね。
高:こちらの、左側が一番新しい、最近来たトイプードルです。
さんたという名前。
黒:あのとんがった犬が、さっき座ってた子の子ども?高:そうなんです。
お父さんがドーベルマン?ドーベルマンかな。
黒:これは、もうすごいですよね。
これ、怖そう。
高:甘えん坊なんです、子どもです。
黒:これはドーベルマン風ですよね。
随分、とんがったのとか、丸いのとか、フワフワとか、いっぱい、いろんなのがいるんで。
これで3匹でしょ。
高:はい。
他にトイプードルと、それからトイプードルと…。
黒:どなたが面倒、見てらっしゃるの?主に。
高:娘と息子ですね。
訓練士をやってますので。
黒:そりゃ、そうですよね。
高:私は時々。
私はどちらかというと猫担当で。
猫もいる。
黒:猫、何匹ぐらいいるんですか?高:猫は3匹です、今は。
黒:猫は、ごはん、大変?やっぱり、ごはん、あげなきゃいけないでしょ?高:そうですね。
みんな、ごはん食べますよね。
黒:猫は猫なりに食べますよね。
高:あとは、がっちゃんという、トカゲもいるんです。
黒:がっちゃん。
高:はい。
黒:え?これ、がっちゃん?高:はい、がっちゃん。
黒:あら、怖い。
この、がっちゃんはなんですか?これ、種類は。
高:フトアゴヒゲ?フトアゴヒゲ…。
黒:へえー。
そういう風なトカゲ。
えー、すごい、怖い。
高:あと、カメがいます。
黒:あとカメ、この前ね、おっしゃったんですけど、カメ。
でも、あなたのお嬢様は本当に…。
ここに出ていただいて、女優さんもやってらっしゃって、マネジャーもやってらっしゃって、3人、子どもが…。
この前ね、このお嬢様なんですけど、とってもお可愛らしいんですけど。
しっかりしてらして、今度の4人目の男の子を産む時には、もう出産日も、ちゃんと帳面に「出産」って。
すごい…。
出産日が書いてあったんですって?高:そうなんです。
日曜日に生まれると、お金に苦労しないって、ある方から伺って。
黒:それで、本当にその日に、お産みになったんですってね。
高:本当にその日に生まれました。
日曜日に、生まれて。
黒:へえ、すごいわね。
高:一生、お金には苦労しないだろうと。
黒:じゃあ、十生君は、大丈夫っていう事なんですけど。
でも、話、全然違うんですけども、なんか、ご一緒に、あなた、旦那様と、旦那様が制作なすった映画、ご一緒にいらっしゃる時に、なんか、魔法瓶にお茶を入れてくださったんですって?高:普段は絶対、そんな事しないんですけれども、今回は監督業ではなくて、プロデューサー業で、ロケに一緒に行くと。
自分は、私の付き人で行きますっていう風にジョークで制作発表の時に、そんな風に言ったんですね。
で、本当に、そのとおりに、朝起きたら、ホテルの部屋が隣で、1個1個、分かれてまして、で、廊下で会うんですけれども。
黒:あ、そうなの?高:その時に、「お茶」って。
ポットに入ったお茶を渡してくれまして。
黒:まあ。
初めての事?高:で、最後でしょうね。
黒:でも、まあ、初めての。
あ、そう、すごい。
うれしかったんですか?それ。
高:そうですね。
ずっと現場で、まきをおこして、火をたいてくれたりとか。
黒:プロデューサーってそういう事も…。
高:そうですね。
あまり現場の近くでウロウロしてると、監督にプレッシャーをかけちゃうから。
黒:ああ、そうですよね。
元々、監督で…。
高:ちょっと離れたところで…、という事で。
黒:あ、そう。
面白い体験、なさいましたよね。
高:はい。
黒:えっと、30年前ですね、こちらに、いらした時に、ご結婚なさった時のいきさつをあなたが話してらっしゃる。
30年前のVTRなんですけど、ちょっと、ご覧いただいていいですか。
黒:「ご主人に、もらってもらって、ありがとうっていう感じなんですか?あなた自身」高:若い!黒:可愛い!高:「やっぱり、結婚を決意するというのは、選んでもらえたという感じがするんですよね」「数多い女性の中からね」「で、今までは女優としてしか見られてなくて。
人様から」「で、自分では、奥さんが一番向いてると思ってたんですね、ひそかに」黒:「ご自分ではね」高:「初めて“奥さんに一番向いてる”って言われたんですよね」黒:「旦那さんに」「なるほど。
他の方は…」高:「絶対に、そういう事は、言われた事がなかったんですけれども」黒:「あ、そう。
ご結婚なさってから毎日、泣いて暮らしてらしたんですって?」高:「そうなんです。
1か月近く…、1か月はオーバーですね」「2〜3週間は、ほとんど泣いてましたね」黒:「それは、どういう時に出るの?」高:「えー…」「あの涙はなんなんでしょうね?今まで我慢してたから」黒:「泣くのを?」高:「そうだと思うんですね」黒:「いろんな事で」高:「一生懸命、泣いちゃいけないって、頑張ってたから、それがもう頑張らなくていいんだっていう感じで」黒:「ただ?」高:「ただ泣くんです」黒:「1人の時に?」高:「いえ、2人の時に」黒:「ご主人と2人で。
ご主人も、ビックリなさいませんでした?」高:「そうでしょうね」黒:「でも『おさな妻』とか、いろいろなものをおやりになった時、15歳で、やはり、映画、テレビにお出になるようになったし、いろんな事があったから、やっぱり、そこで結婚なすったら、やっぱり3週間ぐらい…」高:「泣かないとね、バランスが取れないんでしょうね」黒:まあ、あなた「可愛い」って。
本当ね、あなたのお嬢さんといってもいい年齢だし。
でも、お可愛らしい。
まあ、変わらないんですけど、やっぱり…。
高:声も違うし、本当に、あんなんだったんだなと思いますね。
黒:でも、奥さんに、おなりになった時でしたかね。
でも、やっぱり、そういう、泣けるっていう、いろんな事をわかってもらえる人に会ったって喜びでしょうね、きっとね、多分ね。
高:ホッとしたんでしょうね。
それまで、こらえていたものが。
黒:『おさな妻』からっていうと、15ぐらいから女優さんしてらしたので。
やっぱり、つらい事もあったと思うので。
高:12年間。
黒:あ、それまで。
それで、その次に、いらしてくだすった時に、ちょっとね、面白いお話、してらっしゃるんでね。
ちょっと、これも。
これはね、2011年ですから、ちょっと前なんですけど、ちょっと、ご覧いただいていいですか。
「カメは何も言わないの?」高:「カメはしゃべれないですね」黒:「さっきなんかカメの写真…」「このカメがなんだか、家の中に歩いてるんですって?」高:「そうなんです、時々散歩して」黒:「こんなのさ、歩いてる時、つっかかったりしない?」高:「よく、ドア開けると、ぶつかったりする時が…」黒:「痛いだろうと思うけど、向こうよりもこっちが痛いだろうと思うんだけど。
これは、ごはんはあげないの?高:「あげます。
ごはんというか、草食系なんですね、チンゲンサイとか」黒:「チンゲンサイなんか食べるの?」高:「はい、そうなんです。
青い葉っぱは食べますね」「あと、イチゴは大好物。
たまにしか、あげませんけど」黒:「風景として面白いわね、こういうカメが、イチゴ食べてるとこ。
写真、お撮りになった?」高:「撮ってないですね」黒:「撮って、見たい、私」「そのカメがイチゴ食べてるとこ。
あれ、普通に口でかんで食べてるんですか?そういうイチゴ?」高:「そうです、口です、もちろん」黒:「他に食べようがないけど。
なんていうの、少しずつ食べるのか、ガブッて全部食べちゃうのかしら」高:「割と、少しずつ食べますよね」黒:「そうでしょう。
感じとしては、そんな感じね」高:「はい」黒:「へえー、ビックリした」「へえー、驚いた」と、私がビックリした、驚いたと申しましたもので、ご親切に、お宅で、VTRを撮ってくださって、カメがどうやって、イチゴを食べるかっていうのを、撮ってくだすったんですけど、ちょっと、コマーシャル挟んで、そのVTR、特別のVTR、持ってきていただきましたので。
ちょっと、コマーシャルです。
黒:で、お優しい高橋惠子さんはですね、私のために、そのカメがイチゴ食べてるところを、お家で、VTRを撮ってきてくだすったそうなんで、ちょっと拝見させて…。
ビックリしましたね、どんなんだかね。
ちょっと見せていただきます。
さっきのカメ。
あ、持ってる、持ってる。
これ、イチゴ?高:音楽まで入ってますね。
黒:本当だ。
大サービス…。
あ、食べてる、食べてる!高:ゆっくりなんです。
黒:パクッじゃないですね。
1個を、ああやって少しずつ。
高:はい。
で、舌は割と人間の舌みたいに厚みがあって。
黒:あら、ゆっくりだわね。
チンゲンサイみたいなの、ここにあるのも食べるんですか?あとで。
高:はい、チンゲンサイ好きですね。
黒:あら…。
なんていうかな…。
うんとおじいさんとおばあさんが食べてるみたいにして食べるんですね。
なんか1回、出したり、入れたりして。
高:ゆっくりですよね。
黒:へえ、面白い。
わあ、面白い!ありがとうございました。
高:大好きなんですよ。
黒:イチゴが?高:イチゴを見ると、喜びます。
黒:やっぱりわかるんですかね?赤い色してるってね。
高:多分ね。
黒:でも、私、すごい事、発見した。
やっぱりね、歩く速度と食べる速度は比例してる。
高:そうですか?しゃべる速度と歩く速度はどうですか?黒:やっぱり、早口の人は速く歩きません?高:そうですよね。
黒:ゆっくり歩いてて、いきなり速くしゃべる人っていうのも、いるかもしれないけども。
高:私、思うに、早口の人は頭の回転も早いですね。
黒:でもほら、無駄な事しゃべってるって事もありますから。
それよりも、私、やっぱり、歩くのがゆっくりなものは、ゆっくり食べるって事が、やっぱり面白いと思いましたね。
高:やっぱり、カメはゆっくりですもんね。
黒:カメはゆっくりでしょ。
他の動物も、やっぱりゆっくり歩いている人は、やっぱりゆっくり食べるでしょ?ゆっくり歩いているご老人の方は、やっぱりゆっくり食べるしさ、ウワー!ってさ、早く食べない。
だから、歩く速度と食べる速度は比例している。
すごい発見。
そんな風に、ご親切に、ありがとうございました。
私の疑問が、これで1つ、解消いたしました。
いろいろ見たいと思っていたものなんです。
よかったです。
でも、いろんなお話、いっぱいあるんですけど、お宅のさっきの犬が、大きいのが3匹、小さいのが2匹。
それで、そのカメがいて。
それから、すごい、なんとかっていう、トカゲみたいのがいたりなんかしたんですけど、そういうもの。
孫もいて、全部ひっくるめて、お正月、高橋伴明さんが、そこのみんなに、訓示をお垂れになるっていうか…。
高:毎年お正月は、その年の自分の目標というのか、今年はこういう事を頑張る。
黒:口が利けたら、もう、やんなきゃいけないんですってね。
高:そうなんです。
おしっこは自分でするとかね、例えば。
黒:そういう事でいいわけね。
高:はい、小さい子は。
そういう事をみんな一人ひとり、言わなきゃいけないんですよ。
黒:1年間の自分の目標。
高:はい。
で、昨年の反省も含めて、それは出来てきたのかという事が、まず、あってから…。
黒:それは大変だね。
自分でおしっこしますって言った子は、自分で出来たかどうかをちゃんと発表する。
大変…、お正月に。
高:でも、今年は、もういいかなと。
黒:あ、そう。
高:という事で、なかったんです、初めて。
黒:あ、そう。
高:で、娘もね、一人前の4人の母親にもなったし、大勢いるし。
という事で、ゆっくり過ごそうかという事で、今年はそれがなかったんです。
物足りないですね。
黒:ないと?高:ないと。
黒:目標がないとね?高:目標がないと。
黒:子どもたちも、やっぱり、そうなんじゃない?高:だから、自分でそのあとで、いろいろ考えて、やっぱり何か1つ、ちゃんと、今年のね、目標を考えようかなと思っても、あれは、お正月に決めた方がいいですね。
黒:そうですね、やっぱり…。
高:あんまり1月末とか、2月になってからだと、ちょっと遅いかなと…。
黒:やっぱり、それは、おめでたい時に決めたい。
だけど、ご主人がおっしゃるのには、考えたら、ご主人はご自分の目標とか、その、何もおっしゃってなかったんですって?高:そうなんです。
その、司会者というか、主催者側的な顔をしてですね。
自分では何も言ってなかったって事に、ある時、気が付いて。
「そういえば、お父さんって何か言った?」って。
「言ってないよね」みたいな事で。
私も言わされるんですけれども。
黒:例えば、あなた、どういうの?目標。
高:整理整頓をちゃんとするとかですね。
苦手な事…。
黒:苦手?よかった。
高:そうなんです。
そういう事とか、毎年あるんですけれども、なければないで、やっぱり、ちょっと物足りないなという事がわかったので。
また来年、復活すると思います。
黒:なるほどね。
来年から1年間の…。
高:一年の計は元旦にありと言いますもんね。
黒:それもそうですよね。
確かにそうね。
で、そこで目標。
それから去年の反省とか、いろいろあって。
面白いと思います。
で、ご主人のも、ちょっと伺ってみたいわね。
高:そうですね。
絶対、来年は私が司会に回って、一人ひとり、主人のも、ちゃんと聞き出します。
黒:それ、いいですよね。
でもなんか、ずっと前に話してくださったんだけど、なんか、あなたとご主人と、アフリカへいらしたお話、いつか、してくださって、いい話でしたね。
あれ、どうしたんでしたっけ?高:あれはですね、アフリカに行った時に、外でビールを飲みながら、対談をするという雑誌の仕事がそこにあって。
で、その時に私がビールをつごうとしたら、「いや、ちょっと待って。
ビールは自分でつぎたいんだよね」って言われて。
結婚して20年経った時ですよ。
黒:20年?高:それまでずっと、よかれと思って、ビールはついでました。
その時初めて、「いや、ビールは自分でつぎたい」って言われたんですよ。
黒:アフリカの原野で?高:はい。
本音が出たというか。
きっと、気を使って、私も、せっかくついでくれるなら、断るのも悪いなと思ってたんでしょうけれども。
黒:20年間?高:はい。
で、それだけじゃないのかもしれないなと思って。
それからは、あまり、こうでなければいけないとか、お互いにね。
そういうのをなくして、もっと、こうしてほしいっていう事は、ちゃんと、お互いに言い合おうという事で。
黒:でも、ご主人はそうすると、今、ご自分でついでいらして、自分で好きで飲んでるみたい?高:そうですね。
でも、たまにつぐと、「うー」っていう時もあります。
受けてくれる時も。
でも、ほとんど放ってあります。
黒:高橋惠子さん、この頃、舞台、とても多くていらっしゃるんですけども、舞台の機会があればお出になるんですけど、実は蜷川さんにお誘われになった時に、何か、あの方がおっしゃった事があったんですって?高:その昔、私は舞台をすっぽかした事があって。
それから17年経ってたんですね、そのお話をいただいた『近松心中物語それは恋』という。
で、2回お断りしました。
もう、私は舞台に立っちゃいけないと思ってたので。
それでも3度目に、お話いただいた時に、「もう時効だよ」って言ってくださって。
黒:その時の失踪事件は?高:そう、失踪事件は。
それで、子どももまだ小さかったので、地方…、地方の仕事だったんです、それが。
で、「地方はちょっと」って言ったら、「子どもさんの事は、なんとかするから、ぜひ出てほしい」って言われて。
で、主人も「年取って、映像には無理、舞台にいった方がいいってなった時には、声がかからないかもしれないし、今、そうやってせっかくね、言ってくれるなら、子どもの事はなんとかするから」。
黒:すごい!高:それは説得力あるんです、主人がなんとかする…。
黒:そうそうそう…。
蜷川さんだと、ほら、どうやんのかなと思うけど。
高:で、それで本当にお引き受けして、それがきっかけですね。
黒:よかったですよね。
それから舞台、随分おやりになってらっしゃるってね、伺って。
高:42歳の時ですから、もう、それから17年ですね。
黒:それじゃあ、時効だとおっしゃってくださったのは、よかったですよね。
高:そうなんです。
ですから、足を向けて寝られないです、蜷川さんには。
黒:そうでしょうね。
それで、今度、私、ビックリしたんですけど。
ああいう事、皆さん、お忙しい中で…、玉三郎さんとご一緒に、舞台なんですけど、それ舞台中継なんだけど、わざわざ、その舞台中継用に撮ったんですって?高:『日本橋』という、日生劇場で、去年、おととしの12月になりますかね。
黒:うわあ、こっち、玉三郎さん。
キレイ。
高:この舞台を映画に作ったんです。
舞台で演じているのを、映画のカメラで撮りました。
黒:もう1回、撮り直して?高:はい。
黒:だから舞台中継よりは、ずっとキレイな映像が撮れているという事ですかね。
高:初めてでしたけどね。
舞台…、舞台と映画の間ぐらいの演技ですね。
黒:でもね、時々聞くんですけど、外国なんか…、日本は中継っつったら、私なんかも舞台に出ていると、もう中継って、そこから撮ったのだけになっちゃうのって、私はイヤだと思ってるんですけど。
イギリスなんかはね、やっぱりね、遠くから撮るのはいいんですけど、次のお客さんのいない時に、全部カメラを舞台の上に上げて、ちゃんとクローズアップやなんか撮り直してるようですよ。
だから、映画と舞台のちょうど半分ぐらいがね。
そんなような感じなんでしょ。
すごくいいと思いますよね、その方が。
ちょっと、そこ見せていただいて、いいですか?これなんです、『日本橋』です。
葛木晋三:「一緒になりたい」清葉:「はかないながら芸者でも…」黒:これ、あなた?高:ウフフ…。
清:「芸者の操。
あなた、お笑いなさいまし」お孝:「さあ、切って」黒:玉三郎さん。
孝:「切らないか、切らないか。
歯が立たなけりゃ、肌を脱ごうか、着物を脱ごうか。
おい、熊さん!」「うろこは自分で引こうかね」黒:あら。
高:松田悟志さん、キレイですね。
葛:「これ、お孝」孝:「たわいなく、寝ております」葛:「冗談じゃない」黒:あ、これ、お二人。
清:「お孝さん、わかりますか?清葉ですよ」孝:「わかります」「お月様でしょう?」黒:でも、これは、このぐらいそばに寄ってね、キチッと撮れるのがいいです。
あれはちょっと、舞台では撮れない…、舞台やってるままでは撮れない映像ですものね。
これ、なんか、映画館に行くと見られるんですってね?高:そうですね、全国で上映されますので。
黒:まあ、よかったですね。
いいものにお出になれて。
高:舞台を見逃した方も、また、地方の方はね、なかなか東京の舞台って見られないかと思うんですけれども、ぜひ、ご覧いただきたいなと思います。
黒:本当ね。
黒:こんにちは。
黒柳徹子です。
4月1日から『徹子の部屋』は、お昼12時。
これまでより一層豪華で、楽しい放送を目指して頑張ります。
ランチのお供に、『徹子の部屋』をどうぞ。
黒:先ほどの『日本橋』は、泉鏡花原作の、玉三郎さんが、こん身の映画でございますから、ぜひ、ご覧くださいませ。
こちら様も、おキレイで出てらっしゃいますので。
ところで、あなたは、さっきの舞台が怖かったのか、逃亡した事件もありましたんですけど、もともと、ご出身が、ものすごく清らかなところからいらしたんですね、あなたね。
高:北海道の熊牛原野番外地という最終地名は、ですね。
阿寒湖とか摩周湖の近くなんですけれども。
隣の家まで歩いて10分の、本当に原野です。
黒:すごいですね、住所が。
高:はい、そうなんです。
黒:熊牛原野番外地。
本当にそういうのがあるんですか、あんなところ。
高:番地を付けていられないぐらい、その辺りという感じなんですね。
黒:じゃあ、その辺という。
じゃあ、お手紙出すのも、その辺っていうんで出してんですかね。
そこでお育ちになったお嬢様が、こういう映画にお出になる事になっていらしたら、やっぱり、それは随分いろんな事、ビックリしたでしょ?高:うーん。
東京自体が遠いところでしたからね。
まあ、ビックリというか。
でも、落ち着く場所だなと思いました。
初めて自分の居場所が見つかったって思ったんですね。
黒:番外地よりも?高:よりも。
黒:不思議ね。
それと、やっぱり、みんな、キレイ、キレイって、あなたの事、言ってくださったろうし、可愛いとか言ってくれた事もあったんじゃないですか?高:言う人も、あまりいなかった。
動物とかね。
黒:向こうはね。
番外地の方じゃね。
高:番外地の方はね、人があまりいないですね。
黒:でも、東京だったらそういうね、みんな、いろいろ言ってもくれるし。
『おさな妻』からっておっしゃいましたっけ?高:はい。
黒:『おさな妻』、私、テレビの方は、ちょっとやったんですけど、あれのすごく若い奥さんを、あなたは映画で、おやりになったでしょ?すごいですよね。
高:15歳でね、結婚して。
小さい幼稚園生のお母さん役でしたのでね。
黒:そうですよね。
まだ何も、本当にわからない時だったでしょ。
大変ですね。
やっぱり大人の中に入って、なんかやるのって、イヤだなって時もあったでしょ?きっとね。
高:そうですね。
作られたイメージが、どんどん独り歩きしちゃって。
だから自分らしく、結婚してからは、高橋惠子に変えたのは、そんな理由もありましたけどね。
黒:じゃあ、結婚して、3週間ぐらい毎日、毎日泣いた…。
黒:でも、それにしても、すごい家族だわね。
人間だけで、そんなにいっぱいいるのにね、9人いて、動物がいて…。
またね!2014/03/20(木) 13:20〜13:55
ABCテレビ1
徹子の部屋[解][字]
〜孫が4人に!珍ペットも…?〜高橋惠子さんが今日のゲストです。
詳細情報
◇ゲスト
3年ぶりに『徹子の部屋』に登場!女優の高橋惠子さんがゲスト。30年前の出演VTRも公開。
◇番組内容
4人目の孫が生まれ9人家族になった高橋家には、犬・猫・トカゲ・亀とペットもたくさん。前回出演時「亀は苺が好き」との発言で、食べる姿が見たいと興味を持った黒柳さんのために、その様子を映像で紹介。ほか、結婚して30年が過ぎた今でも、夫の知らなかった一面を見て驚くことがあると語る。
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/
◇解説放送
小松靖(テレビ朝日アナウンサー)
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
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