(三上)おはようございます。
「趣味の園芸」ナビゲーターの三上真史です。
草木の芽が大きくなりつぼみも膨らんできたりと少しずつ春の兆しが感じられます。
今年はどんな植物を育ててみようかなとお悩みの方フルーツのなる木果樹に挑戦してみてはいかがでしょうか。
そこで1週目の今回は花も実も楽しめる果樹の代表ウメをご紹介します。
ウメの花を見ると春を感じますよね。
更に品種によっては収穫も楽しめます。
そして2週目は甘いかんきつ類ミカンポンカンです。
じつは今が植えつけに一番いい季節。
美しい樹形に育ててたくさんの果実を収穫するテクニックをご紹介します。
(テーマ音楽)春を感じる清楚なウメの花。
果実を収穫すれば梅干しにジャムにさまざまな味を楽しめます。
ウメには花ウメと実ウメがあります。
花と果実両方を楽しみたいなら実ウメがお薦めです。
苗木の植えつけはまだ間に合います。
元気な根を育てるポイントをご紹介します。
たくさんの果実を収穫するためにはせん定がとても重要。
(三上)上で切るという事ですね。
(三輪)ちょっと残しましょうか。
枝を切る場所や長さ残す枝の選び方などをお伝えします。
花見も収穫も楽しめるウメ。
育て方を教えてくれるのは…大学で果樹を育てる研究をしています。
…というわけでウメは古くから親しまれてきた樹木ですよね。
そうですね。
日本最古の歌集「万葉集」にはウメに関する歌が119首もあるそうですよ。
そんなにあるんですか。
それぐらい愛されている思い入れの深い花であると同時にやはり実を収穫して食べて楽しむ事ができるのも大きな魅力ですよね。
どの品種も花と実どちらも楽しめるものなんですか?世界にはウメの品種はおよそ1,000種あると言われています。
その1,000種はおよそ2つに大きく分ける事ができるんです。
まず1つ目は花ウメです。
花ウメというのは花に特化して改良された品種で花の色それから形が非常に豊かなのが特徴です。
実ウメというのは果実に特化して改良された品種で収穫が非常に多くの量がとれる。
花も非常に美しいのでお花見と収穫両方楽しめるというのが非常にお得な果樹ですね。
では今日はその実ウメ花と実両方楽しめる品種をご紹介頂けますか?はい。
(2人)お願いします。
実ウメでも清楚な花が楽しめます。
更にたくさんの果実を収穫する事もできるんです。
竜峡小梅は2月に花を咲かせて5月に小さな実がなります。
カリカリとした食感の梅干しに向いています。
2〜3月に花を咲かせて6月に実がなる南高。
大粒のおいしい梅干しが作れます。
重さ40gの大きな果実が収穫できる豊後。
ジャムやジュースにするのがお勧めです。
収穫後の味わい方もいろいろ。
お好みの実ウメを育ててみませんか?やはりウメは日本の食文化に欠かせない果樹ですよね。
そうですね。
是非ともこのジャムとか試食してみて下さい。
失礼します。
いただきます。
どうですか?う〜ん!おいしい間違いないですよね。
この甘酸っぱい酸味が爽やかな気持ちになりますね。
このようにいろいろ味を味わえるというのがウメの魅力ですよね。
でも自分で育てるってなると難しいんじゃないですか?いやそんな事ないんです。
ウメというのは日本の気候によく合っているので栽培するのが非常に簡単なんです。
それはうれしいですね。
では実際に植えつけ方から教えて頂けますか?お願いします。
はい。
続いて…おいしい実を育てるには最初が肝心。
根がよく伸びるように植えつけましょう。
ウメの苗木の植えつけ方ですが今の時期が適してるんですか?ウメの植えつけの適期というのは11〜3月なんですね。
暖かい地域は根がよく土になじむので11〜12月に植えつけてほしいです。
逆に寒い地域では根が寒さで傷んでしまう可能性があるので暖かくなった3月ぐらいに植えつけて頂きたいです。
寒すぎる時期はまだ植えつけには適さないという事なんですね。
でも今の3月ぐらいになるとこちらもう花咲いてますよね。
こういった花咲く品種もあると思うのですが大丈夫なんですか?本来であればこのように開花しているものじゃない開花する前に植えつけるというのがベストなんですけども枝葉が伸びる前に植えつければまだ間に合います。
そうか確かに。
花は咲いていても枝葉が本格的に伸びるのはこれからという事なんですね。
今でもまだ間に合う。
3月中に植えつける。
重要なのが苗木の選び方です。
どんなものを選んだらいいでしょうか?1年生の苗木こちらの苗木なんですけどもこういう苗木の場合というのは枝が太くてしっかりしたものを選ぶとよいでしょうね。
確かにこちらがいい苗木ですよね。
今回は小さいスペースでも植えられる鉢植えをご紹介したいと思います。
お願いします。
植えつける鉢は8〜10号。
鉢底石を3cmほど入れましょう。
こちらポット苗をポットから抜きましょう。
抜いてみますね。
あれ?軟らかいですね。
こちら根鉢はどうしたら…。
これは根があまり張ってない苗という事なのでこの場合はこのまま植えつける。
切ったりしません。
軟らかかったですね。
この場合はこのまま。
根が張ってる場合というのは?こちらちょっとご覧頂きたいんですけどもこれ抜いてみますね。
全然違いますね。
根がこのように張ってますね。
これはどうしたらいいんでしょうか?張っている場合はほぐして切る必要があるんです。
切っちゃっていいんですか?はい。
切る事で細い根がいっぱい出てきてその後の生育が良くなるんです。
むしろ切った方がいい?いいです。
11〜3月まで休眠してる時期は切り詰めましょう。
その後枝葉が出てきたら切ってはいけません。
根が張っている場合は根鉢をほぐして太い根を切り詰めます。
2/3程度の大きさにしましょう。
いよいよ植えつけですね。
ポイントってあるんですか?ここで注意して頂きたいのが接ぎ木した部分を埋めないという事なんですね。
ここ埋めてはいけない。
なぜですか?ここは台木の部分ですけども接いだ枝の部分からも根が出てきてしまって実つきが悪くなるんです。
ここを埋めてしまうとここからも根が出ちゃうんですね。
出して植える。
重要なポイントです。
非常に重要です。
では土を入れていっていいですか?お願いします。
持って頂いてありがとうございます。
こうしたら間違いなく深さを。
大丈夫ですね。
一人の時も片手でやって頂ければ。
持ちながらという事ですね。
接ぎ口が埋まらないように土を入れていきます。
根と土がなじむように割り箸などをさして隙間をなくします。
3cmほどウオータースペースをとりましょう。
このあと枝を切る必要があります。
もう切っちゃうんですか?切らないとどうなるんですか?切らないとここら辺先端から弱々しい枝が数本出てこの下の方は枝が出ないんです。
下は出ないんですか。
上から弱い枝が出る。
なのでコンパクトにならないんですね。
樹形も良くないですね。
切ってあげる事でこの辺りから充実した枝が出て樹形も良くなる。
切った方が樹形もいいしより強い枝も育つ。
はい。
植えつけたら…切る位置というのはあるんですか?ここに芽がありますけども芽のちょっと上ですね。
この辺りで切る。
ではお願いします。
じゃ切りますよ。
最後に支柱を立てて枝を固定します。
枝が太くなっていくので緩く留めましょう。
水をたっぷりやって植えつけ完了です。
出来ました。
どれぐらいで実って楽しめるものなんですか?上手に育てれば約2年半で収穫できます。
そうすればおいしい実を楽しめる。
いや〜ワクワクしますね。
楽しみですね。
また確実にたくさん収穫するためには異なる品種をもう一本育てましょう。
花の時期が重なる花粉の多いものを選ぶのがポイントです。
毎年たくさんの果実を収穫するためにはせん定がとても重要。
切る場所や長さ残す枝の選び方など必見ですよ。
続いてはせん定ですがとても大切な作業という事なんですね。
昔からよく「サクラ切る馬鹿ウメ切らぬ馬鹿」と言いますがウメのせん定は非常に重要です。
なぜ重要なんですか?ウメは枝を切らないと木が大きくなるばっかりで収穫量がだんだん減っていくんです。
切る時期っていうのはいつがいいんですか?11〜1月がベストシーズンですね。
つまり落葉してから開花するまでに切った方が木に最もダメージを与えないんです。
今はもう3月なんですが…。
ただしもし切っていない場合は3月中でも切ってあげた方がいいですね。
まだ間に合うという事ですね。
ではまず1年目のせん定から教えて下さい。
お願いします。
植えつけ直後の春下の方の弱い枝は付け根から切ります。
冬骨格となる枝を3本に絞り込みます。
まず一番上の充実した枝。
更に20cmほど間隔を空けてもう2本選びます。
その他は付け根から切ります。
枝の先端を3/3程度切り詰めましょう。
枝を3本に絞り込んで3/3程度切り詰めるんですね。
枝を限定してそれぞれの枝を充実させるのがポイントですね。
実つきを良くするせん定のコツです。
まず骨格となる枝からメインの枝を選び3/3程度切り詰めます。
近くの枝は付け根から落とします。
せん定を分かりやすくするために枝を持ってきました。
持っていて下さい。
僕が今幹の状態という事ですね。
まずこの太い枝こちらが骨格となる枝ですね。
この先端の枝これまっすぐ伸びてるのでメインの枝として残します。
そちらを残すんですね。
メインとして残す枝の先端は3/3程度切り詰めます。
それは芽の上ですか?そうですね芽の上いわゆる下の芽を残すというのがいいですね。
残しました。
そうするとこの枝の成長を邪魔する周りの枝こちらは付け根で切っちゃいます。
そこに栄養を集中させるために周りを切っちゃうんですね。
そんなに。
はい。
切っちゃいます。
「ウメ切らぬ馬鹿」という事でねまずは先端を切るという事です。
続いてメインの枝から10cmほど離れた枝を残します。
この時枝の選び方にポイントがあります。
先端の枝から大体10cmぐらい離れた枝を残していきます。
その上で鉛筆より細い枝こちらを残していきます。
なぜ細い枝の方がいいんですか?太すぎると枝が伸び過ぎて果実がなりにくいんです。
冬に30cm以上ある太く長い枝には花は咲いても果実はほとんどなりません。
一方20cm以下の細く短い枝に咲いた花は高い割合で果実に成長します。
このように短い枝には果実がつきやすいんですね。
一方このように長くて太い枝には花が咲いても果実はなりません。
ならないんですか?こんな立派な枝なのに。
はい。
じゃその手前の枝というのはどうなんですかね?これは太くて真上に伸びてるので切っちゃいます。
それも切るんですね。
じゃ切りますよ。
切りました。
この2つは互い違いになってるので残します。
これはこのままでいいんですか?先端を先ほどと同じように3/3ぐらい切り返します。
芽の上でしたね。
こちらも芽の上を3/3ぐらい切る。
ほんとにたくさん切っていくんですね。
美しい花が楽しめて果実の収穫もできるウメ。
梅干しやジャムを作る楽しみも味わえますよ。
玉さん今日は広島県福山市にやって来ました。
福山市は「ばらのまち」として町づくりをしています。
町の中のバラ公園では冬でもバラを見る事ができます。
「ばらのまち」どんな庭に出会えるのか楽しみだね。
こんにちは。
木村さんですね。
(木村)はいそうです。
玉崎ですが今日はよろしくお願いします。
今日ご紹介するのは咲いている花だけでなく花の見せ方を工夫している庭です。
春になると庭いっぱいにバラが咲き誇ります。
庭の持ち主は木村数男さん。
退職を機に本格的にガーデニングを始めました。
まずは玄関前の沿路から見せて頂きましょう。
結構冬にしては花がいろいろとありますね。
玄関前は冬でも鮮やか。
毎日通る場所だからこそ一年中明るい色の花を楽しめるようにしています。
これはまたかわいらしいのがありますね。
これは昔の古い柱時計を改造して。
どの部分ですか?これ自体がそうですか?こちらが振り子あった方です。
手押し車の形をしたかわいい花の飾り台。
よ〜く見ると古い柱時計で作られています。
妻の実家が時計屋をしてましてこの古いのがたくさん残ってるんですよ。
それ捨てるのももったいない事でいろいろ考えたんです。
木村さんは古い柱時計を飾り台や額縁に作り替えて花を引き立てるオブジェにしています。
ギャラリーのような回廊を抜けるとメインガーデンです。
ここに来ると随分景色が広く見えますね。
広いですよ結構。
(木村)もともとがここは畑だったんですよ。
それを私がず〜っとレンガを引いてこういう通路をつくったんです。
広い敷地の中に庭を横切る沿路や東屋をつくり風景に変化を持たせました。
バラの最盛期はご覧のとおり。
花の背景にそれを引き立てる沿路。
花だけでなく風景を楽しめます。
そして木村さんは今年咲かせるバラのためにある仕掛けをつくりました。
一番メインのこのドームはどういうふうになされたんです?これはホームセンターでアーチを買ってきてそれを改造してこういうふうにドームにやり替えしたんです。
庭の真ん中に立てた巨大なバラのドームです。
赤や白更にピンクなど4種類のバラを誘引しました。
庭のどこからでも見る事ができます。
そして玉さんが注目したのが庭の至る所にあるイス。
ここにも…ここにもイスが!どうしてこれだけたくさんテラスやイスをそこに置いたりとか考えたんですか?春になったらオープンガーデンをして皆さんに見て頂くものですから。
腰掛けて眺める庭はひと味違った美しさ。
歩いても座っても美しく見えるなんてまるでギャラリーにいるみたいだワン!歩く道でも楽しめるしテラスに腰掛けてもいろんな景色が楽しめるという事で非常によく工夫されてますね。
バラの季節が待ち遠しいね。
「花信わたしのメモリアル」。
今日は見る人に元気を与えてくれる花のお話です。
「7年前脳梗塞で母が倒れました。
花が大好きな優しい母でした。
リハビリを続ける母を励ますため息子がリハビリ室の窓の外に花を飾るように。
そのうち他の患者さんから『いつも花を楽しみにしています』と声をかけられるようになりました。
花の持つ力を実感し年明けからは息子だけでなく他の患者さんのご家族も加わりみんなでチューリップの水耕栽培に挑戦しました。
すると冬だというのに見事なチューリップが。
『もう咲いてる!』と驚くとともにその生命力に感激しました。
病院はもうすぐ移転する事が決まっています。
その最後の日まで皆さんが笑顔になれるようにと花を飾り続けたいです」。
今回ご紹介した「ウメ花見と収穫を楽しむために」は「趣味の園芸」のテキスト3月号に掲載されています。
今後の放送予定と併せて参考になさって下さい。
次回も特集「フルーツのなる木」。
甘いかんきつ類ミカンポンカンをご紹介します。
「玉さん庭をゆく」は元気をくれる農業高校の庭です。
2014/03/06(木) 10:30〜10:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「ウメ 花見と収穫を楽しむために」[字]
3月特集“フルーツのなる木”。花見も収穫も両方楽しむ品種えらび、せん定テクニック、苗木の植え付けなどを紹介。三上真史(D−BOYS)<ミニ>玉さん庭をゆく、花信
詳細情報
番組内容
3月の特集は“フルーツのなる木”。第1弾は梅林が見頃を迎えたウメ。花見と収穫の両方を楽しみたいなら、花ウメでなく実ウメを選ぶ。最大のポイントはせん定。収穫アップの方法を伝授。ウメは、同じ品種で受粉しても果実がなりにくいので、2品種以上を一緒に育てたい。苗木の植えつけ適期は3月。植え付けテクニックも紹介する。講師は千葉大学環境健康フィールド科学センターの三輪正幸さん。【司会】三上真史(D−BOYS)
出演者
【講師】千葉大学助教(大学助手)…三輪正幸,園芸研究家…玉崎弘志,【司会】三上真史,【語り】笠原留美,古城望
ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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