(テーマ音楽)「世界の名峰グレートサミッツ」。
台湾の玉山です。
そこは3,000m峰が200も連なる山岳地帯。
峰々には深いV字の谷が刻まれています。
取材班は玉山の大渓谷に分け入りました。
台湾屈指の激流に挑んだエピソードです。
11月玉山の渓谷に向かいます。
取材班に協力してくれるのは地元の社会人山岳会のメンバーです。
登はんリーダーを務めるのは陳龍佳さん。
台湾の沢を知り尽くしています。
この先には別世界が待っていますよ。
そのすばらしさは行ってみなくては分かりません。
言葉では言えないくらいの絶景なんです。
今回訪ねるのは玉山の北西の谷を源とする沙里仙渓。
急流が流れる狭い渓谷を遡り幻の滝と呼ばれる5段の大滝を目指します。
いよいよ出発です。
沢登りでは道がないためどこを進むか自らルートを切り開かなければなりません。
岸から岸へ何度も渡りながら川を遡っていきます。
沢登りで使う道具はハーケンやロープなどロッククライミングと同じです。
先頭を行くのは登はんリーダーの陳さん。
どのようなルートで進むか決めていきます。
行く手を阻むのは3mの滝。
岩肌は水にぬれて足元が滑ります。
格闘する事20分。
絶妙なバランスで岩の上に足を載せました。
なんとか登り切りました。
陳さんが張ってくれたロープを利用して後に続きます。
ザックを浮き輪代わりに進むのは川崎ディレクター。
前後にロープを張る事で安全が確保されるのです。
水の力で削られた深さ50mの渓谷。
ライフジャケットを着込み水の中を進みます。
ヘルメットカメラの映像です。
想像以上の水の勢いに圧倒されます。
台湾のメンバーに引っ張り上げてもらいます。
次は40m以上も激流が続く難所です。
流れの激しい所に出ました。
ふんばる事ができません。
ついに耐えられなくなり激流にのまれてしまいました。
溺れそうになったディレクターをメンバーが引き戻してくれます。
今度は荷物を下ろして再度挑戦。
流れに負けないよう両足を突っ張りながら進みます。
急流をなんとか突破。
沙里仙渓の深い渓谷の中を進んでいきます。
この先に大きな滝が3つ続いています。
直接滝を登るのは難しいため崖を登って3つの滝をう回する事になりました。
崖の中にある獣道を登って滝の上に出ます。
ここからはカモシカになった気持ちで進んで下さい。
獣の踏み跡しかない道なき道に分け入ります。
滝の上に出ました。
ロープを使って沢まで下ります。
川底から見ると高さ50m。
ビルの14階に相当します。
先に下りたメンバーの姿が点にしか見えません。
なんとか下にたどりつきました。
目の前に幻の大滝が現れます。
200m上から流れ落ちる5段の滝。
沙里仙渓に入った者だけしか目にできない絶景です。
台湾には仙人が住んでいてもおかしくないような秘境がたくさんあります。
しかし多くの困難を乗り越えないと行く事ができません。
しっかり準備をして技術を磨いて初めてたどりつく事ができるのです。
今回の沢登りで玉山の類いまれなる大渓谷を体感する事ができたのです。
2014/03/06(木) 10:40〜10:50
NHK総合1・神戸
世界の名峰 グレートサミッツ エピソード100▽激流の大渓谷に挑む 台湾・玉山[字]
台湾最高峰・玉山(3952m)一帯は3000m級の山々に深い大渓谷が刻まれている。取材班は、玉山を源とする沙里仙渓(しゃりせんけい)の激流に沢登りで挑む。
詳細情報
番組内容
台湾の名峰・玉山(3952m)。一帯は3000m峰が200も連なる山岳地帯。日本の南アルプスに似た山容を持ちながらも、スケールが大きい渓谷が広がっている。取材班は、玉山の北西の谷を源とする沙里仙渓(しゃりせんけい)を訪ねる。地元の山岳会のリーダーに導かれ、急流が狭い渓谷をシャワークライミング。40mも続く激流をさかのぼっていく。いくつもの滝を越えて、幻の滝と呼ばれる5段の大滝を目指す。
出演者
【語り】礒野佑子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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