あ〜!きた!なにこれ?
(パープル)あのオレンジといっしょのことやってくださいね。
できないよこれ!なにこれ。
はいがんばって!あ〜!はあ〜!
(ヘッドホン)おっ泰我君くつろいでるね〜。
(泰我)池上さんこんにちは。
こんにちは。
あれ?これ見たことあるよ。
池上さんも知ってます?うん。
「それゆけ!アキラくん」。
学校でメチャクチャはやってるんですよ。
そうなんだ。
だから今この画像をブログにそのままのせようと思ってたんです。
ちょっと待ってよ。
それっていけないことなんじゃないの?えっそうなんですか?作品を許可なく勝手にネット上にのせるのはいけないことなんだよ。
知らなかったです。
ああそうだね。
泰我君のようによくない行為とは知らずに作品をコピーしてしまうケースがさいきんふえているそうなんだよね。
じゃあね泰我君ちょっとこちらを見てもらおうかな。
うわっ!さあこちらへ来てごらん。
これ見てごらん。
DVDにCD…。
あっこれは本ですね。
そうだね。
泰我君もふだんDVDやCDを手にすることが多いよね。
このほかにも写真や絵などいろんな作品があるけどこういった作品を作った人が持っている権利のことを…きょうはこの著作権についていろいろ考えてみよう。
著作権って権利なんですよね。
うん。
ということは作ったらどこかにとどけ出をすると権利がもらえるんですか?あのね著作権はねそういう必要ないんだ。
人のまねではなくて自分で考えて作品を作ればだれでも持つことができる権利なんだよ。
著作権を持っている人はその作品を使いたいという人に「使っていいですよ」とか「使っちゃダメですよ」ってことわったりあるいは「使ってもいいですけどその分使用料をはらってくださいね」ということもできるんだよね。
なんで著作権を持っている人がそういうことができるんですか?じゃあねじっさいに作品を作っている人がどんな思いで作品を生み出しているのか話を聞いてみよう。
はい。
今回しょうかいするのは作曲家の井上ヨシマサさん。
27年間歌謡曲やCMソングなどたくさんの曲を作ってきた人だよ。
井上さんのさいきんの代表作といえばAKB48の曲です。
知ってますよAKBの曲!人気ですよね。
曲作りはプロデューサーから「こういう人が歌うこんなイメージの曲を」という依頼があって始まるんだって。
出来上がるまでに2〜3か月かかることが多いそうだよ。
そんなに時間がかかるんですね。
いったいどうやって曲を作っているんだろう?つたえたい気持ちが決まらないと曲作りは始められないということですね?そうだね。
そこから曲を作り始めてプロデューサーに提出するそうだよ。
この1か月の中でプロデューサーとやり取りをしながら何度も修正をくわえていくんだって。
じゃあ提出してからもたいへんなんですね。
イントロ20回も直したなんて…。
そんなにたいへんな作業なんですね。
そうだね。
でも場合によってはリクエストどおりに直してもかならずしもオーケーとはかぎらないそうだよ。
これだけたいへんな思いをして作った作品がかんたんにコピーされたりまねされたりしたらどうなっちゃうんだろう。
作曲するってすっごくたいへんなことなんですね。
そうだね。
でも作曲にかぎらず作品を作るっていうことは時間がかかるだけではなくて依頼してくれた人の期待にこたえなくちゃいけないし作品にこめる自分の思いもあるんだよね。
その中でなやんだり苦しんだりしてはじめて完成するんだよね。
そんなにたいへんな思いをして作った曲を勝手に使ったりコピーしたりするのはよくないことですね。
そうだよね。
だから作った人の思いをたいせつにしたり生活を守ったりするために著作権があるんだよね。
そのおかげで作り手は安心して次の作品作りに進むことができるしそうなればもっとよい作品おもしろい作品が生まれてくるかも。
…っていうことは著作権は作り手のためだけじゃなくていい作品を楽しむぼくたちのためにもあるといえますよね。
お〜泰我君わかってきたね。
さあここまで著作権のことを見てきたけど今度はじっさいに作品を使う時のルールを考えてみようか。
作った人に許可を取ればいいんですよね?うん。
これね場合によっては作品を使う時に許可が必要というわけではかならずしもないんだよ。
えっそうなんですか?じゃあね許可がいる場合いらない場合を知るためにクイズをやってみようか。
はい!では問題!「学校のホームページにCDの曲をのせたい。
許可はいる?いらない?」。
う〜んいる!どうしてそう思うの?だってCDは作品だしホームページを見たらだれでも聴けるから。
せいかい!やった!許可が必要なんだよね。
インターネットにのせるとだれでも聴けるようになる。
そうなるとみんなCDを買わなくなっちゃうかもしれないよね。
では次の問題!「自分が買ったCDの曲を自分の携帯音楽プレーヤーにコピーする。
許可はいる?いらない?」。
ぼくやっちゃってるんですけどダメなんですか?これは許可は必要ない。
よかった〜。
これは…つまり個人的に利用するなら例外ですよということになってて自分や家族が聴くためならコピーしてもだいじょうぶなんだね。
わかりました!では次の問題!「入場無料の文化祭で音楽を演奏する時音楽を作った人の許可はいる?いらない?」。
う〜んこれはいらない気が…。
どうして?べつに完成したCDを流すわけじゃないし。
せいかい!やった!許可はいらない。
でもね理由がちょっとちがうんだ。
え?この場合は入場無料だから許可がなくてもオーケーなんだよ。
コンサートホールなどで入場料を取って演奏する場合あるいは演奏する人にお金をはらうような場合こういう時は許可を取らなくてはいけないんだ。
ふ〜んそうなんですね。
それにしても泰我君意外に知ってたね。
でしょ?でもなんとなく知ってただけだったんで理由を知れてよかったです。
そうだね。
とくに今はねパソコンや携帯電話を使って自由にやり取りできるから悪いこととは知らずに作品をデータで送ってしまったりコピーしてしまったりということあるからね。
だから著作権のことちゃんと知っておきたいよね。
池上さんこれ見てくださいよ。
おっ何これ?え〜君が作ったキャラクターってわけか。
使いたい時はちゃんと許可取ってくださいね。
ぼくの作品なんで。
わかりました。
使いたい時は許可を取ります。
きょうは音楽の著作権について主に見てきました。
このほかにも本や絵など…池上さんもう一まいあるんですけど…。
これはぜったい使いたくなりますから。
「ヒーロータイガ」です。
木炭?木炭で機関車を動かすのか。
2014/02/20(木) 09:30〜09:40
NHKEテレ1大阪
メディアのめ「知らなかった?著作権のルール」[解][字]
音楽や映像、本や写真などの作品を楽しむのには、作った人を守るための「ルール」がある。著作権とは何か、そして使用の許可はどこまで必要なのかを池上彰と考える。
詳細情報
番組内容
今回は、AKB48などの楽曲を手がけている作曲家・井上ヨシマサ氏の話を聞く。作曲家は、1つの曲を多くの時間をかけて、一生懸命作り上げている。そうした作品が他人に勝手にマネされたり、盗まれたりすることがないように、著作権があることを知る。一方、作品の利用方法によっては、必ずしも許可が必要という訳ではない。許可の要・不要の境界線はどこなのか、クイズ形式で紹介。【出演】池上彰、安保泰我
出演者
【出演】池上彰,安保泰我,井上ヨシマサ
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
趣味/教育 – コンピュータ・TVゲーム
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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