NHKニュース おはよう日本 2014.03.06

おはようございます。
7時になりました。
東日本大震災からまもなく3年です。
おはよう日本では、きょうから被災地の現状や課題について、現地からの中継でお伝えします。
けさは宮城県気仙沼市に阿部キャスターが行っています。
阿部さん。
気仙沼市の仮設住宅に来ています。
仮住まいであるはずの仮設住宅での暮らしが長引いて、復興が実感できないという住民の皆さんの声が数多く聞かれます。
新しい住宅への移転はどうなっているのか。
被災地の住まいの問題について、後ほどお伝えします。
まずはこのニュースからです。
逮捕されたのは、現場のすぐ近くに住む男でした。
今月3日、千葉県柏市で殺人や強盗などが相次いだ通り魔事件。
警察は現場近くに住む24歳の男を、昨夜、強盗殺人の疑いで逮捕しました。
容疑者の逮捕を受けて警察は昨夜、記者会見を開きました。
容疑者が逮捕され、地元の人たちは。
警察の調べによりますと、竹井容疑者は今月3日、会社員の池間博也さんを刃物で刺して殺害し、現金などが入ったバッグを奪ったとして、強盗殺人の疑いが持たれています。
竹井容疑者は事件の翌日、報道各社の取材に応じ、事件を目撃したとして、こう話していました。
捜査本部のある柏警察署には林記者がいます。
林さん、逮捕のきっかけはなんだったんでしょうか。
竹井容疑者は逮捕される前、取材に、犯行の様子を動画で撮影したが、映像の提供は警察に止められているなどと話していましたが、警察によりますと、実際には、警察とのやり取りはなかったということです。
このような不審な行動をふだんからしていたという情報が、複数寄せられ、警察はきのう、任意の事情聴取に踏み切りました。
警察によりますと、自宅を訪れた捜査員が、分からない点があるので聞きたいと言うと、竹井容疑者はチェスで勝負が決したことを意味するチェックメイトと言ったということです。
その後は素直に応じ、一連の4件の事件について、関わりを認める供述をしているということです。
その一方、謝罪や後悔のことばは口にしていないということで、警察は当時の状況などについて、さらに詳しく聴くことにしています。
事件が起きた今月3日の深夜。
住宅街にある道路の僅か50メートルの範囲で、10分足らずの間に4人が襲われました。
1人が指にけがをしたほか、2人がナイフで脅されて車や財布を奪われました。
NHKが入手した、事件の状況を映したと見られるドライブレコーダーの映像です。
画面の左端に、激しくもみ合う2人が映っていました。
竹井容疑者と殺害された池間さんと見られます。
運転手の男性が車から降りて声をかけたところ、110番するんじゃないぞなどと言い、近づいてきたということです。
車に戻った男性は警察に通報したということです。
このあと竹井容疑者は、通りかかった別の車を奪い、現場から逃げたと見られています。
凶悪事件の発生で、地域には不安が広がりました。
こちらの道路は学習塾に連なっているんですが、たくさんの車が止まっています。
ふだんは電車で塾通いしている子どもも、今夜は車で迎えに来る姿が見られます。
事件が動いたのはきのう。
警察は竹井容疑者に事情を聴くとともに、自宅などを捜索しました。
警察による捜索が始まってから40分ほどがたちました。
このマンションの部屋には、警察官が出たり入ったり繰り返しています。
捜索の結果、押収したものから検出したDNAの型が、池間さんのものと一致。
事件に関わった疑いが強まったとして、竹井容疑者を逮捕しました。
竹井容疑者の自宅は事件があった現場のすぐ近く。
同じマンションには被害者の池間さんも住んでいました。
警察によりますと、自宅などの捜索では、凶器と見られる刃物などを押収したほか、池間さんのバッグと財布も見つかったということです。
では再び、林記者に聞きます。
林さん、今後、捜査はどんな点が焦点になりますか。
警察は今後、竹井容疑者の供述の裏付けを進めるとともに、詳しい動機を調べることにしています。
竹井容疑者は、奪った車をコンビニエンスストアに捨てたことまで認めていますが、事件のときや、その前後にどのような行動をしたか、まだ裏付けられていません。
動機の面では、竹井容疑者は、金が欲しかったと供述しているということです。
一方、去年の2月から現場近くのマンションに住んでいましたが、4人の被害者とはいずれも面識がなかったと見られています。
警察は、まもなく竹井容疑者の身柄を検察庁に送り、調べを進めることにしています。
次は緊迫するウクライナ情勢です。
事態打開に向けて、アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相がパリで会談しました。
外交を通じた解決に向けて、関係国の間で協議を継続することで一致しましたが、ラブロフ外相が国際調査団に関して、否定的な立場を示すなど、双方の隔たりは依然、大きいままです。
ロシア軍が事実上、掌握したウクライナ南部のクリミア自治共和国を視察に訪れた、国連のロバート・セリー特使。
5日夕方、車で移動していたところ、十数人に上る武装グループに取り囲まれました。
映像にはロシアの国旗を持った住民たちがロシア、ロシアと叫ぶ様子が映し出されています。
セリー特使は一時、近くの喫茶店に閉じ込められました。
特使は危害を受けることはありませんでしたが、事態の打開に向けた国連の活動は、非常に困難になるものと見られます。
緊張が続く中、アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相が5日、ヤヌコービッチ政権が崩壊してから初めて会談しました。
会談のあとケリー長官は会見で、6日にイタリアのローマで、再び、ラブロフ外相と会談することを明らかにしました。
ただロシア国営テレビなどによりますと、欧米諸国が現地に国際的な調査団を送る方針を決めたのに対し、ラブロフ外相は、対話の雰囲気を作らないなどと、否定的な立場を示したということです。
一方、ロシアのプーチン大統領。
5日の閣議で、経済分野でウクライナと一定の協力関係を維持していく方針を示しました。
プーチン政権には、軍事的な圧力を強めながらも、ウクライナとの経済協力を維持することで、自国の経済への悪い影響をできるだけ抑えるねらいがあるものと見られます。
ウクライナ情勢を巡る、欧米諸国とロシアとの隔たりは依然として大きく、外交を通じた解決が実現するのか、不透明な状況が続いています。
球速に発達する低気圧の影響で、北日本を中心に風が強まり、北海道ではきょう昼前からあすにかけて、雪を伴って非常に強い風が吹く見込みです。
気象庁は、暴風や猛吹雪に警戒し、交通への影響に十分注意するよう呼びかけています。
けさ6時過ぎの北海道釧路市の映像です。
音を立てて、強い風が吹いています。
気象庁によりますと、北日本に近づいている2つの低気圧や冬型の気圧配置が強まっている影響で、東日本や北日本で風が強まっています。
栃木県那須町では、午前4時18分ごろに、26.5メートルの最大瞬間風速を観測しました。
低気圧はこのあと急速に発達しながら北海道の東の海上を北へ進み、その後、動きが遅くなると予想され、北海道では、きょう昼前からあすにかけて雪を伴って非常に強い風が吹く見込みです。
あすにかけての最大風速は、北海道の陸上で20メートル、海上で23メートル、東北の日本海側の陸上で16メートル、海上で18メートル、最大瞬間風速は30メートルから35メートルと予想されています。
海上は、北日本の日本海側を中心に波が高く、しけが続く見込みです。
気象庁は暴風や猛吹雪に警戒し、交通への影響や高波などに十分注意するよう呼びかけています。
東日本大震災からまもなく3年。
きょうから被災地の現状と課題を伝えていきます。
まずきょうは、被災した方が感じている復興の遅れについてです。
NHKでは、震災から3年を前に、岩手、宮城、福島3県の被災者や、原発事故の被害者にアンケートを行いました。
この中で、復興について尋ねたところ、進んでいる実感が持てない、想定よりも遅れていると不安を感じている人が合わせて8割に上りました。
それはなぜなのか。
不安を感じている人たちが挙げた大きな理由が、住宅です。
住宅の整備が遅れていると答えた人は、9割を超えました。
生活再建の要ともいえる住まいが、どんな状況にあるのか。
宮城県気仙沼市の仮設住宅にいる阿部キャスターに伝えてもらいます。
阿部さん。
おはようございます。
気仙沼市はけさ夜明け前に雪が積もりました。
風が非常に強い朝となっています。
こちら、三陸最大規模の仮設住宅です。
震災からまもなく3年ですが、この地区には今も432世帯684人が暮らしています。
これまでに自力で自宅を再建したりして、ここを離れていった人もいます。
しかし災害公営住宅の整備の遅れなどから、今も多くの皆さん、この仮設住宅での暮らしを余儀なくされ、ほとんどの住宅が埋まっています。
災害救助法という法律で、仮設住宅の期限は2年と定められています。
しかし多くの仮設住宅では、さらに2年延長されています。
そうした中、生活への不安も高まっています。
こちらをご覧ください。
この建物、食料品などを売っていた仮設の店舗でした。
当初予定していた営業の期限を迎えたために、先月、閉まってしまいました。
車を持たないお年寄りの皆さんは、タクシーに相乗りして買い物に行ったり、移動販売を待ったりするという、非常に不自由な生活を強いられています。
そうした厳しい仮設住宅での状況から新しい生活に踏み出すことができないのには、どんな事情があるのでしょうか。
気仙沼市の仮設住宅で暮らす伊藤千江美さん。
夫と中学2年生の長男、それに5か月の長女の4人家族です。
家族が増えたことでより広い部屋を求めて、市が建設する災害公営住宅を希望しました。
気仙沼市に整備される予定の災害公営住宅は28地区のおよそ2200戸。
去年から建設が始まっています。
伊藤さんが希望したのは、沿岸部から離れた中心部の地区でした。
伊藤さんは去年の夏、市が募集をかけた3つの地区に次々に応募しましたが、いずれも応募者が殺到。
半年後に届いた抽せんの結果はすべて落選でした。
応募が殺到した公営住宅の一つです。
市の土地に165戸の住宅の建設を計画したところ、その倍近くの申し込みがありました。
しかし、中心部にはすでに住宅が数多く立ち並び、新たな用地を確保することが難しくなっています。
このため市では、浸水した地域にも広げて公営住宅の建設を進めています。
先週、伊藤さんは最後の候補地として市から提示された場所を訪れました。
高さ7メートル近い津波と、その後に起きた大規模な火災で、甚大な被害を受けた地区です。
市は津波に備えて、3.5メートルのかさ上げを行うほか、防潮堤の建設を計画しています。
一日も早く仮設を出たいと考えていますが、安全を確保できなければ、この土地で暮らすことは難しいといいます。
震災3年。
新たな住まいが決まる見通しは立たないままです。
生活再建の一歩が踏み出せず、ただ不安だけが募っていきます。
生活の基盤となる住まいがいまだに決まらないこの現状は、被災した方たちのこのあとの生活や人生の設計も立てられないということになりますよね。
そうですね、つらい状況ですよね。
その災害公営住宅の建設の遅れなんですよね。
岩手、宮城、福島の3県で、進捗状況、計画3万戸のうち、僅か3%ほどなんです。
けさはNHKと共同でアンケート調査に取り組まれた兵庫県立大学、木村玲欧准教授においでいただきました。
おはようございます。
おはようございます。
どうしてここまで、災害公営住宅の建設が遅れているんでしょうか。
3つあると思います。
1つ目は、被災地域に平たんな空き地が少ない。
2つ目は、住まいというのは、ただ建物をぽんと建てればいいわけじゃなくてですね、買い物ですとか病院ですとか、そういったことも考えて用地を選ばなければいけない。
そうすると、どうしても地価が高かったりですとか、権利関係が複雑だったりして、用地の確保が進まない。
3つ目はなんですけれども、自治体の方の職員の数ですね、そういう担当者の数が圧倒的に少ない。
こういった中で、手探りのまま今、続けていっている、そういう状況だというふうに思います。
そういう理由があるんですね。
阪神・淡路大震災のときは、この3年目というのは、もう仮設住宅の入居者数がどんどん減っていって、撤去もされ始めている、そういう時期だったわけですね。
もう5年で最後、解消というわけだったんですけど、もちろん被災地域の大きさも違いますし、特徴も違いますので、一概には言えませんけれども、阪神・淡路と比べると、だいぶ遅いですし、これからも長期化していくということが考えられていると思います。
一方、問題は災害公営住宅など、ハード面の遅れだけではありません。
原発事故の影響がある福島県では、その不安から元の場所に戻るのをためらうケースも出ています。
福島県楢葉町の橋本修司さんです。
いわき市の仮設住宅で、家族5人で暮らしています。
自宅のある楢葉町は、原発事故でほとんどの住民が今も避難生活を余儀なくされています。
楢葉町の大半は、避難指示解除準備区域に指定されています。
国の除染はまもなく終わる予定で、住民の帰還に向けた準備が本格化します。
橋本さんも毎月、自宅の様子を確認しています。
事故前には、子どもたちのために大幅に改築した自宅。
家族そろって戻れる日を心待ちにしています。
しかし、この日、久しぶりに町の高台を訪れた橋本さんは、以前とは変わった姿を目にしました。
除染で出た土の入った大量の袋。
畑や道路など、あちこちに山積みにされていました。
除染が進んでも、この場所で暮らしていけるのか、不安はなくなりません。
地元への思いを募らせていた橋本さんにとって、さらに最近、気がかりなことがありました。
先週、開かれた楢葉町の小学校の入学説明会。
この学校は、いわき市に仮校舎がありますが、将来は元の地域に戻る予定です。
橋本さんは次女の那南ちゃんを入学させるつもりです。
おかざわりょうくん。
橋本那南さん。
以上4名。
原発事故の影響で、入学する子どもは4分の1に減りました。
各地に避難し、町に戻らない人たちが相次いでいるのです。
橋本さんは、自分だけが戻っても、事故前の地域のつながりやにぎわいを取り戻せないのではないかと感じ始めています。
じゃあ、開けてみてください。
事故当時は3歳だった那南ちゃんは、来月から小学生です。
あんなに戻りたかったふるさとなのに、いざ帰れる日が近づくと、本当に戻ってよいものか、迷いは大きくなるばかりです。
3年がたって、本来であれば元に戻れる、その期待が大きくなる時期だけに、葛藤も大きいんですね。
そうですよね。
こうしたケースは、福島県だけではありません。
例えば津波の浸水域では、住民が戻ることを制限されていたり、あるいはかさ上げや防潮堤など、安全対策が示されたとしても、不安を抱えていたりと、戻りたくても戻れないという人は数多いんですね。
そして、こうした仮設住宅では別の課題も浮上しています。
高齢者の問題です。
ごめんください。
こんにちは。
小野寺さんですか?NHKの阿部ともうします。
きのう私が訪ねたのは、1人で仮設住宅に暮らす80歳の女性。
近くに親戚もなく、月4万5000円の年金に頼る暮らしです。
災害公営住宅が出来ても家賃がかかるため、無料の仮設住宅から出ることはためらわれるといいます。
こちらの仮設住宅で自治会長を務めていらっしゃいます、長井裕子さんにおいでいただきました。
時折、ふぶく中、ありがとうございます、けさは。
自立が難しいというお年寄りの方は、こちらでは多いんでしょうか。
結構いらっしゃいます。
ですけど、皆さん、コミュニケーションを大事にしてここまで来て、いろいろ親戚以上のつきあいの方もいらっしゃるんです。
その方たちが、公営住宅の一応、抽せんも終わりまして、行き先はほぼ決まったんですが、今度ここを離れるのが、皆さんと別れるのがつらいと言って、不安な、今度新しいコミュニケーションをこのように取れるかなっていう、不安な気持ちを抱えている方が結構おります。
そういう皆さんをどう支えていくかというのも会長さんとしては大変でしょうね。
ここにいるうちだけでも皆さんと仲よく、思い出作りに、優しく皆さんと接し合っていこうっていう気持ちでおります。
そうですか。
ありがとうございます。
木村さん、住まいについては、さまざまな問題が、難しい問題がある中で、どう進めていくべきものなんでしょうか。
お話伺ってると、またアンケートを読んでいると、復興が見えなくなった、やり方が分からなくなったという方が多いわけですね。
今まで、3年迎えまして、これまでは一緒に仮設住宅で進んできたわけですけれども、これからは人によって、状況によって、異なった住まいの問題、異なった仕事の問題、異なった地域のつながりの問題ということで、これから先、問題がどんどん分かれていく、多様化、細分化していくという時代に入ってきてるわけですね。
もちろん、ゴールは生活再建、一緒なんですけれども、そこに至る道筋といいますか、ルートがたくさん出来てきますので、これから自治体の方、住民の方、一緒になって、どういった道筋があれば、どういった方、どういうような道筋をいけばどんな支援が受けられて、どういうふうに生活が再建していくのか、そういうものを考えて見つけ出していく、そういう時期に今、入っているんだと思います。
そういう時期なわけですね。
けさはお2人、ありがとうございました。
ありがとうございました。
きょうは住まいの問題についてお伝えしました。
あすは福島県楢葉町からお伝えいたします。
では次のニュースです。
日米両政府は、TPP・環太平洋パートナーシップ協定の早期妥結を目指して、来週、2国間の協議を再開することになりました。
先月、シンガポールで開かれたTPP・環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加国の閣僚会合は、経済規模の大きい日本とアメリカの間で意見の隔たりが埋まらず、大筋合意には至りませんでした。
こうした中、日米両政府は、交渉の早期妥結を目指して、日本時間の来週12日に、2国間の事務レベルの協議を再開することで一致しました。
そして大江首席交渉官代理がワシントンでカトラー次席通商代表代行らと会談し、農産物5項目の関税の取り扱いや、自動車の輸入の際の規制緩和など、難航している分野を中心に意見を交わし、双方が受け入れられる妥協点を探ることにしています。
ことしの春闘は、全体の相場に大きな影響力を持つ自動車業界で、トヨタ自動車や日産自動車が、組合が要求しているベースアップに応じる方針で、今月12日の集中回答日に向けて、交渉は大詰めを迎えます。
ことしの自動車業界の春闘は、大手メーカーの組合が、基本給を引き上げるベースアップとして、平均3500円から4000円を要求していて、経営側がどの程度応じるかが焦点になっています。
このうち日産自動車は、組合側が要求していたベースアップに相当する3500円の賃上げを含む、月額で平均9500円の賃金改定と一時金について、いずれも満額で回答する方針を固め、きのう、組合に伝えました。
またトヨタ自動車もベースアップに応じる方針で、業界を代表する2社の対応を受けて、春闘の相場作りに大きな影響力を持つ自動車業界では、今月12日の集中回答日に向けて、交渉が大詰めを迎えることになります。
ベースアップを含めた賃上げの動きがどこまで広がるかが焦点のことしの春闘で、大手自動車メーカーの経営側は、景気の好循環にもつながるとして、ベースアップの実施には一定の理解を示しています。
ただ海外メーカーとの競争が厳しいうえ、一度ベースアップに踏み切ると、将来にわたって企業の負担が増えることから、多くのメーカーは、満額での回答には慎重な姿勢で、集中回答日に向けて、ぎりぎりの交渉が続くことになりそうです。
きのうから始まった、中国の全人代・全国人民代表大会。
提出された予算案で目立つのが、治安対策費です。
国防費と同じか、それを上回る規模になったと見られ、政府がテロだとする事件が相次いでいることが背景だと指摘されています。
事件の多くに、少数民族のウイグル族が関与しているとして、締めつけを強める当局。
新疆ウイグル自治区の現状を取材しました。
きのうから北京で始まった全人代。
大会では、李克強首相が治安維持に取り組む姿勢を強調しました。
背景には、社会を不安定化させかねない事件が相次いで発生していることがあります。
当局は、新疆ウイグル自治区の独立を目指す勢力が関与したテロだとしています。
街の各所には、自動小銃を持った武装警察官が立ち、監視カメラが設置されています。
中でもアクス地区ではことしに入り、当局とウイグル族との衝突が相次いでいます。
こちらの派出所を訪ねてきたウイグル族の3人が、警察に射殺されたということです。
アメリカの政府系ラジオ局によれば、ことし1月、派出所の所長への面会を断られた男たちが、刃物で切りつけてきたため、警察が射殺したとしています。
しかし、詳しい状況はほとんど分かっていません。
射殺された一人の両親を訪ねました。
25歳だったという息子。
知り合いの女性が受けた仕打ちに抗議するため、派出所に行ったとうわさで聞いているだけで、当局からは何も知らされていないといいます。
少数民族への締めつけを強める中国政府。
それが一層、民族間の溝を深くするという、負の連鎖を生んでいます。
ここで柏市の事件についてニュースが入ってきました。
竹井容疑者を乗せた車は、先ほど午前7時半過ぎに柏警察署を出ました。
警察は、竹井容疑者の身柄を検察庁に送り、調べを進めることにしています。
竹井容疑者を乗せた車は、先ほど午前7時半過ぎに柏警察署を出ました。
警察は、竹井容疑者の身柄を検察庁に送り、調べを進めることにしています。
スポーツ、西堀アナウンサーです。
おはようございます。
さあ、まずはサッカー日本代表ですね。
ワールドカップイヤーの初戦、ニュージーランド戦を勝利で飾りました。
今の国立競技場では最後の代表戦。
数々のゴールを決めてきたカズ選手も見守りました。
北澤さんもいますね。
最初に見せたのは岡崎。
岡崎らしい粘りのプレーで先制します。
その直後に香川。
所属チームで出番が減る中、状況を打破しようと仕掛けました。
去年9月以来のゴールでリードを広げます。
さらに11分、本田のフリーキックから森重が代表初ゴール。
日本は、記念の試合を白星で終えました。
カズ選手のことばにも思いが込もってましたね。
失点はありましたけれども、とにかく勝ってよかったですね。
そうですよね。
その日本代表がワールドカップで対戦するのが、グループCのこの3チームです。
大事な初戦の相手、コートジボワールは、強化試合でベルギーと対戦しています。
コートジボワールは世界ランキング23位。
ランキング11位のベルギーに序盤から攻め込まれます。
前半18分、ベルギーのコーナーキック。
フェライニの高さを防げず、先制されます。
後半、コートジボワールはこの人、エースのドログバを投入します。
29分、司令塔のヤヤトゥーレから。
ドログバが決めて1点差。
決めましたね。
流れを引き寄せます。
試合終了間際のフリーキック。
コートジボワールは、土壇場で引き分けに持ち込みました。
日本の第2戦の相手、ギリシャは韓国と対戦。
ギリシャは韓国の素早い攻撃に対応できず、0対2で敗れました。
日本の第3戦の相手、コロンビアは、チュニジアと引き分け。
エースのフィルカオ選手をけがで欠いたコロンビアは、決定力不足でした。
ここまでスポーツでした。
エースのファルカオ選手をけがで欠いたコロンビア。
決定力不足でした。
失礼いたしました。
ここまでスポーツでした。
では続いて気象情報です。
きのうは冷たい雨となった東京・渋谷ですが、けさは風が冷たそうですね、渡辺さん。
そうなんですよね。
天気回復して、日ざしはたっぷりなんですが、その温もり全く感じません。
なぜなら、太陽よりも北風のパワーが圧勝しているから、もうとにかく、風が冷たく寒くて、もう3月に入ったんですが、まだまだこの寒さに耐えきれず、真冬の服装です。
さてこの風なんですが、北日本ほど警戒が必要です。
雪を伴って猛吹雪になるおそれがあります。
まずは現在の風の様子から見ていきます。
全国的に北寄りの風が強まっていますね。
特に北海道と東北はこのあとも瞬間的には風速30メートルから35メートルの暴風となるおそれがあります。
東北は夕方にかけて、北海道は太平洋側東部でこのあと昼前から、風が非常に強まりそうです。
さてこれに雪が加わりますと、大変危険な状態になります。
朝9時からの予想です。
きょうは北海道から山陰地方にかけて、日本海側は広く雪。
北陸から北日本では大雪にも注意が必要です。
風が強いので、東北の太平洋側にも雪雲が流れ込むでしょう。
北日本では吹雪、吹きだまりで車が動けなくなるおそれもあります。
そして停電が発生するかもしれません。
電気が使えなくても、明かりや暖を取れるようにしておきましょう。
ではきょうの全国の天気です。
ではけさお伝えしているニュースです。
今、渡辺さんもお伝えしましたが、あすにかけ、暴風や猛吹雪に警戒が必要です。
北日本に近づいている2つの低気圧や、冬型の気圧配置が強まっている影響で、東日本や北日本で風が強まっています。
低気圧はこのあと、急速に発達しながら北海道の東の海上を北へ進み、その後、動きが遅くなると予想され、北海道ではきょう昼前からあすにかけて、雪を伴って、非常に強い風が吹く見込みです。
あすにかけての最大風速は、北海道の海上で23メートル、陸上で20メートル、最大瞬間風速は30メートルから35メートルと予想されています。
気象庁は、暴風や猛吹雪に警戒し、交通への影響、高波などに十分注意するよう呼びかけています。
TPP・環太平洋パートナーシップ協定を巡り、先月、シンガポールで開かれた閣僚会合で、意見の隔たりが埋まらなかった日本とアメリカ。
日米両政府は、早期妥結を目指して日本時間の来週12日に、2国間の事務レベルの協議を再開することで一致しました。
憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認。
安倍総理大臣は、自民党内でも拙速は避けるよう求める声が出ていることから、調整に時間をかける方針で、政府内からも、今の国会の会期中に解釈を変更するのは難しいという見方も出ています。
2014/03/06(木) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

▽連続通り魔事件続報 ▽中国・全人代が開幕 新疆ウイグル地区リポ ▽震災から3年 復興は 阿部キャスターが中継

詳細情報
番組内容
【キャスター】近田雄一,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】西堀裕美,【気象キャスター】渡辺蘭
出演者
【キャスター】近田雄一,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】西堀裕美,【気象キャスター】渡辺蘭

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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

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