4回目のオリンピックに挑んだ、竹内智香選手。
頂点を目指した攻めの滑り。
竹内選手、安定してますね。
かなり攻めてきている。
この大舞台でやってのけました。
ソチオリンピック、日本の女子、初めてのメダル!
スノーボード女子初の銀メダル獲得です。
銀盤の女王は誰になるのか。
オリンピック連覇を狙う韓国のキム・ヨナ選手。
地元ロシアの新星、リプニツカヤ選手。
そして日本のエース、浅田真央選手。
決戦の舞台が幕を開けました。
おはようございます。
7時になりました。
さあ、まずはソチオリンピックです。
日本、メダルの数が1つ増えましたね。
日本の女子選手にとって今大会、初めてのメダルです。
さあ、そして注目のフィギュアスケート女子シングルが始まりました。
浅田真央選手をはじめ、メダルを目指す日本の3人ですが、前半のショートプログラムは、予想外の展開となりました。
ではソチのスタジオから上條アナウンサーに伝えてもらいます。
上條さん。
ソチオリンピック、日本女子で最初のメダルを手にしたのは、スノーボードパラレル大回転の竹内智香選手でした。
30歳の竹内選手は、4回目のオリンピックです。
日本の第一人者としての自覚を持って臨みました。
日本時間のきょう未明に行われた表彰式。
スノーボードでは、日本の女子で初めてのメダルに笑顔を見せました。
銀ですね。
へぇ。
女子初めての、今回初めてのメダルなので、すごくうれしいです。
同じ女性として、本当に尊敬します。
竹内は、金メダルをとると公言し、ソチに入りました。
前日からの冷え込みでコースは固くなり、予選から転倒が相次ぎます。
あー。
しかし竹内は、アイスバーンが得意。
願ってもない状況でした。
竹内はこの種目で、今シーズン、ワールドカップ総合ランキング2位。
予選は安定した滑りで1位で通過します。
竹内選手にとって初めてのオリンピックの舞台は、12年前のソルトレークシティ大会。
以来、連続して出場してきましたが、順位は最高でも9位。
メダルは遠い存在でした。
念願のメダルへ。
バンクーバーの大会以降、取り組んできたのが筋力トレーニングです。
テクニックに偏りがちだった練習を根本的に見直し、予選から決勝まで、10回の走行・滑走を滑り切れる、体力作りを優先したのです。
やるべきことはすべてやった。
竹内選手は、メダルへの手応えを感じていました。
竹内は決勝トーナメントも勝ち進んで準決勝。
1回目は赤のコースを滑ります。
相手に1秒以上の差をつけ、優位に立ちました。
2回目は、滑るコースを入れ替え、1回目のタイム差をつけてスタートします。
さらに攻めてきている。
イナメシコ、失敗。
転倒です。
逆転を狙う相手が、前半で転倒。
これで銀メダル以上が確定します。
決勝の相手はスイスのクンマー。
竹内は今シーズンのワールドカップで、2回決勝で負けています。
1回目は竹内が赤のコース。
赤は明らかに簡単と竹内。
強敵に対し、1回目でできるだけリードしたいと考えていました。
竹内が先にフィニッシュしますが、リードは0秒30。
思ったほど差が広がりません。
2回目は竹内が青のコース。
竹内智香、金メダルへ。
狙っていた金メダルがとれるのか。
ほぼ並んで後半に入ります。
おっ、並んできた。
並んできた。
クンマー。
ここから早いのが、竹内。
ああっ!転倒!
目標に向かって正しい判断をしての失敗と竹内。
スノーボードで日本の女子、初めてのメダルは銀でした。
レースが終わってからメダルをもらうまでは、やっぱり最後の1本の失敗がすごい悔しくて、喜びというよりか、ずっとそのレースのことばかり考えてたんですけれども、まあメダルもらって、日本人の人たちがすごい喜んでくれてるのを見て、よかったなと思いました。
竹内選手は、日本女子の今大会メダル第1号です。
日本、7つ目のメダルです。
銅メダルは地元ロシアのザワルジナ選手でした。
うーん、積極的に行った竹内選手。
上條さん、見事な銀メダルですよね。
そうですね。
競技が終わったあとのインタビューでは、勝ちたかったと悔しそうでしたが、最後まで攻めの滑りをしての銀メダル、見事でした。
さあ、続いてはフィギュアスケート女子シングルです。
前半のショートプログラムが終わって、予想外の展開となりました。
いよいよ注目の女子シングルショートプログラムです。
男子の活躍を受けて、女子への期待も高まります。
きょう、活躍するのはどの選手だと思いますか?
ファンの声援を受けて、リンクに立った浅田選手。
その演技をすべてご覧いただきます。
勝負のトリプルアクセル。
あっと転倒。
きれいに回ったんですけれどもね。
トリプルフリップ。
これはきれいに決まりました。
ポジションもきれいです。
フライングキャメルスピン。
ダブルループ。
コンビネーションになりませんでした。
ステップシークエンス。
こういったステップでも非常に流れがあります。
きれいなステップですね。
55.51。
ちょっと信じられないような低い得点になってしまった、浅田真央。
16位。
浅田は、ロシア選手のすぐ後に登場。
団体のときと同じく、会場は異様な雰囲気でした。
失敗は繰り返さないと集中します。
しかし、滑り始めて心と体の異変に気付きます。
トリプルアクセルは回転が足りずに転倒。
次のジャンプも回転不足と判定されました。
後半、得意の連続ジャンプ。
1つ目で失敗し、2つ目が跳べません。
ステップにも硬さがあり、最高難度に届きませんでした。
浅田は技術点が下から4番目にとどまり、まさかの16位となりました。
浅田選手、あすのフリーまでになんとか気持ちを切り替えてほしいですね、上條さん。
そうですね。
結果、まさかの16位と出遅れてしまいましたが、後半のフリーは自分の納得できる演技をして、笑顔を見せてほしいですね。
さあ続いては、浅田選手のライバルと見られていた外国勢。
韓国のキム・ヨナ選手とロシアのリプニツカヤ選手、そして日本の鈴木明子選手と村上佳菜子選手の演技を続けてご覧ください。
韓国のキム・ヨナ。
4年前の金メダリストは、今大会を最後に引退を表明しています。
最も大事と集中した冒頭の連続ジャンプ。
難しい3回転3回転をスピードに乗って決めます。
そして最大の持ち味、感情が込もった表現力。
今シーズン、けがで出遅れた影響を感じさせませんでした。
キムは大舞台で安定した演技を出せる強さを発揮。
高得点でトップに立ちました。
大歓声に包まれたのは、ロシアの15歳、リプニツカヤ。
今シーズン、急成長を遂げ、ロシアで初のオリンピック女王へ、期待を一身に背負いました。
持ち味の柔軟性を生かした誰にもできない演技で、会場を沸かせます。
しかし、演技終盤、最後のジャンプでした。
まさかの転倒。
安定していた練習どおりにはいきませんでした。
地元の大きな期待の中で5位スタート。
厳しい表情で演技を終えました。
日本勢では28歳の鈴木明子。
当日の練習でジャンプが決まらず、苦しんでいました。
2回目のオリンピックは冒頭の連続ジャンプ。
回転が足りずに失敗でしたが、諦めませんでした。
ショートプログラムは、みずからのスケート人生をテーマにした愛の讃歌。
最後まで自分らしく滑ろうと、スケートができる喜びを全身で表現しました。
鈴木はミスがありながら感情の込もった表現が評価されて8位。
集大成のフリーにすべてを込めます。
19歳の村上佳菜子はオリンピック初出場。
独特の雰囲気に気持ちが弱くなっていました。
冒頭は自信を持っていた得点源の連続ジャンプ。
流れのあるジャンプを練習どおりに成功させます。
しかし、不安があったという次のジャンプでは、3回転が1回転になってしまいます。
このあとも気持ちを立て直せず、演技全体に精彩を欠きました。
悔し涙の村上は、フリーへ強い決意で臨みます。
2位はロシアのソトニコワ選手、3位はイタリアのコストナー選手でした。
上位3人が1点差以内の大混戦となっています。
後半のフリーもしっかり見守って応援しましょう。
ここまでソチでした。
予想外の展開となったフィギュアスケートですが、7時28分ごろから刈屋解説委員が詳しく分析します。
では次です。
きのう、群馬県館林市のスーパーの駐車場に止められた車の中で、26歳の女性が銃のようなもので頭を撃たれて死亡しているのが見つかりました。
元交際相手の男が、去年11月、女性に暴行した疑いで逮捕され、釈放される際、ストーカー規制法に基づく警告を受けていたということで、警察は所在の確認を進めるとともに、関連について捜査しています。
きのう午後3時前、館林市小桑原町のスーパーの駐車場に止められた乗用車の運転席で、女性が頭から血を流して死亡しているのが見つかりました。
女性は群馬県大泉町に住む鈴木千尋さんと確認され、警察は何者かに車内で頭を銃のようなもので撃たれて殺害されたと見て捜査しています。
警察によりますと、鈴木さんは去年11月、当時住んでいた栃木県の警察に、元交際相手の男とトラブルになっていると相談し、栃木県警は翌日、男を暴行の疑いで逮捕していました。
男はその後、罰金刑を受けて釈放され、栃木県警は、鈴木さんに近づかないよう、ストーカー規正法に基づく警告をしていたということです。
鈴木さんは去年12月に群馬県に転居し、その際、男に住所などが知られないよう、自治体に個人情報の閲覧制限をかけるよう求めていたということです。
群馬県警は栃木県警から連絡を受け、鈴木さんの安全を確認するため、定期的に連絡を取っていたとしています。
元交際相手の男は現在、所在が分からないということで、警察は確認を進めるとともに、事件との関連について捜査しています。
インドネシアのバリ島の沖合で、日本人女性7人がダイビング中に流された事故で、事故から4日目に救助された人たちは順調に回復し、すでに退院した1人を除く4人も、きょうにも退院できる見通しです。
一方、救難当局は、夜明けとともに捜索を再開し、残る1人の発見に全力を挙げることにしています。
バリ島の南東にあるレンボンガン島近くで今月14日、日本人女性7人がダイビング中に流され行方が分からなくなった事故は、これまでに5人が救助され、1人が遺体で見つかりましたが、インストラクターの高橋祥子さんは今も見つかっていません。
救助された5人のうち1人はすでに退院し、ほかの4人も病院に搬送された際は衰弱が激しかったものの、その後、順調に回復していて、病院側の説明によりますと、きょうにも退院できる見通しだということです。
今回の事故を受けて、家族も相次いで現地入りし、家族の1人は、無事に見つかってホッとしましたが、まだ見つかっていない人もいますので、複雑な気持ちですと話していました。
一方、高橋さんの行方はきのうの捜索でも手がかりは見つからず、救難当局はけさも夜明けとともに捜索を再開し、発見に向けて全力を挙げることにしています。
記録的な大雪から1週間近く。
孤立している地区は解消されつつあります。
しかし、山梨県を中心に依然、1100世帯余りが孤立しています。
今回の大雪で相次いだ高速道路の通行止め。
きょうの午前0時には、中央自動車道富士吉田線などの通行止めも5日半ぶりに解除され、大雪による関東甲信の高速道路の通行止めは、すべて解除されました。
しかし、昨夜の時点で、山梨、埼玉、群馬、東京などで、合わせて1100世帯余りが依然、孤立しています。
このうち山梨県早川町では、場所によってはさらに1週間から10日間ほど、除雪に時間がかかる見通しで、町は住民に、ヘリコプターで集落の外に避難してもらうことにしました。
孤立した状態。
なぜ長期化しているのでしょうか。
原因の一つは、想定を大きく上回る積雪です。
除雪車が足りず、人力での作業も続いています。
もう一つは、寒気です。
真冬の寒さが続いているため、雪がとけにくく、過去24時間を見ても、あまり積雪が減っていません。
中には雪が凍って固くなっている所もあり、重機が入っていない所では、除雪が難しくなっているのです。
このため自衛隊、警察、自治体などは、孤立している地域の住民に、ヘリコプターで食料や燃料、それに薬などを届けています。
97世帯が孤立している埼玉県秩父市には、きのう、新潟県から除雪車が派遣され、行き来できなくなっている集落へ続く道などの除雪作業を始めました。
生活への影響も続いています。
山梨県内のガソリンスタンドの中には、灯油やガソリンが売り切れる店も出ています。
また、山梨県富士吉田市の小中学校では、通学路に大きな雪が残っているため、今週いっぱい、休校が続く見込みです。
長引く影響。
自治体などは除雪作業を急ぐことにしています。
TPP・環太平洋パートナーシップ協定の日米の事務レベル協議。
厳しい交渉が続いています。
焦点の一つの牛肉について、日本側が、関税の引き下げで妥協点を見いだそうとしているのに対し、アメリカ側は、長い期間をかけてでも原則撤廃すべきだという主張を崩していません。
TPP・環太平洋パートナーシップ協定を巡って、日本とアメリカは、農産物の関税や自動車の輸入に関する規制など、難航している分野の交渉を前進させるため、東京で事務レベルの協議を行っています。
このうち焦点の一つとなっている牛肉について、日本側は、輸入量が急増した場合に、一時的に関税を引き上げるセーフガードの導入を前提に、現在38.5%となっている関税を引き下げることで、妥協点を見いだそうとしています。
これに対し、アメリカは10年以上の長い期間をかけてでも、原則として関税を撤廃すべきだという主張を崩しておらず、日本側に一層踏み込んだ提案を求めています。
さらに豚肉についてもアメリカ側は、価格が安い豚肉ほど関税が高くなっている今の日本の制度を少なくとも廃止し、関税を大幅に引き下げるよう要求していて、厳しい交渉が続いています。
東京での事務レベルの協議はきょうが最終日で、日米両政府は今月22日からシンガポールで行われる閣僚会合と並行して、協議を続けることにしています。
ただ政府関係者からは、国内の生産者を考えれば、関税の大幅な引き下げは難しく、閣僚会合で大筋合意に達するのは難しいのではないかという指摘も出ています。
さあ、フィギュアスケート女子シングルショートプログラム。
ここからは改めて刈屋解説委員とお伝えします。
まずショートプログラムの結果から見ていきましょうかね。
こちらです。
現在1位は韓国のキム・ヨナ選手ですね。
そして急成長で注目されていたリプニツカヤ選手は5位となっています。
日本の3選手、鈴木明子選手が8位、村上佳菜子選手が15位、そして浅田真央選手は16位という順位になっているんですね、刈屋さん。
やはり、結果として、団体の試合が響いたのかなという感じがしますよね。
女子のシングルというのは期間の後半にありますので、ただでさえ調整というか、ピークをどう持っていくかというのは難しいんですけれども、その中で今回あったあの団体戦というのが、やっぱり大きく響いてるかなと。
結果として、やっぱり1位と2位にいる2人は、団体戦に出てませんよね。
キム・ヨナ選手は、やっぱり団体戦に出るっていうことは考えられないというふうにコメントしてましたし、ソトニコワ選手は団体から外されたのかなと思ってたんですけれども、この演技を見るかぎりはもしかするとロシアの戦略として、団体と個人を住み分けたのかなと。
リプニツカヤ選手に団体に専念させて、ソトニコワ選手は個人に集中させるという戦術だったのかなという感じがしますよね。
代わりにやっぱり、リプニツカヤ選手はあれだけの団体で演技をしましたので、調子は明らかに落ちていますよね。
そう考えるとやっぱり、日本のチームとして、団体をどう位置づけるのか。
そこからどういうふうに個人に持っていくのかという戦術が、もう結果として失敗だったということがいえるんじゃないかなと思いますね。
そういう面もあるんですね。
そうした中、浅田真央選手。
ミスが続きましたね、どういうことが原因としてあるんでしょうか?
やはり団体のときに、調整の段階で出て、トリプルアクセルを失敗したと。
そしてほかの選手はかなり調子を上げてきているということを考えたときに、このショートプログラムのトリプルアクセルの重要性というのは、本人が必要以上にやっぱり意識してしまったんじゃないかなと。
ここで絶対失敗できないという思いが強くなりすぎて、ここで失敗してしまったと。
そして失敗したことによって、これで失敗できないという思いが強いだけに、激しく動揺したんじゃないかなと。
その後のジャンプにかなりこれが響いてきて、立ち直ることができないままに終わってしまったという感じがしますよね。
改めて、これは採点表ですね、きのうの。
ですから、トリプルアクセルも回転不足を取られてますんで、70%から減点されてると。
これだけでも6点ぐらい失ってるんですよね。
そしてその次のトリプルフリップですね、ここでもやっぱり回転不足で70%からの減点と。
この2つだけで、もう9点から10点失っているんです。
さらにこのジャンプの3つ目の要素のコンビネーションジャンプが、コンビネーションにならなかったですよね。
ここでもう、7点ぐらい失っていると。
つまりジャンプの3つの要素だけで16点から17点失っているということになるわけですね。
ですから、練習どおりジャンプをしっかり跳んでいれば、72点ぐらいのところにつけられたというプログラムなんですよね。
それだけにとっても残念ですよね。
うーん、ジャンプのミスが響いているわけですね。
刈屋さん、浅田選手、メダルの可能性、フリーに向けてどうでしょうか。
やはり20点近く差をつけられた選手が3人いますので、もう極めて苦しいと、極めて難しい状況に今、ありますけども、ただ男子のシングルも、メダル争いしてる選手が総崩れして、下のほうからいきなり銅メダルになったデニス・テン選手がいますんで、これ、上位が総崩れしたときに、フリーの得点力のある浅田選手が完璧にやれば、可能性がないこともないなという感じはしますけれどもね。
ただそのフリー、やはりこれまで本人が取り組んできた6種類のジャンプ、8回入れて、これまでになかったプログラムに挑むというその快挙が達成できれば、歴史に残るんじゃないかなと思いますね。
そうですよね。
浅田選手はやっぱり、今回、バンクーバーから3年間ですね、4年間ですけれども、一番の目標として取り組んできたのは、オリンピックのフリーの4分間で、完璧な作品を作るという、その一点ですので、まずその第一の目標をしっかりと達成してほしいなという気はしますよね。
そうですね。
ほかの選手ですね、金メダル争いにも関わってくる、1位のキム・ヨナ選手、あすのフリーはどうでしょうかね。
これですね、キム・ヨナ選手は今シーズン2回、国際大会というか大きな大会に出てますけれども、国内大会も含めてですけど、フリーの後半がよくないんですよ。
ですから後半のスタミナ不足は、今シーズン、唯一の弱点としてありますので、やはりフリーでしっかりと終盤まで滑り切れるかどうか、これが大きなポイントになってくるんじゃないかなと思いますね。
それが連覇の鍵になると思います。
ですから、あとのソトニコワ選手もコストナー選手も、実はフリーに若干の不安があると。
つまりこの3人がフリーに不安がありますので、フリーを滑りきった選手が金メダルに届く、あるいは3人がフリーをもしかしてうまくいかなかった場合には、グレイシー・ゴールド選手、さらにはリプニツカヤ選手ぐらいまで、逆転の金メダルの可能性が出てくるという展開だと思いますね。
なるほどね、そして日本の鈴木選手と村上選手は、あすのフリーでどんな演技、期待されますかね。
鈴木選手はやはり集大成としてのフリーをしっかりと演じてくれれば、すごい世界ができるんじゃないかなと。
明らかに調子はよくなってますし、きょう冒頭のジャンプさえ失敗しなければ、4番目ぐらいにつけられたはずなんですよ。
あのコンビネーションジャンプだけで8点ぐらい失ってますので、それ以外の動きはすばらしかったですよね。
やっぱり団体のときよりも、ガラッともう、生まれ変わってきてますので、これはフリーはもう、期待できると思いますね。
そうなんですか。
楽しみですね。
そして村上選手。
やっぱり硬かったですね。
ですから、村上選手を団体に出して、雰囲気に慣れさせるという手があったんじゃないかなと思いますよね。
彼女もやはり、硬い中でも最初のトリプルトリプルをうまく成功して、うまく乗るかなと思ったんですけれども、やはりちょっと硬さが取れないままに、途中のトリプルフリップを失敗してしまったとあれだけで5点失ってますんで、あのトリプルフリップを失敗しなければ、60点以上の得点を挙げて、入賞圏内につけられたんだなと。
ですから実力は確かにあるんで、自信を持って、やはりフリーに取り組んでほしいなという気がしますね。
そうですね。
鈴木選手、村上選手、そして浅田選手、とにかく、気持ちの切り替え、どうしていくかっていうことですよね。
フリーに向けて。
フリーに向けてはもう、順位ですとか、いろんなことをもう考える必要がなくなりましたので、もちろん、可能性がないというわけではないんですけど、本人たちはもう、そういうことを一切考えずに、もう最高の4分間を演じると、最高の作品をこのオリンピックで作るという、その1点ですよね。
特に浅田選手は、そのために基礎を1からやり直してきて、そしてそれを積み上げてきましたので、その最後の作品として、ぜひ、もう最高の作品をオリンピックで残してほしいなという気がしますね。
真央ちゃんスマイルが見たいですよね。
そうですね。
その作品をしっかりと刻みつけたいですよね。
さあ注目のフィギュアスケート女子シングル後半のフリーは、総合テレビ今夜11時45分から放送します。
ここまで刈屋解説委員とお伝えしました。
では次のニュースです。
核を使ったテロや、原子力施設に対する攻撃への対策などについて、各国首脳が話し合う核セキュリティーサミットが来月、オランダで開かれます。
安倍総理大臣は、核軍縮の進展や、核兵器の拡散防止に向けて、連携強化を訴えたいとして、出席する方向で調整に入りました。
核セキュリティーサミットは、平成22年から2年に1度開かれ、3回目の今回は来月下旬にオランダのハーグで開かれることになっています。
政府内では、新年度・平成26年度予算案の国会審議を考慮し、安倍総理大臣が出席するのは難しいという見方が出ていました。
しかし安倍総理大臣は、アメリカのオバマ大統領をはじめ、各国の首脳クラスが出席を検討していることも踏まえ、出席する方向で調整に入りました。
安倍総理大臣は、去年9月の国連の核軍縮に関する会合で、北朝鮮による核開発など、核のリスクは一層多様化しているとして、対策の強化を訴えていて、今回のサミットで、核軍縮の進展や核兵器の拡散防止に向けて、各国の連携強化を訴えたい考えです。
またサミットには、オバマ大統領に加え、韓国のパク・クネ大統領らも出席する見通しで、政府高官の一人は、この機会に各国の首脳と会談し、関係の強化や改善につなげたいとしています。
東京電力福島第一原子力発電所2号機で、原子炉の底に溶け落ちた核燃料を、冷やすことができているか監視するための温度計が、点検作業のミスで故障しました。
東京電力は残る1つの温度計で監視を続けていて、復旧を急ぐことにしています。
東京電力によりますと、おととい、福島第一原発2号機の原子炉内部の温度を監視するため取り付けられている温度計で異常が見つかりました。
温度計が正常に作動しているかどうかを確かめる点検さぎょうで、100ボルトの電圧をかけるところを、誤って250ボルトの電圧をかけたため、ショートして故障したということです。
東京電力が公表したのは、異常を確認してから1日余りたった昨夜で、すぐに故障と分からなかったと説明しています。
2号機では、事故で原子炉の底に溶け落ちた核燃料を、水で冷やし続けていますが、底の部分の温度を監視する温度計はおととし、故障が相次ぎ、今回の故障で残りは1つしかありません。
東京電力は温度計を交換し、復旧を急ぐことにしていますが、放射線量が高く、原子炉格納容器の外から細い配管を通して設置するため、時間がかかる見通しだということです。
スマートフォンやパソコンを通じて、私たちの行動や買い物の傾向などは日々記録されるようになりました。
こうして集まった膨大な情報はビッグデータと呼ばれます。
このビッグデータを収拾・分析し、外部に提供する新たなビジネスが、急速に広がっています。
スマートフォン向けに開発されたアプリの数々。
ラーメン店や病院などがどこにあるかが分かります。
これらはすべて、利用者の同意を得たうえで、位置情報を収集しています。
アプリを開発した東京の会社です。
収集する位置情報は毎月3億件。
このデータの販売を3か月前から始めました。
料金は月額80万円から。
すでに複数の企業が出店や広告の戦略に活用を進めています。
このアプリのデータを、観光に生かす取り組みも始まりました。
年間5000万人の観光客が訪れる京都市。
この日、開発会社の担当者は、中心部の商店街を訪れました。
アプリの利用者の行動を分析した結果を説明しました。
これは、京都を訪れた利用者がどこから来たかを示したデータです。
赤い場所ほど多くの人が訪れています。
地域に偏りがあることが分かります。
京都市内で、利用者がどのように移動したかも説明しました。
商店街ではこのデータを購入して観光客の動向を分析し、人を呼び込む方法を検討することにしています。
位置情報だけでなく、ネットでの買い物のデータも、企業間でやり取りが始まっています。
通販会社が開いたデータ活用のセミナーには、サイトで商品を売る会社からおよそ120人が参加しました。
この日、通販会社を訪れたのは、ボディソープメーカーの担当者。
商品の販売傾向について説明を受けました。
グラフはサイトを訪れたあと、商品を何番目に購入したかを示しています。
順番が早いほど、その商品を目当てにサイトを訪れたと考えられます。
日用品は通常、別の商品のついでに購入される傾向がありますが、このボディソープは、メーカーが考えていた以上に集客力があったことが分かりました。
分析結果を受けて、このメーカーは販売戦略を練り直す方針です。
ビジネスへの本格的な活用が始まったビッグデータ。
一方で、利用者に無断でデータを販売し、問題となったJR東日本のSuicaのケースなど、トラブルも起き始めています。
プライバシー問題の専門家は、利用者に対して十分な説明をすることが必要だと指摘しています。
次です。
マレーシアで日本企業が手がけてきた、東南アジアで最も長いトンネルがきのう、貫通しました。
首都周辺の水不足を解消するためのトンネルで、工事の関係者たちがその瞬間を祝いました。
この工事は、日本政府の円借款を活用して、マレーシア政府が発注し、日本の大手建設会社2社が、地元企業と共同で5年前から進めています。
人口の増加に伴って深刻化する、首都クアラルンプールとその周辺地域の水不足を解消しようと、隣の州から水を引くもので、東南アジアで最も長い44キロのトンネルとなります。
まもなくこちらの最後の岩盤が崩されて、東南アジアで最も長いトンネルが貫通します。
トンネルが貫通すると、作業を見守っていた人たちは笑顔で抱き合い、大きな歓声が沸き起こりました。
トンネルは、標高1000メートルを超える山間部を通り、想定を上回る量の湧き水などにも悩まされて工事は難航しましたが、トラブルの回避策を何重にも用意して貫通にこぎ着けたということです。
東南アジアはまだまだこれからいろんなインフラ整備を残してます。
そうしたインフラ整備を必要としてる国、国民の方々、いらっしゃるわけですね。
今まで培ってきた技術を遺憾なく発揮して、少しでもお役に立てれるように頑張りたいと思います。
続いて気象情報です。
まだまだ寒さが続いていますね。
東京・渋谷、今はどんな様子でしょうか。
渡辺さん。
けさも空気が冷たいです。
これまで強かった風は収まっていて、だいぶ穏やかなんですが、この連日の冷え込み、特に深夜のオリンピック観戦で寝不足の体にはだいぶ堪えますよね。
さあこの寒さ、今週いっぱいは続く見込みです。
まずはきょうの予想最高気温です。
きょうも平年を下回る所が多く、10度以下の所も多いです。
東京は日中7度までしか上がらず、もう2月も後半ですが、真冬の寒さになりそうです。
そしてこの寒さなんですが、今週いっぱい、大体日曜日ごろまで続きそうです。
ただ来週になると、各地で気温が上がって、春らしくなってきそうです。
特に雪の多い北日本は平年よりもかなり高くなる予想ですから、雪崩には注意が必要です。
そしてきょうは太平洋側でも一時的ですが、雪の降る所がありそうです。
そのあたりを詳しくお伝えします。
きょうの午後から特に夕方以降は関東甲信や静岡県の内陸や山沿い中心に雪が予想されています。
降る量はそれほど多くないですが、先日、大雪となった所で新たにまた少し積もるおそれがありますから、気をつけてください。
では予報です。
2014/02/20(木) 07:00〜07:50
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▽スノボ竹内 銀メダル ▽フィギュア女子SP 浅田・鈴木・村上は…メダル獲得のカギは? ▽バリ島行方不明事故 ▽自治体・企業に拡大 ビッグデータを生かせ
詳細情報
番組内容
【キャスター】阿部渉,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】早坂隆信,【気象キャスター】渡辺蘭
出演者
【キャスター】阿部渉,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】早坂隆信,【気象キャスター】渡辺蘭
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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
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