趣味の園芸「花色を楽しむオステオスペルマム」 2014.03.20

おはようございます。
今日は2010年3月に放送した「花色を楽しむオステオスペルマム」をお届けします。
花壇に寄せ植えに春にピッタリのカラフルな花の楽しみ方をどうぞ。

(テーマ音楽)「趣味の園芸」司会の…今日ご紹介するのは春の訪れを告げるように色とりどりの花を咲かせるこの花がテーマです。
バラエティーあふれるその花色はまるでパレットに並ぶ絵の具のよう。
お店に並んでいるとどの色を選ぼうか迷う方も多いのではないでしょうか。
今日はそんなオステオスペルマムの仲間や管理のポイントをたっぷりとご紹介します。
後半は「フルール」です。
いろいろなシーンで花を贈る事が多いこの時期相手の心に響かせる花の選び方をご紹介します。
こちらもお楽しみに。
まずはオステオスペルマムからご紹介しましょう。
教えて下さるのはとっとり花回廊矢澤秀成さんです。
(2人)よろしくお願いします。
今日のテーマすてきな花ですがちょっと呼びにくいんです。
香織さんちょっと言ってみませんか?練習を。
オステオスペルマムですよね。
オステオスペルマム。
なかなか流ちょうに言えませんが。
大丈夫そうですね。
今日のオステオスペルマムですがまず魅力はどういったところにありますか?アフリカ原産なんですけどもキク科なんですね。
更に色のバリエーションも非常に多くてこのように花がいっぱい咲くんですよ。
これが何と言っても魅力ですね。
つぼみもたくさんという事で来年も咲く…?多年草なんですね。
ですからしっかりと株を維持していけば来年も再来年も咲いてくれますね。
いいですね。
ではまずはオステオスペルマム魅力的な花色の数々をご紹介頂きます。
まずはビビッドな色を集めました。
元気が出そうですね。
このオレンジ色の花。
きれいですよね。
このオレンジ色のね…ほんと鮮やかな色の。
そして真ん中には少し紫色が入っているんですね。
ほんとだよく見ると芯の部分が紫色。
おしゃれですね。
お隣にあるのもきれいな花色。
ちょっと小花ですが。
花数が非常に多いですね。
更に紫色と真ん中のブルーがとてもコントラストがいいですね。
黄色い花粉もポイントですかね。
そして続いては…。
優しい色を今度は集めてみました。
ほんのりとした色合いですね。
真ん中が白でまわりが黄色く染まるアマンダというね。
グラデーションがとてもきれいですよね。
ほんと優しいというお花の色だと思うんですが…。
そのお隣にあるのも…。
薄いピンク色のビアンカという名前なんですね。
これは一つ特徴がありましてこちらが花の表ですが裏側ですね。
表そして裏。
分かりますかね?裏の色が…。
かなり黄色いですね。
裏と表が色が違うんですね。
オステオスペルマムというのは裏と表が違う品種が多いんです。
ですから風でこうユラユラ揺れると色が変わったり黄色になったり紫になったり。
これがかわいらしいんですよ。
私これ大好きです。
すてきですね。
さあ続いてですけれども…。
今度はユニークな色合いとか形を集めてみたんですね。
すごい色みですね。
何と言いますか深い色。
ちょっと長い名前ですが。
最初こちら黄色なんですが…黄色。
そして徐々に色がついてきます。
だんだん赤っぽくなってくる。
徐々に色が変わってくるのが特徴です。
そして「アウトバックパープル」というので後ろもかわいらしい色です。
黄色から赤紫へと深い色の花でした。
そして隣にあるのとっても個性的ですよ〜。
見てのとおりスプーン咲きと言って面白いでしょう。
見ようによっては逆に見るとシャベルを差したようなシャベル咲きといいますかね。
花の中心に向かってシャベルをたくさん入れてるような感じにも。
楽しくなりますね。
こちらにもありますけれども本当にいろいろな花の形があって花の色があってという事でまさに「絵の具のよう」という形容がピッタリ。
色合いがすごく楽しいです。
続いてはオステオスペルマムの管理方法を教えて頂きたいと思います。
この時期こうした開花株が店先に並んでいると思いますがどれを選ぼうかポイントを教えて頂きたいと思います。
ポイントは3つあります。
まずは上を見て下さい。
つぼみがいっぱいついてますよね。
よく見るといっぱいついてます。
まずつぼみがいっぱいついてるのをまず選んで下さい。
そしてもう一つ。
2つ目は枝数がたくさん増えてますよね。
芽数がいっぱいありますね。
たくさん枝数芽数のあるものを選んで下さい。
3つ目は根元があまりグラグラしないもの固いものですね。
こういったものを選んで下さいね。
購入したあとこのまま管理でよろしいんですか?このままだとね実はこれ抜くと分かりますが見て下さい。
もう根がいっぱい。
あ〜ギッシリですね。
このまま管理すると根腐れの原因になりますからこの根を軽くほぐしながら植え替えをします。
ハサミで四つ角…。
1つ2つ3つそしてもう一つ4つと。
こういうふうに4つ切ってもらってねそして軽くほぐしながら一回り大きな鉢に植え替えてあげる。
これが大事ですね。
その植えつける用土はこちらになります。
更にね肥料ですが緩効性の化成肥料こういったものがあります。
こちらを今植えた5号鉢くらいだと一つかみ程度ですね。
これを土に混ぜて植えつけて下さい。
そしたら元気な根が出てきます。
次々に花が咲くわけですね。
日常の管理ですが置き場所は?外の日当たりですね。
日光が大好きですから。
ただ今購入するとまだ霜が降りますね。
遅霜もありますね。
霜に当たるとちょっとクタッとしてしまいますので霜が降りそうだなという時はその前の日に家に取り込んで避難させてあげる事が大事です。
お水やりは?乾いたらたっぷりが基本です。
蒸れに弱いので表面が乾いたのを確かめてからたっぷりあげて下さい。
そして肥料はいかがですか?肥料は6月ぐらいまで花が咲き続けますので月2回ぐらい液体肥料をやって下さい。
そして秋は10月…ヒガンバナが咲く頃だから9月下旬かな。
そのぐらいからまた肥料を再開して月に2回ぐらい液体肥料をあげて下さい。
分かりました。
矢澤さんこのオステオスペルマム順調に育っているかなと思っていてもこのように下葉が枯れる事があるんですが…。
これは風通しが悪いんですね。
やっぱり蒸れですか。
このように下葉が枯れてきてしまうんですね。
茶色い葉が…。
茶色い葉は手で取って下さい。
また次の病気の原因になってしまいますのでこういうふうに取ってあげる。
これが大事なんですね。
この辺りの茶色い葉も取るべきという事ですね。
その他に考えられる原因はありますか?日照不足というのが考えられるんですね。
つぼみをよく見て頂くと分かるんですが…分かりますか?これ。
茶色くなってますね。
つぼみが日照不足で茶色くなって花開かずに終わってしまったんですね。
よく見ると茶色いそういったつぼみがいっぱいついている。
かわいそうなんですがこうやって取ってあげて下さい。
茶色くなってしまったつぼみを整理してひなたに出していく。
ただ急激にひなたに出すと日陰で育っていたのを出すと葉がしおれてしまったり葉先が焼けてしまったりします。
ですから1日目は1時間ぐらい日に当ててみようとか2日目は2時間と徐々に慣らしてあげるのが大事ですね。
蒸れと日照不足と2つありましたが…。
もう一つあるんですね。
肥料不足というのになります。
これ一見新芽が吹いてるように見えるんですがこの株の場合は肥料不足なんです。
ここ見て下さい。
下葉が緑色ですよね。
上の方はちょっと薄い黄緑色でちょっと徒長してますよね。
新芽だから薄い色をしてるんではなくて肥料不足なんですね。
ですからこの場合は肥料をあげると。
ただ肥料やりはドンとやるのではなくやはり適量をあげるのとそれかむしろ薄めの肥料をやって徐々に徐々に株をつくってあげる事が大事なんですね。
徐々に慣らしていくと。
はい分かりました。
その他にするべき事は…?花摘みというのがね…。
こちらにお花が終わりかけている…。
あっごめんなさい。
花摘み。
これ見て下さい。
これ分かりますかね。
花が終わるとカールするようにクルクルッと回ってるようになります。
よれてる感じですね。
これが花の終わっているサインです。
こうなったら花の茎を一緒にねこういうふうに切ってあげる事が大事なんですね。
つけ根から切って下さい。
とするとこれも花がらですよね。
これもこれもこれもこれもこの辺りみんな?いや実はねちょっと難しいかな。
こちら花がら。
こちらの方はこれから今閉じつつあるものです。
この違いがあるんです。
実はオステオスペルマムは日が陰ると花を閉じる性質なんです。
実はこれちょっと前までダンボールに入れておいたんです。
ですから閉じ気味なんですね。
という事はまたあしたになれば咲くんですね?そうです。
じゃあ切っちゃいけないわけだ。
そうなんです。
ここで世のサラリーマンに言いたい事があるんですが昼間働いている方家に帰ってオステオスペルマムを見るとこのような状態になってるんです。
夜帰ってくるから。
みんなつぼんじゃってる。
それでみんな切ってしまったら週末休みの日に見る時「あれ?何もない!」ってなりますよね。
もし花がらがどっちか分からない場合は休みの日の日中日が当たっている時に切って下さい。
開いているのは切っちゃ駄目。
つぼんでるのは切って下さいねその時はね。
オステオスペルマムの性質をきちんと理解してお花を楽しみたいと思います。
ではこちらの全ての花が終わってから。
こちらの株ですね。
こうなったらどうするかと。
6月の梅雨前ぐらいにこういうふうになってきます。
そしたらね真ん中ぐらいの高さで切り戻します。
その時大事なのは下に葉がたくさんついてる事ともう一つねこのね…え〜とどこかにないかな。
この辺ありますね。
この辺に小さな芽が吹いてるのが分かりますかね。
わき芽として…。
ああ出てますね。
小さな芽が。
これですね。
こういった芽が出てるかなと見てそれから切ります。
この芽の脇で切るという事ですか?実際にこの芽の上でこういうふうに切ってあげる。
そしてみんなこういうふうに切ってあげますね。
株全体を刈り込むような。
下の芽を見ながらこうやって切ってあげます。
切ってる時にあまり枝が混んでいる時は細いのとか枯れたのを切ってあげるんですね。
そうすると風通しがよくなって先ほどみたいに下葉が枯れたりそういう事はなくなってくるんですね。
少し中をすかしていくと。
それが大事なんですね。
こうして切る事で先ほどの小さなわき芽が成長して…。
こんもりと大きな株になるんですね。
こういうふうに出来ました。
このように管理して夏を越したあとというのは?実はねヒガンバナが咲き終わる頃10月の半ばぐらいですかね。
これまた大きくなってきますからもう一度切ってあげる。
同じような切り方でいいですか?半分ぐらいにしてしまうと。
ただね10月下旬までにやって下さい。
10月下旬までにやらないと花芽がついてる可能性がありますから10月下旬までに切ってそしてしっかり芽を吹かして下さい。
そうしますと…見て下さい。
翌年にはこんなになっちゃいます。
いかがですかね?立派ですね。
やっぱり毎年こういうのが咲くというのはいいですね。
切り戻した株が約倍ぐらいにはなるという事ですね。
見応え十分です。
是非切り戻ししたいと思います。
これまでは鉢植えのものをいろいろ教えて頂きましたがオステオスペルマム庭植えもできるんですか?強い霜が降りる場所は難しいんですが霜のあまり降りない暖地なら大丈夫です。
そしてこちらにすてきな花壇をご用意頂きました。
色鮮やかでしょう?すごいいろんな色が出てますね。
とっても楽しめますよね。
この足元に入っているのは?スイートアリッサムです。
小さな白い小花が足元を明るくしてくれます。
スイートアリッサムは広がるんですよ。
増えるんですね。
この白い花がオステオスペルマムの花色を引き立ててくれそうですよね。
その他にもまだ入っていますよね?こちらタイムなんですね。
小さな葉っぱですけども香りもいいしそして雑草よけにもなるんです。
シュガーバインも横に生えますから雑草よけになります。
というとグラウンドカバーという事ですから地面をはうようにいっぱい広がっていくという。
このようなすてきな花壇とても楽しいなと思うんですがこれだけ花色が豊富なオステオスペルマムですからオステオスペルマムだけでもすてきな一鉢をつくれそうですね。
今日つくってみたんですよ2鉢まずは見て下さい。
まず赤い鉢の方。
赤系のピンク系とか混ぜてみました。
いかがでしょう?ですからこういう寄せ植えもね。
ピンクと白いお花と赤い器でとても春らしいですね。
更にこちら。
シックな色でまとめてみました。
黒い器と少し濃いめの色を混ぜてみました。
いいでしょう?ガラッと印象違いますね。
落ち着いた雰囲気です。
更にもう一つちょっと遊んでみました。
見て下さい。
水色の鉢にこんなビビッドカラーを集めてみました。
薄い黄色オレンジそして赤も入っているんですけれども…。
コントラストがいいですね。
とってもポップな感じで元気が出そうですよね。
このオステオスペルマムは花の色がほんとに豊富ですからお店に行ってその日の気分やご自分の好みで花を選ぶというその色遊びが楽しみの幅を広げてくれますね。
しっかりと名前を覚えてほしいですね。
最後に一緒に言ってみましょうか。
私が「春一番は…」と言ったら一緒にいきますよ。
いきます。
春一番は…何とかいきましたねよかった。
皆さんも楽しんで下さい。
今日はいろいろと教えて頂きまして…。
(2人)ありがとうございました。
春は出会いと別れの季節。
花束を贈る機会が多くなります。
花をプレゼントするのは心を贈るという事。
気持ちを込めた花はきっともらった人の心に響くはずです。
毎日いろいろな花束を作っている田中和子さんに花の選び方を教えて頂きます。
まず大切なのがシチュエーション。
例えばプレゼントが集中する送別会で大きな花束をもらったら…。
持ちきれな〜い!そうならないように小ぶりなものをプレゼント。
ああ〜これならうれしいですね。
さりげない気遣いが喜ばれる花束の第一歩。
小ぶりにギュッとまとめた…小さくてもとっても華やかです。
シャープなラインタイプの花束だったら男性にもピッタリ。
シンプルでスッと伸びた茎が美しいカラーと落ち着いた紫のスイートピーを合わせます。
色と形を工夫すれば男性にも喜ばれるはず。
花の名前にも注目してみて下さい。
例えばこのバラは「ワンラブ」といいます。
「ひとつの愛」というバラ。
特別な人に贈りたいですね。
結婚のお祝いに幸せを願って「ドルチェヴィータ」。
名前に気持ちを託してプレゼントするのもすてきですね。
12本のバラに12の気持ちを込めた花束「ダーズンローズ」。
欧米では愛情のしるしとされプロポーズや結婚の時に男性から女性へ贈るそうです。
ちょっとした気持ちを伝えたい時。
例えば落ち込んでいる友達を元気づけるには…。
ビビッドなお花をチョイスして元気いっぱいの花束を作ってみましょうか。
鮮やかなピンクと暖かなオレンジは明るく元気なイメージ。
こんな花束をもらったら楽しい気持ちになりそうです。
今華子さんは気持ちを伝えたい人はいますか?う〜んやっぱりお母さんですね。
ずっと見守ってきてくれてるのでほんとに感謝の気持ちを伝えたいです。
そうしたらとびっきりすてきな花束を作りましょうか。
お母さんの大好きな赤いバラにカーネーションを組み合わせて感謝の気持ちを込めました。
喜んでもらえるかな〜。
私の気持ちが届きますように!思いを込めた花の贈り物。
あの人の心に響くかな。
今日の「趣味の園芸」いかがでしたか?「花色を楽しむオステオスペルマム」そして「フルール」は「趣味の園芸」テキスト3月号に掲載されています。
今後の放送日時と併せて参考になさって下さい。
来年もたくさんの花を楽しむには花後の手入れが大切です。
園芸研究家の横山直樹さんにコツを伺います。
「玉さん庭をゆく」は玉さんの庭づくりを紹介する特別編の前編。
デザインの極意をご紹介します。
それではまたお会いしましょう。
2014/03/20(木) 10:30〜10:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「花色を楽しむオステオスペルマム」[字]

品種豊富、早春から初冬まで花期も長いオステオスペルマムの管理について紹介。司会・山田香織(盆栽家)<ミニコーナー/フルール・心に響く花の選び方>

詳細情報
番組内容
白、桃、紫や黄などの鮮やかな花が店頭を彩り、花壇でも鉢でも楽しむことができ、早春から初冬まで花期も長い。品種豊富なオステオスペルマムの管理について紹介する。【司会】山田香織(盆栽家) 「ミニコーナー/フルール」は「心に響く花の選び方」。自分の気持ちを伝える、相手の心に響く花の選び方を紹介する。【講師】田中和子【リポーター】多岐川華子 <2010年3月14日のアンコール放送>
出演者
【講師】花と緑そして人を育てる学校校長…矢澤秀成,園芸研究家…田中和子,【司会】三上真史,山田香織,【リポーター】多岐川華子,【語り】上田純子

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:28982(0×7136)