・
(竿竹売りの声)「竹やぁ〜!竿竹ぇ〜!竹やぁ〜…」
(安浦エリ)お父さん!あの竿竹なんとかしてよ!なんかこう…フィーリングがあわないのよね!
(安浦刑事)向こうだって商売なんだから…。
(安浦ユカ)なにイライラしてるの?
(エリ)してないわよ!・「2本で千円!2本で千円!竹やぁ〜竿竹ぇ〜!」
(ユカ)あっ…!もうイライラするなあ!お父さん早く言ってきてよ!わかったよもう…。
言ってきますよ。
「物干し竿はいかがですか?20年前のお値段です!」「2本で千円!2本で千円!お気軽に声をかけてください」「竹やぁ〜竿竹ぇ〜!」すみません…。
(遠山和久)は…?耳栓してちゃ聞こえないよなあ…。
すみませんがこのスピーカーの音もう少し下げられませんか?しまいにはこのご近所から文句が来ますよ。
ああすみません…。
ちょっと耳が遠いもんで…。
つい…他人も聞こえてないんじゃないかと不安になりまして…。
気をつけます。
「竿竹ぇ〜!」あの…べつに消せって言ってるわけじゃないんですよ。
「竹やぁ〜竿竹ぇ〜!」
(遠山)これくらい?もう少しそれボリューム下げられませんかね?これくらい…ですか?
(さっきより小さな音)まあそんなとこでしょう。
どうもすみませんね…。
(川辺課長)…はあ野田ですか?野田は合宿に行っておりましてあと5日ほど戻ってきませんが…。
・
(電話のベル)
(田崎晴子)はい刑事課…。
…はい?竿竹屋がうるさい?あの…どういうことでしょうか?
(崎山香)いつもなんですよ!ほらっ聞こえるでしょう!?「竹やぁ〜竿竹ぇ〜!」私つかまえときますからすぐ来てください!つかまえておきますって…。
放っときゃいいんだよ。
相手にしてらんないよ。
(里見刑事)いやまずいですよ。
行きましょう。
おい…おい!あのふたり最近言うこときかないけど安さんどう思う?あの男…。
なんだ聞いてねえや…。
(遠山)商売できないじゃ…。
(香)どきません!警察の人の前で誓約書書いてもらいます!ここだけじゃなくてあちこちでうるさいって言われてるのよ!私引かないから!私耳が遠いもんだから…。
(香)理由になりません!奥さん…。
耳が遠いならこんな商売やめちゃえばいいじゃない!大きなお世話ですよ!パトカーよ!崎山さんが呼んだのかしら?刑事さん!刑事さん!この人逮捕してください!しつこいわね崎山さんの奥さん…。
名前と住所を教えていただけますか。
すみませんあの…まいったなあ…。
(川辺)「今後一切売り声のテープの音量を上げ地域住民の方々にご迷惑をかけないことをここに誓約いたします。
遠山和久」…。
とにかくしつこいんですわ。
「どうして逮捕しないんだ」って…。
ちょっと変わった人だったわね…。
だから言ったでしょ?放っときゃいいんだよ。
なあ安さん?
(川辺)…あれまた聞いてねえや。
〔耳がちょっと遠いもんで…他人も聞こえてないんじゃないかと…〕
(渡辺眞子)《遠山さん…》聞いた?やっとスーッとしたわ!あの竿竹屋にガツンとやってやったの!いい気持ちだったぁ…。
でもなにもあそこまでしなくても…。
あんた…私にさからうの!?別に私…。
(留守電の再生)「私道子。
この間のこと考えてくれた?」「あれから考えたんだけど私の思ってること間違ってないと思う」「やっぱり一緒に暮らそうよ。
お父さんだっていつまでも今の仕事できないでしょ?…また電話します」〔だったらこんな商売やめたらいいじゃない!〕
(香)〔この人逮捕してください!〕
(崎山辰夫)おい香…いないのか?香!!どうしたんだ!?
(高木刑事)安浦さん…。
ここに血を拭き取ったようなあとがあります。
凶器はこの時計じゃないですか?鑑識さん頼みます。
今日の3時頃あの車が停まってたんですよあそこに…。
もしかしたら竿竹屋さんの…?刑事さんも見たでしょ?崎山さんひどいこと言ってたでしょう。
竿竹屋さんと何かあったんじゃないかと思って…。
竿竹屋さんが家に入っていくのを見たんですか?そういうわけじゃありませんけど車が停まってたものですから…。
やっぱり言わなきゃよかったかしら…ごめんなさい。
ご近所で崎山さんと一番親しくなさってたのは…?そりゃあもう…裏の渡辺さんの奥さん。
いつでもご一緒に…。
一卵性じゃないかなんて…。
ねえ?ええ。
そう渡辺さん。
(田崎)渡辺さん…。
渡辺さん…?夜分どうも恐れ入ります。
ちょっとお話を…。
警察の者です。
お隣の崎山さんの奥さんのこと…ご存じですよね?何か心当たりがおありでしたらお聞きしたいんですけど…。
(田崎)とても仲がよかったそうですね。
日頃何かそういうことを崎山さんからお聞きになってませんか?いいえ。
私帰ってきたばっかりでなんだかもう…。
3時頃はお宅にいらっしゃいました?…はい。
言い争うような声とか聞きませんでした?いいえ…。
崎山さんのお宅の前に竿竹屋さんの車が停まっていたのをご覧になりました?
(田崎)死亡推定時刻は午後3時。
遺体の直腸温度と部屋の状況からいってほぼ間違いないそうです。
詳しいことは解剖の結果を待ちますけど直接の死因は後頭部強打による脳挫傷だそうです。
3時か…今のところは竿竹屋の可能性が高いな。
高木と今井から連絡は?
(田崎)ありません。
何やってんだあいつら…。
行方をくらましてるなんて…相当怪しいぞ。
自分もそう思います。
案外早く片づきそうですね…。
晴ちゃん…。
(田崎)はい。
衝動買い…したことあるだろう?
(田崎)ええ…。
…渡辺さんの奥さん!うん。
なに…?
(木村道子)相変わらず頑固だなあ…。
私と暮らしたって世話になるってことじゃないと思うんだけど。
世話になることだろう。
孫だってもうそろそろ中学にいく歳だし…。
何もすることないだろう。
私…仕事が忙しくなるからお父さんに家にいてもらえると助かるんだけどなあ…。
料理人・遠山和久なんてイヤだよ。
世話になるより世話してる方が気が楽だよ。
相変わらずプライド高いのねお父さんは…。
はいよ。
・
(今井刑事)遠山さん。
崎山香さん…殺されましたよ。
あなたともめてた崎山さんの奥さんです。
…本当ですか?今日3時頃あの付近をまわりましたね?ええ…。
崎山さんの家に入りませんでしたか?私の仕事は家に入ることはありませんからね。
あの…私が疑われてるんでしょうか?
(主婦たち)崎山さん解剖室だって。
ご主人も大変よねえ…。
でもすぐ捕まるわよ犯人。
気休め言わないのよ。
あら奥さんおっしゃったんじゃない。
竿竹屋の車停まってるの見たって。
でも家の中に入ってくのを見たわけじゃないし…。
私見たわよ。
すみません今の話をもう一度聞かせてください。
竿竹屋さんが崎山さんの家に入ったんですね?私見ました。
(里見)3時頃ですか?
(主婦)間違いありません。
・
(電話のベル)はい遠山…。
「遠山さん?もうすぐ警察があなたのところに行きます」「疑われてるんです」3時頃崎山さんの家に入ってらしたのを見られています。
裏口を通って私の家にいらしたことにしてください。
私は裏の渡辺です。
裏の渡辺さん…?「もしもし?私はあなたを存じあげないんですがね…」「渡辺さん…?」あの…あなたはどういう方なんですか?…私眞子です。
井沢の眞子です。
まこさん…?はい。
…眞子さん!あのときの眞子さんなんですか!?はい。
お久しぶりでございました。
あの遠山さんが…。
私…耐えられないんです。
(眞子)〔私…眞子です…井沢の眞子です〕
(ノックする音)・
(里見)遠山さん?
(遠山)はい…。
あの…もう一度話を聞かせてもらえますか?ええ私がお呼びしました。
あの人崎山さんと話をするつもりだったんじゃないでしょうか…。
そんなことをしてもいいことないからって私そう言って…。
それでどうでした?遠山さんは…。
わかっていただけたようで少し世間話を…。
いえ少しじゃなかったかもしれません。
30分くらいたっていたかもしれません。
その間に崎山さんの家から何か物音は聞こえませんでしたか?さあ…気がつきませんでした。
バカなこと言うな!渡辺の奥さんがなんで遠山を庇うんだ?崎山さんの一番仲よしじゃないか。
理屈に合わんこと言うな!庇ってるとは…。
(川辺)そう聞こえるぞ。
…そうかもしれんぞ。
(川辺)ふたりはつながってるの?晴ちゃん遠山のことを調べたいんだ。
一緒に来てくれ。
はい。
おい安さん…安さん!!私の言うことぜんぜん聞いてない…。
(前田)遠山さんに何かあったんでしょうか?遠山さんの人となりといいますか何かうかがえればと…。
もと私の上司でした。
大学を卒業後山海貿易に入社しまして昭和60年に専務になられたんですがこの年に会社が倒産しました…。
そうですか…。
上司だったのはその山海貿易の頃ですか?はい。
私は倒産してすぐ親父のこの会社を継ぎました。
課長になりたての頃でした…。
倒産以降のことはお嬢さんにお聞きになってください。
(携帯電話)はい田崎です…。
…えっ出ましたか指紋。
ガイシャの家の中にあった指紋のひとつと遠山の誓約書の指紋が一致したんだ。
じゃあ崎山さんの家に入ったことは認めるんですね?…いつですか?いつ何のためですか?事件のあったあの日ですね?家の中までは入らなかったと言うてましたね?そうやのにですよなんで家の中にあなたの指紋があるんですか?他の日には誰も竿竹売りの声は聞いてないと言ってるんですよ。
…入りました。
どうしても腹に据えかねたんです。
ひとつだけ「私の仕事を侮辱したことを取り消してほしい」…。
そう言いました。
私にもプライドがある。
あの言葉だけはどうしても許せなかった。
なんと言われたんですか?どうして家の中に入ったことがないなんて言ったんだ!?知られたくなかったんです。
自分が惨めで惨めで…。
ほんの一言だけ言ってすぐ出ました。
その後裏の渡辺さんの奥さんから声をかけられて…。
崎山さんを殺したのは天地神明に誓って私ではありません!
(横溝署長)山海貿易の専務か…。
思い出すなあ。
もう20年もたつのかあの倒産から…。
あの…そんなに有名な事件だったんですか?そうじゃないんだよ。
俺はその頃日比谷署におってな。
首つり自殺があったんだよそこの社員の…。
それで覚えてるんだ。
…で遠山和久は…どういたしましょうか…?何も出てこないんじゃしょうがない。
アリバイはあるんだろ?あるといっても3時頃から20分ほど裏の奥さんと喋ってただけで…。
殺害した後かもしれませんし…。
…安さんは?ええ田崎くんと一緒です。
署長遠山和久…どういたしますか?お帰り願うしかないだろう。
その裏の奥さんと遠山さんがつながっていたということは?はい安さんがそれを…。
(チャイムの音)留守ですかねえ…。
・
(主婦)留守ですよ。
どちらへお出かけかわかりますか?奥さんは仙台。
ご主人が単身赴任だから。
よろしかったら渡辺さんのことをお訊きしたいんですけど。
渡辺さんね自分のことは何も話しませんよ。
亡くなった崎山さんにも話さなかったそうですから…。
よっぽど話したくない何かがあったんでしょうね。
みんなが知ってるのはひとつだけ。
ねえ?あれでしょう。
高校のときバレー部だったってこと。
どちらの高校ですか?神田先生お客さまです。
(神田正子)はい。
マネージャー後頼むわ。
(正子)真ん中の賞状を持ってる子です。
ああ…。
そういえば面影ありますね。
この頃の彼女ってどういう子だったんでしょう?眞子ちゃんはセッターをやっててバレーのセンスのいい子でした。
でも事件があってすぐやめました…。
事件といいますと?ええ…父親が自殺したんです。
会社が倒産して…。
その倒産した会社ってのは…山海貿易じゃありませんか?ええそうです。
確か…部長さんだったそうです。
自分が関係したフィリピン相手の仕事が倒産の原因だったとかで…。
奥さんを亡くされたばっかりだったそうで…。
そのせいも少しはあったでしょうけど眞子ちゃんがかわいそうで…。
で彼女は…?バレーどころか学校もやめてしまうって言ってたんですけどね…あと2年…ちゃんと卒業しました。
(正子)その後短大までいって。
そうですか…。
なんとか…つながってきたね。
(田崎)ええ…。
ということはですよ…渡辺さんは遠山さんのことを知ってて庇ったんですかね…。
でもむしろ恨んでたっていう方が…。
だって父親が責任をとって自殺しちゃったわけでしょう。
いやもうひとつ考え方があるぜ。
渡辺眞子が犯人で遠山さんを自分のアリバイに使ってた…。
だって渡辺さんは被害者と
(携帯電話)親友だったんですよ!
(携帯電話)はいもしもし?お父さんユカ。
あのね岩手の山村さんていう人からマツタケがいっぱい届いたんだけど…。
ちょっとかして。
もしもし?…うん。
私これから出かけるところなのよ。
ユカはマツタケ食べられないし…。
マツタケがどうかしたんですか?晴ちゃんさ…俺たち刑事の仕事ってのはつくづく業の固まりみたいなもんだなあって思うときもあるだろ?そうですねえ…。
もう10年近く前のことなんだけどこんなことがあってさ…。
その女の人はひとりの男をジッと見つめていたんだが私の目から見て異常だったんだよ…。
とっさだった。
何か危険なものを感じて私も下りた…。
想像したとおりその人は男を殺すつもりだった…。
〔じゃあ気をつけて…〕
(田崎)…でその人そのまま帰しちゃったんですか?うん。
相手の男は一見遊び人風に見えたんだが彼女の話を聞いたら犯罪性のある話じゃなかったんでそのまま帰したんだ。
つまり彼女の一途な思いがとらせた行動だったわけだ。
愛情の裏返しってやつですね…。
そして次の年に礼状と一緒に彼女から岩手のマツタケが送られてきたんだよ。
そして次の年も…。
こう見えても俺も地方公務員のはしくれだ。
毎年そんな高価のものをタダでもらうわけにはいかんだろ。
礼状と一緒にもうマツタケは結構ですとそのマツタケを送り返したんだ。
それ以来彼女からマツタケは送ってこなくなったんだ。
でもまた送ってきたってことはですよ彼女に何かあったんじゃないですか?うん。
今度の事件が解決したら彼女に会ってみようと思ってね。
そうですね…。
安浦さんは彼女にとって大恩人ですもんね。
晴ちゃんさ…渡辺さんの奥さんと竿竹屋の遠山さんてのは…今話した俺と彼女のみたいな関係じゃないのかな…?恩人ですか?うん…。
足長おじさんか…。
今井さんどう思います?遠山和久…。
なんであんなに落ち着いていられるのかな…。
心配することないよ道子。
確かに警察には何度も呼ばれたけど大丈夫私は何もしてないんだから。
じゃあな。
・
(電話のベル)はいもしもし…?
(眞子)遠山さん…。
私…父が亡くなったときにせっかく助けていただいたのに…。
こんなことになってしまって…。
遠山さん…。
本当にごめんなさい…!眞子さん…何があったんです?眞子さん!?眞子さん!
(片桐由美)その一卵性の親友っていうのはあてにならないわね…。
私にも覚えがあるのよ。
こっちが妹のように思ってつきあってるのに…「うるさくてしょうがない」だって。
他の友達に言ってたの。
それを聞いたときはショックだったわ。
いつ頃の話だい?もうずーっと前の話…。
女同士って…難しいのよ。
うん…女同士ねえ…。
…まあ男と女の関係も難しいけど…。
…えっ?いや…おっしゃるとおり…。
おーい早くおいでよ。
(由美)いらっしゃい。
(なお)いいんですか?
(池田)いただきます!どうだ?いい匂いだろ。
マツタケだあ!人数分あります?ひとり一切れずつな。
(田崎)おはようございます。
おはよう。
晴ちゃんマツタケの中にさこの手紙が入ってたんだよ…。
…あら!安浦さんこれ…。
よかったですね。
結婚記念のマツタケだったんだ。
何かお祝いしなくちゃ…。
それから晴ちゃん遠山さんのお嬢さんの方は俺ひとりであたるから。
ちょっと頼みがあるんだ…。
何ですか?ガイシャと渡辺さんの関係をもう一度調べてくれ。
わかりました。
じゃあ頼む。
お話しした遠山さんのお嬢さんです。
木村道子です。
安浦と申します。
お父さんのことをじかに訊きたいとおっしゃって…。
あの…父が…。
遠山さんは容疑者でもなんでもありません。
今日は井沢部長がお亡くなりになったときのことをおうかがいしたいと思いまして。
井沢さんは奥さんを亡くされて遺族は娘さんひとり。
確か…高1でしたよ。
事件の後遠山さんと駆けつけたんですよ…。
〔井沢くん…なにも君ひとりで責任をとることないじゃないか〕〔僕が悪かった…君を止めることができなかった〕〔僕が悪かった!〕〔申し訳ない…!〕〔悪いのはこのおじさんだ〕その娘さんは私と同い年です。
そうですか…。
遠山さんがその娘さんの面倒をみてらしたんじゃありませんか?知りません。
でも父ならそうしたかもしれません。
隠れてそっと…。
父はそういう人です。
そうですか…。
どうもありがとうございました。
まったくもう…!おいあのふたりは私に報告なしに勝手に行動してるんだ!これは!問題だ!!なあ!?俺たちには…あったよな?知らんのは課長だけですわ…。
刑事さん何度来ても私は崎山さんを殺してませんよ。
いやわかってます…。
…じゃあ犯人が?いいえ…。
遠山さん…犯人は渡辺さんじゃないかと思うんですよ。
証拠があるんですか?いいえまだありません。
しかしあなたもうすうす感じてたんじゃないのかな?私は何も…。
第一崎山さんが殺されたとき私は渡辺さんと一緒にいたんだ。
今度は私が彼女のアリバイを証言しますよ。
やっと渡辺さんとあなたの関係がわかったんですよ。
ねえ遠山さん…苦しんでる渡辺さんを本当の意味で救ってあげられるのは…あなたしかいないんじゃないのかな?足長おじさんのあなたしか…。
じゃあ失礼します…。
「竹やぁ〜竿竹ぇ〜!竹やぁ〜竿竹ぇ〜!」「物干し竿はいかがですか?20年前のお値段です!」「竹やぁ〜竿竹ぇ〜!竹やぁ〜」遠山さん…。
眞子さん…。
(眞子)お久しぶりです。
4年も面倒みていただいたのに…私…。
私…!眞子さん…。
「お父さんはお茶のいれ方が下手だ」っていつも娘に怒られるんですよ。
「お父さんはせっかちだから」って…。
さあどうぞ…。
…結婚なさって何年になりますか?5年です…。
仕事場で知り合われて?足長おじさんのおかげですよね。
いたんでしょう?高1から短大を出るまで…。
それが遠山さんだってことをわかってましたか?感じてました…。
でも…。
連絡も会うこともなかった…。
ビックリなさったでしょう。
自分が親しくしている崎山さんの奥さんともめていたのが遠山さんだったんですから…。
はい…。
どうしてあなた…声をかけなかったんですか?「私は眞子です」「あのときの眞子です」…。
「今はこんなに幸せにしております」…。
どうして…そう言わなかったんですか?自分のことを考えずにひとりの少女を守ろうとした遠山さんの胸に飛び込まなかったんですか…?飛び込んで悩みを全部ぶちまけていれば…。
こんな事件が起こらずにすんだんです…。
(ノックする音)渡辺さん…崎山さんからあなたの携帯電話に…今月だけで570回かかってきてますね。
うっとうしかったでしょう?570回も…。
崎山さん…時間も場所も…おかまいなしでした…。
〔はいもしもし?〕
(香)〔眞子さん今何してるの?〕〔買い物に行くところですけど…〕
(香)〔ちょうどよかった!牛乳と卵も買ってきてくれない?〕電話は1時間以上も続くんです。
車にひかれそうになったこともありました…。
〔バカヤロウ!〕〔ごめんなさい…〕〔そしたら町田さんの奥さんたら…〕〔聞いてる!?〕〔あ…ごめんなさい…〕〔帰るわ!〕
(眞子)1日中追い回されやっと寝ようと…。
(携帯電話)あの日限界がきてもうやめてくれるように頼みに行ったんです。
〔お願いします!〕〔私以外に電話かけてくる人なんていないくせに!〕〔あんたなんか私がいなかったら誰もつきあってくれないわよ!〕〔何考えてんのよ!〕その後のことはよく覚えてません…。
気がついたらスーパーでいっぱい買い物をして家でボーッとしていました…。
そこに刑事さんたちが…。
それで事件の次の日に遠山さんが疑われてることを知ったわけですね?はい…。
なぜそのときに自首してこなかったんですか?仙台の夫のことを考えると…。
結婚して5年…やっと赤ちゃんができたんです…。
刑務所の中では…どうしても生みたくなかったんです…!あなたは2度…遠山さんに助けてもらったわけですな…。
…はい。
しっかりと罪を償ってください。
はい。
それから…これからはもっと強く生きてください。
あなたは母親になるんだから…。
はい!私もあれ以来世間に背を向けて生きてきましたから…。
本当は気になっていたのに足長おじさんを気取っていたのがいけなかったのかもしれません…。
うちの娘と同い年なのに…。
いやいやそんなことありません。
なかなかできんことですよ。
しかし…不思議なことがあるもんですな。
昔の遠山さんの好意がなかったらもっと解決はこじれてたかもしれません…。
そうおっしゃられるとちょっと辛いです…。
でもきっと…立ち直ってくれるでしょう…。
そうですな…。
はい!お茶どうぞ。
どうぞ。
どうもすみません…。
お父さん新しくなったね!
(ユカ)ホントまっさら…。
明日からバリバリ洗濯しようね!ホントかよ?2014/03/20(木) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
はぐれ刑事純情派14[再][字]
「恩返し殺人!? 570回の嫌がらせ!」
詳細情報
◇出演者
藤田まこと、梅宮辰夫、眞野あずさ ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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