(テーマ音楽)
(チャイム)
(サトル)はい。
はい。
(先生)では台本担当のサトルくん。
おねがいします。
はい。
ぼくたちの1年間の思い出。
「林間学校の夜のまくらなげ」を題材にした劇を台本にしてみました。
(リンシュン)あ〜楽しかったね。
サトルくんありがとう。
ではみなさんさっそくれんしゅうしてみましょう。
・「あ〜バンババン」「かきくけこかきくけこ」。
ハッ!ハッ!今日の先生なんだかすごくやる気。
えい!
(伝じろう)えい!
(棒読みで)いたっ。
もうやめてよ。
ガラガラガラー!いつまでおきてるの〜!
(せいとたち)はっびっくりした。
早くねなさい!
(せいとたち)すみませ〜ん。
(シュン)ぜんぜんつまんない。
心の声そもそもぼくべつに演技にきょうみないし…。
心の声サトル。
ノンノンノン。
演劇は伝えるためのたいせつな手法なんだよ。
(お手玉が落ちる音)伝じろうの心の中へようこそ〜おヒョイ!お伝さん落ちてるよ。
そう落としてるの。
サトルたちのさっきの劇には重要な要素がかけてたのです。
重要な要素って?お伝さんシルブプレレレー!
(お伝さん)
劇を作る時は劇で何を伝えたいかを話し合ってそれを観客に伝えなければなりません。
そう演劇にはこれまで学んだコミュニケーションの手法がたくさんつまっているのです
劇を作る時に重要な要素。
それは話の「落ち」。
「ラストシーン」です。
「落ち」は見た人に伝えるメッセージ。
さらには見おわったあと観客がどんな気持ちになるのかきめてしまうたいせつな要素なのです。
まず「落ち」で伝えたいメッセージを考えていきましょう。
たいせつなのはシーンを通してどんなことに気づいたかどんなことを感じたかをさがすこと。
さあまくらなげで気づいたこといくつ見つかるかな?
先生におこられたから…先生が思ったのは…先生の大声にびっくりしたから…
つぎに劇を見おわった人にどんな気持ちになってほしいかを考えて「落ち」になるメッセージをきめましょう
ぼくたちもまくらなげが楽しかったから「おもしろい」と思ってほしいな。
わらってほしいよね。
うんそうそう。
劇を見ている人が楽しい気持ちになったりわらってくれる「落ち」になるのは何だろう?「せ〜の」で指さしてみる?せ〜の…。
「むやみに大声を出してはいけない」が3票。
これが「落ち」にしたいことだね。
う〜ん…。
みなさんが人にめいわくをかけたりわるいことをした時には大声を出す!教師として当ぜんです。
でもこれは劇の「落ち」のアイデアですからまあよしとしましょう。
トレビアーン!
サトルたちの劇の「落ち」は「むやみに大声を出してはいけない」にけっていしました。
でもここからが劇作りの本番です
ガラガラガラー!いつまでおきてるの〜!
この先生の台詞を「むやみに大声を出してはいけない」という「落ち」につなげるためにはどうすればおもしろくなるのでしょうか
先生の大声で部屋が停電しちゃうってのはどう?いい!真っ暗やみでおしばいするっておもしろそう。
停電しちゃうくらい大声を出すと「むやみに大声を出してはいけない」って感じが出るね。
真っ暗やみだけど先生の顔だけ見えているというのはどうですか?
(せいとたち)おもしろい。
でもどうやる?懐中電灯でてらすってのはどう?顔にパックしてたらハハハハハおもしろいかも!さい高!
会議のけっか台本におもしろネタがずいぶんふえました。
これでサトルたちの劇の流れが完成です
お〜なんだかおもしろそう!もうできたね!うん。
優勝まちがいなしだ!ちょっとまって!まだ完成してません。
(リンサトル)えっ!?まだ劇の流れができただけ。
これから演じなくちゃいけないよ。
(4人)演じる?おししょうさ〜ん!
(横山仁一)みんな〜こんにちは。
この方は横山仁一さん。
劇団の活どうを通してたくさんの俳優を世におくり出してきた演出家です
俳優さんは演技を組み立てるんだけども…その人の感情がどういうふうになってるのかっていうことをてきかくに表現していくととてもゆたかなあじわいあるシーンになります。
では横山先生じっさいに教えて下さい。
…という台詞がある時にその感情が「てきぱき」しているのか「いらいら」しているのか「めそめそ」しているのか「だらだら」しているのか「にやにや」しているのかこんなことをきめてあげるだけでも演技はとってもゆたかになります。
「どうしようこまったなぁ。
どうしよう」。
「こまったなぁ〜どうしよう!」。
「どうしよう…こまったな〜」。
「どうしよう〜こまったな〜…」。
「どうしようこまったなハハハハ…」。
どう?演じる気持ちがかわるだけでぜんぜんちがったいんしょうのシーンになったでしょ?みんなの演技はどんどん広がっていきます。
さっそくやってみて!
それではいろいろな感情を役にわり当てて演技をしてみましょう。
どんな劇になるのでしょうか?
(開演ブザー)
(にやにやして)ンフフフえい!
(めそめそして)ん〜…。
(にやにやして)フフフフッまくらなげっておもしろいね。
えい。
(だらだらして)そっかぁ?えい。
(めそめそして)ちょっとシュンくん。
あんまり強くなげないでくれるかなぁ。
うう…。
(てきぱきして)もうふとんがグチャグチャ。
まくらなげなんてもうやめて!
(いらいらした大声で)ん〜…こら〜!いいかげんにしろ〜!
(電球がわれる音)あれれ〜?ンフフフ…フフッ真っ暗だ。
あれ〜?先生の大声で電球われちゃってるよ〜。
もう!みんなふざけてばっかり!先生…。
(せいとたち)「むやみに大声を出してはいけない」。
フフフッごめんなさい。
カット!おもしろくなった。
(リン)もうこれさい高!今どは感情かえてやってみようよ。
ほかの人になりきるっておもしろいね!演じることで「他人」を知り演じることで「自分」を知る。
劇は知らなかった自分を発見するすばらしい体けんなんだな〜。
アーハッハッハッアハハーハッハッハッ…!よし!れんしゅうして寸劇コンクール優勝めざすぞ〜!
(みんな)お〜!…ってこれも演技なんだけどね。
・
(ディレクター)はいカット!オッケー!・「伝われ伝われ伝われ僕の心の奥の奥」・「伝われ伝われ伝われ君の頭の中の中」・「ツタワレレレツタワレレレツタワレレレツタワレ!」2014/03/20(木) 09:40〜09:50
NHKEテレ1大阪
お伝(つた)と伝(でん)じろう「劇で表現しよう」[字]
子どもたちが「どうしたら伝わるのか」を考えコミュニケーションスキルを育てる番組。出演は、レ・ロマネスク、越冨幹人ほか。
詳細情報
番組内容
子どもたちが「どうしたら伝わるのか」を考えコミュニケーションスキルを育てる番組。今回のテーマは、「演劇」。【出演】レ・ロマネスク、越冨幹人 ほか
出演者
【出演】レ・ロマネスク,越冨幹人,丹羽絵理香,阿部考将,宍戸美和公,横山仁一
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:28975(0x712F)