シリーズ世界遺産100「サマルカンド文化交差路〜ウズベキスタン〜」 2014.02.04

(テーマ音楽)
(鹿賀丈史)14世紀後半シルクロードの真ん中に築かれた都は青いタイルで輝き「イスラムの宝石」とたたえられました。
ウズベキスタンの古都サマルカンド。
1991年にソ連から独立すると広場のスターリン像が民族の英雄ティムールの像に替わりました。
ティムールは14世紀後半シルクロードの真ん中に大帝国を築き首都をサマルカンドに定めました。
そして征服した各地から当代流の技術者を集め壮麗な建物を造らせます。
街には東西の文化が交差しティムール帝国は空前の繁栄を遂げます。
ティムールが愛した色は青。
建物は青いタイルに覆われ宝石のように輝いています。
サマルカンドで最も美しいドーム。
ティムール族が眠る…。
人々は霊廟の中央に置かれたティムールの柩に礼拝します。
しかしこの中に遺体は入っていません。
ティムールの遺体を納めた本当の柩はこの鍵がかかった地下室にあるのです。
本物は礼拝用の柩の真下にありました。
この柩は1941年当時ウズベキスタンを支配していたソ連の科学者によって開けられています。
頭がい骨からは顔が復元されました。
柩の裏にはこう書かれていたと言います。
「この墓を開いたものは恐ろしき者に打ち倒されるであろう」。
柩が開けられた3日後ドイツ軍がソ連に侵攻します。
「恐ろしき者」がやって来たのです。
ソ連の科学者はすぐに柩のふたを鉛で固めそれ以後二度と開けられていません。
ティムールの后を祭ったと言われる…。
20世紀初めの写真です。
ビビハヌム・モスクは荒れ果てていました。
20年余りの歳月をかけてこのモスクを修復したのがサマルカンドのタイル職人と言われる…。
ウマールさんは複雑な構造を持つモザイクタイルの技術を極めティムールの青い都を復元する工事の指揮を執っています。
サマルカンドの美しさはウズベキスタンの誇り。
国を挙げての修復作業が続きウマールさんの族がリーダーとなっています。
ウマールさんの息子ミルサディックさんも父の技術を継承しています。
青い建物が立ち並ぶ街は正に砂漠の中の泉でありウズベキスタンの人々の心のオアシスなのです。
2014/02/04(火) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「サマルカンド文化交差路〜ウズベキスタン〜」[字]

青の帝都 ▽文化遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
青の帝都 ▽文化遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】鹿賀丈史
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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