明日、ママがいない #8 2014.03.05

(朝倉瞳)わぁ〜やった〜!
(朝倉亮)初めてイチ抜けだ〜!
(朝倉)もう10連敗だったから2人とも演技すご過ぎ。
(ポスト)ハハハ…。
(瞳)アハハハ…。
よ〜し!どっちにしようかな〜?ん?あれ怪しいぞ?これなの?ん?こっちかな?ん〜?ん〜。
よしこっちにしよう!アハハ!やった〜!ママの勝ち。
負けた〜。
愛は負け!すまないねいつも。
私も楽しいから。
そう言ってもらえると助かるよ。

(ドンキ)私を生んだ時痛くなかった?痛かった?
(川島美鈴)フフっ安産だったわよ〜。
あなたはあの頃からママ思いフフっ。
(川島)でもね大きな声で泣いてた。
病院中に響き渡るぐらい大きな声で。
フフフ…。
フフっ。
ハイハイしたり立ったり笑ったり。
そのたんびに大喜びしてたくさん写真撮ってた。
初めて「パパ」って呼ばれた時は泣いたな〜。
(美鈴)フフフ…泣いてた泣いてた。
あなた幼稚園の入園式でも泣いてたじゃない。
えっバレてたのか?
(美鈴)うんフフフ…。
そして9歳になりました。
まだ甘えん坊で時々こうやって一緒に寝たがる。
私…2人の邪魔?フフフ…何言ってんだ邪魔なもんか。
そうよそんなことあるわけないじゃない。
(佐々木友則)お前!どこほっつき歩いてんだ?別に。
チッ。
私の…。
ママ…。

(佐々木香織)日替わり弁当お待たせしました。
(香織)お弁当を買いに来ただけじゃなさそうね。
(オツボネ)私達誤解を解いておきたくて。
(香織)誤解?ドンキのほっぺたの傷。
ドンキ?あれは魔王がやったんじゃないあいつが転んでついた傷だ。
あの子が嘘をついた?嘘っていうか怒られたから話をオ−バーにしたのかも。
言われて来たの?あの人に自分のフォローをして来いって。
そんなこと死んだって頼むキャラじゃない。
(オツボネ)新しい居場所を見つけることにあそこまでこだわる人はいません。
香織さんに自己満足だなんて言ってほしくなくて…。
魔王とアイスドールだからあんなことするんだ。
確かにあの2人むちゃくちゃだもんね。
やっぱりむちゃくちゃなんだ。
むちゃくちゃ子供のことを考えてる。
大きいでしょ?大っきい温か〜い!
(男性)温かいね。
すご〜い。
(叶)牧場を営む夫婦です。
(叶)双子の男の子を受け入れたいと言っています。
以前にも里子の受け入れ経験があり信頼のおける家庭です。
この前はすまなかったな。
言い過ぎた。
いえ。
あらためて言う。
おめでとう。
あの…1つお聞きしてもいいですか?何だ?どうして「コガモの家」を始めようと思ったんですか?刑事だったと初めて知りました。
(叶)仕事が生きがいだったんですよね?そんなあなたがどうして?むなしくなったからだ。
人を騙し傷つけ果てはあやめてしまう。
捕まえてみればどうだ。
どんな凶悪犯でもどこか共通してるものがある。
それは?顔が浮かばないんだ愛する人の顔が。
衝動的な事件を別にすれば普通の人間は愛する人の顔を思い出せれば思いとどまる。
その人を失望させ傷つけたくないそう思って思いとどまれる。
その顔を…子供のうちに見つけてあげるべきだと?実の親里親養親教師でもいい。
愛してくれた人の顔を。
決して裏切ることのできない顔だ。
まぁ…きっかけは別のことだったがな。
お気の毒です。
奥さんとの間の失われてしまった赤ちゃん。
もう一度会ってみてもらえませんか?もう一度話してほしいんです。
あんたもひと言ぐらい言えばいいのに。
ありがとう。
(ドアが開く音)
(ピア美)ただいま!
(ピア美)よかった!ごはんに間に合った!
(ボンビ)今日も練習だったの?そう。
先生のレッスン超厳しくてさ参っちゃうよ。
『ティエナ』の全国大会もうすぐだよな。
うん絶対に金賞取るこのチャンス逃さないからね。
(ボンビ)金賞を取ったらその次は?いろんなコンクールにどんどん挑戦していっぱい賞を取って天才少女として注目されるの!
(ボンビ)それでそれで?
(ピア美)ピアノの腕とこの美貌で美人ピアニストとして華々しくプロデビュー!そして向こうも立派に成長した蓮きゅんと…!痛い!あんたの話痛いってさ。
お腹痛い…。
えっ?うっうぅ…。
痛い痛い…!大丈夫!?救急車!痛い痛い…。
痛いうっ…ハァハァ…。
痛い痛い…痛い…。
ロッカー…。
お大事にどうぞ。
ハァハァ…。
ドンキどうだった?うん何かね胃が荒れちゃっただけだった。
はぁ…。
そう。
(ボンビ)よかった〜。
ロッカーもう大丈夫だよ。
重いでしょ?自分で歩けるから。
神経性ってやつじゃない?えっ?あんた最近ちょっとおかしいからそれと関係あるんじゃないの?あの時の顔の傷は魔王にやられたわけじゃない。
なのにあんたは魔王の奥さんに…。
(ボンビ)ポストよく分からないけどまたにしない?ボンビのことハンとリュウをあおってジョリピにチクらせたのもあんただ。
ロッカーの時も妊娠してる女の人を守るために手を出したってどうして言わなかったんだ?言ってたらピア美だってあんなふうには…。
それは…。
(ボンビ)もういいよポスト。
そうだよ過ぎたことだし。
責めてるわけじゃないんだ。
知りたいんだよ。
何でそんなことを…?ドンキ。
友達だから…。
ごめんなさい。
ごめんねボンビ。
ごめんねロッカー。
私あのお試し先に行くようになってからおかしい。
理由は分からない。
でも苦しくてどうしていいか分からなくて…。
どんどん嫌な子になってる。
何か嫌なことがあったの?ううんそんなことない。
あの2人を悪く思わないで。
好きになっちゃったんだ。
2人のこと大好きになっちゃったんだよ。
だからものすごく不安になっちゃってる。
ママみたいに「やっぱりいらない」って言われるのが怖くて…。
(ピア美)そうなの?ドンキ…。

(泣き声)
(泣き声)
(ピア美)ニッパチってさ背中のチャック開けたら絶対中年のおじさんが入ってるよね。
かわいいっちゃかわいいんだけど少しずつズレがあるっていうかそれが降り積もると若干生理的に無理っていうか。
かわいそうだよそんなこと言ったら。
じゃあチュ〜する?いやそれはちょっと…。
(戸が開く音)ニッパチおかえり。
(ニッパチ)あっ。
ん?ママ!あ〜!ママ?会いたかったよ。
僕も!もう二度とギャンブルなんかしない。
ホントに?エヘっチュ〜!チュッチュッチュ〜!無理!無理無理!フフフ…。
(母親)ごめんね。
もう離さないからね。
ニッパチよかったね。
本当のママが迎えに来て。
また預けたりしなきゃいいけど。
でもいなくなると思うと寂しいね。
全然。
最初のパチの時はみんな泣いてたのに…。
じゃあ私寄るとこあるから。
えっ?ロッカーに晩飯いいって言っといて!寄るとこって?きっと先生のお家。
先生って…朝倉先生?先生の子供踏切の事故で亡くなったの。
えっホント?私らと同じ年の子。
そうなんだ…。
(ピア美)ところがその先生の奥さんポストのことを自分の娘だと思い込んじゃったみたいなの。
多分死んじゃったって心が受け止められないのかもね。
私分かるな。
ボンビ…。
や〜だ私はもう平気だから。
ポスト元気づけるためにその子のふりをしてあげてるんだよきっと。
でもそれっていいことなのかなぁ?おかえりなさい愛。
ただいまママ。
いいよ線路沿いを走ってちょいだから1人で帰れる。
何言ってるんだい。
教え子を1人でこんな夜に帰らすわけにいかない。
そう。
今は娘でもある。
過保護なパパだ。
だけど不思議なんだ。
えっ?どうして瞳はあんなにも君を愛だと思い込めるのか。
顔を知らないからかな。
顔?私はママの顔を知らないから。
こっちもこっちで不思議なんだ。
私も初めて誰かのことを素直に「ママ」って呼んでる。
お試し先でだってそれだけは心からなかなか言えないのに。
ホントにいいんだろうか?何が?「何が?」って…。
私がいればママは死なないそうでしょ?ああだけど…。
誰も不幸にならない。
君は?
(東條)あなたもご存じだったんでしょうね。
何のことでしょう?今さら寄付を取りやめるつもりはありません。
彼女が自身でしたことです。
もともと役所を通したことではありません。
子供の嘘を知りながらどうして見過ごしたのかということを聞いてるんです。
(叶)そのことについては私も本当のことを知りたいです。
私は男の子を望みました。
彼女は嘘をついて私の家に来た。
大人のあなたにはすでに結末が見えていたはずです。
(ロッカー)ジョリピ…。
えっ?見せたいものがあります。
あの子が作ってここに貼った。
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット…。
2人は親のいない子供を養子として引き取っている。
そういえばいつかあの子が僕と妻に…。
フフっ。
すみません。
この2人にあなた達夫婦の姿を重ねていたんだなと…。
子供の頃ってよくそういう妄想というか…。
妄想?夢ですよ。
「ジョリピにもらわれたい」。
それがあの子の口癖だった。
ばかげているがそう言って他の里親を拒否し続けていた。
「ジョリピ以外じゃ意味ない。
だったら本当のパパとママが迎えに来るのを待ってる」そう言って…。
迎えに来るはずは決してないのに…。
複雑な事情が?いえシンプルだ。
彼女はご両親共に亡くなっています。
そんな…。
こうしてここに貼って毎日のように腰を振って頭を振っては叫んでいた。
夢を見て…。
自分の子供じゃなきゃダメですか?えっ?それでも幸せになりたくてみんな…みんな…どんなふうに?えっ?腰を振って頭を振っていたんですか?こんなふうに?ジョリピ〜〜!ジョ…。
もうやめるって決めたじゃない!バカだなぁ髪は女の子の命なのに…。
もしかしたらまだチャンスが…。
さぁな。
手拭いたか?いや〜ハンカチ忘れちゃって。
ありがとう。
蓮くん!
(蓮)みんな来てくれたんだ。
ピア美の応援にな。
少しは僕も応援してほしいな。
フッ少しだけな。
金賞は彼女だよ。
えっ?
(蓮)でしょ?みどり伯母さん。
(みどり)あなたには失礼な話だけどね。
でも前は蓮くんが金賞だったじゃない。
私が彼女の点を低くつけた分この子が僅差で勝ったのよ。
マジで!?あの子を天狗にしたくなかった。
努力を怠ると天才は逃げてしまう。
天才…。
どこまで伸びるか想像もつかない。
あらためて言うけど顔だけならぶっちぎりで優勝なのに。
何?サインもらっとこうかな〜。
今のうちにね。
はぁ?ポスト悪いけど今日もパパのこと探してくれる?本選だったら来てないかな?…なんて。
何?あんたもサイン欲しいの?来てると思う。
えっ?予選の時ホントは来てたんだピア美のパパ。
(ボンビ)ホントに?ピア美のパパが?ああだから今日も来てると思う。
何で今まで黙ってたのよ。
お前の邪魔になりたくないって夢を壊したくないってそう言ってたんだ。
自分の所に来たら食べて行くだけがやっとの生活になるって。
今日も来てる。
でもお前の演奏を聴き終わったら…。
(ボンビ)マズいよポスト何もこんな直前に…!苦しかったねポスト…。
言わないでおこうかとも思ったんだ。
だけど…。
天才だって聞いたからね。
それでも負けない元お嬢様は。
(ピアノ)♪〜♪〜
(鳥羽)この町から離れることにしました。
離れる?あの子の近くにいると苦しい…。
あの子の姿が見られなくなる場所まで…。
そうか…。
住所は?写真くらいは送ってやる。
いえ…。
今日目に焼き付けて行きます。
今生の別れということか。
(拍手)♪〜
(ドアが閉まる音)これ私の。
ここを出た後のことそろそろ考えなきゃなって。
看護学校なら資格も取れるし目のことも勉強できるし一石二鳥でしょ。
それにお金は奨学金で何とかなるかなって。
あとほら見て。
ここなら寮も完備。
ここを出た後どんなふうに暮らすんだろう。
合コンとかしちゃったり彼氏とかできちゃったりするのかな。
縁組は叶わなかったけどまぁ最終的に誰かのお嫁さんにもらってもらえればね。
まぁまずは…1人で強く生きて行かなきゃ。
ねぇたまにはさ…遊びに来てもいいのかな?冗談よ。
いい年してホームシックかって魔王に怒鳴られちゃうもんね。
でも…。
(オツボネがはなをすする音)やっぱり私ここにいたいかも…。
(オツボネがはなをすする音)ここにいたい…。
(ベル)はぁ…。
(ベル)
(ベル)痛い。
ここ痛い…。
はい「コガモの家」です。
香織さん?♪〜♪〜♪〜予選の時ホントは来てたんだピア美のパパ♪〜今日も来てるでもお前の演奏を聴き終わったら…♪〜
(鍵盤を激しく叩く音)
(観客のざわめき)ピア美…。
私のせいだ。
(観客のざわめき)パパ〜!!パパ!行かないで〜!!
(ピア美)パパ〜!
(ピア美の泣き声)パパ〜!!
(泣き声)ピア美いいの?もう一度弾き直さなくて。
そうだよピア美の夢なんでしょ?
(泣き声)そんなのいらない!一緒がいい!
(泣き声)パパと!一緒がいい!
(ピア美の泣き声)
(ピア美)パパ〜!!パパ〜!!
(ピア美)パパ〜!パパ〜!!
(ピア美の泣き声)
(ピア美)パパ〜!パパ〜!!パパ〜!!聞いただろ?娘の思いを。
あれが全てだ。
(ピア美)パパ〜!あの叫びを聞いてそれでも姿を消すならあんたは父親じゃなくなる!そんなこと分かってる!どうしようもないじゃないか…。
名前を呼ぶだけでいい。
ただそれだけで。
(ピア美の泣き声)
(ピア美)パパ〜!!
(鳥羽の泣き声)
(ピア美)パパ〜!!
(鳥羽の泣き声)
(ピア美)パパ〜!パパ〜!!
(ピア美の泣き声)
(ピア美)パパ〜!
(ピア美の泣き声)
(ピア美)パパ〜…。
パパ…。
直美〜!
(足音)直美〜〜!!パパ…。
(ピア美)パパ〜!
(ピア美の泣き声)
(鳥羽)直美…。
(ピア美の泣き声)
(鳥羽)直美…。
ひどいよ〜!
(泣き声)ごめんな…ごめんな…。
パパが悪いんだ…。
もう…いなくなったりしない?ず〜っと一緒だず〜っと一緒だ。
(泣き声)
(鳥羽)ごめん…ごめん…。
(ピア美の泣き声)
(鳥羽)ごめんな…ごめんな…。
(鳥羽とピア美の泣き声)
(着信音)はい。
ピア美幸せそうだったね。
ああ。
6畳一間だけど。
お前どうしてそういうこと言うかな。
本当のパパか…何かうらやましくなっちゃった。
本当のパパと6畳一間だけど。
しつこいっての。
アハハ…。
(涼香)真希〜!ハハっ!ママ…。
お前から連絡をもらえるとは思わなかった。
子供達が来たの。
私はあなたを誤解していると。
この店…。
覚えていた?懐かしい…。
忘れるもんか。
お前はちょうど今座ってる席にいた。
私は友達の結婚式の帰り何だか人当たりしちゃって2次会の誘いを断って…。
だからカクテルドレスを。
オレンジ色の…。
夕日のような。
俺は通りを歩いていて…君を見初めた。
見初めた…。
そうあなたは夕日に染めるとかけたのよ。
いきなり私の前に座ってそんなこと言って何なのこの人頭おかしいの?って思った。
「怪しい者じゃない」。
ええそう言って警察手帳を出した。
それが始まりだった。
長い長い…。
物語の始まり。
もう一度やり直させてくれ。

(岩本)キレイだよとても。
ありがとう。
(叶)私のほうは両親はもちろん親戚さえも…。
それは聞いたけど何ていうかやっぱり格好がつかないから上司や恩師なるべくたくさんの人を式には呼んでもらいたいんだ。
あの…。
ん?1つお話ししたいことが。
何だい?結婚後も仕事を続けてもいいでしょうか?ハハっ約束が違うなぁ。
君には家庭に入ってもらいたいんだ。
もう少しの間だけでいいんです。
(岩本)無理だよ。
僕の両親も君がそうしてくれると言ったからこそ了承してくれたんだじゃなければ…。
親のいない私との婚姻は反対された…?
(岩本)そうは言わないけど妻としてゆくゆくは子供の母として新しい生きがいを見つけてもらいたいんだ。
ええ私もそういうつもりでした。
(岩本)何なんだよ…。
急に何だってんだ。
ただのマリッジブルーじゃないの?僕のこと愛してるよね?愛…?あなたは…強い人ね。
私がメソメソしていた間すぐ何をすべきか考えて実際に行動を起こした。
だからそれはもう一度お前と…。
違う。
あなたは私とのことがなかったとしても何かに突き動かされるように目的を持って生きる人。
(香織)常に迷いがなく前を向ける人…。
その間…私は何をしていたと思う?俺はお前を愛してる。
愛してる!
(ドアが閉まる音)あぁ…。
魔王何してたんだよ!何度も電話したのに何で出ないんだよ!何なんだ?ドンキのママが!
(杖を突く音)
(ドアが開く音)何してんだよ?ママねあの彼氏と別れたんだって。
やっぱり私のことが一番大事だって言ってくれたの。
お前そんなの…。
電車の時間があるの。
ドンキ。
さようなら2人とも。
元気でね。
(チャイム)
(ロッカー)ハァハァ…。
(美鈴)あら。
あっ!君は確か…。
ハァハァ…てください…。
えっ?一緒に…来てください。
以上でこちらの手続きは終了です。
いろいろとありがとうございました。
真希〜行くわよ〜。
ドンキ…。
魔王!手続きは終わった。
渡しちゃうのかよ!ドンキまた同じような目に遭うよ。
決めつけんのはよせ。
あんただってそう思うんだろ?他の手続きは正常に済んでる。
実の親が迎えに来たら文句は言えない。
だからあのチビだって…。
嘘だ!ニッパチのママとは違う!そんなの分かってるくせに!どうしようもないんだ!しかし実の母親が迎えに来たというのなら私達にはどうすることも…。
でもせめて…お別れぐらいは言いたい。
ほらご挨拶は。
今まで…ありがとうございました。
ドンキ…。
(車の走行音)
(車のドアの開閉音)チッバカが…余計なことを。
誰?私のお試し先の…。
(涼香)あぁ里親候補とかそういうのあったんだったわね。
娘がお世話になったそうで。
いえ…。
でももう必要ありません。
すいません電車の時間が…。
(涼香)真希行くわよ。
うっうっ…痛い!ドンキ!言わなきゃダメだろ!もしもまた捨てられちゃうぐらいなら一度捨てられたママのほうがまだ耐えられる。
大好きになっちゃった2人に「いらない」って言われたくない。
そうなるぐらいなら…だから!真希。
真希ちゃん。
真希いいかげんモタモタしないで行くわよ!ちょっと…待ってください。
魔王…。
私はコウノトリです。
少子化の日本とはいえ私達の数も足りずてんやわんやの忙しさです。
言い訳するつもりはありませんが時々間違えてしまうことがあるんです。
時々間違えて赤ちゃんを別の人の所に届けてしまうんです。
そこであなたにもう一度ホントのママを選び直していただきたいんです。
ちょっと何言ってるの?あなた。
産んだのが親ではありません。
いっぱいの愛情を持って育て上げるのが本当の親なんです!事実の親と真実の親は違うんです!私はコウノトリです。
どうかお願いします。
もう一度この子を届けるはずだった正しい親の元へ戻す機会をお与えください。
何なの?あなた達。
一体何のまね?ふざけないで!!真希行こう。
ちょっと真希!真希…!ドンキ。
ポスト…。

(泣き声)あ〜!!
(泣き声)
(泣き声)なんて子なの!?
(泣き声)
(泣き声)誰が産んであげたと思ってんのよ!
(泣き声)
(涼香)恩知らずにも程があるわ!
(泣き声)
(泣き声)
(涼香の泣き声)
(泣き声)勝手にすればいいわ。
(泣き声)
(泣き声)どうせ私の足手まといになるだけなんだから。
(泣き声)
(泣き声)うん…。
(泣き声)
(美鈴)大丈夫よよしよし。
ありがとうございました。
大切に…大切に育てますから。
(泣き声)大丈夫大丈夫…。
(泣き声)
(泣き声)2014/03/05(水) 22:00〜23:00
読売テレビ1
明日、ママがいない #8[字][デ]

娘の死を受け入れられない瞳(安達祐実)の為に亡くなった娘・愛となるポスト(芦田愛菜)。一方、ドンキ(鈴木梨央)は順調に「お試し」を続けていたが、ある日…。

詳細情報
番組内容
娘の死を受け入れられない瞳(安達祐実)の為に亡くなった娘・愛となり朝倉夫妻との交流を深めるポスト(芦田愛菜)。実の母親ではない瞳のことを、心から素直に「ママ」と呼べることに、ポスト自身も不思議に感じていた。
ドンキ(鈴木梨央)も優しい川島夫妻の下で順調に「お試し」を続けていた。一見、温かな本当の家族のようだが、ドンキの内心の不安は広がり続け、ある日ついにドンキは倒れてしまう…。
出演者
芦田愛菜
鈴木梨央
三浦翔平
木村文乃
大後寿々花
渡邉このみ
桜田ひより
城田優
鈴木砂羽
三上博史ほか
原作・脚本
【脚本】
松田沙也
監督・演出
【演出】
長沼誠
音楽
【劇伴】
羽毛田丈史
【主題歌】
「誰か私を」コトリンゴ(commmons)
制作
【チーフプロデューサー】
伊藤響
【プロデューサー】
福井雄太
難波利昭(AXON)
【制作協力】
AXON

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32725(0x7FD5)
TransportStreamID:32725(0x7FD5)
ServiceID:2088(0×0828)
EventID:27914(0x6D0A)