ドラマ10 紙の月(4)「楽園の終わり」 2014.02.04

(正文)上海に来る気やっぱりないの?
(梨花)うん。
意地張るなよ。
大変だって分かったろ1人でやっていくのは。
(光太)梨花さん。
ありがとう金貸してくれて。
(木綿子)私は梨花ちゃんとは違うわよ。
お金横領した訳でも貢いだ訳でもない。
節約してるのよ家族のために。
何よこれ…。
(沙織)性格の不一致…だったんだよね?離婚の理由。
(亜紀)私さお金の事で離婚されたの。
カード破産寸前まで行って。
(羽山)おはようございます。
いいですか?ええ。
これフロントに置いてあったんで持ってきちゃった。
日本から来た人が置いてったみたいで。
日本は相変わらず平和ですよね。
くだらねえ記事ばっか。
今日はお一人なんですか?もう別行動にしたんですよ。
日本に帰るって言うから。
そう。
読みます?少し前のだけど。
もう読んだの?いや日本語読みたいかなと思ったらそうでもなかったから。
はい。
あ〜あ俺もこのまま沈没してもいいかな。
沈没?帰らないでずっと旅に居ついちゃった人の事そう言うんですよ。
前にも帰らないって言ったけどほんとにそんな事できるの?いろいろ手はありますよ。
ビザなしで滞在できる期限が近くなったら国境越えて隣の国に行くとかね。
そっちでもギリギリまでいてまた戻ってくる。
国境…。
そういうふうにして暮らしてる人俺何人も会いましたよ。
そんな事は私には許されないだろう
国境を越えようとすればイミグレーションで正体がばれて捕まるに決まっている。
それでも不可能だと思うかたわらでもしかしてと思う自分がいる。
1%でも可能性があるのではないかと心がざわつく。
けれどその1%にすがって進み続ける事を選びたいのかどうか今の私にはよく分からなかった

(亜紀)それあの時の取材のでしょ?うん。
(亜紀)何か嫌な記事よね〜。
偉そうに分かったような事書いちゃって。
はい。
ありがとう。
梨花ちゃんの事もうテレビでもやらなくなったね。
その方がいいでしょ梨花にとっては。
そうだけどまだ梨花ちゃんの気持ちも何も分かってないのに「1億円横領」って事だけで終わるんだね。
捕まればまた大騒ぎになるだろうけどね。
そういえば旦那と話した?イタリアンのレシート。
ううん。
そっか…。
亜紀ちゃんは?娘さんとはうまくいってるんでしょ?まあね。
どこにいるんだろうね?梨花ちゃん。
こんなになるまで止まろうって思わなかったのかな?止まれなかったんじゃない?違う違うって気付いてもいったん転がりだしたらもうそのまんま。
止まれない。
そしたら今度はそれを守る事に必死になってあとはどんどん前だけを見て走り続ける。
ではこちら200万円の定期預金証書になります。
(幸雄)いつもありがとう。
はいしまっといて。
(早苗)梨花さんおいしいカステラあるのよ。
食べない?頂きます。
あ〜腹いっぱい。
どうぞ。
ありがとう。
おいしかったね。
うん。
でも…。
梨花さんの手料理もおいしいんだろうなと思って。
いや何ていうかさこういうホテルで毎週会ってるのって信じられなかったんだけど現実になってみると普通の時間が欲しくなるっていうか。
梨花さんと一緒に料理したり布団を干しながらひなたぼっこしたり。
なんてね…夢でした。
ごめん。
いろいろいい思いさせてもらってるのに。
人間ってぜいたくだよなぁ。
どうして夢だと思うの?どうぞ。
うわ〜すげえ!梨花さんここ買ったの?まさか。
借りたの。
ちょうど物件を探しててね。
事情があって夫の名義で借りておかなきゃならなくなったの。
税金対策?そんな感じ。
でも彼がここに来る事は絶対にないから。
「メトロポリス」じゃん!フリッツ・ラング監督の。
この映画俺のバイブルなんだよ。
はい。
これ好きに使って。
新しい現実が始まったね。
梨花さんってほんとにびっくりする。
俺は梨花さんに何をしてあげられる?いてくれるだけでいいの。
私と一緒にこの現実にいてくれるだけで。

(2人)乾杯。

何でもできる。
どこへでも行ける。
自分ではない自分を演じ続けるために私はお金を使い続けた

いつかまとめて返すのだと必ず返すのだと。
その希望を捨てない事で私はかろうじて本当の現実に引っ掛かっていた
もしもし沙織?ごめんね急に電話して。
学校は?あっそうか…今日土曜日か。
あのねお母さん。
今日忙しい?えっ?あの…よかったらまたお茶しないかと思って。
忙しかったらいいんだけど。
ううんいいよ。
全然大丈夫。
ずっと暇!どう?沙織。
(沙織)着替えたけど恥ずかしいよ。
何が?見せてよ。
すごい似合うよ沙織。
うそだよこんなかっこいい服。
似合うって。
ほら自分でちゃんと鏡見てみなよ。
ほら。
ほんとによくお似合いですよ。
背が高いしスタイルがいいからばっちり。
ほら。
ねっ?ほんと?よしこれにしよう。
すいませんこれ下さい。
上も下も。
はい。
新しいものを在庫調べて参りますね。
ちょっと待って。
これすごい高いよ!大丈夫。
買ってあげるって約束したでしょ。
それより見て沙織。
ほんとよく似合ってる。
すっごいきれいだよ。
どうもありがとう。
よかったね似合うのがあって。
ねえ「亜紀ちゃん」って呼んでいい?えっ?だってほんとにかっこよくてお母さんって感じじゃないんだもん。
友達に自慢したいの。
いいよ。
じゃあ私もこれから「サオリン」って呼んじゃおうかな。
えっサオリン?
(岩田)亜紀ちゃんとサオリンねぇ。
何よ?大丈夫なのかよ?いやに吹っ切ってるけど。
悩んでんだろ。
離婚の本当の理由を娘に言えないって。
言わないって決めたの。
何もあの子に重荷背負わせる事ないし。
そうやって無理してるとまたなるぞ買い物依存症。
やめてよ。
さんざんほっといて今更母親になんてなれっこないし。
友達みたいなかっこいいお母さんになれればいいの。
どうせ私なんて母親失格なんだから。
(瀬奈)麻衣ちゃんのカチューシャかわいいね。
(麻衣)ママに買ってもらったの。
それと…これもだよ。
(ちかげ)わぁ〜かわいいね!あっ私もそれ同じの持ってるよ。
ちかげちゃんもおそろいにしようよ。
買ってもらったら?そうだよ。
スーパーのタイムセールで。
(麻衣)やだ〜売ってないでしょ。
(瀬奈)売ってるかもしれないよ。
(真一)なあ何かさちかげ変だったね。
えっ?元気なかったろ。
ほら「今日のおかず何円でしょう?」みたいなやつああ…やんなかったじゃん。
最近節約に反抗してるから。
ふ〜ん。
ねえ。
(真一)うん?お小遣い足りてる?何?上げてくれんの?いやたまには部下の人におごったりするのかなと思って。
そんな金あるかよ。
俺の小遣い1万だぞ。
へそくりがあったりして。
はぁ?
(木綿子)ほら出張手当とか実は別口座に入ってきててそれでかわいい女の子にごはんごちそうしたりして。
何だよ?それ。
お前な俺が毎日どんな苦労してやりくりしてると思ってんの?大の大人がひとつき1万で1日500円だぞ。
お弁当とお茶は持たせてる。
俺だって好きなものたまには飲みたいよ。
安いカップのコーヒーと雑誌買ったらもう終わりなんだよ。
それにさつきあいだって毎回断る訳にいかない…。
私だって我慢してるわよ!毎日チラシ見て1円でも安いスーパーはしごして。
もういいもういい。
お茶いれるから。
(真一)いらないよ。
お風呂は?シャワーで5分…だろ。
梨花さん。
梨花さんって友達は?友達?うん。
そういう話聞いた事ないから。
いないの?いるよもちろん。
でもあれかな。
何でも遠慮なく言い合えたのは高校時代の友達かな。
木綿子と亜紀。
ふ〜ん。
高校の時ってむちゃなボランティアしてた時?そう。
憎たらしい生徒だったと思う先生からしたら。
どうして寄付をしてはいけないんですか?やめろとは言っていませんよ。
ただし今後は個人ではなく学校を通して金額も学校が決めた一定の額までとして下さい。
チャペルの新築工事のための寄付金には金額の制限は無いのにどうして学校に行かれない子供への寄付金には制限がかかるんですか?世間知らずの子供だったけどあのころは自由だったなぁ。
現実も世の中も知らずに…自分の人生を信じてた。
梨花さんは今でも自由に生きてるじゃない。
俺梨花さんと出会ってからすごくいい勉強させてもらえてると思ってる。
そう?梨花さんが前にホテルで言ってたとおり金って何なんだろうなって思ったりしてさ。
俺の人生なんてどうせパッとしないんだろうし映画で食ってくっていうのもきっと夢なんだろうし…。
食うために小さな会社で死ぬまで働くんだろうなって思ってたけど。
金のために魂売ってあくせく働くなんてばかばかしいよなって。
人生にはもっと大事なことがあるって分かった。
それは…。
まともに必死に働いたって手に入るお金はたかが知れてるんだしね。
金に支配されるんではなくてこっちが金を支配する事を考えないと。
金なんてそれぐらいのもんだって梨花さんに教えてもらった気がする。
ねえちょっと待って。
ごめん。
金のために魂売ってあくせく働くなんてばかばかしいよなって。
(美穂)さてと…お先に。
どうしたの?元気ないじゃない。
(栄子)旦那様が恋しいんじゃないの?そんな事…。
きんつば食べて元気出せ!もう長いもんね〜。
時々は帰ってくるの?ちょうど今日も。
今日…今日?何だじゃあ楽しみでぼ〜っとしてただけじゃない。
(佐倉)梅澤さんすいません。
名護さんからのお電話なんですけどちょっと様子がおかしくて。
梅澤です。
名護さんどうされました?どうしたんですか?
(たま江)分からないの。
何か無くなったものは?警察には連絡されましたか?違うの泥棒じゃないの。
私がやったんだと思うの。
でも…いつやったのか分からないし気が付いたらこうなってたの。
梨花さん。
私最近変なのよ。
自分が何をしていたのか分からない事もあるし。
物忘れもひどいし…。
ぼけ始めたんじゃないかと思うの。
梨花さん…気が付かなかった?私変じゃなかった?ああ…やっぱりそうなのね。
あの…。
誰にも言わないで!銀行の人にもうちの家族にも。
特に娘には絶対に言わないで!ぼけてるなんて知られたらこれ幸いと施設に放り込まれちゃうから。
病院もダメよ!すぐ家族に連絡されちゃうわ。
梨花さんお願い。
あなたと私だけの秘密にしておいて。
私は…ここで死にたいの。
どこにも行きたくないの。
お願いします。
あなただけが頼りなのよ。
お先に失礼します。
(井上)あ〜お疲れさま。
それで?少し体調を崩されて心細くなってお電話下さったようです。
名護さん体の具合よくないって言ってたもんなぁ。
ちょくちょく様子見に寄ってあげて下さい。
名護さんほら梅澤さんの事信頼してるから心強いでしょう。
はい。
ごめんなさい食事の支度ができなくて。
いいよ。
仕事大変なんだろ。
お客さんって何人ぐらい担当してるの?80人ぐらいかな。
へぇ〜多いんだなぁ。
お年寄りが多いんだっけ?どうしたの?急に。
たまにはさ聞いておこうかと思って。
君は優しいから歓迎されてるんだろうなぁ。
大事な老後の金を預けてもらえるなんてよっぽど信頼されてる証拠だよ。
やっぱり1人暮らしの人が多いの?悪いけど仕事の話はしたくないの。
ごめんなさい。
ちょっと疲れてて。
飯の時まで仕事の話なんかしたくないよな。
こっちこそごめん。
ううん。
あなたはどうなの?仕事は順調?うん。
予定どおり来年には戻ってこれそうだ。
現地の企業との調整がちょっと面倒だけどなんとかなりそう。
そう。
このプロジェクトを成功させれば帰ってからの出世間違いなしなんだよ。
部長が約束してくれた。
そういう意味でも絶対に成功させないと。
ごめんなさい。
いやいいよ。
疲れてんだろ。
もう行こうか。
そうね。
すいません。
お会計お願いします。
かしこまりました。
今お風呂入れてるから。
何か飲む?いや…いい。
私まだ仕事が残ってるから。
先に寝てて。
ちょっといいかな。
少し話しておきたいんだ。
明日からまた向こうだから。
何を?うん…何をって訳じゃないんだけど。
何ていうのかな…。
ちょっとお互い思うところがあるだろ。
君が上海来ない事について。
俺はもういいよ。
君が仕事を続けたいって言うんならもう反対しない。
何年も行ってる訳じゃないしこの家を守ってもらってるって考えたらそっちの方がよかったかもしれない。
誰かに貸してトラブルになってもあれだし。
あとしばらく待っててくれればいい。
やめて。
どうしてだよ?何でだよ!来たくないからすねてんだろ?来なくていいって言ってるのに何が不満なんだよ!どうして…どうしていつもあなたの話には私がいないの?この家を守るために?貸し借りのトラブルが防げるから?だから私はこの家にいた方がいいの?言葉のあやだよ。
俺はさ今回ちゃんと君と話そうと思って帰ってきたんだよ。
もう分かったよ。
君は立派に働いて稼いで偉いよ。
自分の金で生活できるって俺に言いたいんだろ?そうじゃない。
じゃあ何だよ?離婚考えてるのか?俺はさ…。
俺だって君を幸せにしなきゃって頑張ってきたんだよ。
お嬢様育ちの君を満足させなきゃって!君の親に恥ずかしくないようにしなきゃって。
それが嫌だったんなら好きにしていいって言ってるじゃないか。
働きたいならこのままずっと働けばいいって言ってるじゃないか。
いらないのよ。
あなたの許しはもういらないの。
もう遅いから…。
遅いなんて事ないよ!ううんもう遅いの。
君はやっぱり…。
君はやっぱり…変わったな。
アムステルダムはほんとによかったなぁ。
今度は一緒に行こうよ。
梨花さん休み取れるんでしょ?どうかな。
あなたは大学は?えっ何言ってるの?大学なんてとっくにやめたよ。
えっ?前にも言ったじゃん。
就職も決まらないし友達は何人か就職浪人したけどそこまでして会社に勤めるのがばかばかしくなったって。
映画は?やめたよ。
どうせ先なんてないんだろうし。
あの〜。
はい。
これ位置変えてもらえる?日が当たるんで。
かしこまりました。
少々お待ち下さい。
じゃあ今はどうしてるの?大学も映画もやめて。
株始めたって…。
株?梨花さんほんとに俺に興味ないんだなぁ。
ねえ。
はい。
このパラソル位置変えてもらえる?大変失礼致しました。
今すぐやりますので。
イトウさん。
彼はいつからこんなふうに何でも人にやらせるようになったのだろう?あの時私はそう思った。
高価な腕時計をして高価な服を着て自分より年上の人に平気で日陰を作らせるような人間にいつしてしまったのだろう?
もし私が一文無しになったらどうする?この家の家賃も払えなくなっておいしいものも食べられなくなって旅行にも行けなくなったら。
それは離婚するって事?梨花さん俺の事ばかにしてる?お金があるから一緒にいると思ってる?でも俺は何を買ってほしいとかしてほしいとか言った事一度もないよ。
そうだね。
ごめん。
梨花さん。
梨花さんが無一文になったら一緒に働こう。
こんなぜいたくな生活はできないけど普通の家に住んで普通の旅行をしてそんなふうには暮らしていけるよ。
かけ直さなくていいの?えっ?電話。
いいよ姉貴だから。
車が無くても電車でいいし外食はファミレスでいいし旅行は箱根とか伊豆とか安い宿探してさ。
お金使わなくても楽しめる所たくさんあるよ。
月が見えるね。
どうしたの?具合悪い?お父さんとケンカしたの。
ケンカ?学校で今インヒールスニーカーがはやってるのね。
私も欲しいって思って頼んだんだけどお父さんがダメだって。
どうして?ばかばかしいって靴にそんなお金出すの。
ああ…そういうの男分かんないんだよね。
そうなんだよ!ねえ亜紀ちゃん。
うん?お金貸してくれない?お小遣いもらったら返すから。
亜紀ちゃんからのプレゼントって言えばお父さんも文句言えないもん。
(沙織)ダメ?うんいいよ。
じゃあほんとにプレゼントしてあげる。
ほんと?亜紀ちゃんありがとう!ちかげの誕生日。
違う…。
定期預金をね解約しようと思うの。
500万円。
500万…ですか?悪いけどなるべく早く手続きしてもらえる?でもあの…お孫さんのために10年定期で。
そのつもりだったんだけどね息子夫婦が家を買うって言うんだよ。
でその頭金に。
(早苗)出物があったから今すぐ買うんだって。
いつまでも親を当てにして困った子よ。
(幸雄)ほんとにな。
彼らの500万などとっくに使い果たしていた
私はついにありもしない商品を作り上げ顧客にばらまき始めた
こちらが証書になります。
はい預かり証。
顧客の多くがそのありもしない定期預金を作ってくれたけれどそれでも500万円には足りなかった
消費者金融で80万円借りたその時から私にとって金額を示す数字は意味のあるお金ではなくなった
カードの利用明細が届けばその数字を埋めるために。
誰かが定期預金を解約すればその数字を埋めるために

銀行のノルマが足りなければその数字を埋めるために

お金のつじつまを合わせるためだけに私は走り続けた

もう止まれなかった

現実から逃れるためにはどんな事をしても走り続けなければならなかった
止まれば現実に捕まってしまうのだから
食欲はありますか?おかゆでも作りますね。
(孝三)いいよ。
ダメですよ風邪の時はしっかり食べないと。
ご家族にご連絡しましょうか?いやあんたがいてくれればいいよ。
いや変な意味じゃなくて。
前にあんたが言ってくれただろ。
お金より大事なものがあるって。
きれい事ばっかりだと思ってたけどもあんた見てるとほんとのような気がするよ。
(たま江)あぁ〜!確かにここに入れたのよ!あんたがやったんでしょ!昔からそうなんだから!母親をばかにして。
こんな娘持つんじゃなかったわ!
(たま江)梨花さんとは大違い。
(たま江)あの人はきれいで思いやりがあって私に優しくしてくれるの。
天使みたいな人なのよ。
天使様よ。
梨花さんは天使様。
私に優しくしてくれてねぇ…。
(たま江)天使様よ。
梨花さんは天使様。
(たま江)私に優しくしてくれてねぇ…。
(たま江)梨花さんは天使様。
ごめん…できなくて。
2012年の12月に世界が終わるって聞いた事ある?ああ…マヤ文明の?そう。
もう…すぐだね。
終わっちゃえばいいのにね。

(探偵)仁志まどか22歳。
平林光太が通っていた大学の学生ですね。
それでも現実が続くのなら光太を失う訳にはいかなかった。
誰かに愛されれば必要とされれば満たされる。
私はまだそう信じていたから
私がいつお金に振り回されたのよ?いいから買ってよ!今日会いたいってたった一度の頼みも断るの?誰かが訪ねてきて私の事を聞いても…。
お願いします!関係ないって言って。
・「うん分かってる」・「手放さなくちゃ」・「手放さなきゃって」・「AndIknowwhatIknow」・「IknowwhatIknow」・「どんよりした部屋にも」・「AndIknowwhatIknow」・「IknowwhatIknow」・「私が帰る場所」・「それは聞こえてる子守唄」・「鳴り止まぬこの子守唄」・「迷子になるその前に」・「分かってる今」2014/02/04(火) 01:25〜02:15
NHK総合1・神戸
ドラマ10 紙の月(4)「楽園の終わり」[解][字][再]

高級ホテルでの逢瀬に馴れた光太(満島真之介)から「梨花さんと普通の時間を過ごしたい」と言われ、梨花(原田知世)は光太と住むためのマンションを新たに借りる。

詳細情報
番組内容
梨花(原田知世)は、高級ホテルでの逢瀬(おうせ)になれた光太(満島真之介)から「梨花さんと普通の時間を過ごしたい」と言われ、マンションを新たに借りる。正文(光石研)とは決して持てなかった平凡な時間に充足感をおぼえる梨花だが、「お金のためにアクセク働くなんてバカらしい」とつぶやく光太に心がざわつく。一方、正文から帰国後の話を切り出された梨花は、もはや正文との未来が想像できないことを自覚する。
出演者
【出演】原田知世,水野真紀,西田尚美,満島真之介,佐戸井けん太,ミッキー・カーチス,冨士眞奈美,光石研
原作・脚本
【原作】角田光代,【脚本】篠