ニュースウオッチ9▽違法カジノ摘発 ガーナ大使が関与か?▽アザラシ保護で議論 2014.03.19

東京・渋谷です。
雑居ビルの一室で、客にバカラ賭博をさせていたとして、10人が逮捕されました。
ビルから運び出されているのは、バカラ賭博の台。
今月上旬、東京・渋谷区のカジノ店を、警視庁が摘発し、現金1200万円などを押収しました。
この1年半ほどの間に、2億円の売り上げがあったと見られる違法なカジノ店。
そこに、ある国の大使の関わりが疑われています。
こちらは、カジノの入り口に掲げられていた表札。
英語でガーナ共和国駐日大使と記されています。
警視庁によりますと、部屋はおととし9月に、当時の大使の名義で賃貸契約が結ばれました。
大使が交代した去年からは、今の大使に契約が引き継がれていたということです。
警視庁の調べに対して逮捕されたカジノの従業員は、今の大使が店に来ていたと供述。
客に示していた会員規約書には、当施設はガーナ共和国の下にレジャー施設として運営させていただいていますと記されていたということです。
違法な賭博の事情に詳しい関係者は。
外交特権が悪用されているのではないかと話しています。
外交特権は、外交官が駐在する国で与えられる権利。
条約では、いかなる方法によっても、抑留し、または拘禁することができないとされ、受け入れ先の当局は、原則的に外交官の逮捕や起訴を行うことができません。
過去には、コートジボワール大使館の外交官だった男が、この特権を悪用し、自分が借りていたマンションの部屋を賭博場として、暴力団員らに提供。
外務省が外交官として、日本に受け入れることを拒否した事件も起きています。
男は受け入れ拒否の通知を受ける前に日本を離れていましたが、その後、外交官の身分を外れて日本に再入国した際に逮捕され、有罪判決を受けました。
違法カジノへの外交官の関わり。
事情に詳しい関係者は、途上国の外交官などが誘われるケースが多いと話します。
ガーナ共和国の駐日大使が、外交特権を悪用して違法なカジノ店に部屋を使わせていた疑いがある今回の事件。
警視庁は外務省を通じて、大使への任意での事情聴取を要請しています。
こんばんは。
NHKの取材に対し、ガーナ共和国の大使館からは、これまでのところ回答は来ていません。
外交特権が悪用されていたとしたならば、非常に残念なこの事件。
この際、捜査にも協力をいただいて、真相をはっきりさせてほしいと思います。
インターネットのサイトを通じて、ベビーシッターに預けられた2歳の男の子が死亡した事件。
遺体を遺棄したとして逮捕された26歳の男には、利用者から苦情が相次いでいたことが分かりました。
ことし1月には、別の男の子がやけどを負っていたことも明らかになりました。
今回の事件で亡くなった山田龍琥ちゃん。
母親によりますと以前、物袋勇治容疑者に預けた際、料金などを巡ってトラブルがあったといいます。
龍琥ちゃんの遺体を遺棄したとして逮捕された、物袋容疑者。
ことし1月、自宅マンションで預かっていた別の3歳の男の子が、軽いやけどを負っていたことが、警察への取材で分かりました。
物袋容疑者は警察官に対して、男の子がポットのコードを足に引っ掛けてしまい、お湯がこぼれたなどと説明したということです。
物袋容疑者が登録していた、ベビーシッター紹介サイトの運営会社には、営業がしつこいなどという苦情も相次いでいました。
その結果、物袋容疑者はサイトを利用できなくなったはずでした。
しかし、龍琥ちゃんの母親は。
警察によりますと、物袋容疑者は、名前を次々と変えながら、サイトに登録。
利用者を探していたのです。
龍琥ちゃんの母親は、偽名だと気付かずにサイトを通じて物袋容疑者に預けてしまったといいます。
龍琥ちゃんは窒息死と見られ、口の周りにはすり傷がありました。
預けられたあと、何があったのでしょうか。
物袋容疑者は本名を名乗らないまま、龍琥ちゃんを預かった翌日の今月15日、母親にメールを送っています。
お子さんたち、朝早く起きて、元気に遊んでいます。
大好きな電車に乗ってお散歩中です。
しかし、それ以降、母親がメールで写真を送ってほしいと頼んでも返信せず、連絡が取れなくなったということです。
龍琥ちゃんが亡くなったと見られるのは、メールが送信された翌日の今月16日ごろです。
その16日に、物袋容疑者と話をしたという容疑者の母親は。
しかし、このとき物袋容疑者は龍琥ちゃんとその弟を預かっていました。
物袋容疑者は調べに対し、16日に薬を飲んで寝てしまい、翌朝目が覚めたら亡くなっていたと供述。
死亡した経緯については、あいまいな話をしたり、供述を拒んだりし、死体遺棄の容疑を否認しているということです。
警察は、龍琥ちゃんが死亡したいきさつについて、捜査を進めています。
きのう、神奈川県の沖合で、貨物船どうしが衝突し、沈没した貨物船の中国人8人が、依然、不明となっています。
この事故で、沈没した船から流れ出した燃料の重油が千葉県の海岸に流れ着いて、漁業に影響が出始めています。
貨物船どうしの衝突事故で、この辺り一帯に重油が漂着しました。
ここもすごい油がたまっていまして、このように、かなり粘着質な真っ黒な油であふれています。
千葉県富津市の海岸では、重油が数キロにわたって流れ着いているのが確認されました。
重油が流れ着く原因となった事故は、およそ10キロ離れた神奈川県三浦市沖の浦賀水道で起きました。
きのう、パナマ船籍の貨物船と韓国船籍の貨物船が衝突し、パナマ船籍の船が沈没。
この事故で、中国人の乗組員8人の行方が分からなくなっています。
衝突事故の現場付近では、水深およそ100メートルの海底に、パナマ船籍の貨物船と見られる船が沈んでいることが確認できます。
貨物船には、燃料のおよそ400トンの重油が積まれていて、そこから海に漏れ続けています。
富津市の海岸には、沈没した貨物船のものと見られる鉄板やシート、木材なども流れ着いていました。
海が満潮になって、こうして岩場もこのように一面が重油で覆われています。
沿岸では、ちょうど今、ひじきの収穫期を迎えています。
地元の漁業者に案内してもらうと。
釣り船の船長です。
昼ごろ、沖合で撮影した重油の写真を見せてもらいました。
また、富津市の南隣にある鋸南町の勝山漁協でも、生けすの養殖場の網に油が付いているのが確認されたということです。
富津市にある漁協のトップからは。
きょう午後からは、千葉県や富津市の職員が、海岸で油がついた漂着物を手作業で回収。
被害の状況などを確認していました。
漏れ続ける重油。
その流れ着く先は。
千葉県は、各地の漁協を通して、漁業への影響について確認を進めるとともに、今後の対応を検討しています。
世界が注目した、昨夜のプーチン大統領の発言。
ウクライナの南部クリミアを編入すると表明したことで、ロシアと欧米の対立は新たなステージに入りました。
きょうは、新しい冷戦ともいわれるこの事態の出現によって、国際社会のバランスにどのような変化が生じるのか、読み解いていきたいと思います。
ウクライナ海軍の基地に侵入する、ロシア系住民の自警団と見られる男たち。
ウクライナ兵と激しいもみ合いになりました。
現地では発砲事件が起きて死者が出るなど、偶発的な衝突が懸念されています。
クリミア編入を決めたプーチン大統領。
赤の広場に集まった大勢の市民に、直接伝えました。
プーチン大統領が演説で繰り返し強調したのは、欧米に対する根深い不信感でした。
欧米は激しく反発。
制裁をさらに強化する構えです。
アメリカのオバマ大統領は、来週開かれる核セキュリティーサミットに合わせて、G7・先進7か国の首脳による会合を開いて、対応を協議することを呼びかけました。
欧米への批判とは対照的だったのが、中国への発言です。
その中国は。
一方、おととし12月の就任後、5回にわたり、プーチン大統領と首脳会談を行ってきた安倍総理大臣は。
ロシアの対応を非難し、編入を認めない考えを強調。
追加の制裁措置を検討する考えを示しました。
欧米とロシアの関係が、冷戦後、最悪の状況となる中、世界はどこへ向かうのでしょうか。
ロシア政治が専門の、法政大学教授、下斗米伸夫さんに話を聞いていきます。
よろしくお願いいたします。
こんばんは。
よろしくお願いいたします。
下斗米さんはおとといまで1週間余り、モスクワに滞在をしていらして、現地の空気も含めて感じてこられたんですが、そちらから見ていて、急にエスカレートしていったのかというのが疑問なんですが、その点、いかがでしょうか?
ソチオリンピックのころまでは、恐らくプーチン大統領は、あの機会を、要は欧米との和解の一つの場所にしようとした、どうやらパッケージも用意していたようなんですが、結局、首脳が同性愛婚の問題で来なかった。
で、ウクライナが結局問題だったということがこれではっきりしたわけですけれども、結局それが、みんなボタンの掛け違いといいますかね、連立政権をプーチンさんからすれば、ヤヌコービッチの下で作ろうとしたんだけれども、それが流血のクーデターまがいの革命になっちゃった。
そのあとは誰がコントロールしているのか、ウクライナの内政が分からない。
一番大きかったのは、私は3月4日のプーチン演説のときは、まだ自重といいますか、両にらみだったわけですが。
このときは確か、併合はまだ検討していませんよという状態だった。
ところが、ウクライナ政界の中で、黒海艦隊を2042年まで延長するという、前の政権との取り決めをキャンセルする動きがどうやら出てきたというふうに少なくとも、プーチンさんは読んだんだろうと思うんですね。
そうすると実力で、あの土地はクリミア戦争以来、あるいは第2次世界大戦の最終的な決着をつけた場所でもあるほど、戦略的な場所ですから、これをロシアが抑えないことには、ロシアの立場がないっていう。
欧米がそれを後押しして、ロシアの権益を奪いに来ているんじゃないかという気持ちに駆られた部分もあったのかと。
といいますか、これも1954年にフルシチョフさんがそのころ、ほとんど県境みたいな…しかなかった土地を、ナチス・ドイツ、あそこも激戦地だったんですね、クリミア半島も。
それをあれはウクライナ全土で、解放したパルチザンのためにやったつもりが、今やそういうウクライナ吸収主義が出てきたっていうので、慌てて、この今の戦略的な見直しになったと。
だから東西がなかなか合意できなかった、冷戦後の枠組みに一番この危ない所に、火がつきかけたということだろうと思います。
編入の決断に対して、欧米は激しく非難をしています。
一方で、クリミアの住民は、住民投票でこれは編入を求めたんだということもあります。
そうしますと、欧米は取り下げろといっても、なかなかこれ、難しいのが現実じゃないかというふうに思うんですが。
プーチン大統領からすれば、これは、3月になってほとんど自分自身の決断でやってきたことですから、これをプーチンサイドから取り下げることはないと。
そうすると、しばらくはこの欧米とのもみ合い現象が、新冷戦といえるのか、それはまだ分かりませんけれども、その点は非常に憂慮されることですよね。
そこはこじれていく中で、事態がさらにおかしなほうに向かわなければいいと思うんですけど。
そうですね。
欧米が警戒していますけれども、ロシアがウクライナの東部にも手を伸ばすこと、武力介入をしたりですとか、実効支配したりするということはありうるんでしょうか。
私は結論的には、これはまだ、その可能性は少ないと思います。
ないわけではありませんが。
やっぱりウクライナっていうのは、実は、この東と西で、全然違った文化っていいますかね、特にことば一つとっても違う。
それがなかなか共存できないねじれた関係になってるもんですから、そこに火がつくと非常に危ないという。
その点では欧米とも一致しているし、あるいはそうなると、ヨーロッパ全体、あるいはグローバルな対立になりかねないという、その危機感が両方、冷静さに導いてるんだろうと思いますね。
ちょっと戻るようですが、さっきボタンの掛け違いというお話があって、プーチン大統領もかなり思い詰めていったというんでしょうか。
一方でアメリカなども、そのプーチン大統領の思惑を読めなかったというあたり、そこらへんもちょっと決定的だったのかなという気もするんですが。
そうですね。
やはり、この東西関係っていうのはもう、終わってしまったっていう感じがひょっとしたら。
東西の冷戦対立はもうないんだというふうに?
それでもう別の国家だっていうふうに、アメリカは見がちですが、ロシアからすれば、ウクライナというのは一種の兄弟国家で、1000年以来の、…時代の歴史のある兄弟関係、だから兄弟げんかを周りがけしかけたように映るんだろうと思うんですね
なるほどね、欧米は制裁を強化するとこういうふうに言ってます。
ただ、制裁っていうのがどのくらいロシアの動きを抑えることになるのかといいますと、そのへんはどうでしょうか?
これもアメリカとヨーロッパとの間に温度差があるんだろうと思います。
アメリカは実はあまりそれほど経済的にはロシアとの関係はないんですね。
ところが、ヨーロッパは文字どおり、1960年代からガスをはじめ、エネルギーで、ラフにいえば3分の1から、25%から3分の1くらいはロシアとの関係で成り立っておりますので、あるいはウクライナを経由して、ロシアの石油が今は少し減りましたけれども、それでも半分ぐらいはウクライナ経由なものですから、ウクライナが混乱すれば、あとはヨーロッパが寒い時代になるということになりかねないわけですね。
最後に一つですね、日本の役割ですね。
先ほども、安倍総理大臣とプーチン大統領が握手している場面とかありました。
ソチオリンピックにも日本は総理大臣がちゃんと出席を、開会式、していますよね。
やっぱり、そこはその日本と欧米は同じ陣営とはいっても、ちょっと役割が違うのかなというふうに思うのですが。
ロシアはこれから東アジアに出てきたい、アジア太平洋国家になりたいという思いが強いわけですね。
ですから、そういう意味では今回、G7を代表して、谷内長官ですか?
NSCの事務局長ですね。
行かれたわけですが、そういう意味ではソチオリンピックに日本の総理が出席したというのは、非常に重要なことだと思うんですよね。
なぜなら、プーチン大統領っていうのは、やっぱり自分との個人的関係でいろいろ判断する。
そして欧米首脳と今、関係がよくない。
その意味では日本側のいうことだと中国とはちょっと違った意味ですけれども、非常に独自なパイプになりつつあるのかもしれない。
そこは重要なことだろうと思いますね。
日本も当然、行動は慎重にしなければなりませんけれども、やっぱり自分の役割っていうのがあるっていうことを、可能性を探ることは非常に大事になってきますね。
そうですね。
それだけ東側から見ると、やっぱりヨーロッパもまだ、兄弟げんか的な側面があるわけで、少し違った視点から、西にありながら、東の国であるという日本の役割があるかも分かりません。
日本の独自外交にも期待したいと思います。
きょうはここまで、下斗米伸夫さんに話を聞きました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
次のニュースです。
絶滅危惧種に指定され、保護の対象になっているある動物を巡って、指定の解除も含めて再評価することとなりました。
それがこちら、ゼニガタアザラシなんです。
その旺盛な食欲に悲鳴を上げている人たちがいるんです。
上野動物園です。
平日にもかかわらず、たくさんの人、注目の的はゼニガタアザラシです。
愛くるしい瞳。
黒い体に白い穴開き模様。
体の模様が穴の開いた古い硬貨に似ていることから、ゼニガタアザラシと呼ばれています。
このゼニガタアザラシ、23年前に絶滅危惧種に指定。
しかし今、このまま絶滅危惧種として保護すべきかどうか、指定の解除も含めた議論が行われようとしているのです。
イリオモテヤマネコ。
ヤンバルクイナ。
そしてニホンウナギ。
日本では、現在3597種が、絶滅危惧種に指定されています。
その指定を見直す再評価は、これまで原則として5年ごとに、すべての種を対象に行われています。
今回のゼニガタアザラシのように、1つの種だけ個別に評価するのは、異例のことです。
ゼニガタアザラシが生息するのは、北海道襟裳岬から根室半島にかけての沿岸域です。
戦前戦中、毛皮や食用肉を目的とした乱獲によって、数が減少。
襟裳岬周辺では、一時、350頭まで減少し、平成3年に絶滅危惧種に指定されました。
保護を進めた結果、今年度、当初の倍以上、推定で888頭までに回復してきています。
しかし、その増加に伴って深刻化したのが、漁業被害です。
水揚げされたサケの中には、アザラシが食い荒らしたと見られるものが。
襟裳岬周辺だけで、漁業被害は少なくとも年間4000万円に上ります。
保護か、それとも駆除か。
国の方針は揺れてきました。
環境省は今年度、漁業被害への対策として、40頭を上限に、試験的に捕獲するとしていました。
しかし去年5月、突然、絶滅危惧種の駆除は慎重にすべきだなどとして、捕獲を中止しました。
これに対して。
議論の末、環境省は生息数が増加しているという調査結果を踏まえ、再評価することを決めました。
そしてきょう。
環境省や有識者、地元の漁協関係者が集まる検討会が開かれました。
この中で、今後、繁殖状況の詳細な調査を行うことや、追い払いなどの被害防止策にも取り組むとする、今後2年間の保護管理計画案が示されました。
350頭まで落ち込んだのが、今の個体数は推定で888ということでした。
ちょっと聞きますと、爆発的に増えたというわけではなさそうに思いますけれども、一方で漁業被害はご覧いただいたように深刻です。
どれくらいの数が適正なのかということも議論の的になっていまして、なかなか難しい論争になっています。
環境省は平成27年度末までに結論を出すことにしています。
こちらにずらりと並べた冊子。
大学生らおよそ1万人を対象に、NHKが実施したアンケートです。
調査したのは、若者の政治意識です。
今の政治に満足しているかなどを尋ねました。
今回、大規模な調査をしたのは、選挙での若者の投票率の低さを深刻だと感じたからです。
去年の参議院選挙で、20代は33.37%、3人に1人しか投票していませんでした。
もともと少子化で、若い世代の人口は減少しています。
若者の意向が選挙に反映されにくい状況に拍車をかけるこの低投票率。
彼らは政治に対してどのような意識を持っているのかを調べました。
1万人のアンケートから見えてきたのは、政治と自分の幸せは、あまり関係がない。
そう考える現代の若者たちの姿でした。
金沢大学の3年生、清水友香子さんです。
今週日曜日、石川県知事選挙で一票を投じました。
ただ、今回の知事選挙の投票率は、過去4番目の低さでした。
金沢市内で若者に投票に行ったか聞いてみると。
若者があまり投票に行かない背景に、何があるのか。
NHKは若者の政治意識を探るため、去年の末、日本地方政治学会と共に、アンケート調査を行いました。
回答したのは、全国68の大学などの学生1万人余り。
政治に関する授業の中で答えてもらいました。
今の政治の在り方にどの程度満足していますかという質問。
満足していないと答えた学生が68%に上りました。
日本はこの先、今よりもよい国になると思いますかという質問にも、思わないという回答が半数近くを占めました。
大学生たちの回答には、今の政治は未来のためになっているかよく分からないという声や、日本がよくなるとは思えない。
諦めがあるといった声が寄せられました。
自分の生活についてはどう思っているのでしょうか。
今の生活にどの程度満足していますかと尋ねると、76%が満足していると答えました。
さらに、10年後、自分は幸せだと思いますかという質問にも、76%が思うと回答しました。
アンケートに回答した東洋大学の4年生、横山敬史さんです。
山形から上京し、1人暮らし。
大学生活は、授業とアルバイトの毎日でした。
4月からの就職も決まり、大学生活に不満はなかったといいます。
将来の生活にも、希望を持っています。
一方で、少子高齢化や景気の先行きなど、日本の将来への不安は感じているものの、積極的に投票に行こうとは思わないといいます。
大学生たちの回答には、誰が当選しようが国は変わらない。
意見が反映されるとは思えないという声が上がっていました。
こうした若者の意識について、アンケートに協力した専門家は。
若い世代が選挙に行かない状況に、危機感を抱いている若者がいます。
原田謙介さんです。
きっかけは大学時代、6年前のアメリカ大統領選挙でした。
原田さんが大学時代に始めたのが、大学生と政治家の交流会です。
後輩たちが引き継いで、今も続いています。
若者が地域の課題を話し合う場を作ったりしています。
先月の東京都知事選挙では、インターネットを使った新たな試みも行いました。
ツイッターを利用して、候補者への質問を集めました。
寄せられた質問は、好きなおにぎりの具は何か?といった身近な話題から、具体的な政策を問うものまで、さまざまでした。
待機児童対策に関する質問に、当選した舛添氏は、駅近くの保育所を拡充するなどと回答しました。
また、副知事にはどんな人をという質問には、困難に立ち向かい、やり遂げる人などと答えました。
どうしたら若者と政治をつなぐことができるのか。
原田さんは模索を続けています。
私が選挙権を持つようになったのは、30年以上前になるんですが、当時も若い人たちの政治離れですとか、選挙離れっていうのは、やっぱり言われていたと思うんですよね。
ただ、私たちのころは、世の中っていうのは、ずっとこれからもよくなっていく、豊かになっていくんじゃないかという、ある種、楽観的な気分に包まれていたんですが、その後、長いこと日本は閉塞感に包まれてきて、今の若い人たちにとっては、政治はもう少し切実であっていいはずです。
若い人たちの新鮮な発想が、より必要とされている時代だからこそ、政治に参加感を持ってほしい。
ずいぶん前に若者だった私はそのように感じます。
日本と北朝鮮の赤十字の会談が、中国の瀋陽で始まりました。
会談は休憩を挟んで今も続いています。
会談では、終戦前後に現在の北朝鮮領内で亡くなった日本人の遺骨の返還などについて話し合われています。
会談は、日本時間の午後7時半過ぎ、いったん休憩に入り、日本赤十字社の田坂治国際部長は、あす、なんらかの成果を出さなければならないと思うと述べ、北朝鮮との間で一致点を見いだしたいという考えを示しました。
会談では、政府間の非公式協議も行われる見通しで、局長級協議の再開や、拉致問題の解決に向けた取り組みを巡って、意見が交わされるものと見られます。
それでは井田さんの気象情報です。
こんばんは。
きょうは広い範囲で穏やかな晴れ間が広がりました。
きのうの高知に続いて、福岡や宮崎、佐賀でも桜が開花しました。
こちらは和歌山市にある動物園。
春の日ざしに誘われて、何やら小屋から出てきましたよ。
冬眠のため、小屋の中で過ごしていた、ツキノマグマ、ベニー。
きょう、2か月ぶりに出てきました。
なんだかまだ眠そうですね。
きょうの和歌山市は、4月上旬並みの暖かさとなりました。
ベニーも春の陽気を満喫しているようでした。
暖かさの中で、また元気な姿を見せてくれたんですね。
そうですね。
きのうの話にもありましたが、あす以降も天気が変わりやすいということなんですね。
そうですね、あしたはまた風が強まってきまして、冷たい雨という所が多くなりそうなんです。
では風の予想を見ていきましょう。
オレンジは平均でも15メートル以上の強い風を表しています。
朝はまだ弱いんですけれども、そのあと見ていくと、昼ごろになりますと、太平洋側で風が強まってきます。
そして夜に向かっては、さらに広い範囲で風が強まっていきそうなんです。
特に注意が必要なのが、東北地方です。
東北の太平洋側では、瞬間的にはあすの夕方以降、最大で25メートルから30メートル、風に向かっては立ってはいられないくらいの、そんな暴風が予想されているんです。
ではその理由を見ていきましょう。
それはこのあと、太平洋側を進んでくる低気圧です。
詳しく見ましょう。
この低気圧が夜に向かってさらに発達していきます。
このために、夜になるにつれて、太平洋側では風が強まりそうです。
雷を伴って雨足の強まる所も出てきそうです。
では各地の天気と気温を詳しく見ていきましょう。
あすはかなり冷たい雨になる所が多くなりそうですね。
そうですね。
気温が低いんですよね。
あすの予想最高気温です。
特に東北から東海では10度以下なんですね。
いつごろの気温かといいますと2月並み、東京では真冬並みとなりそうです。
太平洋側では雨、そして風も強まってきますので、数字以上に寒く感じるかもしれません。
あすは冬の格好で暖かくなさってください。
気象情報でした。
スポーツ、廣瀬さんです。
こんばんは。
大相撲春場所は11日目です。
全勝の横綱・日馬富士。
対戦成績で5連敗中と、苦手の大関・稀勢の里との一番を迎えました。
日馬富士、2人の勝負はいつも立ち合いで決まると集中しました。
稀勢の里は力強さが戻ってきています。
頭で当たった、突き落とす。
稀勢の里、下がらない。
はたき込み。
日馬富士の勝ち。
難敵の稀勢の里を下しました。
日馬富士、自分の立ち合いができたと、低く鋭い当たり。
さらに激しい突っ張りで、相手の上体を起こします。
稀勢の里に厳しい攻めで1年ぶりの勝利。
苦手を倒し、全勝を守りました。
横綱、まず難関を突破しましたが、久しぶりに勝った稀勢の里について、負けてもそれほど悔しくない相手なんだと。
というのは、僕より稽古し、努力しているので、自分ももっと頑張らなくてはと、逆に気合いをもらっていると、稀勢の里への思いを話すほど、舌は滑らかでした。
なるほど。
綱取りの大関・鶴竜。
1敗で、全勝の両横綱を追っています。
こちらも苦手の栃煌山と対戦しました。
平常心がテーマの鶴竜。
栃煌山とは過去16勝15敗。
鶴竜がかろうじて勝ち越しています。
踏み込んだ、鶴竜。
しかし、はたき込み。
2桁の10勝に乗せました、鶴竜。
鶴竜、栃煌山に攻め込まれましたが、相手が先に落ちたのが見えたと、落ち着いていました。
土俵際でも冷静さが光る鶴竜。
あすは日馬富士との一番です。
中入り後の勝敗です。
貴ノ岩が、幕内で初めての勝ち越し。
十両の勝ち越しとは気分が違うと、笑顔でした。
天鎧鵬は右足首のけができょうから休場です。
21歳の千代鳳が勝ち越し。
きょうは緊張したと、ほっとした様子でした。
遠藤は5勝目。
関脇の琴欧洲は左肩のけができょうから休場です。
琴奨菊は連敗を4で止めました。
11日目を終えて、全勝は白鵬と日馬富士。
1敗で綱取りの鶴竜が追っています。
プロ野球のオープン戦。
広島のドラフト1位ルーキー、大瀬良大地投手。
すでに先発ローテーション入りが決まっている期待の新人は、課題を持ってマウンドに上がりました。
大瀬良は、前の登板で5回を投げてヒット7本。
自信があるカットボールを打たれました。
きょうはそのコントロールを意識。
左バッターのインコースにカットボールを決め、狙いどおり打ち取ります。
3回目のオープン戦で、落ち着いて投げられたと大瀬良。
プロで最も長い6回を投げて、ヒット4本、2失点。
開幕へ手応えをつかみました。
オープン戦の結果です。
開幕ローテーション入りが決まっている楽天のルーキー、松井裕樹は、4回目の登板で初めて失点しましたが、4回を投げて三振5個を奪い、自己最速という150キロを出しました。
サッカーワールドカップブラジル大会の開幕まで3か月を切りました。
過去最高のベスト8以上を目指す、日本の初戦の相手が、アフリカの強豪、コートジボワールです。
こちら、ジェルビーニョ選手。
強力な攻撃陣の一角を担うストライカーに話を聞きました。
コートジボワールの背番号10、ジェルビーニョ選手。
最大の武器は、スピードに乗ったドリブルです。
26歳のストライカーは、ここ数年で、コートジボワールの攻撃陣の主力に急成長しました。
アフリカ屈指の強豪で、エレファンツと呼ばれるコートジボワール代表。
ドログバ選手をはじめ、ヨーロッパなどで活躍するスタープレーヤーをそろえています。
しかし、ワールドカップではこれまで1次リーグを突破できていません。
ジェルビーニョ選手は、ブラジル大会で結果を出すためには、初戦の日本戦が鍵だと見ています。
ジェルビーニョ選手は、イタリア1部リーグのローマに所属。
今月初めには、日本代表、長友佑都選手が所属するインテルと対戦しました。
長友選手も警戒しています。
ゴールを期待しています。
言われてしまいましたが、コートジボワール、過去2大会、2006年、アルゼンチンやオランダ、そして2010年がこちら、ブラジルやポルトガルといわゆる死のグループに入ってしまっては、1次リーグで敗退しました。
なので、今大会ビッグクラブでプレーする選手たちも多いので、今度こそという国民の期待が高い。
それだけに、この初戦の重要性、何度も話していました。
初戦は6月14日です。
サッカーのACL・アジアチャンピオンズリーグです。
川崎フロンターレは、アウエーでオーストラリアのチームと対戦しました。
フロンターレの相手は、オーストラリアの強豪、ウエスタンシドニー・ワンダラーズ。
元日本代表の小野がチームの中心です。
前半3分、いきなり守りを崩され、先制されます。
その後も小野にチャンスを作られるなど、リズムをつかめません。
1点を追う後半、フロンターレは中村を投入。
一気に流れを引き寄せます。
しかしゴールはなりませんでした。
フロンターレ、立ち上がりの失点が響き、痛い敗戦です。
サンフレッチェ広島は、ホームで去年、準優勝のFCソウルに2対1で勝利し、今大会初勝利です。
バドミントンです。
2020年東京オリンピックのホープ、16歳の山口茜選手。
去年優勝した国際大会に向け、抱負を話しました。
山口選手が一躍注目を集めたのは、去年、国際大会、ジャパンオープンの活躍でした。
女子シングルスで大会史上最年少、日本選手初の優勝を果たしました。
2014/03/19(水) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽違法カジノ摘発 ガーナ大使が関与か?▽アザラシ保護で議論[二][字]

ガーナ大使が借りた部屋で違法カジノ摘発 外交特権が捜査の壁?▽保護か駆除か?“絶滅危惧種”のゼニガタアザラシめぐり大議論▽なぜ選挙行かない?若者1万人の政治意識

詳細情報
番組内容
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子

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