NHKニュース7 2014.02.19

金メダルを目指して。
演技の時間が迫ってきました。
こんばんは。
ニュース7です。
ソチオリンピックフィギュアスケート女子シングルは、あとおよそ5時間で、前半のショートプログラムが始まります。
日本からはこちらの3人が出場します。
エースの浅田真央選手が金メダル獲得に向けて、好スタートを切れるか注目です。
フィギュアスケートの女子シングル。
ショートプログラムを前に、選手たちが本番用のリンクで当日練習を行いました。
金メダルを目指す、エースの浅田真央選手。
そして、新しい赤い衣装を着た鈴木明子選手。
ジャンプの調子が上がらず、コーチと相談しながら、繰り返し、3回転ジャンプを跳んでいました。
村上佳菜子選手は、冒頭の3回転3回転の連続ジャンプが引き続き好調で、笑顔も見せていました。
一方、浅田選手ら日本のライバルとなる海外勢。
前回大会の金メダリスト、韓国のキム・ヨナ選手。
大きなミスなく、時間の少し前に練習を終えていました。
ロシアのリプニツカヤ選手は、浅田選手と同じ最終グループで演技します。
こちらも大きなミスはなく、自分のペースで調整していました。
悲願の金メダル獲得なるか。
本番を前に、3回転半ジャンプ、トリプルアクセルが好調な浅田選手ですが、ソチに入る前、思うように練習ができない時期もありました。
オリンピックの2か月前。
実は、浅田選手は腰の痛みに苦しんでいました。
一時は歩くことさえ大変だったといいます。
体に負担がかかるトリプルアクセルは、先月中頃まで本格的な練習ができていませんでした。
それでも焦らずに、治療とトレーニングを続けたことで、徐々に回復。
今では痛みはなくなったといいます。
団体でミスはあったものの、練習でジャンプの成功率は上がってきています。
ショートプログラムの成功の鍵は、代名詞のトリプルアクセルです。
出場30人中、浅田選手だけが跳ぶ予定にしています。
演技冒頭にある、このジャンプの出来が、2分50秒のプログラム全体を左右します。
スピードを生かして流れるように跳ぶ。
4年をかけて基礎から見直し、最大の武器を美しく生まれ変わらせてきました。
その最大の武器、トリプルアクセル。
当日の練習では、きれいに決めていました。
注目の女子シングルを見ようと、ロシア各地から多くの人たちが訪れています。
ソチの鉄道のターミナル駅です。
オリンピックに合わせて運行された、ロシアで初めての2階建て列車。
モスクワとソチの間を25時間で結びます。
女子シングル前半のショートプログラムは、日本時間のあす午前0時から行われます。
次です。
記録的な大雪のため、孤立状態とになっている地域。
今も山梨県や埼玉県など、34の市町村の2000世帯余りに上っています。
物資の運び込みなど、支援が本格化していますが、除雪が思うように進まず、学校が再開できないなどの影響も出ています。
きょうも続いた、孤立地域の解消に向けた懸命の作業。
この辺りの除雪は全く進んでいません。
隊員も足を取られながら、前に進んでいます。
ヘリコプターからは物資でしょうか、箱が降ろされています。
埼玉県秩父市では、孤立した地区からの避難を求めていた80代の夫婦がヘリコプターで救助されました。
今も山梨県を中心に、34の市町村の2000世帯余りで続く集落などの孤立。
雨畑地区に向かう道路、自衛隊の車両がたくさん連なっています。
けさの時点でおよそ400人が孤立した状態となっていた山梨県早川町です。
山あいのこの集落ではきょう午前、ようやく車が通れるようになりました。
70代のお年寄りが夫婦で暮らす住宅を訪ねると。
停電も昨夜になって復旧していました。
しかし、それまでは電気もない厳しい生活が、丸4日以上続きました。
住民たちが明かりとして頼ったのが、ろうそくでした。
さらに、家の周囲には2メートル近い雪がありましたが、暖房器具も使えませんでした。
多くの服を重ね着したり、湯たんぽを何個も布団の中に入れたりして、暖をとっていたということです。
ただ、依然孤立状態が解消していない地域も少なくありません。
物資の運び込みなど、支援が続けられています。
一方、臨時休校していた学校では、ようやく授業を再開する所も。
静岡県御殿場市の小学校です。
子どもたちからはこんな報告が。
ただ、授業が再開できない学校も、まだ数多くあります。
山梨県富士吉田市の小学校です。
教職員が雪かきに追われていますが、校内にはまだこれだけの雪が残っています。
危険は通学路にも。
車はなんとか通れるようになっていますが、子どもたちが安全に歩ける歩道がありません。
交差点も、雪が積み上がって見通しが悪くなっています。
富士吉田市では、通学路の除雪作業にはまだ時間がかかるとして、小中学校の休校は、今週いっぱい続く見通しだということです。
学校の再開などにも影響している除雪。
道路が通れるようになっても、なお警戒が必要です。
雪による自然災害の研究に取り組んでいる、雪氷防災研究センターの研究員です。
除雪作業を終えた道路を調査しました。
研究員が危険を指摘したのは、道路脇のこの雪の壁。
大量の雪を除雪したために出来ました。
その上に亀裂入ってますね。
研究員たちが調べたところ、気温が上がると、雪の壁の上の斜面がとけて、道路に崩れ落ちてくるおそれがあることが分かりました。
今も続く大雪の影響。
政府の非常災害対策本部の会合で、古屋防災担当大臣は、孤立が続く地域で必要な物資や、今後の孤立解消の見通しを、自治体などを通じて改めて調査するよう、関係省庁に指示しました。
インドネシアのバリ島の沖合で、日本人女性7人がダイビング中に流された事故で、今も行方が分かっていない1人の捜索が、きょうも続きましたが、手がかりは見つかっていません。
一方、一緒に岩場にいて救助された4人の女性は、文書で救助されるまでの数日間の様子を明らかにし、1人は音声でメッセージを寄せました。
音声メッセージを寄せたのは、おととい救助された山本栄美さんです。
山本さんなど、現在、同じ病院に入院している4人はきょう、文書で救助されるまでの様子を明らかにしました。
14日、流されたあと、翌朝まで全員で海の中で救助を待ちました。
助けを求めに行った古川さんとはぐれ、その後、島のほうに泳いでいったといいます。
島の岸壁のほうへ押し流されて、岩場に打ちつけられた。
3、4回大波に飲まれた際、全員離れ離れになったが、偶然4人は岩場に上がることができ、そのまま上陸できた。
岩場に上がったあとは、ダイビング用の足ひれなどに雨水をためて、水分を補給したほか、体温の低下を防ぐため、4人で固まって救助を待っていたということです。
生きて帰ろう。
海で28時間頑張って泳いだから、もっと頑張れると励まし合い、また帰ったら何をしようかと話すなど、励まし合っていた。
ただ、亡くなった宮田律子さんや、今も行方の分からない高橋祥子さんと、どのように離れ離れになったのか、詳しくは書かれていません。
今回の事故で今も見つかっていない、インストラクターの高橋さんについて、救難当局やバリ島に住む日本人は、きょうも捜索を続けていますが、これまでのところ、手がかりはないということです。
大手製薬会社、ノバルティスファーマが、臨床研究でデータが操作された論文を高血圧の薬の宣伝に使ったのは、薬事法に違反する疑いがあるとして、東京地検特捜部はきょう、ノバルティスファーマの本社を捜索しました。
捜索を受けたのは、大手製薬会社、ノバルティスファーマの東京・港区にある本社です。
問題になっているのは、ノバルティスが販売する高血圧の治療薬、ディオバンです。
薬の効果を調べる臨床研究の結果、脳卒中や狭心症の発症を、大幅に減らす効果があるとした論文が発表されました。
会社は論文を宣伝に使い、これまでの売り上げは1兆2000億円以上に上っています。
しかし、5つの大学で行われた臨床研究には、ノバルティスの当時の社員が関与していました。
また5つの大学のうち、京都府立医科大学は、研究データが人為的に操作された疑いがあり、論文は誤りだった可能性が高いと発表しました。
厚生労働省は、誤った論文を繰り返し宣伝に使ったのは、誇大広告を禁じた薬事法に違反する疑いがあるとして、先月、東京地検特捜部に告発状を提出しています。
特捜部は、押収した資料を分析して、データが操作されたいきさつなどを詳しく調べ、刑事責任について慎重に捜査を進めるものと見られます。
ノバルティスは、これまでの厚生労働省の調査に対し、論文に不正があるとは認識していなかったとしています。
また捜索を受けたことについて、NHKの取材に対し、捜査に関わることなので、コメントできないとしています。
さあ、再びソチオリンピックです。
現在行われているスノーボードの女子パラレル大回転で、メダルの期待がかかる日本の竹内智香選手が、準々決勝に進出しました。
竹内は、予選でトップのタイム。
決勝トーナメントでは、2人ずつが対戦して、2回滑った合計タイムで競います。
1回目で、相手に1秒余りの差をつけて、2回目のレース。
ブルーコースの竹内、差がついてスタートしました。
これが1本目の差です。
予選から安定した滑りが光る竹内。
決勝トーナメントでも危なげありません。
過去最高を確定することができるか。
最後まで慎重にいってほしい。
そうですね。
もう全然、無理をしてないですね。
十分に差はついた。
ガッツポーズ!
すばらしい滑りですね。
竹内は2回目のレースでも相手にさらに差をつけて、準々決勝進出を決めました。
そして日本選手の活躍に沸く大会も、後半に入りました。
世界をあっと言わせたスーパープレーや、驚きのシーンをまとめました。
今大会からの新種目、スキースロープスタイル。
コースの途中には、ロシアならではの巨大なマトリョーシカ。
板や手でタッチする選手も。
男子の金メダリスト。
後ろ向きでジャンプして。
3回入れた!
回転したあと、前向きで着地します。
女子も負けていません。
後ろ向きで入って。
あーっ!届いた!ゼロ!
後ろ向き回転なしも、実は大技。
飛ぶだけなのが、逆に度胸が必要だそうです。
スノーボードハーフパイプで世界を驚かせたのは、スイスのポドラドチコフ選手。
ダブルコーク1440!
縦に2回転しながら横に4回転。
文句なしの金メダルです。
氷上のチェスと呼ばれるカーリングでも、あっと驚くプレーが飛び出しました。
アメリカと対戦したイギリスは、第4エンドのラストショット。
これが8つ目のストーンです。
イギリスの赤のストーンが1、2、3、4、5、6、なんと一挙7点。
もちろん、オリンピック新記録です。
氷上の格闘技の異名を持つアイスホッケー。
ロシアとアメリカの対決は、両者譲らず。
サッカーのPK戦に当たる、ゲームウイニングショット戦でも、すぐには勝負がつきません。
うーん、これも決まりません。
アメリカは4回目以降、1人にすべてを託します。
74番のまた、TJ・オシーですね。
8回目までもつれたこの勝負、最後は。
うわ!決めた。
決まりました!アメリカ勝利。
最後はスキークロスカントリー。
ロシアのガファロフ選手。
思わぬ試練が訪れます。
あっ、転びましたね。
ロシアのガファロフですね。
それでも諦めません。
進もうとします。
そこに駆け寄る男性が。
カナダチームのコーチです。
新しいスキー板を履かせます。
いやぁ、ちょっとなんともいえないシーンですね。
スタンドが総立ちになりまして。
ロシア選手とカナダのコーチへの称賛の拍手の中で。
アントン・ガファロフ、フィニッシュしました!
ソチオリンピックはあと5日。
この先、どんな名場面が見られるんでしょうか。
政府は今月の月例経済報告で、景気判断は据え置いた一方で、物価については、5年3か月ぶりに緩やかに上昇しているに改めました。
月例経済報告では、個人消費は増加している、設備投資は持ち直しているなどとしていて、その結果、景気の現状については、緩やかに回復しているという先月の判断を据え置きました。
一方、物価については、消費者物価が上昇し続けていることなどを踏まえ、底堅く推移しているから、5年3か月ぶりに緩やかに上昇しているに改めました。
甘利経済再生担当大臣はこのように述べ、ことし4月の消費税率引き上げ後の物価動向を見極めたうえで、デフレから脱却したかどうか、慎重に判断していく考えを示しました。
ロシア寄りの政権に対する大規模な抗議デモが続くウクライナで、デモ隊と警察の衝突が再燃。
19日朝にかけては、警察がデモ隊の拠点の独立広場に突入しようとしたのに対し、デモ隊は火炎瓶で応酬しています。
ウクライナ保健省によりますと、衝突で25人が死亡し、500人以上がけがをしました。
事態の打開に向け、ヤヌコービッチ大統領と野党側の指導者が19日未明に協議し、野党側は、独立広場からの警察の撤収を強く求めました。
これに対して大統領はテレビ演説で、野党側は一線を越えたと拒否しました。
沖縄県の仲井真知事が、アメリカ軍普天間基地の移設先の埋め立てを承認した経緯を調査する、県議会の百条委員会。
初日のきょうは、県環境生活部の當間秀史部長が証人として出席しました。
県の環境生活部は、政府の埋め立て申請に対し、去年11月、生活環境と自然環境に与える懸念は払拭できないとする意見をまとめています。
きょうの証人尋問では、知事が埋め立てを承認する際、こうした環境部局の意見が十分に反映されなかったのではないかという質問が相次ぎ、これに対し、當間部長は意見は尊重されたと理解しているなどと証言しました。
気象情報は岡村さんです。
こんばんは。
来週2月28日に、種子島宇宙センターから観測衛星が打ち上げられます。
こちらの衛星、雨の観測を行います。
台風などの大雨の際、どこでどのくらいの強さの雨が降るのか、これまで以上に詳しく予測ができるようになるんです。
日本に接近する台風。
現在、気象衛星ひまわりで観測しています。
上から撮影することで、台風の大きさや形は分かりますが、台風の中の様子までは分かりません。
そこで今回、打ち上げられる観測衛星。
ひまわりよりも低い高度を回ります。
観測は台風に直接、電波を当てて行います。
台風の断面図です。
濃い青の部分は、雨のもととなる雨粒が多くある所です。
台風に電波を当て、返ってくる電波の強さで雨粒の量などを観測できます。
これによって、どれくらい強い雨を降らせる台風なのかが分かるのです。
強い雨を降らせる台風。
海上での雨を正確に観測できれば、陸地に近づいた際、どこでどれくらいの雨が降るのかを、より詳しく予測できるようになります。
台風による大雨のほかには、例えば、どんな予測ができるでしょうか?
雨の量を正確に観測できるということで、洪水の予測に役立ちます。
またこの衛星、雨だけでなく、雪の観測も行えるんですね。
そのため、今回のような大雪について、予測の精度の向上にも役立ちそうです。
では、あすの天気を見ていきましょう。
雲の様子を見ていきますと、現在、日本の南海上に帯状の雲があります。
この雲の一部があす、太平洋側にかかりそうなんですね。
雨や雪の予想を見ていきましょう。
あす朝7時の段階で、水色、雨の範囲は南海上が中心です。
動かしていきますと、日中、太平洋側の陸地にかかる所は少ないんですが、午後以降に関東甲信や静岡県など、白い表示と、一部で雪雲がかかりそうなんですね。
ただ、降る量はそれほど多くなく、大幅に積もるということはなさそうです。
さて、気温はどうでしょうか?
厳しい寒さ、続きそうなんですね。
最低気温の予想を見ますと、旭川、氷点下11度、甲府は氷点下3度、東京、大阪ともに1度の予想です。
これまでの雪が固く凍りついていますから、引き続き、転倒や落雪に十分にご注意ください。
それでは、あすの予報を見ていきましょう。
2014/02/19(水) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▽浅田・鈴木・村上選手 いよいよ決戦の舞台へ 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】岡村真美子

詳細情報
出演者
【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】岡村真美子

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