安倍総理の肝いりで抜擢と噂されるNHK新会長・籾井氏の慰安婦問題についての発言
…との持論まで展開
総理は、国会で野党からの追及を受けることに
どこ吹く風といった感のある安倍総理
一方、ここにきて盛り上がりを見せるのが開幕まであと4日に迫ったソチオリンピック
フィギュアスケートの浅田選手やスキージャンプの高梨選手などメダルへの期待も高まる
そして開会式に出席する安倍総理はロシアのプーチン大統領との会談も予定されている
北方領土問題の新たな進展も期待したいところだ
しかし開会式に出席するといえば中国・習近平国家主席も
だがこちらは、会談どころか…
と、安倍総理に対する拒絶感を表した
やはり、日中関係は悪化する一方ということか
去年12月に断行された安倍総理による靖国参拝
そして、文科省が決めた教科書を作成する際の指針となる学習指導要領解説書の改訂
そこに、尖閣諸島・竹島が「わが国固有の領土」と初めて明記されることになったのだ
これに、中韓両国は猛反発
中国は、先月19日中国北東部にあるハルビン駅に安重根記念館を開設
この安重根韓国では英雄視されている人物
では、なぜ中国に記念館ができたのか?
実は、この安重根記念館韓国・朴槿恵大統領の要望に中国が応える形でできたもの
やはり、中国の狙いは日本包囲網を築こうということか?
互いのナショナリズムが真っ向から対立する日中関係
そんな状況の中繰り返されるのは尖閣周辺での挑発行為
もしそこで武力衝突が起きたら戦争に発展するなんてことも…
果たして日本に待ち受けるものとは?
江口:歴史認識をめぐる諸問題にますます溝が深まる日中関係。
安倍総理の刺激的な言動と外交・安全保障の方向性に日本は戦争をする国になりつつあるとの声も。
今夜は、賛否分かれる安倍外交を徹底討論。
ゲストは…。
当番組は敬称を省いて字幕表記していますそして、まもなくソチ五輪。
スキー、スケートで滑るより笑いでスベるほうが断然得意ないつもの3人組でお届けします。
何を言ってるんですかね。
大竹:そんな、人の職業を…。
ヨーロッパの既得といいますか…。
オリンピックそれから、F1レース。
今度は、日本のタカなんとかって女の子いるでしょ。
あれが勝つでしょ。
絶対、ジャンプの板の規定変わりますよ、間違いなく。
阿川:規定が変わるんですか?うん。
だって、前の複合のときに日本が圧勝してるときに変わったんだから。
身長かける何センチとか。
とにかく、やっぱりヨーロッパっていうのはF1だって、ホンダのツインターボが出たときにはホンダは廃止になったんだから。
だから、あらゆる面でやっぱりね、フェラーリとかヨーロッパの車にヨーロッパのレーサーが乗って勝つことが前提となるようなね国際関係があるからね。
どうもね、日本はねいつもね、やられるよね。
で、出たらポンとやられるわけですね。
やっぱ出すぎちゃいけないんだよね。
日中の問題だってですよはっきり、なんか言いづらくてさなんかお茶濁してるじゃないですか。
阿川:じゃあ、たけしさんNHKの籾井会長さんの発言は?あの人は、ああいうことは浅草で言うべきなんだよ。
何も、あのNHKの会長がテレビで言わなくても浅草行けばあんな話ばっかりだよ。
「何言ってやがんだ、あいつはあの野郎」っていってね「そんなもん、どこでもやってるじゃねえか」ってみんな言って。
あれが本当の意見なんだけど。
石:あの意見は、別に、全然おかしくないんじゃないですか。
阿川:石平さんも?石:私も、そう思いますよ。
中身は全然おかしくないですよね。
山口:おかしいでしょ?だって。
石:どこがおかしいですか?山口:女性に対する蔑視じゃないですか。
阿川:山口さんにもう一度、伺いますけれどもあの発言は言語道断だと?山口:言語道断ですね。
もちろん、品がないっていうのでまず、アウトですけども。
要するに、女性の性的な奉仕が不可欠だという認識そのものがね。
青山:不可欠とは言ってないでしょ。
別にかばうつもりはないけど言ってないことを言ったって言っちゃダメですよ。
石:要するに価値判断の問題じゃないでしょ。
そういう事実があったと彼が言っただけの話です。
山口:どこの国でもあったというのは、どこの国でも本当にあったのかってアメリカが早速抗議してますね。
青山:だから、不可欠とは言ったりしてないじゃないですかそこは付け加えちゃダメですよ。
今だったら、例えば去年、橋下市長がおっしゃったような必要であったとかそれは、今の世代が認めないということですよ。
女の子、女性に対する人権侵害ですから。
だから強制的ではないという議論があんまり意味がないんです本当は。
阿川:倉田さんはどう思われますか?事実かどうかっていうことに関して言えば確かにあったんだろうなっていうことは、本当にそうだしNHKの会長としては本当、なんか、品がないなもうちょっと考えられたらいいのになっていうふうに思いましたけど。
ただ、なんかいつも、慰安婦の問題で違和感、感じるのは、女として…男性から慰安婦の問題って多分、話しにくいテーマなんだと思うんですけど。
でも、いつまでもそのことばっかり言われるのは戦争の被害者って、一番は亡くなった方じゃないですか。
亡くなった方のことはもう終わったことにされてるのに慰安婦のことばっかり、ずっといつまでも言われるのに関してちょっと私は違和感を感じるんですよね。
青山:まっとうな感覚だと思いますね。
続いて、学習指導要領解説書の改訂問題では…
中学、高校の学習指導要項の中に尖閣諸島・竹島は「わが国固有の領土」ということを明記されることになって。
青山:指導要領じゃなくて指導要領の解説書です。
20年ちょっと前に高等学校の政治経済の教科書を書きましたけど、そのときからもう、学習指導要領で日本の領土っていうのははっきり決めてあって、それを必ず教科書で触れるということになってましたから。
実質的な変化はないと思いますけどね。
これ、「わが国固有の領土」と明記されていなかったらむしろ、そっちのほうが私なんか、ビックリで。
政府は、これをずっと言ってるわけですから。
だから解説書の今までのトーンはもめてますよってことに重点があって。
もともと、日本のちゃんとした領土ですってことはかすんで見えるっていう。
山口:かすむってことはないですちゃんと、領土として、みんなね教科書に書いてありますよ。
萩谷:現実に学校で教えるときに近現代史はね避ける傾向があるんです。
ただ、今ね、大学でもね我々、山口さんも…。
阿川:近代史、現代史ですね。
はい。
大学に入ってくる若い人たちが近代史、現代史の知識があまりない。
そういう意味ではね近現代史をきちっと教えなければいけないという中身で、これが出てきたと。
受験までに時間がないんですよ。
萩谷:いや、もう1つはねやはり、近現代史は論争のあるものですからそこで一方の見方を教えてしまうのはどうかという自主規制。
だったら触れないほうがいいというね。
そういう自主規制が働いてる。
阿川:倉田さんはこういう改訂…。
倉田:知らなかったですけど今まで…自分がこれ、明確に習ったかっていうとあんまり、はっきり習ってないような気がしますね。
メア:日本政府の立場を教科書で明確にすることは別に問題ないでしょ。
でも、同時に他の意見もある外国でも同時に教えるほうがいいと思うんですよね。
阿川:でも、この問題に対してもやっぱり中国、韓国は反応してますよね。
石:中国の場合はとにかく、日本が何か主張するとすぐ反発するんです。
阿川:なんで?石:え?あの政権は誰か反発しないと何か気が済まないという。
阿川:癖みたいなもの?石:癖ですわ。
もし、中国が暴走、暴発したら?今後尖閣をめぐる衝突をきっかけに日中戦争という不測の事態に陥るのではという懸念の声が上がっています。
今国会焦点の1つとなっているのが集団的自衛権の問題
これまで、日本の歴代内閣は持っているが行使できないという立場をとってきたのだが…
憲法解釈を変更して集団的自衛権行使の容認を今国会で明確にしたい安倍総理
先日の放送で…
この3点セットがそろうとどういうことになるのかというと…
NSC・国家安全保障会議で決定した安全保障上の重要事項を特定秘密に指定する
すると例えば、武力行使の危険性を国民に知らせないまま自衛隊を海外に派遣
集団的自衛権の名のもと戦争に参加する可能性もあるのだ
ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は…
安倍総理が次々と進める政策で日本は戦争できる国になってしまうのか?
そんな中、不穏な動きを見せるのが、あの国だ
去年11月中国は東シナ海上空に防空識別圏を設定したと一方的に発表
これに対し、安倍総理は…
こうした状況の中で中国国内には強硬な意見も
中国軍の元少将は次のように語ったと報じられた
と、かなり過激なコメントで日本を牽制
そんな中、先月スイスで行われたダボス会議で総理は、外国プレスから日中関係が軍事衝突へと発展する可能性を問われ…
ところが、この発言がヨーロッパのメディアの間で大きな波紋を呼ぶことに
なぜなら、いくら安倍総理が武力衝突への発展を否定しようとイギリスとドイツは、結局戦争に至った歴史があるからだ
日本と中国
両国の間に不測の事態は起こり得るのだろうか?
中国の内情に詳しい宮家邦彦氏は…
国家が、軍をコントロールしきれなくなっているというのか?
思い出されるのは去年1月の、あの出来事
尖閣諸島周辺の公海上で中国海軍のフリゲート鑑が海上自衛隊の護衛艦に射撃用レーダーを照射するという一歩間違えば、軍事衝突に発展しかねない事件が起きた
なぜこのような事態が起こるのか?
つまり、国際ルールを知らない中国の軍隊はいつ、何をしてくるか常識では予測できないという
中国の暴走で一発の銃弾が発射され自衛のために、日本がこれに応戦し、武力衝突が拡大
ついには、同盟国のアメリカまでをも巻き込んだ全面戦争に発展する事態にもなりかねない?
萩谷:今のね日中の危険というのは現在、存在する世界中の戦争の危険の中でひょっとしたら一番高いかもしれない。
阿川:やめてくださいよ。
萩谷:巻き込まれる危険ではなくてもイヤなのに戦争にさせられる危険だということで。
今のVTRでも散々、出てきたけど戦争ができる国っていうふうに言うとあたかも、日本が戦争を仕かけるように響くけれども挑発しているのは、どっちで…日本は挑発されてる国ですよね。
力で現状を変えようとしてるのか?日本は。
してませんよ。
それは中国です。
青山:尖閣諸島の周辺で偶発的な武力衝突とかあるいは打ち上げがある恐れはあります。
それは、現に。
現に日本の領海の中に中国のが入ってきてしまっているから飛行機も。
でも、そこから全面戦争とか、あるいは第2次世界大戦のようなことになる可能性はあえて申しますが絶対ないです。
石:それはね、ごめんなさいね前提条件は、やっぱり日米同盟がしっかりしてるという前提ですよね。
ここで、メア氏が、日中戦争はあり得ない話ではないと警告する
メア:戦争が絶対ないという考え方…。
青山:全面戦争はない。
メア:全面戦争の可能性はないと何回も、歴史見てそういう間違いがありましたね。
だから、可能性は低いと思う。
でも、緊迫してますよ。
特に尖閣諸島。
中国が発表した防空識別圏とかいろいろ挑発行動をとってますので。
力で、威嚇的な行動で現状を変更しようとしている。
東シナ海、南シナ海の覇権を狙ってるからすごく危ない状態で。
それで、安倍首相が正しく抑止しようとしてる。
融和するんじゃなくて日本の防衛能力を向上して現実的に対処できるようにアメリカと一緒に。
そのほうが安定すると思います。
青山:そこは全く同意見ですね。
萩谷:これまで、日本人がね戦争に対して考える…今のVTRにも出てきたけど日本がアメリカの戦争に巻き込まれる危険だったわけです。
ところが今はね、東アジアの情勢が中国の進出とアメリカの退潮の中で日本が、いやおうなく…イヤなのに戦争の当事者にされてしまう危険のほうが強いわけですね。
それで、それを抑止するためには何が大事かというと小さな武力衝突が、戦争に発展しないようにする手立て。
それは何かというと適切な対応策がすぐとれますよというシグナルを送り出すことができればそれが抑止力になる。
で、そのための道具立てが今出てた3点セットであってね。
これは日本が戦争を仕かけるための道具立てではないわけです。
石平さんに伺いたいんですけども中国国内というか今の状況というのはどうなってるんですか?
私たちの想像以上に反日感情が高まる中国
その緊迫した内情を石平氏が暴露
石:国内の例えば、中国の外交部の発言。
安倍さんに関しては、もう相手の国家指導者に対する最低限の儀礼はもう完全に捨てたんです。
もう安倍さんのこともあたかも犯罪者のようにね。
今までの日本の総理の中で最悪という?彼たちからすればそうなるんですわね。
明確にしてますよ。
石:習近平政権ができてからね果たして今後、掌握していくかどうかそういう問題はあるんですけどもね。
でも、私はいろいろ観察してますとですよ今、中国あの状況を見ていますと軍部よりも、いわゆる軍部よりもむしろ、習近平さん自身のほうが一番危ないという道を歩んでますよ。
それは、背後の要因がありまして中国経済といえば、この数年間ずっと減速していましてシャドーバンキングとか不動産バブルとかいろんな問題を抱えていましてね。
去年の年末から今年の1月にかけてですよ中国国内で、大半の予測としてはもう今年以内に不動産バブルの崩壊がもう避けられない。
阿川:中国のバブルが崩壊しつつある?石:バブル崩壊すれば失業拡大して経済が更に落ちてしまえば国内の混乱がますます拡大してくる。
じゃあ、そうなるときあの独裁政権にとって最後、残される選択肢が要するに外に向かって冒険する。
国民の目を外に向かわせる。
萩谷:石平さんね更に深い問題があって、今のね東シナ海、南シナ海の問題中国の立場から見てみるとね我々、アメリカも、それから東南アジアの諸国、日本も中国の権益主張っていうのは日本とアジア諸国のシーレーンをね物資輸送のシーレーンを脅かすから航行の自由を言ってるわけです。
ところが、中国にとってもね実は、あそこは中国のシーレーンでもあるわけです。
今、13億人になった中国人。
これをね、更に豊かにしないとおまけに、資源がもう枯渇してきてる中で更に豊かにしないと中国共産党の支配が崩れてしまう。
そうするとね、彼らにとってのあそこのシーレーンこれが重要なんです。
石:ただし別の問題がありましてもし、中国の心配していることがただ、自分たちのシーレーンが確保できるかどうか。
それだけの話ならばじゃあ、各国と相談して法的秩序を作ればそれでいいです。
中国は絶対、そうしない。
そうしないというのは彼たちの狙ってるところがただ、自分のシーレーンの確保ではなくて、他の国々のシーレーンも支配する。
それが問題です。
阿川:山口さんにちょっと伺います。
山口:私もね、日本が積極的に戦争を準備してるなんて全然思いませんよ。
だけど、偶発的な衝突を防ぐ。
更にはより緊張を下げていくっていう意味での努力は日本も、今はしてない。
例えば、日本人として本当に紛争を避けるために努力をする気があるのか。
あるいは、あとから出てくる靖国問題等々を見ても不必要に外国に対して挑発をするというか。
青山:いや、それは山口さんのおっしゃってるのは基本的に1945年までの戦争観であり安全保障観ですよ。
1945年世界大戦が終わったあとは抑止力に基づいて、さまざまな工夫をしてるんであって。
国家安全保障会議も、他のこともその抑止力を、いかに高めるかっていうことでやってるんで。
紛争を抑止するためにやってるんです。
だから、今のようなお話がずっと、敗戦後の69年間日本をずっと支配してきたから適切な抑止力を持ってないのでそれを持ちましょうって話を今、進めてるわけです。
阿川:そうすると、今の時代の抑止力となるべき行動はなんなんですか?山口:日米安保があって沖縄に米軍がいてそれで抑止力があるわけでしょ現に。
青山:それは抑止力の一部じゃないですか。
日本の独自の判断がどこにあるのかがなかったらそれこそ、おっしゃってるアメリカに巻き込まれることになるじゃないですか。
メア:日本の防衛する義務はアメリカ軍だけじゃなくてもちろん、日本の自衛隊も一緒に防衛する。
石平さんに伺いたいんですが今、日本と中国の関係がちょっとギクシャクしている中で日中の首脳会談あるいは会話というのは成立する可能性はどうなんですか?これはもう今年はあり得ないでしょう。
今、中国はむしろ安倍政権との全面対決の姿勢を鮮明にしていますわね。
要するに、もう、安倍さんを目の敵にしてるんです。
阿川:ダボス会議の中で記者からの質問でさっきVTRありましたけれども日中は戦争をする可能性があるんですか?っていうようなことに対して第1次世界大戦の例を出してきてイギリスとドイツの関係。
そして、日本はそういうことのないようにしないといけないと思うっていうその言葉も、非常にあいまいだと思うんですけど。
青山:あいまいじゃないでしょそこは。
各国のメディアとの会合で日中の軍事衝突の可能性について聞かれた、安倍総理は…
ただ、これね、日本語の論理とね英語の論理の違いでねもし、英語で答えるんだったら安倍さん、最初に「そういうことにはならないようにしなければならない。
ただ、今の状況はこうこう」って言うんだけど日本人のしゃべり方っていうのは「状況はこうだから…」最後にね「そうならないように努力する」それが主文なのね。
阿川:でも「ないようにしないといけないと思うが、今の状況はありそうだ」っていう余韻に聞こえるんじゃないかと。
青山:いや、違う。
あのね、阿川さんこれはね、これだけは言っとかなきゃいけないこと1点、あるんですよ。
まず、安倍さんは日本語で会見なさいました。
それを通訳が英語に直しました。
欧米メディアが問題にしてるのはその通訳の中にあった言葉で実は安倍さんが言ってない言葉ひと言、付け加えたんですよ。
安倍総理のコメントに付け加えられた、ひと言とは?
青山:第1次世界大戦の前にイギリスとドイツは経済関係がよかったと。
しかし戦争になったっていう話をされてで、そのあとに通訳がね日本語でいうと「我々、日中は似たような状況にある」と通訳が付け加えたんですよ。
これ、その通訳を英語で言うとねすいません、一瞬、英語で言うと「Ithinkweareinthesimilarsituation」それ安倍さん、言ってないんですよ。
で、その通訳を誰が頼んだかというと外務省の役人が頼んだんです。
たけし:通訳が、そのあとマンデラの手話をやったわけだ。
青山:マンデラの手話と変わんないって。
本当ですよ。
言ってないことを勝手に付け加えたんだから。
石:青山さんね私に言わせればですよ今の日本と中国の関係は第1次大戦以前のイギリスとドイツの関係に似てるというよりもねむしろね、第2次世界大戦以前に似てますよ。
青山:第1次世界大戦から100周年なんで、国連でも安保理で、それを機会にして公開討論とかやってるからその話を引き合いに出しただけなんですよ。
それで日中が戦争になるとは言ってない。
でも、おっしゃったようにでも、言ってない、言ってたか別にして実は、日本と中国の関係この地域の安全保障環境がすごく緊迫してますよ。
具体的な問題になってるし。
例えば1つのいい例は、尖閣諸島。
尖閣諸島は沖縄県内でしょ。
そこで、ほぼ毎日中国政府の武装されてる公船が包囲してます。
それ、無視できない。
そういう状態なんです。
尖閣もそうだし、中国の姿勢は戦略的に、僕は一貫してると思ってるんです。
というのは、2007年にキーティングというアメリカの太平洋軍の司令官が北京に行ったときに中国のカウンターパートの軍の司令官が言ったのはハワイを軸にして東西中国とアメリカで分け合いましょうと言ったんですよ。
これが最初の話で。
それから、その次、去年の6月に習近平とオバマさんが言ったときには太平洋は十分に広い。
米中両国を受け入れるのは十分広い。
それは、すなわち、米中両国で太平洋を分割しようと。
そういう首尾一貫した戦略の中でパーツとして起きてるのが尖閣の問題だと。
そこをどう見るかっていうことです。
そのとき、日本はどこに入ってるの?まさに、その問題で。
要するに、中国が言ってるのはシーレーンの話。
領土支配ではなくてシーレーンを全部支配したいんですよ。
じゃあ、日本という国がもし、日本のシーレーンが中国に押さえられてしまうともう、お手上げですわ。
萩谷:交通手段が発達した現在ではね日本がかつての朝鮮半島の高麗とかねそういう国と同じような立場になっていくと。
長谷川:大きな構図の中で日本は、さてじゃあ、自分たちの平和と安全をどうやって守るのかっていう話なんですよ。
そのときに、いや、日本は独立路線でいくんだといって例えば、核武装をやるっていう話が1つとアメリカと、この際協力し合って、中国に抑止力をしっかり持とうよねというふうに思うのか。
山口:今のね長谷川さんの話で言えばまあ、誰が考えても日米の関係を機軸に中国の国力の増強に対抗していくっていう路線以外道はないんですね、日本として。
長谷川:そうでしょ。
日米関係を要するに、本当の意味のね自由と民主主義の価値観を共有する関係にするためにはやっぱり、日本としていくつかの問題をクリアしていかなきゃいけないわけでしょ。
やっぱり歴史の問題っていうのは軽んじちゃいけないんですよ。
それで、アメリカはともかく東アジアで余計な緊張を作るなっていうことをずっと、日本に言い続けてきたわけですよね。
で、歴史問題っていうのはやっぱり、残念ながら緊張を作る1つの原因になってるし日本の指導者が、やっぱりハンドリングを間違ってますよ。
倉田:尖閣諸島の近辺で日中が仮に小競り合いなったときそれが、ちょっと大きくなりそうなときってアメリカは日本の肩を持って中国に対して武力行使なりっていうことは…。
萩谷:そんなスピードが速くいかないの。
倉田:そうなったときにアメリカが肩を持ってくれるんですか?っていう。
日中が武力衝突になった場合アメリカは助けてくれるのか?
倉田さんの疑問にメア氏が答える
だから、はっきり…アメリカ政府の私が日本部長であったときでもその前から今まで一貫性があることは尖閣諸島は日米同盟条約の対象になってる。
中国からの武力的な行動があればアメリカももちろん、日本を防衛する。
もちろん自衛隊が主に助ける…。
寄与するという意味で書いてる条約のもとで。
それができるように在日米軍が訓練してる。
だから、沖縄にある能力を維持する必要がある。
基本的な内容です。
大竹:すいません。
話の角度は中国がどうっていう話なんだけど俺は、日本国内のことがねちょっと、気になる。
それはなぜかっていうとこの『タックル』でこういう問題随分取り上げてるんだけど明らかに3年前とは空気が変わってると。
それは、なぜかっていうと今、非正規雇用37%。
そういうなんかこう、息詰まった空気。
年収200万円以下って息詰まった…。
大きく言えばね安倍さんの第3の矢の成長戦略がうまくいかないと結構、この国を絶望が取り巻くことになるのね。
そうしたときの、その空気がそういうことに、青山さん影響しないの?青山:国内の矛盾を海外に向けるっていうのはそれは中国も、今やってるけど日本だって、これからやる危険性はあるわけです。
大竹さんのおっしゃってるその社会的な懸念っていうのはねもちろん常に考えなくちゃいけない。
でも、そのことと、例えば尖閣で若い人が極論に走ってね例えばネットっていうツールを使ってそういう空気が一気に高まるということ。
よくいわれるけど実際は違いますよ。
緊迫が続く、日本と中国。
そこで、ますます重要になってくるのがアメリカとの関係。
その日米同盟の鍵を握る人物がいるんです。
施政方針演説でもアメリカとの連携を強調した安倍総理
中国と緊迫した状況が続く中日本が最も頼りにしたい国はもちろん、アメリカ
そんなアメリカから日米関係のキーマンとして送られたのがあのケネディ大統領の娘であるキャロライン・ケネディ氏だ
なんと、オバマ大統領が直々に駐日大使に指名したといわれている
名門ケネディ家に生まれ国内外でも抜群の知名度を誇り影響力も大きい
オバマ大統領とも、すぐに電話で話せる関係といわれるほど太いパイプを持つ人物
アメリカ上院の公聴会では…
ここ最近で最も親日的な駐日大使だとの声も
ケネディ大使起用にはオバマ大統領の日米同盟を強固なものにしたいとの意図があったともいわれている
しかし、そんな状況の中安倍総理が突如、靖国神社を参拝
すると、そのケネディ氏が大使を務めるアメリカ大使館が「失望」という言葉で日本を批判
仮に日米関係が悪化することになればそれは、中国の思惑どおりの展開なのでは?
アメリカ大使館と事前にやり取りをした衛藤議員は先日の『TVタックル』で初めて舞台裏を語った
安倍総理は、アメリカの「慎重に」という言葉を読み違えてしまったのか?
ケネディさんが駐日大使になったっていうことはアメリカの中でどういうような意味を持ってキャロラインさんがやってらっしゃることは実際問題として、日米の関係ではどういう効果を出しているんですか?それは、大統領の裁量で選ばれた方ですから大統領と近い関係であるということを示すことができれば存在感が重いと思います。
民主党の中でもアメリカの民主党の中で存在感があるから。
でも、これから…まだ2か月しか経ってないから大使になって。
阿川:でも、日本人にとってはやっぱり、ケネディ大統領のお嬢さんっていうだけでも見る位置が変わるっていうか興味が違うっていうか。
アメリカに…日本では、セレブみたいという。
タレントみたいなセレブリティーみたいでしょ。
有名人ですから。
でも、これから示さないとならないということは大統領と近い関係があって影響力があるかどうかこれから示す必要がある。
そういうことを示すことができたらすごく東京での日本政府としての存在感が強くなるんです。
駐日大使って、今まで、そんなマスメディアに出たことがほとんどないじゃないですか。
青山:いや、ありますよ。
倉田:我々の、一般市民が一般国民が認識できるほどのタレント性がなかったから。
キャロラインさんの実際の動きはですね…。
ケネディ駐日大使に期待されることとは?
たまたま、この間『タックル』によく出てた山本一太大臣ね。
今、大臣の。
山本一太さんのところにある用事があって行ったらキャロライン・ケネディさんが来てて。
メディアで報道されてないけど。
それで随分突っ込んで。
一太さん、英語しゃべれるし。
で、そのときの様子を含めて言うとですね僕はそこに同席してたわけじゃないけれどもおおむねは知ってますから。
今は、まだですねキャロラインさんはこのケビンさんがおっしゃったことに関連してねまだ、自分個人の考えを言ってるにすぎなくてオバマ政権の考え方のメッセンジャー役をまだ、できてないんですよ。
だから、随分本当は報道されるよりこまめに回ってて日本の文化的なところも行ってるし。
阿川:リサーチしてらっしゃる最中ですか?青山:リサーチっていうかねこういう人間ですってことを知ってくださいっていうまだ、段階なんですね。
そのときに政治的役割としてですね大使として、オバマ大統領とどういう意思疎通があってどういうメッセージを持ってきたのかっていうことをまだほとんど言ってないんですよ。
でも、今後、キャロラインさんはそれを発信しなきゃいけない。
オバマさんの考え方を日本に正確に伝える役割を果たさなきゃいけない。
萩谷:一国の大使が国民の誰もが知ってるようなキャラクターっていうのはねこれは、やっぱり友好関係に非常に役に立ちます。
そういう意味では、まだ無形のね財産、資産がある。
それを、今ね青山さんが言われたようにどうやって具体的に日米、あるいは日中韓が平和に、安全に豊かになっていける道を彼女がですね切り開いていくのか。
そのためにアメリカの大統領に働きかけることができるのか。
それから、私たち日本人が彼女にねこうしてくださいということは言っていけるのか。
そういう意味ではね接近可能性が高い人って近寄りがたい人じゃなくて近寄りやすいのが大切だからね。
倉田:じゃあ、キーパーソンになる可能性があるっていう。
安倍総理の靖国参拝に対してアメリカが表明した「失望」
その真意を、メア氏が明かす
何を失望したかっていうと何を懸念してるかっていうと中国に対処できるように日本と韓国の安全保障の面の協力が必要ですからそれが難しくなった。
本当に懸念してることは靖国参拝というよりどうやって外国が反発する…特に韓国。
中国は何やっても反発するから。
でも、韓国の関係が安全保障の面で協力が必要ですからそういう、懸念してること。
でも、この大げさな「失望した」という言葉を使うと適当ではないと…。
アメリカが中国の脅威に対処するのに欠かせないのが同盟国である日本と韓国の協力
靖国参拝で日韓関係が悪化したことに対してアメリカは「失望」という表現を使ったとメア氏は語る
実は、中国ね、いっときアメリカが表明した「失望」という言葉にねすごく興奮したんですよね。
あの発言聞いてから中国のね、外務大臣がベトナムとかロシアとかドイツとかあちこちの外務大臣を呼び出して電話会談をする。
アメリカの「失望」という声明をバックにして対日本包囲網を構築しようと思ったんですがもちろん、結果的に失敗に終わったんですけどね。
アメリカが失望したりとか靖国参拝について言ってるのはその日中間とか、日韓間が悪くなることに対して怒ってるわけですか?メア:日中じゃなくて日韓関係を心配してる。
倉田:アメリカとして、そのアメリカだって第2次世界大戦でいうと日本と敵国だったわけじゃないですか。
その、アメリカとして日本のA級戦犯が祭られているという靖国神社に首相が参るのはそれは、アメリカとしても反対であるっていうことは別に言ってないんですか?メア:政府は言ってない。
アメリカの学者の中でいろいろ議論されてる。
日本の戦後というのは好むと好まざるにかかわらず東京裁判の結果を認めるということなんです。
ちょっと黙ってちょっと黙って。
それでそれはどういうことかっていうと日本がやった戦争は侵略戦争であるということを認めることなんです。
つまり、A級戦犯に仮に、部分であっても手を合わせるということはある意味では戦後秩序の挑戦になってしまう。
そういう意味ではね、安倍さんは非常に微妙な点を突いてしまった。
だからアメリカは困ったんです。
で、安倍さんが靖国に行くっていうことは中国に対するプレゼントですよ。
歴史を政治争点化して日本を孤立化させるっていう中国の戦略に、まんまと乗った。
今の話でいうとね、じゃあ中国にいろいろ考えアメリカに遠慮しつつ私たちのために亡くなった人を慰霊しなくていいんですか?問題は違うでしょ。
慰霊の方法はいろいろあるでしょ。
青山:基本的な国の考え方を示すのが政治なんですよ。
これから、実は日米関係ってすごく大きな節目があって。
一番大きいのは、4月にオバマさんが来ることですよ。
阿川:日本に?長谷川:日本に。
日中韓を訪問するときに…4か国来るって言ってるんだけどその中に日本も入るということが1つとそれから、ケリーさんがどうされるのか。
それから、更に言えば中国はAPECが開かれる。
つまり、これからこの1年ですねすごく大きな外交的なイベントがたくさんあって。
だから、むしろ前向きにね日本は、はっきり言えば今、もうボトムは打ったので、靖国で。
それから立ち上がっていくところなので。
阿川:ボトムだったんですか?あれは。
長谷川:僕はボトムだったと思いますよ。
だから、むしろ前向きに考えてねアメリカはもちろん日中、日韓がこれ以上、とげとげしい関係になってもらいたくないと思ってるに決まってるし我々だって実はそうですからね。
だから、それはこれからどうやって円滑な関係を作るのかっていうそういう今、局面にきているのだと。
阿川:安倍さんについてアメリカ政府は、どういう風に?歴代の首相と比べると。
最初は、去年の前半いろんな人が心配してた傾右化すること。
後半は、全くそういう心配がなくなりました。
1つ、強調したいこと。
この靖国神社で日米同盟関係、安全保障関係の深化という動きが何も影響がないんです。
これから、アメリカ政府も安倍政権の日本の抑止力を向上する計画というのは歓迎しています。
ロシアは逆の反対があります。
今の政権にとって。
防衛大綱とか中期防と国家安全保障戦略とすごくいい傾向ですけど予算はまだ十分じゃないんです。
それ、具体的な防衛能力を向上する必要があるから言葉だけで十分じゃないんですよ。
目の前に、中国から北朝鮮からの脅威があるから本当に具体的に対処できるような防衛能力を向上する必要がある。
今、日本は、正しい戦略が中国と会談するかは別として日本にとって今後の正しい戦略が、むしろ日米同盟を機軸にしてねむしろアジア周辺の多くの諸国が日本以上に、中国の脅威に対してすごい危機感を持っています。
そういう国々と連携して…。
別に、中国とケンカするんじゃないですよ。
中国の膨張をね、封じ込めてそれでアジアの平和を守る。
阿川:でも、ここのところの安倍さんの行動を拝見しているとやっぱりアフリカへ訪問なさったりアジア、東南アジア訪問なさったり。
そういう意味ではそこら辺と仲よくしていこうと?石:そういう意図がはっきりと見えてきていますわね。
だけど、変な話、アジアで中国、韓国っていうけど片方に北朝鮮ってあるわけですよね。
エジプトとかシリアとかリビアとか革命起こったりグワーッとなってるじゃないですか。
それで、中国は中国でいろんな自治区とかいろんな民族がいるわけですよね。
だから、それをまとめると火種がものすごいいっぱいあって対中国だけじゃなくてもう、日本というのは日本を囲む、全てのアジアのいろんなところで火種ができて全部、これ対応しなきゃいけないって。
2014/02/03(月) 21:00〜21:54
ABCテレビ1
ビートたけしのTVタックル[字]
日本版NSC、特定秘密保護法、集団的自衛権の見直し…3点セットで日本は「戦争の出来る国」へ向かっていくのか?軍部が暴走!?中国の実情とは?そしてアメリカの本音は?
詳細情報
◇番組内容
今、書店に並ぶ「愛国心をくすぐる」本の数々…いったいナゼ?本当に日中戦争が起きる可能性は?日中交渉が水面下で行われているって本当?カギを握るのはケネディ駐日大使?動き出した安倍外交、日本は「戦争」することになるのか?(秘)ウラ事情暴露で徹底討論
◇出演者
【レギュラー出演者】ビートたけし、阿川佐和子、大竹まこと
【ゲスト出演者】青山繁晴、長谷川幸洋、萩谷順、山口二郎、ケビン・メア、石平、倉田真由美
【ナビゲーター】江口ともみ
◇音楽
宇都美慶子「ランナー」(Sony Music Associated Records Inc./SMAR)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ニュース/報道 – 討論・会談
ニュース/報道 – 政治・国会
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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