ラッキーセブン #03 2014.02.19

(瞳子)あなたうちで働かない?
(駿太郎)俺って向いてると思います?
(瞳子)向いてるって言えばあなたは安心を手に入れられる。
(瞳子)向いてないって言えばいつ辞めてもいい逃げ道になる。
(瞳子)違う?
(新田)確かにお前は今回よく働いたよ。
(後藤)ラッキー探偵社ですか?
(田無)特に変わったことはないかね?
(由貴)ごく普通の小さな探偵事務所だと思いますが。
(後藤)あの探偵社が何か?
(田無)いや。
何でもない。
(筑紫)よろしいでしょうか?
(瞳子)どうぞ。
(筑紫)お父さまの件です。
失礼しまーす。
書類です。
(瞳子)《どうせ辞めるなら一つぐらいやりたいことやって辞めたらどう?》《あなた今ここに来て初めてやりたいって言ったんだから》
(淳平)送るか。
いや。
しかしな。
いや。
待てよ。
送るべきか送らざるべきか。
それが問題だ。
(飛鳥)何だ。
由貴ちゃんへのメールか。
(淳平)見るな。
由貴って誰?
(淳平)見るなっつうのお前。
(飛鳥)北品署の刑事。
向こうは全然眼中にないの。
(淳平)全然ってのは言い過ぎじゃないのか?「遊園地へ行きましょう!」って高校生かよ。
うるさい!メールって顔見えないから直接誘った方が確実だよな?そりゃ逆だ。
顔が見えないからこそうっかりOKしてしまうってこともあるかもしれないじゃないか。
お前さっきから何押してんの?
(飛鳥)直接誘って何度も玉砕してるから…。
(淳平)お前そういうこと何でも言うな人に。
OK。
じゃ送っちゃいましょう。
(淳平)送るな。
待て待て。
何で?
(淳平)今回は慎重にいかなきゃ。
(飛鳥)送りましょうよ。
(淳平)待て待て。
考えさせて。
いいよ。
送っちゃえばいいじゃん。
(淳平)お前たちは触るな。
(飛鳥)ちょっともう。
(淳平)少し慎重にやりたいんだ。
俺らが送ってあげるって。
(淳平)こういう問題ってのは…。
(新田)送信。
OK。
何やった?お前。
お前何…。
送信しました。
(淳平)植木屋てめえ!おいおい。
ちょっと。
(筑紫)みんなちょっといいかな?
(淳平)ごめんなさい。
ちょっと立て込んでるんで。
ちょっと。
おい。
お前何とかしろ。
ちょっちょっちょっ。
(淳平)何だよ?
(飛鳥)そっち見て。
ちゃんと。
(筑紫)調査の対象は水沢紗己子さん。
こちらの箕輪さんと結婚の約束をしているそうだ。
箕輪さんのご両親は彼女を結婚詐欺だとうたぐってる。
(淳平)結婚詐欺?
(箕輪)母が勝手にそう思ってるだけで彼女はそんな人じゃないんです。
(箕輪)だからちゃんと調べてほしいんです。
直接彼女に聞いたらいいんじゃないですか?
(飛鳥)ちょっと。
(箕輪)聞けるわけないでしょ。
僕が疑ってるって思われちゃうじゃないですか。
(飛鳥)すいません。
(淳平)ご両親が疑ってるのは金銭の授受があったからですか?彼女のお母さん難しい病気なんです。
それで500万ほど。
500万!?
(淳平)対象の写真は?
(筑紫)ない。
ない?
(箕輪)彼女写真が苦手らしくて。
対象の住まいは?
(筑紫)マンションは分かってる。
が部屋番号は不明。
(淳平)不明?
(箕輪)入ったことなくて。
彼女が「狭いから恥ずかしい」って。
でも手料理は食べたことありますよ。
彼女料理教室に通ってて僕を連れてってくれたんです。
すごく上手でした。
(淳平)最後に会ったのはいつですか?
(箕輪)1カ月前かな。
メールのやりとりはしてるんですけど忙しくてなかなか予定が合わないんです。
(新田)完全にかもられてますね。
紗己子か。
どんな女か楽しみだな。
(飛鳥)あんたは人妻担当でしょ?俺人妻以外もいけんだけど。
(飛鳥)フフッ。
どうでもいいんですけど。
飛鳥ってさ何で俺にそんなに冷たいわけ?呼び捨てにしないでください。
みんな呼んでんじゃん。
痛てて…。
百年早いわ。
ごめんなさいごめんなさい。
(筑紫)よし。
淳平と新田はクッキングスクール。
飛鳥はマンション。
駿太郎は…。
(茅野)あのう。
(筑紫)えっ?
(茅野)チエミさんまたですって。
(新田)担当。
(淳平)くれぐれも失礼のないようにな。
チエミさん?チエミ。
こっちだよ。
ほら。
こっち来い。
こら。
ちっと逃げんなって。
逃げんなよ。
ジャーキージャーキー。
ほら。
逃げんなよ。
何で俺が犬担当なんだよ!
(女性たち)おはよう。
(女性)おはようございます。
(淳平)このエプロン換えてくれや。
(新田)淳平さん似合ってますよ。
(淳平)お前先に取ったろそれ。
俺合わないっすもんそれ。
(淳平)花柄変だどう考えても。
(紗己子)ごめんなさい。
対象2時の方向。
今俺にぶつかった人。

(女性)水沢さん。
(紗己子)あっ。
おはようございます。
(女性)おはようございます。
まあまあだな。
鼻の下伸びてますよ。
こういう顔だ。
(サトル)どうも。
(淳平)あっ。
(紗己子)あっ。
サトルさん。
こっち。
ごめん。
遅くなって。
(管理人)水沢紗己子?そんな人いないよ。
独身の一人暮らし。
(管理人)あっ。
いないいない。
うちはね単身者は入れてないもの。
あっ。
(管理人)今度ねあのう足ね。
(飛鳥)ウフフ。
足ですか?
(管理人)うっ。
あ痛たた…。
(紗己子)ちょっとサトルさん。
真っ白です顔が。
(ルミコ)あのう。
さっき一緒にいた男の人って?
(淳平)ああ。
同僚です。
フリーですよ。
(ルミコ)やだ!そんなんじゃないですよ。
あっ。
お仕事は何を?見てのとおりの銀行員です。
(ルミコ)そうですか。
ああ分かった分かった。
分かったって。
あれ?ここって。
やってるやってる。
ハハッ。
おい。
ちょっと。
おおっ。
お前態度違い過ぎだろ。
(弥生)フフフ。
この犬俺のなんだよね。
チエミっていうの。
ほら。
チエミさん。
チエミさん。
(弥生)嘘!嘘じゃねえよ。
正確にいうと俺が飼い主から頼まれて捜したんだけど。
っていうか今ぶったよね?ちょっと返して。
(弥生)嫌。
嫌?
(弥生)この子嫌がってる。
嫌がってないよ。
ほら。
ええっ!?なあ?犬返せって。
(弥生)うちにおいで。
いやいや。
(淳平)イェーイ!カワイイ!
(カヨ)・「ヘビーローテーション」
(淳平)アハハ!イェーイ!
(カヨ)新田さん。
どうでした?
(淳平)素晴らしい!
(カヨ)どうでした?どうでした?
(淳平)うまい!うまいねぇ。
びっくりするね。
・・『島人ぬ宝』
(カヨ)あっ。
次新田さんお願いしまーす。
俺?俺無理無理無理無理…。
いやいや。
こいつはね歌あんまり駄目だから。
無理。
無理無理…。
お前いい。
いい。
俺いく。
俺いく。
いやいや。
絶対無理だ。
あんまり駄目だ。
いやいや。
・「僕が生まれたこの島の空を」・「僕はどれくらい…」おい!ちょっと待てって。
おい。
ちょっと犬返せって!なあ?聞こえてんだろ?チッ。
何だよ。

(女性)あいつです。

(川中)あいつね。
動くな。
ヤッベ。
(川中)私を誰だと思ってるんだ?はっ?
(川中)私はなインターハイに卓球で連続出場した女だぞ。
知らねえよ。
(川中)私のスマッシュを受けてみろ!
(ルミコ)ああ。
料理ショーのことですか?
(カヨ)「料理得意なの」って相手の男にアピールしてんですよ。
(チズ)定期的に連れてますもんねぇ。
(ユウコ)いっつも違う男の人。
(淳平)いっつも違う男。
悪女だね悪女。
中島みゆきいこう。
(従業員)お待たせいたしました。
ハニートーストになります。
(女性たち・淳平)わあ!
(女性たち)おいしそう!食べよう。
食べよう。
あー!
(飛鳥)もしもし。
早く合コン抜けてください。
(女性たち)新田さん待ってました。
あの。
取引先に呼ばれたんで失礼します。
(女性たち)えっ?もう行っちゃう?
(淳平)頑張れよ!接待。
仕方ないの。
忙しいんだあいつも。
・・『千の風になって』おっ!俺だ俺だ俺だ。
いきますか!
(淳平)今日皆さんに会えた喜びをこの歌に込めたいと思います。
聴いてください。
(淳平)・「私のお墓の前で泣かないでください」えーっ!?うわっ!?どうした?やられた。
(筑紫)今下で婦警の川中さんに会ったよ。
(淳平)おばちゃんに?
(筑紫)昨日この辺りで不審者取り逃がしたんだってさ。
なぎさ川の方で小学生の女の子付け回してたらしいぞ。
(飛鳥)変態。
(筑紫)20代で細身。
茶色のダウンにジーンズ姿の男見たら連絡してくれって。
(淳平)茶色のダウンね。
(飛鳥)変態過ぎる。
(淳平)駿太郎。
えっ?犬どうした?あっ。
犬。
犬はまだですよ。
まだかよ!?居場所はもう分かってんだよ。
(淳平)だったらとっとと捜しに行けよ。
ほら。
はいはい。
じゃあいってきます。
(淳平)ああ。
(筑紫)飛鳥。
(飛鳥)はい。
(筑紫)まかれたんだってな?
(飛鳥)はい。
気付かれてないと思ったんですけど。
(淳平)後ろ暗いところがある人間っていうのは常に警戒してるからな。
(筑紫)対象の写真は?
(飛鳥)あっ。
撮れました。
茅野ちゃん。
これプリントお願い。

(箕輪)すいません!
(筑紫)おや。
どうされました?
(箕輪)母が警察に詐欺の被害届出しちゃったんです。
(淳平)えっ?
(箕輪)早く紗己子さんの無実を証明してください。
お願いしますお願いします。
無実じゃないと思うんだよな。
(箕輪)無実ですって。

(チャイム)・はーい。
すいません。
あの。
犬捜してるんですけど。
茶色の入ったビーグル犬。
いますよね?どうも。

(紗江)すみません。
散歩からすぐ戻ると思うんで。
全然。
お二人ですか?
(紗江)ええ。
バツイチ。
男運悪いの。
そうなんですか?
(紗江)ああ。
何でも屋さんよね?若干違いますけど。
(紗江)お願いしてもいいですか?どうしてほしい?チッ。
何で俺が。
チッ。
ハァー。
よし。
はい。
いい?ちょっとここで待ってて。
いい?すぐ戻るから。
よしよしよし。
チエミさん。
いい?ちょっと待ってて。
待っててね。
(筑紫)警察もまだつかんでないか。
(淳平)ええ。
偽名だろって鎌かけたらやっぱりそうでした。
・犬捕まえました。
(淳平)おお!?お前連れてくんな。
犬を。
(倒れる音)うるせえな。
筑紫さん。
すいません。
ちょっと体調悪いんで今日帰ってもいいっすか?
(筑紫)ああ。
ちょっとうつ…。
うつるとあれなんで。
(茅野)駿太郎さんの隠し子ですか?えっ?外で待ってろって言ったろ。
(淳平)何だ?その子。
(筑紫)駿太郎が連れてきたのか?
(弥生)無理やり。
はっ?
(淳平)無理やり!?ロリコン趣味もあったのかお前。
ねえよ!
(飛鳥)あっ!小学生を追い掛けてた不審者!違えよ!違くねえよ。
(淳平)どっちなんだ?この子がチエミ連れてっちゃったから。
だからそれを追い掛けてただけだよ。
なあ?
(筑紫)何で婦警さんから逃げたりすんだよ?事情を話せばよかったじゃねえか。
つい習性っつうか。
(淳平)お前習性って。
どんな人生歩んできたんだ?お前は。
ほら。
ちょっと外出てろ。
(弥生)んっ!
(淳平)やめろ。
嫌がってんだろうが。
女の子はなもっと優しく扱え。
なっ!髪変になる。
(淳平)はっ?はっ!?
(筑紫)まあまあまあまあ。
おい。
ちょっと。
(筑紫)はい。
はい。
じゃあこれ飲んでね。
それ嫌い。
(筑紫)あん!?
(飛鳥)あのう。
まあまあまあ…。
ねっ。
ねっ。
カワイイ服着てるね。
おしゃれじゃん。
(弥生)何?その服。
(飛鳥)はあ!?くそがきが。
まあまあまあまあ…。
まあまあ。
まあまあまあ。
ケント・デリカット。
痛い!?痛い。

(瞳子)戻りました。
(筑紫)ご苦労さまです。
(弥生)あの人奇麗。
(弥生)ああいう服着なよ。
(飛鳥)チッ!
(瞳子)カワイイ子ね。
(弥生)誰が着ても似合うよ。
(瞳子)どこの子?すいません。
(筑紫)まあまあまあまあ。
こっち来いこっち来い。
なっ。
(筑紫)ここ入ってなさい。
(淳平)おい。
何であんなお嬢さまを連れてきたんだよ?ここに。
頼まれたんすよ母親に。
(淳平)また人妻か。
お前。
さすが担当。
(飛鳥)見境なさ過ぎ。
そういうんじゃねえから。
あれ?えっ?ちょっとこれって。
あの子の母親。
(新田・淳平)えっ?あっ?ちょうどいいじゃない。
よろしくね。
はい?乗りたいのねえの?また無視かよ。
何で俺が子供担当なんだよ?
(淳平)おおー。
今日も決めてるねぇ。

(淳平)「TA」くし。
タくし。
タクシー。
タクシー乗った。
乗れ。
ふぅー!
(淳平)跳ばねえのかよ!?お前。
なあ?弥生何歳だ?今日で10歳。
今日?お前今日誕生日か。
そっか。
それでお母さんどっか連れてってやってくれって言ったんだ。
10歳おめでと。
別に。
かわいくね。
あれにする。
うん?何だよ。
カワイイとこあんじゃん。
(子供)あっ!あのお兄ちゃん一人で乗ってる。
そうだよ。
ハハハ。
何だバカヤロー。
アホらしい。
(係員)はい。
危ないから降りないでくださいね。
もうすぐ出発しますんで。
はい。
乗ってください。
はい。
OKです。
何で俺一人なんだよ!?社長さん何でも言えって。
そりゃ言ったけどさ。
(係員)それではメリーゴーラウンドレッツゴー。
テンション高えな。
(係員)はい。
いってらっしゃい。
(紗江)サトルさん。
ウフフ。
これ。
昨日のお礼です。
そんな。
頂けません。
(サトル)ホントにおいしかったんで。
料理で釣られた新しいかもだよ。
(子供)あのお兄ちゃん一人だ。
(女性)えっ?ちょっと。
あの人一人?
(弥生)社長命令だからさ。
何で一人で乗んなきゃいけねえんだよ。
次最後だからな。
社長命令。
次あれ次あれって全部俺一人で乗ってんじゃねえか。
(弥生)だって社長さんが。
あのな。
遊園地ってのは人と楽しむもんなの。
ジェットコースターもボートも一人で乗っても楽しくねえの。
ちょっと待ってて。
はい。
そっちどうだ?何か聞けたか?全然。
そんな空気じゃないっすよ。
ムードつくれよ。
ムード。
デートの基本だろ。
デート断られてばっかの人に言われたくないっすよ。
バカヤローお前。
シミュレーションはばっちりなんだよ。
妄想かよ。
(通話の切れる音)
(淳平)何だ?
(紗江)待って。
もめてますね。
(紗江)違うの。
ねえ。
ごめんなさい。
(サトル)チッ。
がっかりだよ!
(淳平)怒っちゃったよ。
間違えた。
(サトル)間違えたんですよ。
(淳平)フッ。
詐欺失敗。
はい。
どうぞ。
(弥生)ミックスがよかった。
ハハハ。
そんなこともあろうかと。
ジャン。
ミックスどうぞ。
嫌なら無理して乗ることもないしな。
のんびりしようぜ。
うまっ!でも寒っ。
もらったその日に質入れかよ。
何か焦ってますねぇ。

(紗江)誰に頼まれたのよ?
(淳平)さっきの人怒ってましたね。
まさか金目当ての女だったとは。
(紗江)関係ないでしょ。
返す気のない金を借りるのは詐欺ですよ。
(紗江)詐欺!?私が?男の愛情や善意をお金に換えてだまし取って心が痛んだりはしないんですかね?彼らの理想の女を演じてハッピーにしてあげてその報酬をもらってるだけよ。
(淳平)報酬!?
(紗江)彼らだって誰でもいいのよ。
それなりに奇麗で優しくて自分のことを好きだって言ってくれる女ならね。
フッ。
そんなに単純な男ばかりじゃない。
(紗江)男なんて単純な生き物だと思うんだけど。
これ以上付きまとったらストーカーで訴えるわよ!あ痛っ。
あっ。
今どきっとしたでしょ?してねえよ。
(飛鳥)ホント男って単純な生き物ですよね。
いいからとっとと行け。
(筑紫)一度尾行を見破らせれば警戒は解ける。
後は任せろ。
(淳平)行け。
もしもし。
筑紫さん。
対象銀行に入りました。
遊園地嫌いなのか?
(弥生)別に。
約束しただけ。
約束?お母さんと約束したのか?一緒に遊園地来ようって。
それで今日は乗らなかったのか。
バーカ。
また来りゃいいじゃん。
今を楽しまないでいつ楽しむんだよ?
(チャイム)ほら。
何乗りたい?うん?
(アナウンス)皆さま。
間もなく閉園時間になります。
またお越しいただける日を心よりお待ち申し上げます。
行くぞ。
急ぐぞ。
ほら。
(弥生)これは?あっ。
はいはいはい。
いいじゃんかよ?ケチケチすんなって。
(係員)もう終わりなんです。
(弥生)いいよもう。
頼むよ。
この子まだ1個も乗ってないんだって。
お願い。
このとおり。
お願い。
よかったな。
チッ。
少しは笑えよ。
その方がお母さんみたいに奇麗に見えるぞ。
前は自慢だった。
お母さんのこと。
今は?おかしくなっちゃったんだ。
お庭の桜が見たいって私が言っちゃったから。
庭?お前んちアパートじゃん。
あっ。
飛行機雲。
ホントだ。
奇麗だな。
うん。
奇麗だね。

(百合子)あっ。
ありがとう。
(孝次郎)ほい。
あーあ。
食って騒いでもう寝てるよ。
(百合子)ねえ?続いてるじゃない?仕事。
えっ?まだ1カ月もたってないっつうの。
(百合子)向いてんじゃないの?どうかな?見たくもないようなもん結構見るしね。
(百合子)そう。
気付いてないだけでさホントはそこら中に落ちてんだよ。
(百合子)落ちてるって?悲しいこととか。
(孝次郎)帰るわ。
(百合子)あっ。
もう行く?
(孝次郎)翔太。
行くぞ。
ケーキありがとな。
(孝次郎)おう。
兄貴にお礼言われた。
何だよ?それ。
(孝次郎)頑張れよ。
えっ?「私立探偵時多駿太郎」こうだよ。
バーカ。
(孝次郎)えっ?
(百合子)フフフ。
(孝次郎)よし。
翔太行くぞ。
(百合子)はい翔ちゃん翔ちゃん。
(孝次郎)よいしょ。
(百合子)はいはいはい。
(孝次郎)よし。
ほい。
(百合子)着て。
(孝次郎)ありがとう。
(百合子)はい。
じゃあな。
気を付けろよ。
(孝次郎)ほい。
(百合子)あっ。
気を付けてね。
(孝次郎)はいはい。
(百合子)バイバイ。
全部の悲しいことなんてさ神様じゃないんだもんどうしようもできないわよ。
死んだお父さん言ってたっけ。
人が守れるのは半径3mなんだって。
半径3m?うん。
うちの中。
会社のオフィス。
うーん。
何かあったとき手が届く範囲。
それすら守れないやつには何にもできないってね。
(百合子)この子のお母さん娘の誕生日なのにどうしちゃったんだろうね。

(箕輪)偽名!?子供までいるんですか!?
(筑紫)まあまあまあまあ。
(淳平)両親ともに亡くなられてますので母親が病気というのも嘘です。
(筑紫)水沢紗己子。
正しくは岡本紗江さんは自分の実家を買い戻そうとしています。
岡本紗江さんは娘の弥生ちゃんが生まれてすぐに離婚をしてその後は亡くなったご両親の家で暮らしていました。
それが去年紗江に恋人ができまして。
しかしその男が借金を残して行方をくらまして連帯保証人だった彼女には負債だけが残りました。
それで家を抵当に取られたようです。
(筑紫)競売にかけられるより前に銀行から直接買い戻そうとしてるようです。
債務者は競売に参加できませんからね。
大丈夫ですか?あっ。
ホントはうすうす分かってたんです。
だまされてるんじゃないかって。
でも事実だって分かるとやっぱりショックですね。
ハァー。
(飛鳥)どうするんですかね?
(筑紫)いや。
分からんなぁ。
訴えるかもしれん。
捕まるんですか?
(筑紫)そりゃ立件されればな。
(淳平)本名も家も動機も割れたんだ。
依頼人が警察駆け込みゃ終わりだろ。
(飛鳥)どうしてそこまでして家買い戻したいんですかね?弥生のためだ。
弥生後悔してた。
庭の桜が見たいって自分がお母さんに言っちゃったせいだって。
(淳平)娘が好きだった家か。
弥生が独りぼっちになったら意味ねえのに。
(飛鳥)弥生ちゃんかわいそう。
何考えてんだよ。
あの母親。
つらいでしょうね。
この母親。
えっ?どういうことですか?独りぼっちで子供抱えて大変じゃない。
あの母親に同情してどうすんすか?同情じゃないわ。
理解よ。
何だってそこから始まるって思わない?彼女が何を考えてて娘が何を考えているのか。
あなたどう思う?そりゃ弥生は…。
弥生は?誕生日に自分のことをほったらかす親は嫌だと思いますけど。
ならほっとけば?離れ離れになったっていいんじゃない?あなたはどうしたいの?
(紗江)あと150万。
1週間。
いやあの。
5日でもいいんです。
必ず何とかしますから。
絶対に売らないでください。
お願いします。
ハァー。
ハァー。
(呼び出し音)あっ。
和則さん?紗己子です。
ごめんなさい。
連絡できなくて。
ええ。
ずっと母に付きっきりで。
ええ。
うん。
そうなんです。
テストの答案だろ?何点取ったんだよ?
(弥生)やめて!いいじゃん。
返して!何だ?これ。
「10年後の私へ」タイムカプセルか何か入れんのか?「10年後の私へ」弥生。
自分で守れ。
お前の半径3m。
(淳平)おうおう。
それまだ飲んでないんだよ。
(飛鳥)だから何なんですか?もう。
(筑紫)チエミさん逃げたそうだよ。
(飛鳥)またですか?
(淳平)担当どこ行った?担当。
駿太郎。
お前どこ行ってたんだよ?遅えぞ。
依頼人岡本弥生。
これが依頼だ。
あっ?お願いします。
(紗江)弥生。
(弥生)うん?
(紗江)今日のお昼一人で食べてくれる?うん。
(母)この期に及んでまだお金がいるって連絡してきたんです。
(由貴)ああ。
どうぞこちらへ。
(母)この期に及んでまだお金がいるって連絡してきたんです。
(後藤)お母さんね。
はい。
落ち着いて。
(母)ああ。
(由貴)どうぞ。
(母)ほら!メール。
(母)待ち合わせの場所です。
(由貴)西口のレストランですね。
(後藤)任意で引っ張ろう。
(由貴)はい。
了解と返事を。
はい。
(母)この期に及んでまだ…。

(従業員)お連れさまがお待ちです。
(従業員)ごゆっくりどうぞ。
(淳平)また会っちゃいましたね。
失礼します。
何?
(淳平)箕輪和則は今西口のレストランにいます。
どういうこと?待ち合わせ場所を変えさせてもらいました。
あなたの携帯からメールしたんですよ。
箕輪さんもまさか娘さんが送った偽のメールだとは思わなかったみたいですね。
メールってのは顔が見えませんから。
弥生を使ったの?その弥生ちゃんからの依頼なんです。
お母さんがとったお金です。
私のためだったんです。
ごめんなさい!
(箕輪)あっあの。
(弥生)ごめんなさい!
(弥生)「10年後の私へ」「二十歳のあなたは何をしてますか?」「幸せに暮らしてますか?どこに住んでますか?」「私は今の家が好きです」「狭いけどいつもお母さんのすぐ近くにいられるから好きです」「前にお母さん言ったよね?」「悲しい事があっても2人なら大丈夫だよって」「もう忘れちゃったかな」「今度は私がお母さんに言ってあげたいです」「2人なら大丈夫だよって」「10年後私とお母さんはどうしてるかな?」「2人で幸せならいいな」家なんていらない!桜もいらない!お母さんはそれじゃ駄目なの?
(泣き声)
(紗江)ごめん弥生。

(紗江)ごめん。
(淳平)ひょっとして遊園地お嫌いかなと思って。
じゃあイルカか?「イルカが好きなのか?」みたいな。
(由貴)今すぐ帰ってください。
3秒で。
3・2…。
またそれ3秒やめましょう。
(後藤)探偵。
例の結婚詐欺被害届取り下げられたぞ。
(淳平)えっ?
(後藤)箕輪和則本人が金も戻ったしもういいってよ。
(淳平)へえー。
そうですか。
あっ。
じゃあ桐原さん。
これ。
連絡お待ちしてます。
後藤さん。
また。
あいつ確認しに来やがったな被害届のこと。
(由貴)私たちにはできないことですよね。
逮捕者を出さずに事件そのものを解決するなんてこと。
余計なこと考えんな。
なっ?俺たちは犯人を捕まえる。
それだけだ。
はい。
(弥生)はい。
簡単に捕まったよ。
すげえな。
よっしゃ。
依頼の報酬確かに頂きました。
バイバイチエミ。
お母さんよかったな。
まあね。
フフッ。
かわいくねえな。

(紗江)行くわよ。
(弥生)じゃあね。

(弥生)駿太郎!ありがとう!
(飛鳥)うっ。
あの子笑うと結構カワイイじゃん。
うん。
仕方ない。
飛鳥って呼ばせてあげてもいいぞ。
あっ?よろしくな駿太郎。
おおー。
ほら行くぞ。
あっちょっと。
チエミさん。
そこはちょっと。
呼び捨てかよ。
ったく。
俺の半径3mか。

(ノック)失礼します。
社長。
無事に終わりました。
ありがとうございました。
よし。
(筑紫)ああ。
サンキュー。
うん。
(淳平)あれ?何で俺には入れてくんないの?
(茅野)いつも飲まないじゃないですか。
(淳平)いや。
飲まないんじゃなくて飲めないんだよ。
何でか知んないけどさ。
(茅野)いや。
飲まないですよ。
(淳平)いや。
飲むから入れて。
(茅野)飛鳥さん。
駿太郎さん。
コーヒーいります?
(駿太郎・飛鳥)あっお願い。
ぜひ。
(茅野)はーい。
(淳平)いや。
俺にも入れて…。
お前たちはさ何か俺のこう何かこう。
マジ入れてくれよ俺にもコーヒーさ。
自分で入れればいいじゃん。
(淳平)いや。
自分で入れるのとやっぱりね茅野ちゃん…。

(鼻歌)
(ドアの開く音)
(女将)またお越しください。
(男性)ごちそうさま。
(男性)いやー。
本日はどうもわざわざご足労いただきましてありがとうございます。
(シャッター音)
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2014/02/19(水) 15:53〜16:48
関西テレビ1
ラッキーセブン #03[再][字]

女結婚詐欺師を追え!
松本潤 瑛太 仲里依紗 吹石一恵 谷原章介 小山慶一郎 紺野まひる 金田明夫 岡江久美子 角野卓造 大泉洋 松嶋菜々子

詳細情報
番組内容
 ラッキー探偵社に結婚を約束している相手を調査してほしいと箕輪(東根作寿英)という男性がやってきた。調査対象は水沢紗己子(紺野まひる)、母親が病気だという彼女に金を渡したため、箕輪の母が詐欺を疑っていると言う。その金が500万円と高額なことに、時多駿太郎(松本潤)は驚く。筑紫昌義(角野卓造)は、新田輝(瑛太)と旭淳平(大泉洋)に紗己子が通う料理教室へ、水野飛鳥(仲里依紗)には紗己子のマンションへ向
番組内容2
かうよう指示。駿太郎には事務所が世話を請け負う犬のチエミの散歩が命じられた。
 新田と淳平が潜入した料理教室で、生徒たちによると紗己子はいつも違う男性を連れて来るのだと言う。一方、飛鳥の調査で、紗己子は箕輪に話していたマンションに住んでいないこともわかった。
 その頃チエミを連れた駿太郎は、弥生(畠山紬)という少女と出会う。すぐに自分に懐いたチエミを弥生は離そうとせず、「岡本」と表札の出たアパート
番組内容3
に連れて入ってしまう。翌日、駿太郎は岡本家を訪ねた。ドアを開けたのは紗己子で、弥生は留守だと言う。紗己子の顔を知らない駿太郎は、招かれるまま部屋に上がり込む。
 その後、駿太郎はチエミと弥生を連れて事務所に戻った。弥生を見た茅野メイ(入来茉里)は、隠し子かと聞き、事務所は騒動となる。そこへ、藤崎瞳子(松嶋菜々子)が現れた。今回の案件資料を眺める瞳子。駿太郎は、そこに貼られた紗己子の写真に驚愕し…。
出演者
時多駿太郎: 松本潤 
新田輝: 瑛太 
水野飛鳥: 仲里依紗 
筑紫昌義: 角野卓造
 ■ 
真壁リュウ: 谷原章介 
桐原由貴: 吹石一恵 
後藤将司: 金田明夫 
茅野メイ: 入来茉里 
時多孝次郎: 小山慶一郎(NEWS) 
時多百合子: 岡江久美子
 ■ 
旭淳平: 大泉洋 
藤崎瞳子: 松嶋菜々子
原作・脚本
【シリーズ構成】
佐藤信介
監督・演出
【演出】
佐藤信介 
成田岳 
平野眞 

【プロデュース】
重岡由美子 
関口大輔 

【アソシエイトプロデュース】
金井卓也
音楽
ティム・ウィン 

【主題歌】
嵐「ワイルド アット ハート」
制作
フジテレビドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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