世界まる見え!テレビ特捜部〜危機一髪2時間SP〜 2014.02.03

世界まる見え!テレビ特捜部。
さあ、杉野さん、きょうの特集はなんですか?
題して映画もドラマもマネできないピンチの連続!危機一髪スペシャルです。
というわけで今夜は、ゲストも危険度100%。
まずは、危険な男を演じれば、右に出る者なし、遠藤憲一さん。
いつも危険と背中合わせで生きてきた出川哲朗さん。
そして、小島瑠璃子さんと、渡部建さんにも来ていただきました。
所さん、きょうは2月3日、節分の日です。
あら。
痛い、痛い。
痛い、痛いってば。
掃除大変ですから。
それ、豆まきじゃないし!
なんだ、こんなところに邪悪な鬼が。
何、何?怖い、怖い。
危ない、危ない。
鬼だ、鬼だ。
痛い、いってえ!痛い!いってぇ!いってぇ。
豆がでかすぎる!殿!
さあ始めよう。
恒例の出川ドッキリもあるよ。
まる見え危機一髪スペシャル。
大胆かつ巧妙な手口で次々と商品を盗む万引き犯。
やりやがったぞ、急げ!
アメリカで報告されているその被害額は、なんと年間およそ1兆円にも上るという。
そんなふらちな輩を成敗するのが。
この野郎!
すご腕万引きGメン。
これは実際に行われた悪質な手口の万引きを証言に基づいて再現。
危機一髪映像満載でお送りするアメリカの番組。
今回はその手口からクイズを出題。
怪しい連中の行動を、絶対に見逃すな!カリフォルニア州ベンチュラにあるミュージックストア、サルザーズレコード。
半世紀近く続く老舗の店内には、高額なビンテージ物のレコードなどが所狭しと並んでいる。
しかし、それを狙う万引き事件も多発しており、深刻な被害を受けているという。
そこで今回、店のオーナーが捜査を依頼したのが、アメリカ屈指の万引きGメン、リッチーとタイソン。
はじめまして、万引きGメンです。
よろしくお願いしますよ。
この写真は?
50年前のミック・ジャガーと私です。
へえ。
よくこのお店に?
ええ。
ほかにもジェームズ・ブラウンや、エリック・バードンなどの大物アーティストとも交流が深かったというが。
最近、そんな彼らのビンテージレコードが、頻繁に盗まれているんです。
不思議なことに、それらの商品にはすべてセキュリティー用のタグが付いていて、持ち出そうとすれば、アラームが鳴るはずなのに、音は鳴らずに、盗まれてしまうらしい。
その手口、必ず暴いてやるぜ!
早速、捜査が始まった。
女性万引きGメン、タミーも加わり、タイソンと共に店内の見回りをする。
リッチーは別室で監視カメラの映像をチェック。
すると、怪しいそぶりを見せる学生らしき若者が。
と、次の瞬間。
逮捕だ、タミー、CDをバッグに入れたぞ。
了解。
急げ!やつはもう出口だ。
足早に逃げ去る万引き犯。
待て!
捕まえろ!
監視役のリッチーも必死に後を追うが。
いて!
くそっ、逃げられた。
万引き犯を取り逃がす大失態。
だが、店の前には。
おい、これを見てくれ。
犯人の携帯か?
間違いない。
全くドジなやつだぜ。
お前、人のこと言えるか?
す、すまん。
タイソンはすぐさまその携帯から、万引き犯の母親に連絡。
すると数時間後、母親に連れられ、万引き犯が店にやって来た。
こんにちは。
どうもこのたびは。
君はこの店でCDを盗み、逃走した。
間違いないな?
はいはい、すみません。
返せばいいんでしょ?
なんだ、その態度。
分かった、警察に行こう。
ご、ごめんなさい…。
本当に申し訳ありませんでした。
ほら、行くわよ。
若者は万引きに対して罪の意識が薄く、衝動的で雑な犯行に及ぶケースが多く見られます。
でも今回の件で、きっと彼も懲りたでしょう。
その日の営業終了後。
録画した監視カメラの映像を3人がかりで細かくチェックする万引きGメン。
すると、驚きの光景が。
ちょっと待った!この男、ビンテージレコードを手に取ったぞ。
レジに向かったわ。
買うつもりかしら。
レジ係の女性が、セキュリティー用のタグを外した!
この女、なんかおかしいな。
やたらキョロキョロして、ほかの店員の目を気にしてやがる。
まさか会計を済ませたふりをして、男に渡しているんじゃないか?
そうか!
間違いない。
こいつらはグルだ。
くそっ!これじゃあセキュリティーのタグが反応しないはずだ。
なんと、ビンテージレコードが頻繁に盗まれていたことに、店員が関与していたのだ。
翌日、万引きGメンは、不正を働く女性店員の決定的な証拠を押さえるため、レジの真上に新たな監視カメラを設置。
そして、共犯者の男が来るのをじっと待つ。
するとある日。
リッチー、例の男が店にやって来たわ。
OK。
客を装い、高額なビンテージレコードを何枚も手に取る男。
タミー、レジの女が見えるか?
ええ。
男の様子をうかがっているわ。
レジに向かうぞ!
いらっしゃいませ。
さあ、お手並み拝見だ。
リッチーのにらんだとおり、レジ係の女は、セキュリティー用のタグを外したあと、会計をするふりをしていた。
よーく見ると、会計用のバーコードを親指で隠している。
いいものを選びましたね。
ふざけんな!おいおい、一体何枚やる気だ?タイソン!店を出たら捕まえてくれ。
了解。
男は何食わぬ顔で、店を出ようとする。
そこへ。
おい!ちょっと待て。
万引きGメンだ。
な、なんだよ!
全部見てたんだよ。
一方レジでは。
最後のレシートを出してもらえますか?
ちっ。
この女を外に連れ出す。
この6枚のレコードはどうした?
全部買ったよ。
レジだって通ってるだろ!
レシートでは1枚しか買ってないぞ!それともなにか?1枚買うと5枚タダでもらえるのか?
それは私の単純なミスです。
ほら見ろ。
悪いことなんてしてねーよ!
うるせえ!なら2人とも、警察に突き出してやるよ!
ちょっと待ってくれ。
この女が言い出したことなんだ。
何言ってるのよ、あんたからでしょ!あんたが分け前の半分くれるって言ったんじゃない!今まで盗んだレコードは、全部こいつがネットで売っているわ!
こうして醜態をさらした2人は、窃盗罪で警察に連行された。
だが、万引き犯の中にはさらに巧妙な手口で商品を盗もうとする不届き者も。
リッチーが目をつけたのは、この男。
その様子を注意深く監視すると。
ん?こいつ、指に何か隠し持ってるぞ。
かみそりだ。
なんと、かみそりでケースを開け、中身のCDだけをバッグに入れる。
そしてしばらくすると、今度はそのCDを元に戻している。
何やってんだ、こいつ。
バッグの中に何か仕掛けがあるのか?
さらに男の様子をうかがうと、バッグの中に、とんでもないものを隠し持っていた。
CDのコピー機だ。
この野郎、曲だけコピーしてCDを返せば万引きにはならねぇって考えてんのか!なんてあくどいやつだ。
そして男は、そそくさと店の外へ。
行け、タイソン、捕まえろ!
おい、ちょっと待て!万引きGメンだ。
この指の下に隠してるかみそりはなんだ?
なんだよ、別に万引きなんかしてねぇよ。
確かにお前のやったことは、万引きとは言いにくいかもしれない。
だがな、お前はCDの包装を勝手に傷つけた。
それは器物損壊罪っていう立派な犯罪だ。
まじかよ。
こうして、ずる賢い知能犯の男は、あえなく御用となった。
さあ、ここからがクイズ。
こちらの店で、実際に起きた犯行から出題。
何やってんだ?こいつ。
店の前の監視カメラに映る怪しげな人物。
どうやらごみ箱をあさっているようだが。
ホームレスには見えないわ。
実は彼、このあと、金もうけのためにとんでもない悪事を働くのだ。
では、そのとんでもない悪事とは、一体なんでしょう?
すごいですね。
内通者がいるっていうのもね。
弱いですね。
人間の醜さ、すごいですね、ああいうときのね。
お互いがこいつが、こいつがっていう。
警察って聞いたとたんにね。
俺じゃないんだ、やったのは。
すごいね。
どうですか?
あんなコピーするとか、時間かけて手間かけて、勇気出して、あんなことやるなら、ほかになんか職業ありそうなもんだけどね。
本当ですね。
あれでCD代出てますよね、あの作業でね。
さあ、あのごみ箱をあさっていた男性は、一体どんな悪事を働いたんでしょうか。
今回はゲストチームの皆さんで、相談して解答を一つ出してください。
賞金出ないの?
今回はそういうのは…。
賞金ありません。
じゃあ僕は関与しない。
いやいや。
何を言ってるんです。
レシートじゃねぇの?
北野さんはレシート。
だから、レシートあさってだな、返品で。
こんだけお金くれよって。
たけしさんの意見が一番。
説得力がすごい。
哲っちゃんはあーって感心してる場合じゃないんですよ。
考えろ。
いやいや、びっくりしたのは、僕が思ったことを殿が全部言ってくれたんで。
うそつけ、
全然思ってない。
それでは正解。
店の前でごみ箱をあさる一人の男。
一体彼は、どんな悪事を働くのか?男は店内をうろつきながら、商品を物色していく。
一体何やってるんだ?何か探しているみたいだな。
すると男は、ポケットからあるものを取り出し、DVD売り場で立ち止まった。
そして。
いらっしゃいませ。
すみません、これ、返金できますか?
と、レシートと商品を差し出した。
さっき、ごみ箱から拾ったものだ。
ちょっとそのレシートを見せてくれ。
君、このDVDはいつ買ったものだ?
きのうだったかなぁ。
日付はきょうになっているわよ。
そんなこと、いちいち覚えてられっかよ!
そのレシートは、さっきあそこのごみ箱から拾ったものだ!違うか?
返金目的で使おうとしたんだろ!
何言ってんだ、この野郎!失礼なこと言うな!
今すぐこの店から出ていけ!
はなせ。
俺は母親に頼まれたんだよ!
いいから出ていけ!
今回は犯行を未然に防げたため、特別に警察には突き出さず、追い返すだけにとどめた。
というわけで正解は、ごみ箱からあさったレシートで、返金を要求した、でした。
大正解!
皆さん、大正解です。
全員大正解!商品がないときにかぎって大正解。
1000円でもいいからくれねえかな。
遠藤さん、いろいろな悪い役とか危険な役やるじゃないですか。
本当に危険だったのとか思います?今まで。
遠藤さんはなんと、私の一番最初の作品、その男、凶暴につきで、麻薬の売人で出てたんだから。
やっぱり共犯役で?
すでに俺の第1作目で悪い役なんだから。
悪い役?
オーディションのときすごいんですよ、いないんですよ、たけしさん。
全然違う人が目の前にいて、たけしさん来ないのかなと思ってたら、隅っこのほうで見ているんですよね、後ろのほうでね。
なんで正面にいないんですか?
恥ずかしいだろ、だって。
所さん、たけしさん、アメリカ担当のマシュー・チョジックです。
きょうは世界中で撮影されたあらゆる危険映像の中から、これぞダンジャレスという決定的瞬間ばっかりを厳選したアメリカの番組、紹介します。
マシュー、今ダンジャレスって言ったけど、アメリカでは、何?発音はダンジャレスなの?
デンジャラスです。
あんた、さっきダンジャレスって言ったじゃない。
申し訳ないです。
何、本物が間違ってるの?
あの、仲間が危機一髪に直面したときに、火事場のバカヂカラ出す男性が必見ですよ、ご覧くださいね。
テキサス州ダラスで緊急事態発生。
化学製品会社で、アセチレンと呼ばれる燃焼性の高いガスがタンクから漏れだし、火事を起こしてしまったのだ。
しかも、その危険なガスタンクが、火の周りにまだ数百個と並んでいるという。
これに引火すれば、大惨事は避けられない。
しかし、あまりにも危険すぎて、駆けつけた消防隊も近づけない。
手の施しようがないまま、火の手は広がり、徐々にガスタンクへと迫っていく。
そして、次の瞬間。
大きな爆発が。
ついに引火してしまったか。
と、そのとき。
なんと、火のついたガスタンクが破裂した勢いで吹き飛び、すぐそばの高速道路に落下。
さらに。
引火したタンクが、まるでミサイルが発射されるかのように飛び出していく。
その破片は、800メートル先にまで及んだ。
その後もタンクは40回以上も爆発。
周囲を焼き尽くし、黒焦げになった建物だけが残った。
だが、これほどの大爆発にもかかわらず、幸い、一人の命も失われることはなかった。
というわけで、ここからは世界中で撮影された数十年分の危険映像から厳選した衝撃映像番組をご覧いただこう。
1997年、人口800万人を超えるメキシコシティ。
そこでタンクローリーが燃え上がった。
無理に踏切を渡ろうとしたせいか、列車と衝突事故を起こし、線路の上で炎上しているのだ。
しかもこのタンクローリー、なんと1万リットル以上のガソリンを積んでいた。
もし爆発すれば、大惨事は免れない。
消防隊もまだ現場に到着しない中、ただの火事だと思っている多くの人たちが、すぐ間近を、車で横切っていく。
そして、1人の少年が、現場近くを走り過ぎた次の瞬間。
ついに爆発!およそ120メートル上空まで炎が上がる。
タンクローリーは、こっぱみじんとなってしまった。
だが、列車の乗客は爆発ぎりぎりのところで脱出しており、爆発による負傷者は4人。
こちらの少年も、けがをせずに済んだという。
しかし、さらにとんでもない列車の爆発事故があった。
イリノイ州マードック。
老朽化した線路のせいで、列車の脱線事故が起きてしまい、火災が発生。
車両が黒い煙を上げ、燃え出した。
そしてこの列車、プロパンガスのもととなる液体燃料をなんと11万リットルも積んでおり、爆発寸前の状態。
事態は一刻を争うが、消防隊は消火用の水が手配できず、直径6キロ圏内に避難命令を出すのがやっと。
燃え盛る炎を見つめることしかできないでいた。
そして、ついにそのときが。
ごう音と共に大爆発が。
しかもこのとき、とんでもないものが吹き飛んでいた。
画面左下にご注目。
実はこれ、重さ6トンの列車の車両。
すさまじい爆発は、なんとその巨大な車両を軽々と吹き飛ばしていたのだ。
結局この大火災、2日間にわたって燃え続け、爆風で吹き飛んだ6トンの車両の一部は、なんと800メートル以上先で見つかった。
しかし、避難命令が早く出たおかげで、奇跡的に一人の負傷者も出なかったという。
2000年、アメリカ。
アイオワ州ニュープロビデンス。
この人口300人にも満たない小さな町で、巨大な給水塔のタンクが設置されようとしていた。
のどかな町に暮らす住民にとっては、これでも一大イベント。
物珍しそうにみんなが見つめる中、作業開始。
作業員の一人が、タンクを持ち上げるクレーンに上り、2人は塔に上って固定作業などのサポートをする。
そして、
突然、クレーンが倒れ、給水塔の作業員を巻き込み、そのまま地面に激突。
倒れた原因は、地盤が緩かったため。
これにより、1人の作業員が命を落とす大惨事となってしまった。
1988年、アメリカ。
ハワイ州ワイルアの建設現場。
作業員たちが資材にロープを巻き付けていた。
そこにヘリコプターが到着。
このヘリを使って資材を引き上げ、運ぼうというのだ。
が、突然、機体が上空でゆらゆらと揺れ始めた。
電気系統に問題が発生しました。
機体をコントロールできません。
そこでパイロットが、なんとか地上に着陸しようとするが。
ヘリコプターは白い煙を上げ、用水路に墜落した。
果たしてパイロットは無事なのか。
早く救助を呼んでくれ!急ぐんだ!
パイロットの体はヘリの下敷きに。
このままでは、重さ2トンの機体に押し潰されてしまう。
すると。
なんとヘリを持ち上げた。
ものすごい怪力だ。
そして見事、パイロットを救出することに成功。
火事場のばか力のおかげで、ひじの骨折と、軽いけがだけで済んだという。
1998年、アメリカ。
カリフォルニア州モハベ砂漠にある干上がった湖。
ここのかぎりなく平たんな地面を使って、こちらのロン・クックという男性が、当時のバイクの世界最速記録、時速325.1キロに挑もうとしていた。
今回の挑戦のためだけに、バイクにさまざまな改造を施し、特殊なエンジンを搭載。
完璧すぎる準備を終えていた。
世界最速の男になりたいね。
そして、いよいよ本番。
緊張が走る中、ロンがスタートを切った。
世界記録の325.1キロを目指し、スピードはぐんぐん上がっていく。
そして、記録更新が見えてきたそのとき!最悪の事態が起こってしまった。
あまりのスピードにバランスを崩し、ロンはバイクと一緒に激しく転倒。
回転しながらおよそ200メートル先まで吹っ飛んだ。
果たして大丈夫なのか。
ボロボロになっちゃったけど、ライダースーツとヘルメットのおかげで、命拾いしたよ。
なんとあれだけの大事故だったのにもかかわらず、奇跡的に一命をとりとめ、腕と足の骨折で済んだという。
どうです、ああいうの、すごいでしょう。
バイクも新幹線より速いじゃないですか。
そうですね。
乗っているだけでもすごいのに、ちょっと微妙な揺れだけでもだめなんでしょうね。
だからさ、ね、田中のマー君がさ、いくら球投げたって、156とかさ、でも新幹線って250キロなんだよ。
だから、プロ野球の選手の投げる球よりも速いものに、われわれは平気な顔して乗ってんだよ。
中で、弁当食べたりなんかしてね。
あんなもん大変だもん。
そんなイメージしたら乗れないじゃない。
確かに。
どうですか?
バイク事故と同じのチャリでやったことあるんですよ。
同じのをチャリで?同じなの?
ごめんなさい。
なんか手が取られるやつの。
こんな感じなの?
あれ1回、初めはちょっとのずれなんですけど。
それがダダダダだってなっちゃって。
最後あれ、止まんないんですよ。
すごい気持ち分かると思って。
何?
この話をバイク事故の映像中にするから、そんなん、どうでもいいわと思いながら。
何一緒にしてんの、自転車の話と。
所さん、たけしさん。
オーストラリア担当のアーロン・ウェンツェルです。
まる見え!では、すっかりおなじみ、オーストラリア空港税関シリーズの新作をご用意しました。
今回もなんとかして税関をすり抜けようとする不届き者が、いろいろやらかしちゃっています。
中でもカナダと中国からやって来た旅行客が、怪しい感じですよ。
それではどうぞ。
これは、まる見え!で、すっかりおなじみ、オーストラリアの空港に怪しいものや危険物をあの手この手で持ち込もうとする連中と、それを阻止すべく目を光らせる空港職員のあくなき戦いを追った番組、ボーダー・セキュリティーだ。
シドニー国際空港。
空港職員がカナダからやって来たある女性を呼び止めていた。
実はカナダの税関から、彼女が麻薬の運び屋かもしれないと、情報が入ったんです。
荷作りは自分でしましたか?
はい。
じゃあ、もっている物は分かってますよね?
もちろんよ。
何も後ろめたいことはないと言わんばかりのこの女性。
だが。
彼女が乗ってきた機内の座席の拭き取り調査を行ったところ、ヘロインが検出されたと報告を受けました。
詳しく調べる必要があります。
しかもパスポートを見ると、短期間でキューバ、イギリス、オーストラリアと、3か国も訪れている。
シドニーにはどれくらい?
3か月くらいいる予定ね。
初めてですか?
そうよ、もう、すっごく楽しみだわ!
観光で来たんですか?
婚約者に会いに来たの。
オーストラリアで結婚するつもりなの。
そうですか。
彼が空港まで迎えに来てくれているの。
早く会いたいわ。
だから早く通してくれない?
外で待ってるんですか?
そうなの。
ワクワクしちゃう!
異様なほどはしゃいでいる。
もしかすると、隠したい、何か後ろめたいことでもあるのか。
荷物をチェックさせてください。
付着物の調査もさせてもらいます。
すると。
彼女の表情が一変。
果たして結果は?やはり薬物反応が。
スーツケースからヘロインの反応が出ました。
まさか!冗談言わないでよ!ああ、だからあなたはさっきからしつこく質問してくるわけね。
でも、ちょっと待って!私、一度も麻薬なんてやったことないわ。
ねぇ、それにこのスーツケース、お母さんの形見なのよ。
なんで?もしかして…。
お母さんなのね!ああ、お母さんが麻薬をやっていたなんて、信じられない…。
お父さんが知ったら、失神しちゃうわ。
自分は決して麻薬はやっていないと言い張る彼女。
果たして本当なのか?別のカウンターでは、X線による検査で、乗客の荷物から怪しいものを発見。
植物らしきものが映っているんです。
荷物の持ち主は、香港からやって来たこの男性。
スーツケースを開けてみると。
生のショウガが。
オーストラリアを訪れる乗客は、食料品や植物などを持ち込むときは、申告書に記入しなければならない。
もし申告を怠れば、罰金が科せられる。
このショウガはあなたのものですよね?
そうだよ。
申告書では、あなたは食料品はないと答えています。
そもそもこれは、生ものです。
オーストラリアに持ち込むことはできません。
生鮮食品は、新たな害虫や病原体を持ち込む可能性があるからだ。
しかしこの男性、よほどショウガがすきなのか、諦めきれない様子。
これは香港産ですか?中国産ですか?
香港だよ!
そんなに興奮されても、ショウガは没収します。
いいですね?
なんで!
生ものだからです。
生じゃないよ!
どう見ても生です。
これは野菜、野菜だ!
だから生でしょ。
生野菜です。
220ドルの罰金です。
高すぎる。
結局、全部没収。
生ものの持ち込みと申告漏れで、高い罰金となってしまった。
一方、こちらでも、少し気の弱そうな中国からの旅行者が、荷物検査に引っかかっていた。
これはなんですか?
えっと、なんだろう?これ、えー、なんでしょう?
ビスケットです!
はい。
あなたは食品を持っていますか?という質問に、持っていないと答えていますよね?
食品って、お肉のことでしょ。
お肉持ってません。
お肉じゃなくて、食品です。
え?どういうこと?お肉は持ってません!
だから、お肉じゃなくて食品です。
申告書は中国語訳も書かれていますよ。
分かりました、すぐ書き直します。
だめです。
変更はできません。
もう署名も済んでるじゃないですか。
すると。
ビスケットが好きなんです。
そういうサクサクした食べ物が…。
とにかく、申告していませんよね!
すみません。
この男性が持っていた4つのスーツケースからは、大量の食料品が。
しかも、よほど好きなのか、そのほとんどがビスケット。
衣類よりも多いじゃない。
これでごまかしきれると思ったんですか?これらはオーストラリアに持ち込めるもので、その点は問題ありません。
しかし、うその申告をしていたのが問題なんです。
僕はただ、誤解してただけです。
だから、そんな言い訳は通じませんよ。
今回は110ドルの罰金です。
ちゃんと申告しなかったからです。
お肉だと思ったんですよ。
どう思ったかではなく、カードに書いてあることがすべてです。
申告漏れということで、110ドルの罰金。
ただ、大好きなビスケットの没収は免れた。
こちらは、シドニー国際郵便センター。
日夜、大量に送られてくる郵便物を、麻薬探知犬やX線検査によって厳しくチェックしている。
するとこの日、空港職員がカナダから届けられた荷物に目をつけた。
この小包は、おもちゃのコンピューターと書いてあります。
でも、ちょっと気になる影が映っていたんです。
よーく見ると、おもちゃの内側に、ひと回り小さな四角い影が見える。
すぐに開封してみると。
同封されているカードには、マーシャルおじさんよりと書いてある。
でも、送り主は別の名前なんだ。
ますます怪しい。
こんな子ども用のおもちゃに、何か怪しいものが隠されているというのか。
出た!大量の白い粉。
早速、麻薬検査機にかけてみると。
MDMAという麻薬の反応が出ました。
実は子ども用のおもちゃを利用して、麻薬を密輸しようとするケースが増えているんです。
僅かな異変を見逃さず、麻薬を暴き出した空港職員。
彼らの鋭いまなざしが、麻薬の流入を、水際で食い止めている。
こちらでは、婚約者に会いに来たというカナダからやって来た女性の検査が続いている。
彼女が乗ってきた機内の座席からは、ヘロインが検出され、母親の形見だというスーツケースからも、
オーストラリア・シドニー国際空港。
インドネシアから来た男性が、職員に止められていた。
彼は同僚と共に、2日間の滞在予定。
しかし、妙にオドオドしている。
スーツケースを開けると、そこには、プレゼント用に包装された箱がぎっしり詰まっている。
これはなんですか?
えっと。
なぜ彼を見るんです?こっちを見ててください。
だめ、触っちゃだめです。
完全に挙動不審。
そこで職員が、ギフト用の包装を開けると、出てきたのは、たばこ。
しかもその数はなんと、5800本。
滞在期間は2日でしたよね。
あなた2日で、5800本もたばこを吸うんですか?
いや…、その…。
オーストラリアはたばこが高いため、アジアなどから安く仕入れて売りさばく密売人が後を絶たないという。
そこでパスポートを調べると、去年だけでオーストラリアに18回も訪れていた。
これはほぼ完全にクロだ。
同僚の男も大量のたばこを持っていました。
そのたばこをどうするつもりだったのか、詳しく聞きたいと思います。
2人は取調室に連行され、密売のルートなどを厳しく追及された。
もちろん彼らが持っていたたばこは、すべて廃棄処分となった。
一方、こちらはカナダから来た怪しい女性。
飛行機の座席と母親の形見というスーツケースから、薬物反応が出ていた。
そして、新たな証拠が。
それは所持していたペットボトル。
表面を拭き取り、調べてみると。
ここからも薬物反応が。
説明してもらえますか?
訳が分からないわ。
だってこのジュース、婚約者のために買ってきたのよ。
ねぇ、なんで?なんで麻薬が出るわけ?
申し訳ありませんが、ペットボトルの中身を調べさせてもらいます。
さらに、母親の形見だというスーツケースを、X線検査にかける。
すると。
見て、角のオレンジの部分、何かあるわ。
スーツケースの内張りの中に、麻薬を隠しているケースも多い。
内張りを剥がし、中を詳しく調べてみる。
だが、薬物は見つからない。
角が壊れているだけみたい。
しかし、液体に溶かしているかもしれない。
ここで薬物反応が出れば決定的。
果たして結果は?
変化がないわ。
麻薬は入ってないみたい。
もしかしたら、カナダにいるときに麻薬を使っていたのか、それとも亡くなった母親が本当に麻薬を使用していたのか。
いずれにせよ、麻薬の現物が見つからないかぎり、入国を拒否できない。
すると、この怪しい女、税関の通関を許されたとたん、妙に急ぎ足で空港を後にした。
あれ?
なんかもっと徹底的にやったほうがいいんじゃないの?どこまで本当なんでしょうね、あれね。
確かにね。
婚約者のためにこれ買ったとかさ。
外出ていく最後のスピード見ると、どうも怪しいですね。
どうですか?今のどうですか?
せっぱつまると、お母さんが使用したのって。
なんでみんなお母さんの名前なの。
さっきも黒人の人が、泥棒したら。
ママに頼まれたって言って。
やっぱおふくろの名前出すと、許されそうな気がするんですかね。
そうかもしれないですね。
同情買うみたいなね。
親子の情愛に訴えると。
あんたも人の子だろうっていうようなのあるじゃない。
突然ですが、ここで恒例、出川ドッキリ!
哲っちゃんはよく危険な目に遭うでしょ。
まあ基本、仕事がそういうのが多い。
でもそれは台本に書いてあるんでしょ。
いやいや、台本なんてないですよ。
びっくりするわ、台本なんてないですよ。
リアクションも全部書いてあるんでしょ。
いやいや、ないです、ないです。
もうリアルなリアクションですから。
事前に入念が打ち合わせがあって。
ないです、ないです。
あなたはバカか。
最近、一番きつかったやつは?
最近だと、あっ、ロケット花火をお尻で受けるとか。
危ない。
結構それは熱かったし、怖かった。
え?
何?上がってる、何これ、出た出た。
始まったよ、もう。
もうなんですか?このドッキリ。
なんだこれ。
出川さん、気付くの遅すぎですよ。
もうこの辺でしたよ。
最初ね、ちょっと顔切れてるし。
映ってないですよ。
カメラさん!
映ってない。
顔撮れてないんだから。
引けばいいだろ!引けばすぐでしょう。
だから顔。
さすがだね。
いや、違う。
さすがじゃなくて。
さすがだね。
これもリハーサルしたんですか?
リハーサルなんかするか!リハなんかやってないし、カメラさん、引けって言ってんだろ。
映らないから、俺が。
そこまで台本に書いてあるの?
書いてないです。
このあとは。
ちょっと荷物多すぎたな。
おっ、やべっ、どうした?引っ掛かった。
おーっと、助けて!危機一髪ホームビデオ。
オーライ、オーライ、オーライ!おっとっとっと。
あーあ。
ということで、ここからは、ハラハラするけど笑いが起こる、危機一髪のハプニングの瞬間を、たっぷりとご覧ください。
いや、ちょっと荷物多すぎたかな。
まあいっか。
やべ、あれ、うごかねぇぞ、おい、どうしよう、ああ、後ろ詰まってきちゃった。
ああ、どうもすみませんね、あっ、すみません。
本当すみません。
あっ、すみません、本当。
皆さん、危ないですよ。
バイクが通りますよ。
って、あ、やべえ、やべやべやべえ。
皆さん、僕は無事です。
って室内で乗るなよ。
いや、最高の風が吹いてるな。
じゃあ空を飛ぶぜ、せーの。
あれ?ちょちょちょ、ちょっと、ちょっと待って。
あんた、泥んこ。
助けて。
あらら、眠りながらアイス食べてるね。
眠るか食べるかどっちかにしたほうがいいんじゃないの?ほら、言わんこっちゃない。
あれっ、アイスがない。
どこ行った?僕のアイスどこ?もしかしてとった?ねぇ、誰かとったでしょ?
釣りっすか?何釣ってるんすか?楽しそうっすね。
あれっ。
でもなんか様子がおかしいぞ。
って、自分釣ってますね。
ああ、釣りなんて来なきゃよかった。
俺の両足、行くぜ、行くぜ行くぜ、行くぜ!見てろよ、俺のスーパージャンプ。
スピード上げすぎたぜ。
俺のハンマー投げ、1回しかやんねえからちゃんと見ててよ。
遠くに飛ばすには、こうやって!って、自分が飛んだ。
今のなしで。
こういうガラスのテーブル、こけ手割っちゃうバカがいるけど、おれはそんなミスはおかさなーい。
よし、成功。
って、俺のバカ。
よーし、わしのムチさばき見とれよ。
それっと。
あの瓶を見事に、倒してやる。
自分が倒れてどうすんの?
もしもし?マイケルさん?今私、結婚式に出てるの。
って、おばちゃん。
それ、電話じゃありませんよ。
マイクですよ、マイク。
そんな間違いする人いませんよ。
ってこっちにもいた。
もしかしてそれ、ギャグとしてはやってんの?
うーん、全然釣れんのぉ。
きょうは運が悪かったかのお。
って、おじいちゃん、確かに運が悪いね。
おばちゃん。
ご本読んでるの?ええ、そうよ。
それにしてもこのお話、最後、どうなるのかしら。
結末が気になるわ。
意外な結末だったわ。
さあ、そしてここからは動物たちが大暴れ。
ハラハラドキドキするけど、かわいくて目が離せない。
動物たちの爆笑映像。
こちらはピーナツバターを盗み食いしようとして、瓶が抜けなくなったワンちゃん。
あれ、どうしよう、ねぇ、何も見えないんだけど、誰か助けて。
誰か助けてよ。
一生このまま?もう、悪いことしませんから。
ごめんなさい!ああ、抜けた。
おなかすいたから、ピーナツバターちょうだい。
こちらのワンちゃんは、キッチンにある食べ物を狙っている様子。
しかし。
かわいそうなほどジャンプ力がない。
だが。
いいこと思いついた。
このいす使えば届くぜ。
もうちょい前?もうちょい、もうちょっと。
このぐらいかな。
これでいける。
よいしょ。
あれっ。
届かない。
くそ、もうちょい奥だった。
もう少し押してみるか。
このくらい?ふん!ふん!ふん!ふん!ふん!よし!取れた、けど、もう疲れた。
こちらのワンちゃんは、走り回るのが大好き。
そしてなぜか、自分の尻尾を追いかけ、ずっと追いかける。
が、ずっと捕まえられない。
さらにこちらのインコは、なぜかキーボードのボタンを外すのが大好き。
くちばしを突っ込み、器用に外す。
彼のおかげで、いつも仕事がはかどらない。
そしてこのネコは、なぜかいつもトイレットペーパーと戦っている。
しかも、かなり全力で。
一体、何がこのネコをここまでさせるのか。
きょうも新しいトイレットペーパーがずたぼろに。
続いては、透明のシートの下がお気に入りのネコ。
何してんの!そこから出てきなさい。
しかし、全然動かない。
そこから出なさい!
飼い主が手でどかそうとすると、やっと動くが、位置を変えるだけ。
その下で何をしてるの。
出なさい!ほら!
でも、位置を変えるだけで全く出てこない。
こちらのルーフェス君。
一見賢くておとなしそうなのだが、これ、うわべだけで、実はめちゃめちゃ暴れん坊。
飼い主のいない間にケージを破壊し、脱出。
家の物を次々と破壊し、餌を探すため、これでもかと、キッチンのさまざまな場所を荒らしまくる。
電子レンジを器用に開けたり、戸棚のチェックも怠らない。
困った飼い主が、すべての扉にロックをかけても。
粘りに粘って、最後にはこじ開けてしまう。
そしてきょうも、ルーフェスの破壊活動は続く。
そして、こちらのカルロスさんは、家の近くの森で見つけたアライグマのウィリー君を飼っている。
小さいころはかわいかったのだが。
だめだ!こっちに来い!
大きくなるにつれ、どんどんとアライグマらしさを発揮。
動き回って家中を穴だらけに。
追いかけても壁の中や屋根裏を縦横無尽に動き回り、もうやりたい放題。
日々、ご主人との鬼ごっこは続き。
捕まえたぞ!そんな所で何するつもりだったんだ!
そして、ウィリーはついに。
独房行きに。
きっとこれで懲りるかもしれない。
おもしろいですね。
ぺっととか飼ってます?
マルチーズ。
合わない。
合わない。
もっと乱暴な生き物がいいですよ。
ハイエナとか。
ハイエナとか飼ってくださいよ。
さあ、続いてはカメラが偶然捉えた恐怖の危機一髪です。
危機一髪、恐怖のカウントダウン。
ニュージーランドのオークランド。
今、広場に巨大クリスマスツリーを作ろうとしている。
ヘリコプターがツリーの支柱になる部分を建て終え、ゆっくり着陸する。
なんとプロペラがワイヤに接触。
ヘリコプターは真っ二つに折れ、無残な姿に。
パイロットは軽傷で済んだが、現場は大パニックになってしまった。
というわけで、たまたまカメラが捉えた危機一髪映像を、恐怖のカウントダウンでご覧いただこう。
昨年12月、南米ベネズエラの首都カラカス。
地下鉄の建設現場で、2台のクレーンが鉄骨を持ち上げている。
ここで、悪夢のような出来事が起きてしまった。
鉄骨の重さに耐えきれず、クレーンが横転。
さらに。
もう1台も。
幸い死者は出なかったが、建設現場はめちゃくちゃ。
地下鉄の完成は大幅に遅れることとなってしまった。
続いて、アメリカ・ユタ州のセントジョージ。
今、高さ20メートルの崖に、ヤギが迷い込んでしまった。
落ちたら危険だ。
ヤギは華麗な身のこなしで、けが一つ負うことはなかった。
アメリカ・ウィスコンシン州。
ご覧いただいているのは、スカイダイバーのヘルメットに取り付けられたカメラの映像。
このあと、飛行機が思いもよらないものと激突する。
なんと、スカイダイバーたちを乗せた飛行機どうしが、高度3600メートルで激突。
機体は炎上。
乗っていたスカイダイバーとパイロットは、パラシュートで緊急脱出。
素早い判断により、11人全員が奇跡的に無事だった。
続いて、車載カメラが恐怖の瞬間を捉えた。
前を走る車が、角材を踏みつけ弾くと、フロントガラスに突き刺さった。
幸いにも誰も乗っていない助手席に直撃。
大惨事は免れた。
こちらは昨年8月、台湾北部で車載カメラが捉えた映像。
世界中へ配信され、多くの人々を震かんさせた。
連日降り続いた雨で地盤が緩み、巨大な岩が凶器となって襲いかかる。
幸い衝突は免れ、車に乗っていた2人は軽いけがで済んだ。
ゴルフを楽しむ男性。
池ポチャ寸前のボールのリカバリーショット。
撮影していた友人の、大爆笑が響いた。
こちらにも池ポチャする男性が。
幸い、命に別状はなかった。
オーストラリア・メルボルン。
駅構内の監視カメラに信じられない出来事が映し出された。
赤ん坊をあやす母親。
すると。
母親の手から離れたベビーカーが、線路へ転落。
そこに電車が。
果たして大丈夫なのか?結局、ベビーカーは35メートル先まで押し出されたものの、中の赤ん坊は奇跡的に打撲で済んだ。
こちらはグリーンランドのとある雪山。
1人のライダーがスノーモービルで仲間が待つ頂上を目指す。
ご覧いただいているのは、彼のヘルメットの上に取り付けられたカメラの映像。
ここに恐怖の瞬間が映し出される。
頂上手前、スノーモービルが岩に乗り上げ転倒。
ライダーは急斜面をものすごいスピードで転がり落ちていく。
そしてさらなる恐怖が襲いかかる。
なんとか止まったが、上からスノーモービルが落ちてきた。
あわや直撃。
男性はスノーモービルを捕まえようとするが、なかなかうまくいかない。
仲間が助けに来たが、それでも止まらない。
結局、ライダーはスノーモービルもろとも山のふもとまで舞い戻ってしまった。
アメリカ・ニューオリンズでの危機一髪。
どう猛なワニの縄張りに迷い込んだネコ。
このままでは食べられてしまう。
しかし、ネコは物珍しさからか、ワニのほうへと向かっていく。
お互いの距離は僅か30センチ。
まずい、食べられる。
なんとネコパンチさく裂。
危機一髪だったのは、ワニのほうだった。
意外だな、これ。
びっくりした。
ネコは勝つつもりで近づいていったんだね。
またワニ、逃げるの速かったですね。
本当速かった。
小島君、いかがですか?電車の、助かったの、なんかあの子、持ってますよね。
なんかたぶん成し遂げますよね、あの子なんか。
あそこで運を全部使っちゃうっていう見方もあるね。
えー!そっちですか?
所さん、たけしさん。
アフリカ担当のマンスール・ジャーニュです。
こじるりさんは学校に行く途中、ゾウやライオンといった動物に出会いましたか?
会うわけないじゃないですか。
甘っちょろいですね。
普通だから、それが。
実は、アフリカのマサイ族の通学路は、めちゃくちゃ怖いですよ。
こちらをどうぞ。
細いケーブルの上を歩きながら、川を渡るネパールの子どもたち。
いてつく雪山を突き進むシベリアの子どもたち。
これは、そんな子どもたちの登校風景に密着した番組、世界で最も危険な通学路だ。
ケニア南西部に広がる広大なサバンナ。
そこには、マサイ族の集落がいくつも点在し、今もなお、独自の生活文化を守り続けている。
ここカシオレ村も、そんなマサイ族が暮らす集落の一つだ。
まだ夜も明けぬころ、この日は、8歳になるモセカが、夜を徹して家畜を見張る当番の日。
村の周りには、家畜を狙う夜行性の猛獣がいっぱいいて、夜は狙われやすいから、毎日、誰かが火をたいて見張らなきゃいけないんだ。
やがて夜が明け、辺りが明るくなり始めると、彼の役目は終了。
この家の朝食は、牛のミルク。
実は、これが彼らの主食なのだ。
そんなミルクをモセカは。
いつも直飲みしている。
朝7時、身支度を済ませたモセカは、友達のソウェリと共に学校へ向かう。
いっぱい勉強して、お金持ちになって、牛やヤギをたくさん飼いたいんだよ。
マサイ族の子どもは、家畜の世話や家の手伝いをし、学校には通わないのが一般的だったが、最近、彼らのように学校に通う子どもたちが少しずつ増えてきたという。
だが、村の周辺にある学校は、たった一つ。
片道13キロもの道のりを、通わなければならない。
8歳の少年には、しんどい距離だ。
しかもその通学路には、至る所にライオンやハイエナなどのどう猛な野生動物が出没するため、命の危険と常に隣り合わせ。
子どもを送り出す身の母親も、たまったもんじゃない。
最近、隣の村の子どもがゾウに殺されたんです。
息子もその子と同じ通学路を通っているので、気が気じゃないんですよ。
おとなしいイメージがあるが、実は野生のゾウは、時に、人間を襲うこともある危険な動物なのだ。
一方、別の村から出発した12歳のコイタンゲイも、水牛やヌーの大群が行き交う危険なサバンナを通り、モセカたちと同じ学校を目指していた。
6時に村を出て、1時間半も歩き続けているが、まだまだ先は長い。
その通学距離は、なんと20キロ以上もあるという。
そのため彼女は、ふだん、学校近くの漁から通学。
しかし、月に1度、寮に支払うお金を取りに里帰りしたときは、こうした長くて危険な道のりを、たった一人で歩かなければならないのだ。
将来はお医者さんになって、両親に家をプレゼントしたいの。
そのためにはたくさん勉強しなくちゃならないのよ。
8時15分、学校が始まる時刻。
ゾウのふんだわ。
2、3日前のものね。
まだこの辺りにいるかもしれない。
怖いわ…。
彼女の不安は的中。
やぶを抜けたすぐ先で。
一番恐れていたゾウと出くわしてしまった。
困ったなあ。
体重5トンにもなるゾウに襲われれば、ひとたまりもない。
そこで彼女は、マサイ族に伝わるある知恵を実践する。
草を見つめて風向きをチェックするの。
自分のにおいに気付かれないよう、ゾウの風下に立って、ゆっくり歩くのよ。
先を急ぎたいが、命には変えられない。
彼女は風向きに気を配り、回り道をしながら、なんとかゾウをやり過ごすことができた。
一方そのころ、モセカたちも強い日ざしの中、2時間以上歩き続けていた。
牛のミルクを飲んでから、何も口にしてないから、おなかがペコペコだよ。
道すがら、目につく木の実を食べ、空腹を満たそうとするが、少し足りない。
そこで彼らは、寄り道して、ヤギ汁を作っているという村の外れの調理場に向かうことに。
しかし、そこへ行くには最大の難所が立ちはだかっていた。
それはレパードクリフ・ヒョウの崖と呼ばれる場所。
過去にマサイ族の村人が何人も被害に遭っており、いつなんどき、凶暴なヒョウに襲われてもおかしくない。
前に一度、あの茂みの中にいるヒョウを見たことがあるから、ここを通るときは、いつもドキドキだよ。
この日は運よく、ヒョウに出くわすことはなかった。
そして、調理場にやって来た2人。
おじさん、こんにちは。
おなかがすいたから、何か食べさせてよ。
坊主、悪いな。
まだ出来てないんだよ。
学校が終わったらあげるから、そのとき、またおいで。
分かった。
結局2人は、腹ペコのまま、再び学校を目指す。
そして、村を出てから3時間半後の10時30分。
ようやく学校に到着した。
サバンナを通ってくる児童は、たいてい遅刻してきます。
でも、私もゾウに会った経験があるので、道にゾウがいたからと言われれば、むやみに叱ることもできませんよ。
時刻は11時を回った。
いまだ学校にたどりつかないコイタンゲイ。
野生動物との遭遇に脅えながら、もうかれこれ5時間以上歩きっ放し。
足はフラフラ、身も心もヘトヘトだ。
でも勉強がしたいから、午後の授業にはなんとか間に合いたいわ。
そんな彼女が学校に到着したのは、ちょうど昼食の時間。
実に6時間もの長旅であった。
この日のメニューは、トウモロコシと小豆が入った豆料理。
ミルクが主食の彼女にとっては、特別なメニューだ。
なんとか無事にたどりつけてよかったわ。
さすがにおなかもペコペコよ。
そして午後4時。
すべての授業を終えると、コイタンゲイは友達と一緒に寮へ戻る。
一方、モセカとソウェリの2人は、再び13キロもの道のりを帰っていく。
ゾウに会わないようにと、祈りながら。
すごい通学路ですね、これ。
あんな子たちに陸上とかで勝てるわけないですね、われわれね。
スポーツでね。
お医者さんを目指すんじゃなくて、あの通学路見たら、土木を目指したほうがいいですよね。
まずはね。
もうちょっと快適なね。
どうですか?遠藤さん。
なんか朝出かけに、牛のミルク吸って、木の実食って、なんかでも、なんとなく、そんな生活に憧れますね。
あの子たちはたぶん、雑菌なんかなんにも気にしないんですね。
免疫がすごいあるんでしょうね、きっとね。
かわいそうなのは、朝、乳吸われる牛だと思うよ。
朝、起きがけに吸われてるんだよ。
あんたのためじゃないんだよって言いながらね、チューって吸われちゃうんですね。
所さん、たけしさん。
ふだん、寮から通っているコイタンゲイちゃんですが、その寮にかかる費用は1年間、日本円で1万1000円。
1万1000円。
これはヤギ2頭分の価値だそうです。
ちなみに牛の乳、直接飲んでたのは、私も子どものときやりましたよ。
おなかこわさないの?
壊さない。
壊さない。
あったかいです。
あたたかい?所さん、たけしさん、またまたアメリカ担当のマシューです。
これからもいいVTRですよ。
自称恋愛マスターの渡部さんは、いつも浮気ばかりしていると思いますけど。
なんちゅうこと言うの。
何を知ってんだ、俺の、お前は。
逆に浮気されたことはありますか?
浮気されたこともありましたね、かつては。
さすが恋愛マスターですね。
では女性の浮気の現場に乗り込んだことは?
さすがに現場まで乗り込んだことはないですけど。
甘っちょろいですねー。
甘っちょろい?口悪いぞ、マシュー。
そんなことないですよ。
これから見てもらうのは、浮気現場に乗り込むという、想像するだけで恐ろしい、その修羅場の一部始終を放送しちゃう人気番組ですよ。
渡部さん、ぜひ今後のためにさんこうにしてみてくださいね。
分かりました。
ではこちらです、どうぞ。
アメリカの過激な浮気調査番組、チーターズ。
この番組最大の特徴は、証拠をつかんだ依頼人が、浮気現場にいきなり乱入すること。
おい!なんだよ。
ちょっとあんた!どういうつもり!
何から何までハラハラドキドキ。
危機一髪大連発の番組、それがこのチーターズだ!最初の依頼者は、ジェイソン・イートン。
大学に通っている彼女とは、現在同せい中で、近々結婚を考えている。
最近、出張が増えて彼女と過ごす時間が持てなくなった。
でも、結婚資金も稼がなくちゃいけないし、彼女の学費だって僕が払っている。
ただ、最近、彼女の態度がおかしい。
ほかの男と連絡を取り合ってるみたいなんだよ。
そこで彼女の行動を、9日間にわたって徹底的に調べ上げた。
その結果を番組ホストのジョーイ・グレコがジェイソンに報告する。
心の準備はいいですか?
ああ、もちろんだ。
では、こちらのVTRを見てください。
この日、調査隊が彼女を見張っていると、若い男性が現れました。
私にはすごく親密そうに見えます。
それから2人はレストランへ向かい、食事のあと、彼女を家まで送り、男性はそのまま帰っていきました。
そいつは家には入らなかった?
ええ、この日は。
別の日、例の男性と彼女は、バーへ行きました。
そこで2人は、こんなふうに体を寄せ合っていたんです。
よくもこんなことを!
その後、2人はバーを出て、男性は彼女を送っていきました。
そしてこの日、男性は家に入り、1時間半ほど出てきませんでした。
2人で僕の家に?
そうです。
あー、もうたくさんだ!これですべてが分かったよ。
ジェイソン、実は彼女は、今夜もこの男性と一緒にいます。
乗り込みますか?
ああ、決着をつけてやる!
分かりました。
さあ、ここからが、この番組最大の見せ場。
言い逃れができないように、浮気現場に直接乗り込むのだ。
調査隊の報告では、2人は仲よくクリスマスグッズを買い込んでいるという。
現場に着くと、いきなり2人と鉢合わせ。
いたぞ!この2人だ。
おい!何してんだ!この男は誰だ!
一体なんのまねよ。
なんでこんな野郎とクリスマスツリーを買ってるんだよ!
ちょっと、何するのよ。
やめてよ、どうしたの?
おいテメエ!人の女に手出しやがって。
知るかよ!
やめて!
放せ、この野郎!ぶっ殺してやる!
大体何、このカメラ。
お前の浮気現場を全国放送で見てもらうのさ!
誤解なのよ、ジェイソン。
触るな。
俺に触るんじゃない!
私がいつ浮気したっていうの?
隠しカメラで撮ったの、全部見たんだよ、何もかも!
よくも私に。
よくも私にそんなことができたわね!
お前、浮気してたくせにどの口が言ってるんだ!
もう言い逃れはできない。
すると彼女。
愛してるのに…。
おいおい、勘弁してくれよ。
お願い、聞いて。
泣き落とし作戦に出た。
なんとか許してもらわないと、あしたから学費が払えない。
しかし。
うるせえ!あいつと行けよ!荷物はまとめて放り出しとくからよ。
すると。
はいはい、分かりましたよ。
彼のほうがキスがうまいしね。
そうですか、それはよかったですね。
頑張って自分で学費払えよ。
彼はあんたと違って稼ぎがいいのよ。
彼に払ってもらうわ。
言ってろよ!この尻軽女!
行きましょう!撮ってんじゃないわよ!
その後のジェイソンですが、これからは仕事だけを生きがいに暮らしていくと言っています。
一方、彼女は結局浮気相手とも別れ、現在は実家で暮らしているそうです。
続いての依頼者は、アンジェリカ・アンジェロ。
最近、刑務所を出たばかりの気性の荒い夫を支え、育児もこなす良妻賢母。
夫が刑務所に入っている間、息子が父親の顔を忘れないように、毎日、彼の写真を見せていたの。
出所してからは幸せに暮らしていたんだけど、最近、彼の帰りが遅いのよ。
残業だって言ってるけど、きっと何かあるわ。
早速、10日間にわたる夫の調査結果を番組ホスト、グレコが報告する。
この日、仕事を終えたご主人は、あるアパートに立ち寄りました。
すると、中から若い女性が現れ、ご主人のほうから彼女に抱きついていきました。
少し待ちましょうか?
大丈夫。
その後、ご主人は彼女のアパートに上がると、2人は寝室へと消えていきました。
私のこと、裏切ってたのね。
やはり夫は浮気をしていた。
そして今も、その浮気相手とクラブで遊んでいるという。
乗り込みますか?
ええ、もちろんよ!
早速一行は、浮気現場となっているクラブへ急行。
店の前で、夫とその浮気相手を待つ作戦に。
さあ、みんな、ここに隠れて。
すると、何も知らない2人が、のこのこ店から出てきた。
よし!行くぞ、照明をつけろ!
一行は、浮気現場となっているクラブに急行。
すると、何も知らない2人が、のこのこ店から出てきた。
よし!行くぞ、照明をつけろ。
いきなり妻、アンジェリカが猛ダッシュ。
お前、何してるんだ!
それはこっちのせりふよ。
ちょっと、何?やめてよ!
おい!テメエらなんなんだ。
あんた、なんでこんな女と浮気したのよ。
刑務所に入ってる間、お前は何もしてくれなかったろ。
ただ待っているだけで、でも彼女は俺の心の支えになってくれたよ。
旦那、まさかの開き直り。
彼は刑務所からたくさん手紙をくれたんだから。
あんたじゃなく私にね。
するとアンジェリカ。
あっ、そう。
じゃあ、そのクソ女と消えなさいよ。
何撮ってやがるんだ!ぶっ飛ばされてぇのか!
浮気相手と立ち去る夫、フランク。
すると、アンジェリカ、いったんは抑えたいかりが、再び爆発。
クズ男!ばか面さげてまたろう屋に入ればいいのよ!恩知らず!
しつこいわね。
あんたは捨てられたのよ!
危ないですよ、下がって。
2人は立ち去っていった。
だが、物語はまだ終わらない。
今回、残念な結果になりましたが、あなたにとって前に進むきっかけになりそうですか?
ええ、そうね。
彼とはもうだめだし、今後は息子と2人で人生を歩んでいくわ。
すると!
おいおいおい!なんだ?
なんと、後を追ってきた夫、フランクが車をぶつけてきた。
気性の荒いこの男、何をしでかすか分からない。
このままでは危険だ。
なんとかまいてくれ。
しかし、夫、フランクは、ものすごい勢いで追いかけてくる。
なんと浮気調査番組でカーチェイスが始まった。
もう手に負えない!警察に電話してくれ。
と、そのとき!
一体どうした?
なんと、夫、フランクの車がカーブを曲がりきれず、壁に激突してしまった。
あんた、大丈夫?
ああ、大丈夫だ。
車をぶつけたことで目が覚めたのか、まるで別人のようにおとなしくなった夫、フランク。
私に不満があるなら、そう言ってほしかった。
俺はムショノころの自分を捨てたい。
過去を忘れて、新たな道を歩きたいんだ。
誰にだってやり直す権利はあります。
でも、あなたに分かってもらいたいのは、もっとほかにやりようがあったのではないかということです。
その後、夫、フランクは浮気相手のパメラと同せいを始め、妻、アンジェリカは息子と2人、家を出て、現在、離婚の手続きが進められています。
渡部君、参考になるね。
僕よりたぶんヒヤヒヤしてるのは出川さんのほうだと思いますけどね。
え、なんでなんで?
浮気といえばね、だって。
いやいや、なんだよそのフリ。
ラブラブですよ、うちは。
ラブラブですよ。
女の人の手のひらの変えしようって、すごいですね。
泣き落としであなただけよって言ってたのが、急にもうだめとなったとたんにひどいこと言うじゃないですか。
あのくらいの身の変わり様って何なんでしょうね?
いや、まあ、ね。
私に聞かないように。
私の身の変わり様もすごいから。
ドキュメンタリーですね。
さあ、危機一髪2時間スペシャル、盛り上がっているところですが、ここで少し疲れを取るために、甘いものをご用意しました。
あら、いいね。
なんか、出川が来ると、必ず食い物が出るな。
甘いものが。
京都・宇治のお茶屋さんからいちご大福をご用意しました。
今一番食べたかったもの。
そう?
ここで再び出川にドッキリが。
何、哲っちゃん、何、恐る恐る。
なんか、なんかなんか、入っている色がしてるんですけど。
黄緑なんだもん、ほら。
哲っちゃんのだけ黄緑がもしかしたら。
そうなんですよ、超黄緑なんですけど。
うまい!抹茶だ。
抹茶だ!
いいですよ、抹茶。
すみません、すみません。
何疑ってるのよ。
いつもそうやってビクビクしながら生きてるんですか?
すみません、職業柄、ドッキリ病になってしまいました。
ということはお茶かな?
大丈夫ですか?
われわれは普通のおいしいお茶だけど。
おいしいお茶。
おいしい!
いいんですよ、おいしくて。
いや、でも前来たときも、このおしぼりが臭かったんですよ、すんごく。
大丈夫っすか?何これ?
えー!
何これ、もう。
何、何、何これ。
えー!
長いわ!もう、長い!所さん、長い!しかももはや、これドッキリじゃなくて、ただの嫌がらせですよ。
上がるのが遅い!上がるのが遅いからリアクションしづらいんですよ。
顔、顔!引いて、引いて。
今、すごいうれしいんだよ。
台本どおりだからうれしくて。
台本じゃないわ!
ごめんなさい。
いやいや、台本ではない。
所さん、たけしさん、南米担当のアンジェロ・イシです。
続いて紹介するのは、遭難してしまった男女のVTRなんですが、迷い込んでしまった場所は、世界有数の秘境、アマゾンなんです。
地獄のような日々を過ごす2人。
果たしてどうなってしまうのでしょうか。
ご覧ください。
世界最大の熱帯雨林、アマゾン。
面積は日本のおよそ14倍、高さ数十メートルもの巨大な木々が生い茂り、独自の進化を遂げた生物たちが暮らしている。
そんなアマゾンに、1組の男女がやって来た。
アメリカ人のデイブとクリスタルだ。
うわー、信じられない。
本当に来たのね、アマゾンに。
言ったろ、必ず連れてくるって。
実は彼らは、一度別れた元恋人どうし。
アマゾンはつきあっていたころ、いつか来たいと2人で話していた場所だった。
僕は、まだクリスタルを愛していました。
この旅でヨリが戻ればと思って、彼女を誘ったんです。
しかし、そんな甘いムードに包まれた旅行は、ちょっとしたミスがきっかけで、一転して地獄のサバイバルになってしまったのだ。
デイブとクリスタルが旅行の拠点としたのは、アマゾンの奥地にある小さなロッジ。
周辺には、観光用の探検コースが整備されている。
早速2人はその探検コースへハイキングへ出かけた。
およそ3時間、5キロほどのルートだ。
ねぇ、デイブ見てよ、見たことない動物がいっぱい。
本当だ。
2人は珍しい熱帯雨林の生物たちに目を奪われていた。
だが、それが思わぬミスを引き起こす。
こともあろうに、標識を見落とし、探検ルートを外れてしまったのだ。
いつしか、うっそうとしたけもの道へと迷い込んでいた。
さらに。
ねぇ、地図は?
ロッジだ。
忘れてきちゃったんだ。
デイブ。
でも、地図を覚えているから、きっと大丈夫さ。
地図はロッジに置いてあったもので、確かにデイブは正確に覚えていた。
だがその地図は、なんと、南北が逆に書かれていたのだ。
つまりロッジに買えるためには、北に進まなければならなかったのだが。
南だ、南に行けば戻れるよ。
分かったわ。
コンパスに従い、2人は南へと歩き始めた。
この間違いが、彼らを地獄のサバイバルへと導くこととなる。
2人はロッジと反対方向へと進み続け、ついに日が暮れてしまった。
しかもクリスタルは、精神的に弱いところがあり、毎日薬を服用しなければならなかったのだが、その薬も、ロッジに置いてきていた。
僕は彼女をこんな目に遭わせた自分が許せませんでした。
ごめん、俺がちゃんとしていれば。
気にしないで。
でも。
じゃあ、戻ったらビールを1杯おごってね。
それでいいわ。
分かった。
だが、夜のジャングルは、昼間よりさらに危険を増す。
暗闇の中で夜行性の生物たちがうごめき出すのだ。
2人は恐怖と不安に脅え続け、結局、一睡もできずに朝を迎えた。
遭難2日目。
早速、歩き始める2人。
しかし、引き続きロッジとは逆の南へ向かった。
そしてさらなるピンチが彼らを襲う。
水がなくなったわ。
予定は3時間のハイキング。
大して水を持ち歩いていなかった。
アマゾンは雨が多いため、水たまりはそこかしこにある。
だが飲めるかというと、話は別だ。
ちょっと待ってて。
するとクリスタルは木陰へ。
一体、何をしようというのか。
ここに水を注いで。
そう、ブラジャーで水たまりの水をろ過しようというのだ。
虫を取り除くことぐらいしかできなかったが、のどの渇きには勝てず、彼らは濁った水を口にした。
そして再び歩き始めたが、依然、ロッジは見つからない。
ここに来て2人は、いろいろな方向へと進み始めた。
今どっちに向かっているの?
東だ。
東?さっきは南に向かっていたじゃない。
全部の方角を試すんだよ。
次は北だ。
ついにロッジのある北に向かう。
と、思いきや。
いいかげんにして。
行き当たりばったりで、ただうろうろと歩いているだけじゃない。
じゃあ、君はどっちだと思うんだ?
あっちよ。
クリスタルが選んだのは、またしてもロッジとは反対の、南東の方角。
実はこのとき、ロッジ周辺では2人の捜索が始まっていた。
そのため、北に行っていれば、捜索隊に会えたかもしれないのだが、そのチャンスを、みすみす逃してしまったのである。
遭難3日目。
この日、彼らはアマゾンでも屈指の危険生物と遭遇する。
現れたのは、イノシシの群れ。
突進して人をなぎ倒し、かみ殺すこともあるという。
果たしてどうするのか?と、デイブはナイフを出した。
そして。
うわー!
デイブ、待って!
大声を上げながら、イノシシに向かっていく。
デイブ!
うわー!
デイブ!
やられる前にやってやろうと思ったんです。
僕らは餌じゃないんだって。
突然のピンチをなんとか乗り越え、疲れ果てた2人。
クリスタルの足も傷だらけだ。
きょうはここで休もう。
2人は巨大な葉っぱを組み合わせ、テントを作った。
いい感じね。
ジャングルで遭難しているうちに、僕らの距離はぐっと近くなっていました。
まるで恋人どうしだったあのころみたいに。
だが、そんな甘いムードは、あっという間に吹き飛ばされる。
夜、蚊の大群が彼らを襲ったのだ。
目を閉じると、まぶたの上まで刺してくるんです。
本当におかしくなりそうでした。
そこで彼らは、水たまりの泥で体を覆った。
皮膚が出ていなければ、蚊に刺されないと考えたのだ。
だが。
突然、激しい雨が。
このままでは溺れてしまう。
彼らは慌てて水たまりから起き上がり、少しでも高い所へと崖を登る。
そのとき。
突然、激しい雨が。
デイブは脅えるクリスタルを、雨から守るように抱きしめる。
しかしそのとき、さらなる危険が彼らを襲う。
雷の直撃を受けた巨大な木が、すれすれの所に倒れてきたのだ。
もう嫌よ!
遭難4日目。
昨夜のショックで、クリスタルの精神は、もう限界を迎えていた。
デイブ、ナイフはどこ?
ここだ。
見せて。
よせよ。
見たいのよ。
クリスタルは、ジャングルの中でさまよい続けるより、死ねば楽になるという暗い思いにとりつかれて、自殺を望む。
しかし。
さあ行こう、クリスタル。
デイブは、そんな彼女を励ましながら、ひたすら歩く。
もはやどちらの方向が正しいのか分からない。
だが、歩き続けるしかなかったのだ。
もうだめよ。
大丈夫、落ち着いて。
5日目も6日目も、ジャングルを歩き続けた2人。
遭難してからほとんど飲まず食わず。
すでに体力は尽きかけていた。
そして遭難6日目の夜。
デイブの精神もまた、限界に近づいていた。
ふと、寝ているクリスタルを見たら、死んでいるように見えたんです。
ああ、このままジャングルで死ぬんだと思いました。
そこでデイブは、自分たちが生きた証しを残すことにした。
まず地面に大きく、遭難6日目と書いた。
それを写真に撮りました。
もし僕らが死んで、骨になっても、この文字とカメラを見つけてくれれば、6日目まで頑張ったってことが分かってもらえるんじゃないかと思って。
しかし、家族がこの写真を見たら、どう思うだろう。
デイブは悔しくて、自分が情けなくてたまらなくなった。
そして、愛するクリスタルのためにも、やはりこんな所では死ねないと、自分を振るいたたせた。
明け方。
クリスタル、起きて。
嫌よ。
動きたくない。
でも、進まなきゃ。
このままだと本当に死んじゃうぞ。
靴を履いて。
立てるかい?
そういうデイブも、実は立っているのがやっと。
張りつめた気力だけが、彼を動かしていた。
だが。
足が痛い。
もう歩けない。
私にはもう無理よ。
クリスタル。
デイブ、ナイフを貸して。
お願いよ。
クリスタルは、もう限界だった。
そして、ここまで必死に持ちこたえてきたデイブの気持ちも、ついに折れてしまった。
分かった、一緒に死のう。
彼は腕にナイフを当てた。
だが、そのとき妙なことが気になった。
腕がずいぶん汚れていて、死ぬ前に体を洗いたいと思ったんです。
デイブは近くに体を洗う水がないか探した。
すると。
見つけたのは、小さな川でした。
この川はきっとどこかにつながっているはずだと思ったんです。
土壇場で見つけたかすかな希望。
大きな川に出れば、人がいるかもしれない。
デイブとクリスタルは、
デイブ、見て!
そこには1そうのボートが。
ここよ!助けて!ここよ!ねぇ。
おい!気付いてくれ!頼む。
助けてくれ!頼む!
すると。
それは狩りに来ていた地元ハンターのボート。
彼らはまさに九死に一生を得た。
あとになって2人は、ロッジから10キロ以上も離れた場所で、さまよっていたことを知る。
では、そんな2人のその後は、どうなったのか?
私たちは、ジャングルでずっと、助かったら結婚しようって話していたわ。
でも、いざ助かって落ち着いてみると、そんな気持ちになれないことに気付いたの。
ショックでした。
僕のほうは、すっかり結婚する気になっていたので。
しばらくは立ち直れませんでした。
すごいですね。
皆さん、きょうはいかがだったでしょうか?
全体的な感想ですか?遠藤さん、どうですか?
浮気のあれは、ちょっと切ない気分でした。
男、何かしらバカなことをやってるんで。
あんなぐちゃぐちゃにしないでほしいですね。
あれ、知らなきゃ知らないでうまくいってたかもしれないですよね。
2014/02/03(月) 19:00〜20:54
読売テレビ1
世界まる見え!テレビ特捜部〜危機一髪2時間SP〜[字]

悪質万引き犯VS敏腕Gメン◆マサイ族の危険過ぎる通学路◆浮気現場に妻が突撃!◆アマゾンの秘境で遭難した男女の運命は?◆出川を襲う超斬新(秘)ドッキリに小島瑠璃子爆笑

詳細情報
番組内容
ピンチの連続!危機一髪SP▽まる見え厳選!世界で起きた超危険映像大放出▽悪質な犯行手口に万引きGメン大激怒▽あっと驚く最新ホームビデオ▽野生動物に遭遇!マサイ族の命がけの通学に密着▽大好評!空港税関と旅行客のドタバタ劇▽浮気現場に乗り込むアメリカの超過激番組▽アマゾンで遭難した男女…死を覚悟した2人の意外過ぎる結末▽出川の(秘)ドッキリに遠藤憲一&小島瑠璃子が大爆笑!アンジャ渡部も驚愕!
出演者
【司会】
所ジョージ
杉野真実(日本テレビアナウンサー)
【ゲスト】
遠藤憲一
小島瑠璃子
出川哲朗
渡部建
【スペシャルパネリスト】
ビートたけし

ジャンル :
バラエティ – その他
バラエティ – 旅バラエティ
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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