生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは、生放送でお送りしています。
きょうは、まもなく消費増税かしこく備えるにはというテーマです。
担当は今井純子解説委員です。
消費税率が5%から8%に上がるまで、もう1か月を切っています。
今、何をどう備えたらいいでしょうか。
今井⇒4月1日から3%分上がるんですけれども一つ一つ見てみると価格の上がり方、そしてタイミングにばらつきがあります。
それによって対策も変わってくると思います。
いくつか見てみたいと思います。
公共料金、きのう認可があった鉄道です。
全国的に基本的に運賃は例えば、今230円の運賃が240円になるというように10円単位で値上がりするんですね。
端数は基本的に四捨五入です。
切符を買って乗る場合もICカードで乗る場合も運賃は一緒ですか?多くの地域ではICカードも切符も同じ運賃になります。
ただ例外があります。
首都圏の私鉄や地下鉄、そしてJR東日本の首都圏をはじめとする一部の地域では例えば今130円の運賃がICカードでは133円になるというようにICカードでは1円単位の値上げとなります。
1円単位での値上げは一部の地域だけなのですね。
首都圏の地域ではICカードの普及率が80%と高いこともあってより厳密に増税分を転嫁しようということになったんです。
一方、切符については1円玉の扱いが大変ですので10円単位での値上げということになったんです。
ただ、こちらの地域ではICカードと切符どちらが安いか迷わないように切符はこの地域では原則切り上げ10円単位での切り上げということになったんです。
この場合、運賃は130円、ICカードでは133円、切符では140円ということになりました。
首都圏ではICカードのほうが若干お得なんですね。
おおむねそうです。
ただ首都圏は千葉や大船や大宮よりも都心部なんですがそれよりも周辺部です。
仙台新潟エリアではICカードでは同じように1円単位の値上げですが、切符は四捨五入になります。
運賃が140円の場合はICカードは144円。
切符では140円の据え置きということになります。
こういうケースもあります。
切符のほうが安い区間もあってどちらで乗ったらいいのかややこしいですね。
JR東日本では駅の券売機の上にある運賃表に切符とICカード、どちらが安いか表示することにしています。
青いほうが安いんですね。
確認してから乗ったほうがいいと思います。
新しい運賃になるタイミングですが、4月1日の0時を過ぎてからなんでしょうか。
終電が終わってから値上げの操作をしますので基本的に新しい運賃になるのは4月1日の始発からということになります。
3月31日の夜に慌てて電車に乗る必要はないんですね。
慌てる必要はないですね。
そしてそのほかは?タイミングということで気を付けたほうがいいのは定期券です。
4月1日以降の定期券でも3月中に買うと5%の消費税率のままですみます。
飛行機や新幹線の切符も同じです。
4月以降に乗る場合でも追加料金を払わないでいいんですか。
大丈夫です。
定期券については多くの鉄道会社では更新の場合、14日前から買うことができます。
4月前半に有効期限がくる定期券をお持ちの方はタイミングがきたら混雑をする前に早めに手続きをしたほうがいいかもしれません。
航空券は大手の場合、原則2か月前から。
新幹線は1か月前から買うことができますので乗る日付が決まっているという方は3月中にあらかじめ買っておいたほうがお得かもしれません。
飛行機など大型連休に乗るという方、決まっている方は買っておくことができますね。
交通関係をここまで見てきましたが、それ以外に注意が必要なことありますか。
注意というよりもおや?と思う方が多いかもしれません電気やガスです。
8%の税率になるのが4月ではなく5月分からなんです。
なぜですか?請求書をよく見ると4月分の請求書ですけれども3月中に使った分が含まれているケースが多いんです。
このため、すべてが4月以降に使ったことが明らかな5月分から8%の税率が適用されることになったんです。
公共料金以外は4月1日から増税ということになるんですね。
例えば大手コンビニなどは4月1日の0時を過ぎたあとにレジを打ち始めたお客さんから8%の税率になります。
23時59分にレジを打ち始めたら5%なんですね。
そういう区切りがあるんですね。
増税前のタイミングでいったい何を買ったらいいのか不安に思っている方、知りたい方も多いと思います。
実際に値が張るもの、日用品を中心に駆け込み需要が本格化しています。
ただ、これから買う場合、気をつけなければいけないものもあるんです。
例えばこちらです。
自動車についてご存じの方も多いと思いますが税率がかかる日は登録の日の税率です。
今からですと手続きに2、3週間場合によっては1か月近くかかるケースもあるということです。
家具やカーテンなどの注文品トイレのリフォームなどお願いをした、注文した日ではなく納品の日、引き渡した日の税率がかかります。
インターネットでの販売も注文した日ではなく原則、配達日の税率がかかります。
こういうことから、物によっては間に合わないケースもありますので注意が必要です。
3月中にお金を払っていてもだめなんですか?政令で決められていますので原則だめなんです。
逆に今からでも3月中に間に合いますよ、と言って割高なものを売りつけるというケースも考えられますのでこういうことにも注意が必要だと思います。
そのほか、日付以外で注意が必要なものはありますか?例えば家電製品です。
割高なものが多いので今のうちに買っておきたいという方、多いと思います。
ですが10万円の製品を買って増税分は3000円です。
4月以降消費が落ち込んだときにそのぐらい値下がりがする可能性がないかどうかそれを頭に入れて今買うかどうか判断したほうがいいと思います。
日用品、セールになるケースも多いですよね。
大量に買っておいて増税後たびたびセールになってあまり値段が変わらないということも考えられます。
注意が必要かなと思います。
たくさん買いだめするとそれだけおうちの場所も取りますしいっぱいあるから、むだづかいもしてしまいますよね。
食料品もかえって腐らせてしまったり大量に買い込んでという場合もあります。
損する場合もありますよね。
子ども用品はどうですか?同じですが、子どもはあっという間に大きくなります。
例えば紙おむつを大量に買ったのに、あっという間に子どもが大きくなって使えなくなって余ってしまったということがあります。
ありました。
シーズン物の洋服もいざ着せようと思ったら小さくなっていてというのもあります。
かえってむだになります。
何も考えずに慌てて買い込むというのはかえってよくないということなんですね。
特に今、消費が二極化しています。
お店によってはプライベート品なんかを中心に本体価格を値下げして増税後も税込み価格を据え置くというところもあります。
少しでも賢く備えるには自分がふだん行っているお店が4月以降値段はどうなるのか確かめたうえで近い将来必ず使うもの、値下げをしにくいもの、例えばふだん使っているちょっと高めの化粧品ですとかあるいはプリンターのインクなどなかなか値下がりしにくいもの。
あるいは子どもの進学進級に必要なもの。
あるいは4月に行くなら美容院ですね、3月中に行っておく。
近い将来必ず使うものを前倒しであるいは少しは多めに買っておく程度がいいかもしれません。
今井純子解説委員でした。
2014/03/05(水) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「まもなく消費増税 かしこく備えるには?」[字]
NHK解説委員…今井純子,【司会】岩渕梢
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出演者
【出演】NHK解説委員…今井純子,【司会】岩渕梢
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ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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