それではまた会おう!
(かげの声)きょうはちょっとかわったお話。
(ジョージ万三郎)おやなんだか古い絵が。
あれれこの人首ちょっと長くない?なんだこのでっかい魚は?うわ〜海にこんなのがいたらこわいぞ!なになに?「こんなふしぎな話は本当なのか」って?だれもいないはずの家。
えっ?「何か見える」って?今回のなぞは「ふしぎな話っていったいなんなの?」。
ふしぎな話って時々聞くよね。
みんなこわいこわいってさわぐくせにふしぎな話がすきなんだよね。
本当なのかどうなのか考えだすとねむれなくなっちゃうまるっと9分30秒!あの…ふしぎな話っていろいろ聞くけどみんなむかしのことだよね。
ノンノンノン。
むかしのことばかりじゃないんですよ。
2007年岩手県遠野市にふしぎな体けんをした人がいます。
もう学校としてはつかわれていない場しょでの出来ごとです。
ちょうどわたしがここに来てふっとむこう…。
ここからちょうど見えるんですよ。
だれもいないはずの校しゃ。
しかし佐々木さんはまどのむこうにふたりの子どもが見えたと言います。
何この子どもたち学げい会でもやってきものきてるのかなと思ってふっとこっちを見たら先生たちのちゅう車場にもここにも1台も車なかったんですよ。
それでわたしはふしぎだなと思ってね。
そこのしょうこう口からふたりの子どもが走ってきたんです。
まっすぐにこう。
佐々木さんは子どもたちに「うちに来てもいいよ」とよびかけました。
その夜佐々木さんがねようとしていた時のことです。
バタバタバタバタわたしのまわりをふたりで走っているんですよニコニコニコニコしながら。
そしていつの間にか子どもたちはすがたをけしていました。
え〜ふしぎだなと思って。
こんなふしぎなことあるか。
でも座敷わらしあそこの学校にいるって聞いたことあるけどもしかしたらそうかなと思って。
家の座敷などにあらわれるとしんじられてきた子どものすがたをしたかみさまです。
遠野には座敷わらしのあらわれた家はしあわせになるという言い伝えがあります。
あのねちょっとこわいけどしあわせになれるなら会ってみたいな。
ではここでぜん国各地のふしぎな話をちょっとごしょうかい。
まずは広島県の比婆山。
およそ40年前なぞの生きものを見たという人が次々とあらわれ大さわぎになりました。
ぜんしん毛むくじゃらで人のようなサルのようなすがた。
名づけて…その正体は山があらされるとすがたをあらわすかみさまではないかといわれています。
滋賀県の琵琶湖には人魚がいたという言い伝えがあります。
日でりのときに人魚が人間のために水をはこんできてくれたそうです。
おかげで湖のほとりでは米がたくさんみのったとのことです。
水といえば青森県にいたとされる赤舌という妖怪。
水がなくてこまっていた土地に川の水を分けてくれたそうです。
これは件という生きもの。
顔は人間体は牛のようなすがたをしています。
件はぜん国に言い伝えがあります。
せんそうやさいがいなどよの中に大きなへんかがおきそうなときにあらわれるんですって。
そしてこちらはゆう名な…。
カッパだ。
これは知ってるよ。
熊本県八代市では子どもがおぼれるのはカッパのしわざといわれてきました。
川でおよぐと足引っぱられるぞとかはいわれてましたね。
毎年6月にはカッパがいるといわれる場しょにおそなえをしてわるさをしないよういのります。
しぜんへのおそれや人間の力をこえたものにたすけてもらいたいというねがい。
そんな気もちから各地でふしぎな話が生まれたようです。
ふしぎな話ってなんだか人の思いとかんけいしてるんだね。
そのとおり!そして日本人はむかしからふしぎな話をあつめて伝えようとしてきたんですよ。
えっいつごろから?それではいってみましょう。
ルーツに…。
(ふたり)ゴー!今から1,300年前に書かれた「古事記」です。
ここには「ヤマタノオロチ」や「いなばのしろうさぎ」などかみさまがとう場するふしぎな話がいっぱい。
そして人間のみにおきたふしぎな話をあつめた…のっている話は100あまり。
中には売られていたカメをたすけた人がその後海でおぼれそうになった時カメにたすけられたという話も。
なんだか聞いたことあるでしょう?こうした話ははるかむかしから伝えられてきました。
ふしぎな話はみんながたいせつにしてきたものなんだ。
そしてそういう話からはいろいろとむかしのこともわかるんですよ。
なるほど。
だからふしぎな話をしらべたりあつめたりする人は今も大ぜいいるんです。
ほう?東京にある根岸小学校でちょっとかわったじゅぎょうが行われていました。
この日の先生は湯本豪一さん。
妖怪をしらべて35年です。
きょうみなさんといっしょに妖怪のことについてお話をしたいなと思っておうかがいしました。
さんかしたのは3〜5年生の26人です。
妖怪っていうのをみなさんどんなふうに思いますか?妖怪はちょっとこわいところもあるかもしれないけどちょっと声をかければそこそこに話せると思います。
なんかたすけてくれそうな…。
(湯本)たすけてくれそう?妖怪はいがいとみ近なもの。
湯本さんは地元の妖怪をさがしてみてはともちかけました。
子どもたちは手分けしてさがすことにしました。
妖怪を見つけられるんでしょうか。
あるグループはまず古いおはかをたずねました。
町にかっぱ寺とよばれる寺があることを知った子どもたち。
たずねてみるとじゅうしょくがカッパの手のミイラがのこっていると教えてくれました。
いったいどんなものなのでしょうか?あっ!ちっちゃいね!こんなちっちゃいの?この寺に伝わるカッパの話です。
およそ200年前このあたりはたびかさなるこう水になやまされていました。
あるしょう人がこう水をふせぐため川の工事をはじめたところカッパがなかまを大ぜいつれて手つだいに来たそうです。
おかげで工事はせいこう。
町がさかえるきっかけになったというのです。
ぼくたちは今までカッパがこわいっていうイメージがあったんですけどじゅうしょくさんはカッパをどういうイメージで?きみたちがそう思うのもむりないけれどもわたしの中ではカッパはたいへん友だちみたいなそんざいとしてあります。
町の人たちは人をたすけてくれたカッパをかみさまとして今もたいせつにしています。
地いきに伝わる妖怪のふしぎな話。
その話をしらべていくとむかしの町のようすや人々の思いが少しずつ見えてくるようです。
ふしぎな話ってじつはおくがふかいんだな〜。
今どきみの知ってるふしぎな話を聞かせてほしいな。
ハニー!2014/03/05(水) 09:40〜09:50
NHKEテレ1大阪
どきどきこどもふどき「知ってる?土地に伝わるふしぎな話」[解][字]
カッパ、ザシキワラシ、人魚…。はるか昔から日本人は「ふしぎな話」にドキドキしてきました。いったい何のために人はふしぎな話を伝え合ってきたか、考えてみませんか?
詳細情報
番組内容
子どもの目には、日本の伝統や風習は「ふしぎ」がいっぱい。そのふしぎのルーツを探り、こめられた気持ちを探る。今回のテーマは「ふしぎな話」。かっぱや座敷童、各地に伝わるふしぎな話は、人を怖がらせるためだけにあるわけではない。人知の及ばぬものを恐れ敬う心。その土地・その時代ならではの願望。さまざまな思いをのせた「ふしぎな話」の奥深い世界をのぞく。【声の出演】柴田秀勝、市川展丈【語り】小郷知子アナウンサー
出演者
【声】柴田秀勝,市川展丈,【語り】小郷知子
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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