(上原真紀)そんなことしちゃダメでしょ!アンタもイジメられたぐらいで泣くんじゃないの!
(小学生)イジメてなんか…。
イジメてたじゃないの。
突き飛ばすところ見たんだから!
(真紀)やめなさいっての。
コラ!今度イジメたらお姉さん許さないからね!
(小学生たち)フンだ!ホラアンタも一緒に遊んどいで。
・
(三浦友也)驚いたな。
上原さんて結構優しいんだ。
結構ってどういうことよ?
(三浦)いや笑ったの見たことないっていうか…あの子に対してその…母親っぽい優しい感じがして…。
(安浦ユカ)お父さんお待たせ。
(安浦刑事)なんだ2人とも待たせたわりにパッとしないなあ。
(安浦エリ)ひどーい!その言葉忘れないわよ。
映画の後は特別においしいディナーごちそうしてね。
あっ私牛丼!なんでオシャレして牛丼なのよ!一度食べてみたかったんだけど1人じゃ入るの恥ずかしくて。
ねっ250円の牛丼!よーし!今夜は牛丼にしよう!250円。
みそ汁がついてトッピングの卵を1個つけても300円!3人でしめて900円!1000円でおつりがくる。
行こう。
(パトカーのサイレン)
(三波主任)おい!触んな。
晴ちゃん。
(田崎婦警)ハイ。
(里見刑事)この金庫の角で頭を打ってますね…。
(野田刑事)殺しの可能性大ですね。
被害者はこの店の社長さんで江島信江さん56歳です。
(里見)江島さんはこの店だけじゃなく方々にチェーン展開してるそうです。
まあちょっとした事業家ですね。
安さん。
死後11時間だな。
ということは昨日の夜の9時ごろの犯行か…。
ああ。
そんなに正確にわかるんですかね?この死後硬直からいってたぶん11時間ピッタシだと思うよ。
(高木刑事)こちら仕入れ担当の後藤さんといいます。
今朝出勤してきて江島社長の死体を発見したそうです。
(後藤)後藤です…。
それで江島社長のご家族は…。
社長は独身です。
ご主人を早くに亡くされて女手一つで会社をここまでにしてきた女傑っていうんですか…。
社長が最後に会われた方はどなたかわかりませんかね?上原さん…かな。
上原さん?ええ。
旅行代理店の営業の方なんですけど女性の方で社員旅行の件で社長と会うことになってました。
昨日の夜6時に。
でも6時前に電話がかかってきて急に来られなくなったって…。
それで社長怒ってましたよ。
(高木)それで?
(後藤)私はそれから外回りに出て店が閉まる8時過ぎに戻ってきたらまた上原さんが「あと30分ぐらいでそっちに向かえるようになった」ってそう連絡があって…。
私は家に帰ったんで本当に上原さんがここに来られたかっていうのはちょっとわからないんですが…。
その上原さんですが今どこにいるかわかりませんか?会社にいるんじゃないですか。
つくばの。
つくば?ええ。
つくば学園都市の“フラワートラベル”っていう旅行会社です。
(三浦)上原は体調が悪いので休んでますが…。
上原さん確か昨日東京にいらっしゃいましたね?あなたも。
ええ。
僕も一緒です。
手分けして得意先を回って3時に合流して5時半近くになって別れて僕はそのままこっちに帰ってきたんですけど…。
上原さんにお会いしたいんですが自宅の方へ行けば会えますでしょうか?ええ。
自宅にいると思うんですが…失礼ですが上原が何か?いえ。
ちょっとお話をうかがいたいだけなんです。
(クミ)どんな人って…上原さんですか?
(田崎)ええ。
怖い人です。
怖いってどういうふうに?めったに笑わないんです。
男勝りっていうか女っぽさがないっていうか…。
昔大恋愛をしたそうなんです。
でも奥さんも子供もいたそうで…。
上原さんだまされてそれから…。
あの…私が言ったなんて…。
もちろん言いません。
あの…上原さんの家はここから遠いんでしょうか?ええ。
筑波山の方ですから車で30分ぐらいはかかると思います。
そうですか…。
家にはいません。
そうか…。
私ちょっと聞いてきます。
お母さんも一緒だってのか。
お母さん心臓が悪くて車イスだそうですからすぐわかると思いますけど。
そうか…。
安浦さん。
(田崎)こんにちは。
上原真紀さんですね?はい…。
(田崎)東京のドラッグストアの江島信江さんご存じですよね?ええ…。
昨夜亡くなられました。
えっ?そのことでちょっとお話をうかがいたいんですがあ体調がお悪いそうですね?カゼなんです。
ガラにもなく。
あら私もカゼなんです。
(真紀)え?
(上原園子)真紀。
どうしたの?上原さん。
私がお母さま見てますから。
殺人!?あなた昨夜江島さんにお会いになりましたね。
…はい。
昨夜8時半だったと思います。
社員旅行のことでうかがって条件を了解していただいてそして帰りました。
帰られたのは何時ごろです?9時前だったと思います。
でもあんなに元気だった江島さんが殺されるなんて…。
(真紀)誰がそんなこと…。
まさかあの人が…!何か心当たりでも?私江島さんの店を出て男の人とぶつかりました。
どんな男でした?顔は…見えませんでした。
暗かったし…。
何か記憶に残ってることは?いえ…。
中肉中背っていうか…。
(婦人警官)安浦さん!
(田崎)じゃ私お先に。
こちらの方が上原真紀さんのことでお話があるって…。
うかがいましょう。
(北野良介)刑事さんですか?ええ。
あの…上原真紀という女性がこちらの取り調べを受けたと思うんですが…。
それが何か?怪しい者じゃありません。
名刺…。
宇宙開発工学研究所北野良介さん…。
刑事さん。
彼女が殺人を犯すわけがありません!彼女にはアリバイがあります。
アリバイが?昨日の夜東京タワーにいたと思うんです。
は?東京タワーの展望台に。
夜7時にはいたと思います。
いたと思いたいだけかもしれないけど…。
あの…いったいどういうことなんですか?訊いてみてくれませんか?7時から展望台の閉まる8時までいたんじゃないかって。
江島さん業者からリベート受け取ってたんですか!?
(川辺課長)ああ。
あの女社長裏ではかなりえげつない商売してたそうだぞ。
評判悪いですわ。
恨んでる人間もかなりいますしね。
ところがこれはって男には皆アリバイがあるんです。
(今井刑事)課長。
野田からです。
安浦さん。
さっきの人知り合いなんですか?いや上原真紀さんの知り合いだっていうんだけど何だか言ってることがさっぱりわからんのだよ。
よしわかった!連行してくれ。
安さん。
容疑者が浮かんだぞ。
(安浦)は?桑田伸二42歳。
傷害の前科があって酒グセが悪くそれでこいつだけはアリバイが曖昧なんだそうだ。
その男江島さんとは?
(川辺)居酒屋をやっていたがうまくいかなくなって女房に逃げられて借金のカタに店を手放すことにした。
そしてその店の買い手が新しい店舗を欲しがっていたガイシャの江島信江さんだそうだ。
その金額でもめてた?そのとおり!今野田が連行してくる。
おい安さん。
今回の事件意外と早くケリがつきそうだな。
ハハハ…。
今夜は一杯飲もう。
はあ…。
いいですねお気楽で。
(桑田伸二)刑事さん。
俺があの女社長殺すわけないでしょ。
なら訊くけどな。
昨夜の9時ごろどこにいたんや?だから何度も言ってるの。
飲んで公園のベンチで寝てました。
それは聞いたけどな。
見た者はいるのかって言っとるんや。
さあ…。
でもホントなんだからさあ。
(川辺)何を言ってるんだ。
警察をナメてるんだ桑田は!あいつには前科があるんだ。
指紋が出れば一発だ。
課長。
三波主任からなんですが現場から桑田の指紋は検出できなかったそうです。
出ない?指紋は出なかったのか?ええ。
あっヤツは指紋を全部拭き取ったんだ。
安さん。
目撃されてるんだからそこを突いて落としてくれ。
な!ええ…。
見られた!?おう。
見られてるんや。
いい加減観念したらどうや?お俺はやってない!確かにあの江島って女社長はごうつくでイヤな女だった。
でもやってない!あの店にも行ったことはないんだ!行ったことがない?
(桑田)そうだ!俺の店の値踏みには来た。
値切ってきてもめたのを見たヤツはたくさんいるよ!でも俺はやってないんだ!!見られるわけはないんだよ!!
(田崎)…来ました。
(田崎)お呼び立てしてすみません。
告別式の方はもう?…出ませんでした。
何か…何度もお会いした方だと思うとどうしても…。
お気持ちはお察しします。
実はですねあなたが江島社長の店で会ったという男が1人浮かんだんです。
(田崎)この男なんですけどね…。
…暗くて顔は見えなかったと言ったはずです。
じゃあこの男だと断定できないわけですね?…はい。
(安浦)つかぬことをお尋ねするんですがあの事件のあった日夕方5時半から8時までの間あなたはどこにいらっしゃいました?街を…ブラブラしてました。
久しぶりの東京をブラブラしてました。
そうですか…。
夜7時から8時までの間あなたが東京タワーにいたんじゃないかって言う人がいるんですがね。
誰がそんなことを?北野良介さんっていう方なんです。
いましたね?7時から8時までの間東京タワーの展望台に。
…いませんでした。
何を根拠にそう言ってるのかわかりませんけどその北野さんって方にお伝えください。
私東京タワーになんか行ってませんって。
そうですか…。
行ってなかった!?ええ。
「東京タワーには行ってない」そう伝えてくれと頼まれましてね。
そうですか…。
あの…いったいどういうことなんですか?よかったら話してくれませんかね?…プロポーズしたんです。
は?つくばを離れることになって…。
思い切って彼女に告白しました…。
牡丹園で…。
断られました…。
(北野)それでも諦めきれない僕は…。
〔僕は君のお母さんごと引き受けるつもりだ〕〔もしも僕の気持ちを受け入れる気になったら7月8日東京タワーの展望台に午後7時〕〔来てほしい…!〕
(北野)高校の同級生だったんです。
ずっと思い続けてたのに言い出す勇気がなくて…。
であなた待ってたわけだ。
…行けなかったんです。
えっ?気を…失ってたんです。
はあ!?東京タワーに向かって走ってて上を見て走ってて…。
事故にあって病院に担ぎ込まれて…。
気がついたときには深夜になってました…。
あれプロポーズだったんですか?冗談だとばかり思ってました。
タチの悪い冗談だと…。
でももしそれが本当だとすると彼は相当な変わり者です。
私会社で何て呼ばれてるか知ってます?は?怖い女。
女を捨てたって言われてるんです。
そんな女にプロポーズだなんて…。
あの…もう1度お訊きしますがあの夜本当に東京タワーへは行ってないんですか?行ってません。
本当です。
(ノックの音)はい。
準備できました。
お願いします。
ちょっと恐れ入りますが…。
(田崎)あの男です。
よく見てください。
…違います。
あの晩ぶつかったのはあの男じゃありません。
(横溝署長)そうか…。
桑田はシロか…。
はい。
このままでは釈放ということになるわけでして…。
安さんはどう思う?はい。
上原さんの言うように桑田は事件の現場には行ってないんじゃないですかね。
じゃあ誰が江島さんを殺害したというんだ。
まあこういうときは原点に戻ってガイシャに最後に接触した人間をですな…。
最後に接触した人間…上原真紀じゃないか。
彼女がやるわけないだろ。
だいいち動機がない。
それに大事な取引先の人をなぜ殺害するんだ。
課長のおっしゃるとおりです。
えっ!?ほら…。
捜査は振り出しに戻ったってことだな。
安さん。
ご苦労だが一からやり直しだな。
安さん。
一からやり直しだね。
うん。
(店主)安浦さん。
元気ないじゃない。
うん…。
ねえ昨日の10レース当たったんだよ。
ふうん…。
ラーメン屋の佐藤はまたハズレたけどね。
やっぱりここにいたか。
おう。
昔はここでよく飲んだな。
うん…。
あオヤジさん梅割り。
(店主)はい。
捜査が振り出しに戻ったって?うん…。
上原真紀が気になるか?東京タワーで待ち合わせしてた男と上原真紀か…。
安さんの勘は当たるからな。
ん?俺のとドッコイでよ。
(携帯電話の音)携帯安浦。
おう野田か。
うん。
…6時半に?病院へ…。
間違いないか?ありがとう。
どうした?あの男の言ったことは本当だったんだ。
あの日夕方6時半東京タワーの近くで交通事故があった。
バイクと通行人の接触事故だ。
通行人は意識を失って病院に担ぎ込まれた。
その男の名前ってのが…。
上原真紀と待ち合わせの約束をした北野良介だよ。
(後藤)あの日のことをもう一度ですか?ええ。
どんな些細なことでもいいですから思い出してもらいたいんですけどね。
刑事さんたちにお話したこと以外には…。
6時前に上原さんから電話があって予定をキャンセルしたいという話があって…。
社長怒って…そして笑って…。
笑った…?ええ。
社長カンが鋭いんです。
仕事一途の上原さんの話を聞いて…。
(信江)〔キャンセル!?何言ってんのよ!〕〔こっちの都合はどうなんのよ!!〕〔…まさか男じゃないでしょうね〕
(後藤)上原さんは返事に詰まったらしくて…。
〔へえ…図星なんだ〕〔男に会うからキャンセルなんてそんな勝手が許されると思ってんのアンタ!〕〔後藤君〕
(後藤)〔はい〕〔あの女に男ができたらしいわ。
ハハハ…〕〔あんな男勝りに男だって!〕
(信江の笑い)なあ晴ちゃん。
(田崎)はい。
男のことでバカにされた…。
それが殺人の動機になるかね?さあ…。
それはバカにされ方によるんじゃないですか?おまけに東京タワーで待ちぼうけを食わされたと知ったら社長は…。
まあ大笑いするでしょうね。
でも上原さんは東京タワーに行ってないって言ってるじゃないですか。
そうなんだよなあ…。
何だよ?どうしたってんだよ安さん。
上原真紀が待ち合わせの約束をした7時にここにいたという証拠が欲しいんだ。
だってあの女は来てないって言い張ってるんだろ?うん…。
それにここで証拠を見つけても事件と関係ねえだろう。
いや動機になる。
(三波)えっ?とにかく三波。
お前はここを念入りに調べてくれ。
俺たちは聞き込みだ。
頼むよ。
はい。
ヨロシク。
おいおいちょっと!調べろったって…。
今度も安さんに脱帽だな。
これは種だ。
ボタンの花の種だよ。
“薄化粧”という名前の珍しいボタンだとわかった。
あの女つくばだとか言ってなかったか?うん。
東京近郊でこの花に出会える場所は1つだけだ。
つくばだよ!
(三波)つくば牡丹園!!調べたんだよ必死でな。
(三波)あれが“薄化粧”だ。
そして…これが種。
薄化粧…つくば…。
(山岸紀子)真紀ちゃんのことですか?ええ。
家の方にも行ってみたんですがお留守のようで…。
山岸さんと上原さんはご姉妹のように仲がよかったって聞いたものですから。
ええ。
今はうちのホテルを旅行ルートに入れてもらったり便宜をはかってもらってます。
上原さんの行き先わかりますかね?…お母さんのことじゃないかな。
お母さんのことって?真紀ちゃんお母さんを施設に預けるって…。
事情を訊いても答えてくれませんでした…。
その手続きで家を留守にしてるんだと思います。
つくば!?安さんたち揃ってつくばに行ってんのか!そうなんです。
(川辺)どうしてだ!?ですから上原真紀を…。
だから彼女には動機がないってあれほど言ってんのに!ああもう朝っぱらから…!
(足音)ちょっとお訊きしたいことがあります。
よろしいですか?私が?江島社長を?ええ。
なぜですか?なぜ私が江島さんを…。
笑われたからじゃありませんか?えっ?女を捨てたあなたがもう一度男を信じようと思った。
そのことを笑われた。
そして待ち合わせをしてすっぽかされたことをまた笑われた。
刑事さん。
私東京タワーには行ってないってあれほど…。
これは東京タワーの展望台で見つけたものです。
“薄化粧”というたいへん珍しいボタンの種です。
この薄化粧は東京近郊ではこのつくばの牡丹園にしか咲いてないそうです。
おうちの庭に咲いていたあのボタンと同じものです。
あなたは花を育てて触れて…。
その種が服についてそれが東京タワーの展望台に落ちた…。
そういうことじゃありませんか?あなたは北野良介さんを待っていた。
だが彼は来なかった。
そのことを笑われて江島さんを…。
気持ちの整理もあるでしょう。
東京タワーの展望台で待ってます。
今夜7時。
刑事さん…。
私はあなたがここへ必ず来ると思っていました。
お母さまのことを解決して気持ちの整理がついたら必ず自首してくれると思っていました。
私が…江島社長を…。
(真紀)私…昔ある人にだまされました。
あっけなくだまされて笑っちゃいました。
自分のバカさ加減にあきれて…。
3日間泣いて笑って何か一生分笑っちゃった気がして…。
笑うのやめて思ったんです。
男に頼るのはやめよう弱い女にはなるまい。
でも内心少し寂しかった。
あの筑波山の上でときどき変わっていく街並を見ては思いました…。
街はどんどん変わっていく…。
私は1人残される…。
そんな気がして…。
あの土産物屋さんみたいに…。
母が死んだら私は1人ここに取り残されて生きていくんだ…。
そう思ったとき彼が告白してくれました。
〔僕は君が本当は優しい女らしい女性だと知ってる〕〔結婚してほしい〕でもこんな私じゃ…。
そう思って断ったんです。
彼のプロポーズ。
でもあの人諦めようとしなかった。
(真紀)受け入れる気になったら来てくれって言って…。
嬉しかった…。
でも私迷ってました。
(北野)〔僕は君が本当は優しい女らしい女性だと知ってる〕
(園子)〔笑いなさい。
本当はあなた笑顔が似合うんだから〕
(北野)〔東京タワーの展望台に午後7時。
来てほしい〕
(真紀)私…彼の言ってくれた言葉を思い出して…。
(真紀)そのとき決めました。
彼の思いを受けとめようって。
(田崎)で江島社長との約束をキャンセルしたんですね?電話で笑われました。
(真紀)私気にせず待ったんです。
彼をここでずっと…。
(真紀)あの人の携帯に連絡してもつながりませんでした。
あの人からも連絡はありませんでした。
ずっと待って…とうとう展望台の閉まる時間になってもあの人は来なかった。
裏切られた…そう思いました。
で8時にここを出て江島社長のところに行かれたわけですね。
ええ…。
そしたら…。
〔リベート!?〕〔そうよ。
私はねタダで仕事やるほどお人好しじゃないの。
誰からもそうしてるわ〕〔社員旅行に研修旅行。
いい商売になるでしょ〕〔…お断りします〕〔融通がきかない女ね。
誰だろねこんな女と待ち合わせする物好きな男って〕〔なによその顔。
そのとおりでしょ〕〔何で怒って…ハハハ…ひょっとして待ちぼうけ?〕
(信江の笑い)〔そうか。
それでご機嫌斜めで私の要求を拒否するのか〕〔でもリベートはもらうわよ。
じゃなきゃ仕事はやらない〕〔…結構です〕〔待ちなさいよ!会社に言ってクビにしてやるからね!〕〔できないと思いますよ〕〔何ですって!〕〔前から思ってたこと1つだけ言わせてください〕〔何よ〕〔生意気言うようですがそんなふうに商売なさってると今はいいかもしれませんが人は離れていきますよ〕〔待ちなさいよ!謝れ!謝るのよ!!〕〔謝れったら!〕
(真紀)何が起きたのかわかりませんでした…。
茫然となって…。
そのとき男と出会ったりしなかった。
そういうことですね?あの桑田という人には申し訳なかった。
心からそう思います。
1人になる母を思うとすぐに自首して出ることはできませんでした。
事情はどうあれ罪は償わなくてはなりません。
しかしね上原さん。
北野さんはあなたを裏切ったわけじゃないんですよ。
えっ?交通事故で脳震とうを起こして病院に担ぎ込まれました。
そんな…!本当なんですよ。
調べてすべてわかってます。
俺…上を見てて…。
気が急いて上ばかり見て走ってて…。
バイクとぶつかった…!刑事さん。
彼…言ってくれました。
待っててくれるって…。
母と一緒に大阪で待っててくれるって…。
でも…。
あなたはもう一度人を信じてみようと思った。
北野さんはあなたを裏切ったわけじゃないんです。
今度は北野さんの思いをあなたが受けとめる番じゃないかな。
北野さんはあなたが帰ってくるのを待ってます。
がんばって罪を償ってほしい。
今度はもっと笑顔で。
ねっ。
(なお)ボタンの花言葉ですか?
(安浦)うん。
知ってる?
(池田)いや知らないなあ。
安浦さんは知ってるんですか?え?ハハ…。
“恥じらい”っていうんだ。
恥じらい。
(安浦)うん。
恥じらい。
(安浦)恥じらい。
さあそろそろ帰るかな。
帰るんですか?ママもう帰ってきますよ。
いやいいんだよ。
よろしく言っといて。
(2人)ありがとうございました。
(片桐由美)あら。
じゃあね。
(なお)ありがとうございましたー。
安浦さんどうしたんですか?さあ…。
なおちゃん!ちょっとちょっと!「あでやかな美しい花を見るよりもなほ欲しい由美の花」…。
携帯。
携帯忘れた。
携帯見てないだろうね?「あでやかな美しい花を見るよりもなほ欲しい由美の花」スーパーヤマトー…どうも2014/03/19(水) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
はぐれ刑事純情派14[再][字]
「東京タワーで待つ女!」
詳細情報
◇出演者
藤田まこと、梅宮辰夫、眞野あずさ ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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