学ぼう BOSAI(防災) 命を守るチカラ「天気予報で災害を防ぐ・気象台」 2014.03.19

(悲鳴)すべてを巻きこみなぎたおす竜巻。
大雨と強風で広く被害をもたらす台風。
吹雪は目の前を真っ白に見えなくして家や車をうめつくします。
こうした天気による災害が起きるのを見のがさないように日夜警戒を続ける人たちがいます。
今回は災害を防ぐために毎日天気の変化を監視し続ける気象台の仕事を学びます。
おっこれニュースとかで見たことあんなあ。
ちょっとやってみたかってんな。
どうもお天気担当の…え〜あしたの天気です。
この辺が大体雪になります。
ちょっと雲がこっち行ったりします。
この辺めっちゃ晴れで〜す。
濱口君。
はい。
その天気予報は誰が決めていると思う?あ〜確かにね。
えっ誰が決めてんのやろ?お天気おねえさんとかかな?石原良純とか?天気予報を作っているのは各都道府県にある気象台。
気象台はさまざまな機械を使って24時間天気の変化を監視しています。
例えばこれは「感雨計」。
この三角の頭の部分に雨粒が当たることで雨の降り始めがわかります。
へ〜こんなんなんや。
雨がどれくらいはげしいかがわかるのは「雨量計」。
このつつの中に一定時間にどれくらい水がたまるかで計ります。
へ〜おもしろいね。
雲の動きを監視するのは「気象レーダー」。
半径300kmの範囲の雲の動きがわかります。
お〜すごいなこれ。
風の動きを監視するのは「ウインドプロファイラ」。
上に向かって電波を発射し上空5,000mまでの風の様子をつかむのよ。
お〜これはなんかシステムすごいね。
気象台はこうして天気の変化をすばやくとらえます。
そして災害への危険が高まると注意報や警報特別警報を発表して警戒をよびかけます。
これは防災に欠かせない役わりね。
ではここでクイズです。
おっきた。
ここは気象台の屋上。
この人はここで何をしているのでしょう?え?ここで?めっちゃ空見上げてる。
飛んでったせんたく物さがしてんのかな?UFO?UFO見てる?これも天気予報を作るのに大事なデータになるのよ。
アナログや。
もう人の目だ。
さてここからは天気予報が夕方5時の発表に向けて作られる様子を見ていきます。
天気予報作りのスタートです。
何をしているかというと…なんとぬり絵!ちょっと仕事してくださいまじめに。
これはスーパーコンピューターが作った図面を見やすくするため。
青でぬっているのは風の流れ。
しめり気がある空気は緑かわいた空気は黄色などけっこうカラフル。
へ〜!こちらの2人が天気予報を考える係。
この日はベテランと若手のコンビでした。
この日のポイントはこれから雪が降るか降らないかということでした。
気象衛星からの雲の様子を見ると日本海側に雪を降らせていた雲が弱まり天気は回復していきそうです。
ところがそれをじゃまする要素もありました。
西から「気圧の谷」とよばれる雲のかたまりが接近中でまた雪が降りだすかもしれないのです。
雪の予報をどこまで広げるか2人はギリギリまで考えていました。
真けんな表じょうの人たちが続々とやって来ました。
これから会議。
2人が考えた天気予報が正しいどうかみんなでチェックするんです。
雪が出てる所は少し足りないかなというとこですが…2人は雪が降るのは青森県の一部にかぎられると予想しました。
ところがそこへするどいしつ問が…。
もっと広い範囲で雪が降るかのうせいはないのかと議ろんが始まりました。
会議ではいつもこのように真けんな議ろんになります。
それには理由があります。
東北地方では雪が大きな災害につながります。
雪が降るかのうせいが高いときはそれにそなえてもらうために雪の予報を出さなければなりません。
一方気象台の天気予報によっては消防や警察の人が出動したり人々が避難することもあります。
もし予報のはずれが続くと本当に危険な時に信用してもらえなくなるかもしれません。
より正確な予報を出すために気象台の人たちは毎日真けん勝負なのです。
会議では2人の意見が取り入れられ今回は雪の予報を出す範囲を広げないことにしました。
そのかわり他の地域でも雪が少しだけ降るかのうせいがあるという説明を加えました。
午後5時までに2人は東北地方と宮城県の天気予報を発表しました。
これがテレビ局にも送られて夕方のニュースでみんなに伝わったのよ。
なるほどね〜。
あんなふうに真けんにみなさんで考えてるんやね。
ちなみによく日の実さいの天気はほぼ2人の予報どおりだったそうよ。
おっよかった。
(拍手)それでは最後にこの日の天気予報を担当した福浦さんからみんなへのメッセージです。
天気の変化は災害につながりかねません。
天気予報ってとっても大事なのね。
みんなも遠足とか運動会とかでその前の日ばっかり気にするんじゃなくてふだんからもちょっと気にしてると災害にそなえれるんじゃないでしょうか。
2014/03/19(水) 10:00〜10:10
NHKEテレ1大阪
学ぼう BOSAI(防災) 命を守るチカラ「天気予報で災害を防ぐ・気象台」[解][字]

BOSAIに携わる人々の姿をドキュメントで追う「命を守るチカラ」。プレゼンターはよゐこの濱口優さん。今回は大雪や大雨などの気象災害に備える気象台の担当官を紹介。

詳細情報
番組内容
BOSAIに携わる人々の姿をドキュメントで追う「命を守るチカラ」。自然の猛威の前では弱い人間が、いかにして災害に立ち向かうか、そのすべを探り、子どもたちへのメッセージを伝える。プレゼンターはよゐこの濱口優さん。大雪や大雨などの気象災害は人命に関わることもある。天気予報や注意報・警報はそのための大切な情報だ。自然のふるまいを示す複雑な科学的データを解読して分かりやすい言葉で伝える気象台担当官を紹介。
出演者
【出演】大木聖子,濱口優,相武紗季,福浦崇史

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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