おはようございます。
7時になりました。
まず、千葉県柏市で起きた通り魔事件です。
4人の男性が男に襲われ、1人が死亡したこの事件。
丸1日以上たった今も男は逃走中です。
現場周辺では、住民の不安が広がっています。
柏市の小学校から中継です。
小学校の正門前です。
ふだんですと、すでに通学が始まっている時間帯ですが、子どもたちの姿は見えません。
事件を受けて、朝の部活動を中止にして、通学時間を遅らせているためです。
ここは事件現場に最も近い小学校でもあります。
この地図を見てください。
事件の現場がこの付近です。
小学校までは、およそ600メートル、歩いて7、8分の距離です。
きのうから登校、下校は集団または複数で行っていて、また先生たちがこの辺り周辺に10人以上の態勢で立って、子どもたちを見守っています。
まもなく登校の時間を迎えます。
通学路にこれから向かう先生に起こしいただきました。
どうぞこちらへ、お忙しいところ、申し訳ございません。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
皆さん、少しでも抑止力になるために、こういった目立つ蛍光色のベストを着て、通学路に向かいます。
学校側としては一番どんなところに気をつけていますでしょうか。
学校側としては、学校で決めた対応、措置等をすぐに家庭に連絡しているようにしています。
連絡方式は、メールで行っております。
またこの事件が長引いてしまうことの影響はどのようなことが考えられますか?
子どもたちはとても不安に思っていると思うので、早く犯人が捕まってほしいなと思っております。
ありがとうございました。
今後の対応は、教育委員会などと話し合いながら決めたいとしています。
中継でした。
事件が起きたのは、おとといの午後11時半過ぎ。
僅か10分足らずの間に4人の男性が、ナイフを持った男に次々と襲われました。
このうち近くに住む会社員の池間博也さんが、男に刃物で背中や首などを刺され、死亡しました。
池間さんの財布やかばんが見つかっておらず、警察は男が奪ったと見ています。
男は襲った別の男性の車を奪って逃走。
およそ1.5キロ離れたコンビニエンスストアの駐車場で、車が乗り捨てられているのが見つかりました。
警察は男の似顔絵を公開。
似顔絵を載せたチラシを市民に配って、情報の提供や夜間の1人歩きをしないよう呼びかけました。
また事件が起きた時間帯には、現場付近で検問を実施し、帰宅途中の人に不審な人物を目撃していないか、聞き込みを行いました。
では捜査本部が置かれている柏警察署から中継です。
柏警察署です。
男の足取りはまだ分かっていません。
これまでの調べで、事件現場に居合わせたタクシーのドライブレコーダーに、当時の様子が映っていた可能性があることから、警察が映像の分析を進めています。
また男の足取りを探る手がかりとして、男が奪った車が乗り捨てられていたコンビニエンスストアの防犯カメラの映像があります。
この防犯カメラには、犯人と見られる人物が、車を降りて立ち去る様子が映っていました。
さらに、男はこの車を奪う直前に、別の車を奪おうとして、運転席に乗り込んでいました。
警察はこれら2台の車に男の特定につながる手がかりが残されていないか、詳しく調べることにしています。
では次です。
富山県の北陸自動車道のサービスエリアで、夜行バスが大型トラックと衝突し、2人が死亡した事故で、乗客の証言などから、ハンドルの上に運転手が伏せた状態で、バスは減速しないまま衝突した可能性の高いことが、警察への取材で分かりました。
警察は、車内の様子などを映したドライブレコーダーの映像を分析するなどして、事故の詳しい状況を調べています。
おととい、富山県小矢部市の北陸自動車道のサービスエリアで、仙台市から石川県に向かっていた夜行バスが大型トラック2台に衝突した事故では、バスを運転していた宮城県角田市の小幡和也運転手と、乗客で金沢市の高校教諭、小野善広さんの2人が死亡し、乗客など24人が重軽傷を負いました。
バスの後ろから2列目に乗っていた金沢市の吉岡一成さんは。
衝突する直前に、前の席のほうから、起きろという小野さんと見られる声が聞こえたといいます。
警察によりますと、事故の直前、バスの運転手が突然、動かなくなったということです。
さらに乗客の証言などから、ハンドルの上に運転手が伏せた状態でバスは減速しないまま衝突した可能性の高いことが、警察への取材で分かりました。
警察はきのう、自動車運転過失致死傷の疑いで、バスを運行していた仙台市泉区の宮城交通の本社などを捜索しました。
押収したドライブレコーダーの映像を分析するなどして、事故の詳しい状況を調べています。
ウクライナ情勢は、緊迫した状況が続いています。
ロシアのプーチン大統領は4日、記者会見し、本格的な軍事介入も辞さない構えを改めて示しました。
これに対し、ウクライナを訪れたアメリカのケリー国務長官は、外交による解決を目指す重要性を強調しました。
国歌を歌いながら歩くウクライナ軍の兵士。
施設が破壊されていないか確認するため、軍用空港を訪れました。
向かう先には、ロシア軍の兵士が。
すると突然。
威嚇発砲の銃声が響きました。
話し合いの結果、ロシア軍側がウクライナの兵士10人を施設の中に入れることで合意しましたが、一時、緊迫した事態になりました。
ウクライナでは予備役の招集が進んでいるほか、志願兵も増えています。
募集事務所には、朝から多くの人が訪れました。
緊迫するウクライナ情勢に対応するため、国際社会の動きも活発になっています。
アメリカのケリー国務長官は4日、ウクライナの首都キエフを訪れ、暫定政権の幹部と会談。
ロシア軍の動きを侵略行為だと非難する一方で、国連安全保障理事会など、外交の場で解決を目指す重要性を強調しました。
さらにケリー長官はウクライナに対して、財政破綻を回避するために、10億ドル、日本円で1000億円余りの債務保証を実施する意向を明らかにし、暫定政権を支援していく姿勢を示しました。
では、ワシントン支局の吉岡記者に聞きます。
吉岡さん、ケリー国務長官をウクライナに派遣したオバマ大統領のねらいはどこにあるんでしょうか。
オバマ政権は、偶発的な軍事衝突も起きかねない現状に強い危機感を抱いていまして、早急に現在の緊張を緩和させる必要があると考えています。
ホワイトハウスでは連日、国家安全保障会議が開かれています。
オバマ政権は対話と制裁の両面から、事態の打開を目指しています。
まずは今回のケリー長官の現地訪問など、外交努力を続け、ロシアに対してもクリミア半島に展開している部隊を基地に戻し、対話による解決を求めています。
その一方で、経済制裁などについて具体的な検討を進めていまして、仮にロシアが強硬姿勢を崩さない場合、ヨーロッパの同盟国などと連携して、外交・経済などの面でロシアを孤立させる方針を強調しています。
オバマ政権は現地では依然として、ロシア軍の部隊が展開していることに不信感を強めていまして、今後のロシアの出方を注意深くうかがっています。
一方、ロシアのプーチン大統領、4日、記者会見し、ウクライナの欧米寄りの暫定政権の正当性を認めない考えを示しました。
ロシア軍が事実上掌握したクリミア半島について、今の状況では軍事行動の必要性はなくなったと述べる一方、今後、混乱が拡大した場合については。
ロシアはどう出るのか、今度はモスクワ支局の安間支局長に聞きます。
安間さん。
懸念されてきました本格的な軍事行動ですけれども、プーチン大統領の発言を聞きますと、可能性は低くなってきたと見ていいんでしょうか。
プーチン大統領は確かに、きのうの会見で、クリミア半島での本格的な軍事行動は現時点では必要ないという認識を示しました。
しかし現地では、ウクライナ軍とロシア軍が今も対じし、軍事的な衝突の可能性は決して低くなったとはいえないと思います。
たった一発、銃弾が撃たれることで、両軍の間で戦闘や武力衝突に発展するおそれがあるからです。
プーチン大統領は今後、ロシア系住民が多いウクライナ東部も含め、混乱があった場合、本格的な軍事行動に踏み切る構えを崩していません。
プーチン大統領からすれば、欧米諸国が支援するウクライナの暫定政権は、過激派が武力で政権を奪取した革命政権であり、合法的な政権だとは絶対に認められないという立場です。
欧米諸国は外交による解決を目指そうとしていますが、ウクライナの合法的な政権は、ロシア寄りのヤヌコービッチ氏か、欧米寄りの暫定政権のどちらかという原則論で対立しています。
交渉は極めて難しいものとなりそうです。
ウクライナ情勢について、安倍総理大臣は、日本を訪れているデンマークのシュミット首相との会談で、すべての当事者に自制を求める考えを強調しました。
これに対し、シュミット首相は、ロシアは欧米との交渉に応じるべきだという考えを示しました。
会談では、ウクライナ情勢について安倍総理大臣が、すべての当事者が自制し、国際法を完全に順守するとともに、ウクライナの主権と領土の一体性を尊重することを強く求めたいと述べました。
これに対し、シュミット首相は同様の認識を示したうえで、ロシアは欧米各国との交渉の席に着くべきであり、ウクライナへの国際監視団の派遣を支持したいと述べました。
また両首脳は、日本とデンマークがともに海洋国家であることを踏まえ、航行の自由の確保が重要だとして、海賊対策などに協力して取り組むことで一致しました。
東日本大震災からまもなく3年になります。
震災を教訓に、津波からの避難が変わろうとしています。
国は、津波からの避難方法を徒歩としていましたが、車を使う避難を一部認める方針に転換しました。
誰に車の避難を認めるのか、全国各地でルール作りが検討されています。
仙台市宮城野区の白鳥地区。
千葉俊子さんです。
3年前の3月11日、千葉さんは車で避難しました。
10分ほど離れた内陸部まで運転して、津波から逃げきることができました。
一方、助からなかった人もいます。
震災当日の宮城県気仙沼市の様子です。
津波から逃げようとする車で渋滞し、多くの人が津波に巻き込まれました。
車で逃げきれるかどうかは、地形によって大きな違いがあります。
災害時の避難を研究する群馬大学の片田敏孝教授がシミュレーションしました。
三重県尾鷲市のケースです。
気仙沼と同じ海際に山が迫っているリアス海岸の地域です。
車は青色、赤色は徒歩で避難する人です。
75%の人が車を使うと、すぐに渋滞が起きてしまい、車では逃げきれず、多くの犠牲者が出ます。
一方、平野部では全く違う結果が出ました。
アメリカの海岸のケースでは、高台まで3キロほど離れているため、車を使う人が多いほうが犠牲者が少ないという結果が出ました。
2つの結果を比べます。
尾鷲市では、車の利用を15%に抑えると犠牲者は出ません。
しかし、それより多くなると、車が多いほど犠牲者も増えます。
アメリカの平野部では、逆に車が多いほど犠牲者が減ります。
地形によって、車を利用できる割合が大きく異なることが分かります。
震災を教訓に、国は車を使った避難を一部認める方針に転換しました。
誰に車で逃げてもらうか、各地で模索が始まっています。
高知県の黒潮町です。
南海トラフ巨大地震では、全国で最も高い34メートルの津波が押し寄せると想定されています。
町では、津波からどうやって逃げるか、全国に先駆けて住民一人一人の意向を聞き取りました。
車で避難するためのルール作りを進めることにしていますが、作業は難航が予想されています。
住民たちも解決策を見いだせないでいます。
町の中心部にある浜の宮地区です。
南海トラフ巨大地震では、20分余りで津波が到達します。
避難場所になる高台の学校までは、健康な大人でも徒歩で10分以上かかります。
集落には狭い道路しかありません。
しかし、住民の3人に1人が65歳以上と高齢化が進み、車で避難したいという人が多くいます。
地区の役員たちが、どこまで車での避難を認めるか、ルール作りを話し合っていますが、結論を出せずにいます。
行政も住民もルールを決められず、具体策はまだ見えていません。
取材した井たに記者とお伝えします。
井たにさん、今の黒潮町のルール作りを見ても、避難に車をどう利用するか、難しいですよね。
そうですね。
住民としては、一刻も早く逃げたい、また荷物も載せられる、そして財産としても大事ということで、車で逃げたいという心理がどうしても働いてしまいます。
各地の自治体で議論は始まっているんですけども、できれば車で逃げたいという人が多くて、具体論に入るとなかなか議論が進みません。
ただそうした状況の中で、巨大地震が起きてしまったら、多くの人が犠牲になってしまうかもしれませんよね。
そうなんですね。
国の調査では、東日本大震災のときに、津波で浸水した地域から避難した人、津波で浸水した地域に住んでいた人のうちの57%が車で避難したことが分かっているんです。
半分以上が車で逃げたということなんですね?
そうなんですね、こちらのVTRをご覧ください。
こちらは、おととし12月に津波警報が出されたときの宮城県石巻市の映像です。
震災で渋滞の経験があったんですが、またこのときも車で逃げようとする人が相次いで、大渋滞が起こりました。
震災の教訓を生かすためにも、難しい議論なんですが、あらかじめルールを作って、それを守るということにならなければ、この問題は解決しないと思います。
井たに記者でした。
続いては、今も全国各地で避難生活を送る人たちについてです。
1月現在、自宅を離れ避難生活を送っている人は、全国でおよそ27万人。
このうち原発事故などにより、福島県から県外に避難している人は、およそ4万8000人に上ります。
福島からの避難場所は、地理的に近い東北や関東が多いんですが、西日本では沖縄県が670人と、最も多くなっています。
沖縄にやって来た避難者は、簡単に行き来できない距離ゆえの悩みを今、抱えています。
福島県いわき市から2人の子どもと避難している鈴木宏美さんです。
子どもの父親である勢治さんの両親が暮らす西原町に震災直後、自主避難してきました。
原発で働く勢治さんは、福島を離れられず、家族バラバラの生活になりました。
鈴木さんは生活のため、県の臨時職員として働いていますが、給料は月に10万円程度。
福島に帰る交通費もなかなかねん出できません。
次男の景勢くんは、1歳のときから4歳になる今まで、父親と離れて暮らしています。
去年作った父の日のプレゼントも、まだ渡せていません。
沖縄での生活が長期化することで、鈴木さんは地元に残る知り合いとの距離も感じ始めています。
かつてはネットなどで連絡を取り合ってきた知り合いとは、ささいなことで言い合いになってしまいました。
いつかは家族一緒に以前のように暮らしたい。
しかし、その希望が実現する見通しは立っていません。
去年11月に行われた沖縄在住の避難者へのアンケートです。
現在、一番困っていることを尋ねた質問では、鈴木さんと同じように生活資金に困っていると答えた人が全体の20%と最も多く、先行きが見えないことへの不安と答えた人も16%に上りました。
ふるさとともっと結び付きを強めていきたいと活動している人がいます。
郡山市から那覇市に避難している櫻井野亜さんです。
2人の子どものことを考え、夫と家族4人で福島を出ました。
しかし最近、ふるさとに残してきた父のことが気になっています。
季節ごとに父から送られてくる手紙。
文化の違う所に移った娘家族のことを常に気遣う内容で埋められています。
遠く離れてしまった父に何もしてあげられない現状を思うと、自分の判断は正しかったのか、櫻井さんは悩んでいます。
離れてしまったふるさと、福島のために何かできないか。
櫻井さんは福島の子どもたちを沖縄に招く活動を手伝っています。
避難している子どもたちが練習した、沖縄の太鼓も披露する予定です。
福島の子どもたちは、今月末に沖縄に招かれる予定です。
震災から3年になる今月、沖縄から福島に戻ると表明した人は18人。
統計を取り始めて以降、最多になっているということです。
では次です。
中国の向こう1年の重要政策を話し合う全人代・全国人民代表大会がきょうから始まります。
経済成長の質を重視する姿勢の指導部が、ことしの成長率についてどのような目標を示し、環境問題や貧富の格差の是正などで新たな具体策を打ち出すのか、注目されます。
ことしの全人代は、習近平国家主席と李克強首相が就任してから初めてとなり、初日のきょうは、李首相が施政方針演説に当たる政府活動報告を行います。
ことしの経済成長率の目標は、去年と同じ7.5%程度にするという見方が強まっていますが、指導部は成長のスピードより、質を重視する姿勢で、実際にどのような目標を示すのかが焦点です。
そして大気汚染をはじめとする環境問題の改善や、経済格差の是正、高齢化社会への対応などで新たな具体策を打ち出すのかも注目されます。
また幹部の腐敗を撲滅し、清廉な政治を目指す決意を改めて示すと見られます。
このほか、領土や海洋権益では、一切妥協しない姿勢も強調すると見られ、予算案のうち国防費が、ことしも2桁の伸び率を確保するかどうかに関心が集まっています。
ことしの全人代は今月13日まで開かれ、閉会後に李首相が記者会見する予定です。
一方、南シナ海では西沙諸島や南沙諸島の領有をフィリピンなどと争い、ことしから外国の漁船などに対し、中国政府の操業許可を義務づけました。
その中国は今、海洋進出を積極的に進めています。
東シナ海では、沖縄県の尖閣諸島周辺の海域に頻繁に艦船を派遣し、上空には防空識別圏を設定しました。
こうした南シナ海進出の基地となっているのが、中国南部の海南島です。
NHKの取材班がこの漁村に入ると、中国政府のねらいが見えてきました。
中国南部、海南島の漁村、タン門。
今、地元政府が17億円以上の巨費を投じ、海洋進出の一大拠点としてインフラ整備が進んでいます。
こちらにありますのは、南シナ海で行う漁船に対する規定です。
政府から補助を受けた漁船は、1年のうち3か月以上は、北緯12度以南の南シナ海で、漁をすることが義務づけられています。
北緯12度は、フィリピンなどに近い海域です。
地元政府は、漁業者に対して、漁船の建造や燃料費の補助金を支給して、南シナ海での漁を奨励しているのです。
漁師の陳則波さんです。
補助金に加えて、特別な手当をもらって、積極的に南シナ海に出ています。
漁業者と政府が一体となって推し進める海洋進出。
陳さんらこの地域の漁業者は、さらに特別な任務を負っています。
海上民兵です。
ふだんは漁師として活動する一方、民兵として銃の射撃など軍事訓練を受けるのです。
海上民兵は、中国南部や東部の沿岸部で組織され、陸上も含めると中国全土で数百万人ともいわれています。
タン門の民兵も、かつてはベトナムとの戦争などに従軍し、武器の運搬などの後方支援に従事しました。
現在は200人余りが所属、ふだんは武装はしないものの、ほかの国の漁船や艦船を見つけると、無線を使って中国当局にすぐに知らせる役割を担っています。
去年、習近平国家主席がタン門を訪問。
民兵が遠洋の情報を収集したり、離島の建設作業を支援したりするよう指示しました。
陳さんも中国とフィリピンが領有権を争う海域まで漁に出かけ、フィリピン当局に一時拘束されたことがあるといいます。
それでも、この海域を守ることが、海上民兵の義務だと考えています。
こうした民兵の活動について、中国政府の研究機関は、中国の主権をアピールするうえで、重要な役割があると指摘します。
漁村への手厚い保護と時に武装する漁師。
海上民兵の組織化。
海洋進出を加速する中国政府の確固たる意志がうかがえます。
政府は、閣議や閣僚懇談会の議事録を作成し、公表する方針を決めました。
これに対し、連立を組む公明党が、国家安全保障会議やほかの閣僚会議の情報公開にも取り組むよう求めていることから、会議の運営状況などを調査したうえで、対応を検討していくことにしています。
安倍総理大臣はきのう、参議院予算委員会で、閣議や閣僚懇談会の議事録の作成と公表を、現行の公文書管理法や情報公開法の下で、新年度・平成26年度から実施する考えを表明し、憲政史上初めての取り組みとして、歴史的な一歩を刻むことになったと意義を強調しました。
政府は、閣議に陪席する官房副長官らのメモをもとに議事録を作成し、国の安全が害されるおそれがある情報などを除いて、閣議の3週間ほどあとに、総理大臣官邸のホームページで公表する方向で調整を進めています。
これについて、政府内では、特定秘密保護法に対する国民の根強い不信感がある中で、連立を組む公明党が重視する情報公開に、積極的に取り組む必要があったという受け止めのほか、閣議や閣僚懇談会では、突っ込んだ意見交換は行われておらず、公表しても支障はないなどという指摘も出ています。
一方、公明党は山口代表がきのうの記者会見で、政府の方針を評価するとともに、いっそう、国民の知る権利に奉仕してほしいと述べるなど、国家安全保障会議や、ほかの閣僚会議の情報公開にも積極的に取り組むよう求めています。
これを受けて、政府は閣僚会議などの数は多く、それぞれの会議の設置の根拠や取り扱うテーマも異なっていることから、会議の運営状況などを調査したうえで、対応を検討していくことにしています。
スポーツ、西堀アナウンサーです。
おはようございます。
さあ、ソチではパラリンピックの開幕が迫ってきましたね。
日本選手団は選手村に入って、メダル期待のアルペン陣が意気込みを話しました。
日本選手団の入村式。
地元ロシアの人たちの歓迎を受けました。
いくぞ!
おー!
一方、ウクライナのパラリンピック委員会は、ウクライナの緊迫した状況を受けて、ソチパラリンピックの開幕までに、ロシアが軍事介入をやめないかぎり、われわれは大会をボイコットするとしています。
ボイコットになるような事態はなんとか避けてもらいたいですよね。
そうですよね。
ソチパラリンピック、今月7日に開幕です。
さあ、次は大相撲春場所の話題です。
遠藤ですか、きょうは。
大きな注目を集めてますよね。
初土俵から1年で、春場所は前頭筆頭で臨みます。
横綱、大関陣との対戦に備える遠藤を取材しました。
角界を代表する人気力士となった遠藤。
節分恒例の豆まきには、横綱・白鵬と一緒に出席しました。
こちらは遠藤が参加した女性ファン向けのイベント。
8000人を超える応募がありました。
ああ、うれしそう。
人気が一段と高まったのは、初場所の活躍でした。
端正な顔立ちに加え、土俵際で逆転する相撲が多くのファンの心をつかみました。
応援したくなる気持ち、分かりますよね。
11勝4敗で敢闘賞も受賞しました。
しかし、その初場所は上位との力の差に気付かされた場所でした。
初めての大関戦となった琴奨菊との一番。
相手は右胸を痛め、万全とは程遠い状態でした。
立ち合い。
力強い当たりに、一方的に押し込まれました。
春場所前の稽古。
多くのファンが見守る中、遠藤は上位に通用する立ち合いがどうすればできるのか悩んでいました。
出した答えが、入門して初めての出稽古です。
より強い力士との稽古を通じて、立ち合いを鍛えようと考えました。
胸を借りたのは、大関の鶴竜です。
遠藤と体格が近く、決して大きくはありませんが、初場所はあの白鵬を破り、14勝を挙げました。
鶴竜の低く鋭い立ち合い。
遠藤は鶴竜と3日連続、合わせて50番近く相撲を取り、2勝しかできませんでした。
50番近くで、たった2勝ですか。
みずからの立ち合いの甘さを知った遠藤。
大関から立ち合いの角度やタイミングなど多くのものを吸収し、春場所に臨みます。
いやあ、この顔の傷が、稽古の激しさを物語ってますね。
そうですね、でもさらに遠藤への期待、高まりそうですね。
大相撲春場所、今月9日からです。
スポーツでした。
続いて気象情報です。
あすにかけて各地で荒れた天気に注意が必要ですね。
渡辺さん。
そうなんです、こちら渋谷も朝から雨となっていますが、今、雨の降り方、それほど強くありません。
そして時々、やんだりもするんですけれども、油断はできない状態です。
このあと、各地で雨風ともに強まって、こちら東京でも午後には、このレインブーツが活躍するくらいの本降りの荒れた天気になるかもしれません。
さあ、きょうは各地で荒れ模様となりそうですが、早速今の雨の状態から見ていきましょう。
この時間は九州から東北にかけて雨の降っている所が多く、特に静岡県など局地的には激しい雨が降っています。
雨の降り方、落雷にも注意が必要です。
そして気温の低い東日本の内陸、山沿いでは、昨夜から雪が強まりました。
山梨県の富士河口湖町では新たに10センチ以上の雪が積もったんです。
ではこのあとの予想を動かして見ていきますと、関東甲信の雪は雨に変わるでしょう。
この雨ですが、東海や関東の太平洋側を中心にこのあとも強まり、沿岸部を中心に激しい雷雨に注意が必要です。
風も強いでしょう。
そして今夜以降は、日本海側で広く雪が降り、北風も強まってきそうです。
それではきょうの予報です。
気象情報でした。
けさお伝えしているニュースです。
去年8月、三重県朝日町で中学3年の女子生徒が殺害された事件で、逮捕された少年は、女子生徒は事件の直前に偶然見かけたと供述していることが分かりました。
警察は、場当たり的に襲ったと見て調べています。
2014/03/05(水) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▽連続通り魔・犯人は ▽緊迫ウクライナ情勢 米ロ対立・軍事介入は ▽間もなく大震災3年 車で津波避難の課題は
詳細情報
番組内容
【キャスター】近田雄一,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】西堀裕美,【気象キャスター】渡辺蘭
出演者
【キャスター】近田雄一,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】西堀裕美,【気象キャスター】渡辺蘭
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
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