生字幕放送でお伝えします
白い煙がもくもく出ています。
今まで見たことのないような景色です。
これ、煙突の煙じゃないんですよ。
実は、こちら今、この街に湧いている温泉の蒸気なんです。
鹿児島県霧島市の霧島温泉郷の一つです。
きょうは、いつもよりも地元の方が言うにはこの温泉の煙がかなりもくもくしている。
確かに、雲がしたからわいているような。
色が真っ白で濃いですよね。
われわれを歓迎してくれてるんじゃないかみたいなことを言ってましたけれども。
今、私たちがいるのは温泉街から歩いて5分ほどのところにいます。
ここは自然の迫力を感じられる場所。
そして、こちらを見てください。
本当に自然の大迫力の滝なんですけれどもね。
音がすごいですよね。
この滝の音も含めてきょうは、この霧島温泉の自然パワー温泉から生まれた温泉パワーをたっぷりとお伝えしていきたいと思います。
そんな霧島の温泉パワーを感じられる人気スポット。
新しい温泉や温泉ならではのグルメ。
そして霧島の温泉の魅力をたっぷりときょうは紹介したいと思います。
有野さん!
どうも、こんにちは。
こんにちは、いかがですか。
この大自然。
いいですね。
このダイナミックな滝もあって。
そこの場所はにおいとか、どうなんですか?硫黄のにおいと化するんですか。
温泉街を歩くと硫黄の香りがやっぱりしてきて温泉に来たなという感じがします。
車に乗っていても硫黄のにおいがするくらいな感じなんですけども。
温泉パワーが街のあちこちに満ちあふれているこの街。
いろいろありますから。
きょうはたっぷり霧島の温泉パワー、有野さんに楽しんでいただけたらと思っています。
生方さんは…。
私は一足先に新しい人気の温泉に行ってきたいと思います。
有野さん、その温泉パワーを最初にまずご紹介したいと思います。
先ほどからも見えているこちらの滝。
温泉パワー、自然パワーがよく分かります。
丸尾の滝というんですね。
有野さん、この滝と温泉との関係なんですがなんか想像できますか。
えー…温泉との関係?これが温泉みたいなことですか。
出てる水自体が。
いい線いってますね。
これね、実はねだんだん、この滝の上流から下に下っていく水の行き先のほう見ていただきたいんですけど滝つぼ、鮮やかなこの色。
分かります?
青っぽくないですね。
ちょっと濁ってます?
エメラルドグリーンがちょっとかかったような青色なんですが。
実はね、この滝の上流には2つの温泉の源泉があって川の水と混ざり合ってここに落ちてきてるんですね。
水と温泉の成分の硫黄ですとか鉄分などの化学変化があってですねこういう色になってる。
だから、温泉のパワーが作り出した景観なんですけども。
まだあるんですよ。
見てください。
まず、この滝の壁というか後ろの背景の岩なんですけども分かります?ゴツゴツした感じ。
四角いブロックがたくさん積み重なっているような。
実は、これ数十年前の火山の溶岩が冷え固まった石なんですね。
そんな角張るんですか。
数十年前の溶岩が冷え固まって、それが今、ここに残っている。
ですので火山の自然の美しさと温泉の入り混じった滝つぼの絶景というのが2つ楽しめる名所なので本当に一年中ここには観光客の方がたくさん訪れるんですね。
今、写真を撮られている方もお越しですけれどもね。
皆さんに、ここのいい場所を紹介したいと思いますけどね。
滝には魚とかいてるんですか?
そこまでは、ちょっと…。
この川には温泉の成分も入っているので魚がすんでいるかは分からないんですがこの周りにはシカが出たりとかいろんな動物が朝晩は鳥が鳴いたりしてますしね。
さらに今も多くの観光客の方が訪れるんですがこちら、ご覧ください。
昭和8年に撮られたこの滝の写真なんですが。
この滝つぼのところに地元の人が昔から行水水遊びをしていました。
本当に昔から親しまれてきたこの丸尾の滝今も昔も霧島の火山パワーは人々を魅了し続けています。
あの坂本竜馬が妻のお龍と訪れたここ霧島温泉。
日本初の新婚旅行ともいわれています。
大小20あまりの火山からなる霧島連山。
昭和9年、日本で初めて国立公園に指定されました。
火山がつくり出す景観とそこから湧き出す温泉が人々を引き付けます。
山のあちこちから湧き出るこの温泉が霧島のパワーの証しです。
毎分6000リットルを超える豊富な湯量。
さらには硫黄泉や炭酸水素塩泉など泉質の多さも全国有数です。
海外からも含め年間100万人あまりが訪れます。
温泉パワーは地熱発電にも利用され半分近くの電気を賄っている施設もあるんです。
一方で霧島の火山のパワーは人々の驚異となることもあります。
3年前の1月霧島連山の新燃岳が噴火しました。
昭和63年に気象庁が観測を始めて以来初めての爆発的噴火でした。
住民はしばらく不安な日々を過ごしました。
しかしその後、徐々に警戒レベルも下がり一部の山で登山道も再開。
霧島温泉は再び活気を取り戻しています。
有野さん!私は火山のパワーを感じられる場所にやってきました。
早速、皆さんが入ってるんですけどこんにちは。
湯加減のほうはいかがですか。
最高です。
いいですね。
気持ちよさそうですね。
有野さん白濁としていいんですよ。
こちらのお湯が。
有野さんこのボコボコという音聞こえますか。
うん、聞こえる。
こちらですね地下300mから自然に湧き出る温泉の蒸気の音なんです。
あそこの竹見えますかね?音がボコボコ…って。
地面から響いてるんですね。
そんなことからこの硫黄の硫黄泉という硫黄の泉って書くんですけども硫黄泉で白濁の湯ができているんですね。
とっても熱くなく肌に優しく、ずっと入っていたら体がじわじわとあったまりそうなお湯となっています。
美容によさそうです。
硫黄の香りが、いいにおいです。
そこで、有野さんに質問です。
温泉パワーを利用した新しい入浴法がすごく人気なんですが、それはなんだと思いますか?
入浴法?半身浴みたいなそういうことですか。
惜しいです。
ヒントがぽこぽこと蒸気のことなんですけど。
スチームサウナみたいな。
実はサウナではないんですがこちら蒸し湯なんです。
すごいですね、有野さん。
何かというと今回は本当は裸じゃないと入れないんですけど特別に洋服で入らせていただきたいと思います。
実際は、何かというと…。
うわー!すごい蒸気です。
ちょっと私、映ってますか真っ白なんですけど。
映ってますよ。
蒸気がすごいの?
蒸気がすごくて体全体に蒸気が吸い付くような…。
もうすでに私の肌が水分いっぱいになってるのが分かりますか。
すごい蒸気。
中のおじさんとかは汗かいてるのかな。
ちょっと伺ってみたいと思いますね。
こんにちは。
こちらの蒸し湯いかがですか?
前も来たことあるんですけどサウナより本当に気持ちいいんですよ。
もうひと方、伺いたいと思います。
こんにちは。
いかがですか。
もう気持ちいいですよ。
よくいらっしゃるんですか?
そうですね。
ここは初めてです。
私もうちのほうは温泉街なもんだからね。
温泉ばっかり。
ここは初めてですよ。
いろんなところに通ってて。
こちら。
あっちこちの温泉に行ってます。
ここはもう全然、違いますか?
若干遠いもんだからね同じ地元でも。
だからたまに来るんだけど。
次もまた来たいなと思ってますよ。
実はこの蒸し風呂こんなパワーがあるんですよ。
お願いします。
一枚一枚、床を剥ぎ取ると…。
なんと、床下に温泉があるんです。
先ほどの温泉の蒸気を利用してこちら蒸し湯になってるんですね。
源泉かけ流しぜいたくな温泉なんです。
ちょっと触ってみたいと思います。
熱いですね。
熱いんですけどでも気持ちいいです。
実際に、ちょっと温度をね。
それで蒸し湯になってるっていうこと?
先ほどの温泉の湯気で蒸し湯になっているんですよ。
蒸気自体に効果があんねや。
さすが、そうなんです。
温度、測ってみたいと思います。
何度ぐらいかというと…。
かなり熱かったんですけど58.9度…。
60度…これぐらいでしょうか。
約61.4度。
温度が高いのが特徴なんですね。
サウナよりも乾燥してなくて湿度が高いというとても体に負担なく入れる蒸し湯となってるんですね。
でもですね、10分ぐらいですね。
入るのは。
60度だったらもうちょっと熱がってよかったと思いますよ。
実は、蒸し風呂は奈良時代からできて日本人たちは楽しんでいたということですよ。
古来からね、みんな楽しんでいたという。
新しいスポットなんですけど蒸し湯自体は昔からあったということなんですね。
有野さん。
大石君、なんなの。
霧島の火山の力、パワーを生かした食というのもあるんですね。
実は先ほどの蒸し風呂のある施設から歩いて3分ほど坂を下ったところにある観光施設ではこの温泉パワーを生かした料理というものを楽しむことができるんです。
お願いします。
すごい蒸気。
分かりますか真っ白で見えますか。
実はこの穴から蒸気が湧き出ていますけどここから僅か50mほどしか離れてないところに温泉の源泉があって90度の源泉から地下のパイプを通ってこちら蒸気ここまで来てるんですね。
その温泉パワーを生かして蒸し料理があるんですよ。
この観光施設で楽しむことができます。
いろいろな食材がありますがやっぱり有野さん。
鹿児島といえばやっぱり、なんでしょうね。
トウモロコシ?
トウモロコシとお答えになるとは予想してなかったですけどサツマイモですよね。
薩摩ですからサツマイモ。
実は地元でもサツマイモを愛する気持ちからお芋さんと呼ぶ方が多いんですよね。
90度の温度でじっくりと30分ほど蒸すのでほくほくになるんですよね。
ちょっと自分の家のを置いて買い物に行って帰りに取りに来るとかそんなふうな使い方ですよね。
こちらでは観光施設でもともとあるサツマイモをここに蒸して販売してるんですけどね。
さらに、もう一つありましてこれ、なんだと思います。
温泉って蒸すといえば想像できるものってありますよね。
温泉で蒸す。
シフォンケーキかな。
温泉まんじゅうでしょ。
温泉まんじゅう。
これよもぎまんじゅうなんですよね。
この中身、見せていただきたいと思います。
実は、これ三角のハートの形をしてる出すけどこのハートを割ると中には…。
分かりますか?
紅芋?
これも蒸した鹿児島産の蒸した紫芋のあんを使ってるんですよ。
一つ、いただいてみますね。
やっぱり、あんのようにとろとろですしほかほかでおまんじゅうの皮ともとても合いますね。
一番、中では売れている人気商品だということです。
大石さん、なんかおいしそうなものを食べてますね。
湯気がここももくもくですね。
まだまだある温泉の蒸し料理を使ったサツマイモの料理ご紹介したいと思いますけれども。
私もサツマイモを使って昔から食べられている料理を見つけてきたので紹介したいと思います。
こちらです。
臼が違う。
ではお願いしたいと思います。
これに入れるのが…。
これもですね、有野さん。
きれいですね、サツマイモ。
しかも蒸したサツマイモなんですよ。
お持ちの中に入れる。
こちらは、ねったぼ。
今から混ぜ混ぜして。
中に、あんとして入れるんじゃなくて。
お餅と一緒につくんです。
こちらが、ねったぼというサツマイモ入りのお餅なんです。
お正月の子どものおやつとして昔から食べられているおやつなんです。
ねったぼといいますが鹿児島では一般的にはからいも餅というんですけども霧島の周辺では、ねったぼと言われて親しまれてきたお餅なんですね。
いい香りがしますね。
ここで、有野さんまた質問です。
なぜ、ねったぼという名前だと思いますか?
寝たまま食べていい。
この練ってる様子こねている様子を見るとなんか想像できませんかね。
サツマイモを餅に練ってる練ってる、練ってる…。
有野さん、そして何を使って練っているように見えますかね。
きねと臼でしょ。
それを練ってる…。
練ってる棒?
そうなんです。
それから練った棒でねったぼという名前が付けられたんですね。
棒を使って、それで寝るからねったぼなんですけれどもね。
では早速出来たてをいただきたいと思うんですがお願いします。
これが、ねったぼです。
この食べ物が。
とろとろっとしてるんですよね。
いい香りですね。
蒸したサツマイモと混ざり合って。
どんな食感なんでしょう。
きれいな色ですね。
きな粉をかけておやつですからねこんなふうに。
これ、自然なサツマイモの甘さだけですよね。
いただきます。
優しい味!
お餅のやわらかさとサツマイモのほくほくさがいいですよね。
サツマイモの香りと甘さがぎゅっと入ってます。
おいしい。
有野さん、こうした蒸したサツマイモを使った料理の開発この霧島の温泉の周辺の施設がいろいろ行なわているんです。
新しくできた蒸し料理のニューフェースご紹介したいと思います。
生方さんに食べていただくために用意しました。
サツマイモのグラタンなんですよ。
これも蒸したサツマイモを使ってくりぬいてホワイトソースをぬって焼いた一品。
大きいですね、まず。
どうなのか、早速いただきたいと思います。
サツマイモを混ぜていただきます。
ふるふる!うーん!濃厚ですね。
サツマイモとホワイトクリームが濃厚でちょっとデザートのようなでもディナー、おかずのような。
おいしいです。
初めて食べる味です。
新しく地元の皆さんが開発した蒸し料理。
最後はお芋さんごと食べられるもんね。
そうですよね。
器の部分すべてが具だくさんでまたおいしいですね、こちら。
とにかくね、有野さん温泉パワーたくさんあります。
食べ物にもあります。
温泉そのものも楽しめます。
こうした温泉の蒸し料理蒸したサツマイモの料理パワーのある霧島温泉でたくさん開発されています。
霧島の温泉いかがだったでしょうか。
ぜひね、遊びに来ていただきたいと思うんですが。
温泉場で作った料理おいしいんですよね。
卵とか。
おいしいですね。
2014/02/03(月) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「湯気の街 霧島の自然パワー〜鹿児島県霧島市〜」[字]
鹿児島県、霧島温泉郷丸尾温泉は、“温泉の滝”や温泉の熱を利用した“蒸し料理”の伝統など、火山のパワーを感じる人気スポット。新燃岳の噴火からも力強く立ち上がった。
詳細情報
番組内容
【ゲスト】生方ななえ,【コメンテーター】有野晋哉,【司会】大石真弘 〜鹿児島県霧島市から中継〜
出演者
【ゲスト】生方ななえ,【コメンテーター】有野晋哉,【司会】大石真弘
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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