ダブルス〜二人の刑事 2014.02.03

(山下俊介)コラ!待てコラ!おっとっとっとっ…!
(女性)キャー…!ちょっと危ないじゃない!おい待て!どこ行った!?わかんねえ…。
あの野郎!
(横山妙子)あっ!イタタ…。
大丈夫ですか?ケガはないですか?すいません。
(田代・山下)せーの…。
大丈夫ですか?はい大丈夫です。
ありがとう。
あの…駅の東口はどっちかしら?それならすぐそこですよ。
息子が大変なの。
早くお金渡さなきゃ…。
えっ?あっいた!待てコラ!待て!
(佐竹)おりゃ!いやいやいやいや…。
痛い!痛い痛い…。
手錠。
こそ泥が…バカ野郎!走らせやがって。
クッソー!おい。
えっ?あっそうだ。
お前ちょっとここで待ってろ。
お利口にしてろよ。
行くぞ。
おい…どこ行くんだよ!まずいだろあれ。
東口って言ってたよな。
あっ…いたいた。
(田代・山下)おばあちゃんおばあちゃん!えっ?何?私?おばあちゃん…?ああいえ…おばさん。
すいません。
俺たち警察の者です。
あらどうして警察の方が?さっき息子さんが大変とか言ってたからちょっと心配になって。
ああそれで…。
ありがとう。
でももう大丈夫。
無事お金は渡しました。
(山下・田代)えっ!?ちょっと息子さんに電話して頂けませんか?ねっ。
ちょっとこっちで。
(呼び出し音)あっもしもし。
和樹?
(横山和樹)「ああ母さん。
どうしたの?」「どうしたの?」って…。
あのねお金ちゃんとお渡ししました。
(和樹)「金?なんの話?」「なんの話?」ってほらお前がこの間からほらお金の…。
えっ…。
えっやだ…だって私…。
(和樹)「もしもし?」「母さん?大丈夫?」
(妙子)私は…。
(和樹)「もしもし?」「もしもーし!?」何?振り込め詐欺?
(矢島謙吾)やっぱり「俺俺」って電話かかってきたの?はい。
息子を名乗る男から電話があって仕事でトラブルになったから金が必要になったと。
2〜3日で返すから貸してくれと言われたそうです。
息子さんが飲食店を経営しているそうでありえない話じゃないらしいんです。
息子を名乗る男は弁護士から連絡させると言ってすぐに電話を切った。
次に弁護士から電話がかかってきたと。
息子の電話は短く済ませて弁護士という肩書きのある人間からの電話で信用させる。
だんだん手が込んできたなあ。
被害額はいくらですか?500万。
えっ?貯金を全額下ろしたそうです。
老後の資金を全部です。
隠居したあとの全財産をやられるっていうのはきついな。
許せない…。
(矢島)この事件を追ってるのは1係ですよね?
(坂田三枝子)一連の事件は手口からして同じグループの犯行と思われるわね。
なんとしても我々の手で摘発するわよ!わかってます。
さっさと動けよ!聞き込み行ってきます!急いで!とりあえず1係に任せておくしかないか。
そうだな。
えっ…!?被害者の横山妙子さんが自殺を図ったそうです。
(三枝子)ええっ!?
(和樹)おふくろ…。
(横山佳子)お義母さん…。
(妙子)ごめんなさい。
睡眠薬を飲んでましたが胃洗浄したのでもう大丈夫です。
ありがとうございます先生。
何も死のうとする事ないだろ。
だって…みんな取られちゃったのよ…。
お父さんが何十年もかけてコツコツためたお金…。
まだお金が戻ってこないと決まったわけじゃないし戻ってこなかったとしたって俺が面倒みるじゃないか。
(すすり泣き)ちょっとおかしくなってたのね。
母親が詐欺に遭ったってだけでみっともないのに…。
あなたそんな言い方…。
あちらは?警察の方たち。
色々親切にしてくださったの。
どうも。
いや…俺たちは何も出来なくて。
あなたたち心配してくださったじゃない。
ありがとう。
(田崎)失礼します。
(西村)失礼します。
なんだよ0係も来てたのか。
どうも。
昨日のお話に基づいて金を受け取った男の似顔絵を作ったんです。
(西村)どうですか?そうね…似てるわ。
犯人は捕まりそうなんでしょうか?そのために努力します。
(シャッター音)何撮ってんだよ!いやいや念のため。
転送して。
オーケーオーケー。
金を受け取った奴ここを通ってる可能性が高いんだよな。
ああ。
調書とらなくていいんですか?こいつか?いや違うだろ。
(佐竹)おい俺の取り調べは?お前の調書はもう出来てる。
他に聞く事ないのかよ?
(山下・田代)ない。
うちの親も結構歳でさあ。
あの人を見てるとうちの母親思い出しちゃってさ。
たまにはおふくろさんにも電話しろよ。
「雑談すんなよな」「お前は電話してるか?」「まあな」
(笠井)おい何やってるんだ?2人とも。
ちゃんと仕事してください。
お前らにご指名だ。
「えっ?ご指名?」被害者の横山妙子さんがな君たちと話がしたいそうだ。
(鈴)どうぞ。
どうも。
すいません。
お体の方は?ええ。
おかげさまで。
ごめんなさいねご心配かけて。
いいんだよそんな事は。
まあ元気出して。
そうしたいんだけど…。
つい思い出しちゃって…。
(携帯電話)はい横山です。
(男性)「ああ…俺だけど」自分じゃまだしっかりしてるつもりだったんだけど…。
耳もだんだん遠くなってくるし…。
やっぱり歳なのかしらねえ。
誰だってうっかりだまされる事はあるよ。
歳は関係ない。
だます方が悪い。
優しいのね。
そうだ。
なんか俺たちに話があったんじゃ?あっそうそう。
あの時ほら最初うちの息子だという人から電話がかかったでしょ?それで次は弁護士という人から電話があったでしょ?
(携帯電話)はい。
(男性)「横山妙子さんですね?」「わたくし弁護士の田中と申します」あとになってちょっとおかしいなって思った事があったの。
えっなんですか?それが…おかしいと思った事は覚えてるのよ。
でも…何がおかしいのか覚えてないの。
それなのにあの刑事さんたちが思い出せ思い出せってもううるさくて。
そんなふうに言われたら出るものも出なくなるでしょ?だよね。
あなたたちならこうやって話してるうちに思い出せそうな気がしたの。
じゃあ俺たちでよかったらいくらでも。
ありがとう。
あっあなたたちお食事は?いやいやいやいや…。
(たたく音)腹減ってます。
で盗んだものはヘアドライヤーとグルー。
グルーってなんですか?うん?付けまつ毛付けるための糊。
ああ〜。
ねえなんで亜紀ちゃんいないの?さあ?もしもーし。
どこにいるの?山下さんに急に呼ばれてグラタン作れないか?って。
えーっと…あなた出世したいんじゃなかったっけ?したいです。
そういう連中と付き合ってると出世から遠ざかる気がしますけど。
そうでしょうか?気をつけて。
(通話が切れる音)おい。
出来たか?あっいや…ちょっとあの…牛乳が足りないんですけど。
あら。
冷蔵庫に入ってない?買ってきて。
なんで俺なんだよ!他にもなんかあったらこいつ買ってくるから。
おい!まあ大勢で食事するなんて久しぶり。
(電話)はい横山でございます。
(男性)「ああ俺だよ」
(男性)「もしもし?俺だけど」
(男性)「母さん?大丈夫か?」あっ…和樹…?そうだよ。
他に誰がいるんだよ?そうよね。
何?うん。
ありがとう。
息子さんですか?もらいもののカラスミがあるから送ってくれるって…。
カラスミ?ああカラスミか!あれうまいよな。
私も好きです!俺も。
和樹の声がわからないなんて…。
母親のくせに…。
フフフ…どうしちゃったのかしらね?しょうがないよ。
ああいう事のあとなんだからさ。
そうそう。
じきに忘れるって。
そうね…。
じゃあ俺買い物行ってくるわ。
おおそうしろよ。
ちょっとじゃあお金…。
大丈夫大丈夫大丈夫。
お前が言うなよ。
(妙子)ダメよそんな悪いわよ。
いやいや本当に大丈夫大丈夫。
いいから。
大丈夫だからね。
大丈夫!そう?じゃあ…ありがとう。
うん。
お金がなくなっちゃったからまたためなきゃ…。
クソッ…。
遅えなあいつ…。
もう食べちゃおうか。
(着信メロディ『セーラー服を脱がさないで』)あっ田代だ。
もしもし?お前どこをほっつき歩いてるんだよ!え?いた?誰が?えっ?えっ…!?金を受け取った男の似顔絵にそっくりだ。
任同かけるぞ。
「抵抗したら公務執行妨害で…」ああ。
あっちょっと待て。
え?お前そいつと接触しろ。
接触って…。
出来ればそいつと仲よくなって詐欺グループの事探るんだよ。
気軽に言うなよ!やるなら全員ごっそり逮捕しないとさ取られた金戻ってこないだろ。
「いいのか?」むちゃぶりもいいとこだな。
あと警察だって絶対ばれるなよ。
ばれたら終わりだぞ。
わかってるよ。
なんですか?うん?おもしろくなってきたぞ〜。

(男性)なんだ?てめえ。
(大下)俺じゃねえよ。
(男性)とぼけてんじゃねえよ!やめとけよ。
誰だよ?てめえ。
イタタタ…!誰だっていいだろ!この野郎!行け。
ごめんな。
これやるから。
なっ。
えっ?大丈夫か?ああいう奴見るとむかつくんだよ。
めちゃくちゃ強いね。
まあね。
よろしく。
よろしく。
(大下)入れ〜。
本当に仲間になりたいのか?金が欲しいんだよ。
なんでもやるか?危ない橋を渡るのは慣れてる。
よし。
入社試験だ。
入社試験?おい…。
この人裏切ろうとしたんで始末するんだ。
お前やって。
始末って…。
その袋の口を縛るだけ。
すぐ窒息するよ。
簡単だろ?ん?あれ?どうした?出来ないのかよ!?うう…!うう…!うっ!うう…。

(笑い声)
(一同の笑い声)
(笑い声)
(遠藤正彦)ジョークジョーク。
ジョークよ。
ふざけんなよ。
全てはゲームなんだよ。
おい外せ。
イエッサー。
この仕事はさ腕力より頭の回転と口のうまさ。
明日の朝からやってもらう。
このマニュアル今夜中に覚えてくれ。
こいつよ俺の方から報告しておくから。
はい。
頑張ってね。
そうじゃあ田代はその詐欺グループに潜り込もうとしてるわけか。
はい。
問題じゃないのか?おとり捜査は認められてないでしょ?たまたま知り合って刑事だって言ってないだけならおとり捜査にはならないでしょ。
おとり捜査の例規によると…。
問題になる前にその男をしょっぴきましょう。
それじゃあトカゲの尻尾切りになります。
グループ全体をあぶりださないと。
(涼子)とりあえず田代君に状況を聞いてみたら?向こうの状況もわからずにこっちから連絡しない方がいいだろ。
じゃあ聞くけどさいくところまでいくしかないって事か?そういう事になります。
(矢島)はあ…。
いや〜心臓に悪いよ〜。
家のローンがあるのに…。
ここでクビになるわけにいかないんだよ俺は。
大変ですねえ。
(男性)あっもしもし。
俺俺。
お金を払わなきゃいけなくなっちゃったんだ。
振り込まなきゃいけないんだよ。
助けてくれないかな?あのさ俺バイク乗ってたじゃない?乗ってたのよ。
買ったの去年。
(呼び出し音)
(女性)「もしもし」ああお母さん?俺だよ。
(女性)「ええっ?」いや…俺!
(女性)「お間違いじゃないですか?」「うちは娘しかおりませんが」失礼しました。
あーもしもし。
俺だよ俺。
だから俺だって。
えっ?中止!?そうだ。
勝手なおとり捜査は即刻中止しろ!個人プレーがまぐれでうまくいったからってそれになんの意味があるっていうんですか!組織として秩序立てて捜査していく事こそが長期的に治安を維持するために必要な事なんですよ!おっしゃるとおりでございます。
田代刑事から連絡はあったのか?あっいや…それが…まだですが。
正体がばれて殺されてる可能性もあるという事だな。
このままじゃ0係は解体だな。
なんなら君の希望する部署に異動させてやろう。
それは罪滅ぼし?…というより未練かな。
0係がなくなったら食堂のおばさんにでもなーろう!君たち。
(和田典子)はい。
たまにはお酒でも飲みに行こうか。
(典子)えっ本当ですか?
(足立遙香)どこへ連れていってくれるんですか?そうだなあ…。
(パトカーのサイレン)
(ため息)連絡ありました?いや…。
大丈夫ですよ田代さん。
バーカ!決まってんだろ。
(大下)乾杯〜!なあせっかく儲けた金こんな無駄遣いしていいのか?いいんだよ。
おい。
年寄りはねみんな無駄に金ため込んでんだよ。
その金をだなこの広い世界に解放してやってんだよ。
ヤクザに上納金とかは?ヤクザ?そんなだせえ奴関わってねえよ。
ほらチップだ。
(歓声)
(ホステス)チップこっちにちょうだい〜!みんな取られちゃったのよ…。
お父さんが何十年もかけてコツコツためたお金…。
食べる?あーん。

(和美)おはようございます。
(涼子)おはよう。
おはようございます。
おはようございます。
ゆうべは帰ってないみたいですよ。
寝ないで連絡待ってたんだ。
やっぱり心配なのね。
(笠井)おはよう。
(涼子)おはようございます。
おはようございます。
(笠井)ああおはよう。
どうしたの?なんか泊まったみたいです。
ああそう。
おはよう。
おはようございます。
(携帯電話)あっ…電話だ。
(携帯電話)誰だろう?あっもしもし。
「ああ…俺だけど」えっ?俺だよ親父。
俺の声忘れたのかよ。
田代だ。
えっ?ちょっといいっすか?はい。
ああお父さんだけど。
どうした?うん。
ちょっと困った事になってさ。
かかった…。
(笠井)「どうしたんだ?」仕事でトラブっちゃってさ。
ちょっとお金が必要になって。
そりゃ大変だな。
どういうトラブルなんだ?えっ?あいや…えっと…。
あの…友達の保証人になったらそいつがとんずらしちゃってさ。
やばい奴らに金払えって言われてるんだ。
えっと…300万円。
300万!?そんな金ないぞ!えっ?
(笠井)「俺だってなあ…」安月給なんだよ!どこから300万も出せると思ってるんだ!いやそう言わずに頼むよ。
このとおり!しょうがないなあ…。
じゃあなんとかする。
ありがとう。
じゃああとで弁護士さんから連絡あるから。
ああそうなのか?「うん」じゃあ頼むね。
はい。
よっしゃあ〜!やりましたね!
(大下)やったじゃ〜ん。
ハハハ!どの番号だ?いやあの…番号間違えてかけたんだ。
そしたらたまたま当たった。
ふーん…。
ハハッビギナーズラックだな。
まあ…そんなとこ。
よし。
先生に連絡してくる。
なあ先生って誰?ああ弁護士の役をいつもやる奴だ。
俺も会った事はなーい。
弁護士の役か…。
だから先生か。
全然姿を見せないがどうやらこのグループのリーダーらしいんだ。
そっか。
どうした?いや…。
けどリーダーが別のところにいるなら取った金ネコババし放題だな。
まさか。
そんな事したらどうなるか。
えっどうなんの?死ぬよ。
…マジ?…マジ。
(前川誠一)おとり捜査?中止するようには言ったんですが。
まあそのつもりだったんですがこういう事になりまして。
今日中に解決しますんで認めて頂けませんでしょうか?そんな事認めてたら組織として成り立ちませんよ。
第一もし失敗してマスコミに嗅ぎつけられたらどうします?
(笠井)リーダーをあぶり出してグループを壊滅させる絶好のチャンスなんです。
(三枝子)署長!署として関知しない非公式な捜査という事でやってくれ。
責任は笠井係長に取ってもらう。
応援は出せない。
それでいいか?わかりました。
あの…あとあの…。
見せ金が300万円必要なんですがそちらよろしくお願いします。
あっそう。
(笠井)はい。
それ大丈夫?ずうずうしい…。
(携帯電話)
(笠井)きた!
(村井)録音の準備は出来てます。
もしもし。
(男性)「あっ弁護士の山田と申します」ああ息子の事で。
(男性)「今回はご心配をおかけしまして…」
(着信メロディ『セーラー服を脱がさないで』)金は用意します。
なんとかなりそうでしょうか?田代か。
弁護士から連絡あったか?ああ今かかってる。
そいつがこのグループのリーダーらしい。
えっ?「その男がグループをまとめて…」全体の絵図を描いてるんだ。
しかも裏切る奴は容赦なく殺す。
殺す?去年の12月に見つかった身元不明の…。
「男のホトケさんの記録を調べてくれ」「ビニール袋の中で縛られて窒息死していた奴がいたら…」そいつが裏切って殺された奴だ。
わかった。
(涼子)資料出来ました〜。
はい。
南大久保で発見。
死後約3日。
身元は不明。
(涼子)死因は窒息死。
犯人につながる証拠は何も残されていなかった。
そのリーダー仲間にも顔見せてないんでしょ?相当注意深い奴ね。
腕が鳴るな。
会計で300万円もらってきました。
はいはいご苦労さん。
あの仮払書書けって言われたんでサインしたんですけど私なんかがサインしてよかったんでしょうか?えっ…?君の名前でサインしたの?はい…。
もしこの金取られたら君が弁償する事になるんだよ?えっ!?うわ〜大変だあ…。
えっえっちょっと…!
(携帯電話)きました!ちょっあっ…!
(携帯電話)もしもし。
あっ親父?お金用意出来た?ああなんとか。
すまない。
じゃあ2時に都庁前で。
それでさあ俺用事で行けなくなって代わりに部下が行くから。
そうなのか?うん。
松本って奴。
あとで電話させるよ。
それじゃあ頼む。
2時に都庁前だ。
(矢島)さっきの弁護士からの電話もう一度聞いてみましょう。
妙子さんの話によるとあとから考えると何かおかしい点があったそうです。
あっそう…。
再生して。
(村井)あっはい。
(笠井)「もしもし」
(男性)「あっ弁護士の山田と申します」
(笠井)「ああ息子の事で」
(男性)「今回はご心配をおかけしまして…」
(笠井)「金は用意します。
なんとかなりそうでしょうか?」
(男性)「ええ大丈夫ですよ」
(笠井)「息子が言うには検索の抗弁権が使えないんだとか…」「これって一体どういう事なんでしょうか?」
(男性)「まあ…検索の抗弁権というのはですね保証人になっていても債務者の財産が押さえられるまでは肩代わりを拒めるというものなんです」この男俺の突然の質問にスラスラ答えてる。
弁護士の資格を持っているかそれと同等の知識を持ってる男だな。
じゃあ司法試験経験者とか。
(矢島)年齢は声からして40代。
ちょっと京都の方言がありますね。
私京都なんでわかるんです。
へえ〜。
司法試験経験者で40代出身は京都。
リストアップしてくれ。
(村井)かなりの数ですよ。
あのすいません。
もう一回聞かせてもらってもいいですか?
(笠井)「もしもし」
(男性)「あっ弁護士の山田と申します」
(笠井)「ああ息子の事で」「
(発車メロディ)」この音…!どっかの駅の発車のメロディだ。
はい。
どこの駅か調べろ。
(一同)はい!お金取られたりしませんよね?
(矢島)意外と取られるかも。
そんな事言わ…ちょっ…!はい。
ああ妙子さん。
どうしました?思い出したのよ!「えっ何を?」例の弁護士からの電話。
私がほら何か変なところがあったって言ったでしょ?うん。
何?
(妙子)「でも変なのはあの…弁護士じゃないの」えっどういう事?
(妙子)「最初さほらうちの息子から…」いやほら息子のふりをした人から電話があったでしょ。
その人が言ったの。
「あとで弁護士に電話をさせる」って。
それが?あなたさあうちの和樹と会ってるでしょ?あの子ね肩書きとか地位のある人に対してはもう妙にぺこぺこするの。
だから「弁護士に電話をさせる」とは言わない。
「弁護士の先生から電話をして頂く」って言うはずよ。
そう…。
ねえ何かお役に立つかしら?ありがとう。
(涼子)ここよ。
参考になったよ。
また連絡する。
行こう。
おう。
何買ってきたんだ?ワイン。
96年もん。
うまくいったお祝い。
まだうまくいくとは限らないだろ。
大丈夫だって。
いきなり300万か…。
お前幸先いいね。
もっと儲かった時もあんだろ?うん…。
この間500万か。
あれおいしかったな。
500万か…。
すっげえな。
ばあちゃん今頃泣いてるだろうな…。
そうだな。
お前さあ…あのヤマの相手がばあさんだってなんで知ってる?えっ?いや…大下から聞いたんだよ。
ふーん…。
他の連中は?
(遠藤)妙に静かだな。
んー!んー!ばあさん泣かしてんじゃねえよ。
笠井さん?松本さん?はい松本です。
お金受け取りに来ました。
すいません。
じゃあこれ…。
ありがとうございます。
これで息子さんも助かります。
はい。
詐欺の現行犯で逮捕ね。
うわっ!
(大下)ちくしょう…!あーっ!ちょっと!ちょっと…!えっちょちょちょちょちょ…!待って!待ってくださいちょっと!あれ?あいつどこ行ったんすか?ああ?300万追いかけてった。
(矢島)えっ?あーっ!待って〜!
(野沢)どうぞ。
警察の方がなんのご用ですか?お仕事はどういった事を?今は経営のコンサルタントを。
元は弁護士ですよね?5年前に債務整理に絡む不正で資格を剥奪された。
ええ。
それが?ご出身は京都ですね?そうですよ。

(発車メロディ)あの一体なんのご用なんですか?
(着信メロディー『セーラー服を脱がさないで』)もしもし。
こっちはオッケーだ。
「さっきそっちの誰かが…」リーダーに電話しただろ。
その電話はあるか?あ?ここにある。
じゃあリダイヤルしてみてくれる?「はいよ」
(携帯電話)あれ?電話出ないんですか?ああ…。
(携帯電話)ああ…俺俺。
署まで同行してもらいますよ。
いや…違う!俺は頼まれてやっただけなんだ。
とぼけんじゃねえ!本当なんだ!指示されたところに電話して指示された事を言うだけ。
それで金が振り込まれてくるんだ。
じゃあ依頼したのは誰?知らない。
あの…メールでやりとりをするだけで会った事はないんだ。
これやったのお前だろ?いいや知らない知らない!俺じゃない!弁護士を呼ぶ。
俺には昔の仲間がいるんだ。
偉い弁護士の先生がな。
(妙子の声)あの子ね肩書きとか地位のある人に対してはもう妙にぺこぺこするの。
だから「弁護士に電話をさせる」とは言わない。
「弁護士の先生から電話をして頂く」って言うはずよ。
ちょっとちょっと…。
どうしたの?あっちょっと待ってろ。
(携帯電話)どうした?妙子さんが金を取られた時に最初に息子の役で電話したのは誰だ?え?いやそれは聞いてない。
なんで?もしかしたらそいつがリーダーかもしれない。
えっ?「弁護士に電話させる」なんて普段から指示する事に慣れてる人間の言い草だ。
「そんな気がするんだ」ちょっと待てよ!「おいどうした?もしもし?」
(不通音)
(遠藤)ああ?
(遠藤)オラ!ああ!?ああっ!うっ…!俺がリーダーだ!ゲームの勝敗は最後までわかんねえもんだな。
残念だったな。
お前らの取り分ねえよ。
(ドアの開く音)頑張れ頑張れ。

(自動音声)「信号が青になりました」おい!!残念でした〜。
クッソ…!ああっ…!
(荒い息遣い)来るな!あーっ!ああーっ!ハッ!うああーっ!
(遠藤)うっ!拾え。
ああ?金拾え!お前じゃねえ!お前だよ!拾え。
被害者に返すんだ。
だから拾え!!まだゲームオーバーじゃねえぞ。
おとなしくしてりゃあ4〜5年で出られる。
どうかな?これから余罪がザクザク出てくるんじゃないの?あと…。
これもお前だろ?…知らないね。
(遠藤)証拠あんのかよ。
証拠は必ず見つける。
刑務所で待ってろ。

(笠井)300万お返しします。
ああ…!一応確認して頂けませんか?誰かね2〜3万ネコババした奴がいるかもしれませんから。
(須藤)何?そんな事してません!誰も君だとは言ってないじゃないか。
ハハハッ!ご苦労さん。
(三枝子のため息)「振り込め詐欺を繰り返していたグループが摘発を受けグループ全員が逮捕されました」「さらに主犯格の遠藤正彦に関しては他にも余罪があるものと見て警察は追及しています」「逮捕されたのは…」ありがとうございます。
それで主犯の男がお金を隠し持っていたんですけど被害者の方がたくさんいらっしゃいまして。
皆さんで分け合うと戻ってくるお金はそう多くはなさそうです。
本当にすいません。
いいのよ。
お金より嬉しいものが戻ってきたから。
このたびはありがとうございました。
あっ…私は何もしてないんで。
犯人を逮捕したのは山下さんと田代さんなんで。
そう!ああその場面見たかったわぁ。
私もです。
今日あの2人俺んとこ来たよ。
(和樹)もっと親を大事にしろって言われました。
いや俺も言い返したんですよ。
面倒だったらちゃんとみてるって。
そしたら面倒をみるんじゃない話し相手をしてやれって。
これからはさちょくちょく来るから。
こっちの耳の方が聞こえんだろ?それもあの2人から教わった。
ごめんな知らなくて。
今回も結果オーライだな。
結果オーライじゃねえだろ。
俺の頑張りだろ。
まあそういう事にしとこう。
そうだ。
お前お母さんに電話したのか?あっ忘れてた。
バーカ。
早くしろよ。
あっそうだ!おふくろに卒業アルバム送ってもらおう。
ああ?なんで?お前のイガグリ頭をみんなに見せんだよ。
見せなくていいよそんなもん!だって俺も見たいし。
だから見るなって!プラプラさすなよお前は。
させてねえ!お前見せたらコンビ解消するからな。
くっつけんな!つけてねえだろ!JR長居駅駅に来んのん初めてやな2014/02/03(月) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
ダブルス〜二人の刑事[再][字]

「オレオレ詐欺」

詳細情報
◇番組内容
伊藤英明×坂口憲二、W主演!10年ぶり共演の二人が“刑事コンビ”でタッグを組む!アクション、サスペンス、ヒューマンが揃った最上級のエンターテインメントドラマ誕生!
◇出演者
伊藤英明、坂口憲二、夏菜、内田有紀、近藤芳正、室井滋、杉本哲太、平泉成、橋爪功 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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