おはなしのくにクラシック「短歌」 2014.02.03

・「伝われ伝われ伝われ僕の心の奥の奥」・「伝われ伝われ伝われ君の頭の中の中」・「ツタワレレレツタワレレレツタワレレレツタワレ!」「夜空を見上げると砂のように数えきれないほどのたくさんの星。
その中にわたしに向かって光っている星がある」。
今読んだのは明治時代の正岡子規という人の作品。
五七五七七の31音で作られる短歌という日本どくとくの短い詩だ。
きょうは明治時代からげんざいまでによまれた短歌をいくつかしょうかいしよう。
明治時代を代ひょうする歌人…古い考え方にとらわれず自分に正直に生きた人だ。
大阪に生まれそだったが家出をしてすきな人のいる東京に行った。
そしてその人とけっこんをしてじょうねつてきな短歌をたくさんのこした。
「その少女は今二十歳。
櫛でとかしている黒髪はつややかにながれている」。
「青春時代をほこらしげにすごすそのすがたは本当にうつくしい」。
日本人ははるかむかしから短歌をよみつづけてきた。
その多くはきせつのうつくしさやこい心を歌ったものだった。
明治時代。
世の中のしくみや人々の考え方が大きくへんかした。
短歌の世界でも新しいタイプの作品がつぎつぎとたんじょうした。
そして自分自身の生き方や心のゆれを見つめる歌が数多くよまれるようになった。
生活のまずしさやつらさを歌った短歌で知られている。
岩手県に生まれ文学者としてのせいこうをゆめみて二度にわたり東京に出てきた。
ところがこころざしをはたすことはかなわず27さいのわかさで短いしょうがいをとじた。
そんな木がこきょうへの思いをよんだ歌。

(「故郷」)「ふるさとの山に向かうとさまざまな思いがこみ上げてことばが出てこない」。
「ふるさとの山はそこにあるだけでぼくの心をささえてくれるようだ。
なんとありがたいのだろう」。
明治がおわり大正時代になった。
国のけいざいがはってんし個人のじゆうやびょうどうをもとめる考え方が広がった。
そんな中自分が見てかんじたままをすなおにひょうげんする短歌が数多く生まれた。
(汽笛)「ふるさとの母にいのちがあるうちに一目でいい一目でいいから会いたいとただただ先をいそいでいる」。
時代はさらにすすみへいわでゆたかな世の中になった。
短歌の世界ではふだん話す時のことばがたくさんつかわれるようになった。
さいごに今の時代の短歌を2首しょうかいしよう。
今度はとくにかいせつしない。
そのままのことばで十分何かがつたわるはずだ。
2014/02/03(月) 09:30〜09:40
NHKEテレ1大阪
おはなしのくにクラシック「短歌」[解][字]

近代以降、正岡子規によって確立された短歌は、石川啄木、斉藤茂吉、与謝野晶子らによって、時代毎の心情を映してきた。俵万智にまでつながる短歌の歴史とその魅力を知る。

詳細情報
番組内容
【出演】白井晃,【語り】小林ゆう
出演者
【出演】白井晃,【語り】小林ゆう

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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