犯罪で円くおさまる事などないんです!
(テーマ音楽)
(校内放送・サトル)「あああ…えっとお昼の朗読をはじめます。
『今週の朗読』はいとうひろしさんの『だいじょうぶだいじょうぶ』です」。
「今週の朗読」サトルの番か。
気合い入ってたからね。
楽しみ!
(棒読みで)「ぼくたちのおさんぽはいえのちかくをのんびりとあるくだけのものでしたがとおくのうみややまをぼうけんするようなたのしさにあふれていました。
くさもきもいしもそらもむしもけものもひともくるまもだいじょうぶだいじょうぶだいじょうぶだいじょうぶ」。
心の声
(伝じろう)ぜんぜんだいじょうぶじゃないよサトル。
ん?心の声そんな朗読じゃだれも聞いてくれないよ。
(校内放送・サトル)「ええ〜!?」。
(マネキンの声)おす!おす!おす!おす!おす!おす!おす!おす!おす!おす!おす!おす!伝じろうの心の中へようこそ!
(はなうた)ヒョイ!お伝さんなんでじゅう道のれんしゅう?「体」「技」「心」!それよりもさっきのサトルの朗読!おもしろくなかった?なかった!おもしろいどころか何を言ってるのかさっぱり分からなくておきょう聞いてるのかと思ったよ。
ええ〜!?「だいじょうぶだいじょうぶ」はとってもいい話。
ぼくはじめて読んだ時にかんどうして目からたきのようになみだがあふれ出た!
(お伝さん)
「だいじょうぶだいじょうぶ」はこわがりな少年「ぼく」とそれを見まもる「おじいちゃん」との心あたたまるお話。
おじいちゃんの「だいじょうぶ」という言ばに何どもはげまされながら成長していく少年のすがたをえがいています
それなのにさっきのサトルの読み方じゃ目がカラッカラ!どこがダメだったのかぜんぜん分かんないよ。
もっとうまく読めるようになるのかな?もちろんだよ!そのためには「体」「技」「心」!「心」「技」「体」じゃなくて?「体」「技」「心」まずは「体」!体をつかうことがいい朗読のためのだい一歩なんだ!お伝さんシルブプレレレー!
1つ目は「体」。
朗読にたいせつなのは体をつかってはっきり読むこと
まずは早口ことばで口のストレッチ。
伝じろうのあとにつづけて口を大きく動かしながら言ってみましょう。
おだいはこちら!
いいね!でももっとおなかから声を出してはっきり読まないと!おなかから声を出す?どうやって?
はっきり読むためにはおなかから声を出すこともたいせつです。
そのために腹式呼吸をマスターしましょう。
まずおなかに手を当てます。
そして体の中の空気をぜんぶ出すつもりで息をはきだしますよ
息をはききったところで今どはいいにおいをかぐようにゆっくりと息をすいこみます。
この時おへその下に空気をためていくイメージでおなかをふくらませます。
これが腹式呼吸です。
この呼吸法をマスターすればおなかからしっかりとした声が出せるようになりますよ
「新進シャンソン歌手新春シャンソンショー!」。
みなさんできましたか?これで朗読の「体」ゲット!
2つ目は「技」
ポイントは点と丸をいしきすること
まず学校でのサトルの朗読をもう一度聞いてみましょう
ではここでプロの朗読家に同じ文しょうを朗読していただきましょう
どうですか?お手本の朗読では点と丸をしっかりいしきして聞き手が十分に内ようを想像できる「間」を作ってくれていますね。
この「間」をいしきして読むことができれば朗読の「技」ゲット!
さい後の「心」いってみよう!えっもうここまでできてるのにあと何がひつようなの?さい後の「心」って何?ンフフフフフフ…心がなければいい朗読はできないよ。
おししょうさんに聞いてみよう!おししょうさ〜ん!
(飯島晶子)サトルくん。
朗読は心で読むんですよ。
朗読会や朗読教室をひらいてそのすばらしさを伝えているほか声ゆうとしても活やくされています
飯島さんがたいせつにしていることは…
それではこの文しょうを飯島さんに二とおりの読み方で読みくらべていただきましょう。
まず冬のさむさにふるえている人物の場合
(さむさにふるえるかんじで)
つぎに冬のさむさにうちかとうとしている人物の場合
(さむさにうちかつかんじで)サトルくん。
読み方をかえるとイメージするじょうけいもかわるんです。
朗読にはどれが正かいというものはありません。
たいせつなのは…それを想像して表現することです。
これからサトルがよむシーンは物語のクライマックス。
今どは成長した少年が年おいたおじいちゃんに「だいじょうぶ」と言ばをかける場めんです
だれがだれに「だいじょうぶ」って言ってる?えっとしゅ人公の「ぼく」が「おじいちゃん」に。
場しょはどこだろう?えっとびょういん。
おじいちゃんがベッドでねててぼくがおじいちゃんの手をにぎってる。
そう!いいねいいね。
びょう室ということはあんまり大きい声出しちゃいけないよね。
そのイメージをしっかり持って読んでみよう。
「おじいちゃんの手をにぎりなんどでもなんどでもくりかえします。
『だいじょうぶだいじょうぶ。
だいじょうぶだよおじいちゃん』」。
(先生のなき声)おじいちゃ〜ん!
(先生のなき声)先生…。
(先生のなき声)
(伝じろうリンシュン)だいじょうぶ?
(先生)だいじょうぶ!
(先生のなき声)・「伝われ伝われ伝われ僕の心の奥の奥」・「伝われ伝われ伝われ君の頭の中の中」・「ツタワレレレツタワレレレツタワレレレツタワレ!」2014/02/03(月) 09:20〜09:30
NHKEテレ1大阪
お伝(つた)と伝(でん)じろう「声だけで表現しよう」[字]
子どもたちが「どうしたら伝わるのか」を考えコミュニケーションスキルを育てる番組。出演は、レ・ロマネスク、越冨幹人ほか。
詳細情報
番組内容
子どもたちが「どうしたら伝わるのか」を考え、コミュニケーションスキルを育てる番組。今回のテーマは「朗読」。【出演】レ・ロマネスク、越冨幹人 ほか
出演者
【出演】レ・ロマネスク,越富幹人,丹羽絵理香,阿部考将,宍戸美和公,飯島晶子
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
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