あっ。
おい!いと気を付けなくちゃ駄目だ!あっ!無礼者!いと!いと…。
おやめ!いと!小夜の方様何事もございませぬ。
谷!わらわの駕籠を血で汚すな!はっ!行くぞ!いと!いと!いと!いと!いと…。
俺に何か用でもあるのか?ご無礼致しました。
小袖様ではございませんか?私?私に何か…。
はい。
小袖様は大変な剣の使い手と聞き及んでございます。
えっ?そういうあんたは?申し遅れました。
私は見島屋という小間物問屋で番頭をしております清吉と申します。
俺は小袖の兄で次郎吉って者だ。
小袖様の兄上様ですか?兄上様なんて呼ぶほどの者じゃありませんけど…。
お前が言うな!お二人にたってのお頼みがございます!ぶしつけな話ですが小袖様を大奥へご奉公にお出し頂けないものかと思いまして…。
大奥?私が?
(浪人)許せよ。
あ〜参った参った。
すっかり濡れたか…。
いらっしゃい!おい一本つけてくれ。
はい。
おそばはいかが致しましょう?
(浪人)後でいい。
(お染)はい。
まあホントによく降りますね〜。
次郎吉さん小袖ちゃんおそばもう少し待ってね!女将大事な話があるようだ。
ゆっくりやっておくれ。
大事な話?いやだから来るなよ!分かった!小袖ちゃんの縁談でしょ?そうなのよ!それもすごい所から!小袖返事をするな!どこ?相手はどこの人?よく分かんない話がややこしい話になるだろ!どういう事よ?
(浪人)おい酒!あっはいはいただいま!小袖を大奥の女中にしたいっていう事か?いっときでよいのです。
剣の腕をお借りしたいのです。
穏やかじゃないな…。
大奥に何かあるのかい?詳しい事は明日見島屋までお越し頂けましたらそこでお話し致します。
ではまた明日。
おい!酒はまだか?
(お染)あ…。
遅い!
(お染)あっちょっと…えっ。
もういい!
(お染)あ…ちょっとちょっと!あ〜。
もう…何よ!あっ話がまとまったの?ううんまだ。
(清吉)手前に何かご用ですか?この無礼者が!お前のような町人に用などないわ!お待ち下さい。
や〜っ!あ…。
そば屋にいた浪人よ。
ありがとうございました!ここ。
見島屋の久左衛門です。
この度はこの番頭の清吉が無理なお願いをしまして申し訳ございません。
手前どもは大奥に紅白粉など小間物を納めさせて頂いておりますゆえその縁から私の娘も大奥へご奉公にあげてございました。
見島屋さんのご息女が奥女中に?はい。
行儀見習のつもりで奥勤めをしたあとはこの家に戻りゆくゆくはこの清吉と一緒にさせるつもりでおりました。
それが…上様のお目に留まって御中となったのでございます。
将軍様の側室に…。
はい。
今では紫の方と呼ばれております。
それでその方を守るために妹を大奧へ送り込みたいという事ですか?
(久左衛門)娘は懐妊したのでございます。
お嬢様は…紫の方様は来月ご法要により寺を参詣されます。
その外出の際に何者かに襲われるような事がないとも限りません。
以前にもご懐妊した御中が襲われるというような事があったのです。
そこで小袖様におそばについてもらいたいのです。
しかしその駕籠には警護の侍がつくんじゃありませんか?それが何と申しますか…。
その侍が信用できぬとでも?そのとおりです。
そうなると近くで守れるのは女中だけなのです。
早い話が小袖を用心棒に雇いたいという事か。
(清吉)そうです。
けれど下っ端の女中とはいえ私のような者が大奥で雇ってもらえるものでしょうか?直奉公は無理ですが奥女中に奉公する部屋方の女中であれば町人の娘でもあがる事ができます。
その際にはもしよろしければ私が仮親とならせて頂きます。
私が見島屋さんの養女に?はい。
毎度あり。
どうも。
はい。
引き受けてよかったのか?兄さんもそう願ったでしょ?俺は何も…。
気になるんでしょ?あの清吉という番頭さんが。
お前はどう思うんだ?ただ者じゃないわね。
初めに会った時私は侍につけられていたような気がしたわ。
うん。
少なくとも剣の修行を積んできた者だと思う。
商人が何のために剣の腕を磨いてるんだ…。
それを知りたいんじゃないの?兄さんはあの浪人を斬ったのも清吉さんだと思ってるんでしょ?関わり合いにならない方がいいんだけどな。
そうやっていつも関わってるくせに!まあ10日もあれば何か分かるんじゃないの?それでお前10日待ってくれって言ったのか。
しかし誰が御中を襲うっていうんだ…。
それも調べたいんじゃないの?かわいい妹をみすみす危ない目に遭わせられないからな。
思ってもないくせに!思ってるよ!う〜んうまい!よし!稽古稽古!はっ!はっ!はっ!は〜!は〜っ!えっ?小袖殿が大奧にあがるんですか?そう。
側室の用心棒として。
その側室が命を狙われている訳ですか?あるいはおなかの子がね。
ご懐妊ですか。
誰が狙っているのかはまだ分からないんだけど…。
そうですか…。
ねえそれ調べられない?えっ?私が?無理ですよそんな大奧なんて!そうよね。
ちょっと言ってみただけ。
大奧で起きた事は誰にも口外してはならない。
それがしきたりですよ。
外部の者には何も分かりません。
あら。
じゃあ私もこうやって関係のない人に何でも話すのは大奧のしきたりに反するわね。
関係のない人と言われると悲しいけど…。
えっ?調べられるの?無理ですよ!そうよね。
しかし…考えられない事もないですね。
えっ?公方様の寵愛を巡って側室同士が敵対するのは世の常でしょう。
うん…。
嫌な所ね大奧って。
心配だな…そういった所に小袖殿が行くのは。
大丈夫。
私は何にも余計な事は考えないから。
や〜っ!だから心配なんですよ。
えっ?・よ〜し通りませ!よいな。
はっ。
(清吉)不足の品はございませんでしょうか?お願いした物はきちんとそろっております。
清吉さんに限って間違いはないでしょう。
それとも何か?紫の方様に例のものを届けたいと存じます。
さようなものが見つかったのですか?はい。
10日もたちますればお届けできるものと存じます。
承知しました。
私がしっかりと受け取りましょう。
お願い致します。
紫の方様はあなたに感謝をなさる事でしょう。
先生!お〜!何をしてらっしゃるんですか?私を訪ねてきてくれたんですか?このなりでお前を訪ねては迷惑だろうと思ってな。
何をおっしゃってるんですか。
さあどうぞ。
いやいや中ではちょっと…。
分かりました。
ではこちらへ。
(西原)すまぬ。
清吉さんに金の無心ですか。
貴様何者だ?甘酒屋の次郎吉と申します。
代わりに清吉さんには何をしてやってるんで?剣術でも教えてるんですか?それを聞いてどうする?清吉さんを心配してるんですよ。
それによっていつか死ぬような事にはならないかとね。
真面目に生きてる商人を浪人の食いぶちにされたんじゃたまりませんぜ。
無礼な事を申すな!わしは金のために教えた事はない!清吉に金を借りたのはこれが…2度目だ。
女房の薬代に困ってしかたなく無心したのだ…。
(千草)熱病の原因はすぐには分かりませんがこの熱を下げなければ命は危ういです。
だから薬を買おうとしたのだ。
それよりもいい薬があります。
これです。
何ですか?それ。
これは豚の胃袋です。
この中に薬の汁が入っています。
この筒をお尻の穴に差し込んでこれを絞ってお尻から薬を注ぎ込んでいきます。
尻の穴に?千草先生は長崎の出島で蘭方を学ばれたすごい方ですからどうぞご安心下さい。
すごいなお豊。
そんな事が言えるようになったのか。
言えるだけじゃしかたがないけど。
お豊ちゃん体を横にしてきちんと支えて。
はい。
失礼します。
いきますよ。
(西原の妻)うっ…。
助かった。
貴公のおかげだ。
いえ私は何も…。
清吉の事も親身になって案じての事か?まあちょっとした関わり合いになっちまったもんで…。
わしも案じてはおるのだ。
他言するような事ではないが貴公には話そう。
清吉は早くに両親を亡くし見島屋で奉公をしながら4つ下の妹の面倒を見ていたそうだ。
妹?幸いにも清吉は見島屋の主人からいたく気に入られていたようでなその妹を引き取る事ができた。
二親を亡くした寂しさを癒やそうとその妹のために子犬を飼っていたそうだ。
その子犬がさる高貴な方の行列が来たところへ飛び出してな…。
それを追いかけた妹が護衛の侍に斬られたのだ。
まさかその侍を討つために清吉さんは剣術を?清吉がわしを訪ねてきたのは18になってからだった。
そのころ見島屋の主人の供をして大奧へも出向くようになったらしい。
そこで清吉はその侍の姿を見かけたらしいのだ。
大奧の侍…。
それから10年夜が更けると清吉は毎日のようにわしを訪ねてきて来る日も来る日も剣の猛稽古に励んだ。
は〜っ!
(西原)そしてみるみるうちにその腕を上げていった。
その成長ぶりがいつしかわしの生きる張り合いになっていたのかもしれぬ。
それで清吉の行く末を案ずる事をついつい怠っていたかもしれぬ。
清吉さんは近々その目的を果たそうとしているのかもしれませんよ。
(紫の方)「清吉様あなたにもう二度と会う事はかないません。
私の振る舞いからかような運命を招いてしまった事をどうか許して下さい。
あなたとの約束をたがえ上様のお子を宿した私をどうかなじって下さい。
恨んでも構いません。
かくなる上は清吉様の念願が果たされます事を心よりお祈り申し上げております」。
(泣き声)火の用心!
(拍子木の音)さっさりやしょう!
(拍子木の音)や〜っ!大奧の侍に討たれた妹のために清吉さんは敵を討とうとしている訳ね。
や〜っ!そういう事だ。
町人のそんなあだ討ちは誰も認めねえけどな。
今度の参詣にそれが絡んでいるという事?もしかしたら清吉さんとお嬢様は心から好き合っていたのかもしれねえ。
えっ!?どういう事?…だとしたら清吉さんもつらいだろうな。
よく分からないけど…とにかく公方様には側室がたくさんいるらしいのよ。
それである噂を道場の同輩が調べてくれたんだけど…。
噂?側室の中でも公方様の寵愛が深かったお小夜の方と呼ばれる側室がいるらしいのよ。
その方は姫様しか産んでいなくてお世継ぎを産むかもしれない若い側室には悋気が激しくて中には流産をさせられたり命を奪われた側室までいるとの噂よ。
しかし清吉さんは警護の侍を信用できぬと言っていた。
そんな侍とつるむような事が側室にできるのか?側室の親ならできるんじゃない?親?そのお小夜の方様の父上は何でも新番頭を務める旗本の茂岡壱岐守で公方様の側近中の側近らしいのよ。
そういう事か…。
(谷)茂岡様お小夜の方様から授かってまいりました。
(茂岡)「世継ぎの儀」!?これは上様のご遺言ではないか!はっ。
お小夜の方様が上様より賜ったとの事。
このご書状は偽りではあるまいのう?それがしには判じかねまする。
して娘は…お小夜の方は何と言うておるのだ?はっ。
それを預ける代わりにご懐妊した御中の命を奪ってほしいと。
(茂岡)またか…。
(ため息)悋気にも困ったものだ…。
その中とはいかなる者だ?紫の方と呼ばれ元は見島屋という御用商人の娘にございます。
大奧に出入りをするその番頭とも奥女中を介して通じているように思われます。
念のため番頭の動きも探っておりましたがそのために雇った浪人が何者かに斬られるというような事も起きてござります。
(茂岡)商人など恐れるに足るまい。
首尾よく致せ。
(谷)はっ!や〜っ!は〜っ!おい西原!何だお主か。
女房が…病だそうだな。
入り用であろう。
お主の世話にはならぬ。
そう邪険にするな。
金になる話を持ってきたのだ。
どうせろくな話ではあるまい。
腕の立つ者を集めねばならぬ。
お主の腕が必要なのだ。
しくじればこちらの命がない。
誰かを斬れと言うのか?後ろ盾のある話だ。
捕まる事はないから安心致せ。
それで1人30両だ。
30両!?どうだ?これは俺からの前金だ。
女房の病を治し医者にも迷惑をかけずに済むぞ。
西原殿は?これを置いてったわ。
小判を?西原殿が?「これでしばらく妻を預かってもらいたい」って。
(戸が開く音)あの小判はどうなすったんで?また清吉さんに借りたんですか?違う!あれは…ある仕事の前金だ。
仕事?それはどんな仕事ですか?
(清吉)小袖様。
約束の10日がたちましたね。
お迎えにあがりました。
着替えてまいります。
はっ!そこまで!見事な腕前ですね清吉さん。
本当ならあなたがお嬢様のおそばに行きたいところでしょうね。
1つだけ聞かせて下さい。
紫の方様はあなたにとって本気でお守りしたいお方ですか?それとも何かに利用するためですか?命に代えてもお守りしたいお方です。
承知しました。
それなら私が清吉さんの分までお守り致しましょう。
量れ!はっ!
(子どもたち)・「親の日にとと食べて」・「それで背が低いなうしろのしょうめんだーれ」三ちゃん!外れ!俺は小袖を守りたい。
そのために話を聞かせてもらえますか?・「それで背が低いなうしろのしょうめんだーれ」
(風鈴の音)
(清吉)妹を殺した駕籠の行列が大奧のものだと分かったので私は商いに熱心になりました。
あの侍を見つけるためにです。
そのために私は早くお城にあがりたかった…。
そんな私に見島屋の旦那様はお嬢様との縁談を勧めて下さいました。
お嬢様もあなたを慕っていたんですね。
もったいない事です。
そのお嬢様に私は正直に話しました。
妹の敵を討つまでは幸せにはなれないと…。
それならその侍の事を調べて2人で敵を取りましょう。
それからおいとちゃんの分まで生きるの。
お嬢様…。
そのために私は大奧へあがります。
清吉さんと夫婦になるために。
(清吉)それであの谷市之助という侍がある側室のために動く事を知りました。
(小夜の方)わらわの駕籠を血で汚すな!はっ!それじゃ今度の参詣の機にあなたはその道中を狙うつもりか?
(風鈴の音)そこで私は谷市之助を討ちます!お嬢様の目の前で!ずっとこの機を待っていたのです。
万が一果たせたところで無事じゃ済まねえぜ。
もとより覚悟の上です!皮肉な事がもう一つあるかもしれない。
えっ?あんたの先生は妙な仕事を引き受けちまった。
先生!私にその仕事を譲って下さい!うん?私と代われるようにその浪人に勧めて下さい!30両は私がお支払い致します!はなっから30両なんて受け取れるとは思えねえぜ。
そんな仕事をすりゃ間違いなく消される手はずになってるはずだ。
その連中を裏で手を引いていたのが谷市之助なのです。
お前の敵か!そうか。
なれば…これを持っていけ。
丸腰で行く訳にはいくまい!先生…。
何やつだ!?くせ者だ!斬れ!清吉さん!?おのれ〜!エイッ!
(清吉)小袖殿!お嬢様をお頼み申します!早くお逃げ下さい!承知しました!急げ!エイッ!貴様は見島屋の番頭…。
何を考えておる!?妹の敵を討つ事だ!思い出した。
あの時の小僧か!町人の分際で小癪な!妹のもとへ送ってやる!や〜っ!あなたは…。
鼠小僧だ。
あなたが…。
ただ者ではないと思っていましたが…。
いやただの泥棒さ。
この30両はこの侍の後ろ盾から盗ませてもらった。
あんたの先生に届けてやってくれ。
それから…これも盗んできた。
あっない!上様のご遺言が!ご遺言…ご…ご遺言が!偽物か本物か分からねえがケチな謀略でお嬢様は襲われたんだ。
もうじきここへ寺社奉行が来てこれを見ればその悪事が明るみに出る。
そうすりゃお嬢様の身も安泰になるだろう。
敵を討つのも私の欲でございました。
その欲のために私はまた大事なものを失いました。
お嬢様の人生をも狂わせてしまいました。
だけど妹は浮かばれた。
きっと喜んでるよ。
そう思ってお嬢様の幸せを祈り生きる事だ。
ただいま!小袖…。
早速お暇を頂いてまいりました。
あ〜おなかすいた!飯まだ?小袖。
お前はもうここに帰る必要はねえ。
えっ?見島屋の養女として生きていけるようご主人に頼んどいた。
今日からそこに帰れ。
どういう事よ!俺の妹でいたらいつかお前は不幸になる。
鼠のしている事は鼠の欲にすぎねえ。
いつかはお前と縁を切らなければならなかったんだ。
頼むからここを出てってくれ。
嫌だ。
私はここにいる!小袖!兄さんが捕まったら…その時は…その時は私が殺す!ほかの人には…お上には討たせない!それが私の覚悟です。
小袖…。
だから安心してと鼠にそう言って…。
(徳五郎)鼠小僧が人を殺めた!このまま鼠が人殺しにされたままじゃ許せないのよ!そう簡単に亡き者にはできぬぞ!あなたは再び命を狙われる事になる。
どうして殿様が私を…?力を貸して頂けますか?妹の血が流れたからには斬った男を断じて許す事はできない!・「傷を負った瞳そこに安らぎはないのか」・「涙のそばで生きるのか」・「ひとりで抱えながら」・「終わらない悲しみひととき忘れてみないか」・「その闇を切り裂いてやる」・「俺の胸で眠れ」・「千年恋慕咲き乱れよう」・「散りゆくとて悔いなどない」・「尽き果てるまでともに生きよう」・「あらがうほど運命は無情」・「ゆえに固く結ぶ絆」・「腕に抱いて交わす契りは」・「とこしえの愛」2014/03/05(水) 00:40〜01:25
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木曜時代劇 鼠(ねずみ)、江戸を疾(はし)る(6)「あだ討ちの代償」[解][字][再]
あだ討ちにとらわれた青年・清吉(渡辺大)を次郎吉(滝沢秀明)が手助けする。護衛の仕事で大奥に召された小袖が剣をふるう!そしていよいよ次郎吉と小袖の兄妹の秘密が!
詳細情報
番組内容
幼き妹のあだ討ちにとらわれた青年・清吉(渡辺大)。事情を知った次郎吉(滝沢秀明)は、清吉を手助けする。一方、小袖(忽那汐里)は清吉の頼みで大奥にあがり、清吉のかつての恋人・紫の方(村川絵梨)の護衛をする。その紫の方のそばには、清吉のあだ・谷市之助(堀部圭亮)の影が! 杉林の中での大激闘に注目! そして次郎吉と小袖の兄妹の秘密がついに…。
出演者
【出演】滝沢秀明,忽那汐里,