西門さんのところは8人で61歳以上が1人やから…1斗と8升と2合。
(め以子)お願いします。
(トラ)
この年の4月から米が配給制になりました
ああ〜!今こぼれたでこんくらい。
日中戦争が長引き米ばかりでなく木炭などの燃料酒なども配給制に。
肉や魚野菜などはまだ自由販売を許されておりましたが品薄かつ商品も偏ってきておりました
そうですか…。
(マツオ)トミ今日はもう暇やから休んどき。
(トミ)いや…ここ座ってる。
戦地に行った源太の姿もまた店先にはありませんでした
あっごちそうさん!ああ…。
ごちそうさん!今日は何?ごちそうさん。
また来たんか…。
これ持つこれ持つ。
そんな中め以子はごちそうさんとして…
焼けたで。
近所の子どもたちの体のいいカモにされておりました
かんで食べ。
・「突然偶然それとも必然?」・「始まりは気付かぬうちに」・「予報通りいかない模様」・「そんな時こそ微笑みを」・「ポツリポツリと町の色変わってゆけば」・「傘はなくとも雨空に唄うよ」・「どんな君でもアイシテイル」・「顔を上げてごらん光が照らす」・「涙の河も海へと帰る」・「誰の心も雨のち晴レルヤ」・「雨のち晴レルヤ」
(希子)毎日毎日こんなにぜいたくしてて大丈夫なんですか?ぜいたくに見えるて。
(希子)え?
(活男)実はこれキャベツの芯を細かく切って小麦粉を水で溶いたもんの中に入れて両面焼いてん。
(静)近所の子らにのべつまくなしおやつやるさかい。
やらんでもええ工夫せんとあかんようになるんや。
しゃあないやないですか。
私は「ごちそうさん」なんですから。
何とかもおだてりゃ木に登るやな。
へえへえ。
・
(悠太郎)ただいま戻りました。
・
(川久保)ただいま戻りました。
(諸岡)こんばんは!お帰りなさい。
あっ皆さんご一緒に。
(川久保)そこで一緒になって。
(泰介)諸岡さんどうぞどうぞ。
お邪魔致します!今日もお相伴に預かってよろしいでしょうか?どうぞ。
では失礼致します!その挨拶いつまでするつもりですか?諸岡さん。
この諸岡という青年は泰介の通う天満南中学校の5年生。
野球部のピッチャー
(泰介)どうぞ。
(諸岡)おおきに。
そして泰介はキャッチャーでございます
お前またひどなってないか?手。
(泰介)え…。
こんなもんですよ前から。
大丈夫ですて。
その縁で最近ではしょっちゅう御飯を食べに来るようになっていたのでございました
頂きます。
(一同)頂きます。
獣やな。
ハハハハッ。
…でどうなんや?諸岡君肩の具合は。
ここの御飯のおかげでムチャクチャええです。
またまた…。
今年は甲子園まっしぐららしいやん。
え…そうなん?天満南中は下馬評ではひょっとして東金岡中抜いて代表になれるんやないかって。
えっみんな知ってた?泰介あんた何でそんな大事な事言わへんの!え〜っと…。
まあ言うたかて何も変わらへんからちゃいますか。
変わりますよ。
知ってたら御飯かて…なあ?豪華になるよな。
うん。
せやけどそれは甲子園行けるんやったら応援するけど甲子園行けへんのやったら別段応援せえへんいう非常に現金な話になりません?いやそう…ですけど…。
お母ちゃん僕らお母ちゃんの気持ち十分もろてるから。
せやけどもうあと一膳ちょっと御飯食べてたら速う走れて決勝点取れるとかあるかもしれへんやないですか。
胃もたれして走れない状況の方が考えやすいですけど。
今御飯の力バカにしましたね。
お母ちゃん僕らこの御飯で十分やから。
行かせてみせますから私の御飯で。
甲子園。
ああ…。
あんたら何が何でも甲子園行くねんで。
(2人)…はい。
泰介!
(諸岡)なあ西門。
ああなるから言わんかったんか。
あ〜…。
うちの母親は「過ぎたるは及ばざるがごとし」って知らん人なんです。
お前んちの人みんな変わってんな。
(笑い声)ほな行ってきます。
泰介はいお弁当。
でっかいね。
余ったらみんなで食べて。
野球はみんなでするもんやろ?せや。
おおきに。
それからこれもみんなで食べて。
ニンニクの梅肉エキスあえ。
疲れとれるから。
それからこっちがユズの皮の砂糖漬け。
これも疲れとれるから。
おおきに。
はい。
はい。
行ってきます。
(2人)行ってらっしゃい。
頑張りや!はい。
何かないですかね?お料理で甲子園に行かす方法。
(馬介)普通に元気の出るもん作ってやっとったらそれでええんちゃうの?それは誰でもやりますよね?う〜ん差し入れとか?それもやりますよね?ねえちょっと桜子何かない?
(桜子)それ以上やったらうっとうしいと思う。
何よとんがらかっちゃって。
ああ。
(桜子)あ…どうだった?どうだった?あ…。
(室井)決まった〜!ホント!?うん!ホントにホント!?やったやった!何が決まったんですか?室井さんの新作「塩と砂糖」出る事になったんやわ。
へえ〜わ〜すごいやないですか。
いや〜やっとね。
なかなか出してくれるっていうとこなかったんだけど。
ホントやっとよね!でも本はとっくに出してるじゃない。
まあ児童小説も楽しかったんだけど僕の目標は大人の読む小説書く事だったからさ。
へえ〜。
何でもいいのかと思ってた。
何言ってんの?昔言ったでしょう?何の取り柄もない女に引かれる。
そういう人間の不思議みたいなものを書きたいって。
そうでしたっけ?はあ?とにかく開明軒行ってお礼しなきゃね。
えっ?
(室井)大将にはどれだけ食わしてもらったか分からないからね。
あれがなかったら途中で諦めてたかもしれないよ。
うん?そうですよね。
やっぱり御飯は夢をかなえますよね。
当たり前じゃない。
何言ってんの?食べなきゃ夢はかなわないよ!そうですよね!私も頑張ります!トミさん。
あっ…何にする?えっと…今日お肉は?来週まで入らんねんわ。
そうですか…。
源太おってくれたらな。
都合してくんの上手やから。
(せきばらい)
(マツオ)まあまああの「便りがないのはええ便り」いうてな。
おおそれより南中強いらしいな今年。
はい。
あっオットセイどや?オットセイ!?精つくで。
それはホンマ。
ホンマよ。
あとはタツノオトシゴ。
ああ〜…。
あかんか。
けどな牛食べるっちゅうのは本を正したら同じこっちゃねんけどな。
いや…私はそれほど抵抗がないいうかむしろ食べてみたいんですけど…。
みんなはどうですかね?う〜ん…ほかになあ?・
(泰介)ただいま戻りました。
・
(諸岡)こんばんは〜!あっお帰り。
お邪魔致します。
お邪魔致します。
はい。
うわ〜カレーや。
うまそうや。
ぎょうさん食べてね。
(諸岡)はい。
今日のカレーは具がありませんね。
栄養がちゃんと吸収されるように肉も全部細かくしたんです。
2人ともムチャクチャ元気になるよ。
へえ〜。
ぎょうさん食べて下さいね諸岡さん。
おう。
頂きます。
(一同)頂きます。
うんおいしい!何やこのカレーごっつう力湧いてきますね。
そうですね。
そう?いや〜何かポカポカしてきたな。
あ〜…。
あっすまん。
(泰介)いや大丈夫です。
体えらいあったまってもうて。
いや大丈夫なんでホンマ。
気にせんとって下さい。
ちょっと手見せてみ。
心の声
(ふ久)「嫌なんです。
先輩の球をほかの誰かが受けるなんて」。
心の声
(ふ久)「最後の甲子園やないですか。
先輩の剛速球を最後までこの手で感じていたいんです」。
「西門…」。
・
(静)若いねえあの子ら。
まっこれが御飯の力ですよ。
何や希子水ばっかり飲んで。
あっ…何やぽっぽぽっぽしてもうて。
啓司さんはよ戻ってきたらええのになぁ。
ああ今日遅いですね。
ああおおきに。
今年で最後かもな甲子園。
生字幕放送でお伝えします2014/02/03(月) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ごちそうさん(103)「乳の教え」[解][字][デ]
め以子(杏)は食糧事情が厳しい中、泰介(菅田将暉)の甲子園行きを応援しようと弁当を豪華にしあきれられる。肉で力をつけさせようとするが普通の肉は店頭から消えていた
詳細情報
番組内容
め以子(杏)は厳しい食糧事情のなか、近所の子どもたちにおやつをふるまい、「ごちそうさん」と呼ばれている。め以子は、泰介(菅田将暉)の甲子園行きを応援しようと、料理修業中の活男(西畑大吾)とともに弁当をできるだけ豪華にするが、あきれられる。西門家には、泰介とバッテリーを組む諸岡(中山義紘)がよく来てご飯を食べている。め以子は2人に力をつけてもらおうと肉屋に向かうが、普通の肉は手に入らなくなっていた。
出演者
【出演】杏,東出昌大,宮崎美子,高畑充希,菅田将暉,松浦雅,西畑大吾,茂山逸平,前田亜季,山中崇,中村靖日,中山義紘,【語り】吉行和子
原作・脚本
【作】森下佳子
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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