(折笠綾乃)
このレストランは私の父が自宅を改造して大正10年に始め今年で75年になります
シェフも父から亡くなった夫へそして今は息子へと引き継がれお店の味はしっかりと守られてきました
ところがどういうわけか息子の嫁だけは…
(電話)はい「本郷」でございます。
あら野田先生。
まあいつもごひいきに預かりまして…。
はあ…今夜は7時に2名様。
(折笠夕子)俊介俊介!来るんですって味のチェックマンが!
(折笠俊介)野田教授か…あの人おふくろの味方だからな。
ダメよ。
自分の味出さなきゃ!お義母様に遠慮してたらいつまでも一流のシェフにはなれないんですからね!夕子さん!妙な入れ知恵しないでくださいな!うちには3代続いたお店の味ってものがあるんですから。
いやですけどお義母様…。
いいえ!俊介。
野田先生はね亡くなったお父様のソースの味を一番よく知っててくださる方ですからね。
特に気を配って作るのよ。
いいわね!?はい。
舌平目のムニエルとそれからほほ肉…。
ほほ肉の赤ワイン煮。
夕子さん。
はい。
ちょっと…。
ねえこの背中のアップリケねぇ。
はいはい…。
これな〜に?かわいいでしょ!?私自分でやったんですよ。
かわいい!?全然店にふさわしくないの。
えっ!?私ピッタリだと思うんですけど今の時代には…。
冗談じゃない!?それよりこのエプロンのヒラヒラは…。
いいでしょ!?これダサイんじゃないですか?これも3代続いてるのよ。
これ時代遅れですものこのヒラヒラしたのは…。
いいえ!変えるつもりはありません!私だって変えるつもりはないんだから…。
(小泉亮平)本当にキツイですね。
2人とも…。
わかるだろう俺の苦労が…。
・
(丸山喜一)こんにちは。
はいいらっしゃい。
忙しそうですね?あっ水槽!入れることに決めたからね。
頼むよ活きのいい活魚を!まかしてください。
もう水槽から飛び出しそうなくらいピチピチした魚届けますからね。
あっ痛っ!痛い…。
(野田宗一郎)あっそう…明日から1週間お休み。
ええ。
俊介が厨房の手直ししたいなんて言い出しましてね。
ちょっとまとめてお休みを…。
この料理は息子さんが作られたんですか?ええ。
いかがですソースのお味?いやあじつにおいしいです。
ねえ野田先生!?君はどこへ連れてってもおいしいって言ってくれるからうれしいんだけどさ。
僕にはちょっと違うんだよな…。
でもいいじゃありませんか!?野田先生だけがお客様じゃないんですから…。
お店の味っていうのはね代々受け継ぐものなの。
だからこそごひいきができるんじゃありませんか!?それをないがしろにして!お義母様それはちょっと言い過ぎなんじゃありませんか?俊介だって自分の味で勝負がしたいんです。
この子はねあなたがお嫁に来るまで店の味を守ろうと必死に努力してました。
じゃあ…私が悪いとおっしゃるんですか?あなたがお嫁に来たことが悪いんじゃなくてソースの味にはこだわらなきゃいけないって…。
2人ともいい加減にやめてよ!
(電話)あら!?今頃何かしら?
(ファクスの受信音)俊介!俊介!早く来て!どうしたの?ねえ何かしらこれ?ええっ!?何これ?気味悪いなあ…。
いたずらかしら?誰が送ってきたの?わかんない。
あっまだあるじゃん。
ほら発信元のファクスナンバーがどこにも入ってないんだ。
「あなたが憎い。
殺してやりたいほど憎い…」ええっ!?何ですって?ああこんなのどうってことないですよ。
よくいるんですよ。
人を脅かしておもしろがってるバカみたいな奴が…。
そうかしら…。
もう俊介寝ようよ。
それにしてもこのカタカナの「イ」の字はどういうことなのかな?これは意味ないと思うよ。
はい。
じゃあお休みなさいませ。
寝よう…。
この夜のファクスの一件がのちのち連続殺人事件を呼び起こすとは予想だにしませんでした
『兄弟船』
(飯山勝男)なんだよ遅えなあ。
おいっ…。
(高田一郎)飯山勝男だな!?なんだおめえは?ずいぶん捜したぞ。
わかったわかった…。
(パトカーのサイレン)飯山勝男…。
現住所は岩手県の雫石町だな。
あのトラックガイシャのものらしいですね?岩手ナンバーです。
うん何だこれは?「この絵を見てナニか思い当たるふしがあるはずだわ」この囲みの中に書いてある字何かの暗号ですかね?気になるなぁ〜。
俊介!いってきますからね。
お土産期待しててねぇ。
それより頼むよ。
旅先でやりあわないように!
(綾乃・夕子)大丈夫!
(ドア鈴の音)
(綾乃・夕子)ねっ!・
(丸山)こんにちは。
じゃあいってきますね。
いってらっしゃい。
こんにちは。
よろしくお願いします。
いってきますのであとよろしく!いってらっしゃい。
こんにちは。
いらっしゃい。
お2人ご旅行ですか?ああいい気なもんさ。
はい水槽のカタログです。
ああ。
でどちらのほうへ?田沢湖のほうから盛岡花巻とまわるらしいんだ。
幻の謎を解くとかなんとか口実作って負けるよあの2人には…。
おもしろそうじゃないですか。
あっいけねえ。
見積書車の中においてきちゃった。
ちょっと取ってきます。
ああ。
ご苦労さまです。
ママさんたちもう行ったんですか?えっ?うん。
何ですかそれ?ファクスで送ってきたんだ。
お前心当たりないか女に恨まれるような?
(窓口係)いらっしゃいませ。
どなたかご指名は?あさみさんを…。
やめろよ!そんなことで来たんじゃないんだ。
あれほど辞めるって言ってたのにどうしてまたこんなところに戻ったんだ?俺に対する当てつけか?そんなに俺のことが憎いのか?もうわかんねえよ俺には…。
ちゃんとわかるように説明してくれよ。
何のためにあんなファクス店に送りつけたんだ?目当ては俺なんだろ?
(野田ゆき)ファクス…?知らないわ。
何もしないなら帰って…仕事の邪魔だから。
「どうしたんだヘイヘイベイビー!」「待ってるぜビンビンだぜー」「いつものようにきめて〜」「ぶっとばそうぜ〜!」イヤらしいわね。
イヤらしくないですよこの歌は全然…。
そうじゃなくって後ろの車よ。
抜きたきゃ抜きゃあいいのに…。
女みたいですね。
慎重に運転しているんじゃないんですか放っておきましょう。
そうかしら…。
「どうしたんだヘイヘイ…」ああイヤだわ。
何だかつけられてるようで…。
サングラス。
はい。
きれいですねぇ!ここが日本一深い湖ですか…。
水深423.4メートル。
この湖にはね国鱒っていう今は幻の魚が生息してたの。
幻っていうことは今はいないっていうことですか?見つけ出した人には懸賞金が出るんですって…。
「WANTED。
国鱒を探しています」一十百千万…。
百万!?…みたいね。
どうする?どうするってそれはやらせていただきます。
探させていただきます。
私…。
ええのんびりと湖を眺めているだけ。
まさか!?私が誰だかわからないんだから気づかれるはずないわ。
なるほどさすが小京都と呼ばれるだけのことはありますね。
すてきでしょ!?桜の季節だったらどんなに美しいか…。
お義母様のお友達で国鱒食べさせてくれるっていうお友達のあのお家はどちらなんです?この少し先。
すばらしいお料理作って待っててくれてるわ。
こんにちは。
いやまあ昼間っからこんなに飲んじゃって…。
いただいたら。
これはもう感動ですよね。
これ全部山菜なんですってね!?こんなにおいしいものだとは思ってもいませんでした。
(則子)ありがとうございます。
今度俊介と来よう。
ああそうだ親子で…。
うん!?これ何かしら?
(則子)ああ行者ニンニク。
ちょっと匂いがあるでしょ?でもおいしいわ。
東京じゃ絶対いただけないもの。
夕子さん出てきたわよ例のものが…。
例のものって?くっ国鱒ですか!?これっ?アハハ…。
だといいんですけどね。
本当はこの近くの川で獲れた川鱒なのよ。
アハハ…。
お義母様…。
昔父がよく言ってたのよ。
田沢湖の国鱒は中華風の唐揚げにして食べたらすごくおいしかったって…。
でね則子さんに無理言って似たもの作っていただいたの。
どうぞ食べてください。
ちょっといただきます。
う〜ん!幻の味ってとこですかね…。
まあ…。
おいしいですおいしい…!いただきます。
(ベルの音)ちょっとお尋ねしますがこちらに高田ゆきさんおりませんか?高田ゆきなら4月ごろ辞めましたけど。
ちょっと失礼します。
どうして辞めたんですか?どうしてって…突然来なくなったんです。
アパートわかりませんか?前住んでたところは引き払ってしまいましたので…。
あなたもわかりませんか?ええ…。
(携帯電話)目覚まし…じゃないと思います。
私です。
私の…私のお電話です。
はいもしもし。
俊介〜!うん!?殺人事件!?東京で?きっと何かの間違いですよ。
ゆきちゃんが殺人事件にかかわりがあるなんて…。
でも…気になるわね。
殺された男の持ち物の中からゆきちゃんの勤め先が出てきたなんて…。
お義母様覚えてます?亮平君がゆきちゃんをお店に連れて来たときのこと。
うん。
それがどうかして?あのとき私はピンときたんです。
この2人はできてるなと…。
アハハ…だからって別に問題ないじゃないの?真面目でいい娘でよく働いてくれたじゃない。
そうなんですけどねぇ…。
けどな〜に?じつはですね。
ゆきちゃんが突然お店を辞めたのは亮平君との仲がこじれたからなんですよ。
そんな大事なことなんで隠してたの?あなたいつもそうなんだから…。
いつもだなんて…ひどいな。
それはお義母様が鈍感なんじゃないですか?何よその言い方!いやっいやいや…。
この話はもうこのへんでやめときましょう。
せっかくの旅が台無しですものね。
このとき一瞬私の脳裏をかすめたのが謎めいたあのファクスのことでした
ところが旅の途中でその謎が次第に正体を見せ始めたのです
(ゆき)「あかいめだまのさそり」「ひろげた鷲のつばさ」
(花火の音)
(嗚咽)
(電話)もしもし。
(一郎)「元気か?」ああ…お兄ちゃん。
「どうした!?頼りない声出して?」「ゆき!?どうしたんだ?」今どこ?東京だよ。
まだあの男追っかけてるの?もういいのに…。
そうじゃねえ。
おめえのことが心配になって出て来たんだ。
お母ちゃんどうしてる?「元気だ」私のこと話してしまった?いや何にもしゃべってねえよ。
助けてお兄ちゃん。
私もうダメ。
ゆき?ああ〜いい気持ち!お義母様も入ればよかったのに…。
失礼します。
どうぞいいお湯ですよ。
どちらからいらしたんですか?東京からです。
あなたは?私も…。
1人で温泉めぐりするのが大好きなんです。
これからどちらへ?ああええ私たちはですね盛岡から花巻のほうへ…。
あの宮沢賢治にゆかりのあるところを訪ねてみようかななんて思ってるんですよ。
宮沢賢治…。
あさみさんお願いします。
あさみさんなら辞めましたがあけみさんなら10分でご案内できますが…。
どうします?いいです。
そうかここが岩手大学かふう〜ん…。
お義母様!ちょっとそのブラウス派手なんじゃないですか?ええっ!?だってうまくコーディネートしたと思ったんだけど…。
コーディネートはグーなんですけど…。
まあいいわ…。
行きましょう。
脱ぐことはないじゃないですか?そうやってプリプリ…。
宮沢賢治を訪ねる旅はここ岩手大学農学部から始まりました
彼は大正4年から9年までの間前身である盛岡高等農林学校農学科の学生として在籍しました
(柱時計の音)へえ明治41年か…。
立派なもんね。
こうやって見てると何か不思議な気がしない?そうですね…在校中の賢治さんもこれを見てたかと思うと…。
しかも未だに動いてる。
(柱時計の音)「どっどどどどうとどどうどどどう」「青いくるみも吹きとばせすっぱいかりんもふきとばせ」「どっどどどどうどどどうどどどう」『風の又三郎』好き?ええ。
お義母様は何が?私!?私はねぇ…。
「キックキックトントンキックキックトントンキックキックキックキックトントントン」「凍み雪しんこ堅雪かんこ野原のまんぢゅうはぽっぽっぽ」「酔ってひょろひょろ太右衛門が去年三十八たべた」おみそれいたしました。
『雪渡り』って童話に出てくるの。
太右衛門さんがね狐にだまされて野うさぎの糞かなんか食べたのね。
お義母様ずるい!何にも知らない振りして私よりもず〜っとたくさん読んでるんじゃありませんか…。
ウフフ…何よその顔!?さあこれからね宮沢賢治の故郷花巻に行くわよ。
さあ着いたわよ。
宮沢賢治の故郷へ。
イエ〜!ねえどうかしら?派手過ぎないわよね?ああもう今度はバッチリきまってますよ!『星めぐりの歌』
ここには生前の宮沢賢治が偲ばれる数多くの資料が展示されてます
とくに私の目をひいたのは宮沢賢治のたったひとりの理解者であったと言ってもいい妹トシさんにかかわるものでした
その2歳年下のトシさんは日本女子大に在学中に胸を患い24歳でこの世を去っています
そのトシさんが死を迎えたとき乞われるままに賢治は松の枝に降り注いだみぞれをすくい食べさせてあげたそうです
「小熊のひたいのうえはそらのめぐりのめあて」ねえほらちょっと…。
はい。
これ同姓同名かしら?高田ゆき!?あの娘たしか…生まれはこっちのほうじゃなかった?うん…。
「またお会いしに来ました。
高田ゆき」偶然の一致じゃないですかね。
そお…?うん。
あっ!黒板がありますね。
賢治さんはここで何してたんだろう?青年たちにね農業の指導や芸術の講義をしてたらしいわ。
はっ!ねえ…。
どうかなさったんですか?ああ!?イヤだこれファクスで送られてきたのと同じじゃないですか!?知らなかったわ。
宮沢賢治が書いたものだなんて…。
まさかゆきちゃんが亮平君に送ったんじゃ…?きっとそうですよ。
ええっ!?亮平君どこへ行っちゃたのかしら?やっぱりゆきちゃんが…。
ああ〜あっ!ああー!どうしたの?
(パトカーのサイレン)
(日暮)身元のわかるもんねえか?運転免許証です。
(日暮)片平次郎…。
雫石のほうだな。
右のポケットさ入ってるものさなんだ?はあー!あんた誰?この2人が第一発見者です。
ふ〜ん…。
あんたがた東京から来たっていうけど宮沢賢治先生のファンだが?ええ…。
あんたさっきこの紙見たときにアッと驚かれたけど?ええ…。
なしてだか教えてもらいてえ。
あの…その絵が宮沢賢治さんが書いたものと似てたもの…。
それだけ?はい。
本当にそれだけだが?日暮さん。
何!?雫石町の男が東京で殺された?その男もまたこの絵を持ってたってか?今夜のお泊りどこですか?ホテル「紫苑」です。
ほうがね…。
(フロント係)ありがとうございます。
ご案内いたします。
(ポーター)ご案内いたします。
すみません。
きれいですねぇ。
はあ!夕子さん!はあ!?何ですか?驚かさないでくださいよ。
大きな声だして!何するんですか?ちょっと…。
もしもし俊介。
よく聞くのよ。
あのファクスはね殺人の予告なのよ。
(俊介)「殺人の予告?」こっちでも殺人があってねその殺された男が家に送られてきたファクスと同じ絵を持って死んでたのよ。
じゃあ今度はうちの番ってこと?そうなのよ!ちょっとかしてくださいますか?何よ話の途中じゃない!もしもし俊介大丈夫?鍵かけてね。
家から1歩も出ちゃダメよ。
外に怪しい者誰かいない?何言ってんだよ!?なんで僕が命を狙われなくちゃいけないんだよ。
心当たりないの?ねえ俊介!心当たり!ないよ!当たり前じゃんか!心配なのは亮平だろ?そうか…そうよね。
もしもしそんなわけだから犯人が次に狙うのは亮平君よきっと。
まだアパートに戻ってきてないの?「念のために部屋をあけてもらったんだけどいないんだ」だったら家にあるファクスを警察に届けて。
一刻も早く亮平君を捜し出すようにしてもらっていいわね。
はあ〜!ああ〜!それにしても…ゆきちゃんがファクスを送り届けてきたとして大の男を殺せるかしら?誰か男の人に頼んだとか…。
でもなぜ殺したのか…動機がわからないわ。
でもやっぱり俊介が心配だなぁ。
東京に帰ろうかな…。
(一郎)どんだ6年ぶりの町は?少しは変わったか?
(ゆき)うん…。
母さんに会っていくか?まだここで働いてんの?ああ…。
会えないやっぱり…。
そうか…いきなり会うのもなんだな…。
そんなバカな!?私が頼んだのは亮平の命が危ないから一刻も早く彼の身柄を確保してくださいってことですよ。
それなのに彼を疑うなんて…。
そう言いますがねあの絵が殺人の予告だとしてそれを考え出したのが彼だとしたらどうなりますか?ええっ!?よくあるんですよ自分が命を狙われてると見せかけてじつは犯人だったということがね。
現に行方をくらましてるじゃありませんか!?
(電話)すみません。
あっもうほぼ終わりましたんでじゃあ失礼します。
ご苦労さま。
小泉亮平だったら居場所を確認してください。
はい。
もしもし本郷です。
(ゆき)「あの小泉亮平さんいますか?」おりませんがどちら様ですか?「いえそれならいいんです」ちょっと待って!ゆきちゃんじゃない!?ねえそうでしょ!?もしもし…。
おめえ体の具合悪いんじゃねえのか?ううん。
お母ちゃん老けた?そりゃあなあ…。
おふくろだっておめえにあったらびっくりするさ。
高校生のころしか知らねんだから…。
コーヒー飲んだら家へ帰るべえ。
お母ちゃんには会いたいけど今会ったらみじめな気持ちになるだけだもん。
だから6年前何で家出したかみんな話してもう一度花巻でやり直すってはっきりしゃべるんだよ。
もう一晩考えさせて…。
きっと気持ちの整理つけて会いに行くから…。
このお人形色付けしていい?ああいいよ。
窯を見てくるから…。
私…私よ。
ねえ。
どっかで会ったような…。
どうしたの?お風呂場で会ったでかいおっぱいのおねえちゃん見ちゃったの。
まあまあ買い込んじゃって…。
ゆきちゃんがねどうして賢治さんの絵を使ったのかひょっとしてヒントがあるんじゃないかと思って…。
ねえ今考えてたんだけど家に送られてきたファクスの絵には確かカタカナの「イ」が書いてあったわよね?そうですね俊介も何だろうって首ひねってましたよ。
今日見たのは「プ」あら…確かプールのプじゃなかった?何かの暗号ですかね!?だとしたら東京で殺された男性が持ってた絵にはどんなカタカナが書かれてたか?それがわかれば暗号が解けるわ。
本当にお義母様残るんですか?きっと謎を解く鍵が花巻にあると思うのよ。
降りかかった火の粉ですもの。
こう見えても私は江戸っ子ですからね振り払わずにおくもんですか。
本当に気をつけてくださいね。
大丈夫よ。
ねえ携帯電話をおいてって。
はい…。
壊さないでくださいね。
使い方わかります?俊介に電話する…。
お帰りですか?私は残りますけど…。
どうも…ウソついてもらったら困るんだなあ。
ウソ!?東京の警察と連絡してわかったんだがお宅のほうへ同じものがファクスで届いてるっつうでねえの。
だからどうだって言うんです?顔に似合わずきついこという人だがねえやあんた…。
(発車のベル)お義母様ちょっと時間が…。
じゃあ気をつけて帰ってね。
はいじゃあ気をつけて。
ちょっと…ちょっとお尋ねしたいんですけど。
いやあこっちのほうも訊きたいことがあんだけんども…。
東京で殺された男の人が持ってたファクスにはどんなカタカナが書いてあったんですか?いやあそこまで調べるとはたまげたねえ〜。
残念ながらねこれは警察の捜査の秘密だからしゃべるわけにいかねんだわ。
はあそうですか…。
へえ…。
じゃあ失礼します。
いやあ女子強くなったなぁ。
たまげたぁ!おいっなあ…。
じゃあ工房に行ってくる。
(高田満江)一郎。
(一郎)うん?帰りにケーキ買ってきてや。
ケーキ!?そんなもん食ったこともねえくせに。
誕生日だから…22歳のよ。
形だけでもやってやろうかと思って…。
母さんじつは…。
うん?いやケーキ買ってくる。
6時前には戻ってくる。
ゆき!ゆき!ゆき!あきれた奴だな。
また宮沢賢治のところへ行ったな。
こっちは心配してるっていうのに…。
昨夜遅くまで改めて宮沢賢治の本を読み返してみました
それであの絵が『月夜の電信柱』という童話のために書かれたものだっていうことがわかったんです
それにしてもゆきちゃんがなぜ『月夜の電信柱』の絵を亮平君に送ってきたのか?
また「殺してやりたいほど憎い」というのは2人の間にいったい何があったのか?
もしも本人だとしたら会って真相を確かめてみたい
ゆきちゃんはこの花巻に戻って来ているのでは?
(ゆき)「あかいめだまのさそり」「ひろげた鷲のつばさ」「あおいめだまの小いぬ」「ひかりのへびの…」亮平さん!?待てよ!やっぱり帰ってたのか。
ずいぶん捜したよ。
何で逃げるんだよ?話し合うために来たんじゃないか?もう終わったことよ。
(亮平)どう終わったっていうんだよ。
俺のこと好きだって言ったのはウソだったのか?俺がいったい何をしたっていうんだよ?お前が風俗に勤めてるからそれだけは辞めろって言っただけじゃないか。
それがそんなに気に障ったのかよ?俺はさああのとき本当に立場がなかったよ。
ゆきが何にも言わずに店を辞めて姿を消してしまってさ。
アパートは引き払ってしまってるしもう俺のことは嫌いになったんだってそう自分に言い聞かせてお前のこと諦めたんだ。
だったらそれでいいじゃない。
そういう言い方ないだろう?また風俗に戻るなんてあまりにもそれじゃ情けないじゃないか。
ゆき。
お前どうしてそう自分をいじめるようなことばかりするんだ?もうやめたもん!東京へも戻らない。
だから私のこと追いかけないで。
さようなら。
誰か好きな人でもできたのか?
(ゆきのすすり泣き)
(フロント係)いらっしゃいませ。
東京の折笠ですけど…。
いらっしゃいませ。
お待ちしておりました…。
(俊介)プイ…。
とりあえずごはん食べようよ。
ねっ。
あっ!
(電話)はい。
もしもし夕子さん。
暗号が解けた?ええ。
いろいろ考えてみたんですけどそれらしい言葉っていったら「レイプ」じゃないかって…。
レイプ!?レイプってあの…。
ゆきちゃんが伝えたかったのはきっとレイプですよ。
逆にいえばファクスを受け取った者がいつだかわからないけどゆきちゃんをレイプしたってことなんじゃないんですか?じゃあそれでゆきちゃんが復讐したってことなの?この推理はきっと当たってます。
当たってるって簡単にいうけどそれじゃ亮平君がレイプした仲間のひとりってことになるじゃない?それが問題なんですよ!わかったわ。
じゃあ…。
あの亮平君が…レイプ?
(滝の音)
(救急車のサイレン)この金婚漬け食べたら家けえった気がする。
さあ納豆も食べてみれ。
お母ちゃん…ごめんね。
いんだよ。
もう二度と東京なんかさ行っちゃあダメだよ。
苦労してたんだろ?そう顔に書いてある…。
・
(一郎)お茶くれるか?私行く。
お兄ちゃん。
おうおういやしばらくだな!どうもご苦労さんです。
ゆきさんっていたか?はい。
あんたゆきさん?はい。
ずいぶん変わったねえ。
ごぶさたしております。
小泉亮平という人知ってますね?はい。
その男が昨夜刺されたんだわ刃物で腹を…。
あの…。
(日暮)いやあ病院さ行く途中あんたの名前をうわ言のように言ってたんだども…。
ママ!どうなの亮平君?ゆきの兄です。
妹が東京でお世話になったそうでありがとうございました。
いえ何もできませんで…。
・
(日暮)また会いましたね。
あんたがた知り合いだったとはねえ!?ちょっと失礼。
ちょっと…。
なっなっなんだ…。
犯人のメドはつきました?また急にほったらこと言って…。
警察だってバカでねえんだから犯行の動機がわかったから見通しは明るいんだあ。
動機って…レイプですか?ああいや〜!なしてそだらことまで知ってんだ?ゆきちゃん疑ってるんですね?うんだ。
ゆんべのアリバイはあるっていうんだけど身内の証言っていうのはあてになんねえんだわ。
しかし高田さんは元警察官ですからウソは…。
はあ?兄さん警察官でしたの?いやあこれがいい男でね。
正義感は強くて宮沢賢治先生みたいに妹思いなんだわ。
なぜ警察辞めたんですか?それが6年前にいきなり辞めるって言い出して…。
ねえゆきちゃん。
亮平君とはいつごろ知り合ったの?うん?2年前です。
アパートの部屋が隣同士だったんです。
そのころ私は新宿の風俗のお店で働いていました。
風俗って?ファッションヘルスです。
私小さいころから体が弱くてよくお店を休んでは部屋で寝てました。
そんなとき亮平さんがとても親切にしてくれたんです。
ああ雪だ。
できたよ。
その格好じゃ風邪ひどくなるぞ。
うん。
(ゆきの咳)ほら。
ありがとう。
俺の料理を食べてくれる第1号のお客さんだ。
どう?おいしい。
(ゆき)東京へ出てきて私が初めて受けた親切でした。
それから亮平さんは仕事は自分が見つけてやるから風俗のお店で働くのだけは辞めろって…。
それで去年うちの店に?ママにも夕子さんにも俊介さんにも温かく迎えてもらって本当にうれしかった。
これで何もかもやり直せるって…。
でもいくら亮平さんに親切にされても私は彼を素直に受け入れることができなかった。
それがつらくて黙って飛び出したんです。
そう…。
本当にごめんなさい。
「K・M」?ねえゆきちゃん。
むごいこと訊くようだけどあなたが亮平君を受け入れてあげられなかったのは何か深いわけがあってのことじゃないの?風俗のお店で働いてたって負い目のほかにもまだ何か?ここが私の銀河鉄道。
銀河鉄道?そう名付けたんです私が。
小さいころよくお兄ちゃんに無理をいって連れてきてもらいました。
ここへ来ると何だか賢治さんとお話ができるような気がして。
(汽笛の音)「あかいめだまのさそり」「ひろげた鷲のつばさ」「あおいめだまの小いぬ」「ひかりのへびのとぐろ」「オリオンは高くうたい」「つゆとしもとをおとす」ところが6年前高校1年生のとき私は1人で出かけて来ました。
お兄ちゃんが車で迎えに来てくれることになっていたので…。
(ゆき)いくら待ってもお兄ちゃんが来ないので私は歩き始めました。
あんたら乗りなよ。
イヤ!こんなとこいても何にもないよ。
キャアー!
(電車の音)
(ゆき)それからまもなくしてお兄ちゃんが迎えに来てくれました。
母には内緒にし警察にも訴えませんでした。
警察官のお兄ちゃんは告訴すべきだって強く言ったんですけど私が断りました。
それから2日後家を出ました。
ゆきちゃんの気持ち考えるとこんなこと言うの心苦しいんだけど…。
亮平君に『月夜の電信柱』の絵をファクスで送らなかった?『月夜の電信柱』って宮沢賢治の?そう…。
いいえ。
この娘がウソをついているとはとても思えませんでした
そのときふとお兄さんのことが思い出されたのです
妹思いのお兄さんがひょっとしてゆきちゃんに代わって復讐したのでは?
(柱時計の音)
(柱時計の時報)間違いねえな。
ゆき!
(陶器の割れる音)
(医師)まだ意識障害が多少ありますがそれも日ごとに回復するでしょう。
そうですか…。
あの娘さんは彼の恋人ですか?ええここで待ち合わせしたんですけど…。
折笠さんですか?はい。
お電話が入っています。
ちょっと…。
すみません。
もしもし。
(一郎)「ゆきの兄ですが…」ああもしもし。
「妹が自殺しました」自殺!?
(電話)折笠ですけど。
もしもしお義母様!?お義母様でしょ?どうかなさったんですか?あのね夕子さん。
ゆきちゃんが…自殺したの。
えっ!?すぐ喪服持ってこっちに来てもらいたいの。
泊まってるところはねホテル「森の風」。
わかりました。
すぐ持って行きます。
私がいろいろ尋ねたことがゆきちゃんそんなにこたえたのかしら。
ゆきちゃん。
わからん。
わからん…。
私にはわからん。
ああゆきちゃん本当に宮沢賢治さんが好きだったんだ。
私なんか物見遊山で来ちゃって…ごめんね。
あの今でも信じられないんですけど警察でもやはり自殺だと?はい。
遺書がありました。
たしかにゆきの筆跡ですし…。
読んでも構いません?どうぞ。
(ゆき)「お母様お兄様へ」「二十二年間たいへんお世話になりました」「先に旅立つことをお許しください」「ゆきはもうこの世で生きていくことができなくなりました」「六年前の恨みを晴らすために二人の男性の命を奪った上亮平さんにまで傷を負わせてしまいました」「最後にお願いです。
お兄ちゃんもよく知っているゆきの心からの友達しんことかんこによろしくお伝えください。
ゆきより」
(山口太鼓)何も自殺まですることなかったのに…。
でも亮平君が目を覚ましたときのことを考えたらつらくて生きていけなかったんですよ。
そうねぇそうよねきっと。
でも自分をあんな目に遭わせた男を好きになるだなんて神様もむごいことをしますよね。
ねえ夕子さん。
はい。
ゆきちゃんが人を殺すなんて私には信じられない。
どういうことですか?例えば…例えばお兄さんが代わりに復讐したとか!?じゃあ犯人はお兄さん?ええ。
だってゆきちゃんは亮平君が好きだったのよ。
例え自分を犯した男だってわかっても手をかけるなんてできるかしら?そうですよね…。
現にお店を辞めていったんは亮平君の前から姿を消したわけですからね。
でしょ!?お葬式が終わったらお兄さんに会ってみるわ。
お義母様…もう私たちこれにかかわるのやめましょうよ。
ゆきちゃんが帰ってくるわけでもないんですから…。
あっどうも…。
お出かけですか?ええゆきの友達に会いに行こうと思って…。
あの…遺書にあったお友達?はい。
何か?ちょっとお話が…。
あの一緒にどうですか?ゆきが大好きだった原体剣舞が観られますから。
はらたいけんばい?昔宮沢賢治が観て感動した稚児踊りです。
詩にもなってます。
行きましょうか。
ええ。
(一郎)私がゆきの代わりに復讐を?やっぱりそう思われましたか…。
ずっと気になってたものですから…。
たしかにこの6年間かわいい妹のために3人組を捜してきました。
警察官も辞めて身軽になって…。
妹をあんな目に遭わせたのは私のせいですから…。
ずいぶん捜しました。
妹がもういいって言うぐらいに…。
つい1か月ほど前ですがとうとう怪しい2人を見つけ出しました。
トラックの運転手をやっている飯山勝男と片平次郎という男です。
(一郎)先日東京でその飯山勝男を捕らえ残る3人目の男が誰なのか口を割らせようとしたら邪魔が入って…。
あげくにその飯山は殺され続いて花巻で片平次郎が殺されました。
そうでしたの…。
それにしてもその3人目の男が亮平君だなんて…。
あの晩ゆきが待っている場所に車で駆けつけたとき…。
ゆき!ゆき!おいっ…待てよ!あのその3人目の男っていうのは電車で逃げてったんですね。
ええ。
このキーホルダーはその男が落としていった物です。
「K・M」…。
だって小泉亮平だったら「R・K」のはずですけど?ですからその点がどうも納得できないんです。
(原体剣舞の囃子)あれが原体剣舞です。
(原体剣舞の囃子)
(原体剣舞の囃子)ゆきが小学生のころまでこのあたりに住んでいました。
あのささらを鳴らしている少女と同じ役を踊っていました。
(原体剣舞の囃子)ゆきちゃんのお友達見つかりました?いいえ。
当時のゆきの友達でそんな名前の子はいないって。
でも遺書の中には「お兄ちゃんもよく知ってる私の心からの友達」って…。
おかしいな…。
しんことかんこ…。
はっ!?どうしました?ゆきちゃん…。
どうして早くそれに気がつかなかったのかしら…。
何か?『雪渡り』って童話に出てくるんです宮沢賢治の…。
「凍み雪しんこと堅雪かんこ」が…。
きっとそれが伝えたかったんですゆきちゃん。
ありがとうございました。
すみません。
今の女の人何訊いていったんですか?小泉亮平さんのお見舞いに伺いたいので一般病室にはいつ移るかって。
どうも。
何なんだあの女は!?どうしたの夕子さん?どうも気になる女がいるんですよ。
女!?これで四度も私会ってるんですよ。
しかも亮平君のことを看護婦さんに訊いたりして…。
こっちも大変なことがあったのよ。
ちょっと…。
宮沢賢治がゆきちゃんの汚名を晴らしてくれたの。
汚名?ゆきちゃん犯人じゃない。
ゆきちゃん自殺したんじゃなくて殺されたのよ。
ええっ!?『雪渡り』って狐の童話の話前にしたでしょ?太右衛門さんが狐にだまされて野うさぎの糞かなにか食べさせられたって…。
キックキックトントン…ってやつですね。
そうそう…そうなのよ。
ここにねこう書いてあるのよ。
ええっと6ページ…。
「いいえ決してそんなことはありません」「あなた方のような立派なお方が兎の茶色の団子なんか召し上がるもんですか」「私らは全体いままで人をだますなんてあんまりむじつの罪をきせられていたのです」。
「むじつの罪」?そのあとにねこうも書いてあるのよ。
「わなに注意せよ」…つまりね狐は人間が仕掛けたわなのほうが怖かったのよ。
じゃあ誰かがわなを仕掛けてゆきちゃんに罪を着せたっていうことですか?そう!ゆきちゃん無理やり遺書を書かされたとき犯人に気づかれないように凍み雪しんこと堅雪かんこの名前を使ってお兄さんに合図を送ってたのよ。
お義母様!真犯人とあの女はきっと何か関係がありますよ。
私たちが行く先々に現れて…。
そうだわ!どうしたの?こうしちゃあいられませんよ。
夕子さん!うまくいったね。
これでもうバッチリ!早く東京に帰ろうよ。
もうキーホルダーなんか探さなくってもいいんでしょ?
(電話)はいもしもし。
ファクス?すみません。
あの515号室の者なんですけど…。
はいファクスが届いておりますのでどうぞ。
ねえ見てこれ!見つけた!これでしょ!?ほら〜!
(丸山)あっこれだ!丸山さん。
うまく引っかかったわね。
ここはねゆきちゃんが銀河鉄道って呼んで子供のころから好きだった場所なの。
ひとでなし!あんたなんか死んじまえばいいのよ!あんたのおかげでゆきちゃんがどんなにつらい思いしたかわかってんの?あんたがあんな目に遭わせなかったらゆきちゃんは今頃恋人の亮平君と一緒に暮らしてたかもしれないんだよ。
わかってんの!あなたにねもし人の心があるんだったらゆきちゃんに謝ってください。
どうして謝れないのよ!?丸山。
すべて話してくれんか?
(丸山)申し訳ないことした。
このとおりだ。
あの晩あんたの妹さんが手提げ袋を持っていたんだ。
中に身分証明書があってどこの誰かもわかってしまった。
今回ファクスで送った『月夜の電信柱』の絵も妹さんが持っていたものをヒントにしたんだ。
そのうちあんたは警官を辞めて動き出していたことも飯山から聞いて知っていた。
そのうち諦めるだろうと思って高をくくっていたんだ。
ところがあんたは6年もかけてとうとう片平と飯山の2人を嗅ぎつけた。
危なくなった2人は今度は俺を脅かしてきやがった。
脅かす?姿隠すから3千万出せって…。
でなきゃあんたにすべてぶちまけるって。
それであの2人を消したのか?東京で金を渡す約束をして飯山がよく使う仮眠するところに行ってみると一足先にあんたが来てたんだ。
(丸山)俺は慌てて車を飛ばしてあんたをはねたあと…。
ああ危なかったよ。
大丈夫か?ああ大丈夫だ。
金持って来てくれたか?ああ。
悪いな…。
何にもしゃべってねえよな?ああ大丈夫だ。
飯山を殺す前から計画は練ってあった。
あんたがいつか必ず必ず俺を嗅ぎつけて来るに違いないってそれを防ぐ方法はたった1つしかなかったんだ。
あなたの身代わりを作ることね。
その身代わりを小泉亮平にしたんだ。
いかにもあんたの妹さんが復讐を仕組んだかのように奇妙な『月夜の電信柱』の絵と恨み言を書いたファクスを本郷に送りつけた。
あの恨み言のファクスはこの女に作らせたんでしょ?私はこの人の言うとおりに動いただけよ。
あなたたちが何か気づいたんじゃないか見張ってろって。
ここまでやれば警察だってあんたの妹さんの復讐だと思うだろ?そこで俺はすぐさま花巻に飛び同じ手口で片平を殺し行方のわからなくなった小泉亮平を追っかけたんだ。
そして花巻で彼を見つけて…。
(丸山)偶然を装って彼に会い飲みに行こうと誘い出して刺したんだよ。
あとはあんたの妹さんが復讐を果たした末に自殺することだった。
そうなればいくらなんでもあんたも信用すると思ったのさ。
きっとあんたの仕事場へでも行こうと思ったんだろう。
キャアー!イヤー!それで妹に遺書を書かせビルの屋上から突き落としたのか?
(ゆき)ギャー!ひどい…。
そんなことまでしても結局あなたゆきちゃんに負けたんだわ。
遺書の中でゆきちゃんはきちんと濡れ衣であることを語ってるの。
「しんことかんこ」って合図を送ってるの。
宮沢賢治さんに助けてもらったのよ。
立て!
(パトカーのサイレン)すべて白状しました。
ああよかった。
おいっ。
ありがとうございました。
長いこと大変だったなぁ。
はあご苦労さん。
いやいや〜強情なお2人さ〜ん!いやあ世話になりましたぁ。
はっ。
(パトカーのサイレン)
(蒸気機関車の汽笛)お義母様。
銀河鉄道が走っていくわ。
(蒸気機関車の音)お義母様…。
亮平君にゆきちゃんのこと話さなくてよかったんですか?お店に戻ったときでいいのよ。
今話したらどんなことになるか…。
宮沢賢治さんが生まれて今年がちょうど百年目なんですよね。
そうね。
その賢治さんが今度の事件を解決させてくれたのよ。
感謝しなきゃ…。
そうですね。
とんだ温泉とグルメの旅だった。
出直さなきゃあなぁ。
いいわよ。
あなたが俊介と離婚してなければいつだって…。
またそうやって喧嘩の種をまく。
それっ悪い癖ですよ悪い…。
な〜によ!?そんな口尖がらせて。
冗談言ったんじゃない!?アハハ…。
冗談になんか聞えないですよお義母様…。
国鱒どうするの?百万でしょ?WANTED…。
百百万ですよね…。
うん。
見つけましょうか国鱒!?このさいですから国鱒!私潜れないわよ!国鱒いきましょう!国鱒!!国鱒探しに行きましょう!水着持ってきたの?あっあっちょっと…ひいてますひいてます。
(携帯電話)はいもしもし。
俊介!今ねぇ国鱒釣ってんの…。
ああ!ちょちょっと…。
もしもし。
俊介…。
幻の鱒!?そんなのいないよ!いるかもしんないけどさもうお店開けてるんだから早く帰って来てよ。
いらっしゃいませ。
お2人様ですか?どうぞそちらへ。
いらっしゃいませ。
はい。
はいはい。
もしもし俊介!?切れちゃったわよ!なんで切れちゃうんですか?あっ重たい。
なんで切れちゃうんですか?これお義母様!?なんで切れちゃうんですか?これお義母様!?どうして切れちゃうんですか?お義母様!?あれっ!?これ…重たい…。
国鱒かしら?危ないわよ!ねえ位置変えない?2014/03/04(火) 13:55〜15:46
ABCテレビ1
銀河鉄道に乗る逃亡者[再][字]
嫁姑が知ってるつもりの「宮沢賢治」の謎に挑戦!みちのく田沢湖に幻の魚を見た
詳細情報
◇出演者
栗原小巻、藤田朋子、丹波義隆、丹波哲郎 ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
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日本語
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