岩渕⇒ソチオリンピックカーリング女子。
日本時間きょう未明に行われた試合で日本はスウェーデンに敗れ準決勝に進む4位以内に入ることはできませんでした。
生字幕放送でお伝えしますこんにちは。
きょうはカーリング、氷を読む難しさと題して、担当は中村幸司解説委員です。
結果は残念でしたね。
中村⇒日本、長野オリンピック以来の5位、過去最高の5位あと一歩というところでしたね。
そうですね。
ただ競技を見ていてもカーリングというのは選手が何に悩んでいるのかよく分からないことも多い競技でもあります。
そこできょうはカーリングの疑問を解いていきたいと思います。
まずは、ルールのおさらいからお願いします。
カーリングをするところをシートと呼ばれています。
長さ45mくらいあります。
45mもあるんですね。
1チーム4人ずつ4対4で戦います。
1人がこちらにあるストーンを2投ずつ投げます。
合計16投投げると1エンドが終わります。
全員が交互に投げていくということなんですね。
全部投げたら、それが、1エンドということなんですね。
エンドとは野球でいうイニングです。
野球は9回までですが、カーリングは10回第10エンドまで行われます。
全員が投げるのを10回やるということですね。
そうですね。
点数はどうやって決まりますか丸いところハウスといいます。
ハウスの中にあって中心にいちばん近いところにあるストーンを持っているチームが得点します。
この場合は赤です。
相手のチームのストーンよりも内側にあるストーンの数だけこの場合は赤が2つありますので赤が2点、黄色は0点となります。
円の中に入っているストーンの数が点数というわけではないですね。
4対1ではなくて、2対0です。
中継でよく後攻が有利といいますがあれはどういうことですか。
黄色が先攻なんですが先攻のチームがハウスの中にたくさんいくらストーンを入れていても最後の1投で後攻のチームがこのように中心近く赤を入れると、後攻の赤が1点黄色が0点最後の1投投げられる後攻が絶対的に有利ということです。
点を入れるとそのチームは次のエンドは先攻になります。
先攻と後攻でだいぶ違うんですね。
戦術も違います。
後攻のチームというのは、ストーンを、サイドに集めるようにします。
というのは真ん中あたりをあけておいて最後の1投で中心にするということをしやすいようにします。
逆に言うと先攻のチームはセンターライン付近に、石を置いてその辺りをごちゃごちゃにして、最後の後攻の1投を投げにくくさせようというのが基本的な戦術です。
それで先攻はセンターライン付近によくストーンを投げているんですね。
続いてはこちらソチオリンピック日本対アメリカ戦の映像です。
この場面です。
日本のチームはどうしようとしていたかというと石を次々に投げて当てて最終的に中心に近い赤を確保しようとしていました。
実際はこちらです。
実際は狙いよりもちょっとストーンに薄く当たってしまってうまくいきませんでした。
ストーンが曲がらなかったというふうに言っていましたがどういうことですか。
そのことをちょっと考えてみたいんですがストーンは投げるときに回転をつけて曲げています。
ですから、選手には滑りやすさ曲がりやすさを把握する氷の状態を読む力というのが必要です。
滑りやすさ、曲がりやすさという条件は何なんでしょう。
それはこちらです。
氷の表面の温度が低いほど滑りにくい。
氷とストーンの接触面積が大きいほど滑りにくい。
滑りにくいということは、すなわち曲がりやすさとも大体同じなんです。
滑りにくいと曲がるんですね。
温度が低くて接触面積が大きいと曲がりやすくなります。
さらにストーンのスピードが遅いほうが曲がるという傾向にあります。
ストーンのスピードが遅いと曲がるというのは何となくイメージで分かりますがストーンが速いのか遅いのかどうやって判断するんですか。
ストーンを投げるところです。
後ろのラインから手前の赤いラインまで、ここまで来るのにどのくらい時間がかかったのか計っています。
どうやってですか?ストップウオッチを持っています。
それで時間を計ってどのくらいの速さなのか推測します。
ストップウオッチを持ち込んでもいいんですか。
これはどのチームもいいんですね。
そんなことをしてるんですね初めて知りました。
手をはなれたあとは滑り具合をみてどのくらいにするかというのを声をはっしながら見ていきます。
こちらの映像です。
水をまいていますか。
実は試合前というのは、じょうろのようなもので水をまいています。
まいた水がすぐに凍って氷の表面に凸凹、出っ張りができます。
こうするとストーンと氷の接触面積が減って滑って適度に曲がるというような氷が出来上がります。
氷の表面は平らではないですね。
そうなんです。
表面の断面図です。
出っ張りのことをペブルといいます。
試合当初は角張っているのでやや滑りにくいです。
この上をストーンが通ったりブラシでこすったりするのでだんだん滑らかになってすべるようになります。
終盤になるとだんだん減ってきて接触面積が大きくなって滑りにくい曲がりやすくなります。
試合中に状況が変わってくるんですね。
特にセンターライン付近はストーンが、何度も通りますのでセンターライン付近は曲がるという傾向にあります。
小笠原選手のことばで思ったより曲がらなかったというのはそういうことですか。
第8エンド試合の終盤ですのでしかも真ん中を通したストーンだったので今の話からするとよく曲がるはずだったんです。
そう思ったんですが思ったより曲がらなかったのでこういったことばになったんです。
そういうこともあるんですね。
なかなか教科書どおりにいかないというのがカーリングの難しさでもあります。
奥が深いんですね。
ほかにも曲がる要素を左右するもの何かありますか。
ストーンです。
ストーンによっても曲がり方があります。
天然の石でできているので一つ一つ曲がり方が微妙に違います。
選手が持ちこんでいるストーンではないですか。
自分たちのストーン、マイストーンというものを持っているわけじゃありません、大会ごとに用意されたストーンを使うということです。
大会ごとに滑り方が違うんですよね。
オリンピックではないですが過去には極端に曲がり方が違うストーンが、入っていて、そのストーンに当たったチームがことごとく負けてしまったということもありました。
氷を読むという力があるのが強いチームと言われています。
関係者によりますと曲がり具合が変わってきたときに温度とか接触ペブルの状態とか表面の状態、何が変わったのか絞り込むことができます。
修正もそれだけ早いというチームが、強いチームだということなんです。
試合をやっている中で修正がきかずに氷が読めないまま試合が進行してしまうこともあります。
雪とか氷とか自然を相手にするウインタースポーツならではのおもしろさといったところでもあります。
そうですね。
今回のオリンピック日本選手カーリングの魅力を十分に、伝えてくれたと思います。
気持ちを切り替えて次のオリンピックにむけて頑張ってほしいですね中村幸司解説委員でした。
次回はこちらです。
次回は水野倫之解説委員と共にお伝えします。
2014/02/18(火) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「氷を読むって何?」[字]
NHK解説委員…中村幸司,【司会】岩渕梢
詳細情報
出演者
【出演】NHK解説委員…中村幸司,【司会】岩渕梢
ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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